JPH11178308A - 2相ステッピングモータとその巻線方法 - Google Patents

2相ステッピングモータとその巻線方法

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JPH11178308A
JPH11178308A JP33671297A JP33671297A JPH11178308A JP H11178308 A JPH11178308 A JP H11178308A JP 33671297 A JP33671297 A JP 33671297A JP 33671297 A JP33671297 A JP 33671297A JP H11178308 A JPH11178308 A JP H11178308A
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JP
Japan
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winding
stator
magnetic poles
phase
supply nozzles
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JP33671297A
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Hirobumi Satomi
博文 里見
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Oriental Motor Co Ltd
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Oriental Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子磁極のそれぞれに巻回される巻線の占
積率の向上を図るとともに、コイルグループ間の短絡を
防止する。 【解決手段】 8a(aは1以上の整数)個の固定子磁
極P1‥‥に巻回され、電流方向が一方向の4つのコイ
ルグループをもつ2相ステッピングモータMで、1のコ
イルグループの磁極数は2aで、同極性に固定子内で結
線され、第1の相と第2の相の各2つのコイルグループ
の巻き始めS1,S2の磁極のなす角度は90/a度、
第1の相のコイルグループの巻き始めの磁極のうちのひ
とつP1と、第2の相のコイルグループの巻き始めの磁
極のうちのひとつP3とのなす角度は、45(4a−
1)/a度で、各相のそれぞれ2つのコイルグループは
巻き始め同士または巻き終わり同士E1,E2およびE
3,E4が、固定子外部で結線されて、コモン端子C
1,C2とされ、ユニポーラ駆動方式に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2相ステッピング
モータとその巻線方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】固定子磁極のそれぞれに巻回され、電流
の通電方向が一方向に決められた4つのコイルグループ
を有する2相ステッピングモータの従来の巻線方法とし
ては、1つの相に属する2つのコイルグループ、例えば
A相と逆A相、またはB相と逆B相の巻線を、ひとつの
巻線供給ノズルから2本の電線を同時に供給し、1個の
固定子磁極に重ねて巻回し、同時に該2つのコイルグル
ープの巻線を行うバイファイラ巻が知られている。
【0003】図5は、固定子磁極数が8個(すなわち、
磁極数8aにおいて、a=1の場合)P1ないしP8
が、固定子1内に放射状に等ピッチで配設されている2
相ステッピングモータmに、従来の巻線方法により巻線
された巻線W1ないしW8を含む固定子1の正面図を示
す。図6は、そのとき使用され、該固定子磁極P1ない
しP8のそれぞれに、巻線をするための巻線機2の巻線
ヘッド3を示す。この巻線ヘッド3には、電線を収納す
る円筒状の電線収納部4の外周面に、互いに135゜離
れた位置に配設された2個の巻線供給ノズルN1,N2
を有し、電線収納部4内の電線を使用して、一方の巻線
供給ノズルN1からは、第1、第2のコイルグループの
電線5を供給し、他方の巻線供給ノズルN2からは、第
3、第4のコイルグループの電線5を供給している。
【0004】前記巻線ヘッド3による巻線方法は以下の
とおりである。すなわち、最初、2箇所の固定子磁極P
1とP4に正方向巻線を行った後、固定子コア1aを9
0度(インデクッスにより)回動させて、2箇所の固定
子磁極P7とP2に逆方向巻線を行い、さらに該固定子
コア1aを90度回動させて、固定子磁極P5とP8に
正方向巻線を行い、さらに該固定子コア1aを90度回
動させて、固定子磁極P3とP6に逆方向巻線を行って
いる。
【0005】そして、第1のコイルグループの巻き終わ
りE1と第2のコイルグループの巻き始めS2と結線し
て、第1のコモン端子C1とし、第1のコイルグループ
の巻き始めS1をA相端子、第2のコイルグループの巻
き終わりE2を逆A相端子としている。同様に、第3の
コイルグループの巻き終わりE3と第4のコイルグルー
プの巻き始めS4と結線して、第2のコモン端子C2と
し、第3のコイルグループの巻き始めS3をB相端子、
第4のコイルグループの巻き終わりE4を逆B相端子と
している。
【0006】図7は、前記各コイルグループへの通電を
制御する電流制御回路との結線図で、各コイルグループ
への通電方向は、直流電源Vから一方向(ここでは、各
コモン端子C1,C2から各相端子への方向)に決めら
れており、ユニポーラ駆動方式と呼ばれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな前記従来の巻線方法にあっては、前記巻線ヘッド3
の1つの巻線供給ノズルN1およびN2から、それぞれ
2本の電線5,5を供給し、同時に1つの固定子磁極に
重ねて巻回しているので、該電線5,5にねじれが発生
するため、該巻線供給ノズルN1,N2を揺動しても整
列巻きができなかった。そして、巻回する2本の電線
5,5にねじれが発生すると、電線5,5間の空間が増
大し、巻線の占積率が低下するという問題点があった。
【0008】同時に、前記2本の電線5,5は、両者
間、すなわち、コイルグループ間の接触面積が多くな
り、巻線時、ノズル側面で傷がつき易く、コイルグルー
プ間での短絡が発生するという問題点もあった。
【0009】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、固定子磁極のそれぞれ
に巻回される巻線の占積率の向上を図るとともに、コイ
ルグループ間の短絡を防止する2相ステッピングモータ
を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、固定子磁極のそれぞ
れに巻回される巻線の占積率の向上を図るとともに、コ
イルグループ間の短絡を防止する2相ステッピングモー
タの巻線方法を提案することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、4つのコイル
グループの、それぞれの巻き始め、巻き終わりが容易に
目視判別でき、作業性の改善を図った2相ステッピング
モータの巻線方法を提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、次のとおりである。
【0013】(1) 固定子磁極のそれぞれに巻回さ
れ、電流の通電方向が一方向に決められた4つのコイル
グループを有する2相ステッピングモータにおいて、固
定子に8a(ただし、aは1以上の整数)個の前記固定
子磁極を有するとともに、1つのコイルグループに属す
る前記固定子磁極の数は2aであって、同一の極性に励
磁されるように該固定子内で結線されて(外部的な結線
工程なしに)、連続的に巻線されており、第1の相およ
び第2の相に属するそれぞれ2つのコイルグループの巻
き始めの磁極のなす角度は90/a度、または90(2
a−1)/a度であるとともに、前記第1の相に属する
コイルグループの巻き始めの磁極のうちのひとつと、前
記第2の相に属するコイルグループの巻き始めの磁極の
うちのひとつとのなす角度は、45(4a−1)/a度
であり、各相に属するそれぞれ2つのコイルグループは
巻き始め同士または巻き終わり同士が、前記固定子外部
で結線されて(外部的な結線工程により)、コモン端子
とされ、ユニポーラ駆動方式に構成されることを特徴と
する。
【0014】(2) 固定子磁極のそれぞれに巻回さ
れ、電流の通電方向が一方向に決められた4つのコイル
グループを有する2相ステッピングモータの巻線に際
し、前記各固定子磁極に巻線を行う巻線機は、各固定子
磁極の周りを周回することにより、巻線を巻回する巻線
供給ノズルを4個有する巻線ヘッドを有し、前記4個の
巻線供給ノズルは、前記4箇所の巻き始めの固定子磁極
位置に対応した位置に配設されており、前記各巻線供給
ノズルは、最初の4箇所の前記固定子磁極への巻線を行
った後、固定子コアを180/a(ただし、aは1以上
の整数)度ずつ一定方向へ回動させながら、それぞれ2
a個の磁極へ同一巻回方向に巻線を行うことを特徴とす
る。
【0015】(3) 固定子磁極のそれぞれに巻回さ
れ、電流の通電方向が一方向に決められた4つのコイル
グループを有する2相ステッピングモータの巻線に際
し、前記各固定子磁極に巻線を行う巻線機は、各固定子
磁極の周りを周回することにより、巻線を巻回する巻線
供給ノズルを2個有する巻線ヘッドを有し、前記2個の
巻線供給ノズルは、前記4箇所の巻き始めの固定子磁極
位置のうちの2箇所に対応した位置に配設されており、
前記2個の巻線供給ノズルのなす角度は、互いに90/
a(ただし、aは1以上の整数)度、または90(2a
−1)/a、または45(4a−1)/a度であり、前
記各巻線供給ノズルは、最初の2箇所の前記固定子磁極
への巻線を行った後、固定子コアを180/a度ずつ一
定方向へ回動させながら、それぞれ2a個の磁極へ同一
巻回方向で巻線を行った後、固定子コアを前記2個の巻
線供給ノズルのなす角度と固定子磁極数によって決まる
所定角度回動させて、前記単位巻線工程を全体で2a
回、行うことを特徴とする。
【0016】本発明の方法は、前記のように構成されて
おり、巻線機の巻線ヘッドの各電線供給ノズルからは、
それぞれ1本の電線が供給されるので、電線のねじれは
発生せず、そのため、巻線における電線の占積率の低下
も発生しない。また、4つのコイルグループは、それぞ
れ個別の固定子磁極に巻回され、同一の固定子磁極に複
数個のコイルグループが巻回されないため、コイルグル
ープ間の短絡の可能性を低くすることができる。さら、
各コイルグループの巻き始めと巻き終わりは、それぞれ
別の場所から取り出されるため、容易に目視判別が可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1ないし
図3は、本発明の2相ステッピングモータとその巻線方
法の一実施の形態を示し、図1は、本発明の巻線方法に
より巻線された後の、巻線W11ないしW18を含む固
定子の正面図、図2は、そのとき使用された巻線機の巻
線ヘッドの巻線供給ノズルの配置を示す図、図3は、各
コイルグループの結線図である。
【0018】図1において、例えば2相8極(全極数が
8)ステッピングモータMの固定子10は、通常、ケー
スを伴わない外鉄形で、内周面に沿い、内側に向かって
放射状に等ピッチで配設された8個の磁極P1ないしP
8のそれぞれに、卷線W11ないしW18が巻回され、
かつ該磁極P1ないしP8の先端に内周方向に沿って、
複数個の固定子小歯が配設されている。また、該固定子
10には、図示しない回転子が、該固定子の軸心と同心
に、軸受によって回動自在に支持されるとともに、その
外周面に外周方向に沿って複数個の移動子小歯が等ピッ
チで配設されている。
【0019】前記巻線W11,W13,W15,W17
は、第1の相に属する4個の巻線であって、巻線11と
W15とが同極性に前記固定子10内で結線されて、第
1のコイルグループを構成し、巻線W13とW17とが
同極性に該固定子10内で結線されて、第2のコイルグ
ループを構成している。同様に、前記巻線W12,W1
4,W16,W18は、第2の相に属する4個の巻線で
あって、巻線W12とW16とが同極性に該固定子10
内で結線されて、第3のコイルグループを構成し、巻線
W14とW18とが同極性に該固定子10内で結線され
て、第4のコイルグループを構成している。
【0020】S1ないしS4は、前記4つのコイルグル
ープの巻き始めであり、E1ないしE4は、前記4つの
コイルグループの巻き終わりである。巻き始めS1とS
2に対応した固定子磁極P1とP3のなす角度、および
巻き始めS3とS4に対応した固定子磁極P6とP8の
なす角度は、それぞれ90度(すなわち、90/aにお
いて、a=1とした場合)である。そして、前記第1の
相に属するコイルグループの巻き始めの磁極のうちのひ
とつである磁極P1と、前記第2の相に属するコイルグ
ループの巻き始めの磁極のうちのひとつである磁極P6
とのなす角度は、135度(すなわち、45(4a−
1)/aにおいて、a=1とした場合)となっている。
【0021】図2において、巻線機2の巻線ヘッド3に
おけるN11,N12,N21,N22は、第1ないし
第4のコイルグループに対応する巻線供給ノズルであ
り、該巻線供給ノズルN11,N12,N21,N22
は、前記4箇所の巻き始めの固定子磁極P1,P3,P
6,P8に対応する位置に配置されており、該ノズルN
11とN12、およびN21とN22は、互いに90度
(すなわち、90/a(または90(2a−1)/a)
において、a=1とした場合)に配置されており、該ノ
ズルN11とN21とは、互いに135度(すなわち、
45(a−1)/aで、a=1の場合)に配置されてい
る。
【0022】したがって、始めに磁極P1,P3,P
6,P8に巻線するように、前記N11,N12,N2
1,N22を合わせて正方向に巻線した後、固定子コア
10aを180度(すなわち、180/aにおいて、a
=1とした場合)回動させて、磁極P5,P7,P2,
P4に正方向に巻線することにより、すべての磁極への
巻線が終了する。その結果が、図1に示す状態である。
これは、同一コイルグループに属する2つの巻線、例え
ば巻線W11とW15は、前述のように巻線W11を巻
回した後、固定子コア10aを回動させて巻線W15を
回巻しており、外部的な結線工程なしに、すなわち該固
定子10内で結線して連続して巻線されている。他の巻
線についても同様である。
【0023】図3は、各コイルグループの結線図であ
り、それぞれ1つの相に属するコイルグループの巻き終
わり同士、すなわち、E1とE2、E3とE4を接続し
てコモン端子C1とC2とし、残りの4箇所の巻き始め
S1,S2,S3,S4をそれぞれ、A相端子、逆A相
端子、B相端子、逆B相端子とすることにより、ユニポ
ーラ駆動方式に対応した2相ステッピングモータを構成
することができる。
【0024】次いで、図4において、巻線機2の巻線ヘ
ッド13におけるN13,N14は、第1ないし第2の
コイルグループに対応する2個のみの巻線供給ノズルで
あり、該巻線供給ノズルN13,N14は、前記2箇所
の巻き始めの固定子磁極P1,P3に対応する位置に配
置されており、該ノズルN13とN14は、互いに90
度(すなわち、90/a(または90(2a−1)/
a)において、a=1とした場合)に配置されている。
または135度(45(4a−1)/aにおいて、a=
1とした場合)に配置されている。
【0025】したがって、該ノズルN13とN14とが
互いに90度をなす位置に配置されている場合を例にと
ると、始めに磁極P1,P3に巻線するように、前記巻
線供給ノズルN13,N14を合わせて正方向に巻線し
た後、固定子コア10aを180度(すなわち、180
/aにおいて、a=1とした場合)回動させて、磁極P
5,P7に正方向に巻線する。次に、1磁極ピッチ角だ
け固定子コア10aを回動させて、磁極P6,P8に巻
線するように、前記巻線供給ノズルN13,N14を合
わせて正方向に巻線した後、固定子コア10aを180
度(すなわち、180/aにおいて、a=1とした場
合)回動させて、磁極P2,P4に正方向に巻線するこ
とにより、すべての磁極への巻線が終了する。
【0026】すなわち、最初の2箇所の前記固定子磁極
P1,P3への巻線を行った後、固定子コア10aを1
80度一定方向へ回動させて、さらに2個の磁極P5,
P7へ同一巻回方向で巻線を行った後、固定子コア10
aを前記2個の巻線供給ノズルN13,N14のなす角
度と固定子磁極数によって決まる所定角度、この場合、
1磁極ピッチ角回動させて、前記同様な単位巻線工程
(固定子コア10aを180度一定方向へ回動を含み)
を全体で2回、行う。同時に、各巻線W1ないしW8
を、前述のとおり結線して、第1ないし第4のコイルグ
ループを形成すると、図1に示す状態になる。
【0027】以上の説明については、前記各式におい
て、a=1の場合を示したが、aが2以上の整数の場合
についても、前述の実施の形態に準じて行うことができ
る。すなわち、a=2においては、前記固定子磁極数が
16、第1の相および第2の相に属するそれぞれ2つの
コイルグループの巻き始めの磁極のなす角度は、45
度、または135度、第1の相に属するコイルグループ
の巻き始めの磁極のうちのひとつと、前記第2の相に属
するコイルグループの巻き始めの磁極のうちのひとつと
のなす角度は、157.5度である。そして、前記角度
に対応して配設された前記巻線供給ノズルN11,N1
2,N21,N22を有する巻線機により、前記各固定
子磁極に巻線を行うときは、固定子コア10aを90度
ずつ一定方向へ回動させながら、それぞれ4個の磁極へ
同一巻回方向に巻線を行い、全体で16個の磁極へ巻線
を行う。
【0028】また、前記巻線供給ノズルN13,N14
のみを有する巻線機ヘッド13により、前記各固定子磁
極に巻線を行うときは、2個の巻線供給ノズルN13,
N14のなす角度は、互いに45度、または135度、
または157.5度であり、前記各巻線供給ノズルN1
3,N14は、最初の2箇所の前記固定子磁極への巻線
を行った後、固定子コアを90度ずつ一定方向へ回動さ
せながら、さらに2個の磁極へ同一巻回方向で巻線を行
った後、固定子コア10aを前記2個の巻線供給ノズル
N13,N14のなす角度と固定子磁極数によって決ま
る所定角度、例えば1磁極ピッチ角回動させて、前記単
位巻線工程を全体で4回、行えばよい。
【0029】なお、本発明の技術は前記実施の形態にお
ける技術に限定されるものではなく、同様な機能を果す
他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前
記構成の範囲内において種々の変更,付加が可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の2相ステッピングモータおよびその巻線方法によれ
ば、各固定子磁極にはそれぞれ4つのコイルグループの
うちのひとつのコイルグループに属する巻線が巻回され
るので、2つのコイルグループの電線が重なりねじれる
という現象は起きず、無駄な空間が生じないため、固定
子磁極巻線の占積率の向上を図ることができる。同時
に、コイルグループ間の短絡を防止することができる。
【0031】また、以上の説明から分かるように、4つ
のコイルグループの、それぞれの巻き始め、巻き終わり
は別個の箇所から取り出されるため、目視判別が容易で
作業性の改善を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2相ステッピングモータとその巻線方
法の一実施の形態を示し、本発明の巻線方法により巻線
された後の、巻線を含む固定子の正面図である。
【図2】巻線時に使用された巻線機の巻線ヘッドの巻線
供給ノズルの配置を示す正面図である。
【図3】図1における各コイルグループの結線図であ
る。
【図4】巻線時に使用された巻線機の巻線ヘッドの2個
の巻線供給ノズルの配置を示す正面図である。
【図5】従来の2相ステッピングモータの固定子に巻回
された各巻線の巻き始め、および巻き終わりの引き出し
線を示す図である。
【図6】従来の巻線機の巻線ヘッドを示す正面図であ
る。
【図7】前記従来の2相ステッピングモータのコイルグ
ループへの通電を制御する電流制御回路との結線図であ
る。
【符号の説明】
2 巻線機 5 電線 10 固定子 10a 固定子 13 巻線機ヘッド M 2相ステッピングモータ N11,N12,N21,N22 巻線供給ノズル P1,P2,‥‥‥P8 固定子磁極 W11,W12,‥‥‥W18 巻線 S1,S2,S3,S4 巻き始め E1,E2,E3,E4 巻き終わり

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子磁極のそれぞれに巻回され、電流
    の通電方向が一方向に決められた4つのコイルグループ
    を有する2相ステッピングモータにおいて、固定子に8
    a(ただし、aは1以上の整数)個の前記固定子磁極を
    有するとともに、1つのコイルグループに属する前記固
    定子磁極の数は2aであって、同一の極性に励磁される
    ように該固定子内で結線されて(外部的な結線工程なし
    に)、連続的に巻線されており、第1の相および第2の
    相に属するそれぞれ2つのコイルグループの巻き始めの
    磁極のなす角度は90/a度、または90(2a−1)
    /a度であるとともに、前記第1の相に属するコイルグ
    ループの巻き始めの磁極のうちのひとつと、前記第2の
    相に属するコイルグループの巻き始めの磁極のうちのひ
    とつとのなす角度は、45(4a−1)/a度であり、
    各相に属するそれぞれ2つのコイルグループは巻き始め
    同士または巻き終わり同士が、前記固定子外部で結線さ
    れて(外部的な結線工程により)、コモン端子とされ、
    ユニポーラ駆動方式に構成されることを特徴とする2相
    ステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 固定子磁極のそれぞれに巻回され、電流
    の通電方向が一方向に決められた4つのコイルグループ
    を有する2相ステッピングモータの巻線に際し、 前記各固定子磁極に巻線を行う巻線機は、各固定子磁極
    の周りを周回することにより、巻線を巻回する巻線供給
    ノズルを4個有する巻線ヘッドを有し、前記4個の巻線
    供給ノズルは、前記4箇所の巻き始めの固定子磁極位置
    に対応した位置に配設されており、前記各巻線供給ノズ
    ルは、最初の4箇所の前記固定子磁極への巻線を行った
    後、固定子コアを180/a(ただし、aは1以上の整
    数)度ずつ一定方向へ回動させながら、それぞれ2a個
    の磁極へ同一巻回方向に巻線を行うことを特徴とする2
    相ステッピングモータの巻線方法。
  3. 【請求項3】 固定子磁極のそれぞれに巻回され、電流
    の通電方向が一方向に決められた4つのコイルグループ
    を有する2相ステッピングモータの巻線に際し、 前記各固定子磁極に巻線を行う巻線機は、各固定子磁極
    の周りを周回することにより、巻線を巻回する巻線供給
    ノズルを2個有する巻線ヘッドを有し、前記2個の巻線
    供給ノズルは、前記4箇所の巻き始めの固定子磁極位置
    のうちの2箇所に対応した位置に配設されており、前記
    2個の巻線供給ノズルのなす角度は、互いに90/a
    (ただし、aは1以上の整数)度、または90(2a−
    1)/a、または45(4a−1)/a度であり、前記
    各巻線供給ノズルは、最初の2箇所の前記固定子磁極へ
    の巻線を行った後、固定子コアを180/a度ずつ一定
    方向へ回動させながら、それぞれ2a個の磁極へ同一巻
    回方向で巻線を行った後、固定子コアを前記2個の巻線
    供給ノズルのなす角度と固定子磁極数によって決まる所
    定角度回動させて、前記単位巻線工程を全体で2a回、
    行うことを特徴とする2相ステッピングモータの巻線方
    法。
JP33671297A 1997-12-08 1997-12-08 2相ステッピングモータとその巻線方法 Pending JPH11178308A (ja)

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JP33671297A JPH11178308A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 2相ステッピングモータとその巻線方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597077B2 (en) 2001-11-29 2003-07-22 Ted T. Lin Stator coil T-connection for two-phase step motors

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US6597077B2 (en) 2001-11-29 2003-07-22 Ted T. Lin Stator coil T-connection for two-phase step motors

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