JP2001145314A - 永久磁石回転電機 - Google Patents
永久磁石回転電機Info
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- JP2001145314A JP2001145314A JP32271299A JP32271299A JP2001145314A JP 2001145314 A JP2001145314 A JP 2001145314A JP 32271299 A JP32271299 A JP 32271299A JP 32271299 A JP32271299 A JP 32271299A JP 2001145314 A JP2001145314 A JP 2001145314A
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- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims abstract description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 7
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- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
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- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】巻線作業の作業性および信頼性の向上が図れる
とともに、低コスト化を図ることが可能な永久磁石回転
電機を提供する。 【解決手段】固定子磁極に集中的に巻回された多相の固
定子巻線を有する固定子2と、ほぼ等間隔に着磁された
永久磁石極を有する回転子3とを備え、前記固定子磁極
の数をM、前記永久磁石極の数をPとしたとき、P:M
=6n±2:6n(ただしnは2以上の整数)の関係に
形成された永久磁石回転電機において、前記固定子巻線
を、U相巻線とこのU相巻線と電気的に60度離れたW
相巻線と前記U相巻線と電気的に120度離れたV相巻
線の巻線方向が、同一方向となるように巻回して形成す
るとともに、前記U相巻線の巻始め、W相巻線の巻終わ
り、およびV相巻線の巻始めが、引き出し線(あるいは
中性点)となるように形成した。
とともに、低コスト化を図ることが可能な永久磁石回転
電機を提供する。 【解決手段】固定子磁極に集中的に巻回された多相の固
定子巻線を有する固定子2と、ほぼ等間隔に着磁された
永久磁石極を有する回転子3とを備え、前記固定子磁極
の数をM、前記永久磁石極の数をPとしたとき、P:M
=6n±2:6n(ただしnは2以上の整数)の関係に
形成された永久磁石回転電機において、前記固定子巻線
を、U相巻線とこのU相巻線と電気的に60度離れたW
相巻線と前記U相巻線と電気的に120度離れたV相巻
線の巻線方向が、同一方向となるように巻回して形成す
るとともに、前記U相巻線の巻始め、W相巻線の巻終わ
り、およびV相巻線の巻始めが、引き出し線(あるいは
中性点)となるように形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石回転電機に
係わり、特にコギングトルクの低減のために、固定子磁
極数Mと、永久磁石極数Pとの関係が、P:M=6n±
2:6n(ただしnは2以上の整数)の関係に形成され
た永久磁石回転電機の改良に関するものである。
係わり、特にコギングトルクの低減のために、固定子磁
極数Mと、永久磁石極数Pとの関係が、P:M=6n±
2:6n(ただしnは2以上の整数)の関係に形成され
た永久磁石回転電機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】永久磁石回転電機のコギングトルクは、
永久磁石の磁極数Pと固定子磁極数Mとの最小公倍数に
反比例することはよく知られている。そこで、この永久
磁石の磁極の数Pと固定子磁極の数Mとの関係を、P:
M=6n±2:6n(ただし、nは2以上の整数)に構
成し、コギングトルクの低減,また低振動,低騒音を図
るようにしている。
永久磁石の磁極数Pと固定子磁極数Mとの最小公倍数に
反比例することはよく知られている。そこで、この永久
磁石の磁極の数Pと固定子磁極の数Mとの関係を、P:
M=6n±2:6n(ただし、nは2以上の整数)に構
成し、コギングトルクの低減,また低振動,低騒音を図
るようにしている。
【0003】なお、この種の永久磁石回転電機に関連す
るものとしては、例えば特開昭62−110468号公
報が挙げられる。
るものとしては、例えば特開昭62−110468号公
報が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石の磁極の数P
と固定子磁極の数Mとの関係を前述した関係に形成する
と、コギングトルクを大幅に低減することができ、非常
に有効なのであるが、このような磁極関係とするため
に、固定子巻線の巻回の仕方や各相の接続作業が面倒
で、これらの作業に多くの時間や神経が費やされる嫌い
があった。
と固定子磁極の数Mとの関係を前述した関係に形成する
と、コギングトルクを大幅に低減することができ、非常
に有効なのであるが、このような磁極関係とするため
に、固定子巻線の巻回の仕方や各相の接続作業が面倒
で、これらの作業に多くの時間や神経が費やされる嫌い
があった。
【0005】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、巻線作業の作業性および信頼性の
向上が図れるとともに、低コスト化を図ることが可能な
この種の永久磁石回転電機を提供することにある。
目的とするところは、巻線作業の作業性および信頼性の
向上が図れるとともに、低コスト化を図ることが可能な
この種の永久磁石回転電機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、固定
子磁極に集中的に巻回された多相(U相,V相,W
相,)の固定子巻線を有する固定子と、ほぼ等間隔に着
磁された永久磁石極を有する回転子とを備え、前記固定
子磁極の数をM、前記永久磁石極の数をPとしたとき、
P:M=6n±2:6n(ただしnは2以上の整数)の
関係に形成された永久磁石回転電機において、前記固定
子巻線を、U相巻線とこのU相巻線と電気的に60度離
れたW相巻線と前記U相巻線と電気的に120度離れた
V相巻線の巻線方向が、同一方向となるように巻回して
形成するとともに、前記U相巻線の巻始め、W相巻線の
巻終わり、およびV相巻線の巻始めが、引き出し線ある
いは中性点となるように形成し所期の目的を達成するよ
うにしたものである。
子磁極に集中的に巻回された多相(U相,V相,W
相,)の固定子巻線を有する固定子と、ほぼ等間隔に着
磁された永久磁石極を有する回転子とを備え、前記固定
子磁極の数をM、前記永久磁石極の数をPとしたとき、
P:M=6n±2:6n(ただしnは2以上の整数)の
関係に形成された永久磁石回転電機において、前記固定
子巻線を、U相巻線とこのU相巻線と電気的に60度離
れたW相巻線と前記U相巻線と電気的に120度離れた
V相巻線の巻線方向が、同一方向となるように巻回して
形成するとともに、前記U相巻線の巻始め、W相巻線の
巻終わり、およびV相巻線の巻始めが、引き出し線ある
いは中性点となるように形成し所期の目的を達成するよ
うにしたものである。
【0007】また、この場合、前記固定子巻線を、U相
を起点として、U相はU1+U1−U2−U2+の順
に、W相はU1+から1個分の前記固定子磁極を置いて
W1+W1−W2−W2+の順に、またV相はさらに1
個分の前記固定子磁極を置いてV1+V1−V2−V2
+の順に、すべて同方向に結線するようにしたものであ
る。また、前記固定子巻線の中性点接続を、回転電機に
乗置された基板上で行うようにしたものである。
を起点として、U相はU1+U1−U2−U2+の順
に、W相はU1+から1個分の前記固定子磁極を置いて
W1+W1−W2−W2+の順に、またV相はさらに1
個分の前記固定子磁極を置いてV1+V1−V2−V2
+の順に、すべて同方向に結線するようにしたものであ
る。また、前記固定子巻線の中性点接続を、回転電機に
乗置された基板上で行うようにしたものである。
【0008】すなわちこのように形成された永久磁石回
転電機であると、固定子巻線が、U相巻線とこのU相巻
線と電気的に60度離れたW相巻線と前記U相巻線と電
気的に120度離れたV相巻線の巻線方向が、同一方向
となるように巻回して形成され、かつ、前記U相巻線の
巻始め、W相巻線の巻終わり、およびV相巻線の巻始め
が、引き出し線(あるいは中性点)となるように形成さ
れているので、巻線は各相,すなわちU相、V相、W相
ともすべて同じ方向に巻回され、巻線手順が同一である
ため、巻線作業の作業性および信頼性の向上が図れると
ともに、低コスト化を図ることが可能となるのである。
転電機であると、固定子巻線が、U相巻線とこのU相巻
線と電気的に60度離れたW相巻線と前記U相巻線と電
気的に120度離れたV相巻線の巻線方向が、同一方向
となるように巻回して形成され、かつ、前記U相巻線の
巻始め、W相巻線の巻終わり、およびV相巻線の巻始め
が、引き出し線(あるいは中性点)となるように形成さ
れているので、巻線は各相,すなわちU相、V相、W相
ともすべて同じ方向に巻回され、巻線手順が同一である
ため、巻線作業の作業性および信頼性の向上が図れると
ともに、低コスト化を図ることが可能となるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1および図2にはその永久磁
石回転電機が示されている。図中2が固定子であり、3
が回転子、5が固定子鉄心、6が固定子巻線、9が永久
磁石、18が固定子磁極である。
発明を詳細に説明する。図1および図2にはその永久磁
石回転電機が示されている。図中2が固定子であり、3
が回転子、5が固定子鉄心、6が固定子巻線、9が永久
磁石、18が固定子磁極である。
【0010】永久磁石回転電機1は、主として固定子2
と回転子3とから構成され、また、この固定子2は、固
定子鉄心5と3相の集中巻された固定子巻線6で構成さ
れ、カバー4に取り付けられている。回転子3は、カッ
プ状の磁性材からなるホルダー7と、ホルダー7の内周
部に配置されている固定子鉄心5と空隙部8を介して対
向するリング状の磁石,例えば、10極に着磁されたフ
ェライト系のプラスチック永久磁石9とより構成されて
いる。
と回転子3とから構成され、また、この固定子2は、固
定子鉄心5と3相の集中巻された固定子巻線6で構成さ
れ、カバー4に取り付けられている。回転子3は、カッ
プ状の磁性材からなるホルダー7と、ホルダー7の内周
部に配置されている固定子鉄心5と空隙部8を介して対
向するリング状の磁石,例えば、10極に着磁されたフ
ェライト系のプラスチック永久磁石9とより構成されて
いる。
【0011】ホルダー7は、ブッシュ10に嵌合あるい
はコーキング、または、かしめ等で固定され、ブッシュ
10は、シャフト11のローレット部12に圧入されて
いる。カバー4の突起15には、永久磁石9の軸方向端
面13と対向する基板14が取り付けられ、この基板1
4には、永久磁石9の磁極位置を検出するホール素子1
6(U、V、W相の3個)が配置されている。なお、回
転子3のシャフト11は、カバー4との間に軸受け17
を介して配置される。
はコーキング、または、かしめ等で固定され、ブッシュ
10は、シャフト11のローレット部12に圧入されて
いる。カバー4の突起15には、永久磁石9の軸方向端
面13と対向する基板14が取り付けられ、この基板1
4には、永久磁石9の磁極位置を検出するホール素子1
6(U、V、W相の3個)が配置されている。なお、回
転子3のシャフト11は、カバー4との間に軸受け17
を介して配置される。
【0012】図3(a)は、この永久磁石回転電機の固
定子と回転子の径方向断面図で、回転子3の永久磁石9
は10極に着磁されている例が示されている。固定子2
は、円環状ヨーク19に径方向にのびて配置された固定
子磁極18と、永久磁石9の回転方向に前記固定子磁極
18の先端から左右に張り出したポールピース20から
なっている。なお、この左右のポールピース20の張り
出し量は同一であることが望ましい。
定子と回転子の径方向断面図で、回転子3の永久磁石9
は10極に着磁されている例が示されている。固定子2
は、円環状ヨーク19に径方向にのびて配置された固定
子磁極18と、永久磁石9の回転方向に前記固定子磁極
18の先端から左右に張り出したポールピース20から
なっている。なお、この左右のポールピース20の張り
出し量は同一であることが望ましい。
【0013】互いに隣接する固定子磁極18間には、な
すび形状のスロット23が形成され、固定子磁極18に
は固定子巻線6が集中的に巻回される。さらに、互いに
隣接する固定子磁極18のポールピース20間に形成さ
れるスリット22を介して固定子巻線6を巻回するノズ
ル(図示せず)を通過せしめる。このスリット20の数
は固定子磁極18と同じ12個となるが、この12個の
スリット22の周方向幅は同一寸法とする。このような
集中巻構造の固定子は、一般の大型機に使用されている
分布巻構造の固定子に対して、エンドコイル部の長さを
短くすることができるため、回転電機の体格を小さくで
きる利点がある。
すび形状のスロット23が形成され、固定子磁極18に
は固定子巻線6が集中的に巻回される。さらに、互いに
隣接する固定子磁極18のポールピース20間に形成さ
れるスリット22を介して固定子巻線6を巻回するノズ
ル(図示せず)を通過せしめる。このスリット20の数
は固定子磁極18と同じ12個となるが、この12個の
スリット22の周方向幅は同一寸法とする。このような
集中巻構造の固定子は、一般の大型機に使用されている
分布巻構造の固定子に対して、エンドコイル部の長さを
短くすることができるため、回転電機の体格を小さくで
きる利点がある。
【0014】本実施例の回転電機では、3相で、回転子
3の永久磁石磁極数が10個で、固定子磁極数が12個
である構成を示した。なお、回転電機が発電機であって
も同様な構成にできる。そして、図3(a)で示した3
相の固定子巻線6は、Uを起点として、U相として、U
1+U1−U2−U2+の順に巻回し、W相としては、
U1+から1個分の固定子磁極を置いてW1+W1−W
2−W2+の順に巻回し、V相としては、さらに1個分
の固定子磁極を置いてV1+V1−V2−V2+の順に
巻回し、U相、V相、W相ともすべて同じ方向に巻回さ
れる。
3の永久磁石磁極数が10個で、固定子磁極数が12個
である構成を示した。なお、回転電機が発電機であって
も同様な構成にできる。そして、図3(a)で示した3
相の固定子巻線6は、Uを起点として、U相として、U
1+U1−U2−U2+の順に巻回し、W相としては、
U1+から1個分の固定子磁極を置いてW1+W1−W
2−W2+の順に巻回し、V相としては、さらに1個分
の固定子磁極を置いてV1+V1−V2−V2+の順に
巻回し、U相、V相、W相ともすべて同じ方向に巻回さ
れる。
【0015】ここで、各固定子巻線6は、所定の巻方向
7+に対して、逆巻方向を−として示している。したが
って、固定子巻線6を巻回する行程は、U相を巻回する
場合も、V相を巻回する場合も、W相を巻回する場合も
全く同じ単純な動作となる。すなわち、U相巻線は、例
えば、固定子磁極5U(任意に設定し得る)を基準とし
て、電気角で180K(Kは整数)〜180K+60度
未満の範囲の突極磁極に、U1+U1−U2−U2+の
順に、巻始め端子a1から図中反時計方向に連続して巻
回し、巻終わり端子a2を引き出す。次に、W相巻線
は、固定子磁極5Uの位置から、図中時計方向に1個分
の固定子磁極を置いた、固定子突極5Wを基準として、
電気角で180K(Kは整数)〜180K+60度未満
の範囲の突極磁極に、W1+W1−W2−W2+の順
に、巻始め端子c1から図中反時計方向に連続して巻回
し、巻終わり端子c2を引き出す。さらに、V相巻線
は、固定子磁極5Wの位置から、図中時計方向に1個分
の固定子磁極を置いた、固定子突極5Vを基準として、
電気角で180K(Kは整数)〜180K+60度未満
の範囲の突極磁極に、V1+V1−V2−V2+の順
に、巻始め端子b1から図中反時計方向に連続して巻回
し、巻終わり端子b2を引き出す。
7+に対して、逆巻方向を−として示している。したが
って、固定子巻線6を巻回する行程は、U相を巻回する
場合も、V相を巻回する場合も、W相を巻回する場合も
全く同じ単純な動作となる。すなわち、U相巻線は、例
えば、固定子磁極5U(任意に設定し得る)を基準とし
て、電気角で180K(Kは整数)〜180K+60度
未満の範囲の突極磁極に、U1+U1−U2−U2+の
順に、巻始め端子a1から図中反時計方向に連続して巻
回し、巻終わり端子a2を引き出す。次に、W相巻線
は、固定子磁極5Uの位置から、図中時計方向に1個分
の固定子磁極を置いた、固定子突極5Wを基準として、
電気角で180K(Kは整数)〜180K+60度未満
の範囲の突極磁極に、W1+W1−W2−W2+の順
に、巻始め端子c1から図中反時計方向に連続して巻回
し、巻終わり端子c2を引き出す。さらに、V相巻線
は、固定子磁極5Wの位置から、図中時計方向に1個分
の固定子磁極を置いた、固定子突極5Vを基準として、
電気角で180K(Kは整数)〜180K+60度未満
の範囲の突極磁極に、V1+V1−V2−V2+の順
に、巻始め端子b1から図中反時計方向に連続して巻回
し、巻終わり端子b2を引き出す。
【0016】したがって、巻線ノズルを固定とした場
合、固定子鉄心5は、U相の巻始め位置(W1+)を起
点として、U相巻線の巻回後、図中時計方向に1磁極分
移動(回転)してW相巻線を巻回し、さらに、W相の巻
始め位置(W1+)から図中時計方向に1磁極分移動
(回転)して、V相巻線を巻回する構成となり、U相巻
線を起点として、W相巻線およびV相巻線とも同じ行程
で巻線作業が行える。特に、U相、V相、W相の各巻始
め位置(U1+W1+V1+)のそれぞれに巻線ノズル
を配置した場合には、各巻線ノズルの作業工程を全く同
一のプログラミングで動作させることができ、作業効率
が向上し、信頼性を高めることができる。
合、固定子鉄心5は、U相の巻始め位置(W1+)を起
点として、U相巻線の巻回後、図中時計方向に1磁極分
移動(回転)してW相巻線を巻回し、さらに、W相の巻
始め位置(W1+)から図中時計方向に1磁極分移動
(回転)して、V相巻線を巻回する構成となり、U相巻
線を起点として、W相巻線およびV相巻線とも同じ行程
で巻線作業が行える。特に、U相、V相、W相の各巻始
め位置(U1+W1+V1+)のそれぞれに巻線ノズル
を配置した場合には、各巻線ノズルの作業工程を全く同
一のプログラミングで動作させることができ、作業効率
が向上し、信頼性を高めることができる。
【0017】なお、図3(a)に示した各固定子磁極に
巻回された巻数は、説明の都合で数ターンで示している
が、実際には数十ターンの巻線が巻回される。したがっ
て、図3(b)に示されているように、例えば、U相巻
線の巻回後の巻始め端子a1は、固定子巻線U1+の下
側に位置し、巻終わり端子a2は、固定子巻線U2+の
上側から引き出される。図示しないが、W相巻線、V相
巻線についても同様である。
巻回された巻数は、説明の都合で数ターンで示している
が、実際には数十ターンの巻線が巻回される。したがっ
て、図3(b)に示されているように、例えば、U相巻
線の巻回後の巻始め端子a1は、固定子巻線U1+の下
側に位置し、巻終わり端子a2は、固定子巻線U2+の
上側から引き出される。図示しないが、W相巻線、V相
巻線についても同様である。
【0018】図4は、図3(a)に示した固定子巻線6
の接続例を示している。U相巻線は、U1+U1−U2
−U2+の順に直列接続されており、U1−が接続され
ていないU1+の他方を巻始め端子a1、U2−が接続
されていないU2+の他方を巻終わり端子a2としてい
る。W相巻線は、W1+W1−W2−W2+の順に直列
接続されており、W1−が接続されていないW1+の他
方を巻始め端子c1、W2−が接続されていないW2+
の他方を巻終わり端子c2としている。V相巻線は、V
1+V1−V2−V2+の順に直列接続されており、V
1−が接続されていないV1+の他方を巻始め端子b
1、V2−が接続されていないV2+の他方を巻終わり
端子b2としている。そこで、各相の巻線は、U相巻線
の巻終わり端子a2とW相巻線の巻始め端子c1とV相
巻線の巻終わり端子b2を接続し、その接続点を中性点
24とした3相Y結線構成としている。
の接続例を示している。U相巻線は、U1+U1−U2
−U2+の順に直列接続されており、U1−が接続され
ていないU1+の他方を巻始め端子a1、U2−が接続
されていないU2+の他方を巻終わり端子a2としてい
る。W相巻線は、W1+W1−W2−W2+の順に直列
接続されており、W1−が接続されていないW1+の他
方を巻始め端子c1、W2−が接続されていないW2+
の他方を巻終わり端子c2としている。V相巻線は、V
1+V1−V2−V2+の順に直列接続されており、V
1−が接続されていないV1+の他方を巻始め端子b
1、V2−が接続されていないV2+の他方を巻終わり
端子b2としている。そこで、各相の巻線は、U相巻線
の巻終わり端子a2とW相巻線の巻始め端子c1とV相
巻線の巻終わり端子b2を接続し、その接続点を中性点
24とした3相Y結線構成としている。
【0019】すなわち、固定子巻線6の3相結線時に、
U相巻線群(U1+U1−U2−U2+)およびV相巻
線群(V1+V1−V2−V2+)の巻始め端子a1、
b1と巻終わり端子a2、b2に対して、W相巻線群
(W1+W1−W2−W2+)の巻始めc1と巻終わり
c2とを逆転して結線している。3相結線を行う場合、
基板14に、W相巻線群(W1+W1−W2−W2+)
の巻始めc1と巻終わりc2が逆転するように中性点接
続用の配線パターンを設け、U相巻線群(U1+U1−
U2−U2+)とV相巻線群(V1+V1−V2−V2
+)と結線することで更なる量産効果を得ることができ
る。
U相巻線群(U1+U1−U2−U2+)およびV相巻
線群(V1+V1−V2−V2+)の巻始め端子a1、
b1と巻終わり端子a2、b2に対して、W相巻線群
(W1+W1−W2−W2+)の巻始めc1と巻終わり
c2とを逆転して結線している。3相結線を行う場合、
基板14に、W相巻線群(W1+W1−W2−W2+)
の巻始めc1と巻終わりc2が逆転するように中性点接
続用の配線パターンを設け、U相巻線群(U1+U1−
U2−U2+)とV相巻線群(V1+V1−V2−V2
+)と結線することで更なる量産効果を得ることができ
る。
【0020】なお、本実施例では、W相巻線群(W1+
W1−W2−W2+)の巻始めと巻終わりを逆転する構
成で示したが、図5の様にU相巻線群(U1+U1−U
2−U2+)とV相巻線群(V1+V1−V2−V2
+)の巻始め端子a1、b1と巻終わり端子a2、b2
を逆転させる構成としても同様の効果が得られる。
W1−W2−W2+)の巻始めと巻終わりを逆転する構
成で示したが、図5の様にU相巻線群(U1+U1−U
2−U2+)とV相巻線群(V1+V1−V2−V2
+)の巻始め端子a1、b1と巻終わり端子a2、b2
を逆転させる構成としても同様の効果が得られる。
【0021】また、以上の説明では、回転子として外転
型構造のものとして説明したが、図6に示されているよ
うに、回転子3を内側に、固定子2を外側に配置した内
転型構造でも良いものである。また、一例として電動機
で説明したが、発電機に適用しても同様な効果が得られ
る。さらに、永久磁石の材質は、ゴム製マグネット、セ
グメントタイプのマグネット等任意選択可能であること
は言うまでもない。
型構造のものとして説明したが、図6に示されているよ
うに、回転子3を内側に、固定子2を外側に配置した内
転型構造でも良いものである。また、一例として電動機
で説明したが、発電機に適用しても同様な効果が得られ
る。さらに、永久磁石の材質は、ゴム製マグネット、セ
グメントタイプのマグネット等任意選択可能であること
は言うまでもない。
【0022】以上説明してきたようにこのように形成さ
れた永久磁石回転電機であると、各相,すなわちU相、
V相、W相ともすべて同じ方向に巻回され、巻線手順が
同一であるため、巻線作業の作業性が向上し、信頼性を
高めることができる。
れた永久磁石回転電機であると、各相,すなわちU相、
V相、W相ともすべて同じ方向に巻回され、巻線手順が
同一であるため、巻線作業の作業性が向上し、信頼性を
高めることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、巻線作業の作業性および信頼性の向上が図れるとと
もに、低コスト化を図ることが可能なこの種の永久磁石
回転電機を得ることができる。
ば、巻線作業の作業性および信頼性の向上が図れるとと
もに、低コスト化を図ることが可能なこの種の永久磁石
回転電機を得ることができる。
【図1】本発明の永久磁石回転電機の一実施例を示す縦
断側面図である。
断側面図である。
【図2】本発明の永久磁石回転電機の一実施例を示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図3】本発明の永久磁石回転電機の一実施例を示す固
定子と回転子の径方向断面線図および巻線の巻始めと部
と巻終わりの部分詳細図である。
定子と回転子の径方向断面線図および巻線の巻始めと部
と巻終わりの部分詳細図である。
【図4】本発明の一実施形態による永久磁石回転電機に
おける3相固定子巻線の結線図である。
おける3相固定子巻線の結線図である。
【図5】本発明の他の実施形態における3相固定子巻線
の結線図である。
の結線図である。
【図6】本発明の他の実施形態による永久磁石回転電機
における固定子と回転子の径方向断面図である。
における固定子と回転子の径方向断面図である。
2…固定子、3…回転子、5…固定子鉄心、6…固定子
巻線、9…永久磁石、18…固定子磁極、a1,b1,
c1…巻始め端子、a2,b2,c2…巻終わり端子、
U1+,U1−,U2−,U2+…U相巻線、V1+,
V1−,V2−,V2+…V相巻線、W1+,W1−,
W2−,W2+…W相巻線。
巻線、9…永久磁石、18…固定子磁極、a1,b1,
c1…巻始め端子、a2,b2,c2…巻終わり端子、
U1+,U1−,U2−,U2+…U相巻線、V1+,
V1−,V2−,V2+…V相巻線、W1+,W1−,
W2−,W2+…W相巻線。
フロントページの続き (72)発明者 田島 文男 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 松延 豊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 虻川 俊美 東京都千代田区神田美土代町7番地 日本 サーボ株式会社内 (72)発明者 大西 和夫 東京都千代田区神田美土代町7番地 日本 サーボ株式会社内 (72)発明者 安藤 隆司 東京都千代田区神田美土代町7番地 日本 サーボ株式会社内 (72)発明者 五来 俊介 東京都千代田区神田美土代町7番地 日本 サーボ株式会社内 Fターム(参考) 5H603 AA01 BB01 BB09 CA01 CA02 CB05 CC04 CC11 CD02 CE01 CE13 5H621 AA02 BB10 GA01 GA04 GA16 HH05 JK02 JK07 JK19
Claims (4)
- 【請求項1】 固定子磁極に集中的に巻回された多相
(U相,V相,W相,)の固定子巻線を有する固定子
と、ほぼ等間隔に着磁された永久磁石極を有する回転子
とを備え、前記固定子磁極の数をM、前記永久磁石極の
数をPとしたとき、P:M=6n±2:6n(ただしn
は2以上の整数)の関係に形成された永久磁石回転電機
において、 前記固定子巻線を、U相巻線と該U相巻線と電気的に6
0度離れたW相巻線と前記U相巻線と電気的に120度
離れたV相巻線の巻線方向が、同一方向となるように巻
回して形成するとともに、前記U相巻線の巻始め、W相
巻線の巻終わり、およびV相巻線の巻始めが、引き出し
線となるように形成したことを特徴とする永久磁石回転
電機。 - 【請求項2】 固定子磁極に集中的に巻回された多相
(U相,V相,W相,)の固定子巻線を有する固定子
と、ほぼ等間隔に着磁された永久磁石極を有する回転子
とを備え、前記固定子磁極の数をM、前記永久磁石極の
数をPとしたとき、P:M=6n±2:6n(ただしn
は2以上の整数)の関係に形成された永久磁石回転電機
において、 前記固定子巻線を、U相巻線と該U相巻線と電気的に6
0度離れたW相巻線と前記U相巻線と電気的に120度
離れたV相巻線の巻線方向が、同一方向となるように巻
回して形成するとともに、前記U相巻線の巻始め、W相
巻線の巻終わり、およびV相巻線の巻始めが、中性点と
なるように形成したことを特徴とする永久磁石回転電
機。 - 【請求項3】 前記固定子巻線が、U相を起点として、
U相はU1+U1−U2−U2+の順に、W相はU1+
から1個分の前記固定子磁極を置いてW1+W1−W2
−W2+の順に、V相はさらに1個分の前記固定子磁極
を置いてV1+V1−V2−V2+の順に、すべて同方
向に結線されたものである請求項1または2記載の永久
磁石回転電機。 - 【請求項4】 前記固定子巻線の中性点接続を、回転電
機に乗置された基板上で行うようにした請求項2記載の
永久磁石回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32271299A JP2001145314A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | 永久磁石回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32271299A JP2001145314A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | 永久磁石回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001145314A true JP2001145314A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18146789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32271299A Pending JP2001145314A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | 永久磁石回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001145314A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010098887A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Asmo Co Ltd | ブラシレスモータ |
JP2013240259A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-11-28 | Asmo Co Ltd | ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法 |
US10491057B2 (en) | 2012-02-08 | 2019-11-26 | Denso Corporation | Stator, brushless motor, stator manufacturing method |
-
1999
- 1999-11-12 JP JP32271299A patent/JP2001145314A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010098887A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Asmo Co Ltd | ブラシレスモータ |
US10491057B2 (en) | 2012-02-08 | 2019-11-26 | Denso Corporation | Stator, brushless motor, stator manufacturing method |
JP2013240259A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-11-28 | Asmo Co Ltd | ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法 |
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