JP4211836B2 - 非接触給電設備 - Google Patents

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Description

本発明は、走行軌道に沿って敷設した給電ケーブルを介して有軌道台車に非接触で給電を行なう非接触給電設備に関し、特には給電ケーブルの温度異常上昇を検出する技術に関する。
工場や倉庫内における物品の自動搬送手段として、搬送経路に沿って敷設した軌道上に無人搬送台車を走行させる有軌道台車システムがある。かかるシステムにおける搬送台車への給電方式には接触式と非接触式とがあり、塵埃の発生を嫌うクリーンルームなどに設置するシステムには非接触式が採用される。
非接触給電方式では一対のケーブルを所定間隔を隔てて平行に軌道に沿って敷設する。そして、その先端を短絡してループ状にし、開放端側から高周波電流を流す。一方、搬送台車側には図9に示すような断面E型の三脚磁性コア61を有する受電ユニット60を取り付ける。その中央脚61a周りには二次コイル62を巻回し、中央脚61aと両外脚61b間の2つの隙間には各1本の給電ケーブル64を通す(特許文献1参照)。このような構成により受電ユニット60は、閉ループをなす給電ケーブル64を1ターンの一次巻線、二次コイル62を二次巻線とする変圧器として機能する。一次巻線である給電ケーブル64に高周波電流を流すと相互誘導により二次コイル62に電流が流れる。その電流を整流することで直流電力が得られる。得られた直流電力はインバータにより交流電力に変換してモータに供給し、台車を動かす動力源として使用される。
非接触給電で供給される電力はモータを駆動する電力であり、その値は大きい。そうした大電力給電を行なうには給電ケーブルに大電流を流す必要がある。また、三脚磁性コア61を小型化するために、その電力は10kHz前後の高周波電流により供給される。高周波電流は表皮効果により導体の表層付近に多く流れ、導体の実効抵抗や実効自己インダクタンスを高める。これを防ぐため給電ケーブルには細いエナメル線を多数本撚り合わせて表面積を大きくしたリッツ線が使用される。必要な電流容量を確保するため、1本の給電ケーブルには数本のリッツ線を束ねたものが使用される。
リッツ線の端部は、圧着端子を使用した端末処理を施し、給電に必要なブスバー、端子台等にネジ止め固定される。こうした端末処理を施してネジ止め固定する接続個所は多く存在する。例えば、高周波電流の入力を受けるリッツ線端部は電源装置の出力用ブスバーに接続される。また、著しく長い給電ケーブルが必要な場合には途中でケーブルが中継される。中継にはブスバーや端子台が使用され、リッツ線端部は端末処理してそれらにネジ止め固定される。更に、給電ケーブルの途中にはケーブルの有する自己インダクタンスを補償するためのコンデンサが一定距離置きにケーブルに直列に挿入されることがある。コンデンサは中継箱内に取り付けた二つのブスバー間に接続され、リッツ線端部は端末処理を施してそれらブスバーにネジ止め固定される。
給電ケーブルには前述したように大電流が流れる。従って、リッツ線端部に装着した圧着端子をブスバーに固定しているネジが緩むと接触抵抗が増大して発熱を生ずる。また、リッツ線の各素線はエナメル絶縁されているため、圧着端子を装着する際には各素線と圧着端子との電気的接続の確保のためエナメルを一定幅で除去する必要がある。その除去が十分でないとエナメルの除去されなかった素線には電流が流れず、その分の電流が他の素線に流れて発熱を生じさせる。こうした発熱による給電ケーブルやネジ止め部の温度異常上昇は絶縁不良を生じて故障を発生させ、最悪の場合には火災を発生させるため、温度異常を検出する対策が必要となっている。
こうした非接触給電における給電ケーブル、接続部等の温度異常を検出する従来技術としては、例えば特許文献2に開示されている方法がある。この方法の場合、1対の熱感知電線にゴム、架橋ポリエチレン等で被覆した非熱感知電線を沿わせた構造をもつ熱感知用電線を所定の場所に敷設する。それと共に非熱感知電線の一端と一方の熱感知電線の一端とを接続し、非熱感知電線及び熱感知電線の他端をマレーループの2つの端子に接続する。更に他方の熱感知電線を警報装置を経て電源に接続しておく。
このような状態で異常発熱が発生すると、熱感知電線の被覆が溶融して線間短絡を起こし警報装置が働く。その場合、マレーループを操作することにより異常発生場所も特定することができる。しかし、この方法の場合、異常発熱により被覆が溶融して短絡を起こしてしまうと新たに熱感知用電線を敷設し直さねばならない問題がある。
特開2002−165302号公報 特公昭60−050308号公報
本発明は従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は、走行軌道に沿って敷設した給電ケーブルを介して有軌道台車に非接触で給電する非接触給電設備であって、給電ケーブルの温度異常上昇を、簡単な構成でもって確実に検出できるようにした非接触給電設備を提供することにある。
前記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、走行軌道に沿って敷設した給電ケーブルを介して有軌道台車に非接触で給電を行なう非接触給電設備において、給電ケーブルと給電に必要な中継用或いは端子用のブスバーとの接続個所における給電ケーブル端部に所定温度以上にて動作するサーモスタットを取り付けると共に、そのサーモスタットが動作したことを検出する温度異常検出回路を設けたことを特徴とする非接触給電設備である。
温度の異常上昇は給電ケーブルと中継用或いは端子用のブスバーとの接続部付近で生じやすく、また、給電ケーブル中間でケーブル電線の一部が断線した場合はケーブル全体が発熱するため、ケーブル端部において温度上昇を監視することができる。そのため、本構成のようにその部分にサーモスタットを取り付ければ、少ない数のサーモスタットで給電ケーブル全体の温度上昇を監視することができる。また、サーモスタットは可逆動作するため繰り返し検出できる利点がある。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の非接触給電設備において、給電ケーブルが接続されるブスバー側にも所定温度以上にて動作するサーモスタットを取り付けたこと特徴とする非接触給電設備である。
温度の異常上昇は給電ケーブルと中継用或いは端子用のブスバーとの接続部付近で生じやすい。特に、給電ケーブルをブスバーにネジ止めしているネジが緩んだ場合には、接触抵抗が増大して発熱を生じ、ネジ止め付近のブスバー温度が上昇する。従って、本構成のようにブスバー側にもサーモスタットを取り付けておけば、ケーブル接続部の異常を早期に検出することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の非接触給電設備において、前記サーモスタットとして所定温度以上にて通電遮断動作を行なうタイプのものを使用し、それらを直列接続して複数個取り付けると共に、その内の一つ以上のサーモスタットが通電遮断動作をしたことを検出する温度異常検出回路を設けたことを特徴とする非接触給電設備である。
このようにサーモスタットを複数個取り付ければ広い範囲の温度監視を行なうことができる。また、それら複数個のサーモスタットを直列接続することで、温度異常検出回路との間の配線数を減らすことができ、温度異常検出回路の構成も簡単になる効果を奏する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は3の何れかに記載の非接触給電設備において、温度異常検出回路はサーモスタットが動作したことを保持する回路を備えることを特徴とする非接触給電設備である。
このようにサーモスタットが動作したことを保持する回路を設けておけば、温度上昇異常を起こした部分が給電停止により正常温度に復帰した後でも、温度異常の発生した事実と発生個所を特定できる効果を奏する。
以下、本発明に係る非接触給電設備の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、非接触給電を受けて自走する有軌道台車システム1の全体配置図の一例である。本実施形態の走行軌道2は2本の直線状平行レール3で構成されており、搬送台車5はその上を直線走行して図示しない荷物積み下ろしステーション間で荷物の搬送を行なう。
非接触給電設備7は、電源装置8、2本の給電ケーブル9、受電ユニット10により構成されている。2本の給電ケーブル9は走行軌道に沿って敷設してある。2本の給電ケーブル9は一端が短絡してあり1ターンのコイルを構成している。給電ケーブル9の他端は電源装置8の出力用ブスバー12に接続してある。電源装置8は10kHz前後の高周波電流を発生する装置で、発生した高周波電流は1ターンのコイルを構成している給電ケーブル9に供給される。受電ユニット10は搬送台車5に取り付けてあり、給電ケーブル9に流れる高周波電流から非接触で電力を受け取る。その詳細構造は後に説明する。
図2は、走行方向から見た搬送台車5の構成図である。搬送台車5は、基台15、走行機構16、案内機構17、受電ユニット10を備えて構成されている。基台15は荷物を載せる部分である。走行機構16は搬送台車5を走行させる機構であり、基台15の下側に取り付けた車輪支持枠19と、それに回転自在に取り付けた2本の回転軸20と、各回転軸20の両端に取り付けた走行車輪21と、回転軸20を駆動する減速機付きモータ22により構成されている。非接触給電で受けた電力でモータ22を駆動して走行車輪21を回転させる。それにより搬送台車5は床上に敷設されたレール25上を前後に走行する。
案内機構17は、走行時における搬送台車5の左右方向位置ずれを防止する機構である。片側のレール25上には案内レール26が取り付けてある。案内機構17は、基台15の下側から垂下する案内ローラ支持枠28の下端部に案内ローラ30を水平回転可能に取り付けたもので、案内ローラ30は案内レール26の両側面に接触して転動する。案内ローラ30が案内レール26を挟んで転動することにより、搬送台車5は横振れ、軌道逸脱が防止される。
受電ユニット10は、案内ローラ支持枠28の外側側面に取り付けてある。受電ユニット10の構成を図3に示す。受電ユニット10は、一次巻線と二次巻線とを同心状に巻いた内鉄形変圧器の構成をなしている。鉄心に相当する部分は断面E型の三脚磁性コア32で構成してある。三脚磁性コア32は、フェライトのような高透磁率、高抵抗の材料で製作してある。中央脚32a周りには二次巻線35が巻回してある。二次巻線35の外側と両外脚32bの間の2つの隙間には、各1本の給電ケーブル9が通るようにしてある。給電ケーブル9は1ターンの一次巻線として機能する。
給電ケーブル9は、レール25に固定したケーブル支持材34に取り付けてあり、給電ケーブル9と三脚磁性コア32との相対位置関係のずれを防止している。ケーブル支持材34を通すには鉄心の一部を開路とする必要があり、そのため磁性コア32は断面E型の三脚構造にしてある。三脚磁性コア32は、外枠36により保持、保護された状態で案内ローラ支持枠28に固定されている。
電源装置8より高周波電流が一次巻線である1ターンの給電ケーブル9に供給されると、三脚磁性コア32内に交番磁束が生成される。その交番磁束により二次巻線35に電圧が誘起され、二次巻線35に接続した負荷に電流が流れる。電源装置8が供給した電力は、こうした変圧器作用により非接触で二次巻線35の負荷に供給される。搬送台車5側ではその二次電流を整流して直流電流に変換し、直流電力を得る。直流電力はインバータにより所定周波数の交流電力に変換し、モータ22に供給される。図1に示した有軌道台車システム1では、このように動作する非接触給電設備7を用いて搬送台車5に給電を行なっている。
非接触給電設備7により給電される電力はモータ22を駆動する電力であり、その値は大きい。その電力は、1ターンの一次巻線である給電ケーブル9により変圧器作用をなす受電ユニット10に供給される。一次巻線が1ターンであるため、大きな電力を搬送台車5に渡すには給電ケーブル9に大電流を流す必要がある。
給電ケーブル9に流れる大電流は、給電ケーブル9の有する抵抗により発熱を生じさせる。発熱により給電ケーブル9の温度が上昇しすぎると、ケーブルの絶縁被覆が溶損して絶縁不良を起こし、最悪の場合には火災を発生させる。大電流による発熱は、給電ケーブル9をブスバー(端子台を含む。以下同じ)にネジ止め固定している付近で生じやすい。ネジ止め固定用のネジが振動で緩んだりすると、接触抵抗の増大により著しい発熱を生ずる。
また、給電ケーブル9に供給される電流は高周波電流であるため、電流は表皮効果により導体表層部に集中して流れる。導体表層部への電流の集中は、導体の実効抵抗、実効自己インダクタンスを高める。そのため、給電ケーブル9には細いエナメル線を多数本撚り合わせて表面積を大きくしたリッツ線が使用される。流す電流が特に大きい場合には、そうしたリッツ線を数本束ねたものが給電ケーブル9として使用される。
リッツ線を、例えばブスバーに接続する場合には、リッツ線端部に圧着端子を使用した端末処理を施してネジ止め固定される。リッツ線の各素線はエナメル絶縁されているため、圧着端子を装着する際には各素線と圧着端子との電気的接続の確保のためエナメル層を一定幅で除去する必要がある。その除去が十分でないと、エナメル層の除去されなかった素線には電流が流れず、その分の電流が他の素線に流れて給電ケーブル9に発熱を生じさせる。
こうした理由により、給電ケーブル9に大電流を流すことによる発熱は給電ケーブル9をブスバーに接続する部分で生じ易い。本実施形態の非接触給電設備7では、こうしたことから給電ケーブル9を構成するリッツ線とブスバーとの接続部付近の温度異常を早期、確実に検出する。そして、その検出信号は、ケーブル絶縁被覆の溶損や火災発生防止のために電源装置8に伝えたり、異常発生個所の特定のために供したりする。
非接触給電設備7では、給電ケーブル9をブスバーにネジ止め固定する接続個所が何カ所も存在する。例えば、高周波電流の入力を受ける給電ケーブル9の端部は、電源装置8の出力用ブスバー12に接続される。また、著しく長い給電ケーブルが必要な場合には、途中でケーブルが中継される。中継にはブスバー使用され、リッツ線端部は端末処理して中継用ブスバーにネジ止め固定される。更に、給電ケーブルの途中には、給電ケーブルの有する自己インダクタンスを補償するためのコンデンサが一定距離置きにケーブルに直列に挿入されることがある。コンデンサは中継箱内に取り付けた2本のブスバー間に接続され、リッツ線端部は端末処理してそれらブスバーにネジ止め固定される。以下、それらの接続場所での温度異常の検出方法について説明する。
図4は、電源装置8の出力用ブスバー12への給電ケーブル9の接続状態と、その接続部付近の温度異常を検出する温度センサの取り付け状態を示したものである。この実施形態では、3本のリッツ線40を束ねたものを給電ケーブル9として使用している。各リッツ線40は、端部から一定幅部分の外皮絶縁被覆を除去し、更にその部分の各導体素線のエナメル層も除去する。そして、裸となった導体素線の束に圧着端子41を圧着して取り付け、その圧着端子41をブスバー12にネジ止め固定して接続している。
こうした電源装置8の出力用ブスバー12と給電ケーブル9の接続部に大電流が流れた場合、温度異常は前述した理由によりネジ止め部42及びリッツ線40で生じやすい。そこで本実施形態では、各リッツ線40における圧着端子41に近い端部に、温度センサとしてのサーモスタット43を取り付けている。更に、ネジ止め部42の温度異常を検出するため、各ブスバー12におけるネジ止め部42に近い位置にもサーモスタット43を取り付けている。サーモスタット43としては、温度変化による膨張率(収縮率)の異なる2種の金属を張り合わせたバイメタルを使用する。なお、本実施形態のサーモスタットには、一定温度以上になった時に非導通となるNC(ノーマルクローズ)接点のものを使用する。それらは図4に示すように直列接続して温度異常検出回路44に入力する。温度異常検出回路44の構成については後で説明する。
図5は、2本の給電ケーブル9をブスバー12を用いて中継接続する場合における給電ケーブル9のブスバー12への接続状態と、その接続部付近の温度異常を検出する温度センサの取り付け状態を示したものである。このような給電ケーブル9の中継は、走行軌道2が長いため、非常に長い給電ケーブル9を必要とする場合に行なわれる。中継接続の場合には、給電ケーブル9を構成する各リッツ線40は同じブスバー12に接続される。各リッツ線40の端末処理方法、ブスバー12への固定方法は図4の場合と同じである。
温度異常を生じやすい部分は図4の場合と同じである。従って、本実施形態の場合も、各リッツ線40における圧着端子41に近い端部と、各ブスバー12におけるネジ止め部42に近い位置にサーモスタット43を取り付けている。各サーモスタットには一定温度以上になった時に非導通となるNC接点のものを使用し、それらを図5に示すように直列接続して温度異常検出回路44に入力する。このような中継接続部は、図示しない中継箱内に収納される。
図6は、給電ケーブル9の途中にケーブルの自己インダクタンスを補償するコンデンサ39を直列に挿入する場合について、給電ケーブル9のブスバー12への接続状態と、その接続部付近の温度異常を検出する温度センサの取り付け状態を示している。コンデンサ39は二つのブスバー12間に接続される。給電ケーブル9は切断され、その端部が各ブスバー12に接続される。給電ケーブル9を構成する各リッツ線40の端末処理方法、ブスバーへの固定方法は図4の場合と同じである。
温度異常を生じやすい部分も図4の場合と同じである。従って、本実施形態の場合も、各リッツ線40における圧着端子41に近い端部と、各ブスバー12におけるネジ止め部42に近い位置にサーモスタット43を取り付ける。各サーモスタットには一定温度以上になった時に非導通となるNC接点のものを使用し、それらを図6に示すように直列接続して温度異常検出回路44に入力する。このような中継接続部は、図示しない中継箱内に収納される。
次に、温度異常検出回路44の構成について説明する。図7は、その構成の一例である。接続部に取り付けた複数のサーモスタット43は全て直列接続し、更にそれらに直列にリレーR1が直列接続してある。それらの両端は電源線47、48を介して配線用遮断器46の二次側に接続されている。配線用遮断器46の一次側は商用電源45に接続されている。電源線47、48間には、更に遅延タイマTRが接続してある。配線用遮断器46はトリップコイルLを備えるもので、そのトリップコイルLは、遅延タイマTRのa接点(メイク接点)TRa、リレーR1のb接点(ブレイク接点)R1bと直列接続され、それら直列接続の両端は電源線47、48に接続してある。リレーR1のa接点R1aは、温度異常検出信号として外部出力端子50、51に接続してある。
このような回路構成の下、温度異常が発生していない時に配線用遮断器46を入状態にすると、商用電源45より電源線47、48間に制御電源が供給される。遅延タイマTRは即座に励磁されて動作を開始する。そのa接点TRaは、遅延タイマTRがタイムアップするまでは開放状態で、タイムアップ以後は短絡状態となる。遅延タイマTRがタイムアップするまでの時間は短く設定しておく。
直列接続された複数のサーモスタット43は、温度異常が発生していないため全て短絡状態にある。そのため制御電源の供給開始と同時にリレーR1は励磁され、そのb接点R1bは開放、a接点R1aは短絡状態となる。リレーR1のa接点R1aが短絡状態となるため、外部出力端子50、51間には温度正常を意味する短絡接点信号が出力される。配線用遮断器46のトリップコイルLは、遅延タイマTRがタイムアップするまではそのa接点TRaが開放状態にあるため無励磁状態である。タイムアップするとa接点TRaは短絡状態となるが、リレーR1のb接点R1bが開放状態となっているため無励磁状態が維持される。
こうした正常状態の継続中に、何れかのサーモスタット43が所定温度以上になると、その接点が開放状態になる。するとリレーR1が無励磁となってそのb接点R1bが閉じる。するとトリップコイルLは励磁され、配線用遮断器46をトリップさせる。トリップにより電源線47、48間への制御電源の供給が止まり、リレーR1は無励磁となる。リレーR1のa接点R1aが開き、温度異常検出信号を出力する外部出力端子50、51間には温度異常を意味する開放接点信号が出力される。トリップした配線用遮断器46は、手動復帰させない限りトリップした状態を維持する。即ち、温度異常か発生したことが配線用遮断器46に記憶(保持)される。温度異常を意味する開放接点信号は電源装置8に入力されており、電源装置8は給電ケーブル9への電流供給を停止させる。電流供給が停止することにより、給電ケーブル9の絶縁被覆の溶損、火災発生などが未然防止される。
図8は、温度異常検出回路44の別の構成例である。この回路構成では、接続部に取り付けた複数のサーモスタット43とリレーR1の直列回路に、遅延タイマTRのb接点TRbとリレーR1の第1のa接点R1a1の並列回路が直列接続してある。そして、それら全体に遅延タイマTRを並列接続し、その両端に商用電源45より制御電源を供給している。リレーR1の第2のa接点R1a2は、温度異常検出信号として外部出力端子50、51に接続してある。
このような回路構成の下、温度異常が発生していない状態の時に電源線47、48間に制御電源が供給されると、遅延タイマTRは即座に励磁されて動作を開始する。そのb接点TRbは、タイムアップするまで閉じたままである。従って、リレーR1も、遅延タイマTRのb接点TRbとサーモスタット43の直列接続回路とを通じて即座に励磁される。リレーR1が励磁されると、その第1のa接点R1a1が閉じる。これによりリレーR1は、遅延タイマTRがタイムアップしてそのb接点TRbが開放となった後も自己保持される。遅延タイマTRがタイムアップするまでの時間は短く設定しておく。リレーR1が自己保持されると、その第2のa接点R1a2が閉じ、外部出力端子50、51には温度正常を意味する短絡接点信号が出力される。
こうした正常状態の継続中に、何れかのサーモスタット43が所定温度以上になると、その接点が開放状態になる。するとリレーR1が無励磁となってその第1のa接点R1a1が開き、リレーR1の自己保持が解除される。リレーR1が無励磁となるとその第2のa接点R1a2も開き、外部出力端子50、51間には温度異常を意味する開放接点信号が出力される。その出力を受けて電源装置8は給電ケーブル9への電流供給を停止させる。これにより給電ケーブル9の絶縁被覆の溶損、火災発生などが未然防止される。遅延タイマTRはタイムアップしたままであり、そのb接点TRbは開放のままである。従って、温度が正常に戻って全てのサーモスタット43の接点が閉じたとしても、リレーR1は無励磁のままとなる。即ち、温度異常が発生したことがリレーR1に記憶(保持)される。この回路の動作を復帰させるには、一旦、制御電源の供給を停止させた後に再供給を行なう。
以上、説明したように、本実施形態の非接触給電設備7では、温度異常を生じやすい給電ケーブルとブスバーとの接続部付近に温度センサであるサーモスタットを取り付け、その動作を温度異常検出回路44で監視して温度異常が発生したことを保持(記憶)する。サーモスタットは可逆動作するため繰り返し検出できる利点がある。また、温度異常を生じた事実は配線用遮断器やリレーで記憶(保持)されるため、発生個所を容易に特定できる。更に、温度異常を生じたことはリレー接点で出力されるため、その出力でもって電源装置からの高周波電流の出力を停止させることで、給電ケーブルの絶縁被覆の溶損や火災発生を未然防止することができる。
本発明に係る有軌道台車システム1の全体配置図の一例である。 走行方向から見た搬送台車5の構成図である。 受電ユニット10の構成図である。 電源装置8の出力用ブスバー12と給電ケーブル9との接続部付近の温度センサの取り付け状態を示す図である。 2本の給電ケーブル9をブスバー12を用いて中継接続する付近の温度センサの取り付け状態を示す図である。 給電ケーブル9の途中にコンデンサ39を直列接続する付近の温度センサの取り付け状態を示す図である。 温度異常検出回路44の構成例である。 温度異常検出回路44の他の構成例である。 従来技術に係る図3相当図である。
符号の説明
図面中、1は有軌道台車システム、5は有軌道台車(搬送台車)、7は非接触給電設備、9は給電ケーブル、10は受電ユニット、12はブスバー、32は磁性コア、35は二次巻線、43はサーモスタット、44は温度異常検出回路を示す。

Claims (4)

  1. 走行軌道に沿って敷設した給電ケーブルを介して有軌道台車に非接触で給電を行なう非接触給電設備において、
    前記給電ケーブルと給電に必要な中継用或いは端子用のブスバーとの接続個所における給電ケーブル端部に所定温度以上にて動作するサーモスタットを取り付けると共に、該サーモスタットが動作したことを検出する温度異常検出回路を設けたことを特徴とする非接触給電設備。
  2. 請求項1に記載の非接触給電設備において、前記給電ケーブルが接続されるブスバー側にも所定温度以上にて動作するサーモスタットを取り付けたこと特徴とする非接触給電設備。
  3. 請求項1又は2に記載の非接触給電設備において、前記サーモスタットとして所定温度以上にて通電遮断動作を行なうタイプのものを使用し、それらを直列接続して複数個取り付けると共に、その内の一つ以上のサーモスタットが通電遮断動作をしたことを検出する温度異常検出回路を設けたことを特徴とする非接触給電設備。
  4. 請求項1又は3の何れかに記載の非接触給電設備において、前記温度異常検出回路は前記サーモスタットが動作したことを保持する回路を備えることを特徴とする非接触給電設備。
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