JPH1023724A - 永久磁石回転電機 - Google Patents

永久磁石回転電機

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JPH1023724A
JPH1023724A JP8173403A JP17340396A JPH1023724A JP H1023724 A JPH1023724 A JP H1023724A JP 8173403 A JP8173403 A JP 8173403A JP 17340396 A JP17340396 A JP 17340396A JP H1023724 A JPH1023724 A JP H1023724A
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JP
Japan
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stator
magnetic pole
phase
pole position
permanent magnet
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Application number
JP8173403A
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English (en)
Inventor
Fumio Tajima
文男 田島
Shoichi Kawamata
昭一 川又
Yutaka Matsunobu
豊 松延
Toshimi Abukawa
俊美 虻川
Kazuo Onishi
和夫 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Nidec Advanced Motor Corp
Original Assignee
Nidec Servo Corp
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型軽量で、さらには脈動トルクの小さい永久
磁石回転電機を提供する。 【解決手段】回転電機1は、12個の固定子磁極42に集中
的に巻回した3相の各固定子巻線5を有する固定子2
と、ほぼ等間隔に着磁された14個の永久磁石6を有する
回転子3と、隣り合うそれぞれの配置間隔が固定子磁極
42の2個分の寸法間隔に設定されている一組の磁極位置
検出器Hu,Hv,Hwとを備え、磁極位置検出器Hu,Hv,
Hwにて永久磁石6の磁極位置を検出し、該検出磁極位
置に応じて各固定子巻線5への通電制御が為されて駆動
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石回転電機
に係り、特に、トルク脈動の小さい小型軽量の集中巻固
定子を有する永久磁石回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】小型永久磁石電動機は、一般に固定子磁
極を有しかつこの磁極に固定子巻線を集中的に配置する
構成の集中巻き永久磁石回転電機が使用されてきた。こ
れまで大型回転機の分野まで使用されている分布巻固定
子に対して、エンド部が単純な構成となるために電動機
の体格を小さくできる、また、コイルの数を少なくでき
ることから構成が単純になる等の利点がある。この種の
永久磁石回転電機では永久磁石回転電機の永久磁石の極
数Pと固定子の磁極数Mとの比を2:3とする事が一般
であった。しかし、上記方式はコギングトルクが大きい
欠点があった。
【0003】これに対し特開昭62−110468号公
報(以下、開示例1という)では、永久磁石の極数Pと固
定子の磁極数MとをP:M=6n±2:6n(ただし、n
は2以上の整数)とした永久磁石回転電機に関して、コ
ギングトルクの減少及び巻線の利用率が向上し、電動機
体格を小さくかつ脈動トルクの少ない電動機を提供でき
ることを開示している。
【0004】一方、特開昭62−221854号(以
下、開示例2)では、この種のブラシレスモータを運転
させるのに必要な磁極位置検出器(3相の場合は3個使
用)の配置を、機械的に120度の間隔に配置した例を
開示している。いずれも3個の磁極位置は、ブラシレス
モータとして運転できるように、各相の磁極位置検出器
の電気角を120度の間隔に配置する構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ブラシレスモータを小
型軽量、脈動率トルクの低いものにするためには、3個
の磁極位置検出器の位置が近く、かつ3個の各相の磁極
位置検出器と固定子磁極及びその周囲に巻回された固定
子巻線との関係が同一であることが必要である。
【0006】しかしながら、上記開示例2には、磁極位
置検出器の位置が遠く離れる欠点がある。また、各相の
磁極位置検出器が電気角120度ずつ離れ、かつ最短の
位置では各相の磁極位置検出器と固定子磁極及びその周
囲に巻回された固定子巻線との関係(例えば、U相の磁
極位置検出器はU相の固定子巻線が巻回される固定子磁
極の下に配置されるのに対し、V相の磁極位置検出器も
U相の固定子巻線が巻回される固定子磁極の下に配置さ
れる)が、変わってしまう欠点があった。これは、磁極
位置検出器の精度が各相間で大きく異ならしめ、これに
よって大きな脈動トルクを生ぜしめるからであった。
【0007】また、開示例1には各突極磁極間の配線構
成を工夫し、小型軽量に結び付ける技術については開示
されていない。
【0008】従って、本発明の目的は、上記開示例の課
題を解決し、小型軽量の永久磁石回転電機を提供するこ
と、さらには、脈動トルクの小さい且つ小型軽量の永久
磁石回転電機を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による永久磁石回転電機の特徴は、M個の固定子磁極
に集中的に巻回した多相の固定子巻線を有する固定子
と、ほぼ等間隔に着磁されたP個の永久磁石極を有する
回転子とを備え、かつ永久磁石極数P,固定子磁極数M
とをP:M=6n±2:6n(但し、nは2以上の整数)
の関係となし、前記永久磁石極の作る磁束から前記回転
子の磁極位置を各相の磁極位置検出器にて検出し、該検
出磁極位置に応じて前記各相固定子巻線への通電制御が
なされて駆動される永久磁石回転電機において、隣り合
う前記各相磁極位置検出器の配置間隔は、1個分の前記
固定子磁極の位置間隔の2倍に設定されている構成にあ
る。
【0010】また、他の特徴は、M個の固定子磁極に集
中的に巻回した3相の固定子巻線を有する固定子と、ほ
ぼ等間隔に着磁されたP極の永久磁石極を有する回転子
とを備え、かつ永久磁石極数P,固定子磁極数Mとを
P:M=6n±2:6n(但しnは2以上の整数)の関係
とした永久磁石回転電機において、前記固定子磁極に巻
回された固定子巻線を、U相を起点とし、1個分の固定
子磁極を置いてW相、さらに1個分の固定子磁極を置い
てV相の順で同じ方向に、結線した点にある。
【0011】本発明によれば、各相の磁極位置検出器は
それぞれ120度の電気角で配置されるとともに、固定
子の磁極及び巻線から同じ影響を受ける位置にて磁極位
置検出ができる。これによって、各磁極位置検出器間の
間隔は最短となり小型軽量化が図られるとともに、磁極
位置検出が正確となって脈動トルクを小さくすることが
できる。
【0012】また、固定子巻線の結線長さが各相とも同
じになり、小型軽量に結び付けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。図1は、本発明による一実
施例の永久磁石回転電機を示す断面図である。本発明に
関わる永久磁石回転電機の断面構造を示している。図2
は、図1のAA断面を示す図である。図1と図2を同時
に参照し構成について説明する。
【0014】図1において、永久磁石回転電機1(以
下、回転電機1という)は、固定子2と回転子3とエン
ドブラケット10と2個のベアリング11と3個の磁極
位置検出器(Hu,Hv,Hw)と配線基板Ptとから構成
される。固定子2は、ハウジング9と、このハウジング
9の内周面に固定された固定子鉄心4と、この固定子鉄
心4に巻回された多相の固定子巻線5とからなる。回転
子3は、永久磁石6とヨーク7とシャフト8とで構成さ
れる。また、シャフト8は、ベアリング11とハウジン
グ9とエンドブラケット10とによって固定子2に回転
自在に保持する。そして、一般的にホール素子等で構成
される磁極位置検出器は、回転子3の永久磁石6の位置
を検出するために、回転電機1の内部に配設された配線
基板Ptに装着されている。
【0015】図2において、回転電機1は、主に固定子
2と回転子3とからなり、固定子2は固定子鉄心4と固
定子巻線5とで構成される。ここで、固定子鉄心4は円
環状の固定子ヨーク41と複数個の固定子磁極42とか
らなり、各固定子磁極42には固定子巻線5が集中的に
巻回される構成である。各巻線は空隙面での磁路を共有
すること無い構成である。この集中巻構造の固定子は一
般の大型機に使用されている分布巻構造の固定子に対し
て、エンドコイル部の長さを短くすることができるた
め、回転電機の体格を小さくすることができる利点があ
る。本実施例の回転電機では、3相で、回転子3の永久
磁石極数が14個で、固定子2の固定子磁極数が12個
である構成を示した。なお、回転電機が発電機であって
も同様な構成にできることは云うまでもないことであ
る。
【0016】そして、図2で示した3相の固定子巻線5
としてのU1+,U1-,U2+,U2-と、V1+,V1-V2+,V2-
と、W1+,W1-,W2+,W2-とに対応して、一組の磁極位
置検出器Hu,Hv,Hwが配置される。 Ptは、それ
ぞれの固定子巻線5の U1+,U1-,U2+,U2-と、V1+,
V1-,V2+,V2-と、W1+,W1-,W2+,W2-とを3相結線
構成にするとともに、磁極位置検出器Hu,Hv,Hw
を固定及び配線する配線基板である。ここで、本実施例
における磁極位置検出器Hu,Hv,Hwは、回転子3
の永久磁石6の発生する磁束によって、当該永久磁石6
の磁極位置を直接検出する構成の磁極位置検出器を対象
とする。
【0017】図3は、本発明による一実施例の永久磁石
回転電機制御回路を示す図である。図1で示した永久磁
石回転電機を駆動する制御回路を示している。図におい
て、直流電源12の電力は、インバータ13を介して回
転電機の多相の固定子巻線5に供給される。ここで、イ
ンバータ13はTu+,Tv+,Tw+のプラス側のス
イッチング素子とTu−,Tv−,Tw−のマイナス側
のスイッチング素子とで構成される。更に、回転子3の
磁束から磁極位置検出器Hu,Hv,Hwを介して、磁
極位置信号を制御回路14内に取り込んで、インバータ
13のスイッチング素子Tu+,Tv+,Tw+、Tu
−,Tv−,Tw−へのパルス信号を制御する。ここ
で、固定子磁極42に巻回された固定子巻線5はそれぞ
れ各相ごとに、図示の順で配線基板Ptを利用して接続
され、3相の回転電機1としての結線がなされる。
【0018】図4は、 本発明による永久磁石回転電機
の動作原理を示す図である。 図中、(a),(b),(c)
は、 磁極位置検出器Hu、Hv,Hw の磁極位置信号
で、これは回転子3からの磁束を直接検出して出力す
る。(d),(e),(f)のSu,Sv,Swは、上記の磁極位
置信号を0点の基準とし比較器を介して出力した信号
で、インバータ13のスイッチング素子Tu+,Tv
+,Tw+、Tu−,Tv−,Tw−には、それぞれ
(g),(h),(i)で示すTu,Tv,Tw信号が加えられ
る。
【0019】なお、必要に応じて、このTu,Tv,T
w信号とPWM(Pulse Width Modulation)信号との論理
積(AND)を取った信号が加えられても可である。すな
わち、回転電機1は、回転子3の永久磁石6が作る磁束
によって当該回転子3(永久磁石6)の磁極位置を磁極位
置検出器Hu,Hv,Hwにて検出し、該検出磁極位置
に応じて各固定子巻線5への通電切替制御がなされて駆
動される。
【0020】ところで、永久磁石回転電機の脈動トルク
は、磁極位置検出器Hu,Hv,Hwの磁極位置信号の精
度によって大きく依存される。インバータ13のスイッ
チング素子Tu+,Tv+,Tw+、Tu−,Tv−,
Tw−には、それぞれ(g),(h),(i)で示す信号が加
えられ、これは電気角で60度ごとに、図示のように切
り替わる。磁極位置検出器の配置が悪く前記磁極位置信
号の精度が悪いと、図4(a),(b),(c)で示した磁極位
置信号が乱れ、例えば、360度の中の一つの区間では
50度と短くなり、他の区間では70度と長くなるよう
な区間が生じ、これによって回転電機1の脈動トルク
(コギングトルク)も大きくなる。
【0021】そして、従来技術では、磁極位置検出器H
uを基準にして、電気角(永久磁石のNS間を360度
とする)でそれぞれ120度の間隔で磁極位置検出器H
v,Hwが配置されているものであった。この場合に
は、磁極位置検出器Hv,Hwは、それぞれ固定子巻線
U1+,U1−を巻回した磁極の位置に配置されたこと
になる。上記構成のそれぞれの磁極位置検出器Hu,H
v,Hwの位置は、磁極位置検出器Huでは固定子磁極
42の中間の位置に、それぞれの磁極位置検出器Hv,
Hwでは 中間の位置からずれた固定子磁極42上の位
置となる。
【0022】また、磁極位置検出器Huは制御する固定
子巻線U相の位置にあるが、磁極位置検出器Hv,Hw
は制御するべき固定子巻線V,W相とは異なる固定子巻
線U相の固定子磁極42の位置にある。これらの構成に
より、磁極位置検出器Hu,Hv,Hwが受ける影響、
すなわち、固定子磁極42からの影響及び固定子巻線電
流が作る磁界からの影響が、各磁極位置検出器でそれぞ
れに異なり、前述の磁極位置信号の精度を下げ、脈動ト
ルクを増加させるものであった。
【0023】本発明による実施例では、図2に示すよう
に磁極位置検出器Hu,Hv,Hwの隣り合う配置間隔
を1個分の固定子磁極42の位置間隔の2倍に設定する
ものである。換言すれば、隣り合う各相磁極位置検出器
は、固定子磁極の2個分の位置寸法からなる配置間隔を
有して配置されているものである。本実施例の配置間隔
の構成によれば、各磁極位置検出器Hu,Hv,Hw
は、いずれも固定子磁極42の中間の位置(固定子磁極
からの影響及び固定子巻線電流が作る磁界からの影響が
等価範囲内にある位置)となる。かつ本実施例では、磁
極位置検出器Huは、制御するべき固定子巻線U相を巻
回保持する固定子磁極42に隣接している位置にあり、
磁極位置検出器Hvは固定子巻線V相を持つ固定子磁極
42に隣接している位置にあり、磁極位置検出器Hwは
固定子巻線W相を持つ固定子磁極42の位置にあるよう
配置される。
【0024】さらに換言すれば、制御するべき固定子巻
線X1相に隣接して配置された磁極位置検出器H1を基準
にして、2個分の固定子磁極を置いて固定子巻線X2
と該固定子巻線X2相の固定子磁極に隣接して磁極位置
検出器H2を配置し、順次、2個分の固定子磁極を置い
て固定子巻線Xn相と該固定子巻線Xn相の固定子磁極
に隣接して磁極位置検出器Hnを配置したものであると
言える。
【0025】すなわち、磁極位置検出器Hu,Hv,H
wは、共に同じレベル(等価)で固定子磁極42の影響及
び巻線電流が作る磁界の影響を受ける。これによって、
電気角60度が50度または70度と振れることがなく
磁極位置信号の精度が確保されて、脈動トルクの増加を
抑えることができる。
【0026】尚、図2の配置において、隣り合う固定子
磁極42の電気的な間隔は180度×14極/12=2
10度となる。従って、磁極位置検出器Huに対して、
4個分(図中の,,,) の固定子磁極42の位置だ
け離れている磁極位置検出器Hvは、210度×4−7
20度=120度となり、120度位相の遅れた位置に
配置される。一方、磁極位置検出器Huに対して2個分
の固定子磁極42の位置だけ離れている磁極位置検出器
Hwは、210度×2−360度=60度となる。磁極
位置検出器Hwは、磁極位置検出器Huに対して240
度の位相差が必要であるため、磁極位置検出器Hwは図
示の位置で電流の方向の反転、及び信号の反転によって
さらに180度の位相差を持たせることで、240度の
位相差を確保することができる。
【0027】以上を纏めれば、本発明の特徴は、M個の
固定子磁極に集中的に巻回した多相の固定子巻線を備え
た固定子鉄心を有する集中巻固定子と、ほぼ等間隔に着
磁されたP個の永久磁石極を有する永久磁石回転子とを
備え、かつ永久磁石極数P,固定子磁極数Mとを、P:
M=6n±2:6n(ただし、nは2以上の整数)の関係
となし、永久磁石回転子の作る磁束によって当該永久磁
石回転子の磁極位置を各相の磁極位置検出器にて検出
し、検出した磁極位置に応じて固定子磁極に巻回された
各相の固定子巻線への通電を切り替える制御がなされて
駆動される永久磁石回転電機において、磁極位置検出器
の間隔を固定子磁極位置の間隔の2倍とするにある。
【0028】これによって、各相の磁極位置検出器は、
それぞれ固定子磁極及び固定子巻線に対して電気角で1
20度異なる位置に配置されるとともに、固定子磁極な
どから各相とも同じ影響を受ける位置にて磁極位置検出
ができる。これによって、各相の磁極位置検出器同士の
間隔が短くなるとともに、電気的に切り替える間隔が正
確となって脈動トルクが小さくなる。すなわち、磁極位
置検出器同士の間隔が小さくなることは、制御回路と磁
極位置検出器との配線を配線基板Ptの小さなスペース
で達成できることになり、小型軽量化に結び付けること
ができる。
【0029】一方、図2,図3に示すように、永久磁石
極数P,固定子磁極数MとをP:M=6n±2:6n
(但し、nは2以上の整数)とした永久磁石回転電機にお
いて固定子磁極42に巻回された固定子巻線5のU相を
起点として、U相はU1+,U1-,U2-,U2+の順に、W相
はU1+から1個分の固定子磁極42をおいて W1-,W1
+,W2+,W2-の順に、 V相はさらに1個分の固定子磁極
42をおいて、V1+,V1-,V2-,V2+ の順に、すべて同
方向(図中では反時計廻り)に結線(配線)することによっ
て、U,V,W相の巻線の引き出し位置及び中性点の接
続位置が近くなり、各相の固定子巻線の結線長さが各相
とも同じになり、かつ、長さのばらつきも少なくするこ
とに繋がり、小型軽量に結び付けることができる。ま
た、配線基板及び回転電機も小さくすることが可能であ
る。
【0030】以上の構成によって、磁極位置検出器間の
配線や固定子巻線の利用率(スペース効率)が良くて小型
軽量となる永久磁石回転電機が提供される。さらに、位
置検出精度を向上させることによって、脈動トルク(コ
ギングトルク)の小さな永久磁石回転電機が提供され
る。
【0031】尚、本実施例において、回転型のモータ駆
動の適用した場合を例に挙げ説明したが、本発明は、永
久磁石電動機方式としてのリニアモータ駆動装置にも適
用することができる。また、回転子の位置に対して正弦
波状の電流制御を行う制御方式についても、さらに、電
流制御をしない方式あるいは120度通電型のブラシレ
スモータ方式にも適用できることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、電気角を120度と
し、各磁極位置検出器を当該各磁極位置検出器に対する
影響が等価となる位置に配置できるので、電気的に切り
替える間隔が正確となって脈動トルク(コギングトルク)
が小さくなり、かつ各磁極位置検出器同士の間隔が短く
なって小型軽量に結び付く効果がある。また、固定子巻
線の巻線利用率が向上して小型軽量に繋げることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の永久磁石回転電機を示
す断面図である。
【図2】図1のAA断面を示す図である。本発明の永久
磁石回転電機の断面を示す。
【図3】本発明による一実施例の永久磁石回転電機制御
回路を示す図である。
【図4】本発明による永久磁石回転電機の動作原理を示
す図である。
【符号の説明】
1:永久磁石回転電機 2:固定子 3:回転子 4:固定子鉄心 5:固定子巻線 6:永久磁石 7:回転子鉄心 8:シャフト 9:ハウジング 10:エンドブラケッ
ト 11:ベアリング 12:直流電源 13:インバータ 14:制御回路 41:固定子ヨーク 42:固定子磁極 Hu,Hv,Hw:磁極位置検出器 Tu,Tv,Tw:スイッチング素子 Pt :配線基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松延 豊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 虻川 俊美 東京都千代田区神田美土代町7番地 日本 サーボ 株式会社内 (72)発明者 大西 和夫 東京都千代田区神田美土代町7番地 日本 サーボ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】M個の固定子磁極に集中的に巻回した多相
    の固定子巻線を有する固定子と、ほぼ等間隔に着磁され
    たP個の永久磁石極を有する回転子とを備え、かつ永久
    磁石極数P,固定子磁極数MとをP:M=6n±2:6
    n(但し、nは2以上の整数)の関係となし、前記永久磁
    石極の作る磁束から前記回転子の磁極位置を各相の磁極
    位置検出器にて検出し、該検出磁極位置に応じて前記各
    相固定子巻線への通電制御がなされて駆動される永久磁
    石回転電機において、 隣り合う前記各相磁極位置検出器の配置間隔は、1個分
    の前記固定子磁極の位置間隔の2倍に設定されているこ
    とを特徴とする永久磁石回転電機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記固定子巻線は、U
    相を起点として、U相はU1+,U1-,U2-,U2+の順に、
    W相はU1+から1個分の前記固定子磁極を置いてW1-,
    W1+,W2+,W2-の順に、V相は更に1個分の前記固定子
    磁極を置いてV1+,V1-,V2-,V2+の順に、すべて同方
    向に結線されたことを特徴とする永久磁石回転電機。
  3. 【請求項3】M個の固定子磁極に集中的に巻回した3相
    の固定子巻線を有する固定子と、ほぼ等間隔に着磁され
    たP極の永久磁石極を有する回転子とを備え、かつ永久
    磁石極数P,固定子磁極数MとをP:M=6n±2:6
    n(但し、nは2以上の整数)の関係とした永久磁石回転
    電機において、 前記固定子磁極に巻回された固定子巻線を、U相を起点
    とし、1個分の固定子磁極を置いてW相、さらに1個分
    の固定子磁極を置いてV相の順で同じ方向に、結線した
    ことを特徴とする永久磁石回転電機。
JP8173403A 1996-07-03 1996-07-03 永久磁石回転電機 Pending JPH1023724A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095464A1 (fr) * 2000-06-02 2001-12-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Moteur sans balais
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