JPH11175145A - 無人作業車の走行誘導用センサ支持構造 - Google Patents

無人作業車の走行誘導用センサ支持構造

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JPH11175145A
JPH11175145A JP9337081A JP33708197A JPH11175145A JP H11175145 A JPH11175145 A JP H11175145A JP 9337081 A JP9337081 A JP 9337081A JP 33708197 A JP33708197 A JP 33708197A JP H11175145 A JPH11175145 A JP H11175145A
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JP
Japan
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sensor
traveling
sensor support
road surface
unmanned working
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JP9337081A
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Masato Sakurai
正人 桜井
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行誘導用センサと走行路面との間隔寸法を
常に所定の値に保つことができる無人作業車の走行誘導
用センサ支持構造を提供する。 【解決手段】 本発明の無人作業車の走行誘導用センサ
支持構造は、無人作業車1の走行路に沿って走行路面G
に埋設された被検知体6を検知する走行誘導用センサ1
1と、この走行誘導用センサ11を支持するセンサ支持
体12と、前記走行誘導用センサ11を無人作業車1の
走行方向に挟むように配置されるとともに、走行路面G
上を転動して走行誘導用センサを走行路面Gに対して所
定の間隔を開けて離間させる、センサ支持体12に取り
付けられた複数の車輪15,16と、センサ支持体12
を、無人作業車1の車体4よりも走行方向に離間した位
置において、車体4に対して走行方向および上下方向に
対し相対変位可能に懸架する懸架アーム13,13とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゴルフ場に
おいて芝刈り作業を行う無人作業車の走行を誘導するセ
ンサを、無人作業車の車体に支持する構造に関し、より
詳しくは、無人作業車の走行路に沿って走行路面下に埋
設された磁石等の被検知体とセンサとの間隔を、所定の
値に保つことができるようにセンサの支持構造を改良す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフ場においては、ゴルフクラ
ブを搬送したり芝刈り作業を行ったりする、無人走行可
能な作業車が用いられている。これらの無人作業車の走
行を誘導するために、磁石等の被検知体が無人作業車の
走行コースに沿って走行路面下に埋設される。そして、
前記被検知体を検出するセンサを無人作業車に取り付け
るとともに、前記センサによる検出結果に応じて走行誘
導装置が無人作業車を操縦し、走行方向を定めるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無人作業車においては、図5に示したように、走行誘導
用センサSが無人作業車の車体Bに直接取り付けられて
いる。これにより、舗装されて平坦な走行路面上を走行
するゴルフカート等においては、走行誘導用センサSと
走行路面Gとの間隔L1をほぼ一定に保つことができる
ので、走行誘導用センサSと走行路面下に埋設された磁
石等の被検知体との間隔をも一定に保つことができる。
したがって、走行誘導用センサSから得られる出力信号
のレベルが安定し、無人作業車の走行の誘導に支障を来
すことは無い。
【0004】しかしながら、芝刈り作業車の場合には起
伏のある走行路面上を走行しなければならないため、走
行誘導用センサSが起伏部分にさしかかると、図5に示
したように走行誘導用センサSと走行路面G1との間隔
寸法がL2に狭まったり、これとは反対に広くなったり
する。これにより、走行誘導用センサSから得られる出
力信号のレベルは不安定となり、無人作業車の誘導に支
障を来す場合がある。
【0005】特に、複数の走行誘導用センサを、走行方
向に対して直交する方向に一定の間隔を開けて並設し、
各走行誘導用センサから得られる出力信号の強弱の差か
ら進行方向を決定する形式の走行誘導装置においては、
走行誘導用センサSと走行路面Gとの間隔が狭まると、
複数の走行誘導用センサから極大レベルの出力信号が得
られてしまい、進行方向を決定することができなくなっ
てしまう。また、最悪の場合には、走行誘導用センサS
が走行路面Gの起伏に接触し、破損することも考えられ
る。
【0006】また、従来の無人作業車においては、走行
誘導用センサを車体に直接取り付けているため、走行誘
導用センサと無人作業車の車輪を操舵する操舵系統との
距離を十分に確保できず、走行誘導用センサが埋設磁石
等の被検知体を検出した後のフィードバック制御に遅れ
が生じる。したがって、フィードバック制御に要する時
間を確保するために無人作業車の走行速度を落とすか、
若しくはフィードバック制御の処理速度を向上させざる
を得ず、前者の場合には無人作業車の走行性能の低下を
招き、後者の場合には製造コストの増加を招く。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、走行誘導用センサと走行路
面との間隔寸法を常に所定の値に保つことができて、走
行誘導用センサから常に安定したレベルの出力信号を得
ることができるばかりでなく、走行誘導用センサと操舵
系統との距離を十分に確保することもできる、無人作業
車の走行誘導用センサ支持構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明による無人作業車の走行誘導用センサ支持構
造は、無人作業車の走行路に沿って走行路面下に埋設さ
れた被検知体を検知する走行誘導用センサと、この走行
誘導用センサを支持するセンサ支持体と、前記走行誘導
用センサを前記無人作業車の走行方向に挟むように配置
されるとともに、前記走行路面上を転動して前記走行誘
導用センサを前記走行路面に対して所定の間隔を開けて
離間させる、前記センサ支持体に取り付けられた複数の
車輪と、前記センサ支持体を、前記無人作業車の車体よ
りも走行方向に離間した位置において、前記車体に対し
て走行方向および上下方向に対し相対変位可能に懸架す
る前記車体にスライド自在に支持された懸架アームとを
備える。
【0009】すなわち、本発明による無人作業車の走行
誘導用センサ支持構造は、走行誘導用センサを、走行方
向に挟むように配置された車輪により、走行路面に対し
て所定の間隔を開けて離間するように支持するものであ
るから、走行誘導用センサと走行路面との間隔を常に一
定に保つことができ、走行誘導用センサから常に安定し
たレベルの出力信号を得ることができる。また、走行誘
導用センサは、懸架アームにより無人作業車の車体から
走行方向に離間した位置に懸架されるので、走行誘導用
センサを車体に直接取り付ける場合に比較し、走行誘導
用センサと無人作業車の操舵系統との距離を大きく取る
ことができる。これにより、走行誘導用センサが走行路
面下に埋設された被検知体を検知した後のフィードバッ
ク制御に遅れが生じることを防止できるから、フィード
バック制御に要する時間を確保するために無人作業車の
走行速度を落としたり、あるいはフィードバック制御の
処理速度を向上させるために高価な制御装置を用いたり
する必要がなく、芝刈り作業車の走行性能の低下や、製
造コストの増加を招くことが無い。また、走行誘導用セ
ンサは、懸架アームにより車体に対して走行方向および
上下方向に相対変位可能に懸架されるので、走行路面の
起伏に確実に追従することができる。
【0010】また、前記懸架アームを、走行方向に平行
に延びる鉛直面内において、前記車輪が前記走行路面に
接地する部分を中心点とする上向きに凸な円弧に沿って
延びるように湾曲させるとともに、前記車体に設けた懸
架アーム支持手段によって前記懸架アームを支持し、前
記懸架アームを前記円弧に沿って前記中心点の周りに回
動自在とすることが好ましい。すなわち、無人作業車が
走行して例えば傾斜角度θの登り坂に差し差し掛かる
と、車体が水平な走行路面上にあるにもかかわらず、セ
ンサ支持体のみが登り坂に達する状態が生じるので、セ
ンサ支持体は車体に対して相対的に上昇しつつ傾斜角度
θで相対的に傾かなければならない。このとき、懸架ア
ームを前述のように円弧状に湾曲させておくと、懸架ア
ームはセンサ支持体の上昇に伴って後方に回動しつつ、
センサ支持体を傾斜角度θで傾斜させることができる。
これにより、センサ支持体を昇降させながら傾斜させる
機能を、簡単な構造の懸架アームによって達成すること
ができる。
【0011】また、前記懸架アームを、前記懸架アーム
支持手段によって支持される部分よりも前記センサ支持
体とは反対側に延長するとともに、前記懸架アームの前
記センサ支持体とは反対側の端部に、前記センサ支持体
とほぼ等しい重量の釣合おもりを取り付けることが好ま
しい。これにより、センサ支持体と釣合おもりとがバラ
ンスするので、センサ支持体は、走行路面の起伏に伴
い、懸架アームによって懸架されて滑らかに昇降するこ
とができる。
【0012】また、前記懸架アームにスライド抵抗を付
与するスライド抵抗付与手段をさらに設けることが好ま
しい。これにより、車輪が走行路面上を転動することに
よってセンサ支持体に加えられる衝撃を緩衝し、車輪の
走行路面からの浮き上がりを防止することができる。
【0013】また、前記センサ支持体を、関節を介して
前記懸架フレームに対し揺動自在に取り付けることが好
ましい。これにより、走行路面に微小な起伏が生じてい
る場合でも、センサ支持体が関節の作用によって揺動
し、センサ支持体を走行路面に確実に追従させることが
できる。
【0014】また、前記車輪よりも走行方向前方に配置
され、走行路面上の障害物に当接して前記センサ支持体
を上方に変位させる、前記センサ支持体に取り付けられ
たセンサ支持体変位手段を設けることが好ましい。そし
て、前記センサ支持体変位手段は、前記走行路面上を転
動可能な回転ローラ、若しくは前記走行路面上を滑走可
能なそりとすることが好ましい。これにより、センサ支
持体が走行路面上の障害物に当接することを確実に回避
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による無人作業車の
走行誘導用センサ支持構造の各実施形態を、図1乃至図
4を参照して詳細に説明する。ここで、図1は本発明に
よる無人作業車の走行誘導用センサ支持構造を適用した
芝刈り作業車のシャシ構造を模式的に示した平面図、図
2は図1に示した走行誘導用センサ支持構造を拡大して
示した平面図、図3は図2に示した走行誘導用センサ支
持構造の斜視図、図4は図1乃至図3に示した無人作業
車の走行誘導用センサ支持構造の作動を説明する側面図
である。
【0016】まず最初に図1を参照し、本発明による無
人作業車の走行誘導用センサ支持構造を適用する、芝刈
り作業車の全体構造について概説する。図1に示した芝
刈り作業車1は、ゴルフ場の芝を刈る自律走行型芝刈り
作業車で、GPS航法と地磁気センサ、および車輪の回
転数を測定するエンコーダ等を用いた位置認識と、刈り
跡センサによる倣い走行、および走行プログラムによる
走行路選択等の組み合わせにより、無人で、かつ自動的
にゴルフ場の各ホールの芝を刈ることができる。
【0017】また、前記芝刈り作業車1は、左右一対の
前輪2R、2Lおよび左右一対の後輪3R、3Lを回転
駆動する4輪駆動車で、かつ左右一対の後輪3R、3L
を転舵することにより進行方向を変えるようになってい
る。また、シャシフレーム4の前端部4aに合計3個の
芝刈り作業機5が懸架されるとともに、シャシフレーム
4の後端部4bには走行誘導装置のセンサ部分10が懸
架されている。そしてこの芝刈り作業車1は、芝刈り作
業を行う際には前記芝刈り作業機5を前側にして、図1
において図示左方向に低速走行するが、芝刈り作業を行
うホール間を移動する際には、前記センサ部分10を前
側にして図示右方向に高速走行する。
【0018】走行誘導装置の前記センサ部分10は、図
1〜図4に示したように、芝刈り作業車1の車体の幅方
向に一定の間隔を開けて配置された、合計8個のセンサ
11a〜11hと、これらのセンサ11a〜11hを支
持する、アルミ材等の非磁性材料から製作されたセンサ
支持体12と、このセンサ支持体12を芝刈り作業車1
の車体に懸架する左右一対の懸架アーム13とを備えて
いる。
【0019】前記センサ11a〜11hは、走行路面下
に埋設された磁石(被検知体)6が発する磁気の強弱に
応じて出力信号のレベルを変えるタイプで、前記センサ
支持体12に設けられた、芝刈り作業車1の車体の幅方
向に水平に延びるセンサ支持梁14の側面に取り付けら
れている。
【0020】一方、走行路面下に埋設された磁石6は、
走行路に沿って縦一列に並ぶように埋設された磁石6a
と、走行路が延びる方向に対して直交する方向に横一列
に並ぶように埋設された磁石6bとから構成されてい
る。
【0021】芝刈り作業車1が走行路に沿って走行する
際には、前記センサ11a〜11hの内、走行路に沿っ
て縦一列に並ぶように埋設された磁石6aに最も近いセ
ンサの出力信号のレベルが最も高い。したがって、芝刈
り作業車1が走行路の中心に沿って走行している時に
は、合計8個のセンサ11a〜11hの内、中央部分に
位置するセンサ11d若しくは11eの出力信号のレベ
ルが最も高くなる。これに対して、芝刈り作業車1が走
行路の中心から外れると、出力信号のレベルが最も高い
センサが11a側若しくは11h側にずれるので、芝刈
り作業車1の誘導装置は操舵系統を作動させて左右一対
の後輪3R、3Lを操舵し、芝刈り作業車1の進行方向
を修正する。
【0022】これに対して、芝刈り作業車1が走行路を
前進し、横一列に並ぶように埋設された磁石6bにさし
かかると、全てのセンサ11a〜11hの出力信号のレ
ベルが高くなる。すると、芝刈り作業車1の誘導装置
は、芝刈り作業車1が走行路の末端に到達したと判断し
て芝刈り作業車1を停止させ、あるいは自律航法手段を
用いて芝刈り作業車1を次の走行路に移動させる。な
お、芝刈り作業を行う際にも前記センサ11a〜11h
を用いて磁石6bを検知するようにし、芝刈り作業車1
の走行や、芝刈り作業機5による芝刈り動作等の制御を
行うこともできる。
【0023】次に、走行誘導センサ11a〜11hを芝
刈り作業車1の車体に懸架する構造について説明する。
【0024】前記センサ支持体12は、アルミ材等の非
磁性材料から製作されて、走行誘導センサ11a〜11
hに磁気の影響を及ぼさないようされ、埋設磁石6の検
知精度を向上させている。またセンサ支持体12は、図
1乃至図4に示したように、平面視で芝刈り作業車1の
車体の幅方向に延びる矩形状の枠体とされている。ま
た、センサ支持体12は、センサ11a〜11hを芝刈
り作業車1の進行方向に挟むように配置された、芝刈り
作業車1の車体の幅方向に等間隔に並ぶ、合計4個ずつ
のキャスタ輪15,16を有している。そして、これら
のキャスタ輪15,16は、センサ支持体12によって
走行路面Gに対し垂直に延びる軸線の周りに回動自在に
支持され、常に無人作業車1の走行方向に向くことがで
きるようになっている。さらに、センサ支持体12は、
このセンサ支持体12に連設されたブラケット17によ
って前記センサ支持梁14と平行に延びる軸線の廻りに
廻転自在に支持された、合計3個の回転ローラ18を有
している。加えて、このセンサ支持体12は、前記懸架
アーム13の先端に関節19を介して支持され、センサ
支持梁14と平行に延びる軸線の廻りに揺動自在に支持
されている。
【0025】一方、懸架アーム13,13は、図4に示
したように、後輪3が走行路面Gに接地する部分のう
ち、後輪3の中心を走行路面G上に鉛直方向下側に投影
した点Cを中心として、鉛直面内で半径Rの上向きに凸
の円弧を描くように湾曲して延びている。また、この懸
架アーム13,13は、芝刈り作業車1のシャシフレー
ム4に取り付けられた合計4個ずつの支持ローラ21に
よってそれぞれ挟持され、前述した半径Rの円弧に沿っ
て、前記中心点Cの周りに回動できるように支持されて
いる。さらに、懸架アーム13,13のセンサ支持体1
2とは反対側の端部には、センサ支持体12の重量とほ
ぼ等しい重量の釣合おもり22,22がそれぞれ取り付
けられている。
【0026】次に、図4を参照し、上述のように構成さ
れた本実施形態による無人作業車のの走行誘導用センサ
支持構造の作用について、順を追って説明する。
【0027】まず、センサ支持梁14は、合計4個ずつ
のキャスタ輪15,16を有したセンサ支持体12によ
り、走行路面Gに対して平行に延びるように支持され
る。これにより、センサ支持梁14に取り付けたセンサ
11a〜11hと地下に埋設された磁石6a,6bとの
間の間隔を一定に保つことができるから、センサ11a
〜11hによって得られる信号レベルを一定に保つこと
ができる。また、センサ11a〜11hが走行路面下に
埋設された磁石6a,6bに接近しすぎることがないか
ら、複数のセンサの出力信号レベルが極大状態となっ
て、芝刈り作業車1の走行を誘導できなくなることがな
い。したがって、得られた信号レベルの変化に基づく走
行誘導装置のフィードバック制御をより正確なものと
し、芝刈り作業車1の誘導精度を向上させることができ
る。
【0028】また、キャスタ輪15,16は、そのキャ
スタ作用によって常に芝刈り作業車1の進行方向に向く
ので、センサ支持体12は走行路面G上を滑らかに移動
することができる。
【0029】また、センサ支持体12は、芝刈り作業車
1のシャシフレーム4の後端部4bから走行方向に延び
る懸架アーム13,13によって懸架されているから、
センサ11a〜11hと後輪3R、3Lを操舵する操舵
系統との間の距離を大きく取ることができる。これによ
り、センサ11a〜11hが磁石6a,6bを検出した
後のフィードバック制御に遅れが生じることを防止でき
るから、フィードバック制御の時間を確保するために無
人作業車の走行速度を落としたり、あるいはフィードバ
ック制御の処理速度を向上させるために高価な制御装置
を用いたりする必要がなく、芝刈り作業車1の走行性能
の低下や、製造コストの増加を招くことが無い。
【0030】一方、芝刈り作業車1のセンサ部分10が
走行路面Gの起伏部分G1に差し掛かると、回転ローラ
18が起伏部分G1に当接してセンサ支持体12を押動
する。すると、センサ支持体12を懸架している懸架ア
ーム13,13が支持ローラ21によって案内されつつ
後方に回動するので、センサ支持体12は起伏部分G1
を乗り越えることができる。なお、回転ローラ18に代
えて、走行路面G上を滑走可能なそりを用いることもで
きる。また、回転ローラ18を、センサ支持体12の走
行方向の前側のみではなく走行方向の後ろ側にも設けれ
ば、芝刈り作業車1が後退する際にもセンサ支持体12
と起伏部分G1若しくは障害物との干渉を回避すること
ができる。
【0031】このとき、懸架アーム13,13の他端に
釣合おもり22,22が取り付けられ、センサ支持体1
2の重量とほぼ釣り合っているので、センサ支持体12
は自身の重量に係わらずにスムーズに上昇し、起伏部分
G1を容易に乗り越えることができる。また、懸架アー
ム13,13と支持ローラ21との間に生じる転がり抵
抗により、回転ローラ18がセンサ支持体12に加える
押動力を緩衝するので、センサ支持体12が走行路面G
から大きく浮き上がることはない。さらに、釣合おもり
22,22の重量が慣性質量を大きくするので、センサ
支持体12が走行路面Gから急激に浮上することを防止
することができる。なお、懸架アーム13,13にスラ
イド抵抗を付与するスライド抵抗付与手段として、懸架
アーム13,13に直接接触する摩擦要素を用いること
もできる。
【0032】また、センサ支持体12は関節19を介し
て懸架アーム13,13に接続されているので、走行路
面Gの小さなうねりによるセンサ支持体12の微小な傾
斜を吸収することができ、走行路面G1に確実に追従す
ることができる。
【0033】ところで、本実施形態による無人作業車の
走行誘導用センサの支持構造においては、懸架アーム1
3,13が、後輪3が走行路面Gに接地する部分のう
ち、後輪3の中心を走行路面G上に鉛直方向下側に投影
した点Cを中心として、走行方向に平行に延びる鉛直面
内において上向きに凸な円弧に沿って延びるように湾曲
している。一方、図4に示したように、芝刈り作業車1
が走行して傾斜角度θの登り坂に差し差し掛かると、車
体が水平な走行路面G上にあるにもかかわらず、センサ
部分10のみが登り坂G2に達する状態が生じるので、
センサ支持体12は車体に対して相対的に上昇しつつ傾
斜角度θで相対的に傾かなければならない。
【0034】このとき、懸架アーム13,13は前述の
ように円弧状に湾曲しているので、センサ支持体12が
傾斜角度θの登り坂に差し掛かると、図4に示したよう
に、懸架アーム13,13は登り坂G2の傾斜角度θに
等しい角度で、中心点Cの周りに回動する。これによ
り、懸架アーム13,13は、センサ支持体12の上昇
に伴って後方に回動し、センサ支持体12を傾斜角度θ
で傾斜させることができる。すなわち、本実施形態の懸
架アーム13,13は、簡単な構造でありながら、セン
サ支持体12を上昇させつつ登り坂G2の傾斜角度θに
等しい角度θだけ、センサ支持体12を自動的に傾斜さ
せる機能を有している。したがって、関節19を用いる
ことなく、センサ支持体12を懸架アーム13に直接接
続することも可能である。なお、図4に示したように、
芝刈り作業車1が走行して傾斜角度θの下り坂G3に差
し掛かった場合も全く同様である。
【0035】以上、本発明による無人作業車の走行誘導
用センサ支持構造の各実施形態について詳しく説明した
が、本発明は上述した実施形態によって限定されるもの
ではなく、本発明の主旨に基づいて種々の変更が可能で
あることは言うまでもない。例えば、上述した実施形態
においては、懸架アーム13,13を円弧状に湾曲させ
るとともに支持ローラ21によって支持しているが、懸
架アームを直線状に形成するとともに、この懸架アーム
を芝刈り作業車1の車体に対して走行方向および上下方
向にスライド自在、かつ芝刈り作業車1の車体の幅方向
に延びる軸線の廻りに相対回転自在に支持することとし
ても良い。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の無人作業車の走行誘導用センサ支持構造によれば、走
行誘導用センサと走行路面との間隔を常に一定に保つこ
とができ、走行路面下に埋設された被検知体を検知する
走行誘導用センサから常に安定したレベルの出力信号を
得ることができる。また、走行誘導用センサは、懸架ア
ームにより無人作業車の車体よりも走行方向に離間した
位置に懸架されるので、フィードバック制御に要する時
間を確保するために無人作業車の走行速度を落とした
り、あるいはフィードバック制御の処理速度を向上させ
るために高価な制御装置を用いたりする必要がなく、芝
刈り作業車の走行性能の低下や、製造コストの増加を招
くことが無い。また、センサ支持体を、懸架アームによ
って無人作業車の車体に対して走行方向および上下方向
に相対変位自在に懸架するので、走行誘導用センサを走
行路面の起伏に確実に追従させることができる。また、
懸架アームを円弧状に湾曲させたことにより、登り坂若
しくは下り坂に差し掛かったセンサ支持体を昇降させな
がら自動的に傾斜させる機能を、簡単な構造の懸架アー
ムによって達成することができる。また、懸架アームの
センサ支持体とは反対側の端部にセンサ支持体とほぼ等
しい重量の釣合おもりを取り付けるので、センサ支持体
を走行路面の起伏に追従させて滑らかに昇降させること
ができる。また、懸架アームにスライド抵抗を付与する
ので、走行路面側からセンサ支持体に加えられる衝撃を
緩衝し、センサ支持体の走行路面からの浮き上がりを防
止することができる。また、センサ支持体を関節を介し
て懸架フレームに接続するので、センサ支持体を走行路
面の微小な起伏に対してもセンサ支持体を確実に追従さ
せることができる。また、センサ支持体にセンサ支持体
変位手段を設けるので、センサ支持体が走行路面上の障
害物に当接することを確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無人作業車の走行誘導用センサ支
持構造を適用した芝刈り作業車のシャシ構造を模式的に
示した平面図。
【図2】図1に示した走行誘導用センサ支持構造を拡大
して示した平面図。
【図3】図2に示した走行誘導用センサ支持構造の斜視
図。
【図4】図1乃至図3に示した無人作業車の走行誘導用
センサ支持構造の作動を説明する側面図。
【図5】従来の無人作業車の走行誘導用センサ支持構造
の側面図。
【符号の説明】
1 無人作業車 2 前輪 3 後輪 4 シャシフレーム 5 芝刈り作業機 6 磁石(被検知体) 10 走行誘導装置のセンサ部分 11 走行誘導用センサ 12 センサ支持体 13 懸架アーム 14 センサ支持梁 15,16 キャスタ輪 17 ブラケット 18 回転ローラ 19 関節 21 支持ローラ 22 釣合おもり G、G1、G2、G3 走行路面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無人作業車の走行路に沿って走行路面下に
    埋設された被検知体を検知する走行誘導用センサと、 この走行誘導用センサを支持するセンサ支持体と、 前記走行誘導用センサを前記無人作業車の走行方向に挟
    むように配置されるとともに、前記走行路面上を転動し
    て前記走行誘導用センサを前記走行路面に対して所定の
    間隔を開けて離間させる、前記センサ支持体に取り付け
    られた複数の車輪と、 前記センサ支持体を、前記無人作業車の車体よりも走行
    方向に離間した位置において、前記車体に対して走行方
    向および上下方向に対し相対変位可能に懸架する、前記
    車体にスライド自在に支持された懸架アームと、を備え
    ることを特徴とする無人作業車の走行誘導用センサ支持
    構造。
  2. 【請求項2】前記懸架アームを、走行方向に平行に延び
    る鉛直面内において、前記車輪が前記走行路面に接地す
    る部分を中心点とする上向きに凸な円弧に沿って延びる
    ように湾曲させるとともに、 前記車体に設けた懸架アーム支持手段によって前記懸架
    アームを支持し、前記懸架アームを前記円弧に沿って前
    記中心点の周りに回動自在とすることを特徴とする請求
    項1に記載の無人作業車の走行誘導用センサ支持構造。
  3. 【請求項3】前記懸架アームを、前記懸架アーム支持手
    段によって支持される部分よりも前記センサ支持体とは
    反対側に延長するとともに、 前記懸架アームの前記センサ支持体とは反対側の端部
    に、前記センサ支持体とほぼ等しい重量の釣合おもりを
    取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の無人作業
    車の走行誘導用センサ支持構造。
  4. 【請求項4】前記懸架アームにスライド抵抗を付与する
    スライド抵抗付与手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項2または3に記載の無人作業車の走行誘導用セン
    サ支持構造。
  5. 【請求項5】前記センサ支持体を関節を介して前記懸架
    フレームに対して揺動自在に取り付けることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の無人作業車の走行
    誘導用センサ支持構造。
  6. 【請求項6】前記車輪よりも走行方向前方に配置され、
    走行路面上の障害物に当接して前記センサ支持体を上方
    に変位させる、前記センサ支持体に取り付けられたセン
    サ支持体変位手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の無人作業車の走行誘導用センサ
    支持構造。
  7. 【請求項7】前記センサ支持体変位手段を、前記走行路
    面上を転動可能な回転ローラとすることを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載の無人作業車の走行誘導
    用センサ支持構造。
  8. 【請求項8】前記センサ支持体変位手段を、前記走行路
    面上を滑走可能なそりとすることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の無人作業車の走行誘導用セン
    サ支持構造。
JP9337081A 1997-12-08 1997-12-08 無人作業車の走行誘導用センサ支持構造 Withdrawn JPH11175145A (ja)

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