JPH11176391A - 電球、電球用フィラメント支持構造体及びこのようなフィラメント支持構造体を備える電球 - Google Patents

電球、電球用フィラメント支持構造体及びこのようなフィラメント支持構造体を備える電球

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JPH11176391A
JPH11176391A JP36217497A JP36217497A JPH11176391A JP H11176391 A JPH11176391 A JP H11176391A JP 36217497 A JP36217497 A JP 36217497A JP 36217497 A JP36217497 A JP 36217497A JP H11176391 A JPH11176391 A JP H11176391A
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support
coil
filament
light bulb
shaped
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Application number
JP36217497A
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English (en)
Inventor
Toshio Takahashi
敏男 高橋
Masakichi Hiratsuka
政吉 平塚
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Philips Lighting KK
Original Assignee
Philips Lighting KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電球に熱的影響を与えることなく、また自身
の溶断特性等が悪影響を受けず且つ電球破損の恐れのな
いヒューズを備える電球、ヒューズを備える電球用フィ
ラメント支持構造体及びこのような支持構造体を有する
電球を提共する。 【解決手段】 一端にピンチシール部を持つガラス管
(11)を有する電球(10)で、ガラス管(11)内
に設けられるフィラメント(12)に接続される一対の
内部リード線(19、19)の一方と前記ピンチシール
部に埋設される一対の金属箔(27、27)の一方とを
電気的に接続するヒューズ(23、24、25)を備
え、該ヒューズの少なくとも一部が前記ピンチシール部
に埋設されて、該一方の金属箔(27)と接続されてい
る電球に関する。前記ヒューズの前記一方の金属箔(2
7)と接続される部分がコイル形状(25)であり、ま
た該ヒューズの前記ピンチシール部に埋設する部分もコ
イル形状(25)をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電球用フィラメン
ト支持構造体及びこのようなフィラメント支持構造体を
備える電球に関する。とりわけ、本発明は、ヒューズを
備える電球、ヒューズを備える電球用フィラメント支持
構造体及びこのような支持構造体を備える電球に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、スタジオ照明用として用いられる
ハロゲン電球においては、例えば金属製のワイアからな
るヒューズが、電球の外部または内部導入線に取付けら
れている。
【0003】前記ヒューズは、フィラメント断線時の過
電流で溶断し、該過電流をシャットアウトする。しかし
ながら、ヒューズを電球の外部導入線に取付けた場合、
該ヒューズ近傍の部品、例えば、口金ピン、口金ピンと
接するソケットの受け金等に熱的影響が与えられ酸化が
促進されたり、ヒューズ自体の溶断特性や腐食特性等が
外的要因により影響を受けてしまう欠点がある。また、
口金内にヒューズスペースが必要となるため、電球が大
きくなってしまう。
【0004】また、ヒューズを電球の内部導入線に取り
付けた場合、該ヒューズは、該内部導入線から直線的に
ピンチシール部内に埋設され、該ピンチシール部内に埋
設される金属箔と接続される。これは、ヒューズがフィ
ラメントの径と略々同じか数パーセント太い径を持つよ
うなワイアからなるため電球点灯時赤熱状態となるた
め、該ピンチシール部に熱的ストレスを与えることにな
る。さらに、ヒューズ動作時に発生するアークがピンチ
シール部内に進入することにより、該ピンチシール部が
破損する危険性もある。
【0005】
【発明の目的及び概要】本発明は、上述のような問題点
を克服するヒューズを備える電球を提供することを目的
とする。
【0006】また、本発明は、上述のような問題点を克
服するヒューズを備える電球用フィラメント支持構造体
及びこのような支持構造体を有する電球を提供すること
も目的とする。
【0007】さらに、本発明は、フィラメントの複数発
光部を平行に支持する新規の電球用フィラメント支持構
造体及びこのような電球を提供することも目的とする。
【0008】本願第1の発明によれば、一端にピンチシ
ール部を持つガラス管を有する電球であって、該ガラス
管内に設けられるフィラメントに接続される一対の内部
リード線の一方と前記ピンチシール部に埋設される一対
の金属箔の一方とを電気的に接続するヒューズを備え、
該ヒューズの少なくとも一部が前記ピンチシール部に埋
設されて前記一方の金属箔と接続されている電球におい
て、前記ヒューズの前記一方の金属箔と接続される部分
がコイル形状であることを特徴とする電球が提供され
る。
【0009】本願第2の発明によれば、前記ヒューズの
前記ピンチシール部に埋設される部分がコイル形状であ
ることを特徴とする電球が提供される。
【0010】本願第3の発明によれば、棒状の第1絶縁
支持体と、この第1絶縁支持体の両端部に該支持体の長
さ方向に対して略垂直に且つ互いに略平行に設けられる
一対の金属支柱と、前記第1絶縁支持体の長さ方向中間
部に設けられる少なくとも1個のフックとを有する第1
支持部と、棒状の第2絶縁支持体と、該第2絶縁支持体
の長さ方向中間部に設けられる少なくとも1個の第1コ
イル形状部材と、前記第2絶縁支持体の両端部に該支持
体の長さ方向に対して略垂直に且つ互いに略平行に設け
られる一対の第2コイル形状部材とを有する第2支持部
と、前記第1コイル形状部材に基端部でもって挿入固定
される支持アームであって、該アームの先端部が、該ア
ームの前記第1コイル形状部材への挿入固定時に、前記
第1支持部の前記フックと対応するフック形状である少
なくとも1本の支持アームと、を具え、前記支持アーム
の前記第2支持部の前記第1コイル形状部材への挿入固
定後、フィラメントを前記第1支持部のフックと前記第
2支持部に固定された前記支持アームの前記フック形状
部との間に張設した状態で、該第1支持部の前記金属支
柱を各々該第2支持部の対応する前記第2コイル形状部
材に挿入固定してなる電球用フィラメント支持構造体が
提供される。
【0011】本願第4の発明によれば、前記第2支持部
の前記一対の前記第2コイル形状部材の少なくとも一方
が一方のコイル端から導出する導出部を持ち、該導出部
を持つ第2コイル形状部材の材料が、電球用ヒューズと
して適切な材料であることを特徴とする電球用フィラメ
ント支持構造体が提供される。
【0012】本願第5の発明によれば、前記第2支持部
の前記第2コイル形状部材の前記導出部の少なくとも先
端部分がコイル形状をなしていることを特徴とする電球
用フィラメント支持構造体が提供される。
【0013】本願第6の発明によれば、前記第1支持部
の前記フックの本数が、偶数本であり且つ前記第2支持
部の前記第1コイル形状部材及び前記支持アームの本数
よりも1多い数であり、前記第2絶縁支持体の略中央に
設けられる該第1コイル形状部材に挿入固定されるべき
前記支持アームが、自身の基端部と略直線上に前記フッ
ク形状部の先端から延びる延長部を持つことを特徴とす
る電球用フィラメント支持構造体が提供される。
【0014】本願第7の発明によれば、透明外囲体と、
複数の発光部を有するフィラメントと、該フィラメント
を前記外囲体で支持するためのフィラメント支持構造体
とを具える電球において、該フィラメント支持構造体
が、棒状の第1絶縁支持体と、この第1絶縁支持体の両
端部に該支持体の長さ方向に対して略垂直に且つ互いに
略平行に設けられる一対の金属支柱と、前記第1絶縁支
持体の長さ方向中間部に設けられる少なくとも1個のフ
ックとを有する第1支持部と、棒状の第2絶縁支持体
と、該第2絶縁支持体の長さ方向中間部に設けられる少
なくとも1個の第1コイル形状部材と、前記第2絶縁支
持体の両端部に該支持体の長さ方向に対して略垂直に且
つ互いに略平行に設けられる一対の第2コイル形状部材
とを有する第2支持部と、前記第1コイル形状部材に基
端部でもって挿入固定される支持アームであって、該ア
ームの先端部が、該アームの前記第1コイル形状部材へ
の挿入固定時に、前記第1支持部の前記フックと対応す
るフック形状である少なくとも1本の支持アームと、具
え、前記支持アームの前記第2支持部の前記第1コイル
形状部材への挿入固定後、前記フィラメントの複数の発
光部が前記第1支持部のフックと前記第2支持部に固定
された前記支持アームの前記フック形状部との間に張設
した状態で、該第1支持部の前記金属支柱が、各々該第
2支持部の対応する前記第2コイル形状部材に挿入固定
されていて、前記フィラメント支持構造体が前記一対の
金属支柱を介して前記外囲体に固定されていることを特
徴とする電球が提供される。
【0015】本願第8の発明によれば、前記外囲体の一
端に一対の金属箔が埋設されるピンチシール部が形成さ
れ、前記第2支持部の前記一対の前記第2コイル形状部
材の少なくとも一方が一方のコイル端から導出する導出
部を持ち、該導出部を持つ第2コイル形状部材の材料が
電球用ヒューズとして適切な材料であり、前記第2支持
部の前記導出部の少なくとも一部が、前記ピンチシール
部に埋設され、一方の前記金属箔と接続されることを特
徴とする電球が提供される。
【0016】本願第9の発明によれば、前記第2コイル
形状部材の前記導出部の前記一方の金属箔と接続される
部分がコイル形状であることを特徴とする電球が提供さ
れる。
【0017】本願第10の発明によれば、前記第2コイ
ル形状部材の前記導出部の前記ピンチシール部に埋設さ
れる部分がコイル形状であることを特徴とする電球が提
供される。
【0018】本願第11の発明によれば、前記外囲体の
他端にチップオフ部が形成され、前記第1支持部の前記
フックの本数が、偶数本であり且つ前記第2支持部の前
記第1コイル形状部材及び前記支持アームの本数よりも
1多い数であり、前記第2絶縁支持体の略中央に設けら
れる該第1コイル形状部材に挿入固定されるべき前記支
持アームが、自身の基端部と略直線上に前記フック形状
部の先端から延びる延長部を持ち、該フィラメント支持
構造体が、前記延長部が前記チップオフ部に挿入され
て、前記外囲体に固定されることを特徴とする電球が提
供される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるヒューズを備
える電球用フィラメント支持構造体をハロゲン電球に適
用した場合の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明によるヒューズを備える電球
用フィラメント支持構造体が適用されたハロゲン電球で
あり、(A)は正面図、(B)は側面図を示している。
ハロゲン電球10は、例えば石英ガラスからなる管状バ
ルブ(外囲管)11内に複数の発光部を有するフィラメ
ント12と、該フィラメントを略平行に支持するフィラ
メント支持構造体13とを備えてなるものである。な
お、フィラメント12は、1本のタングステン線を、コ
イル状に巻かれた複数(図の例では8個)の発光部12
-1、12-2、12-3、…が直列的に連続するように形成
してなるものである。このような構成によれば、フィラ
メントの放射光に対して光学的影響を与えるフィラメン
ト支持構造体の部分が、略々該フィラメントの一方の側
にしか存在しないため、当該電球が発する照明光が極め
て一定になる。
【0021】フィラメント支持構造体13は、図2に正
面図(A)及び側面図(B)が示される第1支持部15
と、図3に正面図(A)及び側面図(B)が示される第
2支持部16と、図4の(A)、(B)及び(C)に各
々側面図が示されるフィラメント支持アーム17とを有
している。第1支持部15は、例えば石英ガラスからな
るガラスロッド18の両端部に、内部リード線となる1
対の金属支柱19、19を互いに平行に且つロッド18
に対して略垂直に貫通固着する一方、先端が鋭角に折曲
されたタングステン等の高融点金属線材からなる4本の
フック20を前記2本の支柱18の間に略等間隔で植設
して構成されている。この場合、フック20、20、2
0、20の上記折曲部は、前記ロッド18の長さ方向と
平行な線上に位置するように整列されている。又、前記
各金属支柱19のガラスロッド18に対する一方の側は
他方の側より長くしてあり、前記各フック20は該一方
の側の方向に突出している。
【0022】フィラメント支持構造体13の第2支持部
16は、図3に示すように、例えば石英ガラスからなる
ガラスロッド21に、タングステン等の高融点金属線材
からなる3本の第1のコイル形状サポート22、22、
22を該ガラスロッドの中央付近で略等間隔に且つ中央
のサポート22が該ガラスロッドの略中央に埋込まれ、
溶接等により固定されると共に、該ガラスロッドの両端
部に各々タングステン等の高融点金属線材からなる第2
のコイル形状サポート23、23を埋め込み、溶接等に
より固定したものである。これらコイル形状サポート
は、略同じ長さであり、ガラスロッド21に対して略垂
直に且つ互いに平行に埋め込まれている。また、これら
コイル形状サポートは、前記ガラスロッド21から突出
する部分の一方の長さが他方の長さよりかなり短くなる
ように固定されている。なお、前記第1のコイル形状サ
ポートの本数は、本発明によれば3本としたが、以下に
述べるフィラメント支持アームの本数と対応することに
注意されたい。
【0023】ここで、図3において右側の前記第2のコ
イル形状サポート23のみ、当該金属線材が延長されて
いて、上部コイル端から導出し、先端がコイル形状をな
している。この先端がコイル形状25をなす導出部24
を持つ第2のコイル形状サポート23は、前記金属支柱
を保持すると共に、以下に詳細に述べるように電球用ヒ
ューズとして働く。なお、この導出部24は、図3にお
いて右側ではなく、左側の前記第2のコイル形状サポー
ト23に設けられても良く、またこれらサポートの上部
コイル端からではなく、下部コイル端から導出されるも
のであっても良い。
【0024】フィラメント支持構造体13のフィラメン
ト支持アーム17は、本実施例によれば図4において
(A)、(B)及び(C)で示されるように3本あり、
それぞれタングステン等の高融点金属線材からなる。こ
れらアーム17、17、17は、各基端部17aが、各
折曲部17bを介して該基端部17aと平行な第1の直
立部17cに移行し、各先端部17dが第1の直立部1
7cに対して略直角に折曲られて構成されている。さら
に、これらアームの先端部17d、17d、17dの各
先端には、基端部17a側に底部が来る略U字状折曲部
17eが形成されている。なお、これらU字状折曲部1
7e、17e、17eは、前記第1の直立部17cと略
平行である。さらに、図4の(B)に示されるアーム1
7のみに、前記U字状折曲部17eの先端から、緩やか
な折曲部17fを介して自身の基端部17aと略直線上
に延びる第2の直立部17gが形成されている。前記略
U字状折曲部17eは、略V字状折曲部として構成して
も良い。
【0025】図5は、フィラメント12であり、(A)
は正面図、(B)は側面図を示している。前述のよう
に、このフィラメント12は、1本のタングステン線
を、コイル状に巻回された複数(図の例では8個)の発
光部12-1、12-2、12-3、…が直列的に連続するよ
うに、且つ各端部に前記金属支柱19と電気的接続させ
るための好ましくはコイル形状の接続部26が設けられ
るように、形成されている。
【0026】次に、上記フィラメント支持構造体13の
組立工程と、該支持構造体へのフィラメント12の取り
付け工程及び該支持構造体のバルブ11への取り付け工
程を順次説明する。
【0027】このフィラメント支持構造体13を組み立
てる工程においては、先ず、第2支持部16における各
第1のコイル形状サポート22に、各フィラメント支持
アーム17を該サポートのガラスロッド18に対して突
出が短い側から所定の位置まで挿通し、溶接等により相
互に固定する。ここで、図4の(B)に示される直立部
17gを持つフィラメント支持アーム17は、中央の第
1のコイル形状サポート22に挿通されることに注意さ
れたい。次いで、第1支持部15における各金属支柱1
9を、前記第1のコイル形状サポート22に取付けられ
たフィラメント支持アーム17がガラスロッド18に対
してフック20の折曲部とは反対側に位置するように、
第2支持部16の対応する第2のコイル形状サポート2
3に所定の位置まで挿通し、溶接等により相互に固定す
る。ここで、フィラメント支持アーム17は、ガラスロ
ッド18、21間を最少距離(すなわち、前記コイル形
状サポートの短い方の突出部よりもわずかに長い程度の
距離)で組み立てた場合、第1支持部15の各フック2
0の折曲部と該支持アーム17のU字状折曲部17eの
底部との間の距離が、使用されるフィラメント12の各
発光部の長さより僅かに長くなるような長さになるよう
な形状のものを選択することが、当該電球のコンパクト
さを目的とする場合有利であろう。なお、溶接固定に使
用される溶接媒体としては、後にゲッタとして作用する
タンタル箔を用いるのが好ましい。
【0028】次に、上記のようにして組み立てられたフ
ィラメント支持構造体13にフィラメント12を取り付
ける工程においては、該フィラメント12の一方のコイ
ル形状接続部26を一方の金属支柱19に挿通した後、
該フィラメント12の8個の発光部12-1〜12-8の間
の各わたり部分を順次、一方の最外側のフック20、一
方の最外側のアーム17におけるU字状折曲部17e、
隣のフック20、中央のアーム17のU字状折曲部17
e、…のように順次係合させ、他方のコイル形状接続部
26を他方の金属支柱19に挿通し、各接続部26と各
金属支柱とを溶接等により相互に固定する。このように
して第1支持部15と第2支持部16との間に張設され
たフィラメント12は、予め決められた形状に加熱成形
されているので、例えば偶数番目の発光部は前記支柱1
9が形成する面の一方の側に互いに等間隔で整列し、奇
数番目の発光部は該面の他方の側に整列し、かくして奇
数番の発光部と偶数番目の発光部は互いに所定離隔して
2列略平行に且つ、一方の列の各発光部が他方の列の各
発光部の中間に位置するようにして並ぶことになる。か
くして、図6の(A)に正面図及び(B)に側面図が示
されるように、フィラメント支持構造体13が組み立て
られ、該支持構造体にフィラメント12が張設されるこ
ととなる。
【0029】次に、フィラメント12が張設された上記
フィラメント支持構造体13は、図1に示すように、一
方の金属支柱19と、他方の金属支柱19と相互固定さ
れる一方の第2のコイル形状サポート23の導出部24
のコイル状部25とを各々モリブデン箔27、27と溶
接し、さらにこれらモリブデン箔27、27を外部リー
ド線28、28と溶接し、他方の金属支柱19と共に管
状バルブの一端をピンチシールすることによりバルブ1
1に固定される。ここで、前記中央のコイル形状サポー
ト22に挿通されるフィラメント支持アーム17の直立
部17gは、バルブ11の長さ方向の略中心軸上にあっ
て、該バルブのチップオフ部29に挿入される。アーム
17の直立部17gがチップオフ部29に挿入されるこ
とにより、外部からの振動或いは衝撃が加えられても、
フィラメント支持構造体の位置、すなわちフィラメント
の位置が常に正しい位置に保持されることになる。
【0030】本発明によれば、ヒューズのモリブデン箔
27と溶接接続される部分がコイル形状であるため、こ
れらの接触面積が大きく接触抵抗が小さくなり、これに
より、フィラメント断線時の過電流によるスパークが防
止され、ガラスバルブが破損する可能性が抑えられる。
【0031】さらに、フィラメント断線時の過電流で溶
断したフィラメントは、溶断時にアーク放電を伴い、こ
のアーク放電は、ピンチシール部内へ進行しようとする
ものである。しかし、本発明によればピンチシール部内
のヒューズがコイル形状であるため、加熱処理によるガ
ラスバルブのピンチシール時に、コイルの構造上存する
隙間にガラスが入り込む、すなわち、ガラスがコイルの
各巻回部の間に入り込み、このガラスがアークの直進性
を阻害すると共に冷却効果を合わせ持つため、前述のア
ーク放電がピンチシール部内へ進行するのが防止され
る。
【0032】また、本発明によれば電球用フィラメント
支持構造体にヒューズが設けられている、言い換えれ
ば、該フィラメント支持構造体の第2コイル形状サポー
ト22が金属支柱支持機能と共にヒューズ機能を有する
ことにより、当該ランプへのヒューズ単体を設ける工程
が省け、製造コストを削減することができる。また、こ
の第2コイル形状サポート22が先端がコイル形状をな
す導出部25を持てば、前記フィラメント支持構造体の
電球への取り付け後、上述のようなヒューズ溶断時のガ
ラス破損等の危険性が回避されることになる。
【0033】また、本発明によれば、外部リード線にヒ
ューズを取付ける、すなわち、ランプの口金内にヒュー
ズを取付ける必要がないため、前述のような口金ピン、
封止部等の温度上昇がなく、ヒューズの溶断特性等に影
響が出ることがない。従って、ランプの長寿命が期待で
きる。
【0034】さらに、発光部の長さが異なるフィラメン
トを使用する場合にも、第2支持部16は汎用的であ
り、該発光部の長さに応じた前記ガラスロッド18、2
1間の最小距離を妨げない形状のフィラメント支持アー
ム17を用意すれば良く、フィラメント支持構造体の設
計に非常にフレキシビリティがあり、コスト的にも有利
である。さらに、このように所望の長さのフィラメント
支持アーム17と組合わせて、前記ガラスロッド18、
21間の距離を極めて短く、すなわち、前記コイル形状
サポートの短い方の突出部の長さよりも僅かに長くなる
ようにフィラメント支持構造体を構築することが極めて
簡単であり、また前述のようにランプの口金内にヒュー
ズスペースを設ける必要がないため、容易にコンパクト
なランプを設計することが可能である。
【0035】さらに、フィラメント支持アーム17及び
第1コイル形状サポートの本数22は、本実施例では3
本としたが、電球組立後直立部17gを持つフィラメン
ト支持アーム17の該直立部が該電球の略中心軸上で延
び、前記チップオフ部に挿入されるように、奇数本であ
り且つ前記フック20の本数よりも1少ない本数であれ
ば何本でも良い。また、これに対応し、前記フックの数
も、偶数本であり且つフィラメント支持アーム17の数
よりも1少ない本数であれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるヒューズを備えるフィラ
メント支持構造体が適用されたハロゲン電球を示す図
で、(A)は正面図、(B)は側面図、
【図2】図2は、図1に示されるフィラメント支持構造
体における第1支持部を示す図、
【図3】図3は、図1に示されるフィラメント支持構造
体における第2支持部を示す図、
【図4】図4は、図1に示されるフィラメント支持構造
体におけるフィラメント支持アームを示す図、
【図5】図5は、図1に示されるフィラメント支持構造
体に取付けられるフィラメントを示す図、
【図6】図6は、図2に示される第1支持部、図3に示
される第2支持部及び図4に示されるフィラメント支持
アームを組み立てて形成されたフィラメント支持構造体
に図5に示されるフィラメントが取付けられた図であ
る。
【符号の説明】
10:電球 11:管状バルブ 12:フィラメント 13:フィラメント
支持構造体 15:第1支持部 16:第2支持部 17:フィラメント支持アーム 18:ガラスロッド 19:金属支柱 20:フック 21:ガラスロッド 22:第1コイル形
状サポート 23:第2コイル形状サポート 24:第2コイル形
状サポートの導出部 25:第2コイル形状サポートの導出部のコイル形状部 27:モリブデン 28:外部リード線 29:チップオフ部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にピンチシール部を持つガラス管を
    有する電球であって、該ガラス管内に設けられるフィラ
    メントに接続される一対の内部リード線の一方と前記ピ
    ンチシール部に埋設される一対の金属箔の一方とを電気
    的に接続するヒューズを備え、該ヒューズの少なくとも
    一部が前記ピンチシール部に埋設されて前記一方の金属
    箔と接続されている電球において、前記ヒューズの前記
    一方の金属箔と接続される部分がコイル形状であること
    を特徴とする電球。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電球であって、前記ヒ
    ューズの前記ピンチシール部に埋設される部分がコイル
    形状であることを特徴とする電球。
  3. 【請求項3】 棒状の第1絶縁支持体と、この第1絶縁
    支持体の両端部に該支持体の長さ方向に対して略垂直に
    且つ互いに略平行に設けられる一対の金属支柱と、前記
    第1絶縁支持体の長さ方向中間部に設けられる少なくと
    も1個のフックとを有する第1支持部と、 棒状の第2絶縁支持体と、該第2絶縁支持体の長さ方向
    中間部に設けられる少なくとも1個の第1コイル形状部
    材と、前記第2絶縁支持体の両端部に該支持体の長さ方
    向に対して略垂直に且つ互いに略平行に設けられる一対
    の第2コイル形状部材とを有する第2支持部と、 前記第1コイル形状部材に基端部でもって挿入固定され
    る支持アームであって、該アームの先端部が、該アーム
    の前記第1コイル形状部材への挿入固定時に、前記第1
    支持部の前記フックと対応するフック形状である少なく
    とも1本の支持アームと、を具え、前記支持アームの前
    記第2支持部の前記第1コイル形状部材への挿入固定
    後、フィラメントを前記第1支持部のフックと前記第2
    支持部に固定された前記支持アームの前記フック形状部
    との間に張設した状態で、該第1支持部の前記金属支柱
    を各々該第2支持部の対応する前記第2コイル形状部材
    に挿入固定してなる電球用フィラメント支持構造体。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電球用フィラメント支
    持構造体であって、前記第2支持部の前記一対の前記第
    2コイル形状部材の少なくとも一方が一方のコイル端か
    ら導出する導出部を持ち、該導出部を持つ第2コイル形
    状部材の材料が、電球用ヒューズとして適切な材料であ
    ることを特徴とする電球用フィラメント支持構造体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電球用フィラメント支
    持構造体であって、前記第2支持部の前記第2コイル形
    状部材の前記導出部の少なくとも先端部分がコイル形状
    をなしていることを特徴とする電球用フィラメント支持
    構造体。
  6. 【請求項6】 請求項3、4または5に記載の電球用フ
    ィラメント支持構造体であって、前記第1支持部の前記
    フックの本数が、偶数本であり且つ前記第2支持部の前
    記第1コイル形状部材及び前記支持アームの本数よりも
    1多い数であり、前記第2絶縁支持体の略中央に設けら
    れる該第1コイル形状部材に挿入固定されるべき前記支
    持アームが、自身の基端部と略直線上に前記フック形状
    部の先端から延びる延長部を持つことを特徴とする電球
    用フィラメント支持構造体。
  7. 【請求項7】透明外囲体と、複数の発光部を有するフィ
    ラメントと、該フィラメントを前記外囲体で支持するた
    めのフィラメント支持構造体とを具える電球において、
    該フィラメント支持構造体が、 棒状の第1絶縁支持体と、この第1絶縁支持体の両端部
    に該支持体の長さ方向に対して略垂直に且つ互いに略平
    行に設けられる一対の金属支柱と、前記第1絶縁支持体
    の長さ方向中間部に設けられる少なくとも1個のフック
    とを有する第1支持部と、 棒状の第2絶縁支持体と、該第2絶縁支持体の長さ方向
    中間部に設けられる少なくとも1個の第1コイル形状部
    材と、前記第2絶縁支持体の両端部に該支持体の長さ方
    向に対して略垂直に且つ互いに略平行に設けられる一対
    の第2コイル形状部材とを有する第2支持部と、 前記第1コイル形状部材に基端部でもって挿入固定され
    る支持アームであって、該アームの先端部が、該アーム
    の前記第1コイル形状部材への挿入固定時に、前記第1
    支持部の前記フックと対応するフック形状である少なく
    とも1本の支持アームと、 を具え、前記支持アームの前記第2支持部の前記第1コ
    イル形状部材への挿入固定後、前記フィラメントの複数
    の発光部が前記第1支持部のフックと前記第2支持部に
    固定された前記支持アームの前記フック形状部との間に
    張設した状態で、該第1支持部の前記金属支柱が、各々
    該第2支持部の対応する前記第2コイル形状部材に挿入
    固定されていて、前記フィラメント支持構造体が前記一
    対の金属支柱を介して前記外囲体に固定されていること
    を特徴とする電球。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の電球であって、前記外囲
    体の一端に一対の金属箔が埋設されるピンチシール部が
    形成され、前記第2支持部の前記一対の前記第2コイル
    形状部材の少なくとも一方が一方のコイル端から導出す
    る導出部を持ち、該導出部を持つ第2コイル形状部材の
    材料が電球用ヒューズとして適切な材料であり、前記第
    2支持部の前記導出部の少なくとも一部が、前記ピンチ
    シール部に埋設され、一方の前記金属箔と接続されるこ
    とを特徴とする電球。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電球であって、前記第
    2コイル形状部材の前記導出部の前記一方の金属箔と接
    続される部分がコイル形状であることを特徴とする電
    球。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の電球であっ
    て、前記第2コイル形状部材の前記導出部の前記ピンチ
    シール部に埋設される部分がコイル形状であることを特
    徴とする電球。
  11. 【請求項11】 請求項7、8、9または10に記載の
    電球であって、前記外囲体の他端にチップオフ部が形成
    され、前記第1支持部の前記フックの本数が、偶数本で
    あり且つ前記第2支持部の前記第1コイル形状部材及び
    前記支持アームの本数よりも1多い数であり、前記第2
    絶縁支持体の略中央に設けられる該第1コイル形状部材
    に挿入固定されるべき前記支持アームが、自身の基端部
    と略直線上に前記フック形状部の先端から延びる延長部
    を持ち、該フィラメント支持構造体が、前記延長部が前
    記チップオフ部に挿入されて、前記外囲体に固定される
    ことを特徴とする電球。
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