JPH11178104A - 無接触給電設備 - Google Patents

無接触給電設備

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JPH11178104A
JPH11178104A JP9336214A JP33621497A JPH11178104A JP H11178104 A JPH11178104 A JP H11178104A JP 9336214 A JP9336214 A JP 9336214A JP 33621497 A JP33621497 A JP 33621497A JP H11178104 A JPH11178104 A JP H11178104A
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雅人 稲葉
Kazutoshi Takeda
和敏 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ピックアップコイルの発熱により
移動体の保護が行える無接触給電設備を提供することを
目的とする。 【解決手段】 誘導線路14から無接触で給電されるピッ
クアップコイル22に沿って、非磁性体の一対の導線を所
定温度で軟化する絶縁体で覆い、これら絶縁体で被覆さ
れた導線を撚り合わせた形成した感熱線51を布設し、前
記一対の導線の一端をそれぞれピックアップコイル22の
両端に接続し、ピックアップコイル22が前記所定温度以
上となることにより感熱線51の絶縁体が軟化して、導線
が短絡し、導線とピックアップコイル22が閉回路を形成
する構成とする。この構成によれば、ピックアップコイ
ル22の発熱により前記閉回路が形成されることによっ
て、ピックアップコイル22のこれ以上の発熱を防止で
き、焼損を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無接触給電設備、
特にその保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動体の無接触給電設備におい
て、たとえば特開平8−251704号公報に開示され
ているように、火災が発生する危険、すなわち高周波電
流が流れる誘導線路より発生される磁束により、誘導線
路に近接して置かれた金属(たとえば、スパナなど)に
うず電流が流れ、金属が発熱し、その熱により誘導線路
が加熱され、燃焼する危険、を回避できるように構成し
た設備がある。この設備では、誘導線路に沿って光ファ
イバーケーブルを布設し、この光ファイバーケーブルの
両端に発光部および受光部を接続し、前記受光部に、光
減衰率を検出し、光減衰率が所定の減衰率以上となった
時に警報を出力する検出回路を接続し、この検出回路の
警報出力により、上記高周波電流を遮断している。
【0003】また給電状態で常時発熱している装置に、
この装置が異常に発熱すると動作するバイメタルを取り
付け、バイメタルの動作により前記装置への給電を遮断
し、装置を保護する方式は従来よりよく採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記無接触給
電設備に使用される光ファイバーケーブルには、抑えた
り曲げたりすることにより透過量が減少し、検出距離が
短くなったり、動作しなくなるという問題があり、また
接続が困難で施工が難しいという問題があった。
【0005】また誘導線路に対する保護は行われている
が、移動体に前記誘導線路に対向して配置されるピック
アップコイルの損傷による異常発熱、およびピックアッ
プコイルに誘導される起電力により負荷に給電するため
の回路を搭載した基板の異常発熱に対する保護について
は何ら行われていなかった。
【0006】またバイメタルのみによる装置の保護で
は、給電の遮断により装置の温度が下がると、バイメタ
ルが再びオフとなり給電が再開され、発熱異常の原因が
不明なまま装置が再起動し、異常状態が拡大する恐れが
あった。
【0007】本発明は上記問題を解決するものであり、
折り曲げの影響を受けず、施工が容易で、ピックアップ
コイルと回路基板の保護が確実に行える無接触給電設備
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
第1発明の無接触給電設備は、移動体の移動線路に沿っ
て高周波電流を流す誘導線路を布設し、前記移動体に、
前記誘電線路から無接触で給電されるコイルを設け、移
動体に無接触で給電する無接触給電設備であって、非磁
性体の一対の導線をそれぞれ所定温度で軟化する絶縁体
で被覆し、これら絶縁体で被覆された導線を撚り合わせ
て形成した感熱線を、前記移動体の発熱部に沿って布設
し、前記移動体の発熱部が前記所定温度以上となること
により前記感熱線の絶縁体が軟化して、導線間が短絡す
ると、短絡した導線と前記コイルが閉回路を形成する構
成としたことを特徴とするものである。
【0009】上記構成によれば、発熱部が異常に発熱し
て温度が所定温度以上となると、感熱線の絶縁体が軟化
して、導線間が短絡し、この短絡した導線とコイルによ
り閉回路が形成される。よって、移動体への給電が遮断
され、発熱部のこれ以上の発熱が防止され焼損が防止さ
れる。また感熱線は非磁性体の導線により形成されるこ
とから、誘導線路より電磁誘導の影響を受けず、自己発
熱はなく、また折り曲げの影響を受けず、施工が容易で
ある。
【0010】また第2発明の無接触給電設備は、上記第
1発明の無接触給電設備であって、移動体の発熱部がコ
イルであることを特徴とするものである。上記構成によ
れば、コイルが異常に発熱して温度が所定温度以上とな
ると、絶縁体が軟化し、導線が短絡することによって、
この短絡した導線とコイルにより閉回路が形成され、コ
イルのこれ以上の発熱が防止され焼損が防止される。
【0011】さらに第3発明の無接触給電設備は、移動
体の移動線路に沿って高周波電流を流す誘導線路を布設
し、前記移動体に、前記誘電線路から無接触で給電され
るコイルを設け、移動体に無接触で給電する無接触給電
設備であって、前記移動体の発熱部に感熱素子を設置
し、非磁性体の一対の導線をそれぞれ所定温度で軟化す
る絶縁体で被覆し、これら絶縁体で被覆された導線を撚
り合わせて形成した感熱線を備え、前記感熱線の一対の
導線の一端をそれぞれ前記感熱素子の両端に接続し、前
記感熱線の一対の導線の他端をそれぞれ前記コイルの両
端に接続したことを特徴とするものである。
【0012】上記構成によれば、移動体の発熱部に設置
した感熱素子の作動により感熱線を介してコイルが短絡
されることにより、移動体への給電が遮断されて焼損が
防止されるとともに、感熱線に短絡電流が流れて感熱線
の絶縁体が軟化し、導線間が短絡され、よってコイルが
短絡した状態が維持される。したがって、給電の遮断に
より移動体の発熱部が冷却し、感熱素子がオフとなって
も、再給電されることはなくなる。
【0013】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。 (実施の形態1)図4は本発明の実施の形態1における
無接触給電設備の要部側面図、図5は同無接触給電設備
の一部断面正面図である。
【0014】移動体としての搬送用車体Vは、駆動トロ
リー1A、従動トロリー1B、およびこれらトロリー1A,1B
にて支持される物品搬送用キャリア1Cから構成され、こ
の車体Vを移動自在に案内する案内レールBとが設けら
れている。
【0015】駆動トロリー1Aは、案内レールBの上部に
係合する走行用車輪2、案内レールBの下部に両横側か
ら接触する振れ止めローラ3、およびピックアップユニ
ットPを備えており、駆動トロリー1Aの走行用車輪2が
減速機付電動モータ4にて駆動されることにより車体V
は走行する。また従動トロリー1Bは、案内レールBの上
部に係合する走行用車輪5、および案内レールBの下部
に両横側から接触する振れ止めローラ6を備えている。
【0016】案内レールBは、その上部に車輪案内部
7、その下部にローラ案内部8を備え、横一側部に連結
される支持枠9によって、天井などから吊り下げ状態に
支持され、また案内レールBの支持枠9が取り付けられ
た側部とは他方の側部に、誘導線路ユニットXが取り付
けられている。
【0017】誘導線路ユニットXは、案内レールBの横
一側部に案内レールBに沿って、上下一対のハンガー11
が垂直に突設され、上下一対のハンガー11の先端に、ハ
ンガー11と一体で、かつ先端が開放され、かつ柔軟で所
定の形状を維持するリング形状の係止部を設けたブラケ
ット13を所定間隔置きに配置し、誘導線路14をハンガー
11の係止部に嵌め込むことにより構成されている。な
お、ブラケット13は案内レールBに、案内レールBと同
材料の金具、たとえばアルミ製のネジにより取付けられ
る。
【0018】前記誘導線路14は、絶縁した細い素線を集
めて形成した撚線(以下、リッツ線と呼ぶ)を絶縁体、
たとえば塩化ビニールなどの樹脂材により被覆して構成
されており、電源装置Mより高周波電流が供給される。
【0019】また上記ピックアップユニットPは、図5
に示すように、断面がE形状のフェライト21の中央凸部
に10〜20ターンの上記リッツ線を巻いてピックアップコ
イル22を構成したものであり、ピックアップユニットP
のフェライト21の中央の凸部の中心がほぼ誘導線路ユニ
ットXの一対の誘導線路14の中央で、案内レールBに対
して垂直に位置するように調整して駆動トロリー1Aに固
定されている。誘導線路14に通電(交流)されると、ピ
ックアップコイル22に起電力が発生する。
【0020】また駆動トロリー1Aには、図1に示す回路
構成の回路基板31が設けられている。回路基板31には、
ピックアップコイル22に並列に、ピックアップコイル22
とともに誘導線路14の周波数に共振する共振回路を形成
するコンデンサ32を接続し、コンデンサ32に整流/平滑
回路33を接続し、この整流/平滑回路33に、出力電圧V
out を基準電圧VE に制御する定電圧制御回路34を接
続し、この定電圧制御回路34にインバータ35および制御
電源装置36を接続して構成されている。インバータ35に
減速機付電動モータ4が接続される。
【0021】上記定電圧制御回路34は、電流制限用のコ
イル41と、上記基準電圧VE を発生する電圧発生器42
と、出力電圧Vout と基準電圧VE を比較するコンパ
レータ43と、出力電圧Vout が基準電圧VE を超えた
場合にコンパレータ43によりオンされるFETからなる
出力調整用トランジスタ44と、フィルタを形成するダイ
オード45およびコンデンサ46から構成されている。上記
制御電源装置36より電圧発生器42とコンパレータ43に制
御電源が供給される。
【0022】この定電圧制御回路34の構成により、電動
モータ4が停止するなどにより負荷が減少すると、出力
電圧Vout が上昇し、出力電圧Vout が基準電圧VE
を超えると、コンパレータ43により、出力調整用トラ
ンジスタ44がオンされ、出力電圧Vout が下げられ
て、出力電圧Vout は基準電圧VE に維持される。
【0023】また図1において、51は第1の感熱線、52
は第2の感熱線である。感熱線51,52は、図2に示すよ
うに、非磁性体のリン青銅丸線からなる一対の導線53上
にそれぞれ、熱に鋭敏なサーモプラスチックからなる絶
縁体54を被覆し、これら絶縁体54を被覆した一対の導線
53を撚りあわせ、その上にテープ55とシース56を被覆し
て構成されている。この感熱線51,52は、周囲温度が一
定温度に達すると、絶縁体54が軟化するとともに、撚り
あわされた一対の導線53がスプリングアクションを起こ
して短絡する。
【0024】第1の感熱線51の先端部は、図1および図
3に示すように、ピックアップコイル22の片側に這わせ
て、このコイル22を形成するリッツ線とともにエポキシ
樹脂により一体的に固定されている。そして、第1の感
熱線51は、ピックアップコイル22から、ピックアップコ
イル22と回路基板31間の配線、および回路基板31の端子
台61の第4端子65に沿って布設され、この第1の感熱線
51の一対の導体53はそれぞれ前記端子台61の第2端子63
と第3端子64に接続されている。なお、第1の感熱線51
の一対の導線53の先端は、所定の距離(たとえば、数m
m)離してコイル22に固定される。また端子台61の第1
端子62と第4端子65にピックアップコイル22と回路基板
31間の配線が接続され、また第1端子62と第2端子63が
接続され、第3端子64と第4端子65が接続されている。
【0025】また第2の感熱線52は、移動体の発熱部の
一例である、FETからなる出力調整用トランジスタ44
の取付シャーシ66の近傍、制御電源装置36の近傍、およ
び上記回路基板31の端子台61の第1端子62に沿って布設
され、この第2の感熱線52の一対の導体53はそれぞれ端
子台61の第2端子63と第3端子64に接続されている。端
子台61も、接触不良などが発生すると移動体の発熱部と
なる。
【0026】上記回路構成による作用を説明する。電源
装置Mより高周波電流が誘導線路14に供給され、この誘
導線路14に発生する磁束により、案内レールB上に位置
する車体Vのピックアップコイル22に大きな起電力が発
生し、この起電力により発生した交流電流は、整流/平
滑回路33により整流され、定電圧制御回路34において出
力電圧Vout が基準電圧VE に維持され、制御電源装
置36、およびインバータ35を介して減速機付電動モータ
4に供給される。移動体の車体Vは、給電された電動モ
ータ4により走行用車輪2が駆動されることにより、案
内レールBに案内されて移動する。
【0027】そして万一、ピックアップコイル22のリッ
ツ線が損傷すると、誘導線路14により発生する磁束によ
りリッツ線が発熱し、この発熱により第1の感熱線51が
加熱され、例えば温度90℃に達すると、絶縁体54が軟
化するとともに、撚りあわされた一対の導線53がスプリ
ングアクションを起こして短絡し、ピックアップコイル
22の両端が短絡され、一対の導線53とピックアップコイ
ル22により閉回路が形成される。よって、ピックアップ
コイル22のリッツ線はそれ以上発熱することはなく、焼
損し、火災が発生することが防止される。
【0028】また端子台61の第4端子65に接触不良など
が発生し発熱すると、同様に第1の感熱線51が加熱さ
れ、ピックアップコイル22の両端が短絡される。よっ
て、端子台61の第4端子65はそれ以上発熱することはな
く、回路基板31が焼損し、火災が発生することが防止さ
れる。
【0029】またFETからなる出力調整用トランジス
タ44が、低負荷のためにその消費電力が大きくなり、あ
るいは定電圧制御回路34の出力ケーブルが断線して発熱
すると、第2の感熱線52が加熱され、例えば温度90℃
に達すると、絶縁体54が軟化するとともに、撚りあわさ
れた一対の導線53がスプリングアクションを起こして短
絡し、ピックアップコイル22の両端が短絡され、一対の
導線53とピックアップコイル22により閉回路が形成され
る。よって、回路基板31への給電が遮断され、出力調整
用トランジスタ44は冷却し、回路基板31が燃焼し、火災
が発生することが防止される。
【0030】また制御電源装置36が過負荷などが発生し
異常に発熱すると、同様に第2の感熱線52が加熱され、
ピックアップコイル22の両端が短絡される。よって、制
御電源装置36への給電が遮断され、制御電源装置36はそ
れ以上発熱することはなく、回路基板31が焼損し、火災
が発生することが防止される。
【0031】また端子台61の第1端子62に接触不良など
が発生し発熱すると、同様に第2の感熱線52が加熱さ
れ、ピックアップコイル22の両端が短絡される。よっ
て、端子台61の第1端子62はそれ以上発熱することはな
く、回路基板31が焼損し、火災が発生することが防止さ
れる。
【0032】このように、無接触で車体Vに効率よく給
電することができるとともに、万一ピックアップコイル
22に損傷が発生しても、また端子台61や出力調整用トラ
ンジスタ44や制御電源装置36が発熱しても、その発熱を
感熱線51,52を使用して検出し、ピックアップコイル22
の両端を短絡し閉回路を形成することにより、ピックア
ップコイル22や回路基板31が加熱され燃焼する火災事故
を防止できる。また、移動体である車体Vの異常は、車
体V内で処理されるため、誘導線路14へ影響を与えるこ
となく、他の正常な車体Vは動作を続行することがで
き、設備としての稼働を続行することができる。
【0033】また感熱線51,52は、曲げが自在で、しか
も接続も容易なことから、施工が容易であり、布設作業
の時間を短縮でき、またピックアップコイル22ともに成
形するとができ、作業効率を改善することができる。ま
た、感熱線51,52自体のコストも安く、設備のコストを
抑えることができる。
【0034】なお、本実施の形態では、移動体の発熱部
の一例としてFETからなる出力調整用トランジスタ44
と制御電源装置36と端子台61を挙げたが、回路基板31に
おいて他に発熱する恐れがある発熱部があるときは、そ
の発熱部にも第2の感熱線52を連続して布設することに
より、同様に回路基板31が加熱され燃焼する火災事故を
防止できる。 (実施の形態2)図6に、実施の形態2における無接触
給電設備の回路基板の感熱線の布設図を示す。上記実施
の形態1の図3の構成と同一の構成には同一の符号を付
して説明を省略する。
【0035】図6において、71,72は感熱素子の一例で
あるバイメタルであり、バイメタル71はFETからなる
出力調整用トランジスタ44の取付シャーシ66の近傍に設
置され、バイメタル72は制御電源装置36の近傍に設置さ
れている。バイメタル71は、端子台61の第1端子62に沿
って布設された第3の感熱線73により端子台61の第2端
子63と第3端子64に接続され、またバイメタル72は第4
の感熱線74により端子台61の第2端子63と第3端子64に
接続されている。なお、第3の感熱線73と第4の感熱線
74は上記第1,第2の感熱線51,52と同一の感熱線を使
用している。
【0036】この構成によれば、上記移動体の発熱部の
一例である、FETからなる出力調整用トランジスタ44
あるいは制御電源装置36が異常に発熱し、バイメタル71
あるいは72が作動すると、ピックアップコイル22の両端
が短絡され、回路基板31への給電が遮断されるととも
に、第3の感熱線73あるいは第4の感熱線74は短絡電流
により加熱され、例えば温度90℃に達すると、絶縁体
54が軟化するとともに、撚りあわされた一対の導線53が
スプリングアクションを起こして短絡する。よって、回
路基板31’への給電が遮断された状態が維持され、トラ
ンジスタ44および制御電源装置36は冷却し、回路基板3
1’が燃焼し、火災が発生することが防止される。
【0037】このようにバイメタル71,72をスイッチと
して使用し、感熱線73,74をブレーカとして使用するこ
とにより、バイメタル71,72のみだと、給電の遮断によ
り温度が下がると、バイメタル71,72は再びオフとなり
給電が再開され、発熱異常の原因が不明なまま再起動
し、異常状態が拡大する恐れがあるが、感熱線73,74が
短絡状態を持続するため、再起動を防止でき、異常の拡
大の恐れを防止することができる。さらに、各バイメタ
ル71,72に対応してそれぞれ感熱線73,74を設けている
ことにより、絶縁体54が軟化した感熱線73,74を見出す
ことによって異常に発熱した移動体の発熱部、すなわち
出力調整用トランジスタ44あるいは制御電源装置36を特
定することができる。
【0038】なお、本実施の形態では、移動体の発熱部
の一例としてFETからなる出力調整用トランジスタ44
と制御電源装置36を挙げたが、回路基板31’内外におい
て発熱する恐れがある発熱部があるときは、その発熱部
にもバイメタルを設置して、感熱線により端子台61に接
続することにより、同様に、回路基板31’への給電が遮
断された状態を維持でき、回路基板31’が燃焼し、火災
が発生することが防止される。
【0039】また感熱線73,74を他の移動体の発熱部に
沿って布設するようにしてもよい。このとき、バイメタ
ルの作動のみでなく、他の移動体の発熱部の温度が所定
温度以上となると、絶縁体が軟化し、導線が短絡するこ
とによって、コイルが短絡され、移動体への給電が遮断
され、発熱による焼損が防止される。(実施の形態3)
図7に、実施の形態3における無接触給電設備の回路基
板の感熱線の布設図を示す。上記実施の形態2の図6の
構成と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0040】図7において、81は回路基板31”に設置し
た第2端子台、82は回路基板31”に設置した第3端子台
であり、バイメタル71,72は並列接続されて第2端子台
81の第1端子84と第2端子85に接続されており、この第
1端子84と第2端子85はそれぞれ、第5の感熱線86によ
り第3端子台82の第1端子87と第2端子88と接続されて
いる。なお、第5の感熱線86は上記第1,第2の感熱線
51,52と同一の感熱線を使用している。また、第3端子
台82の第1端子87と第2端子88はそれぞれ、第1端子台
61の第2端子63と第3端子64に接続されている。
【0041】また第1の感熱線51を第1端子台61の第1
端子62と第4端子65に沿うように布設している。この構
成によれば、上記移動体の発熱部の一例である、FET
からなる出力調整用トランジスタ44あるいは制御電源装
置36が異常に発熱し、バイメタル71あるいは72が作動す
ると、ピックアップコイル22の両端が短絡され、回路基
板31への給電が遮断されるとともに、第5の感熱線86は
短絡電流により加熱され、例えば温度90℃に達する
と、絶縁体54が軟化するとともに、撚りあわされた一対
の導線53がスプリングアクションを起こして短絡し、一
対の導線53とピックアップコイル22により閉回路が形成
される。よって、回路基板31”への給電が遮断された状
態が維持され、トランジスタ44および制御電源装置36は
冷却し、回路基板31”が燃焼し、火災が発生することが
防止される。
【0042】このようにバイメタル71,72をスイッチと
して使用し、第5の感熱線86をブレーカとして使用する
ことにより、バイメタル71,72のみだと、給電の遮断に
より温度が下がると、バイメタル71,72は再びオフとな
り給電が再開され、発熱異常の原因が不明なまま再起動
し、異常状態が拡大する恐れがあるが、感熱線86が短絡
状態を持続するため、再起動を防止でき、異常の拡大の
恐れを防止することができる。また、端子台81,82間の
第5の感熱線86は簡単に取り換えることができ、復旧を
容易としている。
【0043】なお、本実施の形態では、移動体の発熱部
の一例としてFETからなる出力調整用トランジスタ44
と制御電源装置36を挙げたが、回路基板31”内外におい
て発熱する恐れがある発熱部があるときは、その発熱部
にもバイメタルを設置して、端子台81に接続することに
より、同様に回路基板31”への給電が遮断された状態を
維持でき、回路基板31”が燃焼し、火災が発生すること
が防止される。
【0044】また第5の感熱線86を他の移動体の発熱部
に沿って布設するようにしてもよい。このとき、バイメ
タルの作動のみでなく、他の移動体の発熱部の温度が所
定温度以上となると、絶縁体が軟化し、導線が短絡する
ことによって、コイルが短絡され、移動体への給電が遮
断され、発熱による焼損が防止される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動体の発熱部が所定温度以上となると感熱線の一対の導
体が短絡し、短絡した導線とコイルにより閉回路が形成
されることにより、移動体への給電が遮断され、移動体
のコイルや回路基板などの焼損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における無接触給電設備
の要部回路構成図である。
【図2】同無接触給電設備の感熱線の断面、および側面
図である。
【図3】同無接触給電設備のピックアップコイルと回路
基板に布設される感熱線の布設図である。
【図4】同無接触給電設備の要部側面図である。
【図5】同無接触給電設備の一部断面正面図である。
【図6】本発明の実施の形態2における無接触給電設備
のピックアップコイルと回路基板に布設される感熱線の
布設図である。
【図7】本発明の実施の形態3における無接触給電設備
のピックアップコイルと回路基板に布設される感熱線の
布設図である。
【符号の説明】
V 搬送用車体(移動体) B 案内レール(移動線路) X 誘導線路ユニット P ピックアップユニット M 電源装置 4 電動モータ 14 誘導線路 22 ピックアップコイル 31,31’,31” 回路基板 32 コンデンサ 33 整流/平滑回路 34 定電圧制御回路 35 インバータ 36 制御電源装置 44 出力調整用トランジスタ 51,52,73,74,86 感熱線 53 導線 54 絶縁体 55 テープ 56 シース 61,81,82 端子台 71,72 バイメタル(感熱素子)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の移動線路に沿って高周波電流を
    流す誘導線路を布設し、前記移動体に、前記誘電線路か
    ら無接触で給電されるコイルを設け、移動体に無接触で
    給電する無接触給電設備であって、 非磁性体の一対の導線をそれぞれ所定温度で軟化する絶
    縁体で被覆し、これら絶縁体で被覆された導線を撚り合
    わせて形成した感熱線を、前記移動体の発熱部に沿って
    布設し、 前記移動体の発熱部が前記所定温度以上となることによ
    り前記感熱線の絶縁体が軟化して、導線間が短絡する
    と、短絡した導線と前記コイルが閉回路を形成する構成
    としたことを特徴とする無接触給電設備。
  2. 【請求項2】 移動体の発熱部がコイルであることを特
    徴とする請求項1記載の無接触給電設備。
  3. 【請求項3】 移動体の移動線路に沿って高周波電流を
    流す誘導線路を布設し、前記移動体に、前記誘電線路か
    ら無接触で給電されるコイルを設け、移動体に無接触で
    給電する無接触給電設備であって、 前記移動体の発熱部に感熱素子を設置し、 非磁性体の一対の導線をそれぞれ所定温度で軟化する絶
    縁体で被覆し、これら絶縁体で被覆された導線を撚り合
    わせて形成した感熱線を備え、 前記感熱線の一対の導線の一端をそれぞれ前記感熱素子
    の両端に接続し、前記感熱線の一対の導線の他端をそれ
    ぞれ前記コイルの両端に接続したことを特徴とする無接
    触給電設備。
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