JPH1117450A - 温度補償型水晶発振器 - Google Patents

温度補償型水晶発振器

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JPH1117450A
JPH1117450A JP16415597A JP16415597A JPH1117450A JP H1117450 A JPH1117450 A JP H1117450A JP 16415597 A JP16415597 A JP 16415597A JP 16415597 A JP16415597 A JP 16415597A JP H1117450 A JPH1117450 A JP H1117450A
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signal
circuit
temperature
temperature compensation
frequency
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Yasuhiro Sakurai
保宏 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の温度補償型水晶発振器は、AFC回路
と温度補償回路とが互いに影響を及ぼしあい、周波数精
度が規格から外れたり、AFC回路が仕様を満足できな
くなったりする。 【解決手段】 温度補償信号発生回路3と、外部周波数
制御信号を比例変換する比例変換回路5と、信号合成回
路7と、周波数調整回路9とを備え、温度補償信号と外
部周波数制御信号との合成信号で水晶発振回路1を制御
する構成の温度補償型水晶発振器とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機などの
通信機器に搭載用の温度補償型水晶発振器の構成に関す
るものであり、とくに外部周波数制御信号による周波数
調整機能を有する温度補償型水晶発振器の構成に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】通信機器に搭載用の温度補償型水晶発振
器とは、10MHz帯のATカット水晶振動子を振動源
として、これに何らかの周波数調整回路を用いて温度補
償回路を構成し、ATカット水晶振動子の3次曲線の温
度特性を打ち消すことにより発振周波数を安定化させる
ものである。
【0003】基準温度、通信用水晶振動子の場合は、通
常25℃における発振周波数はfゼロと呼ばれるが、温
度補償型水晶発振器に使用されるATカット水晶振動子
には製造ばらつきにともなうfゼロのばらつきが存在す
るため、温度補償回路とは別にfゼロ調整回路も設ける
必要がある。
【0004】さらにATカット水晶振動子には、エージ
ングと称せられるfゼロの経時変化も存在するため、携
帯電話の仕様によっては、外部周波数制御信号によって
fゼロのずれを補正する回路も設ける必要がある。この
回路は、通常AFC(Auto Frequency
Control)回路と呼ばれている。
【0005】この外部周波数制御信号は、グランドレベ
ル(低電位側の電源)を基準とする電圧信号として温度
補償型水晶発振器に入力されるから、AFC回路は電圧
制御型の可変容量素子で構成するのが一般的である。
【0006】またfゼロ調整回路も、トリマコンデンサ
やスイッチ付きキャパシタアレイなどの可変容量素子で
構成するのが一般的である。
【0007】つまり、AFC機能を有する温度補償型水
晶発振器の一般的な構成は、温度補償回路の他に、可変
容量素子からなるfゼロ調整回路とAFC回路とが、水
晶発振回路に並列に接続している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】水晶発振回路に並列に
可変容量素子からなるいくつかの周波数調整回路が接続
している構成の温度補償型水晶発振器においては、それ
ぞれの周波数調整回路の周波数調整幅が、他の周波数調
整回路の状態によって影響を受けてしまうという問題点
がある。
【0009】このうちfゼロ調整回路と他の周波数調整
回路との関係については、温度補償型水晶発振器の製造
段階における調整の範疇であり、しかも一度fゼロ調整
を行った後は基本的に変更することはないから、あまり
問題とはならない。
【0010】これにたいして、ATカット水晶振動子の
エージングの程度や温度補償型水晶発振器が使用される
温度は予測不可能であるから、AFC回路と温度補償回
路との関係は大きな問題となる。
【0011】AFC回路の仕様は、たとえば1.5Vプ
ラスマイナス1Vという外部周波数制御信号に対し、プ
ラスマイナス10ないし12ppmの周波数変化がある
ことというものである。
【0012】このような仕様を満足させるように、温度
補償型水晶発振器の製造メーカーは基準温度でAFC回
路の調整を行っている。
【0013】しかしながら、携帯電話機は様々な温度で
使用されるものであり、AFC回路の調整を行った際の
温度補償回路の容量値と、携帯電話機を使用中の温度補
償回路の容量値とでは、大きな差が生じる場合がある。
【0014】こういう場合は、調整段階に比べて水晶発
振回路の負荷容量が変化するため、外部周波数制御信号
に対するAFC回路の容量変化率が変化してしまい、仕
様を満足しなくなることがある。
【0015】逆にエージングの程度によっては、外部周
波数制御信号によってAFC回路の容量値を出荷段階の
値から大きく変えざるを得なくなる。その場合は温度補
償回路が影響を受けてしまい、周波数精度が規格から外
れてしまうことがある。
【0016】すなわち、従来技術の温度補償型水晶発振
器の構成においては、とくにAFC回路と温度補償回路
とが互いに影響を及ぼしあい、周波数精度が規格から外
れたり、AFC回路が仕様を満足できなくなったりする
という課題がある。
【0017】〔発明の目的〕本発明の目的は、温度補償
と外部周波数調整とが互いに影響を及ぼすことがない構
成の温度補償型水晶発振器を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による温度補償型水晶発振器の構成は、下記
の通りとする。
【0019】すなわち、ATカット水晶振動子からなる
水晶発振回路と、この水晶発振回路のfゼロ調整回路
と、温度補償信号発生回路と、温度補償信号と外部周波
数制御信号との合成信号を出力する信号合成回路と、信
号合成回路の制御下にあって水晶発振回路に接続する周
波数調整回路とを備えることを特徴とする。
【0020】そしてこの温度補償型水晶発振器におい
て、信号合成回路は、温度補償信号を入力とし外部周波
数制御信号を比例変換する信号を反転ポイントとする反
転増幅器からなることを特徴とする。
【0021】あるいはまた、ATカット水晶振動子から
なる水晶発振回路と、温度補償信号発生回路と、fゼロ
調整信号発生回路と、温度補償信号とfゼロ調整信号と
外部周波数制御信号との合成信号を出力する信号合成回
路と、信号合成回路の制御下にあって水晶発振回路に接
続する周波数調整回路とを備えることを特徴とする。
【0022】あるいはまた、ATカット水晶振動子から
なる水晶発振回路と、温度補償信号発生回路と、fゼロ
調整信号発生回路と、温度補償信号とfゼロ調整信号と
外部周波数制御信号との合成信号を出力する信号合成回
路と、信号合成回路の制御下にある第1の周波数調整回
路と第2の周波数調整回路とを備え、第1の周波数調整
回路と第2の周波数調整回路とは、ATカット水晶振動
子の異なる端子にそれぞれ接続することを特徴とする。
【0023】〔作用〕本発明の温度補償型水晶発振器
は、信号合成という方法により、温度補償と外部周波数
調整とが互いに影響を及ぼすことがない構成を実現して
いる。
【0024】その信号合成の際に、温度補償信号と外部
周波数制御信号とを合成して1つの合成信号とすること
が本発明の目的を達成する条件であり、fゼロ調整信号
は合成の対象に含めてもよいし、除外してもよい。
【0025】温度補償信号と外部周波数制御信号との合
成は、反転増幅器を用いて温度補償信号を外部周波数制
御信号が平行移動させるという回路構成にすれば、容易
に実現可能である。
【0026】さらにこの合成信号にfゼロ調整信号を合
成することも、反転増幅器を用いれば容易に実現可能で
ある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を使用して本発明の温
度補償型水晶発振器における最適な実施形態を説明す
る。本発明の温度補償型水晶発振器は、ATカット水晶
振動子からなる水晶発振回路と、この水晶発振回路のf
ゼロ調整回路と、温度補償信号発生回路と、温度補償信
号と外部周波数制御信号との合成信号を出力する信号合
成回路と、信号合成回路の制御下にあって水晶発振回路
に接続する周波数調整回路とを備えている。
【0028】以下図面を用いて、本発明の最適な実施の
形態を詳述する。まず本発明の第1の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の第1の実施の形態における温度
補償型水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【0029】〔第1の実施の形態の説明:図1、図2〕
図1のブロック図に示すように、ATカット水晶振動子
からなる水晶発振回路1にfゼロ調整回路11と周波数
調整回路9とが接続する。
【0030】そして、温度補償信号発生回路3が出力す
る温度補償信号と、比例変換回路5により外部周波数制
御信号Aを比例変換する信号とを合成する信号合成回路
7を設け、この信号合成回路7が周波数調整回路9に接
続する。
【0031】fゼロ調整回路11や周波数調整回路9
は、たとえば可変容量回路などで構成する。
【0032】fゼロ調整回路11は、温度補償型水晶発
振器の調整段階で一度調整した後はその調整を変更する
ことはない。したがって、fゼロ調整回路11を可変容
量で構成するとしても、実質的には固定容量とみなして
差し支えない。
【0033】固定容量とみなせるのであるから、fゼロ
調整回路11の調整後に他の回路を調整するならば、f
ゼロ調整回路11が他の回路に及ぼす影響は考えなくて
もよい。
【0034】さて、従来の構成の温度補償型水晶発振器
において、温度補償回路とAFC回路とが互いに影響を
及ぼす理由は、温度補償回路とAFC回路という2つの
調整回路が独立に水晶発振回路に接続しているためであ
る。
【0035】このような構成の場合は、一方の調整回路
の値が変化すると、水晶発振回路の負荷容量が変化して
しまい、他方の調整回路の容量変化率と、その調整回路
の容量変化による周波数変化率とが影響を受けてしま
う。
【0036】そこで温度補償回路とAFC回路とを独立
に設けるのではなしに、図1に示すように、信号合成回
路7によって温度補償信号と外部周波数制御信号Aの比
例変換信号とを1つの信号に合成し、この合成信号で周
波数調整回路9を制御する構成とする。
【0037】この信号合成の仕方は、周波数調整回路9
の特性を考慮して行う必要がある。
【0038】すなわち、周波数調整回路9の入力信号に
対する水晶発振回路1の発振周波数の変化が直線的であ
るならば、温度補償信号発生回路3が出力する温度補償
信号を、外部周波数制御信号Aが平行移動させるという
手段によって信号合成を行えばよい。
【0039】また、周波数調整回路9の入力信号に対す
る水晶発振回路1の発振周波数の変化が直線からずれる
特性であるならば、外部周波数制御信号Aが温度補償信
号を平行移動させながら、温度に対する温度補償信号の
変化率をも調整するという手段によって信号合成を行え
ばよい。
【0040】どちらの場合も、反転増幅器を使用するこ
とで実現できるが、前者の方が回路構成が簡単である。
また、可変容量ダイオードやMOS型コンデンサなどの
ように、入力信号のかなりの範囲において発振周波数の
変化がほぼ直線とみなしうる可変容量素子が存在するか
ら、わざわざ後者のような複雑な信号合成方法を選ぶ必
要はない。
【0041】周波数調整回路9の入力信号に対する水晶
発振回路1の発振周波数の変化が直線的であれば、温度
補償信号を平行移動させたとしても、温度補償範囲や周
波数精度が変化することはないし、外部周波数制御信号
Aによる周波数制御は、温度補償信号に影響されること
なく保たれるのである。
【0042】したがって、図1に示す構成により、温度
補償と外部周波数調整とが互いに影響を及ぼすことがな
い温度補償型水晶発振器を実現することができる。
【0043】ところで、図1に示す第1の実施の形態に
おいては、外部周波数制御信号Aを直接信号合成に用い
るのでなしに、外部周波数制御信号Aを比例変換する比
例変換回路5を設け、その比例信号を合成に用いてい
る。その理由は下記の通りである。
【0044】すなわち、最近の一般的な携帯電話の仕様
においては、温度補償型水晶発振器に供給される電源電
圧は3Vであり、外部周波数制御信号Aは1.5Vプラ
スマイナス1Vであるから、この電圧幅2Vの外部周波
数制御信号Aをそのまま信号合成に用いるとすると、合
成信号の中で温度補償信号に許容される電圧幅は1Vだ
けになってしまう。
【0045】しかしながら、特殊な温度特性のATカッ
ト水晶振動子を使用するのでない限り、一般的には温度
補償のために必要な周波数調整幅の方が、エージングを
補正するための周波数調整幅よりも広いから、合成信号
に含まれる温度補償信号の割合は、外部周波数制御の割
合よりも多くする必要がある。
【0046】このように、温度補償信号の割合を外部周
波数制御の割合よりも多くするためには、外部周波数制
御信号Aを比例変換して、その電圧幅を電源電圧の半分
以下に縮小しなければならない。これが比例変換回路5
を設ける理由である。
【0047】なお、外部周波数制御信号Aの比例縮小
は、たとえば抵抗分割などを利用することにより容易に
実現できる。
【0048】ところで、信号合成回路7は反転増幅器で
実現できると述べたが、その1つの実施例を図2に示
す。
【0049】〔実施例1:図2〕図2は、図1に示す周
波数調整回路9が、その制御信号に対して水晶発振回路
1の発振周波数を直線的に変化させる特性である場合
の、信号合成回路7の一例を示す回路図である。
【0050】図2に示すように、オペアンプ13と抵抗
とで反転増幅器を構成し、その入力は温度補償信号Bと
し、反転ポイントは外部周波数制御信号の比例信号A’
とする。
【0051】反転増幅器の特性上、反転ポイントである
外部周波数制御信号の比例信号A’が変化すれば、その
変化量の2倍だけ、温度補償信号Bの反転信号が平行移
動する。
【0052】これはすなわち、温度補償信号Bと外部周
波数制御信号の比例信号A’とが合成されることを意味
する。
【0053】外部周波数制御信号の比例信号A’は、図
1に示す比例変換回路5が外部周波数制御信号Aを比例
変換して出力するものであるから、結局温度補償信号B
と外部周波数制御信号Aとが合成されることになる。こ
の合成信号が、周波数調整回路制御信号Cである。
【0054】この周波数調整回路制御信号Cが、図1に
示す周波数調整回路9を制御することにより、外部周波
数制御信号Aに影響されずに温度補償が行われ、また外
部周波数制御信号Aによる周波数調整幅が、温度に影響
されることがなくなるのである。
【0055】以上の第1の実施の形態の説明から明らか
なように、信号合成回路7を用いて温度補償信号と外部
周波数制御信号Aとを合成し、その合成信号が周波数調
整回路9を制御することにより、温度補償と外部周波数
制御とが互いに影響を及ぼすことのない温度補償型水晶
発振器が実現できる。
【0056】つぎに、本発明の第2の実施の形態を説明
する。図3は、本発明の第2の実施の形態における温度
補償型水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【0057】〔第2の実施の形態の説明:図3〕図3の
ブロック図に示すように、ATカット水晶振動子からな
る水晶発振回路1に周波数調整回路9が接続する。
【0058】そして、温度補償信号発生回路3が出力す
る温度補償信号と、比例変換回路5によって外部周波数
制御信号Aを比例変換する信号と、fゼロ調整信号発生
回路15が出力するfゼロ調整信号とを合成する信号合
成回路7を設け、この信号合成回路7が周波数調整回路
9に接続する。
【0059】外部周波数制御とfゼロ調整とは、温度と
無関係に、発振周波数をある基準値に合わせ込むもので
あるから、動作的にはまったく同一である。
【0060】したがって、同一の動作を行うものが独立
して存在するよりは、外部周波数制御信号Aとfゼロ調
整信号とを合成して1つの信号として扱うほうが合理的
である。
【0061】そこで、図3に示す第2の実施の形態にお
いては、fゼロ調整回路を独立に設けるのではなしに、
fゼロ調整信号発生回路15を設けている。
【0062】そして前述のように、温度補償と外部周波
数制御とが互いに影響を及ぼさないようにするために
は、温度補償信号と外部周波数制御信号Aとを合成する
必要がある。
【0063】そこで信号合成回路7は、温度補償信号と
外部周波数制御信号Aの比例信号とfゼロ調整信号との
3つの信号を合成し、この合成信号で周波数調整回路9
を制御している。
【0064】3つの信号を合成する信号合成回路7は、
図2に示す反転増幅器を2つ使用することにより、容易
に実現できる。
【0065】その際、まず外部周波数制御信号Aとfゼ
ロ調整信号とを合成し、その合成信号と温度補償信号と
を合成してもよいし、あるいはまず温度補償信号と外部
周波数制御信号Aとを合成し、その合成信号とfゼロ調
整信号とを合成してもよい。つまり、合成の順番は不問
である。
【0066】ただし、どの信号を反転増幅器の入力と
し、どの信号を反転ポイントとするかについては注意を
要する。
【0067】すなわち、温度補償信号は他の信号に比べ
て複雑であるから、温度補償信号を反転ポイントとする
ような合成は設計を困難にするので、避けた方がよい。
【0068】つぎに、本発明の第3の実施の形態を説明
する。図4は、本発明の第3の実施の形態における温度
補償型水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【0069】〔第3の実施の形態の説明:図4〕図4の
ブロック図に示すように、温度補償信号発生回路3が出
力する温度補償信号と、比例変換回路5により外部周波
数制御信号Aを比例変換する信号と、fゼロ調整信号発
生回路15が出力するfゼロ調整信号とを合成する信号
合成回路7を設ける。この部分の構成は、第2の実施の
形態と同様である。
【0070】そして、この信号合成回路7が制御する第
1の周波数調整回路17と第2の周波数調整回路19と
を設ける。
【0071】この第1の周波数調整回路17と第2の周
波数調整回路19とが、ATカット水晶振動子からなる
水晶発振回路1に接続する。
【0072】その際、第1の周波数調整回路17と第2
の周波数調整回路19とは、ATカット水晶振動子の異
なる端子にそれぞれ接続するようにする。これは発振の
安定性を考慮した構成である。
【0073】水晶発振回路1を安定に発振させるために
は、ATカット水晶振動子のそれぞれの端子に接続する
容量値が、ある程度近い値になるようバランスをとる方
がよい。
【0074】図3に示す第2の実施の形態においては、
周波数調整回路7が1つだけであるので、ATカット水
晶振動子のどちらか一方にしか接続できない。したがっ
て、本発明の目的を達成するという点では充分である
が、発振の安定性という点で、多少不利である。
【0075】このような不利な点を解消するための構成
が、図4に示す第3の実施の形態である。
【0076】図4に示すように、ATカット水晶振動子
の異なる端子に接続する第1の周波数調整回路17と第
2の周波数調整回路19とは、信号合成回路7が出力す
る合成信号で同一に制御される。
【0077】したがって、第1の周波数調整回路17と
第2の周波数調整回路19とを、同一特性で容量値が比
較的近い可変容量素子を用いて構成するならば、ATカ
ット水晶振動子の両端の容量バランスは、合成信号の如
何によらず常に保たれる。
【0078】そのため、水晶発振回路1を常に安定に発
振させることができる。
【0079】また、ATカット水晶振動子の両方の端子
で周波数を調整することは、同一の信号に対して周波数
調整幅が拡大できる。そのため、温度補償範囲を拡大で
きるという効果もある。
【0080】あるいは、同一の周波数調整幅を得るため
に必要な信号の変化幅が小さくて済むから、入力に対す
る周波数変化の直線部分が多少小さい特性の可変容量素
子であっても使用することができ、選択の幅が広がると
いう利点もある。
【0081】以上のように実施の形態に基づき本発明を
具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。
【0082】たとえば、図3に示す第2の実施の形態に
おいて、ATカット水晶振動子の両端の容量バランスを
とるために、周波数調整回路7が接続していないATカ
ット水晶振動子の端子に、固定容量を接続してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上の説明のように本発明では、温度補
償信号と外部周波数制御信号とを合成し、この合成信号
で周波数調整回路を制御することにより、温度補償と外
部周波数制御との相互の影響の排除が可能な温度補償型
水晶発振器を提供することができる。
【0084】したがって、本発明の温度補償型水晶発振
器は、ATカット水晶振動子のエージングによって周波
数精度が変化したりすることがなくなり、長期間にわた
って使用される携帯電話機に搭載するならば、その効果
は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における温度補償型
水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の温度補償型水晶発振器で使用する信号
合成回路の1つの実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における温度補償型
水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態における温度補償型
水晶発振器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 水晶発振回路 3 温度補償信号発生回路 5 比例変換回路 7 信号合成回路 9 周波数調整回路 11 fゼロ調整回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATカット水晶振動子からなる水晶発振
    回路と、 この水晶発振回路のfゼロ調整回路と、 温度補償信号発生回路と、 温度補償信号と外部周波数制御信号との合成信号を出力
    する信号合成回路と、 信号合成回路の制御下にあって水晶発振回路に接続する
    周波数調整回路とを備えることを特徴とする温度補償型
    水晶発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の信号合成回路は、 温度補償信号を入力とし、外部周波数制御信号を比例変
    換する信号を反転ポイントとする反転増幅器からなるこ
    とを特徴とする温度補償型水晶発振器。
  3. 【請求項3】 ATカット水晶振動子からなる水晶発振
    回路と、 温度補償信号発生回路と、 fゼロ調整信号発生回路と、 温度補償信号とfゼロ調整信号と外部周波数制御信号と
    の合成信号を出力する信号合成回路と、 信号合成回路の制御下にあって水晶発振回路に接続する
    周波数調整回路とを備えることを特徴とする温度補償型
    水晶発振器。
  4. 【請求項4】 ATカット水晶振動子からなる水晶発振
    回路と、 温度補償信号発生回路と、 fゼロ調整信号発生回路と、 温度補償信号とfゼロ調整信号と外部周波数制御信号と
    の合成信号を出力する信号合成回路と、 信号合成回路の制御下にある第1の周波数調整回路と第
    2の周波数調整回路とを備え、 第1の周波数調整回路と第2の周波数調整回路とは、A
    Tカット水晶振動子の異なる端子にそれぞれ接続するこ
    とを特徴とする温度補償型水晶発振器。
JP16415597A 1997-06-20 1997-06-20 温度補償型水晶発振器 Pending JPH1117450A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019193052A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 セイコーエプソン株式会社 回路装置、発振器、電子機器及び移動体

Cited By (2)

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JP2019193052A (ja) * 2018-04-24 2019-10-31 セイコーエプソン株式会社 回路装置、発振器、電子機器及び移動体
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