JPH11175450A - 仮想空間共有システム、端末装置、中継装置、サーバ、端末装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び分身位置管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

仮想空間共有システム、端末装置、中継装置、サーバ、端末装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び分身位置管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JPH11175450A
JPH11175450A JP34690897A JP34690897A JPH11175450A JP H11175450 A JPH11175450 A JP H11175450A JP 34690897 A JP34690897 A JP 34690897A JP 34690897 A JP34690897 A JP 34690897A JP H11175450 A JPH11175450 A JP H11175450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
quality
alter ego
terminal device
transmission path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34690897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3867380B2 (ja
Inventor
Toshiaki Nakatsu
利秋 中津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP34690897A priority Critical patent/JP3867380B2/ja
Publication of JPH11175450A publication Critical patent/JPH11175450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3867380B2 publication Critical patent/JP3867380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共有仮想空間上の状態に応じて利用者毎に異
なる情報を伝送しつつ、同じ映像から作られる情報がネ
ットワーク上に重複しないようにする。 【解決手段】 品質決定手段1dにより、自分身と他分
身の分身状態に基づいた品質が決定され、品質指定手段
1eによって、品質要求が送信される。その品質要求を
受け取った中継装置5では、品質情報保持手段5aの内
容が更新される。また、要求送信手段5cにより、各情
報の品質の最大値を指定した品質要求が、その情報を送
信する端末装置が存在する伝送路へ送信される。そし
て、情報送信手段1fの送信する分身情報は、中継装置
5の情報品質変更手段5dで、各伝送路毎に最低限必要
な品質に変更され、情報分配手段5eにより各伝送路へ
送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は仮想空間共有システ
ム、端末装置、中継装置、サーバ、端末装置用プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、分
身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体及び分身位置管理プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に仮想
空間内における状態情報に基づいて各受信者に伝送すべ
き情報品質を決定する仮想空間共有システム、そのシス
テムに用いる端末装置、中継装置、サーバ、端末装置用
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体、分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体及び分身位置管理プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各ユーザの仮想空間内の分身の情報を他
のユーザに伝送するの仮想空間共有システムがある。こ
の仮想空間共有システムでは、通信網の輻輳を回避し、
情報の画一的な劣化を防止するために、仮想空間におけ
る状態情報から各受信者に異なる情報を伝送するような
方式がある。
【0003】このような情報の伝送方式として、分散接
続方式と集中接続方式の2つがあった。ここで、前記2
つの伝送方式を、複数の端末が伝送資源を共有するネッ
トワークに適用した場合について説明する。
【0004】まず、分散接続方式について説明する。分
散接続方式では、利用者の端末が、自身の制御する分身
(自分身)および他端末の制御する分身(他分身)の位
置情報および視線の向き情報などにより、他端末からの
情報品質を決定し、決定した品質の情報を他端末に対し
て要求する。要求を受けた端末は各端末の要求にあった
品質に情報を加工し、各端末に情報を送信する。
【0005】図38は、従来の分散接続方式による情報
の伝送の様子を示す図である。(a)は端末装置の接続
図であり、(S)は共有仮想空間における各ユーザの分
身を示す図である。(a)内の各端末装置111〜11
4の制御する分身は、(S)内の分身141〜144へ
破線矢印で対応付けている。なお、各端末装置111〜
114の名前をそれぞれ「端末A」、「端末B」、「端
末C」、「端末D」とする。そして、各端末装置に付与
されたものと同じアルファベット記号を用いて、その端
末装置を操作するユーザの分身を示す。
【0006】(a)の接続図において、端末装置111
〜114は、ルータ121,122を介して互いに接続
されている。端末装置111は、伝装路131によりル
ータ121に接続されている。端末装置112は、伝送
路132を介してルータ121に接続されている。端末
装置113は、伝送路133を介してルータ122に接
続されている。端末装置114は、伝送路134を介し
てルータ122に接続されている。また、2つのルータ
121,122は、互いに伝送路135で接続されてい
る。
【0007】(a)内の実線矢印は端末装置111から
の情報が、端末装置112へ100%の品質で、端末装
置113へ32%の品質で伝送されることを表してい
る。これは、端末装置112および端末装置113がそ
れぞれ共有空間内の分身142,143の位置情報によ
り端末装置111からの情報品質をその品質に決定し、
端末装置111に対して情報を要求したことによる。
【0008】このように、分身の位置情報や向きに応じ
て、相手から受け取る情報品質を低下させれば、伝送路
を介して通信すべき情報量を減らすことができる。次
に、従来の集中接続方式について説明する。集中接続方
式では、利用者の端末は、情報の蓄積機能を有するサー
バに情報を送信し、さらに利用者の端末は自分身および
他分身の位置情報および視線の向き情報などにより他端
末からの情報品質を決定し、決定した品質の情報をサー
バに対して要求する。サーバは各端末から要求された情
報を要求された品質に加工し、各端末に送信する。
【0009】図39は、従来の集中接続方式による情報
の伝送の様子を示す図である。図39の(a)は端末装
置の接続図であり、(S)は共有仮想空間における各ユ
ーザの分身を示す。(a)に示したように、端末装置2
11〜214とルータ221,222とサーバ231と
が、伝送路241〜246により接続されている。端末
装置211〜214とルータ221,222との接続関
係は、図38に示したものと同じである。サーバ231
は、伝送路246を介してルータ221に接続されてい
る。
【0010】この方式では、端末装置211の品質10
0%の情報が常にサーバ231に送信される。端末装置
212および端末装置213はそれぞれ共有空間内の分
身の位置情報により端末装置211からの情報品質を決
定し、サーバ231に対してそれぞれ品質100%およ
び品質32%の端末装置211からの情報を要求する。
サーバ231は端末装置212および端末装置213に
端末装置211の情報を要求された品質で送信する。
【0011】これにより、各端末装置がサーバから受け
取る情報の品質を適宜低下させることで、通信全体の情
報量を減少させることができるとともに、各端末装置か
らの情報送信が一度ですむので、端末装置の処理に対す
る負荷が小さくてすむ。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の2つの
方式では、以下のような問題点があった。分散接続方式
では(図38参照)、端末装置111からの情報が伝送
路131上において、端末装置112宛の品質100%
の情報と端末装置113宛の品質32%の情報とが重複
し、伝送路131上での伝送の負荷が大きくなる。しか
も、端末装置111では送り先の端末数だけ情報の複製
を作成し、送信する必要があり、端末装置の処理に対す
る負荷も過大となる。
【0013】従来の集中接続方式(図39参照)では、
伝送路241で端末装置211からサーバ231宛の情
報とサーバ231から端末装置212宛の情報が重複す
る。さらに、伝送路246では端末装置211からサー
バ231宛の情報とサーバ231から端末装置212宛
および端末装置213宛の情報も重複する。従って、伝
送路246を介した伝送の負荷が過大となる。
【0014】このように、従来のいずれの方式を用いて
も、どこかの伝送路において負荷が過大となってしま
う。そこで、何らかの手段で伝送路にかかる負荷を軽減
する必要がある。
【0015】ところで、複数の端末が伝送資源を共有す
るネットワークに関する技術とは別に、マルチキャスト
と呼ばれる通信方式がある。伝統的なコンピュータ通信
では端末−サーバ間または端末−端末間が1対1通信で
あったのに対して、マルチキャスト通信方式では、放送
型通信と呼ばれる1対多の通信を前提とした方式であ
る。
【0016】伝統的なコンピュータ通信では、送信側の
ホストが複数のホストに同じ内容を送信する場合に、各
ホストアドレス宛のパケットを受信ホストの数だけ繰り
返して別々に送信していたので、同じ情報を持つパケッ
トが伝送路に重複し伝送路の負荷を大きくした。一方マ
ルチキャスト通信では、特定のホスト群を意味するアド
レスを導入することによって、送信側のホストはホスト
群のアドレス宛のパケットを一度だけ送信すればよく、
同じ情報を持つパケットが伝送路に重複することがなく
伝送路の負荷を軽減できる。
【0017】このようにマルチキャストは1対多通信に
適した通信方式であるが、従来のマルチキャストは全て
の受信者に全く同じ情報を伝送するので、ある端末の処
理能力が低かったり端末までの伝送路容量が少なかった
りすると、その端末や伝送路に処理しきれないほどの大
きな負荷をかけてしまうという問題があった。
【0018】またユーザの要求はさまざまであり、ある
ユーザは高品質な音声放送を得るために端末の処理能力
や伝送路容量の多くを費やすことを望んでも、別のユー
ザは低品質で端末や伝送路に対する負荷の少ない音声放
送を望むかも知れない。
【0019】このような問題を解決するための技術とし
て、受信者側からの要求に応じたフィルタリング技術が
ある。これを以下に説明する。 (1)送信者はセッションを識別し得る識別子( 例えば
フロースペックと呼ばれる) を付加したパケットを送信
する。 (2)送信者は音声のサンプリングや動画などのフレー
ム化に際して、優先度を付けてパケット化する。
【0020】図40は、優先度を付けてパケット化され
た動画フレームを示す図である。この図に示したよう
に、複数の動画フレームに予め優先度を付けておけば、
品質を劣化させる場合にも、少ない情報量で可能な最良
の品質を確保できる。 (3)各端末はセッションの識別子を含んだpathメッセ
ージを定期的に送信し、またネットワーク間のパケット
を中継するルータは、隣接する下流ルータへpathメッセ
ージを送信する。下流ルータはpathメッセージを受信す
ることによって隣接する上流ルータをセッション毎に識
別することができる。 (4)各受信者は指定したセッションの情報を要望の品
質で伝送するように上流ルータに要求パケットを送信す
る。 (5)各ルータは下流からの要求パケットに応じて、要
求パケットを受け取ったネットワークの指定されたセッ
ションに優先度を設定する。 (6)さらに各ルータは下流ネットワークに設定した優
先度に応じて、上流への要求パケットを生成し、隣接す
る上流ルータまたは送信者端末へ送信する。 (7)各ルータは上流から優先度つきパケットを受信す
ると、そのセッションの下流ネットワーク毎に設定され
た優先度に基づき、指定の優先度以上のパケットは下流
に中継し、それよりも低い優先度のパケットは中継しな
い。
【0021】図41は、送信者からのパケットと要求パ
ケットの伝送される様子を示す図である。この例では、
端末装置311〜314と、ルータ321,322とが
伝送路331〜335を介して互いに接続されている。
接続関係は、図38の例と同じである。図41では端末
装置311が他の端末装置312〜314に動画などの
パケットを送信し( 図中の実線矢印) 、端末装置312
〜314は上流へ向けて要求パケットを送信する( 図中
の破線矢印) 。
【0022】図中、端末装置312は100%の品質
を、端末装置313は30%の品質を、端末装置314
は60%の品質をそれぞれ要求する。ルータ322は端
末装置313から品質30%の要求パケットと端末装置
314から品質60%の要求パケットを受け取ると、上
流のルータ321に60%の品質を要求する。ルータ3
21は端末装置312からの品質100%の要求パケッ
トと、ルータ322からの品質60%の要求パケットと
を受け取り、上流の端末装置311へ100%の品質を
要求する。
【0023】端末装置311からの動画などのパケット
に関しては、まず端末装置311がルータ321へ優先
度、高、中、低の全パケットを送信する。ルータ321
は端末装置311からのパケットのうち、優先度、高、
中、低の全パケットを端末装置312へ中継するととも
に、優先度、高、中のパケットのみをルータ322へ中
継する。ルータ322はルータ321からのパケットの
うち、優先度、高、中の両パケットを端末装置313へ
中継するとともに、優先度高のパケットのみを端末装置
314へ中継する。
【0024】これにより、各伝送路での情報量を最低限
に抑えつつ、端末装置311からの情報を他の端末装置
312〜314へ送信することができる。ところが、こ
のフィルタリング技術では、各端末装置から要求する情
報の品質は、その都度ユーザが自己の操作する端末装置
へ入力することによってのみ変更することができた。そ
のため、仮想空間内の他の端末装置の分身の状態(分身
間の距離など)に応じて品質を決定することはできなか
った。すなわち、フィルタリング技術をそのまま仮想空
間共有システムに転用することはできなかった。
【0025】以上のように、複数の端末が伝送資源を共
有するネットワークを用いて仮想空間共有システムを構
築する際に、伝送資源の無駄の排除と、端末装置への負
荷の削減とを両立することができないという問題があっ
た。
【0026】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、共有仮想空間上の状態に応じて利用者毎に異
なる情報を伝送しつつ、同じ映像から作られる情報がネ
ットワーク上に重複しないような仮想空間共有システム
を提供することを目的とする。
【0027】また、本発明の他の目的は、共有仮想空間
上の状態に応じて利用者毎に異なる情報を伝送しつつ、
同じ映像から作られる情報がネットワーク上に重複しな
いような情報の送受信が可能な端末装置を提供すること
である。
【0028】また、本発明の他の目的は、共有仮想空間
上の状態に応じて利用者毎に異なる情報を伝送しつつ、
同じ映像から作られる情報がネットワーク上に重複しな
いような情報の中継が可能な中継装置を提供することで
ある。
【0029】また、本発明の他の目的は、仮想空間共有
システムに用いる端末装置への過剰な負荷を抑制するこ
とができるサーバを提供することである。また、本発明
の他の目的は、共有仮想空間上の状態に応じて利用者毎
に異なる情報を伝送しつつ、同じ映像から作られる情報
がネットワーク上に重複しないような情報の送受信をコ
ンピュータに行わせることができる端末装置用プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提
供することである。
【0030】また、本発明の他の目的は、共有仮想空間
上の状態に応じて利用者毎に異なる情報を伝送しつつ、
同じ映像から作られる情報がネットワーク上に重複しな
いような情報の中継をコンピュータに行わせることがで
きる分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0031】また、本発明の他の目的は、仮想空間共有
システムに用いる端末装置への過剰な負荷を抑制するた
めの処理をコンピュータに行わせることができる分身位
置管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、複数のユーザの仮想空間内の分身に関す
る情報を他のユーザに伝送する仮想空間共有システムに
おいて、仮想空間内における他分身および自分身の状態
を示す状態情報を保持する分身状態保持手段と、自分身
の状態情報の変更指令が入力されると、要求内容に応じ
て前記分身情報保持手段の内容を更新する自分身状態更
新手段と、仮想空間内の他分身の状態情報を受信する
と、受信した状態情報に基づいて、前記分身状態保持手
段の内容を更新する他分身状態更新手段と、前記分身状
態保持手段に保持された他分身および自分身の状態情報
を利用して、各他分身に関する情報の品質を決定する品
質決定手段と、前記品質決定手段が決定した品質を指定
し、他分身に対する品質要求を、伝送路を介して送信す
る品質指定手段と、前記分身状態保持手段に保持された
自分身の状態情報及び自分身を表現するための分身情報
を、伝送路を介して送られてきた品質要求で指定された
品質で伝送路を介して送信する情報送信手段と、伝送路
を介して送られてくる他分身情報を受信する情報受信手
段と、を具備する端末装置と、伝送路を介して送られて
くる分身情報を他の伝送路へどの程度の品質で送信する
のかを示す品質情報を保持する品質情報保持手段と、伝
送路を介して特定の端末装置を指定した品質要求を受信
すると、受信した品質要求に応じて、品質要求が送られ
てきた伝送路への指定された端末装置からの情報の品質
を更新する品質情報更新手段と、前記品質情報保持手段
を参照し、各情報を送信すべき品質の最大値を指定した
品質要求を、各情報を送信する端末装置が存在している
伝送路へ送信する要求送信手段と、伝送路を介して受け
取った情報を、前記品質情報保持手段に保持された品質
情報に従った品質の伝送路毎の情報に変換する情報品質
変更手段と、前記情報品質変更手段により生成された伝
送路毎の情報を、該当する伝送路に対して送信する情報
分配手段と、を具備する中継装置と、を有することを特
徴とする仮想空間共有システムが提供される。
【0033】このような仮想空間共有システムによれ
ば、端末装置で自己の分身状態を変更すると、その状態
の情報が情報送信手段によって送信される。すると、中
継装置の情報品質変更手段で品質が変更され、情報分配
手段により、他の伝送路に送信される。これにより、他
の各端末装置へ必要な品質の状態情報が送信される。他
の分身の状態情報を受け取った端末装置では、他分身状
態更新手段により、他分身の状態が更新される。一方、
品質決定手段により、自分身と他分身の分身状態に基づ
いた品質が決定され、品質指定手段によって、品質要求
が送信される。その品質要求を受け取った中継装置で
は、品質情報更新手段によって品質情報保持手段の内容
が更新される。すると、要求送信手段により、各情報の
品質の最大値を指定した品質要求が、その情報を送信す
る端末装置が存在する伝送路へ送信される。これによ
り、品質要求が端末装置へ届いた際には、他の端末装置
が必要としている品質の最大値が指定される。そこで、
情報送信手段により、指定された品質の情報が送信され
る。その分身情報は、中継装置の情報品質変更手段で、
各伝送路毎に所定の品質に変更され、情報分配手段によ
り各伝送路へ送信される。
【0034】これにより、各伝送路を介して送信する情
報が最低限の品質に抑えられると共に、同じ端末装置か
らの同種の情報が重複して伝送されることがなくなる。
また、上記課題を解決するために、仮想空間内における
自己のユーザの分身を操作すると共に、仮想空間内にお
ける他のユーザの分身の情報を中継装置を介して取得す
る端末装置において、仮想空間内における他分身および
自分身の状態を示す状態情報を保持する分身状態保持手
段と、自分身の状態情報の変更指令が入力されると、要
求内容に応じて前記分身情報保持手段の内容を更新する
自分身状態更新手段と、仮想空間内の他分身の状態情報
を受信すると、受信した状態情報に基づいて、前記分身
状態保持手段の内容を更新する他分身状態更新手段と、
前記分身状態保持手段に保持された他分身および自分身
の状態情報を利用して、各他分身に関する情報の品質を
決定する品質決定手段と、前記品質決定手段が決定した
品質を指定し、他分身に対する品質要求を、伝送路を介
して送信する品質指定手段と、前記分身状態保持手段に
保持された自分身の状態情報及び自分身を表現するため
の分身情報を、伝送路を介して送られてきた品質要求で
指定された品質で伝送路を介して送信する情報送信手段
と、伝送路を介して送られてくる他分身情報を受信する
情報受信手段と、を有することを特徴とする端末装置が
提供される。
【0035】このような端末装置であれば、上記仮想空
間共有システムの端末装置として利用することができ
る。また、上記課題を解決するために、伝送路を介して
接続された端末装置間の、仮想空間内の分身に関する情
報を中継する中継装置において、伝送路を介して送られ
てくる分身情報を他の伝送路へどの程度の品質で送信す
るのかを示す品質情報を保持する品質情報保持手段と、
伝送路を介して特定の端末装置を指定した品質要求を受
信すると、受信した品質要求に応じて、品質要求が送ら
れてきた伝送路への指定された端末装置からの情報の品
質を更新する品質情報更新手段と、前記品質情報保持手
段を参照し、各情報を送信すべき品質の最大値を指定し
た品質要求を、各情報を送信する端末装置が存在してい
る伝送路へ送信する要求送信手段と、伝送路を介して受
け取った情報を、前記品質情報保持手段に保持された品
質情報に従った品質の伝送路毎の情報に変換する情報品
質変更手段と、前記情報品質変更手段により生成された
伝送路毎の情報を、該当する伝送路に対して送信する情
報分配手段と、を有することを特徴とする中継装置が提
供される。
【0036】このような中継装置であれば、上記仮想空
間共有システムの中継装置として利用することができ
る。また、上記課題を解決するために、仮想空間内に参
加しているユーザの分身の位置を管理するサーバにおい
て、仮想空間内の分身の位置情報を保持する位置情報保
持手段と、端末装置の分身の位置情報を受信すると、受
信した分身の位置情報と、前記位置情報保持手段に保持
されている他の分身の位置情報とを比較し、分身同士の
仮想空間内での距離が予め設定されたしきい値を超えて
接近したことを検知する分身間距離検知手段と、前記分
身間距離検知手段により、前記しきい値を超えて接近し
た分身の互いの位置情報に関する状態情報を相手方の端
末装置へ通知する接近分身情報通知手段と、を有するこ
とを特徴とするサーバが提供される。
【0037】このようなサーバを伝送路を介して上記仮
想空間共有システムの中継装置に接続すれば、仮想空間
内の分身同士がしきい値を超えて接近すると、互いの分
身の位置情報が相手方の端末装置へ送られる。これによ
り、端末装置では、一定の距離以内の他分身の情報のみ
を管理すればよくなる。
【0038】また、上記課題を解決するために、仮想空
間内における自己のユーザの分身を操作すると共に、仮
想空間内における他のユーザの分身情報を取得するため
の端末装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体において、仮想空間内における他分身
および自分身の状態を示す状態情報を保持する分身状態
保持手段、自分身の状態情報の変更指令が入力される
と、要求内容に応じて前記分身情報保持手段の内容を更
新する自分身状態更新手段、仮想空間内の他分身の状態
情報を受信すると、受信した状態情報に基づいて、前記
分身状態保持手段の内容を更新する他分身状態更新手
段、前記分身状態保持手段に保持された他分身および自
分身の状態情報を利用して、各他分身に関する情報の品
質を決定する品質決定手段、前記品質決定手段が決定し
た品質を指定し、他分身に対する品質要求を、伝送路を
介して送信する品質指定手段、前記分身状態保持手段に
保持された自分身の状態情報及び自分身を表現するため
の分身情報を、伝送路を介して送られてきた品質要求で
指定された品質で伝送路を介して送信する情報送信手
段、伝送路を介して送られてくる他分身情報を受信する
情報受信手段、としてコンピュータを機能させることを
特徴とする端末装置用プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0039】このような端末装置用プログラムをコンピ
ュータに実行させれば、上記本発明の仮想空間共有シス
テムに用いる端末装置の機能をコンピュータで実現する
ことができる。
【0040】また、上記課題を解決するために、仮想空
間内のユーザの分身に関する情報を中継するための分身
情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体において、伝送路を介して送られてくる分
身情報を他の伝送路へどの程度の品質で送信するのかを
示す品質情報を保持する品質情報保持手段、伝送路を介
して特定の端末装置を指定した品質要求を受信すると、
受信した品質要求に応じて、品質要求が送られてきた伝
送路への指定された端末装置からの情報の品質を更新す
る品質情報更新手段、前記品質情報保持手段を参照し、
各情報を送信すべき品質の最大値を指定した品質要求
を、各情報を送信する端末装置が存在している伝送路へ
送信する要求送信手段、伝送路を介して受け取った情報
を、前記品質情報保持手段に保持された品質情報に従っ
た品質の伝送路毎の情報に変換する情報品質変更手段、
前記情報品質変更手段により生成された伝送路毎の情報
を、該当する伝送路に対して送信する情報分配手段、と
してコンピュータを機能させることを特徴とする分身情
報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体が提供される。
【0041】このような分身情報中継プログラムをコン
ピュータに実行させれば、上記本発明の仮想空間共有シ
ステムに用いる中継装置の機能をコンピュータで実現す
ることができる。
【0042】また、上記課題を解決するために、仮想空
間内に参加しているユーザの分身の位置を管理するため
の分身位置管理プログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体において、仮想空間内の分身の位置
情報を保持する位置情報保持手段、端末装置の分身の位
置情報を受信すると、受信した分身の位置情報と、前記
位置情報保持手段に保持されている他の分身の位置情報
とを比較し、分身同士の仮想空間内での距離が予め設定
されたしきい値を超えて接近したことを検知する分身間
距離検知手段、前記分身間距離検知手段により、前記し
きい値を超えて接近した分身の互いの位置情報に関する
状態情報を相手方の端末装置へ通知する接近分身情報通
知手段、としてコンピュータを機能させることを特徴と
する分身位置管理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体が提供される。
【0043】このような分身位置管理プログラムをコン
ピュータに実行させれば、上記本発明のサーバの機能を
コンピュータで実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。本発明の仮想空間共有システムは、複数の端末装置
1〜4と、複数の中継装置5,6とからなる。各端末装
置1〜4は、伝送路を介して中継装置5,6に接続され
ている。中継装置5,6は、互いに伝送路を介して接続
されている。
【0045】端末装置1は、以下のような要素から構成
される(他の端末装置2〜4も同様の構成である)。分
身状態保持手段1aは、仮想空間内における他分身およ
び自分身の状態を示す状態情報(仮想空間内での各分身
の位置情報など)を保持する。自分身状態更新手段1b
は、自分身の状態情報の変更指令(自分身状態変更指
令)が入力されると、要求内容に応じて分身情報保持手
段1aの内容を更新する。他分身状態更新手段1cは、
仮想空間内の他分身の状態情報(他分身状態情報)を受
信すると、受信した状態情報に基づいて、分身状態保持
手段1aの内容を更新する。品質決定手段1dは、分身
状態保持手段1aに保持された他分身および自分身の状
態情報を利用して、各他分身に関する情報の品質を決定
する。品質指定手段1eは、品質決定手段1dが決定し
た品質を指定し、他分身に対する品質要求を、伝送路を
介して送信する。情報送信手段1fは、分身状態保持手
段1aに保持された自分身の状態情報(自分身状態情
報)及び自分身を表現するための分身情報(自分身情
報)を、伝送路を介して送られてきた品質要求で指定さ
れた品質で伝送路を介して送信する。自分身情報として
は、例えば、ビデオカメラ1hにより撮影されたユーザ
自身の映像等が用いられる。情報受信手段1gは、伝送
路を介して送られてくる他分身情報を受信する。その情
報は、表示装置1iなどに表示される。
【0046】中継装置5は、以下のような要素で構成さ
れる(中継装置6も同様の構成である)。品質情報保持
手段5aは、伝送路を介して送られてくる分身情報を他
の伝送路へどの程度の品質で送信するのかを示す品質情
報を保持する。品質情報更新手段5bは、伝送路を介し
て特定の端末装置を指定した品質要求を受信すると、受
信した品質要求に応じて、品質要求が送られてきた伝送
路への指定された端末装置からの情報の品質を更新す
る。要求送信手段5cは、品質情報保持手段5aを参照
し、各情報を送信すべき品質の最大値を指定した品質要
求を、各情報を送信する端末装置が存在している伝送路
へ送信する。情報品質変更手段5dは、伝送路を介して
受け取った情報(分身情報や状態情報)を、品質情報保
持手段5aに保持された品質情報に従った品質の伝送路
毎の情報に変換する。情報分配手段5eは、情報品質変
更手段5dにより生成された伝送路毎の情報を、該当す
る伝送路に対して送信する。
【0047】このような仮想空間共有システムによれ
ば、端末装置1で自己の分身状態を変更すると、その状
態の情報が情報送信手段1fによって送信される。する
と、中継装置5の情報品質変更手段5dで品質が変更さ
れ、情報分配手段5eにより、他の伝送路に送信され
る。これにより、他の各端末装置2〜4及び中継装置6
へ必要な品質の状態情報が送信される。
【0048】他の分身の状態情報を受け取った端末装置
1では、他分身状態更新手段1cにより、他分身の状態
が更新される。一方、品質決定手段1dにより、自分身
と他分身の分身状態に基づいた品質が決定され、品質指
定手段1eによって、品質要求が送信される。その品質
要求を受け取った中継装置5では、品質情報更新手段5
bによって品質情報保持手段5aの内容が更新される。
すると、要求送信手段5cにより、各情報の品質の最大
値を指定した品質要求が、その情報を送信する端末装置
が存在する伝送路へ送信される。同様に、他の端末装置
からの品質要求が端末装置1へ届いた際には、他の端末
装置が必要としている品質の最大値が指定される。する
と、情報送信手段1fにより、指定された品質の分身情
報が伝送路上へ送信される。その分身情報は、中継装置
5の情報品質変更手段5dで、各伝送路毎に最低限必要
な品質に変更され、情報分配手段5eにより各伝送路へ
送信される。
【0049】これにより、各伝送路を介して送信する情
報が必要最低限の品質に抑えられると共に、同じ端末装
置からの同種の情報が重複して伝送されることがなくな
る。さらに、多数のユーザが仮想空間を共有できるよう
にするために、全てのユーザの分身に関する位置情報を
保持するサーバをネットワーク上に設けることで、各端
末装置での位置情報の管理負担を軽減できる。以下に、
そのようなサーバ(セッションサーバ)を設けた例を実
施の形態として説明する。なお、以下の実施の形態で
は、図1の中継装置5,6は、セッションルータに相当
する。
【0050】図2は、本発明の第1の実施の形態の仮想
空間共有システムの構成と共有仮想空間のイメージを示
す図である。図2の(a)は仮想空間共有システムの構
成図である。この実施の形態では、端末装置11〜1
4、セッションルータ21,22、セッションサーバ3
1、及び伝送路41〜46で構成される。なお、各端末
装置11〜14には、それぞれ「端末A」、「端末
B」、「端末C」、「端末D」の名称を与えるものとす
る。また、セッションルータ21,22の名前は、それ
ぞ「セッションルータX」、「セッションルータY」と
する。
【0051】端末装置11は伝送路41によりセッショ
ンルータ21に接続されている。端末装置12は伝送路
42によりセッションルータ21に接続されている。端
末装置13は伝送路43によりセッションルータ22に
接続されている。端末装置14は伝送路44によりセッ
ションルータ22に接続されている。さらにセッション
ルータ21とセッションルータ22は伝送路45で互い
に接続されており、セッションサーバ31は伝送路46
でセッションルータ21に接続されている。
【0052】図2の(S)は本システムでユーザが享受
できる共有仮想空間のイメージでありある。共有仮想空
間には、各端末装置11〜14のユーザが操作する分身
51〜54が存在する。ここで、端末装置11〜14の
それぞれのユーザに対応する分身51〜54の位置を
「位置A」、「位置B」、「位置C」、「位置D」とす
る。また、図中の「位置A' 」は分身51が端末装置1
1からの操作によって「位置A」から「位置A' 」に移
動したことを表す。
【0053】また、図2の(a)の各伝送路41〜46
に対応する弧矢印は、共有仮想空間における分身51〜
54の情報が本システムで伝送される様子を表し、矢印
に付随する数値は、伝送される情報の品質を表す。各伝
送路に対応する弧矢印のうち、実線は映像情報に関する
ものであり、破線は仮想空間上の分身51〜54の位置
情報に関するものである。
【0054】さらに分身51が「位置A」から「位置
A’」に移動したときに、本システムで伝送される分身
51の情報の品質について、映像情報は伝送路41と伝
送路42で100%から80%へ、伝送路43と伝送路
45で0%から60%へ変化する。また位置情報の品質
は、伝送路41,42,43,45,46では、100
%のままであり、伝送路44では、0%から100%へ
変化している。
【0055】図2の(a)では分身51の情報のみに着
目しているが、他の分身52〜54もそれぞれ情報を発
信しており、異なる品質で各伝送路上を流れる。分身5
2〜54の情報が各伝送路を流れる様子を以下に示す。
【0056】図3は、「端末B」の分身52の情報が伝
送路を流れる様子を示す図である。分身52の映像品質
は、伝送路41,42において100%から80%へ変
化する。位置情報の品質に変化はない。
【0057】図4は、「端末C」の分身53の情報が伝
送路を流れる様子を示す図である。分身53の映像品質
は、伝送路41において0%から60%に変化し、伝送
路43において30%から60%に変化し、伝送路45
において10%から60%に変化する。位置情報の品質
に変化はない。
【0058】図5は、「端末D」の分身54の情報が伝
送路を流れる様子を示す図である。分身54の画像品質
に変化はない。位置情報の品質は、伝送路41いおいて
0%から100%に変化している。
【0059】このように分身51が移動することによ
り、全ての端末装置11〜14に送られる位置情報や映
像情報の品質が変化する。このような処理を実現するた
めの各装置の内部構成を以下に示す。
【0060】図6は、本発明の仮想空間システムにおけ
る端末装置の構成を示す図である。端末装置11は、以
下のような要素で構成される(他の端末装置12〜14
の構成も同様である)。
【0061】仮想空間出力部11aは、端末装置11の
ユーザに対して、共有仮想空間の状態を、音声や映像な
どのユーザの感覚器官を通して伝達する。伝達手段とし
ては、スピーカや表示装置などを用いる。
【0062】仮想空間入力部11bは、キーボード、ジ
ョイスティック、マウス、マイク、もしくはカメラなど
の入力装置を通して、端末のユーザから共有仮想空間内
で自端末装置が制御する分身(自分身と呼ぶ)を制御す
るためのあるいは他の分身(他分身と呼ぶ)へ情報を発
信するための入力を受ける。例えば、ユーザ自身をカメ
ラで撮影し、その映像を自分身の情報として他の端末へ
送信する。
【0063】情報送受部11cは、自分身の情報および
他分身へ発信するための情報(これらを空間情報と呼
ぶ)を自端末と同じグループに属する端末群へ向けて送
信するとともに、自端末と同じグループに属する端末群
へ向けて他端末が送信した空間情報を受信する。
【0064】経路表保持部11dは、各端末装置からの
空間情報が、どのセッションルータから送られてくるの
かを示す経路表を保持する。要求送受部11eは、他の
端末装置が送信する空間情報の品質に対する要求(要求
パケットと呼ぶ) を他端末装置またはセッションルータ
へ向けて送信する機能と、自端末が送信する空間情報の
品質に対する要求パケットを受信する機能とを有する。
【0065】要求保持部11fは、要求パケットに含ま
れる品質値を保持する。すなわち、自己の分身の情報を
送信するときの品質値と、他の端末装置へ要求する品質
値とを保持している。
【0066】情報保持部11gは、共有仮想空間の状態
を保持する。具体的には、共有空間内での各端末装置を
操作するユーザの分身の位置情報を保持する。情報処理
部11hは、上記の仮想空間出力部11a、仮想空間入
力部11b、情報送受部11c、経路表保持部11d、
要求送受部11e 、及び情報保持部11gを制御する。
【0067】図7は、本発明の仮想空間システムにおけ
るセッションサーバの構成を示す図である。図7による
とセッションサーバは、以下の要素で構成される。情報
受信部31aは、自身が管理する端末群に向けて送信さ
れた空間情報を受信する。
【0068】情報保持部31bは、情報受信部31aか
ら受信した空間情報を保持する。情報通知部31cは、
情報保持部31bが保持する内容の一部を端末装置へ送
信する。
【0069】要求送信部31dは、自身が管理する各端
末装置の空間情報に対する要求パケットを送信する。経
路表保持部31eは、自己の管理している端末装置の空
間情報をどのセッションルータから受信しているかを示
す経路表を保持する。
【0070】情報処理部31fは、これら情報受信部3
1a、情報保持部31b、情報通知部31c、要求送信
部31d、および経路表保持部31eを制御する。図8
は、本発明の仮想空間システムにおけるセッションルー
タの構成を示す図である。セッションルータ21は、以
下のような要素から構成される(セッションルータ22
の構成も同様である)。
【0071】伝送制御部21aは、伝送路からパケット
を受信する機能と、伝送路へパケットを送信する機能と
を有している。そして、セッションルータ、端末装置、
あるいはセッションサーバ、またはこれらのグループに
論理的に接続された複数のリンク21aa〜21acが
確立されている。
【0072】品質表保持部21bは、各端末からの各種
空間情報をそれぞれ各リンクへどの品質で送信するかを
示す品質表を保持する。経路表保持部21cは、各端末
装置からの空間情報をネットワーク上のどのノードから
受信しているかを示す経路表を保持している。
【0073】要求送受部21dは、端末装置および他の
セッションルータによって送信された要求パケットをリ
ンク相手から受信する機能と、所定のリンクを通して他
の端末装置およびセッションルータへ要求パケットを送
信する機能とを有している。
【0074】要求処理部21eは、要求送受部21dが
受信した要求パケットに応じて品質表を更新する。ま
た、品質表および経路表の内容に応じて要求パケットを
生成する。生成した要求パケットは、要求送受信部21
dを介して送信する。
【0075】情報送受部21fは、端末装置および他の
セッションルータによって送信された空間情報をリンク
相手から受信する機能と、所定のリンクを通して他の端
末装置およびセッションルータへ空間情報を送信する機
能とを有する。
【0076】情報加工部21gは、空間情報を要望の品
質に加工あるいはフィルタリングする。情報配送部21
hは、情報送受部21dが受信した空間情報を品質表の
内容に応じてどのリンクへどの品質で送信するかを決定
する機能と、空間情報を要望の品質に加工あるいはフィ
ルタリングすべく情報加工部21gを制御する機能と、
各リンクから空間情報を送信すべく情報送受部21fを
制御する機能とを有する。
【0077】本実施の形態では各端末装置11〜14の
情報処理部は、共有仮想空間内における自分身と他分身
との距離によって、各分身からの空間情報に対する品質
要求を決定し、要求パケットとして送信するものとす
る。空間情報のうち、映像情報に対する要求品質は分身
間の距離と品質の関係を示すグラフに基づいて決定す
る。
【0078】図9は、仮想空間内の距離と映像情報の品
質との関係を示すグラフである。このグラフでは、横軸
に仮想空間内の距離Dをとり、縦軸に映像情報の品質を
とっている。この例では、距離が25を超えると、映像
品質のレベルが徐々に落ちていき、距離が50以上とな
ると映像情報の転送がなくなる。
【0079】また、位置情報の品質も同様に、分身間の
距離と品質の関係を示すグラフに基づいて決定する。図
10は、仮想空間内の距離と位置情報の品質との関係を
示すグラフである。このグラフでは、横軸に仮想空間内
の距離Dをとり、縦軸に位置情報の品質をとっている。
この例では、分身間の距離が80以内であれば100%
の品質で位置情報を転送するが、距離が80を超えると
位置情報は転送されなくなる。
【0080】なお、本実施の形態のセッションサーバ3
1は、自身の管理する仮想空間内の分身を制御する全て
の端末装置11〜14から位置情報のみを常に受信すべ
く、すべての端末装置11〜14からの位置情報に対す
る品質100%の要求パケットを、全ての端末装置11
〜14へ送信する。
【0081】また、セッションルータ21,22は空間
情報に対する下流からの複数の品質要求のうち、最大値
の品質要求を上流へ要求パケットとして送信するものと
する。ここで、「上流」、「下流」とは、分身の情報
(映像情報や位置情報)が送られる方向に沿って、送信
側が上流であり、受信側が下流である。分身51の移動
前での各伝送路上で要求パケットが流れる様子は、次の
ようになる。
【0082】図11は、映像情報に対する要求パケット
が流れる様子を示す図である。例えば、端末装置12に
対する、他の端末装置12〜14からの映像情報に対す
る要求バケットは、端末装置11が100%で要求し、
端末装置13が10%で要求し、端末装置14は要求を
出していない。すると、セッションルータ22は、端末
装置12から見た下流の端末装置53,54からの最大
値である10%の品質要求で、セッションルータ21へ
要求パケットを送る。セッションルータ21は、端末装
置11からの品質要求とセッションルータ22からの品
質要求とを比べ、最大の値である100%の品質の要求
パケットを端末装置12へ送る。
【0083】図12は、位置情報に対する要求パケット
が流れる様子を示す図である。各分身同士の距離が80
を超えていないため、位置情報に対する要求パケットは
全て100%である。
【0084】図13は、分身51の移動前に「セッショ
ンルータX」が持つ品質表を示す図である。また、図1
4は、分身51の移動前に「セッションルータY」が持
つ品質表を示す図である。
【0085】品質表は、映像情報と位置情報とに分れて
いる。そして、それぞれの品質表に、端末名、リンクお
よび品質が対応づけて登録されている。端末名は、要求
パケットにより情報を要求された端末装置の名称であ
る。リンクは、要求パケットが送られてきたリンクの番
号であり、「1〜6」の数字は、伝送路41〜46にそ
れぞれ対応している。
【0086】このような品質表はセッションルータ2
1,22が要求パケットを受信することによって作成さ
れる。セッションルータ21,22は各端末装置11〜
14の送信する空間情報を品質表の値に基づいた品質で
配送する。
【0087】ここで、分身51が「位置A」から「位置
A' 」に移動した後で各端末装置11〜14の送信する
空間情報の伝送品質が変化する様子を、順を追って説明
する。
【0088】まず、分身51が「位置A’」に移動する
と、端末装置11は情報保持部に含まれる分身51の位
置情報を更新し、情報保持部の新たな情報に基づいて、
他の端末装置からの空間情報に対する品質要求を決定
し、要求保持部を更新する。さらに、端末装置11は分
身51の新たな位置情報「位置A' 」を送信し、送信さ
れた位置情報は図2の破線矢印に基づいて伝送され、端
末装置12, 端末装置13およびセッションサーバ31
によって受信される。
【0089】端末装置12, 端末装置13は分身51の
新たな位置情報を受信すると、情報保持部に含まれる分
身51の位置情報を更新する。そして、情報保持部の新
たな情報に基づいて、他の端末装置からの空間情報に対
する品質要求を決定し、要求保持部を更新する。
【0090】セッションサーバ31は分身51の新たな
位置情報を受信すると、情報保持部に含まれる分身51
の位置情報を更新する。そして、セッションサーバ31
は分身51と分身54の距離が80以上から80未満へ
変化したことを検知し、分身51の位置情報を端末装置
14へ、分身54の位置情報を端末装置11へ通知す
る。
【0091】端末装置11はセッションサーバ31から
分身54の位置情報を通知されると、情報保持部に分身
54の位置情報を追加し、新たな情報に基づいて品質要
求を決定し、要求保持部を更新する。
【0092】端末装置14はセッションサーバ31から
分身51の位置情報を通知されると情報保持部に分身5
4の位置情報を追加し、新たな情報に基づいて品質要求
を決定し、要求保持部を更新する。
【0093】次に、各端末は要求保持部の新たな内容に
基づいて要求パケットを生成し、経路表に基づいた上流
ノードへ送信する。次に、セッションサーバ21,22
は下流ノードからの要求パケットを受信すると、その内
容に応じて品質表を更新する。そして新たな品質表を基
に上流への品質要求を決定し、要求パケットを経路表に
基づいた上流ノードへ送信する。各伝送路上の要求パケ
ットが流れる様子を以下に示す。
【0094】図15は、映像情報に対する要求パケット
が流れる様子を示す図である。この図を、分身51が
「位置A' 」に移動する前の様子(図11に示す)と比
較して説明する。この例では、端末装置11から他の端
末装置12〜14への要求パケットは、端末装置12に
対する要求が100%から80%になるとともに、端末
装置13に対する60%の要求が新たに追加されてい
る。
【0095】また、端末装置12〜14から端末装置1
1への要求パケットは、端末装置12からの要求が10
0%から80%に変化し、端末装置13からの60%の
要求が新たに追加されている。
【0096】図16は、位置情報に対する要求パケット
が流れる様子を示す図である。この例では、分身51が
「位置A' 」に移動する前の様子(図12に示す)と変
わるところはない。
【0097】また、セッションルータ21,22の品質
表は以下のように更新される。図17は、分身51の移
動後に「セッションルータX」が持つ品質表を示す図で
ある。この図の管理表を、分身51の移動前(図13に
示す)と比べると、映像情報に関しては、次のように変
化している。端末装置11(端末A)に対するリンク
「2」からの要求が、100%から80%に変わってい
る。端末装置11(端末A)に対するリンク「5」から
の60%の要求が新たに追加されている。端末装置12
(端末B)に対するリンク「1」からの要求が、100
%から80%に変わっている。端末装置13(端末C)
に対するリンク「1」からの60%の要求が新たに追加
されている。位置情報に関しては、端末装置13(端末
D)に対するリンク「1」からの100%の要求が追加
されている。
【0098】図18は、分身51の移動後に「セッショ
ンルータY」が持つ品質表を示す図である。この図の管
理表を、分身51の移動前(図14に示す)と比べる
と、映像情報に関しては、次のように変化している。端
末装置11(端末A)に対するリンク「3」からの60
%の要求が新たに追加されている。端末装置13(端末
C)に対するリンク「5」からの要求が、10%から6
0%に変わっている。位置情報に関しては、端末装置1
1(端末A)に対するリンク「4」からの100%の要
求が追加されている。
【0099】各端末装置11〜14は自身に対する要求
パケットを受信すると、その内容に基づいて要求保持部
を更新し、要求保持部の内容に基づいた品質で自分身の
空間情報を送信する。
【0100】そして、セッションルータ21,22は各
端末装置からの空間情報を新たな品質表に基づいてフィ
ルタリングまたは加工して下流へ転送する。このような
処理の流れを、PAD図で示すと以下のようになる。図
19〜図22が端末装置の処理の流れを示しており、図
23、図24がセッションサーバの処理の流れを示して
おり、図25〜図27がセッションルータの処理の流れ
を示している。
【0101】図19は、自分身が移動した際の端末装置
での処理の流れを示すPAD図である。この処理は全
て、端末装置の情報処理部が周囲の他の機能を制御して
実行する処理である。 [S1]分身の位置(location)が移動した場合には、
情報保持部内の自分身の位置情報(位置情報クラス)
を、新たな位置(location)に変更する。 [S2]情報保持部が持つ全ての他分身の情報毎に以下
のステップS3〜S5の処理を行う。この処理が終了し
たら、ステップS6に進む。 [S3]対象となる他分身(Avatar)に対し、空間情報
のクラス毎(映像情報のクラスと位置情報のクラス等の
別)に、以下のステップS4〜S5の処置を行う。この
処理が終了したら、ステップS2に戻る。 [S4]対象となるクラス(Class )に対し、そのクラ
スの要求品質決定関数(図9や図10にグラフで示した
関数)に基づいて品質(quality )を決定する。これ
は、自分身と他分身との距離に応じて決定する。 [S5]要求保持部の他分身(Avatar)の対象となるク
ラスでの要求品質に、ステップS4に求められた品質
(quality )を設定する。処理が終了したらステップS
3に戻る。 [S6]位置情報を仮想空間を共有する端末群宛に送信
する。
【0102】このようにして、自己の要求品質を更新す
るとともに、他の端末装置に対して自己の分身の位置を
伝えることができる。図20は、他分身の位置情報を受
信した際の端末装置の処理を示すPAD図である。この
処理は全て、端末装置の情報処理部が周囲の他の機能を
制御して実行する処理である。 [S11]受信した他分身の位置情報が、情報保持部内
の該当する分身の位置情報と一致するか否かを判断し、
一致しない場合(位置が移動している)には、以下のス
テップS12〜15の処理を行う。 [S12]情報保持部内の該当する他分身(Avatar)の
位置情報(位置情報クラス)を、受信した位置(Locati
on)に変更する。 [S13]対象となる他分身(Avatar)に対し、空間情
報のクラス毎(映像情報のクラスと位置情報のクラス等
の別)に、以下のステップS14〜S15の処置を行
う。 [S14]対象となるクラス(Class )に対し、そのク
ラスの要求品質決定関数に基づいて品質(Quality )を
決定する。これは、自分身と他分身(Avatar)との距離
に応じて決定する。 [S15]要求保持部の他分身(Avatar)の対象となる
クラスでの要求品質に、ステップS14に求められた品
質(Quality )を設定する。処理が終了したらステップ
S13に戻る。
【0103】このようにして、他分身の位置情報を受信
した際には、該当する他分身の位置情報を更新し、その
他分身に関する要求品質を更新することができる。図2
1は、要求パケットを送信する際の端末装置の処理を示
すPAD図である。この処理は全て、端末装置の情報処
理部が周囲の他の機能を制御して実行する処理である。 [S21]他分身(Avatar)のクラス(Class )に対す
る要求品質(Quality )を得る。 [S22]経路表より、他分身(Avatar)の情報を中継
している上流のノード(セッションルータなど)の情報
を得る。 [S23]分身(Avatar)のクラス(Class )の情報に
対する要求(Quality )を、ステップS22で取得した
ノード宛に送信する。
【0104】図22は、要求パケットを受信した際の端
末装置の処理を示すPAD図である。この処理は全て、
端末装置の情報処理部が周囲の他の機能を制御して実行
する処理である。 [S31]受信した要求パケットで指定されたクラス
(Class )の品質(Quality )が、要求保持部内の自分
身の情報を送出する際の品質と一致するか否かを判断
し、一致しない場合には、以下のステップS32〜S3
3の処理を行う。 [S32]要求保持部の自分身のクラス(Class )に対
する要求品質を要求パケットで指定された品質(Qualit
y )とする。 [S33]情報のクラスに応じた手法で品質を変更(映
像情報のクラスであればサンプリングレート、フレーム
レート、解像度、色数、情報パケット送信頻度などのパ
ラメータを変更)する。
【0105】これにより、端末から送出される映像情報
等の品質が変更される。図23は、分身の位置情報を受
信した際のセッションサーバの処理の流れを示すPAD
図である。この処理は全て、セッションサーバの情報処
理部が周辺の他の要素を制御して実行する処理である。 [S41]受信した分身(Avatar)の位置(Location)
が、情報保持部内の該当する分身(Avatar)の位置情報
と一致するか否かを判断し、一致しない場合には、以下
のステップS42〜S 48の処理を行う。 [S42]要求保持部に保持されている全ての分身(Av
atar2 )に対して、以下のステップS43〜S47の処
理を行う。 [S43]受信した分身(Avatar)の、情報保持部に設
定されている位置情報を「Location1 」とする。 [S44]要求保持部内の処理対象となる分身(Avatar
2 )の、情報保持部に設定されている位置情報を「Loca
tion2 」とする。 [S45]「Location1 」と「Location2 」との距離が
予め設定されたしきい値よりも大きく、且つ受信した
「Location」と「Location2 」との距離が予め設定され
たしきい値以下である場合には、以下のステップS4
6,S47の処理を行う。 [S46]分身(Avatar)と分身(Avatar2 )との距離
がしきい値より近くなったため、分身(Avatar)の端末
装置へ分身(Avatar2 )の位置情報を通知する。 [S47]分身(Avatar2 )の端末装置へ分身(Avata
r)の位置情報を通知する。 [S48]情報保持部内の該当する分身(Avatar)の位
置情報(位置情報クラス)を、受信した位置(Locatio
n)に変更する。
【0106】図24は、要求パケットを送信する際のセ
ッションサーバの処理を示すPAD図である。この処理
は全て、セッションサーバの情報処理部が周辺の他の要
素を制御して実行する処理である。 [S51]情報保持部に保持されている全ての分身に対
して、以下のステップS52〜S54の処理を行う。 [S52]経路表に基づいて、対象となる分身(Avata
r)の情報を中継している上流のノードを特定する。 [S53]分身(Avatar)の位置情報に対する要求品質
を得る。 [S54]「分身:Avatar、クラス:位置情報、品質1
00%」の要求をステップS52で特定したノードに対
して送信する。
【0107】図25は、分身の空間情報を受信した際の
セッションサーバの処理を示すPAD図である。これ
は、セッションルータの情報配送部が、情報加工部と情
報送受部を制御しながら実行する処理である。 [S61]「Class 」に受信した情報のクラスを設定す
る。 [S62]「Table 」に、ステップS61で設定された
「Class 」に関する品質表を設定する。 [S63]ステップS62で設定された「Table 」の
「分身H 」に関する全項目に対して、以下のステップS
64の処理を実行する。 [S64]指定の品質になるように、「情報D」のデー
タを取捨するかもしくは加工して、その分身の情報を受
け取るべき端末装置に送信する。
【0108】図26は、要求パケットを受信した際のセ
ッションルータの処理を示すPAD図である。これは、
セッションルータの要求処理部が、要求送受部を制御し
ながら実行する処理である。 [S71]「Avatar」として、要求(Req )に含まれる
分身を設定する。 [S72]「Class 」として、要求(Req )に含まれる
クラスを設定する。 [S73]「Quality 」として、要求(Req )に含まれ
る品質を設定する。 [S74]分身「Avatar」の空間情報「Class 」を、品
質「Quality 」で、要求を受け取ったリンク(Link)に
転送するように、品質表を更新する。
【0109】図27は、要求パケットを送信する際のセ
ッションルータの処理を示すPAD図である。これは、
セッションルータの要求処理部が、要求送受部を制御し
ながら実行する処理である。 [S81]要求パケットを受け取ると、品質表内の全て
の分身に対して、以下のステップS82〜S85の処理
を行う。 [S82]分身(Avatar)の情報を中継している上流ノ
ード「Node」を、経路表より取得する。 [S83]品質表内の分身(Avatar)が送信する情報の
全てのクラスに対して、以下のステップS84、S 85
の処理を行う。 [S84]分身(Avatar)のクラスの中継先リンクのう
ちで、最大の品質値を、「Quality 」に設定する。 [S85]「分身:Avatar、クラス:Class 、品質:Qu
ality 」の要求を「Node」宛に送信する。
【0110】以上により、各端末装置の分身が共有仮想
空間内で移動すると、各分身の空間情報がそれまでとは
異なる品質で伝送されるように各セッションルータが設
定される。その結果、端末装置の表示画面で見ることの
できる他の分身の映像が、自己の分身との距離に応じて
変化する。
【0111】図28は、端末装置の画面に表示される他
分身の映像を示す図である。この例では、端末装置12
の画面に表示される映像の例を示している。(A)は、
分身51が「位置A」にいるときの画面を示しており、
(B)は、分身51が「位置A' 」に移動した後の画面
を示している。
【0112】分身51の移動前は、端末装置12のユー
ザの分身52の近くにいるため、分身51のユーザの映
像は高品質で見ることができ、表情の動きもよくわか
る。一方、端末装置13の分身53は、遠くにいるため
低品質の映像で、しかも小さくしか表示されない。
【0113】分身51が「位置A' 」に移動すると、自
己の分身52と分身51との距離が遠ざかるため、分身
51の映像品質が低くなる。このように、各端末は仮想
空間内で自分身の近くにいる他分身の映像を高い品質で
受信し、遠くにいる他分身の映像を低い品質で受信する
ので、現実世界のモデルを反映しつつ、各伝送路の負荷
を低く抑えることができる。しかも、同一端末が送信す
る映像が伝送路上で重複されることなく伝送されるの
で、伝送路に対する負荷を常に低く抑えることができ
る。
【0114】さらに、各端末装置は仮想空間内で自分身
の近くにいる他分身の位置情報のみを受信・保持するの
で、多人数で仮想空間を共有する場合でも各端末の負荷
を低く抑えることができる。
【0115】さらに、セッションサーバは本システムの
制御に必要な分身の位置情報のみを受信することによ
り、また分身同士の距離がしきい値を超えて近付いたと
きにそのときにだけ端末へ通知することにより、伝送路
およびセッションサーバの負荷を低く抑えることができ
る。
【0116】また、本実施の形態では各端末の情報処理
部は、共有仮想空間内における自分身と他分身との距離
によって品質要求を決定したが、自分身と他分身との向
きによって品質要求を決定してもよく、さらには他分身
と自分身との相対速度ベクトルによって品質要求を決定
してもよい。
【0117】この場合は、各端末およびセッションサー
バは分身の位置情報以外に向き情報や速度ベクトル情報
を空間情報として送受する必要がある。次に第2の実施
の形態について説明する。第2の実施の形態は、端末の
送信する空間情報のうち、映像情報と位置情報に加えて
新たに音声情報を導入し、映像情報と音声情報とをそれ
ぞれ異なる品質で伝送することを特徴とするものであ
る。
【0118】図29は、本発明の第2の実施の形態の仮
想空間共有システムの構成と共有仮想空間のイメージを
示す図である。この図は、共有仮想空間内の各分身の位
置関係と、そのときの「端末A」が送信する映像と音声
が各伝送路を流れる様子を示している。各端末の情報処
理部は、映像の品質要求は第1の実施の形態と同様に、
自分身と他分身との距離から図9のグラフによって決定
する。さらに、音声の品質要求は自分身と他分身との距
離から以下のグラフによって決定する。
【0119】図30は、仮想空間内の距離と映像情報の
品質との関係を示すグラフである。このグラフでは、横
軸に仮想空間内の距離をとり、縦軸に音声品質をとって
いる。この例では、仮想空間内の距離が15以上になる
と、音声品質が徐々に下がり、距離が30になった時点
で音声が途絶える。
【0120】また、各セッションルータは映像と音声を
異なる品質表で管理し、それぞれの品質表に基づいて伝
送する。図29において分身51が移動する前は、図3
0のグラフに基づいて、端末装置12は分身51の品質
100%の音声情報を要求するので、分身51の音声情
報は図29の(a)に示したように、伝送路41および
伝送路42を品質100%で伝送される。このときのセ
ッションルータ21(セッションルータX)の品質表を
以下に示す。
【0121】図31は、「セッションルータX」の品質
表を示す図である。この品質表には、映像情報と位置情
報とに加え、音声情報に関する品質表が設けられてい
る。分身51が「位置A’」へ移動後は、図30のグラ
フに基づくと、全ての端末装置はどの分身に対しても音
声情報を要求しなくなり、どの伝送路でも音声情報が伝
送されなくなる。このときのセッションルータ21(セ
ッションルータX)の品質表を以下に示す。
【0122】図32は、分身が移動後の「セッションル
ータX」の品質表を示す図である。このように、音声情
報の管理表には、全くデータがなくなる。これにより、
空間情報が共有仮想空間内を伝達するモデルを空間情報
のクラス毎に設定でき、例えば、仮想空間上のある分身
について、姿は見えるが音声は聞こえないといった現実
に近い状況が再現できるとともに、不要な空間情報が伝
送路上を流れないように詳細に制御することができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。第1の実施
の形態では1つのセッションサーバが共有仮想空間内の
全分身の位置情報を管理していたのに対し、第3の実施
の形態では、複数のセッションサーバが仮想空間内の分
身の位置情報を分割管理することを特徴とする。
【0123】図33は、本発明の第3の実施の形態の仮
想空間共有システムの構成と共有仮想空間のイメージを
示す図である。この図では、セッションサーバ32,3
3以外は第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ
要素には同一の符号を付し説明を省略する。
【0124】セッションサーバ32は、伝送路46を介
してセッションルータ21に接続されており、共有仮想
空間の領域W1(図中、鎖線で示す)にある分身の位置
情報を管理する。セッションサーバ33は、伝送路47
を介してセッションルータ22に接続されており、共有
仮想空間の領域W2(図中、破線で示す)にある分身の
位置情報を管理する。分身51は「位置A」から「位置
A’」を経由して「位置A”」へと移動し、各伝送路の
情報品質が移動にともなって変化してゆくことを表して
いる。
【0125】各端末装置11〜14は第1の実施の形態
と同様に図9のグラフによって映像情報の要求品質を決
定し、図10のグラフによって位置情報の要求品質を決
定する。
【0126】図34は、第3の実施の形態におけるセッ
ションサーバの構成を示す図である。なお、この図はセ
ッションサーバ32の構成として説明しているが、セッ
ションサーバ33の構成も同じである。
【0127】第3の実施の形態におけるセッションサー
バ32は、情報受信部32a、情報保持部32b、情報
通知部32c、要求送信部32d、経路表保持部32
e、情報処理部32f、領域保持部32g、および要求
保持部32hで構成される。この構成の第1の実施の形
態のセッションサーバとの違いは、新たに領域保持部3
2gと要求保持部32hが加わった点である。情報処理
部32f、領域保持部32gおよび要求保持部32h以
外の要素は、第1の実施の形態の同名の要素と同じ機能
を有している。
【0128】領域保持部32gは、仮想空間における自
身の管理する領域( 自領域) を保持し、自領域に隣接す
る各領域( 隣接領域) とそれを管理する各セッションサ
ーバの対応を保持する。
【0129】要求保持部32hは、位置情報を要求する
必要のある端末装置のリストを保持する。情報処理部3
2fは、セッションサーバ32は自領域内に存在する分
身の位置情報のみを受信すべく、それら分身の位置情報
に対する要求を行い、自領域外の分身の位置情報に対し
ては要求を行わない。
【0130】以下に分身51が「位置A’」を経由して
「位置A”」に移動するときの動作を、順を追って説明
する。簡単のため分身51の情報伝送についてのみ説明
する。
【0131】分身51の移動前は、分身51の映像情報
は、伝送路41→, セッションルータ21→伝送路42
の順で、品質80%で伝送され、最後に端末装置12で
受信される。また、分身51の位置情報は、伝送路41
からセッションルータ21を経由して伝送路42と伝送
路46に送られ、それぞれ端末装置12とセッションサ
ーバ31で受信される。
【0132】まず分身51が「位置A’」に移動する
と、分身51の新たな位置情報が端末装置12およびセ
ッションルータ22に受信される。端末装置12は分身
51の新たな位置情報を受信すると分身51の映像情報
に対して品質0%の要求品質を決定し、分身51の位置
情報に対して品質100%の要求品質を決定する。
【0133】セッションサーバ32は分身51の新たな
位置情報を受信すると、分身51が隣接する領域W2内
に移動したことを検知し、隣接する領域W2を管理する
セッションサーバ33に分身51の位置情報を通知す
る。また分身51の新たな位置は依然として領域W1に
含まれることを検知し、分身51の位置情報に対する品
質100%の要求品質を決定する。
【0134】セッションサーバ33は、分身51の位置
情報がセッションサーバ32から通知されると、分身5
1の位置が自領域W2に含まれることを検知し、分身5
1の位置情報に対する品質100%の要求品質を決定す
る。さらにセッションサーバ33は、新たに自領域に移
動した分身51と自領域に存在する分身53との距離が
80未満になったことを検知し、端末装置11に分身5
3の位置情報を通知し、端末装置13に分身51の位置
情報を通知する。
【0135】端末装置13は、分身51の位置情報がセ
ッションサーバ33から通知されると、分身51の位置
情報に対する品質100%の要求品質を決定し、分身5
1の映像情報に対しては品質0%の要求品質を決定す
る。
【0136】これにより、分身51が「位置A’」に移
動すると、分身51の位置情報はセッションルータ2
1,22を経由してセッションサーバ33および端末装
置13にも伝送されるようになる。また、今まで唯一分
身51の映像情報を要求していた端末装置12が要求品
質0%を決定し要求を中止するので、端末装置11は分
身51の映像情報を停止する。
【0137】次に、分身51が「位置A”」に移動する
と、分身51の新たな位置情報がセッションサーバ32
とセッションサーバ33および端末装置12と端末装置
13に受信される。
【0138】セッションサーバ32は分身51の新たな
位置情報を受信すると、分身51が自領域W1の外に移
動したことを検知し、分身51の位置情報に対して品質
0%の要求品質を決定する。
【0139】端末装置12は分身51の新たな位置情報
を受信すると、分身51との距離が80以上になったこ
とから、分身51の位置情報に対して品質0%の要求品
質を決定する。
【0140】端末装置13は分身51の新たな位置情報
を受信すると、分身51の映像情報に対して品質60%
の要求品質を決定し、分身51の位置情報に対して品質
100%の要求品質を決定する。
【0141】セッションサーバ33は分身51の新たな
位置情報を受信すると、分身51と分身54との距離が
80未満になったことを検知し、端末装置11に分身5
4の位置情報を通知し、端末装置14に分身51の位置
情報を通知する。
【0142】端末装置14は分身51の位置情報をセッ
ションサーバ33から通知されると、分身51の位置情
報に対する品質100%の要求品質を決定し、分身51
の映像情報に対しては品質0%の要求品質を決定する。
【0143】これにより、分身51が「位置A”」に移
動すると、分身51の位置情報は端末装置12とセッシ
ョンサーバ32には伝送されなくなり、端末装置14に
は伝送されるようになる。また、分身51の映像情報は
端末装置13のみに伝送されるようになる。
【0144】次に、本実施の形態のセッションサーバ3
2,33における処理の流れを示す。図35は、分身の
位置情報を受信した際の第3の実施の形態のセッション
サーバの処理の流れを示すPAD図の前半である。これ
は、セッションサーバの情報処理部が、その他の要素を
制御しながら実行する処理である。なお、以下の処理
は、分身の位置情報を受信した際に開始され、その分身
を示す値を「Avatar」とし、位置情報の値を「Locatio
n」とする。 [S101]分身の位置情報を受信したらその内容を解
析し、次のような判断を行う。
【0145】位置(Location)が自己の管理する領域W
1外であれば、ステップS102,S103の処理を行
う。情報保持部に、受け取った分身(Avatar)が存在し
ない場合には、ステップS104〜S 110の処理を行
う。位置(Location)が情報保持部内の、分身(Avata
r)の位置情報クラスの値と等しくない場合には、ステ
ップS111〜S118の処理を行う(図36に示
す)。位置(Location)が情報保持部内の、分身(Avat
ar)の位置情報クラスの値と等い場合には、そのまま処
理を終了する。 [S102]情報保持部から、分身(Avatar)の情報を
削除する。これは、分身(Avatar)が領域外に出たこと
を示す。 [S103]要求保持部から、分身(Avatar)の情報を
削除する。これにより、以後は分身(Avatar)の位置情
報を要求しなくなる。 [S104]情報保持部内の、分身(Avatar)を設定
し、その位置情報クラスの値へ、受け取った位置(Loca
tion)を登録する。これは、分身(Avatar)が領域内に
入ったことを示す。 [S105]要求保持部に分身(Avatar)を追加する。
これにより、以後は分身(Avatar)の位置情報を要求す
るようになる。 [S106]情報保持部内の全ての分身(Avatar2 )に
対して、以下のステップS107〜S110の処理を行
う。 [S107]情報保持部内の分身(Avatar2 )の位置情
報(位置情報クラス)の値を、「Location2 」とする。 [S108]「Location」と「Location2 」との距離が
予め設定されているしきい値以下であるか否かを判断
し、しきい値以下であればステップS109、S110
の処理を行う。 [S109]分身(Avatar)と分身(Avatar2 )との位
置が近いため、分身(Avatar)の端末装置に分身(Avat
ar2 )の位置情報を通知する。 [S110]分身(Avatar2 )の端末装置に分身(Avat
ar)の位置情報を通知する。
【0146】図36は、分身の位置情報を受信した際の
第3の実施の形態のセッションサーバの処理の流れを示
すPAD図の後半である。 [S111]情報保持部内の分身(Avatar)の位置情報
(位置情報クラス)の値を「Location1 」とする。 [S112]情報保持部内の全ての分身(Avatar2 )を
対象として、以下のステップS113〜S116の処理
を行う。 [S113]情報保持部内の分身(Avatar2 )の位置情
報(位置情報クラス)の値を「Location2 」とする。 [S114]「Location1 」と「Location2 」との距離
が予め設定されているしきい値より大きく、且つ「Loca
tion」と「Location2 」との距離が予め設定されている
しきい値以下である場合には、ステップS115,S1
16の処理を行う。 [S115]分身(Avatar)と分身(Avatar2 )との位
置が近いため、分身(Avatar)の端末装置に分身(Avat
ar2 )の位置情報を通知する。 [S116]分身(Avatar2 )の端末装置に分身(Avat
ar)の位置情報を通知する。 [S117]領域保持部の全てのセッションサーバ(s
s)に対して、以下のステップS118,119の処理
を行う。 [S118]「Location1 」が「ss」の領域外であり、
且つ「Location」が「ss」の領域内である場合には、以
下のステップS119の処理を行う。 [S119]「ss」に「Avatar」の位置情報を通知す
る。これは、隣接する領域に分身(Avatar)が移動した
ため、その領域を管理するセッションサーバ(ss)に対
して、分身(Avatar)が移動した旨を通知する処理であ
る。 [S120]情報保持部の分身(Avatar)の位置情報
に、「Location」の値を設定する。
【0147】図37は、要求パケットを送信する際のセ
ッションサーバの処理を示すPAD図である。この処理
は全て、セッションサーバの情報処理部が周辺の他の要
素を制御して実行する処理である。 [S121]情報保持部に保持されている全ての分身に
対して、以下のステップS122〜S123の処理を行
う。 [S122]経路表に基づいて、対象となる分身(Avat
ar)の情報を中継している上流のノードを特定する。 [S123]「分身:Avatar、クラス:位置情報、品質
100%」の要求をステップS52で特定したノードに
対して送信する。
【0148】以上により、複数のセッションサーバで1
つの共有仮想空間を分割管理する場合に端末同士の情報
伝送がうまく動作することを示した。本実施の形態の方
式により、共有仮想空間を複数のセッションサーバによ
り管理すると、共有仮想空間内に多くの分身が存在する
場合でも、各端末は全ての分身の位置情報を保持する必
要はなく、自分身の近くにいる分身の位置情報のみを保
持すればよく、各端末の負荷が軽くなるばかりか、遠距
離にある分身を管理する各端末間では、不要な位置情報
の送受を行わないので、伝送路の負荷が軽くなる。その
結果、より多人数で大きな共有仮想空間を実現すること
ができる。
【0149】なお、上記の処理機能は、コンピュータに
よって実現することができる。その場合、各装置が有す
べき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可能な
記録媒体に記録されたプログラムに記述されており、こ
のプログラムをコンピュータで実行することにより、上
記処理がコンピュータで実現される。コンピュータで読
み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や半導体
メモリ等がある。市場を流通させる場合には、CD−R
OM(Compact Disk Read Only Memory) やフロッピーデ
ィスク等の可搬型記録媒体にプログラムを格納して流通
させたり、ネットワークを介して接続されたコンピュー
タの記憶装置に格納しておき、ネットワークを通じて他
のコンピュータに転送することもできる。コンピュータ
で実行する際には、コンピュータ内のハードディスク装
置等にプログラムを格納しておき、メインメモリにロー
ドして実行する。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように本発明の仮想空間共
有システムでは、各端末装置が仮想空間内での各分身の
状態により、取得する情報の品質を決定し、中継装置で
は、情報を受ける側の端末装置が要求している最大の品
質となるように、情報の品質を変更して下流の伝送路へ
情報を送信するようにしたため、共有仮想空間上の状態
に応じて利用者毎に異なる情報を伝送しつつ、同じ映像
から作られる情報がネットワーク上に重複しないように
することができる。
【0151】また、本発明の端末装置によれば、仮想空
間内での各分身の状態により、取得する情報の品質を決
定し、その品質の情報を要求することで、他の分身に関
する最低限必要な情報のみを取得できる。また、自己の
情報は、品質要求で示された品質の情報のみを送信す
る。これらのことにより、共有仮想空間上の状態に応じ
て利用者毎に異なる情報を伝送しつつ、同じ映像から作
られる情報がネットワーク上に重複しないような情報の
送受信を行う仮想空間共有システムの端末装置として使
用できる。
【0152】また、本発明の中継装置によれば、情報を
受ける側の端末装置が要求している最大の品質となるよ
うに、情報の品質を変更して下流の伝送路へ情報を送信
するようにしたため、共有仮想空間上の状態に応じて利
用者毎に異なる情報を伝送しつつ、同じ映像から作られ
る情報がネットワーク上に重複しないような情報の中継
処理が可能となる。
【0153】また、本発明のサーバは、端末装置の分身
間の距離が一定値以下になると、互いの分身の位置情報
を相手の端末装置へ送信するようにしたため、各端末装
置で全ての分身の情報を管理せずにすみ、仮想空間共有
システムに用いる端末装置への過剰な負荷を抑制する事
ができる。
【0154】また、本発明の端末装置用プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、記録
された端末装置用プログラムをコンピュータで実行する
ことにより、仮想空間内での各分身の状態により、取得
する情報の品質を決定し、その品質の情報を要求するこ
とで、他の分身に関する最低限必要な情報のみを取得す
る機能と、自己の情報は、品質要求で示された品質の情
報のみを送信する機能を有する端末装置をコンピュータ
上で実現できる。
【0155】また、本発明の分身情報中継プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、記録
された分身情報中継プログラムをコンピュータで実行さ
せることにより、情報を受ける側の端末装置が要求して
いる最大の品質となるように、情報の品質を変更しつ
つ、下流の伝送路へ情報を送信するような処置を行う中
継装置が有すべ機能をコンピュータ上で実現できる。
【0156】また、本発明の分身位置管理プログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、記録
された分身位置管理プログラムをコンピュータに実行さ
せることにより、端末装置の分身間の距離が一定値以下
になると、互いの分身の位置情報を相手の端末装置へ送
信する処理を行うサーバの有すべき機能をコンピュータ
上で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の仮想空間共有シス
テムの構成と共有仮想空間のイメージを示す図である。
【図3】「端末B」の分身の情報が伝送路を流れる様子
を示す図である。
【図4】「端末C」の分身の情報が伝送路を流れる様子
を示す図である。
【図5】「端末D」の分身の情報が伝送路を流れる様子
を示す図である。
【図6】本発明の仮想空間システムにおける端末装置の
構成を示す図である。
【図7】本発明の仮想空間システムにおけるセッション
サーバの構成を示す図である。
【図8】本発明の仮想空間システムにおけるセッション
ルータの構成を示す図である。
【図9】仮想空間内の距離と映像情報の品質との関係を
示すグラフである。
【図10】仮想空間内の距離と位置情報の品質との関係
を示すグラフである。
【図11】映像情報に対する要求パケットが流れる様子
を示す図である。
【図12】位置情報に対する要求パケットが流れる様子
を示す図である。
【図13】分身の移動前に「セッションルータX」が持
つ品質表を示す図である。
【図14】分身の移動前に「セッションルータY」が持
つ品質表を示す図である。
【図15】映像情報に対する要求パケットが流れる様子
を示す図である。
【図16】位置情報に対する要求パケットが流れる様子
を示す図である。
【図17】分身の移動後に「セッションルータX」が持
つ品質表を示す図である。
【図18】分身の移動後に「セッションルータY」が持
つ品質表を示す図である。
【図19】自分身が移動した際の端末装置での処理の流
れを示すPAD図である。
【図20】他分身の位置情報を受信した際の端末装置の
処理を示すPAD図である。
【図21】要求パケットを送信する際の端末装置の処理
を示すPAD図である。
【図22】要求パケットを受信した際の端末装置の処理
を示すPAD図である。
【図23】分身の位置情報を受信した際のセッションサ
ーバの処理の流れを示すPAD図である。
【図24】要求パケットを送信する際のセッションサー
バの処理を示すPAD図である。
【図25】分身の空間情報を受信した際のセッションサ
ーバの処理を示すPAD図である。
【図26】要求パケットを受信した際のセッションルー
タの処理を示すPAD図である。
【図27】要求パケットを送信する際のセッションルー
タの処理を示すPAD図である。
【図28】端末装置の画面に表示される他分身の映像を
示す図である。
【図29】本発明の第2の実施の形態の仮想空間共有シ
ステムの構成と共有仮想空間のイメージを示す図であ
る。
【図30】仮想空間内の距離と映像情報の品質との関係
を示すグラフである。
【図31】「セッションルータX」の品質表を示す図で
ある。
【図32】分身が移動後の「セッションルータX」の品
質表を示す図である。
【図33】本発明の第3の実施の形態の仮想空間共有シ
ステムの構成と共有仮想空間のイメージを示す図であ
る。
【図34】第3の実施の形態におけるセッションサーバ
の構成を示す図である。
【図35】分身の位置情報を受信した際の第3の実施の
形態のセッションサーバの処理の流れを示すPAD図の
前半である。
【図36】分身の位置情報を受信した際の第3の実施の
形態のセッションサーバの処理の流れを示すPAD図の
後半である。
【図37】要求パケットを送信する際のセッションサー
バの処理を示すPAD図である。
【図38】従来の分散接続方式による情報の伝送の様子
を示す図である。
【図39】従来の集中接続方式による情報の伝送の様子
を示す図である。
【図40】優先度を付けてパケット化された動画フレー
ムを示す図である。
【図41】送信者からのパケットと要求パケットの伝送
される様子を示す図である。
【符号の説明】
1 端末装置 1a 分身状態保持手段 1b 自分身状態更新手段 1c 他分身状態更新手段 1d 品質決定手段 1e 品質指定手段 1f 情報送信手段 1g 情報受信手段 2 端末装置 3 端末装置 4 端末装置 5 中継装置 5a 品質情報保持手段 5b 品質情報更新手段 5c 要求送信手段 5d 情報品質変更手段 5e 情報分配手段 6 中継装置
フロントページの続き (54)【発明の名称】 仮想空間共有システム、端末装置、中継装置、サーバ、端末装置用プログラムを記録したコンピ ュータ読み取り可能な記録媒体、分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能 な記録媒体及び分身位置管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のユーザの仮想空間内の分身に関す
    る情報を他のユーザに伝送する仮想空間共有システムに
    おいて、 仮想空間内における他分身および自分身の状態を示す状
    態情報を保持する分身状態保持手段と、自分身の状態情
    報の変更指令が入力されると、要求内容に応じて前記分
    身情報保持手段の内容を更新する自分身状態更新手段
    と、仮想空間内の他分身の状態情報を受信すると、受信
    した状態情報に基づいて、前記分身状態保持手段の内容
    を更新する他分身状態更新手段と、前記分身状態保持手
    段に保持された他分身および自分身の状態情報を利用し
    て、各他分身に関する情報の品質を決定する品質決定手
    段と、前記品質決定手段が決定した品質を指定し、他分
    身に対する品質要求を、伝送路を介して送信する品質指
    定手段と、前記分身状態保持手段に保持された自分身の
    状態情報及び自分身を表現するための分身情報を、伝送
    路を介して送られてきた品質要求で指定された品質で伝
    送路を介して送信する情報送信手段と、伝送路を介して
    送られてくる他分身情報を受信する情報受信手段と、を
    具備する端末装置と、 伝送路を介して送られてくる情報を他の伝送路へどの程
    度の品質で送信するのかを示す品質情報を保持する品質
    情報保持手段と、伝送路を介して特定の端末装置を指定
    した品質要求を受信すると、受信した品質要求に応じ
    て、品質要求が送られてきた伝送路への指定された端末
    装置からの情報の品質を更新する品質情報更新手段と、
    前記品質情報保持手段を参照し、各情報を送信すべき品
    質の最大値を指定した品質要求を、各情報を送信する端
    末装置が存在している伝送路へ送信する要求送信手段
    と、伝送路を介して受け取った情報を、前記品質情報保
    持手段に保持された品質情報に従った品質の伝送路毎の
    情報に変換する情報品質変更手段と、前記情報品質変更
    手段により生成された伝送路毎の情報を、該当する伝送
    路に対して送信する情報分配手段と、を具備する中継装
    置と、 を有することを特徴とする仮想空間共有システム。
  2. 【請求項2】 前記端末装置の前記分身状態保持手段
    は、状態情報として、他分身および自分身に関する位置
    情報を保持しており、 前記端末装置の前記品質決定手段は、前記分身状態保持
    手段に保持されている位置情報に基づいて各他分身に関
    する情報の品質を決定する、 ことを特徴とする請求項1記載の仮想空間共有システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記端末装置の前記品質決定手段は、各
    他分身に関する複数種の情報の品質を種類別に決定し、
    前記品質指定手段は、情報の種類別の品質を指定した品
    質要求を送信し、 前記中継装置の前記品質情報保持手段は、情報の種類別
    に品質情報を保持し、前記品質情報更新手段は、情報の
    種類毎に、前記品質情報保持手段内の品質を更新し、前
    記情報品質変更手段は、受け取った情報の種別を判別
    し、受け取った情報を、該当する種類に応じた品質に変
    更し、前記情報分配手段は、種類毎の情報を該当する伝
    送路へ送信する、 ことを特徴とする請求項1記載の仮想空間共有システ
    ム。
  4. 【請求項4】 仮想空間内の分身の位置情報を保持する
    位置情報保持手段と、 端末装置の分身の位置情報を受信すると、受信した分身
    の位置情報と、前記位置情報保持手段に保持されている
    他の分身の位置情報とを比較し、分身同士の仮想空間内
    での距離が予め設定されたしきい値を超えて接近したこ
    とを検知する分身間距離検知手段と、前記分身間距離検
    知手段により、前記しきい値を超えて接近した分身の互
    いの位置情報に関する状態情報を相手方の端末装置へ通
    知する接近分身情報通知手段と、を具備するサーバを更
    に有することを特徴とする請求項1記載の仮想空間共有
    システム。
  5. 【請求項5】 前記サーバは、仮想空間内の自身の管理
    する自領域を保持する管理領域、自身の管理する領域に
    隣接する隣接領域、及び隣接領域を管理する他のサーバ
    に関する情報を保持する管理領域情報保持手段と、受信
    した分身の位置情報が他のサーバの管理する隣接領域に
    進入した際には、該当する隣接領域を管理する他のサー
    バへ、受信した分身の位置情報を送信する位置情報送信
    手段と、他のサーバから新たに自領域に進入した分身の
    位置情報を受け取ると、受け取った分身の位置情報を前
    記位置情報保持手段へ登録する進入分身情報管理手段
    と、を更に有することを特徴とする仮想空間共有システ
    ム。
  6. 【請求項6】 仮想空間内における自己のユーザの分身
    を操作すると共に、仮想空間内における他のユーザの分
    身の情報を中継装置を介して取得する端末装置におい
    て、 仮想空間内における他分身および自分身の状態を示す状
    態情報を保持する分身状態保持手段と、 自分身の状態情報の変更指令が入力されると、要求内容
    に応じて前記分身情報保持手段の内容を更新する自分身
    状態更新手段と、 仮想空間内の他分身の状態情報を受信すると、受信した
    状態情報に基づいて、前記分身状態保持手段の内容を更
    新する他分身状態更新手段と、 前記分身状態保持手段に保持された他分身および自分身
    の状態情報を利用して、各他分身に関する情報の品質を
    決定する品質決定手段と、 前記品質決定手段が決定した品質を指定し、他分身に対
    する品質要求を、伝送路を介して送信する品質指定手段
    と、 前記分身状態保持手段に保持された自分身の状態情報及
    び自分身を表現するための分身情報を、伝送路を介して
    送られてきた品質要求で指定された品質で伝送路を介し
    て送信する情報送信手段と、 伝送路を介して送られてくる他分身情報を受信する情報
    受信手段と、 を有することを特徴とする端末装置。
  7. 【請求項7】 伝送路を介して接続された端末装置間
    の、仮想空間内の分身に関する情報を中継する中継装置
    において、 伝送路を介して送られてくる分身情報を他の伝送路へど
    の程度の品質で送信するのかを示す品質情報を保持する
    品質情報保持手段と、 伝送路を介して特定の端末装置を指定した品質要求を受
    信すると、受信した品質要求に応じて、品質要求が送ら
    れてきた伝送路への指定された端末装置からの情報の品
    質を更新する品質情報更新手段と、 前記品質情報保持手段を参照し、各情報を送信すべき品
    質の最大値を指定した品質要求を、各情報を送信する端
    末装置が存在している伝送路へ送信する要求送信手段
    と、 伝送路を介して受け取った情報を、前記品質情報保持手
    段に保持された品質情報に従った品質の伝送路毎の情報
    に変換する情報品質変更手段と、 前記情報品質変更手段により生成された伝送路毎の情報
    を、該当する伝送路に対して送信する情報分配手段と、 を有することを特徴とする中継装置。
  8. 【請求項8】 仮想空間内に参加しているユーザの分身
    の位置を管理するサーバにおいて、 仮想空間内の分身の位置情報を保持する位置情報保持手
    段と、 端末装置の分身の位置情報を受信すると、受信した分身
    の位置情報と、前記位置情報保持手段に保持されている
    他の分身の位置情報とを比較し、分身同士の仮想空間内
    での距離が予め設定されたしきい値を超えて接近したこ
    とを検知する分身間距離検知手段と、 前記分身間距離検知手段により、前記しきい値を超えて
    接近した分身の互いの位置情報に関する状態情報を相手
    方の端末装置へ通知する接近分身情報通知手段と、 を有することを特徴とするサーバ。
  9. 【請求項9】 仮想空間内における自己のユーザの分身
    を操作すると共に、仮想空間内における他のユーザの分
    身情報を取得するための端末装置用プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 仮想空間内における他分身および自分身の状態を示す状
    態情報を保持する分身状態保持手段、 自分身の状態情報の変更指令が入力されると、要求内容
    に応じて前記分身情報保持手段の内容を更新する自分身
    状態更新手段、 仮想空間内の他分身の状態情報を受信すると、受信した
    状態情報に基づいて、前記分身状態保持手段の内容を更
    新する他分身状態更新手段、 前記分身状態保持手段に保持された他分身および自分身
    の状態情報を利用して、各他分身に関する情報の品質を
    決定する品質決定手段、 前記品質決定手段が決定した品質を指定し、他分身に対
    する品質要求を、伝送路を介して送信する品質指定手
    段、 前記分身状態保持手段に保持された自分身の状態情報及
    び自分身を表現するための分身情報を、伝送路を介して
    送られてきた品質要求で指定された品質で伝送路を介し
    て送信する情報送信手段、 伝送路を介して送られてくる他分身情報を受信する情報
    受信手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする端末
    装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  10. 【請求項10】 仮想空間内のユーザの分身に関する情
    報を中継するための分身情報中継プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 伝送路を介して送られてくる分身情報を他の伝送路へど
    の程度の品質で送信するのかを示す品質情報を保持する
    品質情報保持手段、 伝送路を介して特定の端末装置を指定した品質要求を受
    信すると、受信した品質要求に応じて、品質要求が送ら
    れてきた伝送路への指定された端末装置からの情報の品
    質を更新する品質情報更新手段、 前記品質情報保持手段を参照し、各情報を送信すべき品
    質の最大値を指定した品質要求を、各情報を送信する端
    末装置が存在している伝送路へ送信する要求送信手段
    と、 伝送路を介して受け取った情報を、前記品質情報保持手
    段に保持された品質情報に従った品質の伝送路毎の情報
    に変換する情報品質変更手段、 前記情報品質変更手段により生成された伝送路毎の情報
    を、該当する伝送路に対して送信する情報分配手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする分身
    情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 仮想空間内に参加しているユーザの分
    身の位置を管理するための分身位置管理プログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 仮想空間内の分身の位置情報を保持する位置情報保持手
    段、 端末装置の分身の位置情報を受信すると、受信した分身
    の位置情報と、前記位置情報保持手段に保持されている
    他の分身の位置情報とを比較し、分身同士の仮想空間内
    での距離が予め設定されたしきい値を超えて接近したこ
    とを検知する分身間距離検知手段、 前記分身間距離検知手段により、前記しきい値を超えて
    接近した分身の互いの位置情報に関する状態情報を相手
    方の端末装置へ通知する接近分身情報通知手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする分身
    位置管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
JP34690897A 1997-12-16 1997-12-16 仮想空間共有システム、中継装置、及び分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP3867380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34690897A JP3867380B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 仮想空間共有システム、中継装置、及び分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34690897A JP3867380B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 仮想空間共有システム、中継装置、及び分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11175450A true JPH11175450A (ja) 1999-07-02
JP3867380B2 JP3867380B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=18386633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34690897A Expired - Fee Related JP3867380B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 仮想空間共有システム、中継装置、及び分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3867380B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019082947A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 セコム株式会社 データ配信システム及び配信制御装置
JP2022141401A (ja) * 2021-03-15 2022-09-29 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 配信サーバ、配信方法、及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019082947A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 セコム株式会社 データ配信システム及び配信制御装置
JP2022141401A (ja) * 2021-03-15 2022-09-29 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 配信サーバ、配信方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3867380B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3955989B2 (ja) ストリームデータ分散配信方法及びそのシステム
US6243398B1 (en) System and method for personal multimedia communication over a packet switched network
US20030045275A1 (en) Communication method and apparatus
JP4779450B2 (ja) コンテキスト情報に応じたアプリケーション制御を行うネットワークシステム
JP3369402B2 (ja) 個々の通信端末に調節可能な帯域幅を提供するためのマルチメディア会議呼出
CN100583801C (zh) 一种动态建立组播虚拟局域网域的方法、系统及交换设备
JP4463999B2 (ja) 通信ネットワークにおける方法及び装置
JP5363594B2 (ja) 仮想環境におけるマルチメディア通信
WO2007020685A1 (ja) 通信制御方法、コンピュータ・システム、会議管理サーバ、通信方法及び携帯端末
JP6311726B2 (ja) データ伝送システム、端末装置、プログラムおよびデータ伝送方法
US20090052651A1 (en) Communication control system, call control server, and communication control method
CN100433626C (zh) 多媒体会议召开方法
JP2019106719A (ja) 制御システム、制御方法
JP2006311013A (ja) データ配信システム及びその方法、通信中継装置ならびに端末装置
JP4101058B2 (ja) 通信システム
JP6817557B2 (ja) 通信制御方法、通信制御装置、及び通信制御プログラム
JPH11272610A (ja) コミュニケーションシステム及びコミュニケーション方法
JPH11175450A (ja) 仮想空間共有システム、端末装置、中継装置、サーバ、端末装置用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、分身情報中継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び分身位置管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
CN113766436B (zh) 一种无线内部通话方法及系统
JP2000112853A (ja) 双方向通信方法及び双方向通信システム
JP6839345B2 (ja) 音声データ転送プログラム、音声データ出力制御プログラム、音声データ転送装置、音声データ出力制御装置、音声データ転送方法および音声データ出力制御方法
JP3394110B2 (ja) ユーザシステムネットワークとその構築方法及び接続方法
JP2003281014A (ja) 多地点通信システムおよび中継装置
CN115695387B (zh) 音视频会议实现方法、音视频会议系统及相关装置
JP2023154227A (ja) コミュニケーションシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees