JPH11176295A - 開閉器等の蓄力操作機構 - Google Patents

開閉器等の蓄力操作機構

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JPH11176295A
JPH11176295A JP33958097A JP33958097A JPH11176295A JP H11176295 A JPH11176295 A JP H11176295A JP 33958097 A JP33958097 A JP 33958097A JP 33958097 A JP33958097 A JP 33958097A JP H11176295 A JPH11176295 A JP H11176295A
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Nobuhiro Tanaka
伸弘 田中
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄力操作機構の構造を簡単にし、組み付け易
くし、小型化を図る。 【解決手段】 蓄力レバー10の回転軸10aに対し、
開閉器1を動作させる操作軸に連結される出力レバー1
5が回動自在に取り付けられている。回転軸10aに
は、蓄力レバー10と出力レバー15間を蓄力する投入
バネ17並びに蓄力レバー10とフレーム間を蓄力する
開放バネ18を嵌挿する。上記両バネ17,18により
開閉器を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、配電線路に使用
される開閉器をモータによりバネを蓄力し、その蓄力を
開放することによって開閉駆動させる蓄力操作機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配電線路に使用される開閉器の操
作機構にはモータによりバネを蓄力し、その蓄力を開放
することによって連結部を介して開閉器内の可動電極を
動作させ、電路を開閉駆動させる蓄力操作機構が用いら
れているものがある。
【0003】上記蓄力操作機構は図12及び図13に示
すように、開閉器を駆動する動作機構部100と、モー
タの回転力を規制し、モータへの電源を切った時の慣性
による回転を吸収するストッパ機構部101とからな
り、動作機構部100は開閉器の投入時あるいは開放時
にモータ107により回転する回転軸103によって入
力部材102が下方あるいは上方に移動することによっ
てバネ104を蓄力し、蓄力が完了すると共に入力部材
102のガイド102aによってラッチ106が外れ、
バネ104の蓄力が開放されて出力部材105が下方あ
るいは上方に移動し、出力部材105に連結された連結
部(図示されていない)が駆動されて、開閉器が投入あ
るいは開放される。
【0004】上記蓄力が完了するとモータ107への電
源が切られモータ107は停止するが、慣性により回転
するため、断続回転機構108(2つのゼネバ歯車)に
よって、慣性によって回転してもストッパ109により
急激に停止させないため直接モータに負担が掛からない
ように止めることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の蓄力操作機
構はバネにコイルバネを用い、該バネを入力部材及び出
力部材の上下方向の移動によって蓄力あるいは開放を行
なう動作機構部は上下方向の移動距離を確保しなければ
ならないため蓄力操作機構が大型化してしまうという問
題があった。
【0006】また、モータは電源を断たれても慣性によ
って回転し、適正な投入あるいは開放動作ができなくな
るため、上記回転を吸収したり切り離す断続回転機構や
クラッチなどにより上記回転を防止しているが、断続回
転機構やクラッチなどは装置が複雑であったり、大きい
ため蓄力操作機構を大型化してしまうという問題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は上記諸々の問
題を解決して、蓄力操作機構の簡略化と小型化を実現さ
せるために提案されたものであり、具体的には、第1の
発明は、開閉器を動作させる回転軸(10a)に固着し
た蓄力レバー(10)と、上記回転軸(10a)に嵌挿
されているとともに蓄力レバー(10)と出力レバー
(15)間に架設されて蓄力レバー(10)の回転によ
り蓄力される投入バネ(17)と、上記回転軸(10
a)に嵌挿されているとともに上記蓄力レバー(10)
とフレーム(13)に架設されて蓄力レバー(10)の
回転により蓄力される開放バネ(18)とからなり、投
入指令により、投入ラッチ(19)が出力レバー(1
5)から外れて投入バネ(17)の蓄力により出力レバ
ー(15)のみが一方向に回転して開閉器1を投入し、
開放指令により、開放ラッチ(20)が蓄力レバー(1
0)から外れて開放バネ(18)の蓄力により蓄力レバ
ー(10)が他方向に回動し、該蓄力レバー(10)に
係合させた出力レバー(15)を他方向に回動させて開
閉器(1)を開放させるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0008】第2の発明は、モータ(6)により回転す
るカム(9)と、このカム(9)の回転によって回転す
る第1接触レバー(27)と、上記第1接触レバー(2
7)の回転軸(10a)に固着した蓄力レバー(10)
と、上記回転軸(10a)に嵌挿されているとともに蓄
力レバー(10)と出力レバー(15)間に架設されて
蓄力レバー(10)の回転により蓄力される投入バネ
(17)と、上記回転軸(10a)に嵌挿されていると
ともに上記蓄力レバー(10)とフレーム(13)に架
設されて蓄力レバー(10)の回転により蓄力される開
放バネ(18)とからなり、上記蓄力レバー(10)が
回動し、上記両バネ(17)、(18)が蓄力されると
蓄力レバー(10)に開放ラッチ(20)が掛かり、蓄
力状態が維持されると共に、カム(9)が1回転すると
上記カム(9)と第1接触レバー(27)との接触が外
れて上記第1接触レバー(27)が自由に回動すること
ができるようにし、上記出力レバー(15)には第1の
ソレノイド(19a)により作動する投入ラッチ(1
9)を係合させ、投入指令により、第1のソレノイド
(19a)に電源が供給されると、該第1のソレノイド
(19a)により投入ラッチ(19)が出力レバー(1
5)から外れ、投入ラッチ(19)が外れることで投入
バネ(17)の蓄力が開放されて、出力レバー(15)
のみが一方向(矢印A方向)に回転して開閉器1内の操
作軸を回転して開閉器1を投入し、上記開放レバー(1
0)には第2のソレノイド(20a)により作動する開
放ラッチ(20)を係合させ、開放指令により、第2の
ソレノイド(20a)に電源が供給されると、該第2の
ソレノイド(20a)により開放ラッチ(20)が蓄力
レバー(10)から外れ、開放ラッチ(20)が外れる
ことで開放バネ(18)の蓄力が開放されて、蓄力レバ
ー(10)が他方向(矢印B方向)に回動し、該蓄力レ
バー(10)に係合させた出力レバー(15)も共に他
方向に回動させ、出力レバー(15)の回動により開閉
器(1)内の操作軸を回転して開閉器(1)を開放させ
るようにしたことを特徴とするものである。
【0009】第3の発明は、請求項2に記載の蓄力操作
機構において、上記カム(9)が回転に伴い徐々に半径
が大きくなる円弧部(9a)と上記第1接触レバー(2
7)が自在に回動できるようにするための欠落部(9
b)とからなり、蓄力完了時にカム(9)と第1接触レ
バー(27)が接触しないようになっていることを特徴
とするものである。
【0010】第4の発明は、請求項2又は請求項3に記
載の蓄力操作機構において、カム(9)を正確な位置で
停止させるため、モータ(6)を停止させる時にモータ
(6)に供給される電源の極性を切り換えてモータ
(6)を強制停止をさせることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態について、
図1乃至図11に基づき説明する。1は高圧配電線Lの
途中に設けられ、蓄力操作機構2により電路を入り切り
する開閉器、3は開閉器1に開閉指令を出力する子局、
4は蓄力操作機構2を制御する制御部、5は上記蓄力操
作機構2並びに子局3、制御部4に電源(低圧:100
V)を供給する小型変圧器で、開閉器1を挟んでその両
側(電源側L1並びに負荷側L2)に設けられている。
【0012】次に開閉器1を入り切りするための上記蓄
力操作機構2についてまず簡単に動作を説明する。先
ず、図2に示すモータ6によるカム9の回転について述
べる。蓄力レバー10を固着した回転軸10aには第1
接触レバー27が固着され、該レバー27には引掛部2
7aが形成されている。9はモータ6により、減速歯車
7,8を介して回転させるカムで、該カム9には図3に
示すように、その回転により上記第1接触レバー27部
において徐々に半径が大きくなる円弧部9aと上記第1
接触レバー27が自在に回動できるようにするための欠
落部9bとが形成されている。すなわち、上記第1接触
レバー27が自在に回動できるカム9の初期位置(図3
の実線位置)からモータ6の出力によりカム9を回動さ
せることで、カム9の側面により第1接触レバー27を
図3の鎖線の位置へ回動させる。
【0013】次に投入バネ17並びに開放バネ18の蓄
力について述べる。上記第1接触レバー27が回動する
ことにより蓄力レバー10が回動することで、蓄力レバ
ー10の回転軸10aに嵌装され、一端を蓄力レバー1
0に、他端を回動を規制された出力レバー15に掛けら
れた投入バネ17及び一端を蓄力レバー10に、他端を
固定されたフレーム13との間に掛けられた開放バネ1
8を同時に蓄力していき、図8に示す開放ラッチ20が
図9に示すように蓄力レバー10の引掛部10dに掛か
り、また出力レバー15の引掛部15bにはすでに投入
ラッチ19が掛けられているため、両バネ17、18の
蓄力状態が維持されるようになっている。なお上記カム
9が1回転して初期位置に戻るとモータ6を瞬間的に逆
回転させることで強制的に停止させるようになってお
り、この状態にある時には投入バネ17及び開放バネ1
8は蓄力を完了するようになっている。
【0014】次に開閉器1の投入動作について述べる。
図9の状態において、図1に示す子局3より投入指令が
出力されると投入ラッチ19が出力レバー15の引掛部
15bから外れ、蓄力レバー10と出力レバー15の間
を蓄力している投入バネ17が開放され、出力レバー1
5を図9の矢印A方向に回転させて該レバー15に設け
られた出力ピン15cを介して操作レバーLを図10に
示すように上動して操作軸(図示されていない)が駆動
され開閉器1は投入される。
【0015】次に開閉器1の開放動作について述べる。
上記開閉器1が投入した図10の状態において、開放指
令により開放ラッチ20が外されると蓄力レバー10と
フレーム13の間を蓄力している開放バネ18が開放さ
れ、蓄力レバー10を投入時とは逆方向(図10の矢印
B方向)に回転させると共に、蓄力レバー10に設けら
れた押付ピン11が出力レバー15に形成された嵌合溝
15dの上端に係合してその押付ピン11によって出力
レバー15を蓄力レバー10と同時に周方向へ回転し、
該レバー10に設けられた出力ピン15cを介して操作
レバーLが図8のように下動し、操作軸(図示されてい
ない)が駆動され開閉器1は開放され、第1接触レバー
27が蓄力される前の段階に戻り、次の開閉操作に備え
再び蓄力を開始するようになっている。以下、蓄力操作
機構2の構造について詳細に説明する。
【0016】図2において、2は開閉器1の可動電極
(図示されていない)を連結した操作軸(図示されてい
ない)を動作させるための蓄力操作機構であり、6はモ
ータで、該モータ6の高回転を低回転に変換する歯車
7、8を介し、カム9を図3において反時計方向に回転
駆動させるようになっている。上記カム9は徐々に半径
が大きくなる円弧部9aと、後述の蓄力レバー10の回
転軸10aに固着された第1接触レバー27が自由に回
動できるようにするための欠落部9bとが設けられた形
状となっている。なお、該欠落部9bが設けられている
ため蓄力レバー10の回動と共に第1接触レバー27が
回動をしても上記カム9に当たることはない(以下、こ
の時のカム9の位置を初期位置という)。
【0017】10は蓄力レバーで、図2及び図8に示す
ように、投入バネ17並びに開放バネ18を係合するバ
ネ係合部10bと、手動操作時に後述の投入ラッチ19
を外す突出部10cと、後述の開放ラッチ20が引掛か
る引掛部10dと、側面側に設けられた先端が後述の出
力レバー15の嵌合溝15dに嵌合している押付ピン1
1とから構成されている。また蓄力レバー10の回転軸
10aには、図2に示すように、上記カム9の側面に接
触する上記第1接触レバー27が固着されているととも
に手動時に後述のハンドルレバー24に設けられた引掛
け部24bに掛けられる第2接触レバー28が固着され
ている。なお上記蓄力レバー10は回転軸10aをフレ
ーム12、13の軸受け14に差し込まれ自由に回転で
きるようにして固定されている。
【0018】15は上記蓄力レバー10の外側に設けら
れた出力レバーで、図2及び図8に示すように、投入バ
ネ17を掛けるバネ係合部15aと、投入ラッチ19と
係合する引掛部15bと、操作軸(図示されていない)
に連結された操作レバーLを介して可動電極を動作させ
るための出力ピン15cと、上記蓄力レバー10の押付
ピン11を嵌合する嵌合溝15dから構成されている。
また上記出力レバー15は上記蓄力レバー10の回転軸
10aに対し回転自在に取り付けられている。16は仕
切板13に設けられたストッパーで、上記蓄力レバー1
0並びに出力レバー15が回転駆動した際に両レバー1
0、15の引掛け部10d、15bに当たり回転を規制
するものである。
【0019】17は上記投入バネで、一端を蓄力レバー
10のバネ係合部10bに係合し、他端を出力レバー1
5のバネ係合部15aに係合したつる巻バネ(ねじりコ
イルバネ)で形成されている。また18は開放バネであ
り、一端を蓄力レバー10のバネ係合部10bに係合
し、他端をフレーム12に係合したつる巻バネ(ねじり
コイルバネ)で形成されている。
【0020】19は投入ラッチで、該投入ラッチ19
は、図8に示すように、第1のソレノイド19aと、該
ソレノイド軸に連結したレバー19bと、該レバー19
bに設けられて上記出力レバー15の引掛部15bに係
合する引掛部19cとからなり、上記引掛部19cはバ
ネ(図示されていない)によって常にラッチがかかる方
向に引っ張られている。また後述の制御部4から投入信
号が出力されると、ソレノイド19aの軸が送り出され
て、レバー19bが図8の時計方向に回動して引掛部1
9cが回動し、出力レバー15との係合状態が外れ、上
記出力レバー15が回動する。なお、手動時には上記蓄
力レバー10の突出部10cが投入ラッチ19の引掛部
19cを押し上げることにより投入ラッチ19が外され
る。
【0021】20は開放ラッチで、図8に示すように、
投入ラッチ19と同様に第2のソレノイド20a、レバ
ー20b、引掛部20c、バネ(図示されていない)か
らなり、後述の制御部4から開放信号が出力されると、
ソレノイド20aの軸20bが送り出されて、レバー2
0bが図8の反時計方向に回動して引掛部20cが回動
し、蓄力レバー10との係合状態が外れ、上記蓄力レバ
ー10並びに出力レバー15が回動するようになってい
る。なお開放ラッチ20には手動時に後述のハンドルレ
バー24に設けられた連結軸24dによって回転駆動す
るリンク29が固着している。
【0022】図3において、22はカム9の回転位置を
検出するカム位置検出部で、先端にローラ22aが設け
られたマイクロスイッチ22bと、カム9と同回転軸上
に設けられ、カム9と共に回転駆動する位置検出用カム
22cとから構成されており、位置検出用カム22cに
は凹部22dが設けられ、カム9と同時に位置検出用カ
ム22cが初期位置より図中反時計方向に回転を始める
と、上記マイクロスイッチ22bがONされ、上記カム
9が1回転すると、上記マイクロスイッチ22bのロー
ラ22a部分が上記位置検出用カム22cの凹部22d
に嵌まり、マイクロスイッチ22bがOFFとなり、カ
ム9が1回転したことを検出している。
【0023】図3において、23は上記開放バネ18の
蓄力状態を監視する蓄力状態監視部で、上記カム位置検
出部22と同様に先端にローラ23aを設けたマイクロ
スイッチ23bと、蓄力レバー10の回転軸線上に設け
られた蓄力検出用カム23cとから構成されており、上
記蓄力検出用カム23cには凸部23dが設けられてお
り、モータ6により投入バネ17並びに開放バネ18が
蓄力されると、蓄力検出用カム23cの凸部23dにマ
イクロスイッチ23bが乗るためONになり、開閉器1
が投入、開放の動作を終了すると蓄力検出用カム23c
の凸部23dからマイクロスイッチ23bが外れOFF
となり開放バネ18の蓄力状態を検出するようになって
いる。
【0024】図11において、24は開閉器1のケース
外に設けられたハンドル(図示されていない)を回動す
ることにより、軸24eを介して回転駆動するハンドル
レバーであり、該ハンドルレバー24は図11に示すよ
うに、バネ25の一端と係合する係合部24aが形成さ
れ、ピン24fを介して引掛部24bが設けられてい
る。該引掛部24bの先端には係止凹部24cが形成さ
れ、これに蓄力レバー10に設けられた第2接触レバー
28のピン28aが掛かるようになっている。ハンドル
レバー24には開放ラッチ20を開放するためのピン2
4g及び24hを中心にして回動する連結軸24dが設
けられ、該連結軸24dにリンク29が連結されてい
る。上記バネ25は一端を上記ハンドルレバー24の係
合部24aに掛け、他端をフレーム26に設けられた引
掛け部26aと係合しており、ハンドル(図示されてい
ない)を常に中立位置にくるようにレバー24を付勢し
ている。
【0025】次に上記蓄力操作機構2を制御する制御部
4について図4により説明する。30は電源選択回路
で、電源側L1あるいは負荷側L2に接続された小型変
圧器5から先に出力される電源(電圧)を選択して制御
部4の各回路に供給するもので、図5に示すように区間
Aでは電源側L1からの電源が先に出力されるため、電
源側L1の電源が選択され、区間Bでは負荷側L2の電
源が復帰するが既に電源側L1の電源が選択されている
ため電源の切り換えは行われない。区間Cでは電源側L
1の電源(電圧)が無くなるが、負荷側L2の電源(電
圧)があるため電源選択回路30は負荷側L2の電源
(電圧)に切り換える。また区間Dでは電源側L1の電
源(電圧)が復帰しているが負荷側L2の電源を既に選
択しているため切り換えは行われない。区間Eでは電源
側L1並びに負荷側L2共に電源(電圧)が無いためど
ちらも選択されていない。区間Fでは区間Aと同様に負
荷側L2からの電源が先に出力されるため、負荷側L2
の電源が選択され、区間Gでは区間Bと同様に電源側L
1の電源は復帰するが既に負荷側L2の電源が選択され
ているため電源の切り換えは行なわれない。区間Hでは
区間Cと同様に負荷側L2の電源(電圧)が無くなる
が、電源側L1の電源(電圧)があるため電源選択回路
3は電源側L1の電源(電圧)に切り換える。区間Iで
は区間Dと同様に負荷側L2の電源(電圧)が復帰して
いるが電源側L1の電源を既に選択しているため切り換
えは行われない。
【0026】31は上記投入ラッチ19のソレノイド1
9aを動作させるための電源を貯める投入ラッチ引外し
電源回路であり、上記電源選択回路30からの電源をコ
ンデンサ(図示されていない)に蓄電しており、投入用
引外し用スイッチ35が後述の投入用引外しスイッチ制
御回路34により投入されると投入ラッチ引外し電源回
路31のコンデンサが放電し、上記ソレノイド19aを
動作させるものである。
【0027】32は上記投入ラッチ引外し電源回路31
と同様に開放ラッチ20のソレノイド20aを動作させ
るための電源を貯める開放ラッチ引外し電源回路であ
り、上記電源選択回路30からの電源をコンデンサ(図
示されていない)に蓄電しており、開放用引外しスイッ
チ36が後述の引外しスイッチ制御回路34により投入
されると開放ラッチ引外し電源回路32のコンデンサが
放電し、上記ソレノイド20aを動作させるものであ
る。
【0028】33は上記投入或いは開放ラッチの引外し
を判定する引外し判定回路で、上記カム位置検出部22
の出力がなく(カム9の位置が初期位置である)、さら
に蓄力状態監視部23の出力がある(開放バネ18が蓄
力されている)場合において、子局3からの信号が無か
ら有に変化すると、引外しスイッチ制御回路34に投入
指令を出力し、該引外しスイッチ制御回路34は投入用
引外しスイッチ35を短時間だけONさせ、ソレノイド
19aに電源を供給し、投入ラッチ19を駆動させる。
【0029】また、子局3からの信号が有から無に変化
すると、引外しスイッチ制御回路34によって遅延時間
のカウントを行い、カウント終了後、引外しスイッチ判
定回路33から引外しスイッチ制御回路34に開放指令
を出力し、該引外しスイッチ制御回路34は開放用引外
しスイッチ36を短時間だけONさせ、ソレノイド20
aに電源を供給し、開放ラッチ20を駆動させる。
【0030】なお、37は信号変換回路であり、子局3
からの信号を制御部4にて扱えるように信号のレベルを
変換するために設けられている。
【0031】38は上記モータ6の駆動電源並びに制御
部4の各回路への動作電源を供給するための電源回路
で、電源選択回路30からのAC電源を直流電源に変換
するものである。
【0032】39はモータ6への電源を供給するための
スイッチであり、上記カム位置検出部22の出力がなく
(カム9の位置が初期位置である)、さらに蓄力状態監
視部23の出力がない(開放バネ18が蓄力されていな
い)場合に、スイッチ39はONされ、モータ6に対し
電源(DC電源)が供給される。
【0033】40はモータ電源切換スイッチで、カム位
置検出部22の出力がなく(カム9の位置が初期位置で
ある)と、切換スイッチ制御制御回路41からモータ電
源切換スイッチ40へ出力を出し、モータ6へ供給され
る電源の極性を極短時間切りかえ、モータ6の停止する
際に生じる慣性に対抗してモータ6を強制的に停止させ
るためのものである。
【0034】次に、上記蓄力操作機構2による開閉器1
の自動開閉動作を図6に基づき説明する。 (a−b間において) 図6のa点において、配電線Lに電力が供給される
と、開閉器1の電源側L1あるいは負荷側L2のどちら
か一方から小型変圧器5を介して子局3並びに制御部4
に対し電源(AC100V)が供給される。 制御部4では電源選択回路30により電源が先に充電
した側を選択する。例えば図5において区間Aであるな
らば電源側電源L1を選択する(イ)。なお、負荷側に
は電力がない状態である(イ′)。これにより、電源側
電源L1側から電力を投入しラッチ引外し電源31、開
放ラッチ引外し電源32、電源回路38へ供給する。 電源回路32はモータ6並びに制御部4の各回路に電
力を供給している。 投入ラッチ引外し電源回路31並びに開放ラッチ引外
し電源回路32では図示されていないコンデンサにソレ
ノイド19a,20aを動作させるための電気を貯めて
いる(ロ)、(ハ)。 カム位置検出部22の出力(ニ)並びに蓄力状態監視
部23の出力(ホ)が無い(OFF)ことを検出してス
イッチ39がONされ、正逆回転切換スイッチ40を通
ってモータ6に電力が供給される(ヘ)。 モータ6が回転することで、歯車7,8が回転し、カ
ム9が回転する。 カム9の回転により第1接触レバー27並びに該レバ
ー27に連結する蓄力レバー10が回動し、投入バネ1
7と開放バネ18を広げて両バネを蓄力すると共に、カ
ム9の軸に設けられた位置検出用カム22cも同時に回
動してマイクロスイッチ22bがONされる(ニ)。
【0035】(b−c間において) 蓄力レバー10が投入ラッチ19によりラッチが掛け
られ、投入バネ17並びに開放バネ18が蓄力を完了し
て蓄力状態となる(b点)。この時、回転軸に設けられ
た蓄力検出用カム23cによりマイクロスイッチ23b
がONされ、(b)点において蓄力状態監視部23が出
力する(ホ)。 カム9がモータ6により回転してカム9が初期位置に
戻るとカム位置検出部22のマイクロスイッチ22bが
OFFとなる(ニ)。
【0036】(c−d間において) マイクロスイッチ22bがOFF(ニ)になったこと
を切換スイッチ制御回路41が検知して、正逆回転切換
スイッチ40が切り換わり、モータ6の電源の極性が短
時間(t1)逆極性となりモータ6をその慣性により初
期位置をずれないように強制停止させている(ヘ)。
【0037】(d−e間において) d点において、子局3から開閉器1の投入指令信号
(電圧がON状態)が出力される(ト)。 上記子局3から投入指令が出力されると信号変換回路
37により制御部4で扱える信号レベルに変換し、引外
し判定回路33に入力し、引外し判定回路33が、カム
位置検出部22の出力がOFF(ニ)、蓄力状態監視部
23の出力がON(ホ)であることを確認して、引外し
スイッチ制御回路34に指令を出す(チ)。 引外しスイッチ制御回路34は引き外し判定回路33
の出力により投入用引外しスイッチ35へ出力する
(リ)。 投入用引外しスイッチ35は引外しスイッチ制御回路
34の出力により、該スイッチ35がONとなり、投入
ラッチ引外し電源回路31のコンデンサが放電する
(ロ)。 上記放電によりソレノイド19aに電源が供給され、
投入ラッチ19が蓄力レバー15から外れ、出力レバー
15が時計方向に回転し、出力ピン15cにより操作軸
(図示されていない)を駆動させ、図示しない可動電極
が固定電極と接触して開閉器1が投入される(投入バネ
17の蓄力状態が蓄力なしになる)。 投入ラッチ引外し電源のコンデンサは再び充電され
る。
【0038】(e−f間において) e点において子局3の信号がOFF(開放指令)とな
る(ト)。 上記により引外し回路33がカム位置検出部22の出
力がOFF(ニ)、蓄力状態監視部23の出力がON
(ホ)であることを確認して、遅延時間t2をカウント
して引外しスイッチ制御回路34に指令を出す(チ)。 引外しスイッチ制御回路34は引外し判定回路33の
出力により開放指令を開放用引外しスイッチ36へ出力
する(リ′)。 投入用引外しスイッチ36は引外しスイッチ制御回路
34の出力により、該スイッチ36がONとなり、投入
ラッチ引外し電源のコンデンサが放電する(ロ)。 上記の放電によりソレノイド20aの給電され、開放
ラッチ20が蓄力レバー10から外れ、蓄力レバー10
が反時計方向に回転すると共に、嵌合溝15dに嵌合し
た押付ピン11により出力レバー15が反時計方向に回
動し、出力レバー15に固着された出力ピン15cが回
動して図示されていない操作軸が駆動し、図示しない可
動電極が固定電極から解離し、開閉器1が開放される
(開放バネ18の蓄力状態が蓄力なしになる)。 蓄力状態監視部23の出力がOFFになる。 開放ラッチ引外し電源回路31のコンデンサは再び充
電される。 カム位置検出部21の出力(ニ)並びに蓄力状態監視
部23の出力(ホ)が無い(OFF)ことを検出してス
イッチ39がONされ(f点)、モータ6を駆動させ、
投入バネ17並びに開放バネ18を蓄力して、次の投入
・開放の動作に備えている。
【0039】次に、上記蓄力操作機構2による開閉器1
の手動開閉動作を図11に基づいて説明する。 (手動投入時) 開閉器1のケース外に設けられたハンドル(図示され
ていない)を時計方向に回動する。 ハンドルの軸に固着されたハンドルレバー24が回動
することにより、ハンドルレバー24とフレーム26と
の間に設けられたバネ25が蓄力される。 ハンドルレバー24の引掛部24bに第2接触レバー
28が掛り、第2接触レバー28が押されて、第2接触
レバー28が固着する回転軸を回転して、蓄力レバー1
0が回動させる。 蓄力レバー10が回動されると、上記自動開閉動作の
場合と同様に投入バネ17並びに開放バネ18が蓄力さ
れ、蓄力レバー10の引掛部10dが開放ラッチ20に
掛かり蓄力状態となる。 蓄力状態から、更にハンドルを回動させ、ハンドルレ
バー24を回動させると、蓄力レバー10の突出部10
cにより投入ラッチ19が外される。 これにより、自動開閉動作の投入の場合と同様に開閉
器1は投入される。投入後、ハンドルはバネ25によ
り中立の位置に戻る。
【0040】(手動開放時) 開閉器1のケース外に設けられたハンドル(図示され
ていない)を反時計方向に回動する。 ハンドルの軸に固着されたハンドルレバー24がハン
ドルと同方向に回転し、ハンドルレバー24とフレーム
26との間に設けられたバネ25が蓄力される。 ハンドルレバー24が回動することによって、ハンド
ルレバー24に設けられたピン24gが連結軸24dに
当たり、24hを中心にして時計方向に回動する。 上記連結軸24dの回動により、連結軸24dに連結
されたリンク29が反時計方向に回動する。 リンク29が回転駆動することにより、リンク29に
固着された開放ラッチ20が駆動され、蓄力レバー10
の引掛部10dから開放ラッチ20が外れる。 上記開放ラッチ20が外れると、自動開閉動作の開放
の場合と同様に開閉器1は開放される。 開放後、ハンドルはバネ25により中立に位置に戻
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本願発明の蓄力操作機構
は蓄力レバーの回転軸に対し、開閉器を動作させる操作
軸に連結される出力レバーが回動自在に取り付けられ、
更に上記回転軸には、蓄力レバーと出力レバー間を蓄力
する投入バネ並びに蓄力レバーとフレーム間を蓄力する
開放バネを嵌挿し、上記バネによりレバーを回動させ、
開閉器を開閉動作させている構成のため、蓄力操作機構
の構造が簡単になり、組み付け易く、小型化することが
できる。
【0042】また、請求項3の発明によれば、カムが回
転に伴い徐々に半径を大きくなる円弧部と、後述の蓄力
レバーの回転軸に固着された第1接触レバーが自由に回
動できるようにするための欠落部とから構成され、バネ
の蓄力が完了(カムが1回転)すると第1接触レバーは
自動的にカムから外れるようになっているため、モータ
の駆動力が操作機構に伝わらないようになっており、誤
動作によりモータが回転しても、開閉器の開閉動作には
支障をきたさず、正常に開閉動作を行なうことができ
る。
【0043】また、請求項4の発明によれば、カムを初
期位置で正確に停止させるために、モータを停止する際
にモータに供給する電源の極性を一瞬逆転させることで
モータを強制停止させているため、上記第1接触レバー
とカムの切り離しが正確に行なうことができる上に、モ
ータを停止させるための機構を必要としないため余分な
機構(例えば断続回転機構やストッパなど)がいらなく
なり、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配電線に設けられた開閉器の構成を示す図。
【図2】蓄力操作機構の平面図。
【図3】カム位置検出部並びに蓄力状態監視部を示す
図。
【図4】制御部のブロック図。
【図5】電源選択回路の動作を示すチャート図。
【図6】蓄力操作機構の動作を示すチャート図。
【図7】カムと第1接触レバーを示す蓄力操作機構の簡
略図。
【図8】開閉器が切り状態である時の蓄力操作機構の簡
略図。
【図9】開閉器が蓄力状態である時の蓄力操作機構の簡
略図。
【図10】開閉器が投入状態である時の蓄力操作機構の
簡略図。
【図11】手動操作時の蓄力操作機構の簡略図。
【図12】従来の蓄力操作機構の構造図。
【図13】従来の蓄力操作機構のストッパ機構。
【符号の説明】
1 開閉器 2 蓄力操作機構 4 制御部 6 モータ 9 カム 10 蓄力レバー 10a 回転軸 11 押付ピン 13 フレーム 15 出力レバー 17 投入バネ 18 開放バネ 19 投入ラッチ 19a 第1のソレノイド 20 開放ラッチ 20a 第2のソレノイド 22 カム位置検出部 23 蓄力監視部 27 第1接触レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉器を動作させる回転軸(10a)に
    固着した蓄力レバー(10)と、上記回転軸(10a)
    に嵌挿されているとともに蓄力レバー(10)と出力レ
    バー(15)間に架設されて蓄力レバー(10)の回転
    により蓄力される投入バネ(17)と、 上記回転軸(10a)に嵌挿されているとともに上記蓄
    力レバー(10)とフレーム(13)に架設されて蓄力
    レバー(10)の回転により蓄力される開放バネ(1
    8)とからなり、 投入指令により、投入ラッチ(19)が出力レバー(1
    5)から外れて投入バネ(17)の蓄力により出力レバ
    ー(15)のみが一方向に回転して開閉器1を投入し、 開放指令により、開放ラッチ(20)が蓄力レバー(1
    0)から外れて開放バネ(18)の蓄力により蓄力レバ
    ー(10)が他方向に回動し、該蓄力レバー(10)に
    係合させた出力レバー(15)を他方向に回動させて開
    閉器(1)を開放させるようにしたことを特徴とする蓄
    力操作機構。
  2. 【請求項2】 モータ(6)により回転するカム(9)
    と、 このカム(9)の回転によって回転する第1接触レバー
    (27)と、 上記第1接触レバー(27)の回転軸(10a)に固着
    した蓄力レバー(10)と、上記回転軸(10a)に嵌
    挿されているとともに蓄力レバー(10)と出力レバー
    (15)間に架設されて蓄力レバー(10)の回転によ
    り蓄力される投入バネ(17)と、 上記回転軸(10a)に嵌挿されているとともに上記蓄
    力レバー(10)とフレーム(13)に架設されて蓄力
    レバー(10)の回転により蓄力される開放バネ(1
    8)とからなり、 上記蓄力レバー(10)が回動し、上記両バネ(1
    7)、(18)が蓄力されると蓄力レバー(10)に開
    放ラッチ(20)が掛かり、蓄力状態が維持されると共
    に、カム(9)が1回転すると上記カム(9)と第1接
    触レバー(27)との接触が外れて上記第1接触レバー
    (27)が自由に回動することができるようにし、 上記出力レバー(15)には第1のソレノイド(19
    a)により作動する投入ラッチ(19)を係合させ、投
    入指令により、第1のソレノイド(19a)に電源が供
    給されると、該第1のソレノイド(19a)により投入
    ラッチ(19)が出力レバー(15)から外れ、投入ラ
    ッチ(19)が外れることで投入バネ(17)の蓄力が
    開放されて、出力レバー(15)のみが一方向(矢印A
    方向)に回転して開閉器1内の操作軸を回転して開閉器
    1を投入し、 上記開放レバー(10)には第2のソレノイド(20
    a)により作動する開放ラッチ(20)を係合させ、開
    放指令により、第2のソレノイド(20a)に電源が供
    給されると、該第2のソレノイド(20a)により開放
    ラッチ(20)が蓄力レバー(10)から外れ、開放ラ
    ッチ(20)が外れることで開放バネ(18)の蓄力が
    開放されて、蓄力レバー(10)が他方向(矢印B方
    向)に回動し、該蓄力レバー(10)に係合させた出力
    レバー(15)も共に他方向に回動させ、出力レバー
    (15)の回動により開閉器(1)内の操作軸を回転し
    て開閉器(1)を開放させるようにしたことを特徴とす
    る蓄力操作機構。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の蓄力操作機構におい
    て、上記カム(9)が回転に伴い徐々に半径が大きくな
    る円弧部(9a)と上記第1接触レバー(27)が自在
    に回動できるようにするための欠落部(9b)とからな
    り、蓄力完了時にカム(9)と第1接触レバー(27)
    が接触しないようになっていることを特徴とする蓄力操
    作機構。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の蓄力操作
    機構において、カム(9)を正確な位置で停止させるた
    め、モータ(6)を停止させる時にモータ(6)に供給
    される電源の極性を切り換えてモータ(6)を強制停止
    をさせることを特徴とする蓄力操作機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007519195A (ja) * 2004-01-23 2007-07-12 アレバ・ティーアンドディー・エス・アー 電力遮断装置用制御装置
JP2013510396A (ja) * 2009-11-03 2013-03-21 エービービー テクノロジー アーゲー 電気的スイッチング装置向けのばね式アクチュエータ

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