JP3394110B2 - ユーザシステムネットワークとその構築方法及び接続方法 - Google Patents

ユーザシステムネットワークとその構築方法及び接続方法

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JP3394110B2
JP3394110B2 JP10837895A JP10837895A JP3394110B2 JP 3394110 B2 JP3394110 B2 JP 3394110B2 JP 10837895 A JP10837895 A JP 10837895A JP 10837895 A JP10837895 A JP 10837895A JP 3394110 B2 JP3394110 B2 JP 3394110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユーザシステムネット
ワーク(USN)とその構築方法及び接続方法に関し、
特に、物理網の管理者及び仮想網の管理者を介すること
なく、物理網の上に容易に構築及び接続可能な仮想網で
あるユーザシステムネットワークとその構築方法及び接
続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ATM(Asynchronous Transfe
r Mode、非同期転送モード) 等のラベル多重方式による
交換網においては、網を構成するノードの物理的な結合
関係(物理網の構成)に依存することなく、各ノード間
の論理的な結合関係を定義することができる。この論理
的な結合関係を組合せることにより、論理的な網即ち仮
想網を構築することができる。
【0003】従来、この仮想網の構築及び変更は次のよ
うに行われていた。例えば、ある既存の物理網上に仮想
網を新たに構築しようとする者(即ち仮想網の管理者)
が、その物理網の管理者(一般には電話会社等)に対し
て、新たに構築しようとする仮想網の設定要求を行う。
この設定要求は通常、文書で行われる。これを受けて、
物理網の管理者が新たな仮想網の設定を行う。変更の場
合も、上記と同様に、仮想網の管理者が物理網の管理者
に対して変更後の仮想網の設定要求を行う。これを受け
て、物理網の管理者が変更後の仮想網の設定を行う。
【0004】また、従来、ある仮想網のユーザ(加入者
又は構成者)でない者がその仮想網に新たに接続しよう
とした場合、この接続は次のように行われていた。例え
ば、ある既存の仮想網に新たに接続しようとする者がこ
の仮想網の管理者にその旨を伝える。そこで、仮想網の
管理者が、この仮想網が構築されている物理網の管理者
に対して、新たに接続しようとする者についての仮想網
の設定要求を行う。この設定要求も通常、文書で行われ
る。これを受けて物理網の管理者が新たに接続しようと
する者についての仮想網の設定を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術によれ
ば、仮想網の構築及び変更やこれへの新たな接続のため
には、仮想網の管理者から物理網の管理者へ仮想網の設
定要求を行い、物理網の管理者が仮想網の設定を行うと
いう手順が必須であった。そして、実際に仮想網の構築
及び変更やこれへの新たな接続を行うことができるの
は、物理網の管理者に限られていた。
【0006】このため、従来、仮想網のユーザ(仮想網
の管理者を含む)が、物理網の管理者を介することな
く、仮想網を構築及び変更することはできなかった。ま
た、仮想網のユーザではないがその仮想網に新たに接続
しようとするユーザが、仮想網の管理者及び物理網の管
理者を介することなく、仮想網に接続することはできな
かった。従って、仮想網を構築及び変更する場合及び仮
想網に接続する場合において、ユーザの要求をリアルタ
イムに反映することはできなかった。
【0007】以上とは別に、将来マルチメディアネット
ワークが普及した場合、このネットワーク上において仮
想網の構築要求や既存の仮想網への接続要求が頻繁に発
生するようになることが予想される。このような場合、
本発明者の検討によれば、上述の従来の手順に従う場合
には以下のような問題を生じると考えられる。
【0008】即ち、マルチメディアの仮想網への接続手
順において上述の従来の手順に従うと、ユーザの要求を
リアルタイムに反映した仮想網の構築、変更、接続はで
きない。また、マルチメディアネットワークの仮想網は
その性質上不特定多数の者の接続を想定すると予想され
る。しかし、不特定多数の者の接続を想定する仮想網に
は上述の従来の手順は事実上使用できない。即ち、不特
定多数の者からランダムに頻発する要求には、仮想網の
管理者及び/又は物理網の管理者は事実上対応できな
い。更に、マルチメディアネットワークにおいてはユー
ザが自由な形態で仮想網に接続できることが望まれる。
しかし、上述の従来の手順は、煩雑であり接続までに一
定の時間を要するために、マルチメディアネットワーク
の仮想網への接続手段には適さない。
【0009】一方、マルチメディアネットワークの仮想
網においては、その仮想網の持つ特定の機能の実現に適
した構造を保ちつつ、不特定多数の者の接続に応じてそ
の構造を調整し維持する機能が必要である。
【0010】本発明は、物理網の管理者及び仮想網の管
理者を介することなく、容易に構築及び接続を行うこと
ができるユーザシステムネットワークを提供することを
目的とする。
【0011】また、本発明は、その上に構築及び接続の
容易なユーザシステムネットワークを容易に構築可能な
網を提供することを目的とする。また、本発明は、物理
網の管理者及び仮想網の管理者を介することなく、ユー
ザシステムネットワークの構築及び接続を容易に行うこ
とができる方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり、図1(A)はユーザシステムネットワーク
(USN)の構築される物理網を示し、図1(B)は構
築されたユーザシステムネットワークの構成を示し、図
1(C)はユーザシステムネットワークの構築を可能と
するノード(ユーザノード)の構成を示す。
【0013】本発明のユーザシステムネットワーク20
0は、図1(A)に示す物理網100の上にこれとは独
立に構築された仮想網であり、図1(B)に示す論理的
な構成を有する。物理網100は複数の物理ノード1と
これらの間を接続する物理回線(図中、実線で示す)2
とからなる。ユーザシステムネットワーク200は物理
回線2上に張られた仮想パス(図中、点線で示す)4に
より論理的に結合された複数のユーザノード3からな
り、所定の機能を実現する。ユーザノード3はユーザシ
ステムネットワーク200の実現する所定の機能の一部
を実行する。物理ノード1は、ユーザシステムネットワ
ーク200を構成する場合、そのユーザシステムネット
ワーク200のユーザノード3である。
【0014】ユーザノード3(即ち物理ノード1)は、
図1(C)に示すように、USN制御部5、データベー
ス6、仮想ネットワーク制御管理部7、ルーティングテ
ーブル8、均一化処理部9を備える。
【0015】USN制御部5はユーザシステムネットワ
ーク200の構造を制御する。このために、USN制御
部5はユーザにより外部から自ユーザノード3に入力さ
れたUSN構築情報及びUSN接続情報をデータベース
6に書き込む。データベース6は、USN制御部5によ
り管理され、USN構築情報及びUSN接続情報を格納
する。
【0016】仮想ネットワーク制御管理部7はユーザシ
ステムネットワーク200である仮想網を制御及び管理
する。このために、仮想ネットワーク制御管理部7は、
USN接続情報に従って他のユーザノード3との間の通
信を行うための仮想パス4をルーティングし、これをル
ーティングテーブル8に書き込む。ルーティングテーブ
ル8は、仮想ネットワーク制御管理部7により管理さ
れ、ユーザシステムネットワーク200の仮想パス4を
格納する。
【0017】均一化処理部9は、データベース6及びル
ーティングテーブル8の均一化処理を行う。このため
に、均一化処理部9は、自ユーザノード3のデータベー
ス6の内容及びルーティングテーブル9の内容が更新さ
れる毎に、その更新された内容を他のユーザノード3の
均一化処理部9に通知する。また、均一化処理部9は、
他のユーザノード3の均一化処理部9からの通知を受信
した場合、この通知の内容に従って自ノード3のデータ
ベース6の内容及びルーティングテーブル9の内容を更
新する。
【0018】
【作用】図2は本発明の作用説明図であり、図2(A)
はユーザシステムネットワーク200の構築時を示し、
図2(B)及び図2(C)はユーザシステムネットワー
ク200への接続時について示す。なお、以下の説明に
おいて、各ユーザノード3に番号#1乃至#4を付し
て、例えば番号が#1のユーザノード3をユーザノード
#1と言うこととする。
【0019】図1(A)に示す物理網100の上に図1
(B)に示すユーザシステムネットワーク200を構築
する。ユーザシステムネットワーク200の構築時にお
いて、図2(A)に示すように、物理網100のユーザ
であってユーザシステムネットワーク200を構築しよ
うとする者が、自己の有するユーザノード#2に対して
ユーザシステムネットワーク200を構築するのに必要
なUSN構築情報を入力する。この入力のための物理網
100の管理者への設定要求は不要である。
【0020】ユーザノード#2において、USN制御部
5はユーザの入力したUSN構築情報をデータベース6
に格納し、均一化処理部9は、図2(A)に示すよう
に、データベース6に記述された内容を他のユーザノー
ド#1、#3及び#4に通知する。従って、他のユーザ
ノード#1、#3及び#4においてその均一化処理部9
が通知されたUSN構築情報をそのデータベース6に格
納する。これにより、物理網100の管理者への設定要
求なしでユーザシステムネットワーク200が構築され
る。
【0021】一方、図2(B)に示すように、ユーザノ
ード#2乃至ユーザノード#4からなる既に構築された
ユーザシステムネットワーク200への接続時におい
て、物理網100のユーザであってユーザシステムネッ
トワーク200に接続しようとする者が、自己の有する
ユーザノード#1に対して自ユーザノード#1をユーザ
システムネットワーク200に接続するのに必要なユー
ザノード#1についてのUSN接続情報を入力する。こ
の入力のための物理網100及びユーザシステムネット
ワーク200の管理者への接続要求は不要である。
【0022】ユーザノード#1において、USN制御部
5はユーザノード#1についてのUSN接続情報をデー
タベース6に格納し、均一化処理部9は、図2(B)に
示すように、新たにデータベース6に格納された内容を
他のユーザノード#2乃至#4に通知する。また、ユー
ザノード#1の仮想ネットワーク制御管理部7は、US
N接続情報とデータベース6に記述されたUSN構築情
報とに従って、隣接する他のユーザノード#2との間の
通信を行うための仮想パス4をルーティングし、これを
ルーティングテーブル8に書き込む。ユーザノード#1
の均一化処理部9は新たにルーティングテーブル8に格
納された内容を他のユーザノード#2乃至#4に通知す
る。これにより、物理網100及びユーザシステムネッ
トワーク200の管理者への設定要求なしで、ユーザノ
ード#1がユーザシステムネットワーク200に接続さ
れる。
【0023】以上のように、本発明によれば、ユーザシ
ステムネットワーク200の構築及び接続のために、物
理網100及び仮想網(ユーザシステムネットワーク2
00)の管理者へ設定要求を行う必要がない。従って、
物理網100及びユーザシステムネットワーク200の
管理者を介することなく、ユーザがユーザシステムネッ
トワーク200を構築及び変更でき、これに接続でき
る。これにより、ユーザシステムネットワーク200の
構築、変更及び接続において、ユーザの要求をリアルタ
イムに反映することができる。
【0024】特に、マルチメディアネットワーク上のユ
ーザシステムネットワーク200への接続要求が頻繁に
発生する場合において、ユーザの要求をリアルタイムに
反映した仮想網の構築、変更、接続ができる。また、マ
ルチメディアネットワークのユーザシステムネットワー
ク200にユーザが自由な形態で接続でき、かつ、その
特定の機能の実現に適した構造を保ちつつ、不特定多数
の者の接続に応じてその構造を調整することができる。
【0025】
【実施例】実施例について具体的に説明する前に、仮想
網であるユーザシステムネットワーク(以下、USNと
いう)がその上に構築される物理網の一例について説明
する。
【0026】図3は物理網の一例を示す。図3に示す物
理網101において、各物理ノード1の間は物理回線2
により図示のように物理的に接続されており、矢印方向
へのデータの送信が可能とされている。従って、ある物
理ノード1の間には物理回線2がなく直接には接続され
ていない。また、ある物理ノード1の間は一方向への送
信のみが可能である。物理回線2は物理網101の加入
者(物理ノード1の所有者又は使用者)からの要求に応
じてその管理者により設定される。
【0027】物理ノード1即ちユーザノード3の各々に
は、図示のように、#1乃至#10のノード番号(I
D)が付される。ノードIDは1個の物理網101にお
いてユニークなものである。従って、物理ノード1は物
理網101においてそのノードIDにより一意に定ま
る。また、ユーザノード3はUSNにおいてそのノード
IDにより一意に定まる。
【0028】次に、構築しようとするUSNの一例とし
て、マスコミニケーションサービスを実行するUSNに
ついて説明する。この機能を有するUSNは、マルチメ
ディアネットワーク上において構築される機会が多いと
予想されるものである。
【0029】図4(A)はネットワーク上でマスコミニ
ケーションサービスを実行しようとした場合の情報の流
通形態の一例を示す。図4(A)において、情報の発生
源(情報源)Sから発せられた情報は、複数の情報の加
工者E1及びE2を経由して最終的な情報の消費者Cに
渡る。加工者E1は1次加工者であり、例えば記者に相
当する者である。加工者E2は2次加工者であり、例え
ば編集者(又は発行人)に相当する者である。複数の加
工者E1及びE2は図中左側(情報の流れにおける上
流)からの情報を図中右側(情報の流れにおける下流)
からの要求に合うようにその形態を加工する。このよう
なマスコミニケーションサービスを実行するUSNにお
いて、最終的な生産物は編集者から消費者に渡されるマ
スメディアである。
【0030】図4(B)は、図4(A)に示す情報の流
通形態に従うUSN201、即ち、マスコミニケーショ
ンサービスを実行するUSN201の一例を示す。この
USN201は、物理網101上に構築されたUSNで
はなく、本実施例において構築しようとするUSN20
3(図5(B)参照)を図4(A)に示す情報の流通形
態に沿った表現形式で示すものである。
【0031】USN201を構成する(属する)ユーザ
ノード3として、情報源S、加工者E1及びE2、消費
者Cに対応する各ユーザノード3が存在する。情報源S
であるユーザノード3は情報を出力するのみである。加
工者E1及びE2である各ユーザノード3は図中左側か
らの情報の形態を図中右側からの要求に合うように変換
する。消費者Cであるユーザノード3は情報を受け取る
のみである。
【0032】例えば、USN201において、図示のよ
うに、ユーザノード#1、#3、#5は情報源Sであ
り、ユーザノード#2、#4は1次加工者E1であり、
ユーザノード#8は2次加工者E2であり、ユーザノー
ドユーザノード#1、#3、#5、#6、#7は消費者
Cであるとする。ユーザノード#1、#3、#5は情報
源Sでもあり、消費者Cでもある。なお、この例では、
USN202を構成するユーザノード3はユーザノード
#1乃至#8からなり、ユーザノード#9及び#10は
USN202を構成しないものとする。
【0033】各ユーザノード3は、各々に割り当てられ
た情報源S、1次加工者E1、2次加工者E2、消費者
Cという機能を担う。USN201を構成する各ユーザ
ノード3が各々に割り当てられた機能を持つことによっ
て、USN201が全体としてマスコミニケーションサ
ービスという機能を有する。なお、1個のUSN201
内において、各機能を果たすユーザノード3は各々複数
存在してもよい。従って、図示してはいないが、2次加
工者E2であるユーザノード3も2以上存在してもよ
い。
【0034】図5(A)は図4(B)に示す構成のUS
N201を図3に示す物理網101の上に構築したUS
N202を示す。このUSN202は物理網101の構
成に忠実に対応したものではなく、USNの仮想的な
(論理的な)構成を示す。即ち、USN202は、物理
網101において、そのユーザノード3の存在のみを考
慮して物理回線2の存在は考慮していない。USN20
2のユーザノード3の間は、図示のように、仮想パス4
によって論理的に接続される。仮想パス4は図4(B)
に対応し、物理回線2の有無とは独立である。
【0035】従って、ユーザノード#8からユーザノー
ド#1への仮想パス4は、これらの間に物理回線2が存
在しないにもかかわらず、直接これらの間に設けられ
る。また、ユーザノード#7とユーザノード#2との間
には物理回線2が存在するが、これらの間には仮想パス
4は設けられていない。
【0036】図5(B)は図5(A)に示す構成のUS
N202を物理網101の上にその構成に沿って構築し
たUSN203を示す。USN203は、物理網101
において、そのユーザノード3及び物理回線2の存在を
考慮している。USN203は物理網101に対応する
ものを言う。
【0037】USN203を構成するユーザノード#1
乃至#8の間は、図示のように、物理回線2に沿った仮
想パス4によって論理的に接続される。USN203の
仮想パス4はユーザノード3間に既に存在する物理回線
2に沿ってその上に設けられる。
【0038】従って、USN203におけるユーザノー
ド#8からユーザノード#1への仮想パス4は、これら
の間に物理回線2が存在しないので、直接これらの間に
設けることはできない。そこで、この仮想パス4は、図
示のように、ユーザノード#8からユーザノード#2を
介してユーザノード#1に張られる仮想パス4として設
けられる。なお、図3に示すユーザノード#9及びユー
ザノード#10への仮想パス4も設けることが可能であ
る。
【0039】USN201乃至USN203の機能は、
物理網101の管理者によって初めから定められたもの
ではなく、各ユーザノード3から自由に定め得る。ま
た、USN201乃至USN203の構成は、その管理
者によって初めから定められたものではなく、ユーザノ
ード3のUSN203への自由な接続及び切断により変
化する。各ユーザノード3はUSN203における機能
を自由に選択してUSN203に接続できる。
【0040】このように、以下の実施例においては、以
上のようなUSN203の構築及び接続を容易にかつ自
由に行い得る。即ち、USN203の機能を決定するこ
と、ユーザノード3へUSN203の機能の一部を割り
当てること、各ユーザノード3間をその機能に従って仮
想パス4により論理的に接続することを、容易にかつ自
由に行い得る。 (第1実施例)図6乃至図13により第1実施例につい
て説明する。図6は実施例構成図であり、USNを構成
するユーザノード3(即ち物理ノード1)の構成を示
す。
【0041】ユーザノード3は、USN制御部5、機能
データベース61及びノードデータベース62からなる
データベース6、仮想ネットワーク制御部71及び仮想
ネットワーク管理部72からなる仮想ネットワーク制御
管理部7、ルーティングテーブル8、均一化処理部9、
物理ネットワーク制御部10を備える。機能データベー
ス61及びノードデータベース62はUSN制御部5に
より管理される。仮想ネットワーク制御部71はルーテ
ィング決定処理部73、空き帯域テーブル74、仮想パ
スID決定処理部75を備える。ルーティングテーブル
8は仮想ネットワーク管理部72により管理される。
【0042】ユーザノード3は、独立してデータ処理を
行うデータ処理装置であり、CPU(中央演算処理装
置)、メモリ、入出力装置、通信装置等からなる。US
N制御部5、仮想ネットワーク制御部71、仮想ネット
ワーク管理部72、均一化処理部9、物理ネットワーク
制御部10は、各々、CPUとメモリ上の対応する各制
御プログラムとからなる。機能データベース61、ノー
ドデータベース62、ルーティングテーブル8、空き帯
域テーブル74は、メモリ上の所定の領域に設けられ
る。
【0043】USN制御部5は構築されるUSN203
の論理的な構造を制御する。このために、USN制御部
5は、USN構築情報及びUSN接続情報の入力があっ
た場合、USN構築情報を機能データベース61に格納
し、USN接続情報をノードデータベース62に格納す
る。従って、機能データベース61はUSN構築情報デ
ータベースであり、ノードデータベース62はUSN接
続情報データベースである。USN構築情報及びUSN
接続情報は自ユーザノード3の入出力装置からユーザに
よって入力される。
【0044】図7は機能データベース61の構成を示
す。図示のように、機能データベース61は、USNI
D毎に、そのUSN203が提供する機能名及び機能間
構造を格納する。従って、1個のUSN構築情報は構築
しようとするUSN203の機能名とその機能間構造と
からなる(含む)。
【0045】各USN203にはUSN番号(ID)が
付される。USNID(又は仮想網ID)はそのUSN
203が構築されている1個の物理網101においてユ
ニークなものである。従って、物理網101においてU
SN203はそのUSNIDにより一意に定まる。機能
名は、例えばUSN203がマスコミニケーションサー
ビスを提供する場合、「マスコミニケーション型」とさ
れる。従って、機能間構造は、図4(A)から判るよう
に、「発生源S、1次加工者E1、2次加工者E2、消
費者C」からなる直列の構造である。なお、機能間構造
における各要素S、E1、E2、Cを機能クラスとい
う。
【0046】USN構築情報における機能名はマスコミ
ニケーション型に限られない。他の機能名として、例え
ばスター型、リング型、格子型、メッシュ型等が格納さ
れる。これらはノードの接続方法として周知のものであ
る。従って、例えばスター型である場合、スター型のU
SNが構築される。また、機能データベース61におけ
る機能間構造も、各機能名に対応したものとされる。
【0047】機能データベース61は複数のエントリを
有し、複数のUSN構築情報を格納する。従って、1個
の物理網101において複数のUSN203が構築さ
れ、機能データベース61は構築された複数のUSN2
03についてのUSN構築情報を格納する。なお、物理
網101の1個の物理ノード1が複数のUSN203の
ユーザノード3であってよい。
【0048】機能データベース61は、各ユーザノード
3において、予めユーザノード3のメモリの所定の領域
に確保される。機能データベース61の構造は予め図7
に示す構造に定められる。機能データベース61は物理
網101によってUSN203の構築のために予め用意
される。これにより、物理網101はUSN203の構
築を可能とする。
【0049】USN制御部5はUSN構築情報を自ユー
ザノード3の入出力装置からユーザとの対話によって入
力する。ユーザからUSN203の構築要求が入力され
た場合、USN制御部5は、ユーザに対して、USN構
築情報即ち構築しようとするUSN203の機能名及び
その機能間構造の入力を求める。ユーザがUSN構築情
報を入力した場合、USN制御部5は、USNIDの中
で空いているものを小さい順に選択して、入力されたU
SN構築情報にそのUSNIDを付加して、機能データ
ベース61の空いているエントリに格納する。
【0050】これにより、物理網101の上にUSN2
03が構築される。この状態では、USN203に加入
(接続)しているユーザノード3は、これを構築したも
のも含めて全く存在しない。また、USN203は構築
されているが、仮想パス4は設けられていない。また、
USN203がその機能を実現するのは、各機能間クラ
スのユーザノード3が少なくとも1個づつ存在するよう
になった後である。この実施例のUSN203はこれら
を容認するものである。
【0051】なお、ユーザからの構築要求の入力に応じ
て、USN制御部5が、構築しうるUSNの機能名(又
は構築しうるUSNの機能名及びその機能間構造)を入
出力装置にメニュー表示するようにしてもよい。この場
合、構築し得るUSNの範囲がある程度制限される。
【0052】ここで、例えばユーザノード#8が図3に
示す物理網101の上に図4に示すマスコミニケーショ
ン型のUSN203を構築しようとした場合について説
明する。なお、ユーザノード#8はUSN203に2次
加工者E2として接続したい者でもある。また、この時
点では、USN203が図5(B)に示す構成となるこ
とは定まっていない。
【0053】物理網101のユーザノード#8の所有者
が、自己の有するユーザノード#8に対して、USN2
03を構築するのに必要なUSN構築情報を入力する。
USN構築情報は、機能名「マスコミニケーション型」
及び機能間構造「S−E1−E2−C」からなる。ユー
ザノード#8において、そのUSN制御部5は、空いて
いるUSNIDの最小の値例えば「#1」を付した上
で、図7に示すように、USN構築情報を機能データベ
ース61に格納する。これにより、物理網101の管理
者への設定要求なしで、USN203が構築される。こ
の時点では、ユーザノード#8もUSN203に2次加
工者E2として接続していない。例えば、USN203
を構築したユーザノード#8がUSN203の管理者で
あるが、必ずしもこれが管理者である必要はなく、後に
USN203に接続した他のユーザノード3が管理者で
あってもよい。
【0054】なお、USN203の構築処理は以上で終
了するが、実際の構築は、均一化処理部9による機能デ
ータベース61の均一化によって完了する。均一化処理
部9は機能データベース61の均一化処理を行う。この
ために、均一化処理部9は、自ユーザノード3の機能デ
ータベース61の内容が更新される毎に、その更新され
た内容を物理ネットワーク制御部10を介して他のユー
ザノード3の均一化処理部9に通知する。他のユーザノ
ード3の均一化処理部9からの通知を物理ネットワーク
制御部10を介して受信した場合、均一化処理部9は、
この通知の内容に従って自ユーザノード3の機能データ
ベース61の内容を更新する。
【0055】物理ネットワーク制御部10は他のユーザ
ノード3の物理ネットワーク制御部10との間で通信を
行う。物理ネットワーク制御部10は、自ユーザノード
3の均一化処理部9からの依頼を受けて、機能データベ
ース6の更新された内容を、物理的に隣接するユーザノ
ード3に送信する。この隣接するユーザノード3は、自
ユーザノード3についてのメタルーティングテーブル8
2(後述する)に格納されたノードIDを持つユーザノ
ード3である。
【0056】前述の場合、USNID「#1」を付され
た機能名「マスコミニケーション型」及び機能間構造
「S−E1−E2−C」からなるUSN構築情報が、ユ
ーザノード#8に物理的に隣接する(接続する)ユーザ
ノード#2乃至ユーザノード#7に送信され、各々の機
能データベース61に書き込まれる。更に、例えばユー
ザノード#2の均一化処理部9は、新たに機能データベ
ース61に書き込まれたUSN構築情報を、ユーザノー
ド#1に送信する。ユーザノード#1の均一化処理部9
はこのUSN構築情報をその機能データベース61に書
き込む。なお、このUSN構築情報が既に他のユーザノ
ード3から送信され機能データベース61に書き込まれ
ている場合、このUSN構築情報は廃棄される。
【0057】これにより、全てのユーザノード3におい
て機能データベース61の内容が均一化され、全てのユ
ーザノード3から機能データベース61の内容を知るこ
とが可能となる。なお、図3に示すユーザノード#9及
びユーザノード#10へも、USN構築情報が送信され
る。従って、物理網101のいずれのユーザノード3も
USN203に接続可能となる。
【0058】図8はノードデータベース62の構成を示
す。図示のように、ノードデータベース62はUSNI
D毎に複数個設けられる。各ノードデータベース62
は、各USN203の機能クラス、機能クラスにおける
番号、USNID、ノードIDを格納する。1個のUS
N接続情報はUSN203の各機能クラスとその機能ク
ラスのユーザノード3のノードIDとからなる(含
む)。機能クラスにおける番号及びUSNIDは、US
N制御部5によって、そのUSN接続情報をノードデー
タベース62に格納する際に付加されたものである。
【0059】マスコミニケーション型のUSN203に
対応する1個のノードデータベース62において、US
NIDは例えば「#1」で同一であり、各機能クラスは
S、E1、E2、Cからなる。同一の機能クラスである
ユーザノード3が複数ある場合、機能クラスにおける番
号が順に付される。図5(B)のUSN203が構築さ
れた時点でのUSN203に対応するノードデータベー
ス62は図8に示す内容を格納する。
【0060】ノードデータベース62は、各ユーザノー
ド3において、予めユーザノード3のメモリの所定の領
域に複数個確保される。ノードデータベース62の構造
は予め図8に示す構造に定められる。ノードデータベー
ス62は物理網101によってUSN203の構築のた
めに予め用意される。これにより、USN203の構築
及び接続が可能とされる。
【0061】USN制御部5はUSN接続情報を自ユー
ザノード3の入出力装置からユーザとの対話によって入
力する。ユーザからUSN203の接続要求が入力され
た場合、USN制御部5は、ユーザに対して、USN接
続情報即ちUSN203の機能クラス及びノードIDの
入力を求める。なお、ノードIDは自ユーザノード3に
予め付されたものであるので、実際にはUSN制御部5
がユーザに入力を求めることはない。
【0062】ユーザからの接続要求の入力に応じて、U
SN制御部5は、機能データベース61を参照して、そ
の内容を表示する。この状態で、USN制御部5は、ユ
ーザに対して、表示された機能データベース61に含ま
れる複数の機能名の中から接続したいUSN203の選
択入力を求める。
【0063】ユーザが選択入力をした場合、USN制御
部5は、USN接続情報、即ち、ユーザの選択したUS
N203においてユーザの所望する機能クラス(の要
素)の入力を求める。この機能クラスの入力は複数であ
ってもよい。
【0064】ユーザがUSN接続情報(実際には、所望
する機能クラス)を入力した場合、USN制御部5は、
自ユーザノード3のノードIDをユーザの入力した機能
クラスに付加してUSN接続情報とした上で、ユーザの
選択したUSN203に対応するUSNIDをUSN接
続情報に付加する。また、USN制御部5は、ユーザの
入力した機能クラスに基づいて、入力されたUSN接続
情報に機能クラスにおける番号を付加する。機能クラス
における番号の付加のために、USN制御部5は、ノー
ドデータベース62を参照して、ユーザの入力した機能
クラスにおける最小の番号を求める。そして、USN制
御部5はこれらの情報の付加されたUSN接続情報をノ
ードデータベース62の空いているエントリに格納す
る。これにより、そのユーザノード3がUSN203に
接続される。
【0065】USN接続情報のノードデータベース62
への格納に先立って、USN制御部5は、入力されたU
SN接続情報、機能データベース61及びその時点での
ノードデータベース62に基づいて、1又は2以上の接
続すべき相手(接続相手)を決定する。即ち、機能デー
タベース61からUSN203の機能間構造が求まる。
USN203の機能間構造と入力された自ユーザノード
3の機能とから、接続相手の機能間クラスが定まる。更
に、その機能間クラスである1又は2以上のユーザノー
ド3がノードデータベース62から求まる。これによ
り、接続相手のユーザノード3のノードIDが求まる。
【0066】接続相手の機能間クラスは必ず定まるが、
接続相手のノードIDが必ず求まるとは限らない。即
ち、その時点で接続相手となるべきユーザノード3がU
SN203に接続していない場合には、接続相手のノー
ドIDは求まらない。この場合、仮想パス4を張る必要
がないので、仮想ネットワーク制御部71への仮想パス
4の設定の依頼をすることなく、USN制御部5はUS
N接続情報をノードデータベース62の空いているエン
トリに格納する。
【0067】USN制御部5は、接続相手の存在する場
合、自ユーザノード3のノードIDと接続相手のノード
IDとを渡して、仮想ネットワーク制御部71にそのノ
ードIDのユーザノード3との接続のための仮想パス4
の設定を依頼する。仮想パス4の設定が可能か否かは、
物理的に空き帯域があるか否かによる。接続相手がある
場合には仮想パス4の設定が可能である場合にのみ、U
SN制御部5はUSN接続情報をノードデータベース6
2へ格納する。なお、仮想パス4の設定が可能でない場
合、USN制御部5はユーザに対してその旨を表示す
る。
【0068】仮想ネットワーク制御部71はUSN20
3である仮想網を制御し、仮想ネットワーク管理部72
はUSN203である仮想網を管理する。このために、
仮想ネットワーク制御部71はルーティング決定処理部
73、空き帯域テーブル74、仮想パスID決定処理部
75を備え、仮想ネットワーク管理部72はルーティン
グテーブル8を備える。
【0069】仮想ネットワーク制御部71は、USN制
御部5からの仮想パス4の設定の依頼があった場合、U
SN制御部5の指示するノードIDのユーザノード3
(接続相手)への仮想パス4をルーティングし(ルート
を決定し)、ルーティングした仮想パス4を設定できる
か否かを空き帯域テーブル74を参照して調べ、可能で
ある場合に仮想パス4を設定する。仮想パス4の実際の
ルーティングはルーティング決定処理部73が行う。
【0070】仮想ネットワーク管理部72は、仮想ネッ
トワーク制御部71のルーティングした仮想パス4をル
ーティングテーブル8に格納する。このために、仮想ネ
ットワーク管理部72がルーティングテーブル8を管理
する。仮想ネットワーク管理部72はルーティングテー
ブル8を管理することにより仮想網を管理する。
【0071】図9及び図10はルーティングテーブル8
の一例を示す。ルーティングテーブル8は、図9(A)
及び図10(A)に示す実際の(狭義の)ルーティング
テーブル81と、図9(B)及び図10(B)に示すメ
タルーティングテーブル82とからなる。実際のルーテ
ィングテーブル81は、図9(A)及び図10(A)に
示すように、仮想パスIDに対応して出方路番号を格納
する。メタルーティングテーブル82は、図9(B)及
び図10(B)に示すように、出方路番号に対応して隣
接ノードIDを格納する。
【0072】なお、図9に示す実際のルーティングテー
ブル81及びメタルーティングテーブル82はユーザノ
ード#8についてのものであり、図10に示す実際のル
ーティングテーブル81及びメタルーティングテーブル
82はユーザノード#2についてのものである。即ち、
ユーザノード#8はユーザノード#2乃至ユーザノード
#7と物理的に接続され、かつこれらにデータを送信す
る送信元である。また、ユーザノード#2はユーザノー
ド#1、ユーザノード#3及びユーザノード#8と物理
的に接続されるが、ユーザノード#1及びユーザノード
#8に対してはデータの送信元であり、ユーザノード#
3に対しては送信元でない。これらは各ユーザノード3
に備えられる。他のユーザノード#1、#3乃至#7、
#9及び#10についても同様である。従って、ルーテ
ィングテーブル8は各ユーザノード3毎に設けられ、同
一のものが均一化処理部9により各ユーザノード3に備
えられる。
【0073】仮想パスIDは仮想パス4に付される。仮
想パスIDは仮想パスID決定処理部75によって決定
される。仮想パスIDはそのUSN203が構築されて
いる1個の物理網101においてユニークなものであ
る。従って、物理網101において、仮想パス4はその
仮想パスIDにより一意に定まる。なお、例えばUSN
IDが「#1」であるUSN203は、仮想パスIDの
「#1」乃至「#100」を用いるように予め定められ
る。
【0074】出方路番号は出方路に付される。出方路は
ユーザノード3の各々において予め物理的に定められた
データの出力パスである。出方路番号は各々のユーザノ
ード3においてユニークなものである。従って、各々の
ユーザノード3において、出方路はその出方路番号によ
り物理的に一意に定まる。
【0075】隣接ノードIDは自ユーザノード3と物理
網101において物理的に隣接し、かつ、自ユーザノー
ド3が発信元となる通信においてその着信先となるユー
ザノード3のノードIDである。従って、物理網101
が定まることにより、隣接ノードIDは予め定まる。そ
こで、隣接ノードIDの各々に予め出方路番号が対応さ
せられる。従って、隣接ノードID毎に出方路番号が定
まる。
【0076】なお、実際は、出方路番号は送信データバ
ッファの所定の領域に付される。ユーザノード3のメモ
リの所定の領域が送信データバッファとして用いられ
る。送信データは、送信すべき出方路に対応する出方路
番号を持つ送信データバッファに格納され、この送信デ
ータバッファからその出方路番号に対応する出方路に出
力される。即ち、その出方路番号に対応するユーザノー
ド3へ送信される。
【0077】実際のルーティングテーブル81は、ユー
ザノード3がUSN203に接続する毎に、仮想ネット
ワーク制御部71の決定した仮想パス4に従って仮想ネ
ットワーク管理部72により更新される。メタルーティ
ングテーブル82は、物理網101の設定(更新)時に
おいて、物理網101(の管理者)により作成(更新)
される。即ち、物理網101の構成が定まることによ
り、物理的な隣接ノードが定まり、出方路番号を付すこ
とができる。メタルーティングテーブル82は物理網1
01によりUSN203の構築のために予め用意され
る。
【0078】図11は空き帯域テーブル74の一例を示
す。空き帯域テーブル74は物理網101の物理回線2
の空き容量を示すテーブル又はデータベースである。空
き帯域テーブル74において、縦方向の数字は発信元ユ
ーザノード3のノードIDであり、横方向の数字は着信
先ユーザノード3のノードIDである。縦方向及び横方
向の要素として、物理網101を構成する全ユーザノー
ド3のノードIDが記述される。
【0079】例えば図示のエントリAは、発信元ユーザ
ノード3がユーザノード#3であり着信先ユーザノード
3がユーザノード#2である場合において、物理回線2
の物理的な帯域の空きの有無を示すエントリである。逆
に、図示のエントリBは、発信元ユーザノード3がユー
ザノード#2であり着信先ユーザノード3がユーザノー
ド#3である場合において、物理回線2の物理的な帯域
の空きの有無を示すエントリである。
【0080】エントリの各々には予め定められた物理的
な帯域即ち使用可能な通信量が割り当てられている。例
えば、各エントリに50Mbps(bit per second)が
割り当てられる。仮想ネットワーク制御部71は、仮想
パス4が設定された場合、その仮想パス4に対応する物
理回線2のエントリから、所定の帯域又は通信量を削減
する。例えば、10Mbpsが削減される。従って、エ
ントリの内容が「0Mbps」である場合、物理的な帯
域の空きが無いことになり、新たな仮想パス4をルーテ
ィング及び設定することはできない。
【0081】なお、物理回線2によって直接接続されて
いないユーザノード3間に対応するエントリは、最初か
ら「0Mbps」とされる。例えば、図3に示す物理網
101において、ユーザノード#1とユーザノード#7
との間には物理回線2はないので、対応するエントリは
「0Mbps」とされる。
【0082】仮想ネットワーク制御部71は、USN制
御部5の指示するノードIDのユーザノード3への仮想
パス4のルーティングを、ルーティング決定処理部73
に行わせる。ルーティング決定処理部73は、USN制
御部5から渡された自ユーザノード3のノードIDを発
信元ユーザノード3又は着信先ユーザノード3として用
い、かつ、接続相手のノードIDを着信先ユーザノード
3又は発信元ユーザノード3として用いて、空き帯域テ
ーブル74の該当するエントリを参照する。参照された
エントリの内容が「0Mbps」でない場合、物理的な
帯域の空きが有るので、その仮想パス4をルーティング
することができる。そこで、ルーティング決定処理部7
3はその仮想パス4のルーティングを行う。
【0083】仮想ネットワーク制御部71は、ルーティ
ング決定処理部73が仮想パス4をルーティングできた
か否かを調べる。ルーティングできた場合、仮想ネット
ワーク制御部71は、仮想ネットワーク管理部72に対
して、ルーティングした仮想パス4を示す情報のルーテ
ィングテーブル8への格納を依頼する。仮想ネットワー
ク管理部72は、仮想ネットワーク制御部71のルーテ
ィングした仮想パス4をルーティングテーブル8に格納
する。なお、空き帯域テーブル74の該当するエントリ
の「0Mbps」により仮想パス4を設定できない場
合、仮想ネットワーク制御部71はこれをUSN制御部
5に通知する。
【0084】ここで、前述のユーザノード#8の構築し
たユーザノード203にユーザノード#1が消費者Cと
して接続しようとした場合について説明する。なお、図
5(B)に示すユーザノード#2乃至ユーザノード#8
は既にUSN203に接続されているものとする。ま
た、ユーザノード#1も情報源Sとして既にUSN20
3に接続されているものとする。
【0085】物理網101のユーザノード#1の所有者
が、自己の有するユーザノード#1に対して、USN2
03を接続対象として選択入力し、更に、USN203
に消費者Cとして接続するのに必要な事項である自ユー
ザノード#1のUSN接続情報を入力する。選択入力は
USN203のUSNID「#1」である。USN接続
情報は主として自ユーザノード#1の新たな機能間クラ
ス「C」からなる。
【0086】ユーザノード#1のUSN制御部5は、ユ
ーザの入力した新たな機能間クラスの要素「C」と機能
データベース61とから、接続相手は2次加工者E2で
あり、そのノードIDが「#8」であることを認識す
る。更に、USN制御部5は、自ユーザノード#1の機
能Cと接続相手の機能E2とから、着信先ユーザノード
3が自ユーザノード#1であり、発信元ユーザノード3
は接続相手(ユーザノード#8)であることを認識す
る。そこで、USN制御部5は、自ユーザノード#1の
仮想ネットワーク制御部71に着信先ユーザノード3と
して自ユーザノード#1のノードID「#1」及び発信
元ユーザノード3として接続相手のノードID「#8」
を渡して、仮想パス4の設定を依頼する。
【0087】そこで、ユーザノード#1の仮想ネットワ
ーク制御部71のルーティング決定処理部73が、空き
帯域テーブル74を参照して、使用帯域が最小となるよ
うに仮想パス4をルーティングする。ルーティング決定
処理部73は、ユーザノード#8からユーザノード#1
へ至るパスを全て求め、これらの中で使用帯域の合計が
最小のものから順に、空き帯域テーブル74を参照して
設定可能か否かを調べる。なお、2個のユーザノード3
の間を接続するために必要な使用帯域は、説明の簡単の
ため、一律に10Mbpsであるものとする。
【0088】使用帯域が最小(10Mbps)のパスは
発信元をユーザノード#8及び着信先をユーザノード#
1とするパスである。これをパス(#8→#1)とす
る。パス(#8→#1)に直接対応する物理回線2が無
いので、空き帯域テーブル74の対応するエントリは
「0Mbps」である。従って、この仮想パス4は設定
できない。
【0089】そこで、次に使用帯域が小さい(20Mb
ps)パスであるパス(#8→#2→#1)について空
き帯域テーブル74を調べる。パス(#8→#2→#
1)はパス(#8→#2)とパス(#2→#1)とから
なると考え得る。パス(#8→#2)について見ると、
図3に示すように物理回線2は存在するが、図5に示す
ように仮想パス4は張られていない。従って、空き帯域
テーブル74におけるパス(#8→#2)に対応するエ
ントリは「50Mbps」である。従って、パス(#8
→#2)は設定できる。パス(#2→#1)についても
同様である。従って、パス(#8→#2→#1)からな
る仮想パス4を設定することができる。以上により、ユ
ーザノード#8からユーザノード#1へ至る仮想パス4
のルーティングが完了する。
【0090】以上のようにして仮想パス4のルーティン
グが終了し仮想パス4が定まった場合、ユーザノード#
1の仮想パスID決定処理部75が、実際のルーティン
グテーブル81を参照して、使用されていない仮想パス
IDの中で最小のもの例えば「#1」を当該仮想パス4
に付す。
【0091】この仮想パスIDを用いて、ユーザノード
#1の仮想ネットワーク制御部71が仮想パス4を設定
する。また、これを受けて、ユーザノード#1の仮想ネ
ットワーク管理部72が実際のルーティングテーブル8
1を更新する。
【0092】まず、仮想ネットワーク制御部71が、自
ユーザノード#1の持つユーザノード#8についてのメ
タルーティングテーブル82(図9(B)参照)を参照
して、パス(#8→#2)にデータを送信するための出
方路を求める。即ち、隣接ノードID「#2」を用い
て、メタルーティングテーブル82から対応する出方路
番号「#1」を得る。そこで、仮想ネットワーク制御部
71が、この出方路番号「#1」に当該仮想パス4の仮
想パスID「#1」を付したものを仮想ネットワーク管
理部72に渡して、自ユーザノード#1の持つユーザノ
ード#8についての実際のルーティングテーブル81の
更新を依頼する。仮想ネットワーク管理部72は、図9
(A)に示すように、ユーザノード#8についての実際
のルーティングテーブル81にこの内容を書き込む。
【0093】次に、仮想ネットワーク制御部71が、自
ユーザノード#1の持つユーザノード#2についてのメ
タルーティングテーブル82(図10(B)参照)を参
照して、パス(#2→#1)にデータを送信するための
出方路を求める。即ち、隣接ノードID「#1」を用い
て、メタルーティングテーブル82から対応する出方路
番号「#2」を得る。そこで、仮想ネットワーク制御部
71が、この出方路番号「#2」に当該仮想パス4の仮
想パスID「#1」を付したものを仮想ネットワーク管
理部72に渡して、自ユーザノード#1の持つユーザノ
ード#2についての実際のルーティングテーブル81の
更新を依頼する。仮想ネットワーク管理部72は、図1
0(A)に示すように、ユーザノード#2についての実
際のルーティングテーブル81にこの内容を書き込む。
【0094】一方、以上の仮想パス4の設定により、所
定の通信量がこの仮想パス4に割り当てられ使用され
る。そこで、仮想ネットワーク制御部71は、空き帯域
テーブル74においてパス(#8→#2)及びパス(#
2→#1)に対応するエントリから、各々、「10Mb
ps」を減算する。
【0095】以上の仮想パス4の設定処理が全て終了し
た後、仮想ネットワーク制御部71はその旨をUSN制
御部5に通知する。これを受けて、USN制御部5は、
ユーザの選択したUSNID「#1」を持つUSN20
3についてのノードデータベース62を更新する。即
ち、USN制御部5は、ユーザの入力した機能「C」に
USNID「#1」、自ユーザノード#1のノードID
「#1」、機能クラスにおける番号「#5」を付加した
ものを、図8に示すように、USN203についてのノ
ードデータベース62に書き込む。この時、機能「C」
のユーザノード3がすでに4個あるので、機能クラスに
おける番号は「#5」とされる。
【0096】なお、USN203へのユーザノード3の
接続処理は以上で終了するが、実際の接続は、均一化処
理部9によるノードデータベース62、空き帯域テーブ
ル74及びルーティングテーブル8の均一化によって完
了する。均一化処理部9はノードデータベース62、空
き帯域テーブル74及びルーティングテーブル8の均一
化処理を行う。このために、均一化処理部9は、自ユー
ザノード3のノードデータベース62、空き帯域テーブ
ル74及びルーティングテーブル8の内容が更新される
毎に、その更新された内容を物理ネットワーク制御部1
0を介して他のユーザノード3の均一化処理部9に通知
する。他のユーザノード3の均一化処理部9からの通知
を物理ネットワーク制御部10を介して受信した場合、
均一化処理部9は、この通知の内容に従って自ユーザノ
ード3のノードデータベース62、空き帯域テーブル7
4及びルーティングテーブル8の内容を更新する。
【0097】物理ネットワーク制御部10は、自ユーザ
ノード3の均一化処理部9からの依頼を受けて、ノード
データベース62、空き帯域テーブル74及びルーティ
ングテーブル8の更新された内容を、物理的に隣接する
ユーザノード3即ち、自ユーザノード3についてのメタ
ルーティングテーブル82に格納されたノードIDを持
つユーザノード3に送信する。
【0098】この均一化処理により、各ユーザノード3
は同一内容のデータベース6、ルーティングテーブル8
及び空き帯域テーブル74を持つ。これにより、USN
203における各ユーザノード3間のデータの送信が可
能となる。
【0099】前述の場合、USNID「#1」及び機能
間クラスにおける番号「#5」を付された機能「C」及
びノードID「#1」からなるUSN接続情報が、US
N構築情報と同様にして、ユーザノード#1から他の全
てのユーザノード3に送信され、各ノードデータベース
62に書き込まれる。更に、ユーザノード#8及びユー
ザノード#2についてのルーティングテーブル8の更新
された内容も、同様にして、ユーザノード#1から他の
全てのユーザノード3に送信され、各ルーティングテー
ブル8に書き込まれる。また、ユーザノード#1以外の
全てのユーザノード3において、空き帯域テーブル74
のパス(#8→#2)及びパス(#2→#1)に対応す
るエントリから、各々、「10Mbps」が減算され
る。
【0100】これにより、全てのユーザノード3におい
てノードデータベース62及びルーティングテーブル8
の内容が均一化され、全てのユーザノード3からノード
データベース62及びルーティングテーブル8の最新の
(又は正しい)内容を知ることが可能となる。なお、図
3に示すユーザノード#9及びユーザノード#10へ
も、USN接続情報が送信される。従って、物理網10
1のいずれのユーザノード3もUSN203に接続可能
となる。
【0101】前述の消費者CとしてUSN203に接続
したユーザノード#1には、以下のようにしてデータが
送信される。2次加工者E2であるユーザノード#8
は、自己が受け取ったデータに所定のデータ処理により
2次加工を施して最終製品として消費者Cである各ユー
ザノード#1、#3、#5乃至#7に送信する。この送
信のための出方路はユーザノード#8についての実際の
ルーティングテーブル81に記述されている。このUS
N203のUSNIDは「#1」であるから、ユーザノ
ード#8の受信したデータの先頭に付された仮想パスI
Dは「#100」より小さい。そこで、ユーザノード#
8の物理ネットワーク制御部10は、自ユーザノード3
のルーティングテーブル81を参照して、送信すべきデ
ータの先頭にルーティングテーブル81に存在する「#
100」より小さい仮想パスIDに対応する出方路番号
を持つ出方路にデータを送信する。この時、物理ネット
ワーク制御部10は送信データの先頭にその出方路番号
に対応する仮想パスIDを付す。従って、仮想パスID
「#1」の付されたデータは、出方路番号「#1」の出
方路に送出され、対応するユーザノード#2に送信され
る。
【0102】仮想パスID「#1」の付されたデータを
受信したユーザノード#2の物理ネットワーク制御部1
0は、ユーザノード#2についての実際のルーティング
テーブル81を参照して、当該受信データを同一の仮想
パスID「#1」に対応する出方路番号「#2」の出方
路に送出する。この結果、当該データは出方路番号「#
2」の出方路に対応するユーザノード#1に送信され
る。
【0103】図12はUSN構築処理フローである。物
理網101の上にUSN203を構築しようとするユー
ザがUSN203の構造を決定し(S1)、自ユーザノ
ード3に構築要求を入力して、USN制御部5との対話
によりUSN構築情報を自ユーザノード3に入力する。
【0104】USN制御部5がユーザの入力したUSN
構築情報にUSNIDを付して機能データベース61に
書き込む(S2)。USN203の構築を終了する(S
3)。
【0105】この機能データベース61への書き込みを
契機として、均一化処理部9が新たに機能データベース
61に書き込まれた内容を隣接するユーザノード3に送
信する。これにより、USN203の構築が完了する。
【0106】図13はUSN接続処理フローである。あ
るノードにおいて、ユーザによりユーザノード3へUS
N203への接続要求が入力される(S11)。
【0107】USN制御部5が機能データベース61を
参照して(S12)、その内容をユーザに表示する。表
示された機能データベース61の内容を見たユーザが、
接続を希望するUSN203をユーザノード3に選択入
力する。これに応じて、USN制御部5が接続するUS
N203を決定する(S13)。
【0108】更に、表示された機能データベース61の
内容を見たユーザが、選択したUSN203において望
む機能をユーザノード3に入力する。これに応じて、U
SN制御部5が自ユーザノード3の機能を決定する(S
14)。
【0109】USN制御部5がユーザの選択したUSN
203についてのノードデータベース62を参照する
(S15)。USN制御部5がS15で参照したノード
データベース62の内容とユーザの入力した機能とから
接続相手を決定する(S16)。
【0110】USN制御部5が接続相手が存在するか
(S16で接続相手を決定できたか)否かを調べる(S
17)。存在しない場合、以下のS18乃至S23を省
略して、S24を実行する。
【0111】存在する場合、仮想ネットワーク制御部7
1が空き帯域テーブル74を参照する(S18)。ルー
ティング決定処理部73がS17において参照した空き
帯域テーブル74の内容に基づいて仮想パス4をルーテ
ィングする(S19)。この後、仮想パスID決定処理
部75がルーティングされた仮想パス4に仮想パスID
を付す。
【0112】仮想ネットワーク制御部71が、S19に
おいて仮想パス4はルーティングできたのか(仮想パス
4を設定できるのか)否かを調べる(S20)。設定で
きない場合、そのUSN203への接続は不可能である
ので、仮想ネットワーク制御部71がこの旨をUSN制
御部5に通知する。USN制御部5がこの旨をユーザに
表示して、接続処理を終了する(S21)。
【0113】設定できる場合、仮想ネットワーク制御部
71がS19におけるルーティングに従って仮想パス4
を設定する。この設定の内容に従って、仮想ネットワー
ク管理部72がルーティングテーブル8を更新する(S
22)。
【0114】仮想ネットワーク制御部71がS19にお
いてルーティングした仮想パス4に従って空き帯域テー
ブル74を更新する(S23)。USN制御部5が、S
14において決定した自ユーザノード3の機能に従って
S15で参照したノードデータベース62を更新する
(S24)。
【0115】USN制御部5が、USN203への接続
処理を終了する(S25)。機能データベース61、空
き帯域テーブル74及びノードデータベース8への書き
込みを契機として、均一化処理部9が新たに機能データ
ベース61、空き帯域テーブル74及びノードデータベ
ース8に書き込まれた内容を隣接するユーザノード3に
送信する。これにより、USN203への接続が完了す
る。 (第2実施例)図14乃至図18により本発明の第2実
施例について説明する。この実施例は、第1実施例では
各ユーザノード3に設けられたノードデータベース62
を所定のユーザノード3に設けて他のユーザノード3で
は省略する例である。
【0116】図14及び図15は実施例構成図であり、
図14はノードデータベース62を有していないユーザ
ノード3の構成を示し、図15はノードデータベース6
2を有するユーザノード3の構成を示す。図14及び図
15のユーザノード3は、図6に示すユーザノード3と
ほぼ同様の構成を有するが、USN制御部5及びデータ
ベース6の構成が図6に示すユーザノード3と異なる。
この実施例のユーザノード3では、ノードデータベース
62を省略したユーザノード3が存在することに伴い、
機能データベース61に替えて簡易情報付き機能データ
ベース63が設けられ、データ問合わせ処理部51がU
SN制御部5に設けられる。これが各ユーザノード3に
共通の構成である。これに対して、ノードデータベース
62は図15のユーザノード3にのみ設けられる。従っ
て、図14のユーザノード3と図15のユーザノード3
とでは、データベース6の構成が異なる。
【0117】図16は簡易情報付き機能データベース6
3の構成を示す。簡易情報付き機能データベース63は
図7に示す機能データベース61とほぼ同様の構成を有
するが、各エントリ毎にノードデータベース62の存在
するノードIDを格納する点が図7に示す機能データベ
ース61と異なる。簡易情報付き機能データベース63
の構造は予め図16に示す構造に定められる。簡易情報
付き機能データベース63は複数のエントリを有し、そ
の各々に、USN構築情報とこれに対応するノードデー
タベース62の存在するノードIDを格納する。従っ
て、各USN203についての接続情報を格納するノー
ドデータベース62の存在するノードIDが、各USN
203毎に格納される。ノードデータベース62の存在
するユーザノード3は通常各USN203毎に異なる。
【0118】ノードデータベース62の存在するノード
IDは、そのUSN203についてのノードデータベー
ス62に替わる簡易な接続情報(簡易情報)である。こ
のノードデータベース62の存在するノードIDは、そ
のUSN203のUSNIDと併せて、そのUSN20
3についての簡易情報として用いられる。従って、1個
の簡易情報はUSNIDとノードデータベース62の存
在するノードIDとからなる(含む)。簡易情報付き機
能データベース63は各USN毎にその構築情報及び簡
易情報を格納してなる。
【0119】なお、ノードデータベース62の構成は図
8に示す構成と同様である。従って、ノードデータベー
ス62は、図15に示す所定のユーザノード3にのみ設
けられる点で異なるのみである。
【0120】USN制御部5は、USN構築情報を第1
実施例と同様に簡易情報付き機能データベース63に書
き込んだ後、ユーザに対してノードデータベース61の
存在するノードIDの入力を求める。ユーザが当該入力
をした場合、USN制御部5は、これを簡易情報付き機
能データベース63の対応するエントリに格納する。こ
れにより、所定のユーザノード3にノードデータベース
62を備えるUSN203が物理網101の上に構築さ
れる。
【0121】例えば、前述のように、ユーザノード#8
が図3に示す物理網101の上に図4に示すマスコミニ
ケーション型のUSN203を構築しようとした場合、
ユーザノード#8の所有者が、ユーザノード#8に対し
て、USN構築情報を入力した後、ノードデータベース
62の存在するノードID「#8」を入力する。なお、
ノードデータベース62の存在するノードIDは、自ユ
ーザノード#8のノードIDに限られず、他のユーザノ
ード3のノードIDであってもよい。これにより、図1
6に示す簡易情報付き機能データベース63が得られ
る。この簡易情報付き機能データベース63は均一化処
理部9によって他のユーザノード3に送られる。従っ
て、他のユーザノード3からノードデータベース62が
どのユーザノード3に存在するのかを認識することがで
きる。なお、この時点ではUSN203についてのノー
ドデータベース62には何も書き込まれていない。
【0122】USN制御部5は、接続要求が入力された
場合、簡易情報付き機能データベース63の簡易情報及
びUSN構築情報(機能データベース61に相当する)
を参照する。そして、USN制御部5は、ユーザがUS
N接続情報を入力した場合、ユーザの選択したUSN2
03に対応するUSNIDと機能クラスにおける番号と
をUSN接続情報に付加する。
【0123】USN制御部5は、ユーザの選択したUS
N203に対応するUSNIDと参照した簡易情報とに
基づいて、データ問合わせ処理部51にユーザの選択し
たUSN203についてのノードデータベース62の問
合わせを依頼する。データ問合わせ処理部51は、ノー
ドデータベース62の存在するノードIDを用いて、そ
のユーザノード3にノードデータベース62の内容を問
合わせ、ユーザの選択したUSN203についてのノー
ドデータベース62を読み出して、これを自ユーザノー
ド3のメモリの所定の領域に格納する。
【0124】読み出したノードデータベース62は、U
SN接続情報への機能クラスにおける番号の付加、接続
相手の決定、USN接続情報の格納等の処理において、
第1実施例の場合の各ユーザノード3の備えるノードデ
ータベース62と同様に用いられる。また、仮想ネット
ワーク制御部71等による仮想パス4のルーティング処
理が終了した後、USN制御部5は、仮想パス4のルー
ティング結果に従ってノードデータベース62を更新し
て仮想パス4を設定する。均一化処理部9は、この更新
されたノードデータベース62をノードデータベース6
2の存在するノードIDを用いて、元のユーザノード3
に送る。
【0125】例えば、前述のように、ユーザノード#8
の構築したUSN203にユーザノード#1が消費者C
として接続しようとした場合、ユーザノード#1の所有
者が、ユーザノード#1に対してUSN接続情報を入力
する。ユーザノード#1のUSN制御部5は、簡易情報
付き機能データベース63の簡易情報からノードデータ
ベース62の存在するノードID「#8」を認識し、ユ
ーザノード#8からノードデータベース62を自ユーザ
ノード#1に読み出す。そして、USN制御部5は、読
み出したノードデータベース62を用いて接続相手を決
定し、この接続相手との間にルーティングされた仮想パ
ス4を読み出したノードデータベース62に設定する。
この仮想パス4設定後の読み出したノードデータベース
62はユーザノード#8へ送られる。
【0126】なお、ノードデータベース62の存在する
ユーザノード3のUSN制御部5も、ノードデータベー
ス62の参照は、簡易情報を参照した上でデータ問合わ
せ処理部51に依頼して行う。
【0127】図17はUSN構築処理フローである。物
理網101の上にUSN203を構築しようとするユー
ザがUSN203の構造を決定し(S31)、自ユーザ
ノード3に構築要求を入力して、USN制御部5との対
話によりUSN構築情報を自ユーザノード3に入力す
る。
【0128】USN制御部5がユーザの入力したUSN
構築情報にUSNIDを付して簡易情報付き機能データ
ベース63に書き込む(S32)。USN制御部5がユ
ーザの入力した簡易情報(ノードデータベース62の存
在するノードID)を簡易情報付き機能データベース6
3の対応するエントリに書き込む(S33)。
【0129】USN203の構築を終了する(S3
4)。この簡易情報付き機能データベース63への書き
込みを契機として、均一化処理部9が新たに簡易情報付
き機能データベース63に書き込まれた内容を隣接する
ユーザノード3に送信する。これにより、USN203
の構築が完了する。
【0130】図18はUSN接続処理フローでる。ある
ノードにおいて、ユーザによりユーザノード3へUSN
203への接続要求が入力される(S41)。
【0131】USN制御部5が簡易情報付き機能データ
ベース63の簡易情報(ノードデータベース62の存在
するノードID)を参照する(S42)。USN制御部
5が簡易情報付き機能データベース63のUSN構築情
報(機能データベース61に相当する)を参照して(S
43)、その内容をユーザに表示する。
【0132】表示されたUSN構築情報を見たユーザ
が、接続を希望するUSN203をユーザノード3に選
択入力する。これに応じて、USN制御部5が接続する
USN203を決定する(S44)。更に、表示された
USN構築情報を見たユーザが、選択したUSN203
において望む機能をユーザノード3に入力する。これに
応じて、USN制御部5が自ユーザノード3の機能を決
定する(S45)。
【0133】USN制御部5が、S42において参照し
た簡易情報とS44においてユーザの入力した接続を希
望するUSN203とを渡して、データ問合わせ処理部
51にデータの問合わせを依頼する。データ問合わせ処
理部51は、そのUSN203のノードデータベース6
2を備えるユーザノード3にその内容を問い合わせて、
USN203のノードデータベース62を読み出し、メ
モリに格納する。そして、USN制御部5が、読み出し
たノードデータベース62を参照する(S46)。
【0134】この後は、図13に示すUSN接続処理フ
ローと同一であるので、図示及び説明を省略する。即
ち、S46の後は、図13における点A以降に示す処理
が、S46において読み出したノードデータベース62
を用いて、図13と同様に実行される。なお、S24の
実行においてUSN制御部5により更新された後の読み
出したノードデータベース62は、均一化処理部9によ
り元のユーザノード3に送られる。また、ルーティング
テーブル8及び空き帯域テーブル74の均一化処理も第
1実施例と同様に行われる。 (第3実施例)図19乃至図20により本発明の第3実
施例について説明する。この実施例は第1実施例におい
てUSNのユーザ認証手段を設けた例である。
【0135】図19は実施例構成図であり、ユーザ認証
処理部52を有するユーザノード3の構成を示す。図1
9のユーザノード3は図6に示すユーザノード3とほぼ
同様の構成を有するが、そのUSN制御部5の構成が図
6に示すユーザノード3と異なる。即ち、各ユーザノー
ド3において、ユーザ認証処理部52がUSN制御部5
に設けられる。
【0136】USN制御部5は、ユーザからUSN20
3の接続要求が入力された場合、ユーザに対して、ユー
ザID及び/又はパスワードの入力を求める。そして、
USN制御部5は、ユーザが入力したユーザID及び/
又はパスワードをユーザ認証処理部52に渡して、その
ユーザの認証を依頼する。ユーザ認証処理部52は、ユ
ーザID及び/又はパスワードを用いて、そのユーザの
資格を調べ、その結果をUSN制御部5に通知する。U
SN制御部5は、ユーザに資格のある場合には接続処理
を続行するが、資格の無い場合にはその旨をユーザに表
示して接続処理を中止する。
【0137】ユーザ認証処理部52は所定のユーザ認証
用テーブル(図示せず)を備える。このテーブルは、物
理網101(の管理者)によって物理網101への加入
時等に予め用意され、例えばユーザノード3毎にユーザ
ID及び/又はパスワードを格納してなる。ユーザ認証
処理部52は、ユーザID及び/又はパスワードを用い
て、ユーザ認証用テーブルを参照してそのユーザの資格
を調べる。ユーザノード3に対応して格納されているユ
ーザID及び/又はパスワードに等しいものが入力され
た場合、そのユーザに資格があると認識される。これ以
外の場合には、そのユーザには資格がないと認識され
る。
【0138】例えば、前述のように、USN203にユ
ーザノード#1が消費者Cとして接続しようとした場
合、ユーザノード#1の所有者が、ユーザノード#1に
ユーザID及び/又はパスワードを入力する。USN制
御部5は、ユーザ認証処理部52でのユーザ認証処理の
結果に従って、USNへの接続の可否を判断する。この
場合、ユーザノード#1の接続は可能とされ、第1実施
例と同様にしてUSN203に接続される。
【0139】図20はUSN接続処理フローである。あ
るノードにおいて、ユーザによりユーザノード3へUS
N203への接続要求が入力される(S51)。
【0140】USN制御部5が、ユーザに対して、ユー
ザID及び/又はパスワードの入力を求める。ユーザに
よりユーザID及び/又はパスワードの入力された場
合、USN制御部5はこれをユーザ認証処理部52に渡
してユーザの認証処理を依頼する。ユーザ認証処理部5
2は、例えばユーザ認証用テーブルを参照してそのユー
ザの資格の有無を調べ(S52)、その結果をUSN制
御部5に通知する。ユーザに資格がある場合以下の処理
が実行され、ユーザに資格がない場合以下の処理は実行
されずに接続が中断される。これにより、不所望なユー
ザノード3に対しては機能データベース61等の内容を
一切知らせずに、USNの秘密保護を図ることができ
る。
【0141】この後は、図18のS43乃至S46と同
様のS53乃至S56を実行し、更に図13に示すS1
6乃至S25を実行する。これらの処理については図示
及び説明を省略する。
【0142】なお、ユーザの認証の手段は前記ユーザI
D及び/又はパスワードに限られない。例えば、ユーザ
認証用テーブルにはユーザノード3毎にユーザノード3
及び/又はユーザのランクを格納し、機能データベース
61にはUSN毎に接続を許すユーザノード3及び/又
はユーザのランクを格納する。そして、接続要求を入力
したユーザノード3及び/又はユーザのランクがユーザ
認証用テーブルに記述された接続を許されるランクより
低い場合、接続が許されないようにしてもよい。このラ
ンクはUSNを構成する各機能毎に異なるように定めて
もよい。また、このランクによる優先制御とユーザID
及び/又はパスワードによる認証処理とを併用してもよ
い。この場合、図20におけるS52はS53乃至S5
5の実行の後に行われる。 (第4実施例)図21及び図22により本発明の第4実
施例について説明する。この実施例は、第1実施例にお
いて各ユーザノード3に設けられる機能データベース6
1及びノードデータベース62を所定のユーザノード3
に設けて他のユーザノード3では省略すると共に、第3
実施例に示すユーザ認証手段を各ユーザノード3に設け
た例である。
【0143】図21は実施例構成図であり、図21
(A)は機能データベース61及びノードデータベース
62を有していないユーザノード3を示し、図21
(B)は機能データベース61及びノードデータベース
62を有するユーザノード3を示す。図21(A)及び
図21(B)のユーザノード3は、図6に示すユーザノ
ード3とほぼ同様の構成を有するが、USN制御部5及
びデータベース6の構成が図6に示すユーザノード3と
異なる。なお、便宜的に、USN制御部5以外は図示を
省略した。
【0144】図21(A)及び図21(B)のユーザノ
ード3では、機能データベース61及びノードデータベ
ース62の省略に伴い、これらに替えてデータベース6
として簡易データベース64が設けられ、データ問合わ
せ処理部51がUSN制御部5に設けられる。また、各
ユーザノード3のUSN制御部5にユーザ認証処理部5
2が設けられる。以上は各ユーザノード3に共通の構成
である。これに対して、機能データベース61及びノー
ドデータベース62は図21(B)のユーザノード3に
のみ設けられる。従って、図21(A)のユーザノード
3と図21(B)のユーザノード3とでは、データベー
ス6の構成が異なる。
【0145】簡易データベース64は、各ユーザノード
3のメモリの所定の領域に予め用意され、図16に示す
簡易情報付き機能データベース63における機能名及び
機能間構造を省略した構成を有する。即ち、各USNI
D毎に、機能データベース61及びノードデータベース
62の存在するノードIDを格納する。これは第2実施
例における簡易情報に等しい。従って、簡易データベー
ス64は各USN203についての簡易情報を格納する
データベースである。簡易データベース64の構造は予
め図21(A)に示す構造に定められる。機能データベ
ース61及びノードデータベース62の存在するユーザ
ノード3は通常各USN毎に異なる。
【0146】機能データベース61及びノードデータベ
ース62の構成は、各々、図7及び図8に示す構成と同
様である。従って、機能データベース61及びノードデ
ータベース62は、これが図21(B)に示す所定のユ
ーザノード3にのみ設けられる点で第1実施例と異な
る。
【0147】USN制御部5は、USNの構築要求が入
力された場合、ユーザに対して機能データベース61及
びノードデータベース62の存在するノードIDの入力
を求め、これにUSNIDを付した簡易情報を簡易デー
タベース64に書き込む。簡易データベース64の更新
された部分は、そのユーザノード3の均一化処理部9に
よって、他のユーザノード3に通知され均一化される。
【0148】また、USN制御部5は、前記ユーザの入
力したノードIDのユーザノード3に対して、ユーザの
入力したUSN構築情報を送り機能データベース61及
びノードデータベース62の作成を依頼する。当該ユー
ザノード3はUSN構築情報を第1実施例と同様に機能
データベース61に書き込む。これらは均一化処理部9
による均一化処理の対象とはされない。
【0149】これにより、所定のユーザノード3に機能
データベース61及びノードデータベース62を備え、
他のユーザノード3に簡易データベース64を備えるU
SN203が物理網101の上に構築される。
【0150】例えば、前述のように、ユーザノード#8
が図3に示す物理網101の上に図4に示すマスコミニ
ケーション型のUSN203を構築しようとした場合、
ユーザノード#8の所有者が、ユーザノード#8に対し
て、機能データベース61及びノードデータベース62
の存在するノードID「#8」とUSN構築情報とを入
力する。ユーザノード#8のUSN制御部5は、自ユー
ザノード#8のメモリに機能データベース61及びノー
ドデータベース62を作成し、USN構築情報を機能デ
ータベース61に書き込む。また、USN制御部5は、
ノードID「#8」に基づく簡易情報を簡易データベー
ス64に書き込む。簡易網データベース64は均一化処
理部9により均一化される。従って、他のユーザノード
3から、機能データベース61及びノードデータベース
62がどのユーザノード3に存在するかを認識すること
ができる。
【0151】USN制御部5は、接続要求が入力された
場合、簡易データベース64を参照し、データ問合わせ
処理部51に各USNについての機能データベース61
及びノードデータベース62の問合わせを依頼する。デ
ータ問合わせ処理部51は、機能データベース61及び
ノードデータベース62の存在するノードIDを用い
て、そのユーザノード3に機能データベース61及びノ
ードデータベース62の内容を問合わせて読み出し、自
ユーザノード3のメモリの所定の領域に格納する。そし
て、USN制御部5は、読み出した機能データベース6
1及びノードデータベース62を用いて、第1実施例と
同様にして、USNへの接続に必要な処理を行い、仮想
パス4のルーティング結果に従って読み出したノードデ
ータベース62を更新して仮想パス4を設定する。均一
化処理部9は、この更新されたノードデータベース62
をノードデータベース62の存在するノードIDを用い
て、そのユーザノード3に送る。
【0152】なお、USN制御部5は、簡易データベー
ス64の参照に先立って、ユーザにユーザID及び/又
はパスワードの入力を求め、ユーザ認証処理部52によ
るユーザの資格のチェックを行う。
【0153】例えば、前述のように、ユーザノード#8
の構築したUSN203にユーザノード#1が消費者C
として接続しようとした場合、ユーザノード#1の所有
者が、ユーザノード#1に対してUSNへの接続要求を
入力する。ユーザノード#1のUSN制御部5は、簡易
データベース64を参照して機能データベース61及び
ノードデータベース62の存在するノードID「#8」
を認識し、ユーザノード#8から機能データベース61
及びノードデータベース62を自ユーザノード#1に読
み出す。そして、USN制御部5は、読み出した機能デ
ータベース61及びノードデータベース62を用いて接
続相手を決定し、この接続相手との間にルーティングさ
れた仮想パス4を読み出したノードデータベース62に
設定する。この仮想パス4設定後の読み出したノードデ
ータベース62は元のユーザノード#8へ送られる。
【0154】なお、機能データベース61及びノードデ
ータベース62の存在するユーザノード3のUSN制御
部5がこれらを参照する場合、簡易データベース64を
参照した上でデータ問合わせ処理部51に依頼して行
う。
【0155】図22(A)はUSN構築処理フローであ
る。物理網101の上にUSN203を構築しようとす
るユーザがUSN203の構造を決定し(S61)、自
ユーザノード3に構築要求を入力して、USN制御部5
との対話によりUSN構築情報を自ユーザノード3に入
力する。
【0156】USN制御部5が、自ユーザノード3に機
能データベース61及びノードデータベース62を作成
し、ユーザの入力したUSN構築情報を機能データベー
ス61に書き込む(S62)。
【0157】USN制御部5がユーザの入力した簡易情
報(機能データベース61及びノードデータベース62
の存在するノードID)を簡易データベース64の空き
エントリに書き込む(S63)。
【0158】USN203の構築を終了する(S6
4)。この簡易データベース64への書き込みを契機と
して、均一化処理部9が新たに簡易データベース64に
書き込まれた内容を隣接するユーザノード3に送信す
る。これにより、USN203の構築が完了する。
【0159】図22(B)はUSN接続処理フローであ
る。あるノードにおいて、ユーザによりユーザノード3
へUSN203への接続要求が入力される(S71)。
【0160】USN制御部5が、簡易データベース64
を参照して、機能データベース61及びノードデータベ
ース62の存在するノードIDを認識する(S72)。
USN制御部5が、ユーザに対して、ユーザID及び/
又はパスワードの入力を求める。ユーザによりユーザI
D及び/又はパスワードの入力された場合、USN制御
部5は、これをユーザ認証処理部52に渡して、ユーザ
の認証処理を依頼する。ユーザ認証処理部52は、例え
ばユーザ認証用テーブルを参照してそのユーザの資格の
有無を調べ(S73)、その結果をUSN制御部5に通
知する。ユーザに資格がある場合以下の処理が実行さ
れ、ユーザに資格がない場合以下の処理は実行されずに
接続が中断される。
【0161】USN制御部5が、S72で認識した機能
データベース61及びノードデータベース62の存在す
るノードIDを用いてそのユーザノード3から機能デー
タベース61を読み出し、この機能データベース61を
参照して(S74)、その内容をユーザに表示する。
【0162】表示されたUSN構築情報を見たユーザ
が、接続を希望するUSN203をユーザノード3に選
択入力する。これに応じて、USN制御部5が接続する
USN203を決定する(S75)。
【0163】更に、表示されたUSN構築情報を見たユ
ーザが、選択したUSN203において望む機能をユー
ザノード3に入力する。これに応じて、USN制御部5
が自ユーザノード3の機能を決定する(S76)。
【0164】USN制御部5が、、S72で認識した機
能データベース61及びノードデータベース62の存在
するノードIDを用いてそのユーザノード3からノード
データベース62を読み出し、読み出したノードデータ
ベース62を参照する(S77)。
【0165】この後は、図13に示すUSN接続処理フ
ローと同一であるので、図示及び説明を省略する。即
ち、S77の後は、図13における点A以降に示す処理
が、読み出したノードデータベース62を用いて、図1
3と同様に実行される。なお、S24においてUSN制
御部5により更新された後の読み出したノードデータベ
ース62は、均一化処理部9により、元のユーザノード
3に送られる。また、ルーティングテーブル8及び空き
帯域テーブル74の均一化処理も第1実施例と同様に行
われる。
【0166】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限られるものではなく、その主旨
の範囲において種々変形可能である。前述の実施例は1
個の物理網101の上に複数個のUSN203を構築で
きる例であるが、いずれの実施例においても1個の物理
網101の上には1個のUSN203のみを構築できる
ようにしてもよい。この場合、機能データベース61、
簡易情報付き機能データベース63及び簡易データベー
スのエントリは1個のみとされ、ノードデータベース6
2も構築されるUSN203についての1個のみとされ
る。また、各情報に対してのUSNIDの付加も省略さ
れる。更に、USN接続処理において、接続を希望する
USNの選択入力の必要がないので、S13、S44、
S54、S75が省略される。
【0167】また、いずれの実施例においても、機能デ
ータベース61等のエントリが空いていない状態におい
て、新たなUSNの構築要求が入力された場合、USN
制御部5が、当該USNの構築は不可能である旨をユー
ザに表示するようにしてもよい。
【0168】また、前述の実施例はUSN構築処理とU
SN接続処理とを別個に独立して行う例であるが、いず
れの実施例においても、構築処理時にこれらを並行して
(連続して)行うようにしてもよい。即ち、物理網10
1の上にUSN203を構築する際において、その時点
で設定可能な仮想パス4を設けるようにしてもよい。こ
の場合、そのUSN203において論理的に接続される
(機能の異なる)ユーザノードが少なくとも2個存在す
ることが必要である。この場合、例えば、図11のS2
の終了後に、S2において更新された機能データベース
61の内容を参照して図13のS12乃至S24を実行
し、更新されたノードデータベース62を参照して図1
3のS12乃至S24の実行を繰り返すようにすればよ
い。
【0169】また、いずれの実施例においても、物理網
101(の管理者)により予めUSN203の機能を定
めるようにしてもよく、機能データベース61及び/又
はノードデータベース62の設けられるユーザノード3
をUSN203の管理者とするように予め定めてもよ
い。そして、USN203の管理者となり得るユーザノ
ード3又はその資格を予め定めてもよい。
【0170】また、ユーザの認証はUSNへの接続処理
に限らず、USNの構築処理において行うようにしても
よい。ユーザの認証の手段としてはユーザID及び/又
はパスワード、ユーザノード3及び/又はユーザのラン
クを用いる。この場合、構築要求の入力の後にユーザ認
証処理を行えばよい。
【0171】また、1個のUSN203の規模が非常に
大きい場合等においては、1個のUSN203の機能デ
ータベース61、ノードデータベース62をを、複数の
ユーザノード3に分割して設けてもよい。
【0172】また、各実施例を適宜組合せて実施しても
よい。例えば、1個の物理網101の上に、例えば第1
実施例によるUSN203と第1実施例によるUSN2
03とを構築してもよく、この場合1個の物理ノード1
が双方のUSN203にユーザノード3として接続して
もよい。
【0173】また、第2実施例において各ユーザノード
3に第3実施例に示すユーザ認証処理部52を設けても
よい。この場合、ユーザの認証処理は、各ユーザノード
3においてそのユーザ認証処理部52が行うか、又は、
ノードデータベース61の存在するユーザノード3のユ
ーザ認証処理部52が行う。
【0174】本発明はATM等のラベル多重方式による
交換網に限らず、物理的な結合関係に依存することなく
論理的な結合関係を定義することができる網に広く適用
することができる。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
USNの構築及び接続において、ユーザノードの各々に
USNの構築及び接続を可能とする機能を備えることに
より、物理網及び仮想網の管理者を介することなくユー
ザがUSNを構築でき接続できるので、USNの特定の
機能の実現に適した構造を保ちつつ、不特定多数の者の
接続に応じてその構造を調整することができ、ユーザの
要求をリアルタイムに反映したUSNを構築及び接続す
ることができる。特に、マルチメディアネットワーク上
のUSNにおいて、ユーザの要求をリアルタイムに反映
したUSNの構築、変更、接続ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の作用説明図である。
【図3】物理網説明図である。
【図4】USN説明図である。
【図5】USN説明図である。
【図6】実施例構成図である。
【図7】機能データベース説明図である。
【図8】ノードデータベース説明図である。
【図9】ルーティングテーブル説明図である。
【図10】ルーティングテーブル説明図である。
【図11】空き帯域テーブル説明図である。
【図12】USN構築処理フローである。
【図13】USN接続処理フローである。
【図14】実施例構成図である。
【図15】実施例構成図である。
【図16】簡易情報付き機能データベース説明図であ
る。
【図17】USN構築処理フローである。
【図18】USN接続処理フローである。
【図19】実施例構成図である。
【図20】USN接続処理フローである。
【図21】実施例構成図である。
【図22】実施例説明図である。
【符号の説明】
1 物理ノード 2 物理回線 3 ユーザノード 4 仮想パス 5 USN制御部 6 データベース 7 仮想ネットワーク制御管理部 8 ルーティングテーブル 9 均一化処理部 51 データ問合わせ処理部 52 ユーザ認証処理部 61 機能データベース 62 ノードデータベース 63 簡易情報付き機能データベース 64 簡易データベース 71 仮想ネットワーク制御部 72 仮想ネットワーク管理部 73 ルーティング決定処理部 74 空き帯域テーブル 75 仮想パスID決定処理部 81 ルーティングテーブル 82 メタルーティングテーブル 100、101 物理網 200、201、202、203 ユーザシステムネ
ットワーク(USN)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04Q 3/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワーク(USN)におい
    て、 前記複数のユーザノードの各々に、 USN構築情報及びUSN接続情報を格納するデータベ
    ースと、 入力されたUSN構築情報及びUSN接続情報を前記デ
    ータベースに書き込むUSN制御部と、 前記ユーザシステムネットワークの仮想パスを格納する
    ルーティングテーブルと、 USN接続情報に従って他のユーザノードとの間の通信
    を行うための仮想パスをルーティングして前記ルーティ
    ングテーブルに書き込む仮想ネットワーク制御管理部
    と、 前記データベース及びルーティングテーブルの均一化処
    理を他のユーザノードとの間で行う均一化処理部とを備
    えることを特徴とするユーザシステムネットワーク。
  2. 【請求項2】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークにおいて、 前記複数のユーザノードの各々に、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報を格納する
    機能データベースと、 機能間構造の要素である機能間クラスとユーザノードI
    Dとを含むUSN接続情報を格納するノードデータベー
    スと、 入力されたUSN構築情報及びUSN接続情報を、各
    々、前記機能データベース及びノードデータベースに書
    き込むUSN制御部と、 前記ユーザシステムネットワークの仮想パスを格納する
    ルーティングテーブルと、 前記ノードデータベースのUSN接続情報に従って他の
    ユーザノードとの間の通信を行うための仮想パスをルー
    ティングして前記ルーティングテーブルに書き込む仮想
    ネットワーク制御管理部と、 データベース及びルーティングテーブルの均一化処理を
    他のユーザノードとの間で行う均一化処理部とを備える
    ことを特徴とするユーザシステムネットワーク。
  3. 【請求項3】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークにおいて、 前記複数のユーザノードの中の所定のユーザノードに、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能を実現す
    る機能間構造の要素である機能間クラスとユーザノード
    IDとを含むUSN接続情報を格納するノードデータベ
    ースを備えると共に、 前記ユーザノードの各々に、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報と、ノード
    データベースを有する前記所定のユーザノードのユーザ
    ノードIDを含む簡易情報とを格納する簡易情報付き機
    能データベースと、 前記簡易情報付き機能データベースの簡易情報に従って
    ノードデータベースを有するユーザノードからノードデ
    ータベースを読み出し、入力されたUSN構築情報及び
    簡易情報を前記簡易情報付き機能データベースに書き込
    み、入力されたUSN接続情報を読み出したノードデー
    タベースに書き込むUSN制御部と、 前記ユーザシステムネットワークの仮想パスを格納する
    ルーティングテーブルと、 読み出したノードデータベースのUSN接続情報に従っ
    て他のユーザノードとの間の通信を行うための仮想パス
    をルーティングして前記ルーティングテーブルに書き込
    む仮想ネットワーク制御管理部と、 前記簡易情報付き機能データベース及びルーティングテ
    ーブルの均一化処理を他のユーザノードとの間で行うと
    共に、入力されたUSN接続情報の書き込まれた前記読
    み出したノードデータベースを前記所定のユーザノード
    に送る均一化処理部とを備えることを特徴とするユーザ
    システムネットワーク。
  4. 【請求項4】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークにおいて、 前記複数のユーザノードの中の所定のユーザノードに、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報を格納する
    機能データベースと、 機能間構造の要素である機能間クラスとユーザノードI
    Dとを含むUSN接続情報を格納するノードデータベー
    スとを備えると共に、 前記ユーザノードの各々に、 前記機能データベース及びノードデータベースを有する
    前記所定のユーザノードのユーザノードIDを含む簡易
    情報を格納する簡易網データベースと、 前記簡易網データベースの簡易情報に従って機能データ
    ベース及びノードデータベースを有する前記所定のユー
    ザノードから機能データベース及びノードデータベース
    を読み出し、入力されたUSN構築情報を読み出した機
    能データベースに書き込み、入力されたUSN接続情報
    を読み出したノードデータベースに書き込み、入力され
    た簡易情報を簡易網データベースに書き込むUSN制御
    部と、 前記ユーザシステムネットワークの仮想パスを格納する
    ルーティングテーブルと、 読み出したノードデータベースのUSN接続情報に従っ
    て他のユーザノードとの間の通信を行うための仮想パス
    をルーティングして前記ルーティングテーブルに書き込
    む仮想ネットワーク制御管理部と、 簡易網データベース及びルーティングテーブルの均一化
    処理を他のユーザノードとの間で行うと共に、入力され
    たUSN構築情報の書き込まれた機能データベース及び
    入力されたUSN接続情報の書き込まれた前記読み出し
    たノードデータベースを前記所定のユーザノードに送る
    均一化処理部とを備えることを特徴とするユーザシステ
    ムネットワーク。
  5. 【請求項5】 複数のノードからなる物理的な通信網で
    あって、この上にこれとは独立に所定の機能の一部を実
    行する前記ノードであるユーザノードが複数個論理的に
    結合して所定の機能を実現するユーザシステムネットワ
    ークを構築可能な網において、 前記複数のノードの各々に、 USN構築情報及びUSN接続情報を格納するためのデ
    ータベースと、 ユーザシステムネットワークの構築要求及び接続要求の
    あった場合に、各々、入力されたUSN構築情報及びU
    SN接続情報を前記データベースに書き込むUSN制御
    部と、 前記ユーザシステムネットワークの仮想パスを格納する
    ルーティングテーブルと、 ユーザシステムネットワークへの接続要求のあった場合
    に、USN接続情報に従って他のユーザノードとの間の
    通信を行うための仮想パスをルーティングして前記ルー
    ティングテーブルに書き込む仮想ネットワーク制御管理
    部と、 前記データベース及びルーティングテーブルの均一化処
    理を他のユーザノードとの間で行う均一化処理部とを備
    えることを特徴とする網。
  6. 【請求項6】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークの構築方法におい
    て、 前記ユーザシステムネットワークの構築要求の入力され
    たユーザノードが、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報であって入
    力されたUSN構築情報を機能データベースに書き込
    み、 この書き込みのあった機能データベースの均一化処理を
    他のユーザノードとの間で行うことを特徴とするユーザ
    システムネットワークの構築方法。
  7. 【請求項7】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークの構築方法におい
    て、 前記ユーザシステムネットワークの構築要求の入力され
    たユーザノードが、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報であって入
    力されたUSN構築情報と、ノードデータベースを有す
    るユーザノードのユーザノードIDを含む簡易情報であ
    って入力された簡易情報を簡易情報付き機能データベー
    スに書き込み、 この書き込みのあった簡易情報付き機能データベースの
    均一化処理を他のユーザノードとの間で行うことを特徴
    とするユーザシステムネットワークの構築方法。
  8. 【請求項8】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークの構築方法におい
    て、 前記ユーザシステムネットワークの構築要求の入力され
    たユーザノードが、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報であって入
    力されたUSN構築情報を機能データベースに書き込
    み、ノードデータベースを有するユーザノードのユーザ
    ノードIDを含む簡易情報であって入力された簡易情報
    を簡易データベースに書き込み、 この書き込みのあった簡易データベースの均一化処理を
    他のユーザノードとの間で行うことを特徴とするユーザ
    システムネットワークの構築方法。
  9. 【請求項9】 物理的な通信網の上にこれとは独立に構
    築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行する
    ユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を実
    現するユーザシステムネットワークの接続方法におい
    て、 前記ユーザシステムネットワークへの接続要求の入力さ
    れたユーザノードが、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能及びこれ
    を実現する機能間構造を含むUSN構築情報を格納する
    機能データベースと、機能間構造の要素である機能間ク
    ラス及びユーザノードIDを含む入力されたUSN接続
    情報とに基づいて、接続相手を決定し、 USN接続情報に従って、前記決定した接続相手との間
    の通信を行うための仮想パスをルーティングしてルーテ
    ィングテーブルに書き込み、 入力されたUSN接続情報をノードデータベースに書き
    込み、 前記書き込みのあったノードデータベース及びルーティ
    ングテーブルの均一化処理を他のユーザノードとの間で
    行うことを特徴とするユーザシステムネットワークの接
    続方法。
  10. 【請求項10】 物理的な通信網の上にこれとは独立に
    構築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行す
    るユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を
    実現するユーザシステムネットワークの接続方法におい
    て、 前記ユーザシステムネットワークへの接続要求の入力さ
    れたユーザノードが、 前記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを
    実現する機能間構造とを含むUSN構築情報、及び、ノ
    ードデータベースを有する前記所定のユーザノードのユ
    ーザノードIDを含む簡易情報を格納する簡易情報付き
    機能データベースのUSN構築情報と、機能間構造の要
    素である機能間クラスとユーザノードIDとを含む入力
    されたUSN接続情報とに基づいて、接続相手を決定
    し、 前記簡易情報付き機能データベースの簡易情報に従って
    ノードデータベースを有するユーザノードからUSN接
    続情報を格納するノードデータベースを読み出し、 読み出したノードデータベースのUSN接続情報に従っ
    て、前記決定した接続相手との間の通信を行うための仮
    想パスをルーティングしてルーティングテーブルに書き
    込み、 入力されたUSN接続情報を読み出したノードデータベ
    ースに書き込み、 前記書き込みのあったノードデータベースを先に読み出
    したユーザノードに送り、 前記書き込みのあったルーティングテーブルの均一化処
    理を他のユーザノードとの間で行うことを特徴とするユ
    ーザシステムネットワークの接続方法。
  11. 【請求項11】 物理的な通信網の上にこれとは独立に
    構築された仮想網であって、所定の機能の一部を実行す
    るユーザノードが複数個論理的に結合して所定の機能を
    実現するユーザシステムネットワークの接続方法におい
    て、 前記ユーザシステムネットワークへの接続要求の入力さ
    れたユーザノードが、 機能データベース及びノードデータベースを有する所定
    のユーザノードのユーザノードIDを含む簡易情報を格
    納する簡易データベースを参照し、 この簡易情報に従って前記所定のユーザノードから、前
    記ユーザシステムネットワークの所定の機能とこれを実
    現する機能間構造とを含むUSN構築情報を格納する機
    能データベース及び機能間構造の要素である機能間クラ
    スとユーザノードIDとを含むUSN接続情報を格納す
    るノードデータベースを読み出し、 読み出した機能データベースのUSN構築情報と読み出
    したノードデータベースのUSN接続情報とに基づい
    て、接続相手を決定し、 読み出したノードデータベースのUSN接続情報に従っ
    て、前記決定した接続相手との間の通信を行うための仮
    想パスをルーティングしてルーティングテーブルに書き
    込み、 入力されたUSN接続情報を読み出したノードデータベ
    ースに書き込み、 前記書き込みのあったノードデータベースを先に読み出
    したユーザノードに送り、 前記書き込みのあったルーティングテーブルの均一化処
    理を他のユーザノードとの間で行うことを特徴とするユ
    ーザシステムネットワークの接続方法。
  12. 【請求項12】 前記ユーザシステムネットワークへの
    接続要求の入力されたユーザノードが、その接続要求に
    ついてのユーザの資格の有無の認証を行い、資格のある
    場合にその接続要求に応じた接続処理を行うことを特徴
    とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載のユー
    ザシステムネットワークの接続方法。
  13. 【請求項13】 前記ユーザシステムネットワークへの
    接続要求の入力されたユーザノードが、その接続要求に
    応じて複数のUSN構築情報の中の1個のUSN構築情
    報の選択入力を求め、その選択入力があった場合に選択
    されたユーザシステムネットワークに対するその接続要
    求に応じた接続処理を行うことを特徴とする請求項9乃
    至請求項11のいずれかに記載のユーザシステムネット
    ワークの接続方法。
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