JPH11177831A - 画像処理装置および画像出力システム - Google Patents

画像処理装置および画像出力システム

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JPH11177831A
JPH11177831A JP9338384A JP33838497A JPH11177831A JP H11177831 A JPH11177831 A JP H11177831A JP 9338384 A JP9338384 A JP 9338384A JP 33838497 A JP33838497 A JP 33838497A JP H11177831 A JPH11177831 A JP H11177831A
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color
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Junichi Matsunoshita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンデム方式のプリンタ等に対応する場合で
あっても、大容量のギャップメモリを必要とすることな
く、1つの画像伸長器のみで伸長処理を行うことを可能
とする。 【解決手段】 タンデム方式の画像出力装置に接続され
る画像処理装置において、複数の色成分データの基とな
るカラー画像データが入力されるデータ入力手段と1
1、入力されたカラー画像データから、前記複数の色成
分データに対応し、かつ、前記画像出力装置におけるギ
ャップ分に相当するずれ量を補正した後のデータを、補
正データとして生成する補正データ生成手段12〜15
と、生成された補正データを前記画像出力装置に送出す
るデータ出力手段16と具備して、前記画像処理装置を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像を形成
するために必要な処理を行う画像処理装置に係わり、特
にいわゆるタンデム方式のプリンタ等に搭載される画像
処理装置に関するものである。さらに、本発明は、いわ
ゆるタンデム方式のプリンタ等を含んで構成された画像
出力システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像の高速形成を実現する
ために、いわゆるタンデム方式のプリンタが広く普及し
つつある。タンデム方式のプリンタとは、カラー印刷の
4原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体および
現像機を有し、4色分の画像の出力を並列で行うように
したものである。これにより、タンデム方式のプリンタ
では、1パスで記録用紙上への画像形成を行うことが可
能となるので、高速なプリントアウトが実現できるよう
になる。
【0003】ここで、タンデム方式のプリンタについて
詳しく説明する。図28に示すように、タンデム方式の
プリンタ1は、通常、ネットワークを介してクライアン
トPC(パーソナルコンピュータ)2と接続された状態
で用いられるものである。さらには、クライアントPC
2から受け取った画像データをカラー画像として記録用
紙上に出力する画像出力装置3と、その画像出力のため
に必要な処理を行う画像処理装置4とを搭載しているも
のである。
【0004】このようなタンデム方式のプリンタ1のう
ち、画像出力装置3は、例えば図29に示すように、画
像処理装置4との間で画像データおよび所定信号(例え
ば、同期信号等)の入出力を行う画像I/F部31と、
Y,M,C,Kの各色成分データを受け取るとレーザ光
として出力する露光制御部32a〜32dと、Y,M,
C,Kの各色成分に対応する感光体ドラム33a〜33
dおよび現像機34a〜34dと、記録用紙の搬送を行
う用紙搬送部35と、記録用紙を収納している用紙トレ
イ36と、この用紙トレイ36から用紙搬送部35へ記
録用紙を繰り出す用紙フィード部37とを備えている。
【0005】このような構成により、画像出力装置3で
は、以下のような手順で記録用紙上への画像出力を行
う。先ず、画像出力装置3では、画像が形成される記録
用紙を、用紙トレイ36からフィードし、4つの感光体
ドラム33a〜33dの下を通過するように搬送する。
このとき、各露光制御部32a〜32dは、記録用紙の
搬送タイミングに合わせて同期信号を画像処理装置4へ
出力し、各同期信号に応じて画像処理装置4から入力さ
れる画像データに基づいてレーザー光を出力し、各感光
体ドラム33a〜33d上に潜像を形成する。感光体ド
ラム33a〜33d上に潜像が形成されると、各現像機
34a〜34dは、トナーの付着によりトナー像を形成
する。したがって、用紙搬送部35が各感光体ドラム3
3a〜33dの下を通過するように記録用紙を搬送する
と、その過程で4色分のトナー像が記録用紙上に転写さ
れることなる。
【0006】なお、各露光制御部32a〜32dから画
像I/F部31を通して画像処理装置4へ出力される同
期信号には、ページ同期信号Y-PS,M-PS,C-PS,K-PS、
ライン同期信号LS,ビデオクロックVCK がある。これら
のページ同期信号は、各色成分の画像が記憶用紙上の同
じ位置に転写されるようにするために、記録用紙の搬送
速度(すなわち画像形成のプロセス速度)と各感光体ド
ラム33a〜33dの間隔によって求められる所定の時
間だけずれたタイミングで出力されるようになってい
る。
【0007】各ページ同期信号のタイミングの一例を図
30に示す。各感光体ドラム33a〜33dの間隔(ギ
ャップ)を50mm、用紙搬送部35における記録用紙の
搬送速度を100mm/sとすると、各色成分のページ同期
信号Y-PS、M-PS、C-PS、K-PSは、各露光制御部32a〜
32dからそれぞれ0.5秒づつタイミングをずらして
出力される。このタイミングは、画像のライン数で換算
すると、24dot/mmの解像度で1200ライン分とな
る。
【0008】一方、このような画像出力装置3に接続さ
れる画像処理装置4は、図31に示すように、ネットワ
ーク経由でデータの送受信を行うネットワークI/F部
41と、この画像処理装置4全体の制御およびラスター
展開処理等の画像処理を行うプロセッサ42と、画像デ
ータの圧縮処理を行う画像圧縮部43と、圧縮前あるい
は圧縮後の画像データを一時格納するメモリ44と、圧
縮された各色成分の画像データに対する伸長処理を行う
画像伸長部45a〜45dと、伸長された画像データの
出力を行う画像出力I/F部46とを備えてなるもので
ある。
【0009】ここで、このように構成された画像処理装
置4の動作を簡単に説明する。ネットワークI/F部4
1は、クライアントPC2からページ記述言語(PageDe
scription Language;以下、PDLと称す)等で記述さ
れた画像データ(以下、PDLデータと称す)を受信す
ると、そのPDLデータをメモリ44内のPDL格納領
域へ格納する。PDLデータのメモリ44への格納が終
了すると、続いて、プロセッサ42は、メモリ44内に
格納されたPDLデータに対するラスター展開処理を開
始する。先ず、プロセッサ42は、PDLデータをバン
ド毎に分割し、バンド単位でPDLデータからラスター
データへの展開を行う。
【0010】ここで、バンドとは、画像データ1ページ
分を副走査方向に帯状に分割した部分画像領域をいう。
バンド単位でラスターデータに展開するのは、ラスター
データへの展開処理に使用するメモリ容量を削減するた
めである。この例では、1バンドの幅は1200ライン
分としている。
【0011】1バンド分のYMCK4色成分のラスター
データへの展開が終了すると、プロセッサ42は、画像
圧縮部43を起動する。そして、画像圧縮部43は、そ
の1バンド分のラスターデータを1色毎に圧縮して、そ
の圧縮後の圧縮データをメモリ44に格納する。そし
て、このようなバンド単位でのラスターデータへの展開
および圧縮処理をPDLデータの1ページ分について繰
り返し、1ページ分の各色成分毎の圧縮データをメモリ
44内に格納する。このとき、圧縮処理を行うのは、画
像出力を行う際に必要なメモリ容量を削減するためであ
る。圧縮方式としては、カラー静止画像圧縮の国際標準
であるJPEG方式を用いればよい。
【0012】1ページ分の圧縮データについての圧縮処
理が完了すると、プロセッサ42は、4つの画像伸長部
45a〜45dを起動し、その後、画像出力装置3を起
動する。画像出力装置3からは各色成分毎にページ同期
信号Y-PS,M-PS,C-PS,K-PSが画像出力I/F部46に
入力されている。よって、画像出力I/F部46は、こ
れらのページ同期信号に応じて出力イネーブル信号Y-EN
B,M-ENB,C-ENB,K-ENBを生成し、画像伸長部45a〜4
5dへ出力している。これにより、画像伸長部45a〜
45dでは、出力イネーブル信号が入力されている間、
圧縮データに対する伸長処理を行って、伸長後のラスタ
ーデータを伸長画像データとして出力する。
【0013】なお、各色成分のページ同期信号Y-PS,M-
PS,C-PS,K-PSは、前述の通り、各色成分の感光体ドラ
ム33a〜33dの間隔に基づいた分だけ出力タイミン
グがずれており、4つの画像伸長部45a〜45dは、
これらに同期して独立して動作している。
【0014】タンデム方式のプリンタでは、以上のよう
な手順で、画像処理装置4がネットワーク経由で受け取
った画像データに対する処理を行い、これを画像出力装
置3が記録用紙上に出力するようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなタンデム方式のカラープリンタは、Y,M,C,K
の4色の色成分の画像を並行して出力し、記録用紙上に
転写するようになっているがが、各色毎に転写するタイ
ミングが異なるため、そのタイミングに応じて各色成分
の画像の出力タイミングをずらす必要がある。
【0016】そのため、このようなタンデム方式のカラ
ープリンタに搭載される画像処理装置4では、各色成分
についての圧縮データをそれぞれを個別に、かつ、独立
して伸長して、これを画像出力装置3へ送出しなければ
ならない。したがって、各色成分毎の伸長タイミングを
異なるものとするために、画像処理装置4では、4つの
画像伸長部45a〜45dを必要とし、これにより装置
構成の複雑化および回路規模の大型化を招いてしまうこ
ととなる。
【0017】これに対して、画像処理装置4において、
ラスターデータに対する圧縮処理および伸長処理をバン
ド単位で点順次に行うとともに、画像出力装置3との間
に各色成分の伸長画像データを個別に保持するギャップ
メモリを設け、このギャップメモリによって各色成分の
伸長画像データの画像出力装置3への送出タイミングを
ずらして各色成分画像の出力タイミング差に対応するこ
とにより、1つの画像伸長部での伸長処理を可能にする
ことも考えられる。
【0018】しかしながら、この場合には、各色成分の
伸長画像データを個別に保持するために、大容量のギャ
ップメモリが必要となってしまい、結果として装置構成
の複雑化等を解消することができない。また、大容量の
ギャップメモリを必要とするため、装置コストが高くな
ってしまうおそれがある。
【0019】そこで、本発明は、1つの画像伸長部のみ
で伸長処理を行っても、大容量のギャップメモリを必要
とすることなく、タンデム方式のプリンタ等に用いるこ
とのできる画像処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、1つの画像伸長部のみで伸長処理を行
っても、大容量のギャップメモリを必要とすることな
く、タンデム方式での画像出力を可能とする画像出力シ
ステムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像処理装置で、カラー画像を
形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を
挟んで出力する画像出力装置に接続されるものにおい
て、前記複数の色成分データの基となるカラー画像デー
タが入力されるデータ入力手段と、前記データ入力手段
に入力されたカラー画像データから、前記複数の色成分
データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量
を補正した後のデータを、補正データとして生成する補
正データ生成手段と、前記補正データ生成手段が生成し
た補正データを前記画像出力装置に送出するデータ出力
手段とを具備することを特徴とするものである。
【0021】上記構成の画像処理装置によれば、データ
入力手段にカラー画像データが入力されると、補正デー
タ生成手段がそのカラー画像データから補正データを生
成し、データ出力手段がその補正データを画像出力装置
に送出する。つまり、この画像処理装置では、所定の遅
延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを補正デ
ータとして画像出力装置に送出するようになっているの
で、複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力
する画像出力装置に接続されても、その遅延時間に対応
するためのギャップメモリ等が必要がなくなる。また、
画像出力に必要なメモリ容量を削減するために圧縮伸長
処理を行う場合であっても、補正データに対して圧縮伸
長処理を行えばよいので、複数のデータ圧縮手段または
複数のデータ伸長手段を設ける必要がなくなる。
【0022】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出された画像出力システムで、カラー画像を形成す
るための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで
出力する画像出力装置と、前記画像出力装置とは別体に
形成され、かつ、該画像出力装置と通信回線を介して接
続し、該画像出力装置に前記複数の色成分データの基と
なるカラー画像データを送信するホスト装置と、を具備
するシステムにおいて、前記ホスト装置には、前記複数
の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当す
るずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生
成し、該補正データを前記カラー画像データとして前記
ホスト装置へ送信する補正データ生成手段が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0023】上記構成の画像出力システムによれば、画
像処理装置が所定の遅延時間に相当するずれ量を補正し
た後のデータを補正データとして画像出力装置へ送信す
るようになっているので、その画像出力装置が複数の色
成分データを所定の遅延時間を挟んで出力するように構
成されていても、画像処理装置または画像出力装置にお
いて、その遅延時間に対応するためのギャップメモリ等
を設ける必要がなくなる。また、画像出力に必要なメモ
リ容量を削減するために圧縮伸長処理を行う場合であっ
ても、補正データに対して圧縮伸長処理を行えばよいの
で、画像処理装置または画像出力装置において、複数の
データ圧縮手段または複数のデータ伸長手段を設ける必
要がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る画像処理装置および画像出力システムについて説明す
る。
【0025】〔第1の実施の形態〕ここで、本発明に係
わる画像処理装置の第1の実施の形態について説明す
る。ただし、ここでは、請求項1,2,4,10,1
1,17,18に記載の発明に係わる画像処理装置につ
いて説明する。
【0026】本実施の形態の画像処理装置は、従来のも
のと同様に(図28参照)、クライアントPC1とネッ
トワークを介して接続されたタンデム方式のプリンタ2
に搭載されて用いられるものであり、クライアントPC
1上で編集作成されたPDLデータを受信して、その受
信したPDLデータを解釈して最終的にラスターデータ
に展開して、これをタンデム方式のプリンタ2に搭載さ
れた画像出力装置3へ送出するものである。
【0027】ただし、本実施の形態の画像処理装置は、
従来のもの(図31参照)とは異なり、図1に示すよう
に構成されている。すなわち、本実施の形態の画像処理
装置は、ネットワークを介してクライアントPC1と接
続するネットワークI/F部11と、装置全体の制御お
よびPDLデータからラスターデータへの展開処理を行
うプロセッサ12と、ラスターデータをJPEG方式で
圧縮処理を行う画像圧縮部13と、PDLデータやラス
ターデータや圧縮データ等の格納を行うメモリ14と、
JPEG方式の圧縮データを伸長する1つの画像伸長部
15と、画像出力装置3から入力される同期信号に同期
して、伸長後のラスターデータである伸長画像データを
画像出力装置3に送出する画像出力I/F部16とを備
えている。
【0028】なお、これらの各部は、同一のバスで接続
され、DMA(Direct Memory Access)転送でメモリ1
4からのデータの読み出しまたは書き込みを行うように
なっている。また、これらの各部におけるDMA転送の
転送元アドレス、転送先アドレス、転送バイト数等はプ
ロセッサ12が設定するようになっている。
【0029】これらの各部のうち、メモリ14は、図2
に示すように、その内部がいくつかの領域に分割されて
いる。詳しくは、PDLデータを格納するためのPDL
格納バッファ14a、詳細を後述する中間コードをバン
ド単位で格納するための中間コード格納バッファ14
b、ラスターデータをY,M,C,Kの各色成分毎に格
納するためのバンドバッファ14c、圧縮データを格納
するための圧縮データ格納バッファ14d、およびワー
クエリアとして用いられるワーク領域14eに分割され
て管理されている。
【0030】また、画像出力I/F部16は、図3に示
すように、画像書き込み制御部16aと、Y,M,C,
Kの各色成分毎に用意されたバッファ16b〜16e
と、画像読み出し制御部16fとを有している。これら
により、画像出力I/F部16では、画像伸長部15か
ら1ブロックライン(8ライン)単位で時分割入力され
る伸長画像データを、Y,M,C,Kの各色成分毎に分
離して、各色成分毎のバッファ16b〜16eに書き込
むようになっている。すなわち、画像書き込み制御部1
6aは、入力される伸長画像データをカウントしてお
り、1ブロックライン分のデータが入力されるたびに、
バッファ16b〜16eの書き込みイネーブル信号Y-W
E,M-WE,C-WE,K-WEを切り替えて、伸長画像データを
書き込むバッファ16b〜16fを順に切り替える。そ
して、画像読み出し制御部16fは、画像出力装置3か
らのライン同期信号LSに同期して、各バッファ16b〜
16eに読み出しイネーブル信号REを並列に出力すると
ともに、画像出力装置3からの同期信号LS,VCKに同期し
て、バッファ16b〜16eから伸長画像データを読み
出して出力する。
【0031】なお、本実施の形態では、画像処理装置に
おける出力画像の解像度が24dot/mmであり、画像サイ
ズが主走査5000画素×副走査7200ラインである
ものとする。また、バンドサイズが、主走査5000画
素×副走査1200ラインであるものとする。
【0032】次に、以上のように構成された画像処理装
置を用いてタンデム方式のプリンタによるカラー画像の
出力を行う場合の処理動作例について、図4を参照しな
がら説明する。
【0033】先ず、ここでは、カラー画像出力の概略的
な流れについて説明する。この画像処理装置では、ネッ
トワーク経由でPDLデータを受信するすると(ステッ
プ101、以下ステップをSと略す)、そのPDLデー
タをバンド単位の中間コードに変換する(S102)。
中間コードとは、例えば図5に示すように、図形の始点
座標と、ランレングスと、表示色を指定する情報からな
るものである。
【0034】また図4において、1ページ分の中間コー
ドへの変換が終了すると、バンド単位に中間コードを各
色成分毎のバンドバッファ14cへのラスタ画像の描画
処理(ラスター展開処理)を行う(S103〜S10
5)。1バンド分のラスター展開処理が終了すると、各
色成分毎に圧縮処理を行い、圧縮データを圧縮データ格
納バッファ14dに格納する(S106)。1ページ分
の圧縮処理が終了したら(S107〜S111)、圧縮
データを読み出して伸長処理を行い(S112)、伸長
画像データを画像出力装置3へ送出し、カラー画像の出
力を行う(S113〜S114)。
【0035】続いて、以上の処理動作の詳細について、
順に説明する。 受信処理 クライアントPC1からネットワークを経由したPDL
データの送信があると、画像処理装置は、そのPDLデ
ータの受信処理を行う。詳しくは、ネットワークI/F
部11が、そのPDLデータを受信して、受信したPD
Lデータをメモリ14内のPDL格納バッファ14aへ
DMA転送して格納させる(S101)。
【0036】画像展開処理 PDLデータの受信処理が完了すると、次いで、画像処
理装置は、画像展開処理を行う。すなわち、PDLデー
タの受信処理が完了すると、受信完了の割り込み信号が
ネットワークI/F部11からプロセッサ12に出力さ
れるので、その後プロセッサ12がPDLデータのラス
ターデータへの展開処理を行う。具体的な展開処理は次
のようになる。
【0037】先ず、プロセッサ12は、メモリ14内の
バンドバッファ14cを初期値でクリアする。次いで、
プロセッサ12は、メモリ14内のPDL格納バッファ
14aに格納されているPDLデータを読み込むととも
に、これを解析してバンド単位の中間コードに変換し
(S102)、これをメモリ14内の中間コードバッフ
ァ領域14bに格納させる。中間コード格納バッファ1
4bは、バンド単位に分割されており、各中間コード
は、各々の描画座標に応じて、バンド単位に分割されて
格納される。バンドのサイズは1200ラインであるの
で、1ページは合計6バンドに分割されて、それぞれの
バンド単位の中間コードの集合に変換されることとな
る。
【0038】PDLデータをバンド単位の中間コードへ
変換する処理が終了すると、次に、プロセッサ12は、
メモリ14内のバンドバッファ14cを白データでクリ
アし、バンド単位に分割された各中間コードに従って、
1バンド単位の画像生成処理を実行する。プロセッサ1
2は、中間コード格納バッファ14bに格納された中間
コードを順次読み出して、読み出した中間コードに従っ
て、バンドバッファ14c上に1バンド分のラスター画
像を描画していく(S103〜S105)。その際、プ
ロセッサ12は、Y,M,C,Kの各色成分を別々のバ
ンドバッファ14cに描画する。中間コードは、Y,
M,C,Kの4色成分の色情報を持っており、これを各
色成分別に設けられたバンドバッファ14c上に描画す
る。
【0039】ずれ量補正処理 ただし、このとき、プロセッサ12は、詳細を後述する
ように、各色成分毎に画像出力装置3のギャップ分ずれ
た位置のバンドの中間コードに基づいてラスター画像を
描画する。つまり、各色成分毎のギャップは、Y成分を
基準として、M成分は1バンド分、C成分は2バンド
分、K成分は3バンド分となっている。よって、プロセ
ッサ12は、Y成分のiバンド目のラスター画像をiバ
ンド目の中間コードを使用して描画し、M成分のiバン
ド目のラスター画像をi−1バンド目の中間コードを使
用して描画し、C成分のiバンド目のラスター画像をi
−2バンド目の中間コードを使用して描画し、K成分の
ラスター画像をi−3バンド目の中間コードを使用して
描画する。
【0040】さらに詳しく説明すると、例えば、第1バ
ンドのラスター画像の描画を行う際には、Y成分は第1
バンドの中間コードを用いて描画を行う。M成分、C成
分、K成分は対応する中間コードがないので描画を行わ
ない。すなわち、1バンド目の白データとなる。第2バ
ンドのラスター画像の描画を行う際には、Y成分は第2
バンドの中間コードを用いて描画を行い、M成分は第1
バンドの中間コードを用いて描画を行う。C成分、K成
分は対応する中間コードがないので描画を行わない。第
3バンドのラスター画像の描画を行う際には、Y成分は
第3バンドの中間コードを用いて描画を行い、M成分は
第2バンドの中間コードを用いて描画を行い、C成分は
第1バンドの中間コードを用いて描画を行う。K成分は
対応する中間コードがないので描画を行わない。このよ
うに、第4バンドのラスター画像は、Y成分は第4バン
ド、M成分は第3バンド、C成分は第2バンド、K成分
は第1バンドの中間コードを用いて描画を行う。
【0041】以上のように、各色成分毎にギャップ分ず
らした状態でラスター画像を生成すると、例えば図6に
示すような画像サイズ5000×7200の画像空間上
に4つの矩形(矩形1、矩形2、矩形3、矩形4)を描
画するためのPDLデータを受信した場合に、結果とし
て生成される各色成分のラスター画像は、図7(a)〜
(d)に示すように、画像出力装置3の各色成分のギャ
ップ分だけ副走査方向にずれた形で生成される。さら
に、1ページ分の画像サイズは副走査方向にK成分のギ
ャップ分だけ大きくなることになる。本来は、1ページ
分の副走査方向は6バンド分の大きさであるが、中間コ
ードから圧縮データを生成する過程で、元々PDLデー
タに記述されていた実際の画像のサイズよりも、第4現
像色であるK成分のギャップ分、すなわち3バンド分だ
け副走査方向に大きいサイズとなり、合計9バンド分と
なる。例えば、第4現像色のギャップが3600ライン
分であれば、画像処理装置で生成する画像サイズは、主
走査5000画素×副走査10800ラインとなる。
【0042】データ圧縮処理 1バンド分のラスター画像の描画が完了すると、図4に
示すように、画像処理装置は、その都度、画像圧縮処理
を行う。詳しくは、プロセッサ12は、画像圧縮部13
に起動をかけ、各色成分毎に1バンド分のラスター画像
についてのデータ(ラスターデータ)の画像圧縮処理を
開始させる。すなわち、画像圧縮部13は、色成分毎1
バンド単位に圧縮データを生成する(S106)。生成
された圧縮データは、メモリ14内の圧縮データ格納バ
ッファ14dに格納される。
【0043】その際、画像圧縮部13では、各色8ライ
ンずつ順番に圧縮していく。具体的な処理は次のように
なる。先ず、プロセッサ12は、画像圧縮部13に対し
て、読み出し開始アドレス、圧縮画像サイズ、圧縮デー
タ出力先メモリアドレスを設定する。読み出し開始アド
レスはバンドバッファ上のそのブロックラインの先頭ア
ドレスとし、圧縮データ出力先メモリアドレスは圧縮デ
ータ格納バッファ14dの格納アドレスとし、圧縮画像
サイズは5000画素×8ラインと設定する。設定後、
プロセッサ12は、画像圧縮部13に処理開始コマンド
を発行する。
【0044】画像圧縮部13は、指定されたメモリアド
レスから8ライン分のラスターデータを読み出し、これ
に圧縮処理を行い、その処理後の圧縮データを指定アド
レスへ格納する。生成する圧縮データには、図8に示す
ように、最後にRST(Restart)マーカーを付加する。
ただし、SOI(Start Of Image)マーカーやEOI
(End Of Image)マーカー等の他のマーカーやヘッダー
情報は付加しない。この8ライン単位の圧縮処理を、色
順に1バンド分行う。なお、各バンドのバンド幅は12
00ラインなので、8ライン単位にYMCKの順に圧縮
処理を600回繰り返すと4色成分の1バンド分の圧縮
処理が完了する。
【0045】以上のようなバンド単位の画像生成、圧縮
処理をバンド単位にページの最後まで繰り返し、画像処
理装置は、1ページ分の圧縮データを生成する(S10
7〜S110)。なお、1ページは10800ラインで
あり、9バンドであるので、上記の処理を9回繰り返せ
ばよい。
【0046】なお、メモリ14内の各バンドバッファ1
4cには実際の画像サイズよりも大きなサイズのラスタ
ー画像が生成されているので、画像圧縮部13がメモリ
14内に格納する圧縮データ量は大きくなるが、増加分
の画像は白データであるので、その部分の圧縮率は大き
くなり、全体としての圧縮データ量の増加は小さく抑え
ることができる。
【0047】データ伸長処理 1ページ分の圧縮データの作成が終了すると、画像処理
装置では、画像出力装置3への出力動作処理を開始す
る。先ず、プロセッサ12は、画像出力装置3に対し
て、画像出力動作を開始するように通信を行う(S11
1)。その後、画像伸長部15に対して、伸長動作を開
始するよう指示を与える。具体的には、圧縮データの読
み出し開始アドレス、伸長画像サイズを設定する。圧縮
データは、8ライン単位で4色分の圧縮データが順次並
べられており、それを1個の画像伸長部15で伸長する
ので、伸長画像サイズとしては実際の画像サイズの4倍
の値を設定する。すなわち、画像伸長部15から出力さ
れる伸長画像データは、通常の色成分ラスターデータで
はなく、8ライン単位にYMCK成分の画像データが短
冊上に合成された画像データとして伸長出力される。な
お、ここでは、伸長画像サイズを5000画素×432
00ラインと設定するものとする。この設定後、プロセ
ッサ12は、画像伸長部15に処理開始コマンドを発行
する。
【0048】画像伸長部15は、設定されたメモリアド
レスから圧縮データを読み出して伸長処理を行い(S1
12)、伸長画像データを画像出力I/F部16に送出
する。画像伸長部15からの伸長画像データは、ブロッ
クスキャン順に送出される。
【0049】データ出力処理 画像出力I/F部16は、その内部に各々16ライン分
の容量を持つ4つのバッファ16b〜16eを持ってい
る。よって、画像伸長部15から送出された伸長画像デ
ータは、これら4つのバッファ16b〜16eのうち、
色成分に応じていずれか1つに入力される。また、画像
出力I/F部16では、画像書き込み制御部16aおよ
び画像読み出し制御部16fを有している。これらによ
り、画像伸長部15からの伸長画像データの各バッファ
16b〜16eへの書き込みと、各バッファ16b〜1
6eからの伸長画像データの読み出しが、時分割で制御
されるようになっている。
【0050】このような画像出力I/F部16では、画
像伸長部15から4色分合計32ライン分の伸長画像デ
ータが送出されると、4つのバッファ16b〜16eが
各色成分の先頭8ライン分の伸長画像データを格納した
状態になる。この状態で、画像書き込み制御部16aお
よび画像読み出し制御部16fは、ENB 信号をインアク
ティブにして、画像伸長部15の動作を停止させる。そ
して、その状態で、画像出力装置3からページ同期信号
が入力されるまで待機する。
【0051】ENB 信号は、図9に示すように、4つの色
成分毎のページ同期信号Y-PS、M-PS、C-PS、K-PSの論理
和によって作られている。このENB 信号とLS信号の論理
積によってバッファ16b〜16eの出力イネーブル信
号REが作られている。画像出力装置3からY-PS信号が入
力されると、ENB 信号がアクティブになり、画像伸長部
15の動作が再開される。同時に、4つのバッファ16
b〜16eからビデオクロックVCK に同期して伸長画像
データが並列に出力される。
【0052】ここで、図3および図10を参照しながら
バッファ16b〜16eへの伸長画像データの入出力動
作について説明する。画像出力I/F部16内部の画像
書き込み制御部16aには、画像伸長部15から各色成
分の伸長画像データがブロックライン順次に入力されて
いる。画像伸長部15は、画像出力装置3から入力され
るビデオクロックVCK の4倍の周波数のクロックSCK に
同期して動作しているので、ライン同期信号LSが8ライ
ン分入力される期間に、4色成分の伸長画像データが各
1ブロックライン分づつ合計32ライン分伸長されて、
画像書き込み制御部16aに入力される。画像書き込み
制御部16aは、入力される伸長画像データをカウント
しており、8ライン分の画像データが入力される毎に、
バッファメモリの書き込みイネーブル信号を、図10に
示すように切り替えて、各色成分の伸長画像データをそ
れぞれのバッファ16b〜16eに書き込み格納する。
【0053】一方、画像読み出し制御部16fは、ライ
ン同期信号をそのまま読み出しイネーブル信号REとして
各バッファ16b〜16eへ出力し、ビデオクロックVC
K に同期して各色成分の伸長画像データを並列に読み出
して画像出力装置3へ出力する。よって、ライン同期信
号LSが8ライン分入力される期間に、各色8ライン分の
伸長画像データ、合計32ライン分の伸長画像データが
並列して画像出力装置3へ出力される。
【0054】バッファメモリから画像出力装置3へ出力
される各色成分の伸長画像データは、図11に示すよう
に、同じタイミングで出力が開始されるが、各色成分毎
にギャップ分ずらして生成された画像が出力される。し
たがって、画像出力装置3へ出力された各色成分の画像
データは、レジ位置が一致した状態で記録用紙上に転写
されることになる。記録用紙に転写される画像は、有効
画像データのみであり、画像伸長部15から出力される
各色成分の伸長画像データの先頭や後端につけられた白
のダミー画像データは、感光体ドラム33a〜33d上
には潜像として形成されるが、記録用紙には転写されな
い。
【0055】このようにして、画像処理装置では、受信
したPDLデータに対する画像展開処理、ずれ量補正処
理、データ圧縮処理、データ伸長処理、およびデータ出
力処理を行って、画像出力装置3において可視画像とし
て出力させる。
【0056】以上のように、本実施の形態の画像処理装
置では、画像出力装置3のギャップ分、すなわち所定の
遅延時間に相当するずれ量を補正してラスターデータを
生成し、その補正後のラスターデータ(補正データ)を
画像出力装置3へ送出するようになっているので、その
画像出力装置3がタンデム方式に対応したもの、すなわ
ち各色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力するよ
うに構成されたものであっても、その遅延時間に対応す
るためのギャップメモリ等を設ける必要がない。つま
り、この画像処理装置では、タンデム方式による画像出
力に対応する場合であっても、大容量のギャップメモリ
等を必要とすることがないので、装置構成の複雑化等を
抑えることができ、しかも装置のコストダウンの実現が
容易となる。
【0057】また、本実施の形態では、メモリ14内で
の格納位置を各色成分毎にずらすことにより補正データ
を生成しているので、特別なハード構成を必要とするこ
とがなく、プロセッサ12の制御処理のみで上述の効果
を得ることができる。
【0058】また、本実施の形態の画像処理装置では、
補正データに対してデータ圧縮処理およびデータ伸長処
理を行うようになっている。すなわち、1つの画像伸長
部15が4色分を時分割処理し、かつ、ギャップ分ずら
した圧縮コードデータに対してデータ伸長処理を行うよ
うになっている。したがって、タンデム方式による画像
出力に対応する場合であっても、従来のように各色成分
毎の画像伸長部を備える必要がなくなる。つまり、1つ
の画像伸長部15のみで、大容量のギャップメモリを必
要とすることなく、タンデム方式による画像出力に対応
することが可能となるので、従来のように装置構成の複
雑化や回路規模の大型化を招いてしまうことがない。
【0059】また、本実施の形態の画像処理装置では、
画像出力装置3における各色成分についてのギャップ
量、具体的には画像出力装置3の各感光体ドラム33a
〜33dの間隔および用紙搬送部35による記録用紙の
搬送速度(すなわち画像形成のプロセス速度)によって
求められる所定の遅延時間に基づいて、補正データの生
成を行うようになっているので、タンデム方式による画
像出力に確実に対応することができるようになる。
【0060】なお、本実施の形態では、各感光体ドラム
の間隔および記録用紙の搬送速度に基づいて補正データ
の生成を行う場合について説明したが、画像出力装置3
が複数枚の記録用紙への画像出力を連続して行うもので
あれば、各感光体ドラムの間隔および記録用紙の搬送速
度に加えて、複数枚の記録用紙の間の距離を基にするも
のであってもよい。
【0061】〔第2の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像処理装置の第2の実施の形態について説明する。
ただし、ここでは、請求項1,5,7,10,12,1
7,18に記載の発明に係わる画像処理装置について説
明する。
【0062】本実施の形態の画像処理装置は、図12に
示すように、第1の実施の形態の場合(図1参照)に加
えて、ブロックライン毎の圧縮データの格納アドレスと
データ量を示す情報を格納するポインタテーブル17が
設けられているものである。
【0063】ここで、この画像処理装置における処理動
作例の概要について説明する。 上述した第1実施の形
態の場合には、PDLデータからラスターデータへ展開
する処理において、展開されたラスターデータがギャッ
プ分ずれた形となるように各色成分の座標軸をずらして
ラスター画像展開を行い、そのラスターデータを順に圧
縮処理を行うものであった。しかし、本実施の形態で
は、第1実施の形態と異なり、PDLデータからラスタ
ー展開する処理は従来と同様にギャップ分ずらさずに展
開する。その後、圧縮処理を行い、生成された圧縮デー
タを、ギャップ分ずれた形に並べ替えてから、ギャップ
分ずれた圧縮データを順に伸長して出力するようになっ
ている。
【0064】続いて、以上の処理動作の詳細について、
図13のフローチャートを参照しながら順に説明する。
【0065】画像展開処理 クライアントPC1からのPDLデータに対して、ネッ
トワークI/F部11による受信およびメモリ14への
格納が完了すると(S201)、プロセッサ12は、受
信したPDLデータのラスターデータへの展開処理を行
う。
【0066】具体的なラスター画像展開処理は次のよう
になる。受信したPDLデータが、最終的に図14に示
すような画像サイズ5000×7200の画像空間上に
4つの矩形(矩形1,矩形2,矩形3,矩形4)を描画
するものであるとすると、プロセッサ12は、そのPD
Lデータを解釈して、これらを各色成分毎のバンド単位
の中間コードに変換する(図13におけるS202)。
その際、M成分、C成分、K成分の中間コードは、第1
の実施の形態の場合のように描画座標を副走査方向にギ
ャップ分ずらすのではなく、通常通りの座標に描画する
ように変換する。
【0067】このとき、図14における矩形1(Y色)
の中間コードは、図15(a)に示すように矩形11か
ら矩形16まで6つの中間コードに分解される。同様
に、矩形2の中間コードは、図15(b)に示すように
矩形21から矩形26までの6つの中間コードに分解さ
れる。同様に、矩形3は図15(c)に示すように矩形
31から矩形36まで、また矩形4は図15(d)に示
すように矩形41から矩形46までに分解される。分解
された各中間コードは、メモリ14内のそれぞれに対応
するバンドの中間コード格納バッファ14bへ格納され
る。
【0068】PDLデータを色成分毎のバンド単位への
変換する処理が終了すると、次に、プロセッサ12は、
メモリ14内のバンドバッファ14cを白データでクリ
ア処理を行い(図13におけるS203〜S204)、
バンド単位に分割された各中間コードに従って、1バン
ド分の画像生成処理を実行する。先ず、第1バンドの中
間コード格納バッファ14bに格納された中間コードを
実行し、第1バンドの画像生成を行う。この例では、第
1バンドに描画を行う中間コードは、Y色の矩形11、
M色の矩形21、C色の矩形31、K色の矩形41であ
る。この4つの矩形が各色成分のバンドバッファ14c
上で描画され、1バンド分のラスターデータが生成され
る(図13におけるS205)。
【0069】データ圧縮処理 1バンド分の画像生成が完了したら、プロセッサ12
は、画像圧縮部13に起動をかけ、生成したバンド画像
の圧縮処理を行う。圧縮処理は、色成分毎に、8ライン
単位で行い、8ライン単位でポインタを管理してもよい
が、ここでは説明を簡単にするために、圧縮処理はバン
ド単位で行い、バンド単位に圧縮データにRSTマーカ
が付加され、バンド単位のポインタ情報を管理する場合
について説明する。
【0070】プロセッサ12は、画像圧縮部13に対し
て、Y成分の画像データが格納されている先頭アドレ
ス、1バンド分のデータ量、圧縮データの格納アドレス
を設定し、圧縮処理を開始させる。画像圧縮部13は設
定されたアドレスからY成分の1バンド分のラスターデ
ータをDMA転送で読み出して、圧縮データを生成し、
指定されたメモリアドレスへDMA転送で書き込む。Y
成分の1バンド分の圧縮処理が終了すると、プロセッサ
12は、先ほど画像圧縮部13に設定した圧縮データの
転送先アドレスおよび生成された圧縮データ量をポイン
タテーブル17に格納する。同様に、M成分、C成分、
K成分の1バンド分の圧縮処理を繰り返す(図13にお
けるS206)。
【0071】プロセッサ12は、以上のバンド単位の画
像生成、圧縮処理を1ページにわたって繰り返し(図1
3におけるS204〜S208)、1ページ分の圧縮デ
ータおよびポインタテーブル17を生成する。生成され
たポインタテーブル17を、図16に示す。このよう
に、ポインタテーブル17には、P-Y1,P-M1,P-C1,P-K1,
YP-Y2 という順にポインタが並んでいる。
【0072】並べ替え処理 1ページ分の圧縮処理が完了すると、プロセッサ12
は、圧縮データの並べ替え処理を行う(図13における
S209)。圧縮データの並べ替えは、圧縮データの並
び順が第1の実施の形態における並び順と同じになるよ
うに、各バンドの圧縮データをポインタテーブル17を
参照して読み出して、各バンドの圧縮データの位置をギ
ャップ分ずらし、ずらした位置に白ダミーデータの圧縮
データを挿入するように別のメモリ領域へ転送すること
により行う。
【0073】例えば、各色成分のギャップ量は1200
ライン=1バイト分であるので、メモリ14内の圧縮デ
ータ格納バッファ14dに図17(a)に示す順で圧縮
データが格納されていると、プロセッサ12は、その格
納されている圧縮データを、図17(b)に示すよう
に、各色毎に1バンドずつダミーバンドを挿入するよう
に順番をずらして並べ替える。
【0074】このときの具体的な処理は次のようにな
る。先ず、プロセッサ12は、ダミーデータを準備す
る。ダミーデータは、1バンド分の白データ画像の圧縮
データであるので、バンドバッファを白データでクリア
した後、画像圧縮部13で圧縮して生成する。次いで、
ポインタテーブル17から、Y1バンドのポインタP-Y1よ
りY色第1バンドの圧縮データをテーブルに格納されて
いるデータ量だけ、メモリ14内の別のアドレスへ転送
する。1ページ全体で挿入されるダミーデータ量は先ほ
ど生成した1バンド分のダミーデータの6バンド分とな
るので、ダミーデータ量の6倍のバイト数分前に転送先
メモリアドレスを設定する。次に、M,C,K色に3バ
ンド分のダミーデータを転送する。その後ろに第2バン
ドの圧縮データをデータ量だけ転送する。第2バンド
は、M,C,K色ともギャップ分ずらす必要があるの
で、3バンド分のダミーデータを転送する。ここまで
で、メモリ14内には、Y1,ダミー,ダミー,ダミー,
Y2,ダミー,ダミー,ダミーという順に圧縮データが並
べ替えられたことになる。M成分については、ギャップ
分のずれが完了したことになる。次の2バンドは、M
色、K色についてのみダミーの挿入を行う。さらに、そ
の次の2バンド分は、K色のみダミーの挿入を行う。こ
れ以降は、1バンドづつY,M,C,K色の圧縮データ
を1バンドづつ順に転送する。このような圧縮データの
並べ替えにより、図17(b)に示すような圧縮データ
の並び順が得られる。
【0075】以上の説明は、1バンド単位に圧縮データ
を生成し、1バンド単位の圧縮データを並べ替える場合
を例に挙げたが、当然8ライン単位(1ブロックライン
単位)に圧縮データを作成し、1ブロックライン単位に
圧縮データの並べ替えおよび1ブロックライン単位のダ
ミーデータの挿入を行ってもよい。この場合、並べ替え
られた圧縮データは、結果として第1実施の形態の圧縮
データと同じ結果になる。
【0076】したがって、このようにして得られた圧縮
データを先頭から順に伸長すれば(図13におけるS2
10〜S213)、第1の実施の形態と同様に各色成分
毎にギャップ分ずれた伸長画像データが画像出力装置3
に出力されることとなる。
【0077】以上のように、本実施の形態では、画像出
力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正して後
に、その補正後のラスターデータを画像出力装置3へ送
出するようになっているので、第1の実施の形態におけ
る場合と同様の効果を得ることができる。
【0078】また、本実施の形態では、圧縮データを並
べ替えることにより、補正データを生成するようになっ
ているので、圧縮していないラスターデータに補正を加
える場合に比べて、処理時間の短縮化を実現することが
できる。さらには、圧縮データの並べ替えと、ラスター
データの生成とを同時に行えば、更なる高速処理化が可
能となる。
【0079】〔第3の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像処理装置の第3の実施の形態について説明する。
ただし、ここでは、請求項1,5,6,7,10,1
2,17,18に記載の発明に係わる画像処理装置につ
いて説明する。
【0080】本実施の形態の画像処理装置は、図18に
示すように、第2の実施の形態の場合(図12参照)に
加えて、圧縮データ読み出し制御部18が設けられたも
のである。圧縮データ読み出し制御部18は、ポインタ
テーブル17の先頭から順にポインタ情報を読み出し、
そのポインタ情報に従ってメモリ14内から圧縮データ
を読み出して、画像伸長部15に送出するものである。
【0081】ここで、この画像処理装置における処理動
作例の概要について説明する。 この画像処理装置は、
第2の実施の形態の場合と同様に、PDLデータからラ
スターデータを、展開するギャップ分ずらさずに通常通
りに展開し、その後圧縮処理を行い、生成された圧縮デ
ータを、ギャップ分ずれた形に並べ替えてから、ギャッ
プ分ずれた圧縮データを順に伸長して出力するものであ
る。ただし、この画像処理装置では、第2の実施の形態
の場合と異なり、実際に圧縮データの並べ替えを行うの
ではなく、バンド単位の圧縮データのメモリ上の格納ア
ドレスを示すポインタテーブル17を並べ替えて、その
並べ替えられたポインタテーブル17の先頭から順に1
バンドずつ圧縮データを読み出して伸長処理を行うよう
になっている。
【0082】続いて、以上の処理動作の詳細について、
図19のフローチャートを参照しながら順に説明する。
この画像処理装置では、第2の実施の形態の場合と同様
に、クライアントPC1からのPDLデータの受信処
理、および、受信したPDLデータに対するラスターデ
ータへの画像展開処理を行う(S301〜S305)。
【0083】データ圧縮処理 PDLデータを色成分毎のバンド単位への変換する処理
が終了すると、プロセッサ12は、第2の実施の形態の
場合と同様に、画像圧縮部13に起動をかけ、生成した
バンド画像の圧縮処理を行う。そして、バンド単位での
画像生成、圧縮処理を1ページにわたって繰り返し(S
304〜S308)、1ページ分の圧縮データおよびポ
インタテーブル17を生成する。生成されたポインタテ
ーブル17には、図20(a)に示すように、P-Y1,P-M
1,P-C1,P-K1,YP-Y2 という順にポインタが並んでいる。
【0084】並べ替え処理 1ページ分の圧縮処理が完了すると、プロセッサ12
は、ポインタテーブル17の並べ替え処理を行う(図1
9におけるS309)。本実施の形態では、各色成分の
ギャップ量は1200ライン=1バイト分であるので、
ポインタテーブル17に格納された各色各バンドの圧縮
データの先頭アドレスを示すポインタを、図20(b)
に示すように、各色毎に2バンド分ずつずらし、ずらし
たあとにはダミーデータへのポインタP-Dummy を挿入す
るようにして順番をずらして並べ替える。
【0085】ここで、ダミーデータへのポインタP-Dumm
y が繰り返し複数格納されるが、実際のダミーデータは
1バンド分であり、その同一のダミーデータを何回か参
照し伸長することになる。このため、第2の実施の形態
の場合とは異なり、圧縮データ全体としては、データ量
の増加がない。また、ポインタデータを並べ替えるだけ
なので、処理時間が短くてすむ。
【0086】データ伸長処理 ポインタテーブル17の並べ替えが終了すると、続い
て、画像出力装置3への出力動作処理を開始する。先
ず、プロセッサ12は、画像出力装置3に対して、画像
出力動作を開始するよう通信を行う(図19におけるS
310)。その後、画像伸長部15に対して、伸長動作
を開始を開始するよう指示を与える。具体的には、伸長
画像サイズを決定する。圧縮データは、バンド単位で4
色分の圧縮データがインターリーブして並べられてお
り、それを1つの画像伸長部15で伸長するので、伸長
画像サイズとしては実際の画像サイズの4倍の値を設定
する。なお、ここでは、伸長画像サイズを5000画素
×43200ラインと設定するものとする。この設定
後、プロセッサ12は、画像伸長部15に処理開始コマ
ンドを発行する。
【0087】ここで、圧縮データ読み出し制御部18
は、並べ替えが終了した後のポインタテーブル17に従
って、そのポインタテーブル17の先頭から順にポイン
タ情報を読み出し、そのポインタ情報を基にメモリ14
内から圧縮データを読み出して、これを画像伸長部15
に送出する。すなわち、圧縮データ読み出し制御部18
は、アドレステーブルの先頭から順にポインタを読み込
み、圧縮データの読み出し開始アドレスと読み出しバイ
ト数を設定する。読み出しバイト数は、実際の画像の圧
縮データの容量にダミーデータの圧縮データ量を加算し
たものとなる。そして、該当するメモリアドレスから圧
縮データを読み出して、画像伸長部15へ送出する。
【0088】画像伸長部15は、圧縮データ読み出し制
御部18から受け取った圧縮データに対して伸長処理を
行い、伸長画像データを画像出力I/F部16に送出し
(図19におけるS311〜S313)、メモリ14か
らの読み出しデータ量が設定されたバイト数に達した
ら、そこでDMA転送を停止する。そして、圧縮データ
読み出し制御部18による次の圧縮データの読み出し開
始アドレスと読み出しバイト数の設定があると、引き続
き該当する圧縮データについて伸長処理を継続する。
【0089】以上の説明は、1バンド単位に圧縮データ
を生成し、1バンド単位の圧縮データを並べ替える場合
を例に挙げたが、当然8ライン単位(1ブロックライン
単位)に圧縮データを作成し、1ブロックライン単位に
圧縮データの並べ替えおよび1ブロックライン単位のダ
ミーデータの挿入を行ってもよい。この場合、並べ替え
られた圧縮データは、結果として第1実施の形態の圧縮
データと同じ結果になる。
【0090】したがって、このようにして得られた圧縮
データを先頭から順に伸長すれば、第1および第2の実
施の形態と同様に各色成分毎にギャップ分ずれた伸長画
像データが画像出力装置3に出力されることとなる。
【0091】次に、本実施の形態の画像処理装置におい
て、同一画像を複数部連続して出力する場合の処理動作
例を説明する。図21には、同一ページを出力するとき
のタイミングを示す。
【0092】図例によれば、プリント速度を上げるため
に、連続して出力する複数部の間におけるページ間隔は
狭められており、1部目の第4現像色であるK成分の第
6バンドK6と、2部目の第1現像色であるY成分の第1
バンドY1とが、1バンド分オーバーラップして出力され
るタイミングとなっている。そのため、画像処理装置に
おいては、伸長出力画像がオーバーラップした形となる
ように、ポインタテーブルの17の並べ替えを行う必要
がある。
【0093】PDLデータのラスターデータへの画像展
開処理、データ圧縮処理については、上述したような1
部出力の場合と同様である。その結果により生成された
ポインタテーブル17に対して、第2部目のY成分と重
なっているK成分の後端部K6を先頭に移動させるように
並べ替えを行う。このように並べ替えられた圧縮データ
を繰り返し伸長すれば、K色の後端部は次のページピッ
チの前端部として出力され、結果として1面の画像とし
て感光体33a〜33d上に潜像が形成され、その潜像
が記録用紙上に転写される。
【0094】このように並べ替えられたポインタテーブ
ル17に従って、圧縮データを4回繰り返して伸長する
と、完成された3部分の伸長画像データが出力されるこ
ととなる。なお、第1ピッチのK成分、第4ピッチの
Y,M,C成分については、余分な潜像が感光体ドラム
33a〜33d上には形成されるが、記録用紙上への転
写は行われない。
【0095】以上のように、本実施の形態では、ポイン
タテーブル17に対する並べ替えを行って、画像出力装
置3のギャップ分に相当するずれ量を補正して後に、そ
の補正後のラスターデータを画像出力装置3へ送出する
ようになっているので、第2の実施の形態における場合
と同様の効果を得ることができる。
【0096】また、本実施の形態では、圧縮データ自体
を並べ替えるのではなく、ポインタテーブル17に対す
る並べ替えを行って、そのポインタテーブル17に従い
圧縮データの取り出し順を制御することにより、並べ替
えを行うようになっているので、圧縮データ全体として
はデータ量の増加がなく、またポインタデータを並べ替
えるだけなので処理時間も短くてすむ。さらには、ギャ
ップ間隔、ページ間隔が1ライン単位で変動しても、こ
れに対応することが可能であり、ページがオーバーラッ
プしても対応が容易となる。
【0097】〔第4の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像処理装置の第2の実施の形態について説明する。
ただし、ここでは、請求項1,8,9,10,13,1
7,18に記載の発明に係わる画像処理装置について説
明する。
【0098】本実施の形態の画像処理装置は、図22に
示すように、第3の実施の形態の場合(図18参照)に
加えて、画像出力I/F部16と、圧縮データ読み出し
制御部18とに、以下のような機能が設けられている。
画像出力I/F部16では、その内部に持つ4つのバッ
ファ16b〜16eの空き容量を監視し、1ブロックラ
イン分の空き容量がある場合に、空き容量がある色成分
の伸長画像データの転送を要求するデータリクエスト信
号Y-REQ,M-REQ,C-REQ,K-REQ を、圧縮データ読み出し制
御部18に出力するようになっている。また、圧縮デー
タ読み出し制御部18では、画像出力I/F部16から
データリクエスト信号が入力された場合に、要求された
色成分に応じたポインタ情報をポインタテーブル17か
ら読み込んで、その色成分の圧縮データを画像伸長部1
5へ転送するようになっている。
【0099】ここで、この画像処理装置における処理動
作例の概要について説明する。この画像処理装置では、
PDLデータからラスターデータへ展開する処理をギャ
ップ分ずらさずに行い、その後に圧縮処理を行って色成
分毎の圧縮データを生成し、その圧縮データのメモリか
ら画像伸長部15への転送を行う順序を、画像出力I/
F部16内部のバッファから画像が読み出されて8ライ
ン分の空き容量ができる順として制御するようになって
いる。
【0100】続いて、以上の処理動作の詳細について、
図23のフローチャートを参照しながら順に説明する。
この画像処理装置では、第2および第3の実施の形態の
場合と同様に、クライアントPC1からのPDLデータ
の受信処理、および、受信したPDLデータに対するラ
スターデータへの画像展開処理を行う(S401〜S4
05)。
【0101】データ圧縮処理 その後、指定バンドの画像生成が完了したら、バンド画
像の圧縮処理を行う。圧縮処理は、各色成分毎に、8ラ
イン単位で行う。8ライン分の圧縮処理が終わる毎にリ
スタート処理を行い、コードデータの最後にRSTマー
カーを付加する。プロセッサ12は、この8ライン毎の
圧縮データが格納されているメモリ14の先頭アドレス
(ポインタ)を、例えば図24に示すように、色成分毎
のポインタテーブル17で管理する(図23におけるS
406)。以上のようなバンド単位の画像生成、圧縮処
理を1ページにわたって繰り返し、各色成分毎の1ペー
ジ分の圧縮データおよびポインタテーブル17を生成す
る(図23におけるS404〜S410)。
【0102】データ伸長処理 1ページ分の圧縮処理が完了すると、図23のように画
像出力装置3への出力動作が開始される。先ず、プロセ
ッサ12は、画像出力装置3に対して、画像出力動作を
開始するように通信を行う(S411)。その後、画像
伸長部15に対して、伸長処理を開始させる。具体的に
は、伸長画像サイズを設定する。圧縮データは、8ライ
ン単位で4色分が並べられており、それを1つの画像伸
長部15で伸長する。したがって、プロセッサ12は、
画像伸長サイズとして、実際の画像サイズの4倍の値、
例えば5000画素×28800ラインを設定する。設
定後、プロセッサ12は、画像伸長部15に処理開始コ
マンドを発行する。
【0103】このとき、画像の出力を開始した時点で
は、画像出力I/F部16内のバッファ16b〜16e
は4色成分とも空の状態であるので、データリクエスト
信号Y-REQ,M-REQ,C-REQ,K-REQ ともアサートされてい
る。そこで、圧縮データ読み出し制御部18は、リクエ
スト信号の調停を行い、Y成分,M成分,C成分,K成
分の順で圧縮データを読み出す。すなわち、先ず、ポイ
ンタテーブル17のP-Y1が示すメモリアドレスからDM
A転送を行い、そのDMA転送が終了した後はP-M1,P-C
1,P-K1からDMA転送を行う。
【0104】画像伸長部15は、DMA転送されてきた
圧縮データを伸長し、画像出力I/F部16へ出力す
る。転送されてくる圧縮データは、Y1,M1,C1,K1 の順に
8ラインずつ転送されてくるので、伸長画像データもY
1,M1,C1,K1 の順に8ラインずつ出力される(S41
2)。
【0105】画像出力I/F部16では、画像書き込み
制御部16aが8ライン毎に入力された伸長画像データ
を格納するバッファ16b〜16eを切り替え、結果と
して、8ライン分の各色成分の伸長画像データがバッフ
ァ16b〜16eに格納され、各バッファ16b〜16
eはフルとなり、各バッファ16b〜16eからのデー
タリクエスト信号はネゲートされる。ここで、圧縮デー
タ読み出し制御部18は、各バッファ16b〜16eか
らのリクエスト信号がネゲートされているので、それ以
上の圧縮データの読み出しは行わずに、待機状態とな
る。
【0106】その後、画像出力装置3の動作が開始さ
れ、ページ同期信号PSが入力されると、バッファ16b
〜16e内からは、伸長画像データが出力される(S4
13〜S414)。このとき、画像出力装置3はタンデ
ム方式のものであるので、画像出力I/F部16の画像
読み出し制御部16fには、先ず、Y成分のページ同期
信号Y-PSが入力される。そして、Y成分のバッファ16
bから伸長画像データの出力が開始される。8ライン分
のY成分の伸長画像データが出力された時点で、Y成分
バッファ16bには8ライン分の空き容量ができるの
で、データリクエスト信号Y-REQ がアサートされる。
【0107】データリクエスト信号Y-REQ がアサートさ
れると、圧縮データ読み出し制御部18は、Y成分の圧
縮データの読み出し請求がきたことを認識し、ポインタ
テーブル17内のPy2 の示すメモリアドレスからCy2 バ
イト分の圧縮データをDMA転送により画像伸長部15
へ送出する。画像伸長部15は、Y成分の第2ラインの
伸長を行い、伸長画像データをY成分バッファ16bへ
送出する。
【0108】このような処理が150回繰り返される
と、続いて、M成分のページ同期信号M-PSが入力され、
M成分のバッファ16cから伸長画像データの出力が開
始される。同時に、Y成分の出力も継続されるので、次
の1200ライン分の期間は、Y成分およびM成分のデ
ータリクエスト信号Y-REQ,M-REQ がアサートされる。圧
縮データ読み出し制御部18は、ポインタテーブル17
を参照して、Y成分およびM成分の8ライン分の圧縮デ
ータを順に読み出す。これにより、画像伸長部15によ
ってY成分、M成分の8ライン分の伸長画像データが順
に出力され、その伸長画像データがY成分バッファ16
b、M成分バッファ16cに順に格納されることとな
る。その間、Y成分バッファ16b、M成分バッファ1
6cからは、ビデオ同期信号に同期して、それぞれ伸長
画像データの画像出力装置3への出力が行われている。
【0109】このような処理が150回繰り返される
と、今度は、C成分のページ同期信号C-PSが入力され、
C成分のバッファ16dから伸長画像データの出力が開
始される。よって、Y,M,Cの順に8ライン分ずつの
圧縮データが読み出された後に伸長され、伸長画像デー
タがバッファ16b〜16dを経由して画像出力装置3
へ出力される。
【0110】このような処理が150回繰り返される
と、今度は、K成分のページ同期信号K-PSが入力され、
K成分のバッファ16eから伸長画像データの出力が開
始される。よって、Y,M,C,Kの順に8ライン分ず
つの圧縮データが読み出された後に伸長され、伸長画像
データがバッファ16b〜16eを経由して画像出力装
置3へ出力される。これが次の3200ラインの期間続
く。
【0111】3200ラインの期間、4色成分の画像出
力が経過すると、Y成分の画像出力は終了し、Y成分の
バッファ16bはフル状態のままとなるので、データリ
クエスト信号Y-REQ はアサートされない。よって、次の
1200ラインの期間は、M,C,Kの順に8ライン分
ずつの圧縮データが読み出された後に伸長され、伸長画
像データがバッファ16c〜16eを経由して画像出力
装置3へ出力される。
【0112】このようにして、その次の1200ライン
の期間はC,Kの2色、その次の1200ラインの期間
はK色のみの圧縮データの読み出し、伸長出力が行われ
る。K成分の出力が終わると、全てのバッファ16b〜
16eがフル状態となり、次のページピッチが開始され
てY-PSが入力されるまで、圧縮データの読み出し、伸長
出力は停止する。
【0113】このように、画像出力I/F部16から出
力される画像データは、各色成分のページ同期信号PSに
同期して出力されるので、各色成分の感光体ドラム33
a〜33d上には、ギャップ分ずれた状態で有効画像の
みの潜像が形成され、その潜像が記録用紙に転写されて
出力されることとなる。
【0114】以上に説明したように、本実施の形態で
は、画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補
正して後に、その補正後のラスターデータを画像出力装
置3へ送出するようになっているので、第1〜第3の実
施の形態における場合と同様に、大容量のギャップメモ
リ等を必要とせず、1つの画像伸長部のみで伸長処理を
行うことが可能となり、結果として装置構成の複雑化等
を抑えることができ、しかも装置コスト低下の実現が容
易となる。
【0115】また、本実施の形態では、画像出力I/F
部16が、その内部に持つ4つのバッファ16b〜16
eの空き容量を監視するとともに、1ブロックライン分
の空き容量がある場合に、空き容量がある色成分の伸長
画像データの転送を、圧縮データ読み出し制御部18に
要求するようになっている。すなわち、1つの画像伸長
部15で時分割処理をするとともに、バッファ16b〜
16eに空きがあればDMA転送要求を出し、このDM
Aが受け付けられたら、1バンド分の圧縮データを転送
するようになっている。
【0116】つまり、本実施の形態では、画像出力装置
3のギャップ分に相当するずれ量を補正を、画像出力I
/F部16におけるバッファ16b〜16e制御によっ
て行うようになっている。そのため、バッファ16b〜
16eへの各色成分の伸長画像データの書き込み、およ
び、各バッファ16b〜16eからの伸長画像データの
読み出しを制御することにより、画像出力装置3へ出力
する伸長画像データに対する補正が可能となるので、装
置構成複雑化の防止等を確実に実効あるものとすること
ができる。
【0117】なお、以上に説明した第1〜第4の実施の
形態では、圧縮方式をJPEG方式としたが、別の圧縮
方式を用いてもよい。例えば、主走査方向に同一色画素
の長さを符号とするランレングス圧縮方式を用いてもよ
い。
【0118】〔第5の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像処理装置の第5の実施の形態について説明する。
ただし、ここでは、請求項1,3,10,14,16,
17,18に記載の発明に係わる画像処理装置について
説明する。
【0119】本実施の形態の画像処理装置は、第1〜第
4の実施の形態の場合と同様に、受信したPDLデータ
を中間データに変換した後にラスターデータに展開する
ものであるが、第1〜第4の実施の形態の場合とは異な
り、PDLデータからバンド単位の中間コードを生成す
る際に、各色成分毎にギャップ分ずれた形で補正を加え
るようになっている。
【0120】そのために、この画像処理装置には、図2
5に示すように、中間コードのラスター画像の描画を行
う画像描画部19が設けられている。また、図26に示
すように、メモリ14は、その内部が幾つかの領域に分
割され管理されているが、第1〜第4の実施の形態の場
合とは異なり、圧縮データバッファ領域を有していな
い。よって、このメモリ14では、第1〜第4の実施の
形態の場合に比べて、そのメモリ容量を小さくすること
が可能となる。
【0121】ここで、本実施の形態における処理動作例
の概要について説明する。この画像処理装置は、第1〜
第4の実施の形態の場合とは異なり、1ページ分の圧縮
データの生成完了後に画像出力装置3に同期させて伸長
し出力動作を行うのではなく、画像出力装置3に同期さ
せて中間コードをラスターデータに展開し、これを直接
画像出力装置3に出力するものである。つまり、ネット
ワーク経由で送られてくるPDLデータを受信すると、
そのPDLデータをバンド単位の色成分毎の中間コード
に各色成分毎に描画座標をずらすように変換し、1ペー
ジ分の中間コードへの変換が終了すると、画像出力装置
3に同期しながら1バンド単位に中間コードの描画を行
って画像出力装置3へ出力し、フルカラー画像の出力を
行わせるようになっている。
【0122】次に、以上の処理動作を詳細に説明する。
PDLデータの受信処理は、第1〜第4の実施の形態の
場合と同様である。PDLデータの受信が完了すると、
受信完了の割り込み信号がネットワークI/F11から
プロセッサ12に出力され、その後プロセッサ12は受
信したPDLデータの画像への展開処理を行う。
【0123】中間コード生成処理 具体的な画像展開処理は次のようになる。先ず、プロセ
ッサ12は、メモリ14内の4つのバンドバッファ14
cを初期値でクリアする。次いで,プロセッサ12は、
メモリ14内のPDL格納バッファ14aに格納されて
いるPDLデータを読み込んで解釈し、バンド単位の中
間コードに変換する。このとき、中間コードは、各色成
分毎に変換される。すなわち、各中間コードは、4色成
分の色情報を持つのではなく、各色成分毎の階調情報を
持つ。
【0124】ただし、各色成分の中間コードは、色毎に
ギャップ分ずれた座標位置になるように生成される。プ
ロセッサ12は、PDLで記述された画像情報を、色成
分毎の中間コードの集合へと変換し、中間コード格納バ
ッファ14bへ格納させる。中間コード格納バッファ1
4bは、バンド単位に分割されている。よって、各中間
コードは、それぞれの描画座標に応じて、バンド単位に
分割されて格納される。
【0125】つまり、プロセッサ12は、各色成分毎に
描画する座標をギャップ分ずれた形となるように、中間
コードの変換を行う。例えば、Y成分はギャップ無しな
ので、プロセッサ12は、Y成分の中間コードについて
は副走査方向の座標変換をしない。M成分のギャップ長
は1バンド分(1200ライン分)であるので、プロセ
ッサ12は、本来の描画座標よりも副走査方向に1バン
ド分ずれた座標にM成分の中間コードを変換する。同様
にC成分の中間コードは本来の描画座標よりも副走査方
向に2バンド分(2400ライン分)ずれた座標に変換
され、K成分の中間コードは本来の描画座標よりも副走
査方向に3バンド分(3600ライン分)ずれた座標に
変換される。このように、各色成分毎に描画座標がずら
されるので、結果として画像の副走査方向の長さは、K
成分のギャップ長である3バンド分長くなり、合計9バ
ンド分となる。
【0126】例えば、図6に示すような画像を表示する
ためのPDLデータを受信した場合には、プロセッサ1
2は、Y成分に対応する矩形1の中間コードを、図7
(a)に示すように、矩形11から矩形16までを描画
するための中間コードに分解する。同様に、図6の矩形
2の中間コードは、図7(b)に示すように、副走査方
向に1200ライン分(1バンド分)ずれた座標になる
ように矩形22から矩形27までの6つの中間コードに
分解する。同様に、矩形3は、図7(c)、矩形4は図
7(d)に示すように分解する。分解された各中間コー
ドは、それぞれ対応するバンドの中間コード格納バッフ
ァ14bへ格納される。
【0127】中間コード生成完了後の出力動作処理 PDLデータをバンド単位の中間コードへ変換する処理
が終了すると、この画像処理装置では、次に、画像出力
装置3への出力動作を開始する。先ず、画像描画部19
が1バンド分の画像の描画処理を行う。画像描画部19
は、中間コード格納バッファ14bから第1バンドに対
応する中間コードを読み出して、その中間コードに示さ
れる座標に指定された長さ、指定された階調値で、バン
ドバッファ14c上にラスター画像を描画する。
【0128】なお、バンドバッファ14cは、色成分毎
に2バンド分の容量を持っており、ピンポンバッファと
して使用されるものとする。よって、一方のバンドバッ
ファ14cに画像描画部19が描画を行っている最中
に、画像出力I/F16がもう一方のバンドバッファか
らラスターデータを読み出すことが可能である。
【0129】画像描画部19は、この画像描画処理を、
1バンド分4色成分の中間コードについて実行する。す
なわち、4色成分の1バンド分の描画処理を実行する。
ただし、このとき、M成分、C成分、K成分について
は、中間コードの描画座標がそれぞれ1バンド分、2バ
ンド分、3バンド分ずつ副走査方向にずらされているの
で、M成分、C成分、K成分については中間コードはな
く、Y成分のみ描画が実行される。
【0130】1バンド分の描画が終わると、画像描画部
19は、次のバンド同期信号BSが入力されるまで待機す
る。ここで、プロセッサ12は、画像出力装置3に対し
て、画像出力動作を開始するよう通信を行う。その後、
画像描画部19に対してバンド単位の画像描画動作を開
始させる。
【0131】その後、画像出力装置3から同期信号PSが
画像出力I/F部16に入力されると、画像出力I/F
部16は、バンドバッファ14cからY成分のラスター
データを読み出し、その内部のバッファ16b〜16d
に一旦格納した後、画像出力装置3からのライン同期信
号LSおよび画素クロックVCK に同期して、ラスターデー
タを画像出力装置3へ出力する。同時に、画像出力I/
F部16は、ライン同期信号LSをカウントし、1200
ライン分カウントする毎にパルス上のバンド同期信号BS
を画像描画部19へ出力する。
【0132】画像描画部19は、画像出力I/F部16
からバンド同期信号BSを受け取ると、中間コード格納バ
ッファ14bから所定のバンドに対応する中間コードを
読み出して、その中間コードに示される座標に指定され
た長さ、指定された階調値で、ラスター画像をバンドバ
ッファ14c上に描画する。画像描画部19は、この画
像描画処理を、1バンド分4色成分の中間コードについ
て実行する。1バンド分の描画が終わると、次のバンド
同期信号BSが入力されるまで待機する。
【0133】以上のバンド単位の描画処理、画像出力処
理を1ページ分(9バンド分)繰り返すと、各色成分毎
にギャップ分ずれた形でラスターデータが出力される。
画像出力装置3へ出力される各色成分のラスターデータ
は、図10に示すように、同じタイミングで出力が開始
されるが、色毎にギャップ分ずらして生成された画像が
出力されるので、結果として画像出力装置3へ出力され
た各色成分の画像データはレジ位置が一致した状態で記
録用紙上に転写されることとなる。このとき、記録用紙
に転写される画像は、有効画像データのみである。すな
わち、画像出力I/F部16から出力される各色成分の
ラスターデータの先頭や後端につけられた白のダミー画
像データは、感光体ドラム33a〜33d上には潜像と
して形成されるが、記録用紙には転写されない。このよ
うにして、PDLデータがカラー画像として記録用紙上
に出力される。
【0134】以上のように、本実施の形態では、PDL
データをリアルタイムに描画可能な中間コードに変換す
るとともに、その際に画像出力装置3のギャップ分に相
当するずれ量を補正し、これを画像出力装置3に同期さ
せてラスターデータに展開し、直接画像出力装置3に出
力するようになっている。よって、いわゆるレンダリン
グエンジンを搭載した画像出力装置3と接続するのに好
適となり、この場合には、装置構成の複雑化の防止や装
置のコストダウンを実現しつつ、迅速な処理を行うこと
が可能となる。また、メモリ容量の削減も実現容易とな
る。
【0135】なお、本実施の形態では、ずれ量を補正し
た中間コードを、画像出力装置3に同期させてラスター
データに展開して直接出力する場合について説明した
が、ずれ量を補正した中間コードに対して、通常の画像
展開処理やデータ圧縮処理を行ってもよく、この場合で
あっても第1〜第4の実施の形態の場合と同様の効果を
得ることができる。
【0136】〔第6の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像処理装置の第6の実施の形態について説明する。
ただし、ここでは、請求項1,10,15,17,18
に記載の発明に係わる画像処理装置について説明する。
【0137】本実施の形態の画像処理装置は、第5の実
施の形態の場合とは異なり、中間コードを生成する際に
色成分毎にギャップ分描画座標をずらすのではなく、受
信したPDLデータに記述された描画コマンドを色成分
毎に分解し、各色成分毎の描画コマンドの描画座標をギ
ャップ分ずらすように変換するものである。そのため、
全体の処理時間が短縮され、メモリ14上には圧縮デー
タ格納領域が不要となり、メモリ量を削減できるように
なる。
【0138】以下に、本実施の形態における処理動作例
を説明する。PDLデータの受信処理は、第5の実施の
形態の場合と同様である。PDLデータの受信が完了す
ると、受信完了の割り込み信号がネットワークI/F1
1からプロセッサ12に出力され、その後プロセッサ1
2は受信したPDLデータに対する色分解処理を行う。
【0139】PDLデータの色分解処理 具体的なPDLデータの色分解処理は次のようになる。
ただし、ここでは、図27に示すように、元のPDLデ
ータが、ある色(YMCKの合成色)で矩形を描画する
矩形描画コマンドであったとする。先ず、プロセッサ1
2は、この矩形描画コマンドを、このPDLデータの色
成分の数だけ、すなわち4つ分、メモリ14内の所定領
域にコピーする。コピーが終わった元のPDLデータ
は、メモリ14上から削除される。
【0140】次いで、プロセッサ12は、コピー後の各
色成分に対応した矩形描画コマンドの描画色を、その色
成分以外の色情報および座標に書き換える。例えば、M
成分であれば、M成分以外の描画色を「0」に置き換え
るとともに、描画する座標を副走査方向にY成分のギャ
ップ長=1200ライン分だけずらす。これと同様の処
理を、コピー後の各色成分の矩形描画コマンドに対して
行う。このとき、各色成分毎に描画コマンドの座標がず
れているので、結果として描画される画像の副走査方向
の長さは、K成分のギャップ長である3バンド分だけ長
くなり、合計9バンド分に変換される。
【0141】中間コード展開処理 PDLデータの色分解処理が終了すると、次にプロセッ
サ12は、そのPDLデータをバンド単位の中間コード
に展開する。先ず、プロセッサ12は、メモリ14内の
4つのバンドバッファ14cを初期値でクリアする。次
いで,プロセッサ12は、メモリ14内のPDL格納バ
ッファ14aに格納されているPDLデータを読み込ん
で解釈し、バンド単位の中間コードに変換する。このと
き、中間コードは、各色成分毎に変換される。すなわ
ち、各中間コードは、4色成分の色情報を持つのではな
く、各色成分毎の階調情報を持つ。
【0142】プロセッサ12は、PDLで記述された画
像情報を、各色成分毎の中間コードの集合へと変換し、
中間コード格納バッファ14bに格納させる。中間コー
ド格納バッファ14bは、バンド単位に分割されてお
り、各中間コードは、各々の描画座標に応じて、バンド
単位に分割されて格納される。
【0143】ところで、各色成分のPDLデータは、そ
の描画コマンドが色成分毎にギャップ分座標がずらされ
ているので、そのPDLデータから生成された各色成分
の中間コードも、これと同様に、その描画座標が各色成
分のギャップ分ずれた形となる。その結果、中間コード
格納バッファ14b内には、上述の第5に実施の形態の
場合と同様の中間コードが格納されることとなる。
【0144】中間コード生成完了後の出力動作処理 PDLデータをバンド単位の中間コードへ変換する処理
が終了すると、以下、第5の実施の形態の場合と同様の
処理によって、画像出力装置3への出力動作が行われる
こととなる。
【0145】以上のように、本実施の形態では、受信し
たPDLデータに対して、画像出力装置3のギャップ分
に相当するずれ量を補正し、補正後のPDLデータをラ
スターデータに展開して画像出力装置3に出力させるよ
うになっている。よって、この場合であっても、第5の
実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
【0146】また、第5の実施の形態の場合の場合と同
様に、補正後のPDLデータをバンド単位に中間コード
に変換し、その中間コードをバンド単位に同期しながら
ラスター展開して画像出力装置3に出力する画像処理装
置に適用可能であり、また、補正後のPDLデータを中
間コードに変換し、その後中間コードをラスター展開し
て1ページ分の圧縮データに変換してから画像出力装置
3に出力する画像処理装置にも適用することが可能であ
る。
【0147】〔第7の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像出力システムについて説明する。すなわち、請求
項19,20,21,22に記載の発明に係わる画像出
力システムについて説明する。
【0148】本実施の形態の画像出力システムは、第1
〜第6の実施の形態で説明した場合と同様に、クライア
ントPC1とタンデム方式のプリンタ2とがネットワー
クを介して接続されてなるものであり、ホスト装置とし
て機能するクライアントPC1上から送信されるPDL
データを、タンデム方式のプリンタ2がラスターデータ
に展開して記録用紙上に出力するように構成されたもの
である(図28参照)。ただし、この画像出力システム
では、クライアントPC1において、プリンタ2の画像
出力装置3でのギャップ分に相当するずれ量の補正を行
うようになっている。
【0149】次に、以上のように構成された画像出力シ
ステムにおける処理動作例について説明する。クライア
ントPC1では、このクライアントPC1を操作するユ
ーザによって、文書データ等の出力(プリントアウト)
が指示されると、このクライアントPC1内に設けられ
たプリンタドライバが起動する。そして、プリンタドラ
イバは、クライアントPC1内のメモリ等に保持されて
いる出力すべき文書データ等を解釈して、YMCKの各
色毎のバンド単位の中間コードに変換する。
【0150】1ページ分の中間コードの生成処理が終わ
ったら、続いて、プリンタドライバは、その中間コード
に対して1バンド単位でラスター展開処理を行う。この
とき、プリンタドライバでは、第1の実施の形態で説明
したように、出力先のプリンタ2の各色成分のギャップ
長に応じて、ギャップ長分ずれた位置の中間コードを使
用してそのバンド画像を展開する。プリンタドライバ
は、予め出力先のプリンタ2の解像度、各色成分のギャ
ップ長の情報を持っており、その情報を基にしてバンド
単位のラスター画像展開処理を行う。そして、ラスター
画像展開処理によって生成したラスターデータに対し
て、データ圧縮処理を行う。プリンタドライバでは、こ
のようなバンド単位のラスター画像展開、画像圧縮処理
を1ページ分繰り返して、圧縮データを生成する。
【0151】1ページ分の圧縮データの生成処理が終了
したら、クライアントPC1は、生成した圧縮データ
を、ネットワークを介してプリンタ2側に送信する。プ
リンタ2側では、画像処理装置が送信された圧縮データ
を受信して、一時的にメモリ14内に格納する。1ペー
ジ分の圧縮データの受信が完了すると、画像出力装置3
が起動され、既に説明したように1つの画像伸長部15
によって4色分のデータ伸長処理が行われ、画像出力装
置3へ出力されて記録用紙へのプリンタアウトが行われ
る。
【0152】以上のように、本実施の形態の画像出力シ
ステムによると、文書データからプリンタ2で直接出力
可能なデータ(本実施の形態では圧縮データ)への変換
は、クライアントPC1側で行われ、プリンタ2側は入
力されたデータの出力処理を行うようになっている。す
なわち、クライアントPC1側において補正データの生
成が行われるので、プリンタ2側の処理負荷が軽減され
ることとなり、ネットワークに複数のクライアントPC
1が接続され、複数のPC1からプリント出力が行われ
る場合であっても、待ち時間が低減される効果がある。
【0153】また、この画像出力システムでは、圧縮デ
ータの作成処理をプリンタ2側の画像処理装置で行うの
ではなく、クライアントPC1側で行って、これをプリ
ンタ2側へ送信するものである。そして、プリンタ2側
では、画像処理装置が1ページ分の圧縮データを受信し
たら即座に画像出力装置3へ出力する。そのために、画
像処理装置における処理時間がさらに短縮される効果が
ある。
【0154】なお、ここでは、クライアントPC1がラ
スター画像展開処理を行う際に、画像出力装置3でのギ
ャップ長に相当するずれ量の補正を行う場合を例に挙げ
て説明したが、例えば第2〜第6の実施の形態の場合の
ようにして補正データを生成してもよいことはいうまで
もない。
【0155】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像処
理装置および画像出力システムは、画像出力装置におけ
るギャップ分、すなわち所定の遅延時間に相当するずれ
量を補正してラスターデータを生成し、その補正後のラ
スターデータ(補正データ)を画像出力装置へ送出する
ようになっているので、その画像出力装置がタンデム方
式に対応したもの、すなわち各色成分データを所定の遅
延時間を挟んで出力するように構成されたものであって
も、その遅延時間に対応するためのギャップメモリ等を
設ける必要がない。また、データ量削減のためにデータ
圧縮処理およびデータ伸長処理を行う場合であっても、
補正データに対してこれらの処理を行えば、各色成分デ
ータ毎に画像伸長部を設ける必要がなく、1つの画像伸
長部で対応することができるようになる。したがって、
本発明の画像処理装置および画像出力システムによれ
ば、画像出力装置がタンデム方式に対応したものであっ
ても、装置構成の複雑化等を抑えることができ、しかも
装置コストダウンの実現が容易となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像処理装置の第1の実施の
形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の画像処理装置が有するメモリのメモリ
マップを示す説明図である。
【図3】 図1の画像処理装置が有する画像出力I/F
部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 第1の実施の形態における画像処理動作例を
示すフローチャートである。
【図5】 中間コードの具体例を示す説明図である。
【図6】 出力画像の具体例を示す説明図である。
【図7】 画像展開処理されたラスター画像の具体例を
示す説明図であり、(a)はY成分のラスター画像を示
す図、(b)はM成分のラスター画像を示す図、(c)
はC成分のラスター画像を示す図、(d)はK成分のラ
スター画像を示す図である。
【図8】 圧縮データの具体例を示す説明図である。
【図9】 ENB 信号の具体例を示すタイミングチャート
である。
【図10】 画像出力I/F部のバッファに対する書き
込み/読み出しタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図11】 画像出力のタイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【図12】 本発明に係わる画像処理装置の第2の実施
の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図13】 第2の実施の形態における画像処理動作例
を示すフローチャートである。
【図14】 出力画像の具体例を示す説明図である。
【図15】 画像展開処理されたラスター画像の具体例
を示す説明図であり、(a)はY成分のラスター画像を
示す図、(b)はM成分のラスター画像を示す図、
(c)はC成分のラスター画像を示す図、(d)はK成
分のラスター画像を示す図である。
【図16】 ポインタテーブルにおけるポインタデータ
の具体例を示す説明図である。
【図17】 第2の実施の形態におけるポインタテーブ
ルの具体例を示す説明図であり、(a)はポインタデー
タの並べ替え前を示す図、(b)はポインタデータの並
べ替え後を示す図である。
【図18】 本発明に係わる画像処理装置の第3の実施
の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図19】 第3の実施の形態における画像処理動作例
を示すフローチャートである。
【図20】 第3の実施の形態におけるポインタテーブ
ルの具体例を示す説明図であり、(a)はポインタデー
タの並べ替え前を示す図、(b)はポインタデータの並
べ替え後を示す図である。
【図21】 第3の実施の形態における画像出力のタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図22】 本発明に係わる画像処理装置の第4の実施
の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図23】 第4の実施の形態における画像処理動作例
を示すフローチャートである。
【図24】 第4の実施の形態におけるポインタテーブ
ルの具体例を示す説明図であり、(a)はY成分のポイ
ンタテーブルを示す図、(b)はM成分のポインタテー
ブルを示す図、(c)はC成分のポインタテーブルを示
す図、(d)はK成分のポインタテーブルを示す図であ
る。
【図25】 本発明に係わる画像処理装置の第5の実施
の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図26】 第5の実施の形態における画像処理装置の
メモリのメモリマップを示す説明図である。
【図27】 第6の実施の形態におけるPDLデータの
変換処理例を示す説明図である。
【図28】 画像出力システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図29】 従来のタンデム方式の画像出力装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図30】 従来例における画像出力のタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図31】 従来の画像処理装置の一例の概略構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1…クライアントPC、2…プリンタ、3…画像出力装
置、4…画像処理装置、11…ネットワークI/F部、
12…プロセッサ、13…画像圧縮部、14…メモリ、
14a…PDL格納バッファ、14b…中間コード格納
バッファ、14c…バンドバッファ、14d…圧縮デー
タ格納バッファ、15…画像伸長部、16…画像出力I
/F部、16a…画像書き込み制御部、16b〜16e
…バッファ、16g…画像読み出し制御部、17…ポイ
ンタテーブル、18…圧縮データ読み出し制御部、19
…画像描画部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H04N 1/41 H04N 1/46 Z

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を形成するための複数の色成
    分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装
    置に接続される画像処理装置において、 前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが
    入力されるデータ入力手段と、 前記データ入力手段に入力されたカラー画像データか
    ら、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延
    時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正デ
    ータとして生成する補正データ生成手段と、 前記補正データ生成手段が生成した補正データを前記画
    像出力装置に送出するデータ出力手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補正データを一時的に保持するデー
    タ格納手段を備えるとともに、 前記補正データ生成手段は、前記メモリ内での格納位置
    を各色分データ毎に前記ずれ量だけずらすことにより、
    前記補正データを生成するものであることを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補正データ生成手段は、前記複数の
    色成分データに対応する中間コードを得る際に、該中間
    コードに前記ずれ量の補正を加えるものであることを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補正データ生成手段が生成した補正
    データを圧縮するデータ圧縮手段と、 前記データ圧縮手段による圧縮後の補正データを伸長す
    るデータ伸長手段とが設けられたことを特徴とする請求
    項1、2または3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 カラー画像を形成するための複数の色成
    分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装
    置に接続される画像処理装置において、 前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが
    入力されるデータ入力手段と、 前記データ入力手段に入力されたカラー画像データから
    前記複数の色成分データを得るデータ変換手段と、 前記データ変換手段によって得られた前記複数の色成分
    データを各色成分データ毎に所定単位に分割した状態で
    格納するデータ格納手段と、 前記データ格納手段内における各色成分データを前記遅
    延時間に相当するずれ量に対応して前記所定単位毎に並
    べ替える並べ替え手段と、 前記並べ替え手段により並べ替えられた後の各色成分デ
    ータを前記データ格納手段から取り出して前記画像出力
    装置へ送出するデータ出力手段とを具備することを特徴
    とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記並べ替え手段は、ポインタテーブル
    に従って前記データ格納手段からの取り出し順を制御す
    ることにより、前記各色成分データの並べ替えを行うも
    のであることを特徴とする請求項5記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記データ格納手段が格納する各色成分
    データを圧縮するデータ圧縮手段と、 前記データ圧縮手段により圧縮され、かつ、前記並べ替
    え手段による並び替えが行われた後の各色成分データを
    伸長するデータ伸長手段とが設けられたことを特徴とす
    る請求項5または6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 カラー画像を形成するための複数の色成
    分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装
    置に接続される画像処理装置において、 前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが
    入力されるデータ入力手段と、 前記データ入力手段に入力されたカラー画像データから
    前記複数の色成分データを得るデータ変換手段と、 前記データ変換手段によって得られた前記複数の色成分
    データを格納するデータ格納手段と、 前記データ格納手段から該データ格納手段内の各色成分
    データのそれぞれの色成分についてその一部を取り出し
    て一時的に保持する一時保持手段と、 前記一時保持手段に保持された各色成分データの一部を
    それぞれの色成分毎に前記遅延時間を挟んで前記画像出
    力装置に送出するデータ出力手段と、を具備するととも
    に、 前記一時保持手段は、該一時保持手段から前記データ出
    力手段がある色成分データの一部を取り出して前記画像
    出力装置に送出すると、前記ある色成分データと同色の
    色成分データの一部を前記データ格納手段から取り出し
    て一時的に保持するものであることを特徴とする画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記データ格納手段が格納する各色成分
    データを圧縮するデータ圧縮手段と、 前記データ圧縮手段により圧縮され、かつ、前記一時保
    持手段から取り出された後の各色成分データの一部を伸
    長するデータ伸長手段とが設けられたことを特徴とする
    請求項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 カラー画像を形成するための複数の色
    成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力
    装置に接続される画像処理装置において、 前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが
    入力されるデータ入力手段と、 前記データ入力手段に入力されたカラー画像データを複
    数の色成分のラスターデータに展開するラスタライザ
    と、 前記ラスタライザにより展開されたラスターデータを格
    納する第1のメモリと、 前記第1のメモリに格納されたラスターデータを圧縮し
    て圧縮データを生成する圧縮器と、 前記圧縮器により圧縮された圧縮データを格納する第2
    のメモリと、 前記第2のメモリに格納された圧縮データを伸長して圧
    縮前と同等のラスターデータとするただ1つの伸長器
    と、 前記伸長器による伸長後のラスターデータを前記画像出
    力装置における各色成分データの出力遅延時間に対応し
    つつ該画像出力装置に送出するデータ出力手段とを具備
    することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ラスタライザは、前記ラスターデ
    ータを、前記遅延時間に相当するずれ量だけ各色成分毎
    にずらして展開するものであることを特徴とする請求項
    10記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記圧縮器は、前記圧縮データを、前
    記遅延時間に相当するずれ量だけ各色成分毎にずらして
    生成するものであることを特徴とする請求項10記載の
    画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記伸長器は、前記第2のメモリから
    圧縮データを読み出す際に、前記遅延時間だけ各色成分
    毎にずらして読み出し、読みだした圧縮データを各色成
    分毎に伸長するものであることを特徴とする請求項10
    記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記データ入力手段に入力されたカラ
    ー画像データを、前記遅延時間に相当するずれ量だけ各
    色成分毎にずらして、中間コードに変換する中間コード
    生成手段を備えるとともに、 前記ラスタライザは、前記中間コード生成手段により変
    換された中間コードを前記ラスターデータに展開するも
    のであることを特徴とする請求項10記載の画像処理装
    置。
  15. 【請求項15】 前記入力手段は、前記カラー画像デー
    タとして、前記遅延時間に相当するずれ量だけ各色成分
    毎にずらして記述されたページ記述言語が入力されるも
    のであることを特徴とする請求項10記載の画像処理装
    置。
  16. 【請求項16】 カラー画像を形成するための複数の色
    成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力
    装置に接続される画像処理装置において、 前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが
    入力されるデータ入力手段と、 前記データ入力手段に入力されたカラー画像データを前
    記遅延時間に相当するずれ量だけ各色成分毎にずらし
    て、リアルタイムに描画可能な中間コードに変換する中
    間コード生成手段と、 前記中間コード生成手段により変換された中間コードを
    前記色成分データとして前記画像出力装置に送出し、該
    画像出力装置でリアルタイムにカラー画像を描画させる
    データ出力手段とを具備することを特徴とする画像処理
    装置。
  17. 【請求項17】 前記画像出力装置は、前記複数の色成
    分データによって表される画像を各色成分毎に記録媒体
    上に出力する複数の記録手段と、前記画像が記録される
    記録媒体を前記複数の記録手段に所定の順で搬送する搬
    送手段と、を具備するものであり、 前記画像出力装置における所定の遅延時間は、前記複数
    の記録手段間の距離および前記搬送手段による記録媒体
    の搬送速度によって特定されるものであることを特徴と
    する請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像処理
    装置。
  18. 【請求項18】 前記画像出力装置における所定の遅延
    時間は、前記複数の記録手段間の距離、前記搬送手段に
    よる記録媒体の搬送速度および前記搬送手段に搬送され
    る記録媒体間の距離によって特定されるものであること
    を特徴とする請求項17記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 カラー画像を形成するための複数の色
    成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力
    装置と、 前記画像出力装置とは別体に形成され、かつ、該画像出
    力装置と通信回線を介して接続し、該画像出力装置に前
    記複数の色成分データの基となるカラー画像データを送
    信するホスト装置と、を具備する画像出力システムにお
    いて、 前記ホスト装置には、前記複数の色成分データに対応
    し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後
    のデータを、補正データとして生成し、該補正データを
    前記カラー画像データとして前記ホスト装置へ送信する
    補正データ生成手段が設けられていることを特徴とする
    画像出力システム。
  20. 【請求項20】 前記ホスト装置が生成する前記補正デ
    ータは、ページ記述言語で記述されたものであることを
    特徴とする請求項19記載の画像出力システム。
  21. 【請求項21】 前記画像出力装置は、前記複数の色成
    分データによって表される画像を各色成分毎に記録媒体
    上に出力する複数の記録手段と、前記画像が記録される
    記録媒体を前記複数の記録手段に所定の順で搬送する搬
    送手段と、を具備するものであり、 前記画像出力装置における所定の遅延時間は、前記複数
    の記録手段間の距離および前記搬送手段による記録媒体
    の搬送速度によって特定されるものであることを特徴と
    する請求項19または20に記載の画像出力システム。
  22. 【請求項22】 前記画像出力装置における所定の遅延
    時間は、前記複数の記録手段間の距離、前記搬送手段に
    よる記録媒体の搬送速度および前記搬送手段に搬送され
    る記録媒体間の距離によって特定されるものであること
    を特徴とする請求項21記載の画像出力システム。
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