JPH11176628A - 磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置 - Google Patents

磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置

Info

Publication number
JPH11176628A
JPH11176628A JP9338787A JP33878797A JPH11176628A JP H11176628 A JPH11176628 A JP H11176628A JP 9338787 A JP9338787 A JP 9338787A JP 33878797 A JP33878797 A JP 33878797A JP H11176628 A JPH11176628 A JP H11176628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
current lead
magnet device
superconducting magnet
inner tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9338787A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Kano
誠治 狩野
Masao Oki
雅雄 沖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9338787A priority Critical patent/JPH11176628A/ja
Publication of JPH11176628A publication Critical patent/JPH11176628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られたスペースに配設することができ、か
つ必要な機能を満たし、さらに信頼性の高い電流リード
を備えた超電導磁石装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 超電導線が巻回されて形成された超電導
コイル1および超電導コイル1を冷却する冷媒を収納
し、内部が極低温に保たれた内槽2,12と、内槽2,
12を収納し、外周面が常温とされた外槽5,15と、
外槽5,15の常温部と内槽2,12の低温部との間に
少なくとも1部が螺旋状にされて設けられ、超電導コイ
ル1に電流を供給する電流リード11とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば磁気浮上
車両等に搭載される超電導磁石装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開平6−20831号公
報に示された従来の磁気浮上式鉄道車両の概略を示す断
面図である。図8は従来の超電導磁石装置を車両の側面
方向からみた断面図である。さらに図9は図8のXI-XI
線に沿う矢視断面図である。図7において、超電導磁石
装置25は、台車枠9の側面に固定されている。そし
て、台車枠9の上部には、空気バネ等を介して車体18
が配設されている。超電導磁石装置25は、車体18の
進行方向に沿って設置された概略矩形の本体19と本体
19の上部に上辺と平行に設置された概略円柱形のタン
ク10とから構成されている。本体19の内部には、超
電導コイル1が収納されている。本体19は、台車枠9
にボルト8にて締着されている。そして、タンク10
は、本体19に支持されている。一方、地上側に敷設さ
れたコンクリート軌道には、推進コイル16と浮上案内
コイル17が超電導コイル1に対向するように設置され
ている。
【0003】図8および図9において、本体19は、ま
ず車体18の進行方向に沿って長い矩形箱状の本体外槽
5を有している。本体外槽5は、非磁性と軽量を兼ね備
えるようにアルミニウム合金などで作製され、大気に面
する外周面である常温部からの対流による熱の侵入を防
止するため内部が真空とされている。本体外槽5の内部
には、4個の超電導コイル1が車体18の進行方向に沿
ってならべられて収納されている。超電導コイル1は、
超電導線がレーストラック状に巻回され、樹脂が含浸さ
れて一体に成形されている。超電導コイル1は、各々レ
ーストラック形容器の本体内槽2に収納されている。本
体内槽2は、非磁性体である例えばステンレス鋼で作製
され、内部に超電導コイル1を極低温に冷却するための
冷媒である液体ヘリウム冷媒が封入されている。そし
て、本体内槽2の内部は液体ヘリウム温度(4.2K)
に保持されている。
【0004】本体外槽5の内部には、さらに4個の超電
導コイル1を取り囲むように中間槽である輻射シールド
板4が配設されている。輻射シールド板4は、本体外槽
5の外周面の常温部からの輻射熱を遮蔽する。輻射シー
ルド板4は、表面に張り巡らされてた冷却配管に液体窒
素が流され、液体窒素温度(77K)に保持されてい
る。図9に詳しく示されるように、本体内槽2および輻
射シールド板4は、断熱支持材7を介して本体外槽5に
支持されている。そして、本体外槽5は上述のようにボ
ルト8で台車枠に固定されている。
【0005】一方、タンク10においては、まず本体1
9の上辺に沿って長い有底円筒状のタンク外槽15を有
している。タンク外槽15は、非磁性と軽量を兼ね備え
るようにアルミニウム合金などで作製され、大気に面す
る外周面である常温部からの対流による熱の侵入を防止
するため内部が真空とされている。タンク外槽15内に
は、同じく有底円筒状のタンク内槽12が中心軸を同一
にして収納されている。タンク内槽12は、非磁性体で
ある例えばステンレス鋼で作製され、内部に液体ヘリウ
ム3が貯蔵されている。
【0006】タンク外槽15の内部には、さらにタンク
内槽12を取り囲むように中間槽であるタンク輻射シー
ルド板14が配設されている。タンク輻射シールド板1
4は、タンク外槽15の外周面の常温部からの輻射熱を
遮蔽する。タンク輻射シールド板14は、表面に張り巡
らされた冷却配管に液体窒素が流され、液体窒素温度
(77K)に保持されている。タンク内槽12およびタ
ンク輻射シールド板14は、本体19の断熱支持材7に
相当する断熱支持材13を介してタンク外槽15に支持
されている。本体外槽5とタンク外槽15は、接合部5
aにて連通されている。さらに輻射シールド板4とタン
ク輻射シールド板14とは、接合部5aの内側で連通さ
れている。また、タンク外槽15は、接合部5aおよび
支持部5bにより、本体外槽5から強固に支持されてい
る。
【0007】タンク内槽12と本体内槽2は、接合部5
aを通過する接続配管6で接続されている。また、隣り
合う本体内槽2も接続配管6で接続されている。接続配
管6は、本体内槽2から蒸発してガス化した液体ヘリウ
ムをタンク内槽12に回収すると共に、後述する電流リ
ード11からの電流を各超電導コイル1に供給する。
【0008】接続配管6は、図10に示すように概略円
管状をなし、本体内槽2から蒸発してガス化した液体ヘ
リウムをタンク内槽12に回収する。そして、接続配管
6の内部には、さらに外部より液体ヘリウムを供給する
ための注液管6aやタンク内槽12から本体内槽2に液
体ヘリウムを補給するための補給管6b、さらに電流リ
ード11からの電流を超電導コイル1に供給するための
超電導線6cが内臓されている。これらの内臓部品は、
所定のピッチで設置された支持部材6dに支持されてい
る。
【0009】電流リード11は、本体外槽5の内部で、
本体外槽5の外周面の常温部と液体ヘリウムが封入され
ている本体内槽2との間に設けられ、超電導コイル1に
電流を供給する。電流リード11の本体外槽5外周面か
ら突出した常温端には、端子11dが設けられている。
端子11dは、外部の電源と図示しない電線で電気的に
接続される。電流リード11の他側の低温端は、液体ヘ
リウムが封入されている本体内槽2に接続されている。
そして、電流リード11によって外部から供給された電
流は、以後、接続配管6内の超電導線6cを通じて、各
超電導コイル1に供給される。
【0010】電流リード11の内部の構成は、図11に
示すように、電流を通電しかつ内部にヘリウムガスを流
通させる導体配管11aと、本体外槽5内の真空に耐え
る強度を有するシース配管11b、および導体配管11
aとシース配管11bの間の空間に充填された電気絶縁
物11cとで構成されている。導体配管11aは、タン
ク内槽12の上部ヘリウムガス空間に連通され、内部に
ヘリウムガスを流通させている。
【0011】電流リード11は、超電導コイル1が永久
電流モードで運転されている定常運転の場合、すなわち
電流リード11に通電されていない状態において、常温
部からの熱の侵入を極力小さくするために、通常、低温
端から常温端まで2メートル程度以上の長さが必要とさ
れる。そして、電流リード11には、熱振動(サーマル
オシレーション)に伴う熱の侵入を防止するための逆止
弁11eが設けられたり、電流リード11の中間点から
常温部よりに、サーマルアンカ11fが設けられたりす
る。サーマルアンカ11fは、輻射シールド板4に固定
され、輻射シールド板4の液体窒素により、液体窒素温
度(77K)に保持され、本体内槽2への熱の侵入を防
止する。
【0012】電流リード11は、低温端から常温端まで
約2メートルの長さがあるため熱収縮量が全長で6mm
程度と大きい。そのため、熱収縮による強度上の問題を
改善するため、常温端に近い場所に長手方向に伸縮可能
なベローズ11gが設けられている。そして、電流リー
ドの支持部材11hは、長手方向にスライドするように
構成されている。
【0013】尚、図8に示される従来技術では、上記の
ように電流リード11は、本体外槽5内に配設されてい
るが、振動が少ない場所に設置される目的で、タンク外
槽15内に配設される構成も提案されている。電流リー
ド11がタンク外槽15内に配設される場合は、まずタ
ンク外槽15が長さ方向および径方向に大きくされ、タ
ンク外槽15の外周面の常温部と液体ヘリウムが貯蔵さ
れているタンク内槽12との間の空間に、概略タンク内
槽12に沿うように設けられる。そして、電流リード1
1にて供給された電流は、タンク内槽12と本体内槽2
を接続する接続配管6内に配線された超電導線6cを通
じて、各超電導コイル1に供給される。尚、電流リード
11の構造、および電流リード11を支持する構造は、
本体外槽5の内部に配設された場合と概略同じである。
【0014】このような構成の磁気浮上式鉄道車両にお
いては、車両走行時に、車両側の超電導コイル1と軌道
側の推進コイル15との間に車両を推進させるための推
進力が働く。また超電導コイル1と浮上案内コイル14
との間に、車両を浮上させるための浮上力および車両を
軌道の中心に保つための案内力が働く。これらの推進
力、浮上力および案内力には、地上コイル配置敷設ピッ
チにともなう磁場変動による脈流成分が含まれており、
車両走行中、超電導磁石装置25は、走行速度に対応し
た高調波電磁外乱を受け振動する。そして、超電導磁石
装置25は、車両自身の振動とこの高調波電磁外乱によ
る振動で数Hzから数百Hzまで加振される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導磁石装置
25は、以上のように構成されており、超電導磁石装置
25は、上記のように超電導コイル1に働く力を受けて
振動する。超電導磁石装置25が振動すると、電流リー
ド11をはじめとする内部配管類が振動する。そして、
配管類が振動すると、配管支持部や配管内部でこすれが
発生する。このこすれは機械摩擦発熱を生じさせ、これ
により液体ヘリウムの蒸発量が増大するという問題があ
った。そのため、電流リード11を超電導コイル1から
離れた少しでも振動の少ないタンク10に移動すること
が提案されているが、そのためにはタンク10を大きく
しなければならなかった。また、小スペースのタンク1
0内に設けるために、電流リード11の長さを短くした
り、また支持構造を簡略化すると、所定の機能を満足す
ることができなくなるといった問題があった。
【0016】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされ、限られた小スペースに配設することがで
き、かつ必要な機能を満たし、さらに信頼性の高い電流
リードを備えた超電導磁石装置を得ることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の磁気浮上式鉄
道用超電導磁石装置においては、超電導線が巻回されて
形成された超電導コイルおよび超電導コイルを冷却する
冷媒を収納し、内部が極低温に保たれた内槽と、内槽を
収納し、外周面が常温とされた外槽と、外槽の常温部と
内槽の低温部との間に少なくとも1部が螺旋状にされて
設けられ、超電導コイルに電流を供給する電流リードと
を備えている。
【0018】請求項2の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、外槽と内槽との間に設けられ内部を中間
温度に保つ中間槽を有し、電流リードが中間槽を貫通す
る部分に逆止弁あるいはサーマルアンカが設けられ、逆
止弁あるいはサーマルアンカは、中間槽に固定されてい
る。
【0019】請求項3の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、超電導線が巻回されて形成された超電導
コイルと超電導コイルを冷却する冷媒を収納し内部が極
低温に保たれた本体内槽および本体内槽を収納し外周面
が常温とされた本体外槽を有する本体と、本体に並設し
て設けられ、本体内槽に供給される冷媒を貯蔵し内部が
極低温に保たれたタンク内槽およびタンク内槽を収納し
外周面が常温とされたタンク外槽とを有するタンクと、
タンク外槽の常温部とタンク内槽の低温部との間に設け
られ少なくとも1部が螺旋状にされた電流リードと、タ
ンク内槽と本体内槽との間に設けられ、タンク内槽に貯
蔵された冷媒を本体内槽に供給すると共に電流リードと
超電導コイルを電気的に接続し超電導コイルに電流を供
給する超電導線が内設された接続配管とを備えている。
【0020】請求項4の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク内槽は、細長筒状をなし、電流リ
ードはタンク内槽の一端から延出され、タンク内槽に沿
って平行に反対端まで延設され、そこから螺旋状とされ
てタンク外槽の常温部に至っている。
【0021】請求項5の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク外槽は、タンク内槽と中心軸を平
行とする細長筒状をなし、タンク内槽の中心軸は、タン
ク外槽の中心軸から、平行に延設された電流リードと反
対方向に偏心している。
【0022】請求項6の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク内槽は、細長筒状をなし、電流リ
ードは、タンク内槽の外周を旋回するように螺旋状とさ
れている。
【0023】請求項7の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク外槽とタンク内槽との間に設けら
れ内部を中間温度に保つタンク中間槽を有し、電流リー
ドはタンク中間槽を貫通して配設され、電流リードは、
タンク内槽とタンク中間槽との間でタンク内槽の外周を
旋回するように螺旋状とされ、タンク中間槽とタンク外
槽との間でタンク中間槽の外周を旋回するように螺旋状
とされている。
【0024】請求項8の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、電流リードがタンク中間槽を貫通する部
分に逆止弁あるいはサーマルアンカが設けられ、逆止弁
あるいはサーマルアンカは、タンク中間槽に固定されて
いる。
【0025】請求項9の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク外槽とタンク内槽との間に設けら
れ内部を中間温度に保つタンク中間槽を有し、電流リー
ドはタンク中間槽を貫通して配設され、電流リードがタ
ンク中間槽を貫通する部分に逆止弁あるいはサーマルア
ンカが設けられ、逆止弁あるいはサーマルアンカは、タ
ンク中間槽に固定されている。
【0026】請求項10の磁気浮上式鉄道用超電導磁石
装置においては、タンク外槽の内部に直径方向に掛け渡
された支持部材を有し、電流リードの螺旋状部は、支持
部材との間に張架された熱伝導率の小さい紐状部材にて
支持されている。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
超電導磁石装置の断面図である。図1において、超電導
磁石装置25の本体19は、まず車体の進行方向に沿っ
て長い矩形箱状の本体外槽5を有している。本体外槽5
は、非磁性と軽量を兼ね備えるようにアルミニウム合金
などで作製され、大気に面する外周面である常温部から
の対流による熱の侵入を防止するため内部が真空とされ
ている。本体外槽5の内部には、4個の超電導コイル1
が車体18の進行方向に沿ってならべられて収納されて
いる。超電導コイル1は、超電導線がレーストラック状
に巻回され、樹脂が含浸されて一体に成形されている。
超電導コイル1は、各々レーストラック形容器の本体内
槽2に収納されている。本体内槽2は、非磁性体である
例えばステンレス鋼で作製され、内部に超電導コイル1
を極低温に冷却するための冷媒である液体ヘリウム冷媒
が封入されている。そして、本体内槽2の内部は液体ヘ
リウム温度(4.2K)に保持されている。
【0028】本体外槽5の内部には、さらに4個の超電
導コイル1を取り囲むように中間槽である輻射シールド
板4が配設されている。輻射シールド板4は、本体外槽
5の外周面の常温部からの輻射熱を遮蔽する。輻射シー
ルド板4は、表面に張り巡らされた冷却配管に液体窒素
が流され、内部が液体窒素温度(77K)に保持されて
いる。本体内槽2および輻射シールド板4は、従来と同
じように、断熱支持材7を介して本体外槽5に支持され
ている。そして、本体外槽5はボルト8で台車枠に固定
されている。
【0029】一方、タンク10においては、まず本体1
9の上辺に沿って長い有底円筒状のタンク外槽15を有
している。タンク外槽15は、非磁性と軽量を兼ね備え
るようにアルミニウム合金などで作製され、大気に面す
る外周面である常温部からの対流による熱の侵入を防止
するため内部が真空とされている。タンク外槽15内に
は、同じく有底円筒状のタンク内槽12が中心軸を同一
にして収納されている。タンク内槽12は、非磁性体で
ある例えばステンレス鋼で作製され、内部に液体ヘリウ
ム3が貯蔵されている。
【0030】タンク外槽15の内部には、さらにタンク
内槽12を取り囲むように中間槽であるタンク輻射シー
ルド板14が配設されている。タンク輻射シールド板1
4は、タンク外槽15の外周面の常温部からの輻射熱を
遮蔽する。タンク輻射シールド板14は、表面に張り巡
らされた冷却配管に液体窒素が流され、液体窒素温度
(77K)に保持されている。タンク内槽12およびタ
ンク輻射シールド板14は、本体19の断熱支持材7に
相当する断熱支持材13を介してタンク外槽15に支持
されている。本体外槽5とタンク外槽15は、接合部5
aにて連通されている。さらに輻射シールド板4とタン
ク輻射シールド板14とは、接合部5aの内側で連通さ
れている。また、タンク外槽15は、接合部5aおよび
支持部5bにより、本体外槽5から強固に支持されてい
る。
【0031】タンク内槽12と本体内槽2は、接合部5
aを通過する接続配管6で接続されている。また、隣り
合う本体内槽2も接続配管6で接続されている。接続配
管6は、本体内槽2から蒸発してガス化した液体ヘリウ
ムをタンク内槽12に回収すると共に、後述する電流リ
ード30からの電流を各超電導コイル1に供給する。
【0032】接続配管6は、従来と同じように概略円管
状をなし、本体内槽2から蒸発してガス化した液体ヘリ
ウムをタンク内槽12に回収する。そして、接続配管6
の内部には、従来と同じように外部より液体ヘリウムを
供給するための注液管やタンク内槽12から本体内槽2
に液体ヘリウムを補給するための補給管、さらに電流リ
ード30からの電流を超電導コイル1に供給するための
超電導線6cが内臓されている。
【0033】電流リード30は、タンク外槽15の内部
で、タンク内槽12の端部とタンク外槽15の端部との
間に螺旋状に配設されている。そして、電流リード30
は、タンク外槽15やタンク輻射シールド板14の内壁
から突設された支持部材30h、およびタンク内槽12
から突設された支持部材30hによって、所定の箇所を
支持されている。電流リード30のタンク外槽15から
突出した常温端には、端子30dが設けられている。電
流端子30dは、外部の電源と図示しない電線で電気的
に接続される。電流リード30の他端は、液体ヘリウム
が貯蔵されているタンク内槽12に接続されている。
【0034】電流リード30は、内部構造においては、
従来のものと同様であり、タンク外槽15内の真空に耐
える強度を有するシース配管30b、シース配管30b
の内部に同心に配設され、電流を通電しかつ内部にヘリ
ウムガスを流通させる導体配管と、および導体配管とシ
ース配管30bの間の空間に充填された電気絶縁物とで
構成されている。導体配管は、タンク内槽12の上部ヘ
リウムガス空間に連通され、内部にヘリウムガスを流通
させている。そして、導体配管は、接続配管6からタン
ク内槽12内部まで延長された超電導線6cに接続され
ている。電流リード11にて供給された電流は、以後、
接続配管6内に配線された超電導線6cを通じて、各超
電導コイル1に供給される。
【0035】電流リード30のタンク輻射シールド板1
4を貫通する部分には、逆止弁11eとサーマルアンカ
11fがタンク輻射シールド板14に支持されて配設さ
れている。逆止弁11eは、熱振動(サーマルオシレー
ション)に伴う熱の侵入を防止する。サーマルアンカ1
1fは、タンク輻射シールド板14冷却用の液体窒素
(77k)によって冷却保持され、電流リード30から
タンク内槽12への熱侵入の低減を図っている。
【0036】このような構成の超電導磁石装置において
は、車両走行中の地上コイルからの高調波電磁外乱によ
る振動が最も厳しい本体外槽5から振動の小さいタンク
外槽15に電流リード30を移動したので、電流リード
30の内部配管相互間および電流リード30と支持部材
30hとの間の振動によるこすれ摩擦発熱を低減するこ
とができ、冷媒である液体ヘリウムの蒸発量を低減でき
る。
【0037】また、電流リード30は螺旋状に配設され
ているので通常2メートル以上必要とされる長さをタン
ク外槽15内の狭いスペース内に配設することが可能と
なる。また、長さを稼ぐために鋭角に折り返したりする
必要もないので、冷却ガスを供給する流通路を兼ねた導
体配管11aの圧損を小さくすることができる。
【0038】さらに、電流リード30は螺旋状に配設さ
れているので熱収縮を吸収でき、従来のようなベロース
等を設ける必要がない。また、支持部材30hもスライ
ド構造にする必要がないので構造を簡単とすることがで
きる。
【0039】さらにまた、電流リード30の螺旋形状
は、螺旋中心軸方向に伸ばすことにより、曲げ曲率半径
をタンク内槽12の直径より大きくすることも可能であ
り、すなわち、曲率を任意に大きくすることができるの
で、シース配管30b、導体配管および電気絶縁物で多
重に構成されている電流リード30の曲げ加工時に、導
体配管がつぶれたり電気絶縁が悪くなることがない。
【0040】また、逆止弁11eとサーマルアンカ11
fは、質量が大きく支持が必要であるが、タンク輻射シ
ールド板14に固定することとしたので、特別な支持部
材が必要なく構造を簡単とすることができる。
【0041】尚、本実施の形態においては、電流リード
30は、振動の小さいタンク外槽15内に設置された
が、本体外槽5内に螺旋状に配設されても良い。この場
合においても、本体19の大きさを小さくすることがで
きる効果と共に、電流リード30およびその支持構造を
簡単にする効果を得ることができ信頼性が向上する。
【0042】実施の形態2.図2はこの発明の超電導磁
石装置の他の例を示す要部断面図である。図3は図2の
III-III線に沿う矢視断面図である。図4は図2のIV-IV
線に沿う矢視断面図である。図2において、電流リード
31は、まず有底円筒状のタンク内槽12の一端(図2
の右端)から延出され、タンク内槽12に沿って平行に
反対端まで延設され、そこから螺旋状とされてタンク外
槽15に至り、タンク外槽15を貫通して外周面に突出
している。そして、電流リード31のタンク輻射シール
ド板14を貫通する部分には、逆止弁11eとサーマル
アンカ11fがタンク輻射シールド板14に支持されて
配設されている。
【0043】タンク内槽12は有底円筒状をなし、ま
た、タンク外槽15は、タンク内槽12を収納する有底
円筒状なしている。そして、タンク内槽12の中心軸
は、タンク外槽15の中心軸に対して平行でかつ、また
図3に示されるように、電流リード31とは反対の方向
に偏心している。すなわち、電源リード31は、タンク
内槽12とタンク外槽15の間で、偏心して大きくされ
た空間に配設されている。
【0044】タンク外槽15の内部には、数本の棒状の
支持部材20が直径方向に掛け渡されて配設されてい
る。支持部材20は、図4に示されるように、両端部に
アルミ材料で固定部が設けられ、中央部はステンレス製
のパイプで構成されている。そして固定部をタンク外槽
15に溶接されて固定されている。そして、電流リード
31の螺旋状部は、支持部材20との間に張架された紐
状部材21にて支持されている。紐状部材21は、1個
の支持部材20に対して数本が設けられ、電流リード3
1を前後、左右、上下3方向に支持している。紐状部材
21の材料は、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊
維、樹脂系あるいは金属であり、引っ張り強度が大きく
かつ熱伝導率が小さくさらに低温での特性の劣化が無い
部材で作製されている。その他の構成は、実施の形態1
と同様である。
【0045】このような構成の超電導磁石装置において
は、電流リード31の一部をタンク内槽12と平行に配
置したので、タンク10の長手方向の寸法を有効に利用
できるのでタンク10の全長を短縮することができる。
また、タンク内槽12の中心軸は、タンク外槽15の中
心軸から、電流リード31と反対方向に偏心しているの
で、断面形状を複雑な形状とすることなしに、電流リー
ド31を配設する空間を確保することができる。そのた
め、タンク内槽12およびタンク外槽15の断面を円形
とすることができ、剛性を高めることができる。そし
て、質量の増加を低減することが可能となる。
【0046】さらに、電流リード31の支持部材として
紐状部材21を用いたので、簡単な構成で螺旋状部の伸
縮を妨げないように支持することができ、またタンク外
槽15からの熱侵入量を小さくすることができる。
【0047】尚、支持部材21の形状については、強度
上および断熱性能上問題なければ、板状、パイプ状、棒
状等のものでも良い。また、紐状部材21は、タンク外
槽15内に張架される範囲で長くすることができる。紐
状部材21を長くすることで断熱性能をさらに向上させ
ることができる
【0048】実施の形態3.図5はこの発明の超電導磁
石装置の他の例を示す要部断面図である。図5におい
て、電流リード32は、タンク輻射シールド板14の内
側の部分が、タンク内槽12の外周部を旋回するように
螺旋状に構成されている。そして、タンク輻射シールド
板14とタンク外槽15の間の部分は、実施の形態2と
同様に螺旋状とされている。電流リード32のタンク輻
射シールド板14を貫通する部分には、実施の形態1と
同様に、逆止弁11eとサーマルアンカ11fがタンク
輻射シールド板14に支持されて配設されている。その
他の構成は、実施の形態2と同様である。
【0049】このような構成の超電導磁石装置において
は、電流リード32は、タンク輻射シールド板14の内
側の部分が、タンク内槽12の外周部を旋回するように
したので、タンク10の外径が若干大きくなるが、タン
ク10の全長を短縮することができる。
【0050】実施の形態4.図6はこの発明の超電導磁
石装置の他の例を示す要部断面図である。図6におい
て、電流リード33は、タンク輻射シールド板14の内
側の部分が、タンク内槽12の外周部を旋回するように
螺旋状に構成され、タンク輻射シールド板14とタンク
外槽15との間の部分が、タンク輻射シールド板14の
外周部を旋回するように螺旋状に構成されている。すな
わち、電流リード33は、はじめタンク内槽12の外周
部を旋回し、途中でタンク輻射シールド板14を貫通
し、そこからタンク輻射シールド板14の外周部を旋回
するように螺旋状にされている。このような構成の超電
導磁石装置においては、タンク10の全長をさらに短縮
することができる。
【0051】上記実施の形態1乃至4においては、電流
を通電しかつ内部にヘリウムガスを流通させる導体配管
11aを有する電流リードについて述べたが、超電導コ
イル1が常電導転移(クエンチ)した際にエネルギー放
出用導体として用いる内部にヘリウムガスを流通させな
い補助電流リードについても、上記電流リードと同じ構
成すなわち螺旋状とすることで、同様な効果を得ること
ができる。また、電流リードの本数については、1本で
も複数本でも螺旋状とすることで同様の効果を得ること
ができる。また、以上の説明ではタンク10は、本体1
9の上部に水平に設置されているものについて述べた
が、タンク10の側部に垂直に設置されるものについて
も同様な効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の磁気浮上式鉄道用超電導磁石
装置においては、超電導線が巻回されて形成された超電
導コイルおよび超電導コイルを冷却する冷媒を収納し、
内部が極低温に保たれた内槽と、内槽を収納し、外周面
が常温とされた外槽と、外槽の常温部と内槽の低温部と
の間に少なくとも1部が螺旋状にされて設けられ、超電
導コイルに電流を供給する電流リードとを備えている。
そのため、装置の大きさを小さくすることができると共
に、構造を簡単にすることができ信頼性が向上する。
【0053】請求項2の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、外槽と内槽との間に設けられ内部を中間
温度に保つ中間槽を有し、電流リードが中間槽を貫通す
る部分に逆止弁あるいはサーマルアンカが設けられ、逆
止弁あるいはサーマルアンカは、中間槽に固定されてい
る。そのため、特別な支持部材が必要なく、構造を簡単
とすることができる。
【0054】請求項3の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、超電導線が巻回されて形成された超電導
コイルと超電導コイルを冷却する冷媒を収納し内部が極
低温に保たれた本体内槽および本体内槽を収納し外周面
が常温とされた本体外槽を有する本体と、本体に並設し
て設けられ、本体内槽に供給される冷媒を貯蔵し内部が
極低温に保たれたタンク内槽およびタンク内槽を収納し
外周面が常温とされたタンク外槽とを有するタンクと、
タンク外槽の常温部とタンク内槽の低温部との間に設け
られ少なくとも1部が螺旋状にされた電流リードと、タ
ンク内槽と本体内槽との間に設けられ、タンク内槽に貯
蔵された冷媒を本体内槽に供給すると共に電流リードと
超電導コイルを電気的に接続し超電導コイルに電流を供
給する超電導線が内設された接続配管とを備えている。
電流リードは、超電導コイルから離れたタンクに設けら
れているので、電流リードの振動によって発生する摩擦
発熱を低減することができ、冷媒の蒸発量を低減するこ
とができる。また、電流リードは、少なくとも1部が螺
旋状にされているので、タンクが大きくされることな
く、タンク内に配設することができる。
【0055】請求項4の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク内槽は、細長筒状をなし、電流リ
ードはタンク内槽の一端から延出され、タンク内槽に沿
って平行に反対端まで延設され、そこから螺旋状とされ
てタンク外槽の常温部に至っている。そのため、タンク
の全長を短くすることができる。
【0056】請求項5の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク外槽は、タンク内槽と中心軸を平
行とする細長筒状をなし、タンク内槽の中心軸は、タン
ク外槽の中心軸から、平行に延設された電流リードと反
対方向に偏心している。そのため、タンク外槽およびタ
ンク内槽の断面形状を複雑な形状とすることなしに、電
流リードを配設する空間を確保することができる。その
ため、タンク内槽およびタンク外槽の断面を円形とする
ことができ、剛性を高めることができる。そして、質量
の増加を低減することが可能となる。
【0057】請求項6の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク内槽は、細長筒状をなし、電流リ
ードは、タンク内槽の外周を旋回するように螺旋状とさ
れている。そのため、タンクのさらに全長を短くするこ
とができる。
【0058】請求項7の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク外槽とタンク内槽との間に設けら
れ内部を中間温度に保つタンク中間槽を有し、電流リー
ドはタンク中間槽を貫通して配設され、電流リードは、
タンク内槽とタンク中間槽との間でタンク内槽の外周を
旋回するように螺旋状とされ、タンク中間槽とタンク外
槽との間でタンク中間槽の外周を旋回するように螺旋状
とされている。そのため、タンクの全長をさらに短くす
ることができる。
【0059】請求項8の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、電流リードがタンク中間槽を貫通する部
分に逆止弁あるいはサーマルアンカが設けられ、逆止弁
あるいはサーマルアンカは、タンク中間槽に固定されて
いる。そのため、そのため、特別な支持部材が必要な
く、構造を簡単とすることができる。
【0060】請求項9の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
置においては、タンク外槽とタンク内槽との間に設けら
れ内部を中間温度に保つタンク中間槽を有し、電流リー
ドはタンク中間槽を貫通して配設され、電流リードがタ
ンク中間槽を貫通する部分に逆止弁あるいはサーマルア
ンカが設けられ、逆止弁あるいはサーマルアンカは、タ
ンク中間槽に固定されている。そのため、特別な支持部
材が必要なく、構造を簡単とすることができる。
【0061】請求項10の磁気浮上式鉄道用超電導磁石
装置においては、タンク外槽の内部に直径方向に掛け渡
された支持部材を有し、電流リードの螺旋状部は、支持
部材との間に張架された熱伝導率の小さい紐状部材にて
支持されている。そのため、簡単な構成で螺旋状部を支
持することができ、またタンク外槽からの熱侵入量を小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の超電導磁石装置の断面図である。
【図2】 この発明の超電導磁石装置の他の例を示す要
部断面図である。
【図3】 図2のIII-III線に沿う矢視断面図である。
【図4】 図2のIV-IV線に沿う矢視断面図である。
【図5】 この発明の超電導磁石装置の他の例を示す要
部断面図である。
【図6】 この発明の超電導磁石装置の他の例を示す要
部断面図である。
【図7】 従来の浮上式鉄道車両の概略を示す断面図で
ある。
【図8】 従来の超電導磁石装置を車両の側面方向から
みた断面図である。
【図9】 図8のXI-XI線に沿う矢視断面図である。
【図10】 接続配管の詳細を示す斜視図である。
【図11】 電流リードの詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 超電導コイル、2 本体内槽(内槽)、4 輻射シ
ールド板(中間槽)、5 本体外槽(外槽)、6 接続
配管、10 タンク、11e 逆止弁、11fサーマル
アンカ、12 タンク内槽(内槽)、14 輻射シール
ド板(タンク中間槽)、15 タンク外槽(外槽)、1
9 本体、20 支持部材、21 紐状部材、30,3
1,32,33 電流リード。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導線が巻回されて形成された超電導
    コイルおよび該超電導コイルを冷却する冷媒を収納し、
    内部が極低温に保たれた内槽と、 上記内槽を収納し、外周面が常温とされた外槽と、 上記外槽の常温部と上記内槽の低温部との間に少なくと
    も1部が螺旋状にされて設けられ、上記超電導コイルに
    電流を供給する電流リードとを備えたことを特徴とする
    磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置。
  2. 【請求項2】 上記外槽と上記内槽との間に設けられ内
    部を中間温度に保つ中間槽を有し、上記電流リードが該
    中間槽を貫通する部分に逆止弁あるいはサーマルアンカ
    が設けられ、該逆止弁あるいは該サーマルアンカは、該
    中間槽に固定されていることを特徴とする請求項1記載
    の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置。
  3. 【請求項3】 超電導線が巻回されて形成された超電導
    コイルと該超電導コイルを冷却する冷媒を収納し内部が
    極低温に保たれた本体内槽および該本体内槽を収納し外
    周面が常温とされた本体外槽を有する本体と、 上記本体に並設して設けられ、上記本体内槽に供給され
    る冷媒を貯蔵し内部が極低温に保たれたタンク内槽およ
    び該タンク内槽を収納し外周面が常温とされたタンク外
    槽とを有するタンクと、 上記タンク外槽の常温部と上記タンク内槽の低温部との
    間に設けられ少なくとも1部が螺旋状にされた電流リー
    ドと、 上記タンク内槽と上記本体内槽との間に設けられ、該タ
    ンク内槽に貯蔵された上記冷媒を該本体内槽に供給する
    と共に上記電流リードと上記超電導コイルを電気的に接
    続し上記超電導コイルに電流を供給する超電導線が内設
    された接続配管とを備えたことを特徴とする磁気浮上式
    鉄道用超電導磁石装置。
  4. 【請求項4】 上記タンク内槽は、細長筒状をなし、上
    記電流リードは該タンク内槽の一端から延出され、タン
    ク内槽に沿って平行に反対端まで延設され、そこから螺
    旋状とされて上記タンク外槽の常温部に至っていること
    を特徴とする請求項3記載の磁気浮上式鉄道用超電導磁
    石装置。
  5. 【請求項5】 上記タンク外槽は、上記タンク内槽と中
    心軸を平行とする細長筒状をなし、該タンク内槽の中心
    軸は、該タンク外槽の中心軸から、上記平行に延設され
    た電流リードと反対方向に偏心していることを特徴とす
    る請求項4記載の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置。
  6. 【請求項6】 上記タンク内槽は、細長筒状をなし、上
    記電流リードは、該タンク内槽の外周を旋回するように
    螺旋状とされていることを特徴とする請求項3記載の磁
    気浮上式鉄道用超電導磁石装置。
  7. 【請求項7】 上記タンク外槽と上記タンク内槽との間
    に設けられ内部を中間温度に保つタンク中間槽を有し、
    上記電流リードは該タンク中間槽を貫通して配設され、
    該電流リードは、該タンク内槽と該タンク中間槽との間
    で該タンク内槽の外周を旋回するように螺旋状とされ、
    該タンク中間槽と該タンク外槽との間で該タンク中間槽
    の外周を旋回するように螺旋状とされていることを特徴
    とする請求項3記載の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
    置。
  8. 【請求項8】 上記電流リードが上記タンク中間槽を貫
    通する部分に逆止弁あるいはサーマルアンカが設けら
    れ、該逆止弁あるいは該サーマルアンカは、該タンク中
    間槽に固定されていることを特徴とする請求項7記載の
    磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置。
  9. 【請求項9】 上記タンク外槽と上記タンク内槽との間
    に設けられ内部を中間温度に保つタンク中間槽を有し、
    上記電流リードは該タンク中間槽を貫通して配設され、
    上記電流リードが該タンク中間槽を貫通する部分に逆止
    弁あるいはサーマルアンカが設けられ、該逆止弁あるい
    は該サーマルアンカは、該タンク中間槽に固定されてい
    ることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか記載の磁
    気浮上式鉄道用超電導磁石装置。
  10. 【請求項10】 上記タンク外槽の内部に直径方向に掛
    け渡された支持部材を有し、上記電流リードの螺旋状部
    は、該支持部材との間に張架された熱伝導率の小さい紐
    状部材にて支持されていることを特徴とする請求項3乃
    至9のいずれか記載の磁気浮上式鉄道用超電導磁石装
    置。
JP9338787A 1997-12-09 1997-12-09 磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置 Pending JPH11176628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9338787A JPH11176628A (ja) 1997-12-09 1997-12-09 磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9338787A JPH11176628A (ja) 1997-12-09 1997-12-09 磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11176628A true JPH11176628A (ja) 1999-07-02

Family

ID=18321475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9338787A Pending JPH11176628A (ja) 1997-12-09 1997-12-09 磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11176628A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079831A1 (ja) * 2003-03-06 2004-09-16 Central Japan Railway Company 超電導磁石装置
WO2005060084A1 (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Hidefumi Kubota 超伝導電磁エンジン
CN1323863C (zh) * 2005-07-29 2007-07-04 上海磁浮交通工程技术研究中心 磁浮车辆的悬浮磁铁结构及其生产方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079831A1 (ja) * 2003-03-06 2004-09-16 Central Japan Railway Company 超電導磁石装置
US7224250B2 (en) 2003-03-06 2007-05-29 Central Japan Railway Superconducting magnet apparatus
CN100413110C (zh) * 2003-03-06 2008-08-20 东海旅客铁道株式会社 超导磁铁装置
WO2005060084A1 (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Hidefumi Kubota 超伝導電磁エンジン
CN1323863C (zh) * 2005-07-29 2007-07-04 上海磁浮交通工程技术研究中心 磁浮车辆的悬浮磁铁结构及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3727977B2 (ja) 超導電回転子
US9212782B2 (en) Cryostat radiation shield with joining conduit supplied with vented cryogen gas
JP2000294399A (ja) 超電導高周波加速空胴及び粒子加速器
JPH11176628A (ja) 磁気浮上式鉄道用超電導磁石装置
JPS5998505A (ja) 超電導電流リ−ド
JP4895860B2 (ja) 超電導磁石装置
KR100571679B1 (ko) 연료전지가 결합된 초전도 모터
JPS61179508A (ja) 強制冷却超電導コイル装置
JP2010003943A (ja) 断熱支持材および該断熱支持材を備えた超電導装置
JP3274093B2 (ja) 磁気浮上式車両
JPH08321417A (ja) 超電導磁石
JPS64805B2 (ja)
US4680935A (en) Cryogenic container
JPH104221A (ja) 極低温容器
JPH10172796A (ja) 2重構造ビームチャンバを有する超電導ウィグラ
JP3364128B2 (ja) 磁気浮上式車両用超電導磁石装置
JP3122493B2 (ja) 超電導コイル装置
JP3304761B2 (ja) 磁気浮上列車用超電導磁石及びこれを用いた磁気浮上列車
JP2931169B2 (ja) 磁気浮上式車両用超電導磁石装置
JPS5827384A (ja) クライオスタツト
JP2000102112A (ja) 磁気浮上列車用超電導磁石
JPH053120A (ja) 超電導装置
JPH0715809A (ja) 超電導磁石装置
CN117831886A (zh) 面向超导磁体的低温换热骨架
GB2457524A (en) A Joining Conduit for Forming an Integral Part of a Thermal Radiation Shield for a Cryostat