JPH11174236A - 光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法,加工装置および光ファイバならびに光接続方法 - Google Patents
光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法,加工装置および光ファイバならびに光接続方法Info
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- JPH11174236A JPH11174236A JP9338746A JP33874697A JPH11174236A JP H11174236 A JPH11174236 A JP H11174236A JP 9338746 A JP9338746 A JP 9338746A JP 33874697 A JP33874697 A JP 33874697A JP H11174236 A JPH11174236 A JP H11174236A
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光通信の送受信系に利用される半導体素子に
結合する光ファイバ素線の先端面の傾斜加工方法におい
て、光ファイバ素線の先端を光ファイバの光軸に対して
所望の角度で光ファイバのコアを含む斜面になるように
研磨し、しかも作業が容易で安価に研磨できるようにす
る。 【解決手段】 表面に研磨粒子が埋め込まれた弾性体1
2を回転させ、その弾性体12に保持部材14により保
持される光ファイバ素線11の先端面を所定角度傾けて
押し当て、光ファイバ素線11を弾性体12面上でわん
曲させた状態にする。この状態で所定時間弾性体12を
回転させることにより、弾性体12の面に対する光ファ
イバ素線11の傾きおよび光ファイバ素線11のわん曲
により生じる曲げ応力によって、光ファイバ素線11の
先端を光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光フ
ァイバのコアを含む斜面になるように研磨する。
結合する光ファイバ素線の先端面の傾斜加工方法におい
て、光ファイバ素線の先端を光ファイバの光軸に対して
所望の角度で光ファイバのコアを含む斜面になるように
研磨し、しかも作業が容易で安価に研磨できるようにす
る。 【解決手段】 表面に研磨粒子が埋め込まれた弾性体1
2を回転させ、その弾性体12に保持部材14により保
持される光ファイバ素線11の先端面を所定角度傾けて
押し当て、光ファイバ素線11を弾性体12面上でわん
曲させた状態にする。この状態で所定時間弾性体12を
回転させることにより、弾性体12の面に対する光ファ
イバ素線11の傾きおよび光ファイバ素線11のわん曲
により生じる曲げ応力によって、光ファイバ素線11の
先端を光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光フ
ァイバのコアを含む斜面になるように研磨する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信の送受信系
に利用される、半導体光素子に結合する光ファイバ素線
の端面を加工するための、光ファイバ素線端傾斜研磨加
工方法,光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置および光フ
ァイバならびに光ファイバの接続方法に関する。
に利用される、半導体光素子に結合する光ファイバ素線
の端面を加工するための、光ファイバ素線端傾斜研磨加
工方法,光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置および光フ
ァイバならびに光ファイバの接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信に使用される光−電気変換部を含
む光電気複合モジュールは、高応答性の特性や雑音特性
が良好なものが必要とされている。高速化のためには、
受光素子の受光面と電気信号の流れる方向が同一である
こと、また、小型化のためには、光ファイバの光軸の方
向と電気信号の流れる方向が同一であるように光電気変
換部を実装することが必要となる。このような要求に応
えるために、光ファイバの末端部を斜め(例えば45
°)に研磨して、その研磨面に金(Au)等を蒸着する
ことにより全反射を起こさせ、側面に設けた半導体光素
子(受光素子)と光結合を行うという方法がある。この
方法によれば、必要とされる部品点数が少なく、構造が
容易であるから、装置の小型化および低価格化が可能と
なり、また、光ファイバの光軸と受光面とを平行に配置
することができるので、高密度実装が可能となる。
む光電気複合モジュールは、高応答性の特性や雑音特性
が良好なものが必要とされている。高速化のためには、
受光素子の受光面と電気信号の流れる方向が同一である
こと、また、小型化のためには、光ファイバの光軸の方
向と電気信号の流れる方向が同一であるように光電気変
換部を実装することが必要となる。このような要求に応
えるために、光ファイバの末端部を斜め(例えば45
°)に研磨して、その研磨面に金(Au)等を蒸着する
ことにより全反射を起こさせ、側面に設けた半導体光素
子(受光素子)と光結合を行うという方法がある。この
方法によれば、必要とされる部品点数が少なく、構造が
容易であるから、装置の小型化および低価格化が可能と
なり、また、光ファイバの光軸と受光面とを平行に配置
することができるので、高密度実装が可能となる。
【0003】図18は従来の光ファイバ素線端傾斜研磨
加工方法の一例を示す説明図であり、70は光ファイバ
素線、71はパイプを示す。まず、図18(a)に示す
ように、軸心に平行する基準平面を有するパイプ71を
光ファイバ素線70の末端部に仮固着し、次に、図18
(b)に示すように、パイプ71の基準平面を正とし
て、光ファイバ素線70およびパイプ71の端面を軸心
に対して所望の角度をなす平面に研磨加工する。さら
に、図18(c)に示すように、パイプ71を除去して
光ファイバ素線70の末端部分を裸出させることによ
り、斜めに研磨された傾斜面72を末端に備えた光ファ
イバ素線70が製造される。
加工方法の一例を示す説明図であり、70は光ファイバ
素線、71はパイプを示す。まず、図18(a)に示す
ように、軸心に平行する基準平面を有するパイプ71を
光ファイバ素線70の末端部に仮固着し、次に、図18
(b)に示すように、パイプ71の基準平面を正とし
て、光ファイバ素線70およびパイプ71の端面を軸心
に対して所望の角度をなす平面に研磨加工する。さら
に、図18(c)に示すように、パイプ71を除去して
光ファイバ素線70の末端部分を裸出させることによ
り、斜めに研磨された傾斜面72を末端に備えた光ファ
イバ素線70が製造される。
【0004】また、従来における光ファイバ素線の末端
の加工方法としては、特開平6−160650号公報に
記載されたものがある。
の加工方法としては、特開平6−160650号公報に
記載されたものがある。
【0005】特開平6−160650号公報によれば、
図19(a)に示すように、光ファイバ80の端部を台
座81で支持し、その端部を押し具82で上から押し
て、図19(b)に示すように、斜めに圧壊させて傾斜
面83を形成させ、先端に屈折率が光ファイバ80のコ
ア部と近い接着剤を配置する方法、および、図20
(a)に示すように、光ファイバ90の端部91を被覆
しているマスキング材を、光ファイバ軸と特定の角度を
もって斜めに除去した後、端部91をエッチング液92
でエッチング処理して端部91を斜めに溶解する方法が
記載されている。
図19(a)に示すように、光ファイバ80の端部を台
座81で支持し、その端部を押し具82で上から押し
て、図19(b)に示すように、斜めに圧壊させて傾斜
面83を形成させ、先端に屈折率が光ファイバ80のコ
ア部と近い接着剤を配置する方法、および、図20
(a)に示すように、光ファイバ90の端部91を被覆
しているマスキング材を、光ファイバ軸と特定の角度を
もって斜めに除去した後、端部91をエッチング液92
でエッチング処理して端部91を斜めに溶解する方法が
記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示す加工方法においては、光ファイバの末端にパイプ
を取り付けるためにパイプ代がかかり、また、パイプ取
付時に研磨作業をしなければならず、取付作業が面倒で
あり時間もかかる。このため、コスト高になるという問
題を有している。
に示す加工方法においては、光ファイバの末端にパイプ
を取り付けるためにパイプ代がかかり、また、パイプ取
付時に研磨作業をしなければならず、取付作業が面倒で
あり時間もかかる。このため、コスト高になるという問
題を有している。
【0007】また、図19に示す加工方法においては、
圧壊によるストレスが光ファイバ80に加わることや、
光ファイバ80の端部が必ずしも斜めにならない場合も
ある。
圧壊によるストレスが光ファイバ80に加わることや、
光ファイバ80の端部が必ずしも斜めにならない場合も
ある。
【0008】さらに、図20に示す加工方法では、作業
工程が多くコスト高になるという問題を有している。
工程が多くコスト高になるという問題を有している。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するも
のであり、光ファイバ素線のみを光ファイバの光軸に対
して所望の角度で光ファイバのコアを含む斜面になるよ
うに研磨でき、しかも、光ファイバの端末に取り付ける
パイプ等の治具を廃し、作業が容易で、安価に研磨する
ことができるとともに、再現性の良い加工が優れた光フ
ァイバ素線端傾斜研磨加工方法,光ファイバ素線端傾斜
研磨加工装置および光ファイバならびに光ファイバの接
続方法を提供することを目的とする。
のであり、光ファイバ素線のみを光ファイバの光軸に対
して所望の角度で光ファイバのコアを含む斜面になるよ
うに研磨でき、しかも、光ファイバの端末に取り付ける
パイプ等の治具を廃し、作業が容易で、安価に研磨する
ことができるとともに、再現性の良い加工が優れた光フ
ァイバ素線端傾斜研磨加工方法,光ファイバ素線端傾斜
研磨加工装置および光ファイバならびに光ファイバの接
続方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法は、光フ
ァイバ素線の先端を、研磨粒子が埋め込まれた回転する
弾性体の面に対して所定角度傾けて押し当て、前記光フ
ァイバ素線をわん曲させた状態で前記弾性体面上に接触
させることにより、前記光ファイバ素線の端面を光軸に
対して所定の角度で光ファイバ素線のコアを含む斜面に
するように研磨することを特徴とする。このように構成
することにより、回転する弾性体の面に対して光ファイ
バ素線が傾けられた状態で当接し、さらにわん曲した光
ファイバ素線より生じる曲げ応力のため、光ファイバ素
線の先端は、光軸に対して所定の角度でかつコアを含む
斜面を形成するように研磨加工される。そのため、作業
が容易でしかも安価に光ファイバ素線の先端の傾斜研磨
加工を行えるとともに、再現性の良い加工が可能にな
る。
の本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法は、光フ
ァイバ素線の先端を、研磨粒子が埋め込まれた回転する
弾性体の面に対して所定角度傾けて押し当て、前記光フ
ァイバ素線をわん曲させた状態で前記弾性体面上に接触
させることにより、前記光ファイバ素線の端面を光軸に
対して所定の角度で光ファイバ素線のコアを含む斜面に
するように研磨することを特徴とする。このように構成
することにより、回転する弾性体の面に対して光ファイ
バ素線が傾けられた状態で当接し、さらにわん曲した光
ファイバ素線より生じる曲げ応力のため、光ファイバ素
線の先端は、光軸に対して所定の角度でかつコアを含む
斜面を形成するように研磨加工される。そのため、作業
が容易でしかも安価に光ファイバ素線の先端の傾斜研磨
加工を行えるとともに、再現性の良い加工が可能にな
る。
【0011】また本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工方法は、研磨加工進行時に、前記弾性体の面に押し当
てる光ファイバ素線の傾きを徐々に変化させることを特
徴とする。このように構成することにより、光ファイバ
素線の先端面を所定の曲率半径を持つ凸状の丸みを帯び
た傾斜面とすることができる。
工方法は、研磨加工進行時に、前記弾性体の面に押し当
てる光ファイバ素線の傾きを徐々に変化させることを特
徴とする。このように構成することにより、光ファイバ
素線の先端面を所定の曲率半径を持つ凸状の丸みを帯び
た傾斜面とすることができる。
【0012】また本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工装置は、研磨粒子が埋め込まれかつ回転する弾性体
と、光ファイバ素線を保持する光ファイバ保持部と、こ
の光ファイバ保持部の位置および光ファイバ素線の傾き
を変化させて、前記弾性体の面に光ファイバ素線の先端
を押し当てる際の前記弾性体に対して光ファイバ素線を
押し当てる力およびその力の方向を調整する調整部とを
備え、光ファイバ素線の端面を光ファイバ素線の光軸に
対して所望の角度でかつ光ファイバ素線のコアを含む斜
面にするように研磨することを特徴とする。このように
構成することにより、光ファイバ素線の先端を容易にか
つ所望の角度に研磨加工することができる。
工装置は、研磨粒子が埋め込まれかつ回転する弾性体
と、光ファイバ素線を保持する光ファイバ保持部と、こ
の光ファイバ保持部の位置および光ファイバ素線の傾き
を変化させて、前記弾性体の面に光ファイバ素線の先端
を押し当てる際の前記弾性体に対して光ファイバ素線を
押し当てる力およびその力の方向を調整する調整部とを
備え、光ファイバ素線の端面を光ファイバ素線の光軸に
対して所望の角度でかつ光ファイバ素線のコアを含む斜
面にするように研磨することを特徴とする。このように
構成することにより、光ファイバ素線の先端を容易にか
つ所望の角度に研磨加工することができる。
【0013】また本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工装置は、前記弾性体面の上方に、研磨する光ファイバ
素線を前記弾性体の回転中心に対して同心配置させて、
複数の光ファイバ素線の同時研磨を行うことを特徴とす
る。このように構成することにより、複数の光ファイバ
素線の先端の傾斜研磨加工を一括して行うことができる
ので、研磨作業の生産性を向上させることができる。
工装置は、前記弾性体面の上方に、研磨する光ファイバ
素線を前記弾性体の回転中心に対して同心配置させて、
複数の光ファイバ素線の同時研磨を行うことを特徴とす
る。このように構成することにより、複数の光ファイバ
素線の先端の傾斜研磨加工を一括して行うことができる
ので、研磨作業の生産性を向上させることができる。
【0014】また本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工装置は、前記弾性体面の上方に、研磨する光ファイバ
素線を前記弾性体の外周から前記弾性体の回転中心に向
かって所定の間隔で配置するとともに、前記調整部を各
々の光ファイバ素線ごとに設け、前記光ファイバ保持部
による光ファイバ素線の保持位置あるいは光ファイバ素
線を前記弾性体面に押し当てる力あるいは光ファイバ素
線の傾きを調整して、複数の光ファイバ素線を同時に研
磨することを特徴とする。このように構成することによ
り、複数の光ファイバ素線の先端の傾斜研磨加工を一括
して行うことができるので、研磨作業の生産性を向上さ
せることができる。
工装置は、前記弾性体面の上方に、研磨する光ファイバ
素線を前記弾性体の外周から前記弾性体の回転中心に向
かって所定の間隔で配置するとともに、前記調整部を各
々の光ファイバ素線ごとに設け、前記光ファイバ保持部
による光ファイバ素線の保持位置あるいは光ファイバ素
線を前記弾性体面に押し当てる力あるいは光ファイバ素
線の傾きを調整して、複数の光ファイバ素線を同時に研
磨することを特徴とする。このように構成することによ
り、複数の光ファイバ素線の先端の傾斜研磨加工を一括
して行うことができるので、研磨作業の生産性を向上さ
せることができる。
【0015】また本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工装置は、前記弾性体面上にわん曲して接触する光ファ
イバ素線の形状を観察する映像撮像装置を備え、研磨加
工時において、光ファイバ素線のわん曲した形状が一定
となるように、前記弾性体に対して光ファイバ素線を押
し当てる力を調整することを特徴とする。このように構
成することにより、光ファイバ素線のわん曲した形状を
一定に保つことによって弾性体面に押し当てる光ファイ
バ素線の傾きを一定に保つことができ、光ファイバ素線
の先端を研磨加工して形成した斜面の仕上がりを向上さ
せることができる。
工装置は、前記弾性体面上にわん曲して接触する光ファ
イバ素線の形状を観察する映像撮像装置を備え、研磨加
工時において、光ファイバ素線のわん曲した形状が一定
となるように、前記弾性体に対して光ファイバ素線を押
し当てる力を調整することを特徴とする。このように構
成することにより、光ファイバ素線のわん曲した形状を
一定に保つことによって弾性体面に押し当てる光ファイ
バ素線の傾きを一定に保つことができ、光ファイバ素線
の先端を研磨加工して形成した斜面の仕上がりを向上さ
せることができる。
【0016】また本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工装置は、光ファイバ素線における先端から所定の長さ
の位置に保持ブロックを取り付け、この保持ブロックを
介して光ファイバ素線を前記光ファイバ保持部に保持さ
せたことを特徴とする。このように構成することによ
り、光ファイバ素線の先端の斜面と保持ブロックの基準
面との相対位置関係が容易に分かるようになり、光通信
の送受信系において半導体光素子に結合する傾斜研磨加
工を施した光ファイバ素線を利用する場合に、半導体光
素子と光ファイバとが適正な位置関係となるように調整
する作業を容易にすることができる。
工装置は、光ファイバ素線における先端から所定の長さ
の位置に保持ブロックを取り付け、この保持ブロックを
介して光ファイバ素線を前記光ファイバ保持部に保持さ
せたことを特徴とする。このように構成することによ
り、光ファイバ素線の先端の斜面と保持ブロックの基準
面との相対位置関係が容易に分かるようになり、光通信
の送受信系において半導体光素子に結合する傾斜研磨加
工を施した光ファイバ素線を利用する場合に、半導体光
素子と光ファイバとが適正な位置関係となるように調整
する作業を容易にすることができる。
【0017】また本発明の光ファイバは、光ファイバ素
線の先端に、光軸に対して所定の角度でかつ光ファイバ
のコアを含む斜面を設け、しかもこの斜面を、所定の曲
率半径を持つ凸状に形成したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、光ファイバ素線の先端の斜面
の強度を高くし、欠けを防止することができる。
線の先端に、光軸に対して所定の角度でかつ光ファイバ
のコアを含む斜面を設け、しかもこの斜面を、所定の曲
率半径を持つ凸状に形成したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、光ファイバ素線の先端の斜面
の強度を高くし、欠けを防止することができる。
【0018】また本発明の光接続方法は、光ファイバ素
線の外径をよりわずかに大きい内径を有する整列部材中
で、前記本発明の光ファイバの光ファイバ素線の斜面同
士を押し当てて接続することを特徴とする。このように
構成することにより、光ファイバ素線の先端が丸みを帯
びた凸状の斜面であるため整列部材に挿入しやすく、さ
らに接続部分が点接触となるため、接続損失および光フ
ァイバ端面における反射減衰量が良好であり、しかも安
価な整列部材を提供することができる。
線の外径をよりわずかに大きい内径を有する整列部材中
で、前記本発明の光ファイバの光ファイバ素線の斜面同
士を押し当てて接続することを特徴とする。このように
構成することにより、光ファイバ素線の先端が丸みを帯
びた凸状の斜面であるため整列部材に挿入しやすく、さ
らに接続部分が点接触となるため、接続損失および光フ
ァイバ端面における反射減衰量が良好であり、しかも安
価な整列部材を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨
加工方法の一実施形態の傾斜研磨加工方法および光ファ
イバ素線端傾斜研磨加工装置の第1実施形態の装置にお
ける要部構成を示す説明図であり、11は光ファイバ素
線、12は円板状の弾性体、13は弾性体回転軸、14
は保持部材を示す。弾性体12の表面には研磨粒子が埋
設されており、裏面の中心には弾性体回転軸13が立設
されており、弾性体回転軸13が回転することによって
弾性体12が回転する。弾性体12の上方には保持部材
14が配置されており、この保持部材14によって光フ
ァイバ素線11が保持される。光ファイバ素線11の光
軸Pは、図1(a)に示すように、保持部材14をあお
ることにより弾性体12の面に垂直な直線Qに対して所
定の角度θに調整することができる。そして、研磨の際
には、図1(b)に示すように、保持部材14を弾性体
12の面に近づけることによって光ファイバ素線11の
先端が回転する弾性体12の面にわん曲した状態で押し
当てられ、光ファイバ素線11の先端が研磨粒子によっ
て傾斜研磨加工される。
加工方法の一実施形態の傾斜研磨加工方法および光ファ
イバ素線端傾斜研磨加工装置の第1実施形態の装置にお
ける要部構成を示す説明図であり、11は光ファイバ素
線、12は円板状の弾性体、13は弾性体回転軸、14
は保持部材を示す。弾性体12の表面には研磨粒子が埋
設されており、裏面の中心には弾性体回転軸13が立設
されており、弾性体回転軸13が回転することによって
弾性体12が回転する。弾性体12の上方には保持部材
14が配置されており、この保持部材14によって光フ
ァイバ素線11が保持される。光ファイバ素線11の光
軸Pは、図1(a)に示すように、保持部材14をあお
ることにより弾性体12の面に垂直な直線Qに対して所
定の角度θに調整することができる。そして、研磨の際
には、図1(b)に示すように、保持部材14を弾性体
12の面に近づけることによって光ファイバ素線11の
先端が回転する弾性体12の面にわん曲した状態で押し
当てられ、光ファイバ素線11の先端が研磨粒子によっ
て傾斜研磨加工される。
【0021】次に、図1を用いてその動作について説明
する。まず、光ファイバの先端部の被覆を先端から約1
5mm程度取り除き、光ファイバ素線11を露出させ、被
覆を剥がした光ファイバ素線11を保持部材14に取り
付ける。このときに、光ファイバ素線11の先端は保持
部材14の弾性体12側の端面より外側に所定の長さA
で臨ませている。
する。まず、光ファイバの先端部の被覆を先端から約1
5mm程度取り除き、光ファイバ素線11を露出させ、被
覆を剥がした光ファイバ素線11を保持部材14に取り
付ける。このときに、光ファイバ素線11の先端は保持
部材14の弾性体12側の端面より外側に所定の長さA
で臨ませている。
【0022】さらに、光ファイバ素線11を取り付けた
保持部材14をあおり、角度θを調整する。保持部材1
4をあおる方向は、保持部材14を弾性体12に近づけ
て光ファイバ素線11と弾性体12が接触したときに、
回転する弾性体12に対して接触した光ファイバ素線1
1が大きく振動しないように(いわゆる、びびりが生じ
ないように)、弾性体12の接線方向に沿って矢印B方
向に光ファイバ素線11の先端が向かうようにする。次
に、図1(a)に示すように、光ファイバ素線11の先
端が弾性体12に接触するまで保持部材14を、弾性体
回転軸13の軸方向に沿って移動させる。
保持部材14をあおり、角度θを調整する。保持部材1
4をあおる方向は、保持部材14を弾性体12に近づけ
て光ファイバ素線11と弾性体12が接触したときに、
回転する弾性体12に対して接触した光ファイバ素線1
1が大きく振動しないように(いわゆる、びびりが生じ
ないように)、弾性体12の接線方向に沿って矢印B方
向に光ファイバ素線11の先端が向かうようにする。次
に、図1(a)に示すように、光ファイバ素線11の先
端が弾性体12に接触するまで保持部材14を、弾性体
回転軸13の軸方向に沿って移動させる。
【0023】図2は光ファイバ素線端研磨加工時におけ
る光ファイバ素線先端部の状態を示す拡大模式図であ
り、光ファイバ素線11を弾性体12に当接させて研磨
加工を行う場合、光ファイバ素線11の光軸線と弾性体
12の面とのなす角度がαとなっているならば、図2
(a)に示すように、光ファイバ素線11の先端面は角
度αを持つ傾斜面に仕上がると考えられる。しかし、光
ファイバ素線11は高強度ではあるが柔軟性があるた
め、回転する弾性体12に当接した光ファイバ素線11
はびびってしまい、実際には角度αに研磨加工ができな
い。
る光ファイバ素線先端部の状態を示す拡大模式図であ
り、光ファイバ素線11を弾性体12に当接させて研磨
加工を行う場合、光ファイバ素線11の光軸線と弾性体
12の面とのなす角度がαとなっているならば、図2
(a)に示すように、光ファイバ素線11の先端面は角
度αを持つ傾斜面に仕上がると考えられる。しかし、光
ファイバ素線11は高強度ではあるが柔軟性があるた
め、回転する弾性体12に当接した光ファイバ素線11
はびびってしまい、実際には角度αに研磨加工ができな
い。
【0024】そこで、図1に示す保持部材14を微小移
動させて光ファイバ素線11の先端部が弾性体12に接
触した後、保持部材14を力Fで押圧して、保持部材1
4を弾性体回転軸13の軸方向に沿ってさらに距離Zだ
け移動させる。すると、図2(b)に示すように、光フ
ァイバ素線11はわん曲した状態で弾性体12の面上に
押し当てられる。ここでわん曲した光ファイバ素線11
に生じる曲げ応力Mは、弾性体12の面に向くため、光
ファイバ素線11は曲げ応力Mに応じた力で弾性体12
に押し当てられる。したがって、研磨加工時において光
ファイバ素線11はびびらずに安定した状態で光ファイ
バ素線11の先端部を研磨加工することができる。
動させて光ファイバ素線11の先端部が弾性体12に接
触した後、保持部材14を力Fで押圧して、保持部材1
4を弾性体回転軸13の軸方向に沿ってさらに距離Zだ
け移動させる。すると、図2(b)に示すように、光フ
ァイバ素線11はわん曲した状態で弾性体12の面上に
押し当てられる。ここでわん曲した光ファイバ素線11
に生じる曲げ応力Mは、弾性体12の面に向くため、光
ファイバ素線11は曲げ応力Mに応じた力で弾性体12
に押し当てられる。したがって、研磨加工時において光
ファイバ素線11はびびらずに安定した状態で光ファイ
バ素線11の先端部を研磨加工することができる。
【0025】図3は光ファイバ素線端研磨加工時におけ
る光ファイバ素線の先端の研磨過程を示す拡大模式図で
ある。図1に示す装置により光ファイバ素線11の先端
の研磨加工を行うと、研磨加工時間が経つにつれて図3
に示すように、光ファイバ素線11における弾性体12
との接触部分が徐々に研磨・除差されていく。研磨・除
差が進行していくと、弾性体12にわん曲した状態で押
し当てられている光ファイバ素線11の長さAが短くな
り、光ファイバ素線11のわん曲形状が徐々に直線形状
に変化する。それに伴い、弾性体12面に垂直な直線Q
に対する光ファイバ素線11の先端部の光軸P´の傾き
βが変化するため(β1>β2>β3>β4>β5)、
光ファイバ素線11の先端の端面の傾斜角度が変化す
る。したがって、研磨加工時間により光ファイバ素線1
1の端面の傾斜角度が異なって仕上がるため、所定の研
磨加工時間を設定することにより、所望の傾斜角度が得
られる。
る光ファイバ素線の先端の研磨過程を示す拡大模式図で
ある。図1に示す装置により光ファイバ素線11の先端
の研磨加工を行うと、研磨加工時間が経つにつれて図3
に示すように、光ファイバ素線11における弾性体12
との接触部分が徐々に研磨・除差されていく。研磨・除
差が進行していくと、弾性体12にわん曲した状態で押
し当てられている光ファイバ素線11の長さAが短くな
り、光ファイバ素線11のわん曲形状が徐々に直線形状
に変化する。それに伴い、弾性体12面に垂直な直線Q
に対する光ファイバ素線11の先端部の光軸P´の傾き
βが変化するため(β1>β2>β3>β4>β5)、
光ファイバ素線11の先端の端面の傾斜角度が変化す
る。したがって、研磨加工時間により光ファイバ素線1
1の端面の傾斜角度が異なって仕上がるため、所定の研
磨加工時間を設定することにより、所望の傾斜角度が得
られる。
【0026】図4は図1に示す装置により傾斜研磨加工
を行った光ファイバ素線の先端部を示す拡大図であり、
図4に示すように光ファイバ素線11の先端は、光軸に
対して所定の角度で光ファイバのコアを含む斜面となる
ように研磨することができる。
を行った光ファイバ素線の先端部を示す拡大図であり、
図4に示すように光ファイバ素線11の先端は、光軸に
対して所定の角度で光ファイバのコアを含む斜面となる
ように研磨することができる。
【0027】図5は本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨
加工装置の第2実施形態の装置における光ファイバ素線
の保持状態を示す説明図である。第1実施形態の装置に
おいては、光ファイバ素線11を保持した保持部材14
を弾性体回転軸13の軸方向に沿って移動させる構成で
あったが、第2実施形態の装置においては、保持部材1
4を弾性体回転軸13の軸方向に移動させる機構のほか
に、保持部材14が光ファイバ素線11を保持する位
置、および弾性体12の面に垂直な直線Qに対する光フ
ァイバ素線11の光軸Pの角度θを調整する機構が備え
られている。
加工装置の第2実施形態の装置における光ファイバ素線
の保持状態を示す説明図である。第1実施形態の装置に
おいては、光ファイバ素線11を保持した保持部材14
を弾性体回転軸13の軸方向に沿って移動させる構成で
あったが、第2実施形態の装置においては、保持部材1
4を弾性体回転軸13の軸方向に移動させる機構のほか
に、保持部材14が光ファイバ素線11を保持する位
置、および弾性体12の面に垂直な直線Qに対する光フ
ァイバ素線11の光軸Pの角度θを調整する機構が備え
られている。
【0028】また、図5(a)は光ファイバ素線の保持
位置の調整前と調整後における光ファイバ素線のわん曲
形状を示し、図5(b)は角度θの調整前と調整後にお
ける光ファイバ素線のわん曲形状を示し、図5(c)は
光ファイバ素線の弾性体回転軸13の軸方向に沿って移
動する前と移動した後における光ファイバ素線のわん曲
形状を示している。
位置の調整前と調整後における光ファイバ素線のわん曲
形状を示し、図5(b)は角度θの調整前と調整後にお
ける光ファイバ素線のわん曲形状を示し、図5(c)は
光ファイバ素線の弾性体回転軸13の軸方向に沿って移
動する前と移動した後における光ファイバ素線のわん曲
形状を示している。
【0029】次に、動作について説明する。
【0030】なお、図5においては、前述した第1実施
形態の装置と同様に、支点となる光ファイバ素線11の
保持位置から光ファイバ素線11先端面までの距離を
A,弾性体12の面に垂直な直線Qに対する光ファイバ
素線11の光軸Pの角度をθ,保持部材14を押し当て
る力をF,保持部材14を微小移動させて光ファイバ素
線11の先端が弾性体12に接触した後に、さらに保持
部材14を弾性体回転軸13の軸方向に移動させる距離
をZと表す。
形態の装置と同様に、支点となる光ファイバ素線11の
保持位置から光ファイバ素線11先端面までの距離を
A,弾性体12の面に垂直な直線Qに対する光ファイバ
素線11の光軸Pの角度をθ,保持部材14を押し当て
る力をF,保持部材14を微小移動させて光ファイバ素
線11の先端が弾性体12に接触した後に、さらに保持
部材14を弾性体回転軸13の軸方向に移動させる距離
をZと表す。
【0031】まず、図5(a)に示すように距離Aが短
いならば(A1>A2)わん曲する光ファイバ素線11
の先端部に働く曲げ応力Mが大きくなるため(M1<M
2)、光ファイバ素線11の先端は弾性体12の面に強
く押しつけられる。そのため、研磨加工が迅速に進むよ
うになる。
いならば(A1>A2)わん曲する光ファイバ素線11
の先端部に働く曲げ応力Mが大きくなるため(M1<M
2)、光ファイバ素線11の先端は弾性体12の面に強
く押しつけられる。そのため、研磨加工が迅速に進むよ
うになる。
【0032】また、第1実施形態において述べたよう
に、研磨加工時間の違いにより光ファイバ素線の先端面
の傾斜角度が異なって仕上がるため、光ファイバ素線の
先端の傾斜研磨加工における傾斜角度に影響を及ぼすこ
とになる。
に、研磨加工時間の違いにより光ファイバ素線の先端面
の傾斜角度が異なって仕上がるため、光ファイバ素線の
先端の傾斜研磨加工における傾斜角度に影響を及ぼすこ
とになる。
【0033】また、図5(b)に示すように角度θを変
えるならば(θ1<θ2)、わん曲する光ファイバ素線
11の先端部の弾性体12に対する傾き、および、光フ
ァイバ素線11に生じる曲げ応力Mの働く方向が異なる
ため、光ファイバ素線11の先端面は異なる角度を持つ
傾斜面に仕上がる。
えるならば(θ1<θ2)、わん曲する光ファイバ素線
11の先端部の弾性体12に対する傾き、および、光フ
ァイバ素線11に生じる曲げ応力Mの働く方向が異なる
ため、光ファイバ素線11の先端面は異なる角度を持つ
傾斜面に仕上がる。
【0034】また、力Fを大きくして(F1<F2)距
離Zを長くとるならば、光ファイバ素線11のわん曲が
大きくなるので、わん曲する光ファイバ素線11の先端
部の弾性体12に対する傾き、および、光ファイバ素線
11に生じる曲げ応力Mが大きくなるため、光ファイバ
素線の先端面の傾斜研磨加工における傾斜角度に影響を
およぼすことになる。
離Zを長くとるならば、光ファイバ素線11のわん曲が
大きくなるので、わん曲する光ファイバ素線11の先端
部の弾性体12に対する傾き、および、光ファイバ素線
11に生じる曲げ応力Mが大きくなるため、光ファイバ
素線の先端面の傾斜研磨加工における傾斜角度に影響を
およぼすことになる。
【0035】このように、距離A,角度θ,距離Z(以
下、これら3つの加工条件を、パラメータA,θ,Zと
称する)および研磨加工時間が異なると、光ファイバ素
線の先端の傾斜角度が異なって仕上がる。したがって、
研磨加工時間を一定とするならば、パラメータA,θ,
Zを調整することにより、光ファイバ素線11の先端を
光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光ファイバ
のコアを含む斜面となるように研磨することが可能とな
る。
下、これら3つの加工条件を、パラメータA,θ,Zと
称する)および研磨加工時間が異なると、光ファイバ素
線の先端の傾斜角度が異なって仕上がる。したがって、
研磨加工時間を一定とするならば、パラメータA,θ,
Zを調整することにより、光ファイバ素線11の先端を
光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光ファイバ
のコアを含む斜面となるように研磨することが可能とな
る。
【0036】(表1)は、第2実施形態の装置におけるパ
ラメータA,θ,Zの値と、仕上がる光ファイバ素線の
先端面の傾斜角度との関係を示すものである。なお、研
磨加工時間は5分とした。
ラメータA,θ,Zの値と、仕上がる光ファイバ素線の
先端面の傾斜角度との関係を示すものである。なお、研
磨加工時間は5分とした。
【0037】
【表1】
【0038】(表1)からも明らかなように、パラメータ
A,θ,Zを調整することにより、光ファイバ素線11
のみを光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光フ
ァイバのコアを含む斜面となるように研磨することが可
能となる。
A,θ,Zを調整することにより、光ファイバ素線11
のみを光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光フ
ァイバのコアを含む斜面となるように研磨することが可
能となる。
【0039】このように第2実施形態の装置によれば、
光ファイバ素線11を弾性体12面上に所定角度傾けて
押し当ててわん曲する状態で接触させるとともに、支点
となる光ファイバ素線11の保持位置によって距離Aを
制御し、保持部材14に角度を調整することによって弾
性体12の面に押し当てる光ファイバ素線11の傾きθ
を制御し、弾性体12に対して光ファイバ素線11を押
し当てる力Fを選定することによって距離Zを制御し
て、光ファイバ素線11の先端部に生じる曲げ応力Mの
大きさおよび方向を制御することにより、光ファイバ素
線11の先端を光ファイバの先端部の光軸に対して所望
の角度で光ファイバのコアを含む斜面になるように研磨
することができ、しかも作業が容易で、安価に光ファイ
バ素線11の先端の傾斜研磨加工をすることができる。
また、同じパラメータ条件によって光ファイバ素線11
の先端の傾斜研磨加工を行うことにより、再現性良い傾
斜研磨加工を行うことができる。
光ファイバ素線11を弾性体12面上に所定角度傾けて
押し当ててわん曲する状態で接触させるとともに、支点
となる光ファイバ素線11の保持位置によって距離Aを
制御し、保持部材14に角度を調整することによって弾
性体12の面に押し当てる光ファイバ素線11の傾きθ
を制御し、弾性体12に対して光ファイバ素線11を押
し当てる力Fを選定することによって距離Zを制御し
て、光ファイバ素線11の先端部に生じる曲げ応力Mの
大きさおよび方向を制御することにより、光ファイバ素
線11の先端を光ファイバの先端部の光軸に対して所望
の角度で光ファイバのコアを含む斜面になるように研磨
することができ、しかも作業が容易で、安価に光ファイ
バ素線11の先端の傾斜研磨加工をすることができる。
また、同じパラメータ条件によって光ファイバ素線11
の先端の傾斜研磨加工を行うことにより、再現性良い傾
斜研磨加工を行うことができる。
【0040】図6は本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨
加工装置の第3実施形態の装置の要部構成を示す説明図
である。第3実施形態の装置は、図6に示すように、弾
性体12の上方に複数の保持部材14を弾性体回転軸1
3を中心に同心配置したものである。なお、図1に示す
第1実施形態の装置における部材と同一の部材について
は同一の符号を付して、詳細な説明は省略した。
加工装置の第3実施形態の装置の要部構成を示す説明図
である。第3実施形態の装置は、図6に示すように、弾
性体12の上方に複数の保持部材14を弾性体回転軸1
3を中心に同心配置したものである。なお、図1に示す
第1実施形態の装置における部材と同一の部材について
は同一の符号を付して、詳細な説明は省略した。
【0041】ところで、第1実施形態の装置において
は、弾性体12の回転中心から弾性体12における光フ
ァイバ素線11の先端が接触する点までの距離Rが異な
れば、その接触点における回転周速度が異なるため、研
磨時間,研磨面の仕上がりにばらつきが生ずる。
は、弾性体12の回転中心から弾性体12における光フ
ァイバ素線11の先端が接触する点までの距離Rが異な
れば、その接触点における回転周速度が異なるため、研
磨時間,研磨面の仕上がりにばらつきが生ずる。
【0042】したがって、多数の光ファイバ素線11を
同時に傾斜研磨加工する場合には、第3実施形態の装置
のように、弾性体12の上方に複数の保持部材14を弾
性体回転軸13を中心に同心配置することにより、同じ
研磨時間で各光ファイバ素線11の先端面が一様な傾斜
面に仕上がる。
同時に傾斜研磨加工する場合には、第3実施形態の装置
のように、弾性体12の上方に複数の保持部材14を弾
性体回転軸13を中心に同心配置することにより、同じ
研磨時間で各光ファイバ素線11の先端面が一様な傾斜
面に仕上がる。
【0043】このように第3実施形態の装置によれば、
弾性体12の上方に複数の保持部材14を弾性体回転軸
13を中心に同心配置することにより、複数の光ファイ
バ素線11の先端の傾斜研磨加工を一括して行うことが
できるため、研磨作業の生産性を向上させることができ
る。
弾性体12の上方に複数の保持部材14を弾性体回転軸
13を中心に同心配置することにより、複数の光ファイ
バ素線11の先端の傾斜研磨加工を一括して行うことが
できるため、研磨作業の生産性を向上させることができ
る。
【0044】図7は本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨
加工装置の第4実施形態の装置の要部構成を示す説明図
である。第4実施形態の装置においては、第2実施形態
の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置において、図7に
示すように、弾性体12の上方に複数の保持部材14を
弾性体12の外周側から回転中心に向かって所定間隔で
配置したものである。
加工装置の第4実施形態の装置の要部構成を示す説明図
である。第4実施形態の装置においては、第2実施形態
の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置において、図7に
示すように、弾性体12の上方に複数の保持部材14を
弾性体12の外周側から回転中心に向かって所定間隔で
配置したものである。
【0045】次に、動作について説明する。
【0046】回転する弾性体12に弾性体回転軸13か
ら同心円状に配置された光ファイバ素線11は、同心円
の半径Rが異なれば接触点における回転周速度が異なる
ため、研磨時間・研磨加工面の仕上がりにばらつきが生
ずることは第3実施形態において説明した通りである。
すなわち、弾性体12の面の外周から弾性体回転軸13
に向かって複数の保持部材14を所定間隔で配置する
と、弾性体12の外周部に位置した光ファイバ素線11
は、弾性体12との接触点における回転周速度が弾性体
回転軸13側に比べて速いために研磨加工が速やかに行
われ、弾性体回転軸13側に位置した光ファイバ素線1
1に比べて先端面の傾斜角が鋭角になる。
ら同心円状に配置された光ファイバ素線11は、同心円
の半径Rが異なれば接触点における回転周速度が異なる
ため、研磨時間・研磨加工面の仕上がりにばらつきが生
ずることは第3実施形態において説明した通りである。
すなわち、弾性体12の面の外周から弾性体回転軸13
に向かって複数の保持部材14を所定間隔で配置する
と、弾性体12の外周部に位置した光ファイバ素線11
は、弾性体12との接触点における回転周速度が弾性体
回転軸13側に比べて速いために研磨加工が速やかに行
われ、弾性体回転軸13側に位置した光ファイバ素線1
1に比べて先端面の傾斜角が鋭角になる。
【0047】そこで、弾性体12面の外周側から弾性体
12の回転中心に向かって所定間隔で配置されている各
々の保持部材14に対して、光ファイバ素線11の保持
位置と、弾性体12の面に押し当てる光ファイバ素線1
1の傾きと、弾性体12の面に対して光ファイバ素線1
1を押し当てる力を選定し、光ファイバ素線11の先端
部に生じる曲げ応力を制御することにより、弾性体12
の面上方に設置されたすべての光ファイバ素線11に対
して同じ研磨加工時間の中で、一様な傾斜角度とするこ
とができる。
12の回転中心に向かって所定間隔で配置されている各
々の保持部材14に対して、光ファイバ素線11の保持
位置と、弾性体12の面に押し当てる光ファイバ素線1
1の傾きと、弾性体12の面に対して光ファイバ素線1
1を押し当てる力を選定し、光ファイバ素線11の先端
部に生じる曲げ応力を制御することにより、弾性体12
の面上方に設置されたすべての光ファイバ素線11に対
して同じ研磨加工時間の中で、一様な傾斜角度とするこ
とができる。
【0048】このように第4実施形態の装置によれば、
弾性体12の面の外周側から弾性体12の回転中心に向
かって所定間隔で配置されている各々の保持部材14に
保持されたすべての光ファイバ素線11を一括して傾斜
研磨加工することができるため、研磨作業の生産性を向
上させることができる。なお、この第4実施形態の装置
に第3実施形態の装置を適用すれば、さらに多くの光フ
ァイバ素線11を一括して傾斜研磨することができる。
弾性体12の面の外周側から弾性体12の回転中心に向
かって所定間隔で配置されている各々の保持部材14に
保持されたすべての光ファイバ素線11を一括して傾斜
研磨加工することができるため、研磨作業の生産性を向
上させることができる。なお、この第4実施形態の装置
に第3実施形態の装置を適用すれば、さらに多くの光フ
ァイバ素線11を一括して傾斜研磨することができる。
【0049】図8は本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨
加工装置の第5実施形態の装置の要部構成を示す説明図
であり、20は映像撮像装置であるカメラ、21は画出
し治具、22はモニタ、23はカメラ20,画出し治具
21,モニタ22さらに光ファイバ素線11の先端部の
形状を計測して保持部材14の傾きや位置を調整する各
種の装置からなる計測部を示す。この第5実施形態の装
置は、第1実施形態の装置にカメラ20,画出し治具2
1,モニタ22を設け、わん曲した状態で弾性体12に
当接する光ファイバ素線11をカメラ20によって撮影
し、画出し治具21を介してモニタ22に映像出力する
ものである。なお、図1に示す第1実施形態の装置にお
ける部材と同一の部材については同一の符号を付して、
詳細な説明は省略した。
加工装置の第5実施形態の装置の要部構成を示す説明図
であり、20は映像撮像装置であるカメラ、21は画出
し治具、22はモニタ、23はカメラ20,画出し治具
21,モニタ22さらに光ファイバ素線11の先端部の
形状を計測して保持部材14の傾きや位置を調整する各
種の装置からなる計測部を示す。この第5実施形態の装
置は、第1実施形態の装置にカメラ20,画出し治具2
1,モニタ22を設け、わん曲した状態で弾性体12に
当接する光ファイバ素線11をカメラ20によって撮影
し、画出し治具21を介してモニタ22に映像出力する
ものである。なお、図1に示す第1実施形態の装置にお
ける部材と同一の部材については同一の符号を付して、
詳細な説明は省略した。
【0050】次に、動作について説明する。
【0051】一般に、回転する研磨盤に被加工物を押し
当てて研磨する場合、研磨盤と被加工物との接触面にお
ける圧力を一定に保つならば、被加工物の研磨精度が高
くなることは既に知られている。しかし、第1実施形態
の装置では、図9に示すように、研磨加工が進むにつれ
てわん曲した光ファイバ素線11先端部の傾斜角度が異
なっていくため、わん曲した光ファイバ素線11に生じ
る曲げ応力Mの働く方向および弾性体12と光ファイバ
素線11との接触面における圧力が変化していく。
当てて研磨する場合、研磨盤と被加工物との接触面にお
ける圧力を一定に保つならば、被加工物の研磨精度が高
くなることは既に知られている。しかし、第1実施形態
の装置では、図9に示すように、研磨加工が進むにつれ
てわん曲した光ファイバ素線11先端部の傾斜角度が異
なっていくため、わん曲した光ファイバ素線11に生じ
る曲げ応力Mの働く方向および弾性体12と光ファイバ
素線11との接触面における圧力が変化していく。
【0052】そこで、第5実施形態の装置においては、
弾性体12上にわん曲して接触する光ファイバ素線11
の形状をカメラ20により撮像し、画出し治具21を介
してモニタ22に出力して観察する。光ファイバ素線1
1の傾斜研磨加工が進行すると、図9に示すように、光
ファイバ素線11の先端は弾性体12によって研磨・除
差されていくため、光ファイバ素線11先端部の形状変
化に伴い、光ファイバ素線11のわん曲状態が変化して
いくが、その様子がモニタ22に映し出される。そし
て、光ファイバ素線11のわん曲する姿勢が変化しない
ようにモニタ22によってわん曲状態を監視しながら、
弾性体12に対して光ファイバ素線11を押し当てる力
Fを変えていく。その結果、図10に示すように、光フ
ァイバ素線11のわん曲する姿勢が同じならば、光ファ
イバ素線11の先端部に生じる曲げ応力Mの働く方向、
および弾性体12と光ファイバ素線11との接触面にお
ける圧力が一定であるため、光ファイバ素線11の先端
面が弾性体12の面に一定の力で押し当てられた状態を
保ちながら傾斜研磨加工は進行する。
弾性体12上にわん曲して接触する光ファイバ素線11
の形状をカメラ20により撮像し、画出し治具21を介
してモニタ22に出力して観察する。光ファイバ素線1
1の傾斜研磨加工が進行すると、図9に示すように、光
ファイバ素線11の先端は弾性体12によって研磨・除
差されていくため、光ファイバ素線11先端部の形状変
化に伴い、光ファイバ素線11のわん曲状態が変化して
いくが、その様子がモニタ22に映し出される。そし
て、光ファイバ素線11のわん曲する姿勢が変化しない
ようにモニタ22によってわん曲状態を監視しながら、
弾性体12に対して光ファイバ素線11を押し当てる力
Fを変えていく。その結果、図10に示すように、光フ
ァイバ素線11のわん曲する姿勢が同じならば、光ファ
イバ素線11の先端部に生じる曲げ応力Mの働く方向、
および弾性体12と光ファイバ素線11との接触面にお
ける圧力が一定であるため、光ファイバ素線11の先端
面が弾性体12の面に一定の力で押し当てられた状態を
保ちながら傾斜研磨加工は進行する。
【0053】このように第5実施形態の装置によれば、
光ファイバ素線11のわん曲形状を観測する計測部23
を設け、光ファイバ素線11の先端の傾斜研磨加工時に
おいて、光ファイバ素線11のわん曲した形状が一定と
なるように、弾性体12に対して光ファイバ素線11を
押し当てる力を制御することにより、光ファイバ素線1
1の先端面は一定の力で押し当てられて研磨加工が進行
するので、研磨加工された斜面の仕上がりを向上させる
ことができる。
光ファイバ素線11のわん曲形状を観測する計測部23
を設け、光ファイバ素線11の先端の傾斜研磨加工時に
おいて、光ファイバ素線11のわん曲した形状が一定と
なるように、弾性体12に対して光ファイバ素線11を
押し当てる力を制御することにより、光ファイバ素線1
1の先端面は一定の力で押し当てられて研磨加工が進行
するので、研磨加工された斜面の仕上がりを向上させる
ことができる。
【0054】なお、上述した第5実施形態においては、
弾性体12に対して光ファイバ素線11を押し当てる力
を制御するために、わん曲する光ファイバ素線11の形
状をカメラ20により観察したが、わん曲する光ファイ
バ素線11が弾性体12を押す力、またはわん曲する光
ファイバ素線11が弾性体12より受ける反力を測定
し、弾性体12の面に対して光ファイバ素線11を押し
当てる力を制御するようにしても良い。
弾性体12に対して光ファイバ素線11を押し当てる力
を制御するために、わん曲する光ファイバ素線11の形
状をカメラ20により観察したが、わん曲する光ファイ
バ素線11が弾性体12を押す力、またはわん曲する光
ファイバ素線11が弾性体12より受ける反力を測定
し、弾性体12の面に対して光ファイバ素線11を押し
当てる力を制御するようにしても良い。
【0055】図11は本発明の光ファイバ素線端傾斜研
磨加工装置の第6実施形態の装置の要部構成を示す説明
図であり、30は樹脂またはガラスからなる保持ブロッ
ク、31は支点、32はコアを示す。この第6実施形態
の装置は、保持ブロック30に光ファイバ素線11を取
り付け、保持ブロック30を図1に示す第1実施形態の
装置における保持部材14に保持させることにより、光
ファイバ素線11の先端を傾斜研磨するものである。な
お、図1に示す第1実施形態の装置における部材と同一
の部材については同一の符号を付して、詳細な説明は省
略した。
磨加工装置の第6実施形態の装置の要部構成を示す説明
図であり、30は樹脂またはガラスからなる保持ブロッ
ク、31は支点、32はコアを示す。この第6実施形態
の装置は、保持ブロック30に光ファイバ素線11を取
り付け、保持ブロック30を図1に示す第1実施形態の
装置における保持部材14に保持させることにより、光
ファイバ素線11の先端を傾斜研磨するものである。な
お、図1に示す第1実施形態の装置における部材と同一
の部材については同一の符号を付して、詳細な説明は省
略した。
【0056】保持ブロック30に光ファイバ素線11を
取り付ける際には、図11に示すように、径方向の表面
の一部を露出させた光ファイバ素線11を保持ブロック
30に貫通させた状態で、かつ光ファイバ素線11の先
端部が保持ブロック30の一端面より外側に長さAで臨
むように保持させる。
取り付ける際には、図11に示すように、径方向の表面
の一部を露出させた光ファイバ素線11を保持ブロック
30に貫通させた状態で、かつ光ファイバ素線11の先
端部が保持ブロック30の一端面より外側に長さAで臨
むように保持させる。
【0057】次に、動作について、図12を用いて説明
する。
する。
【0058】保持ブロック30を取り付けた光ファイバ
素線11を保持部材14に取り付け、回転する弾性体1
2の面に対して光ファイバ素線11を所定角度傾けて押
し当てることにより、光ファイバ素線11は保持ブロッ
ク30の一側端を支点31として弾性体12上にわん曲
する状態で当接し、光ファイバ素線11の先端の研磨加
工が進行する。
素線11を保持部材14に取り付け、回転する弾性体1
2の面に対して光ファイバ素線11を所定角度傾けて押
し当てることにより、光ファイバ素線11は保持ブロッ
ク30の一側端を支点31として弾性体12上にわん曲
する状態で当接し、光ファイバ素線11の先端の研磨加
工が進行する。
【0059】この時、光ファイバ素線11の先端と支点
31との距離Aは、保持ブロック30の取り付け位置で
決まるため、保持部材14に光ファイバ素線11を取り
付けた際に光ファイバ素線11の先端と支点31との距
離が所望の距離Aになるように保持ブロック30の取り
付け位置を設定しておく。
31との距離Aは、保持ブロック30の取り付け位置で
決まるため、保持部材14に光ファイバ素線11を取り
付けた際に光ファイバ素線11の先端と支点31との距
離が所望の距離Aになるように保持ブロック30の取り
付け位置を設定しておく。
【0060】このように構成した第6実施形態の装置に
よれば、光ファイバ素線11の先端部の端面と支点31
との距離Aは、保持ブロック30の取り付け位置で決ま
るため、容易かつ正確に保持位置の調整が行える。した
がって、光ファイバ素線11の先端部に生じる曲げ応力
を制御して、光ファイバ素線11のみを光ファイバの光
軸に対して所望の角度でコア32を含む斜面になるよう
に研磨する作業が再現性良く行える。
よれば、光ファイバ素線11の先端部の端面と支点31
との距離Aは、保持ブロック30の取り付け位置で決ま
るため、容易かつ正確に保持位置の調整が行える。した
がって、光ファイバ素線11の先端部に生じる曲げ応力
を制御して、光ファイバ素線11のみを光ファイバの光
軸に対して所望の角度でコア32を含む斜面になるよう
に研磨する作業が再現性良く行える。
【0061】また、第6実施形態の装置によって傾斜研
磨された光ファイバ素線11においては、光ファイバ素
線11の先端の傾斜面と、保持ブロック30において任
意に設定した基準面との相対位置関係が定まるので、光
通信の送受信系において、半導体光素子に結合するため
に先端に傾斜加工を施した光ファイバを利用する際に、
半導体光素子と光ファイバが適正な位置関係となるよう
に調整する作業を容易に行うことができる。
磨された光ファイバ素線11においては、光ファイバ素
線11の先端の傾斜面と、保持ブロック30において任
意に設定した基準面との相対位置関係が定まるので、光
通信の送受信系において、半導体光素子に結合するため
に先端に傾斜加工を施した光ファイバを利用する際に、
半導体光素子と光ファイバが適正な位置関係となるよう
に調整する作業を容易に行うことができる。
【0062】図13は、第6実施形態の装置によって傾
斜研磨された光ファイバ素線を用いた受光モジュール構
造の一例を示す説明図であり、34は受光素子、35は
受光素子34が実装された基板を示す。傾斜研磨された
光ファイバ素線11を保持する保持ブロック30を基板
35上に固定する際に、光ファイバ素線11の先端が受
光素子34の上方に位置するように載置する。そして、
光ファイバ素線11に入射した信号光36が光ファイバ
素線11の先端の傾斜面で全反射して、光ファイバ素線
11の側面から出射して、受光素子34の受光部に入射
されるようになる。ここで、図13に示すような受光モ
ジュールを組み立てる際、光ファイバ素線11と受光素
子34が適正な位置関係となるように調整する作業が必
要になるが、光ファイバ素線11の先端の傾斜面と、保
持ブロック30の基準面との相対位置関係が定まってい
るので、調整作業が容易になる。
斜研磨された光ファイバ素線を用いた受光モジュール構
造の一例を示す説明図であり、34は受光素子、35は
受光素子34が実装された基板を示す。傾斜研磨された
光ファイバ素線11を保持する保持ブロック30を基板
35上に固定する際に、光ファイバ素線11の先端が受
光素子34の上方に位置するように載置する。そして、
光ファイバ素線11に入射した信号光36が光ファイバ
素線11の先端の傾斜面で全反射して、光ファイバ素線
11の側面から出射して、受光素子34の受光部に入射
されるようになる。ここで、図13に示すような受光モ
ジュールを組み立てる際、光ファイバ素線11と受光素
子34が適正な位置関係となるように調整する作業が必
要になるが、光ファイバ素線11の先端の傾斜面と、保
持ブロック30の基準面との相対位置関係が定まってい
るので、調整作業が容易になる。
【0063】図14は本発明の光ファイバ素線端傾斜研
磨加工装置の第7実施形態の装置の動作を示す説明図で
ある。この第7実施形態の装置は、第1実施形態の装置
における保持部材14を徐々にあおる機能を設けたもの
である。なお、図1に示す第1実施形態の装置における
部材と同一の部材については同一の符号を付して、詳細
な説明は省略した。
磨加工装置の第7実施形態の装置の動作を示す説明図で
ある。この第7実施形態の装置は、第1実施形態の装置
における保持部材14を徐々にあおる機能を設けたもの
である。なお、図1に示す第1実施形態の装置における
部材と同一の部材については同一の符号を付して、詳細
な説明は省略した。
【0064】ところで、第1実施形態の装置による研磨
加工では、研磨加工が進行するにつれて、わん曲した光
ファイバ素線11の先端部の光軸方向および光ファイバ
素線11に生じる曲げ応力の働く方向が微小変化するた
め、光ファイバ素線11の先端の傾斜面に丸みが生じ
る。しかし、傾斜面は鏡面研磨されており、また、先端
の丸み、欠けは光ファイバ素線11の先端から10μm
以内に収まっていれば、光ファイバ素線11の傾斜研磨
加工した先端部分で全反射させ、受光素子に結合させる
構造とする受光モジュールに採用する場合、反射光の伝
搬に問題はない。
加工では、研磨加工が進行するにつれて、わん曲した光
ファイバ素線11の先端部の光軸方向および光ファイバ
素線11に生じる曲げ応力の働く方向が微小変化するた
め、光ファイバ素線11の先端の傾斜面に丸みが生じ
る。しかし、傾斜面は鏡面研磨されており、また、先端
の丸み、欠けは光ファイバ素線11の先端から10μm
以内に収まっていれば、光ファイバ素線11の傾斜研磨
加工した先端部分で全反射させ、受光素子に結合させる
構造とする受光モジュールに採用する場合、反射光の伝
搬に問題はない。
【0065】それに対し、第7実施形態の装置は、図1
4に示すように、光ファイバ素線11を保持する保持部
材14を徐々に回転させることにより(θ1>θ2>θ
3)、弾性体12に押し当てる光ファイバ素線11の先
端部の光軸方向および光ファイバ素線11に生じる曲げ
応力が働く方向を故意に変化させ、光ファイバ素線11
の先端面が、曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面になる
ように研磨するものである。
4に示すように、光ファイバ素線11を保持する保持部
材14を徐々に回転させることにより(θ1>θ2>θ
3)、弾性体12に押し当てる光ファイバ素線11の先
端部の光軸方向および光ファイバ素線11に生じる曲げ
応力が働く方向を故意に変化させ、光ファイバ素線11
の先端面が、曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面になる
ように研磨するものである。
【0066】図15は、第7実施形態の装置によって研
磨される光ファイバ素線の先端の状態を示す説明図であ
る。弾性体12の面に垂直な直線Qと光ファイバ素線1
1の光軸Pの角度θが変化すると(θ1>θ2>θ3>
θ4>θ5)、それに伴い、光ファイバ素線11の先端
面の傾斜研磨角度が変化するので、光ファイバ素線11
の先端面が曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面40にな
るように研磨加工される。なお、研磨加工速度と光ファ
イバ素線保持部材をあおる速さとを選定することによ
り、所定の曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面を有する
光ファイバ素線11を製作することが可能となる。
磨される光ファイバ素線の先端の状態を示す説明図であ
る。弾性体12の面に垂直な直線Qと光ファイバ素線1
1の光軸Pの角度θが変化すると(θ1>θ2>θ3>
θ4>θ5)、それに伴い、光ファイバ素線11の先端
面の傾斜研磨角度が変化するので、光ファイバ素線11
の先端面が曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面40にな
るように研磨加工される。なお、研磨加工速度と光ファ
イバ素線保持部材をあおる速さとを選定することによ
り、所定の曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面を有する
光ファイバ素線11を製作することが可能となる。
【0067】図16は、第7実施形態の装置によって研
磨された光ファイバ素線の先端形状を示す拡大図であ
り、図16(a)は平面図、図16(b)は側面図であ
る。また、50は光ファイバ素線11のコア、51は光
ファイバ素線11の先端に形成された傾斜面を示し、こ
の傾斜面51にコア50が含まれている。さらに、この
傾斜面51は、上述したように所定の曲率半径rを有す
る凸面となっている。
磨された光ファイバ素線の先端形状を示す拡大図であ
り、図16(a)は平面図、図16(b)は側面図であ
る。また、50は光ファイバ素線11のコア、51は光
ファイバ素線11の先端に形成された傾斜面を示し、こ
の傾斜面51にコア50が含まれている。さらに、この
傾斜面51は、上述したように所定の曲率半径rを有す
る凸面となっている。
【0068】図17は、第7実施形態の装置によって研
磨された光ファイバ素線同士の接続構造を示す断面図で
あり、60は光ファイバ素線11の外径よりもわずかに
大きい内径の貫通孔61を有する光ファイバ素線整列部
材を示す。
磨された光ファイバ素線同士の接続構造を示す断面図で
あり、60は光ファイバ素線11の外径よりもわずかに
大きい内径の貫通孔61を有する光ファイバ素線整列部
材を示す。
【0069】光ファイバ素線整列部材60は、例えば内
径126μmの精密ガラス・スリーブによって構成され
ており、その両端から、第7実施形態の装置によって研
磨された外径125μmの光ファイバ素線11の先端部
を挿入する。ここで、光ファイバ素線整列部材60に挿
入する2本の光ファイバ素線11,11はともに光軸に
対して等しい角度でかつコア50を含む傾斜面51を有
し、さらにこの傾斜面51がともに等しい曲率半径rの
凸面となるように研磨加工されている。さらにまた光フ
ァイバ素線整列部材60に挿入された光ファイバ素線1
1の先端面は丸みを帯びた凸面形状の傾斜面51である
ため傾斜面51同士を押し合わせて接続するとコア50
同士が点接触し、2つの光ファイバ素線11のコア50
同士が完全に一致する。
径126μmの精密ガラス・スリーブによって構成され
ており、その両端から、第7実施形態の装置によって研
磨された外径125μmの光ファイバ素線11の先端部
を挿入する。ここで、光ファイバ素線整列部材60に挿
入する2本の光ファイバ素線11,11はともに光軸に
対して等しい角度でかつコア50を含む傾斜面51を有
し、さらにこの傾斜面51がともに等しい曲率半径rの
凸面となるように研磨加工されている。さらにまた光フ
ァイバ素線整列部材60に挿入された光ファイバ素線1
1の先端面は丸みを帯びた凸面形状の傾斜面51である
ため傾斜面51同士を押し合わせて接続するとコア50
同士が点接触し、2つの光ファイバ素線11のコア50
同士が完全に一致する。
【0070】したがって、光ファイバ素線11の先端面
が丸みを帯びた凸面形状の傾斜面51であるため、光フ
ァイバ素線11の外径と光ファイバ素線整列部材60の
内径との寸法差が1μm以内のオーダーであっても光接
続が可能であり、接続損失の改善が行える。また、光フ
ァイバ素線11の傾斜面が平面である場合は先端面の加
工精度によりコア50同士の間に開きが生ずるおそれが
あるが、2つの光ファイバ素線11の傾斜面が丸みを帯
びているため、コア50同士の間に開きが生ずることが
防止され、しかも、光ファイバ素線11の先端面が傾斜
研磨加工されているため、光接続部において高い反射減
衰率が得られる。
が丸みを帯びた凸面形状の傾斜面51であるため、光フ
ァイバ素線11の外径と光ファイバ素線整列部材60の
内径との寸法差が1μm以内のオーダーであっても光接
続が可能であり、接続損失の改善が行える。また、光フ
ァイバ素線11の傾斜面が平面である場合は先端面の加
工精度によりコア50同士の間に開きが生ずるおそれが
あるが、2つの光ファイバ素線11の傾斜面が丸みを帯
びているため、コア50同士の間に開きが生ずることが
防止され、しかも、光ファイバ素線11の先端面が傾斜
研磨加工されているため、光接続部において高い反射減
衰率が得られる。
【0071】このように構成した第7実施形態の装置に
よれば、研磨した光ファイバ素線11の先端面は所定の
曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面となり、丸みを帯び
ない平らな傾斜面を有する光ファイバ素線に比較して、
先端部の強度が強く、先端部において欠けが生じにくい
光ファイバ素線を製作することができる。さらに、等し
い曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面を有する2本の光
ファイバ素線11を接続する場合、光ファイバ素線11
の外径と光ファイバ素線整列部材60の内径との寸法差
の縮小により、さらなる接続損失の改善が行える。しか
も、傾斜面51同士を押し合わせて接続するとコア50
同士が点接触するため、コア50同士の間に開きが生ず
ることが防止され、光接続部において高い反射減衰率を
得ることができる。
よれば、研磨した光ファイバ素線11の先端面は所定の
曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面となり、丸みを帯び
ない平らな傾斜面を有する光ファイバ素線に比較して、
先端部の強度が強く、先端部において欠けが生じにくい
光ファイバ素線を製作することができる。さらに、等し
い曲率半径をもつ丸みを帯びた傾斜面を有する2本の光
ファイバ素線11を接続する場合、光ファイバ素線11
の外径と光ファイバ素線整列部材60の内径との寸法差
の縮小により、さらなる接続損失の改善が行える。しか
も、傾斜面51同士を押し合わせて接続するとコア50
同士が点接触するため、コア50同士の間に開きが生ず
ることが防止され、光接続部において高い反射減衰率を
得ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように構成された本発明に
よれば、表面に研磨粒子が埋め込まれた弾性体を回転さ
せ、この弾性体表面に、光ファイバ保持部材により保持
される光ファイバ素線の先端を、光ファイバ素線の光軸
に対して所定角度傾けて押し当て、光ファイバ素線を弾
性体面上でわん曲させた状態にする。この状態で所定時
間、弾性体を回転させることにより、弾性体の面に対す
る光ファイバ素線の傾きおよび光ファイバ素線のわん曲
により生じる曲げ応力によって、光ファイバ素線の先端
を光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光ファイ
バのコアを含む斜面になるように研磨することが可能に
なり、作業が容易で、しかも安価に光ファイバ素線の先
端の傾斜研磨加工が行えるようになる。
よれば、表面に研磨粒子が埋め込まれた弾性体を回転さ
せ、この弾性体表面に、光ファイバ保持部材により保持
される光ファイバ素線の先端を、光ファイバ素線の光軸
に対して所定角度傾けて押し当て、光ファイバ素線を弾
性体面上でわん曲させた状態にする。この状態で所定時
間、弾性体を回転させることにより、弾性体の面に対す
る光ファイバ素線の傾きおよび光ファイバ素線のわん曲
により生じる曲げ応力によって、光ファイバ素線の先端
を光ファイバの光軸に対して所望の角度でかつ光ファイ
バのコアを含む斜面になるように研磨することが可能に
なり、作業が容易で、しかも安価に光ファイバ素線の先
端の傾斜研磨加工が行えるようになる。
【0073】また、光ファイバ素線の先端に形成した傾
斜面に凸状の丸みを持たせたことにより、光ファイバ素
線の先端部の強度が高くなって欠けの発生を防止するこ
とができる。しかも、光ファイバ素線同士を接続する場
合に、光ファイバ素線の先端面が丸みを帯びた凸状の斜
面であるため整列部材に挿入しやすく、さらに接続部分
が点接触となるため、接続損失および光ファイバ端面に
おける反射減衰量が良好となる。
斜面に凸状の丸みを持たせたことにより、光ファイバ素
線の先端部の強度が高くなって欠けの発生を防止するこ
とができる。しかも、光ファイバ素線同士を接続する場
合に、光ファイバ素線の先端面が丸みを帯びた凸状の斜
面であるため整列部材に挿入しやすく、さらに接続部分
が点接触となるため、接続損失および光ファイバ端面に
おける反射減衰量が良好となる。
【図1】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法の
一実施形態の傾斜研磨加工方法および光ファイバ素線端
傾斜研磨加工装置の第1実施形態の装置における要部構
成を示す説明図
一実施形態の傾斜研磨加工方法および光ファイバ素線端
傾斜研磨加工装置の第1実施形態の装置における要部構
成を示す説明図
【図2】光ファイバ素線端研磨加工時における光ファイ
バ素線先端部の状態を示す拡大模式図
バ素線先端部の状態を示す拡大模式図
【図3】光ファイバ素線端研磨加工時における光ファイ
バ素線先端部の研磨過程を示す拡大模式図
バ素線先端部の研磨過程を示す拡大模式図
【図4】図1に示す装置により傾斜研磨加工を行った光
ファイバ素線の先端部を示す拡大図
ファイバ素線の先端部を示す拡大図
【図5】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置の
第2実施形態の装置における光ファイバ素線の保持状態
を示す説明図
第2実施形態の装置における光ファイバ素線の保持状態
を示す説明図
【図6】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置の
第3実施形態の装置の要部構成を示す説明図
第3実施形態の装置の要部構成を示す説明図
【図7】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置の
第4実施形態の装置の要部構成を示す説明図
第4実施形態の装置の要部構成を示す説明図
【図8】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置の
第5実施形態の装置の要部構成を示す説明図
第5実施形態の装置の要部構成を示す説明図
【図9】光ファイバ素線の先端の研磨加工の進行におけ
る応力がかかる方向の変化を示す説明図
る応力がかかる方向の変化を示す説明図
【図10】第5実施形態の装置において応力のかかる方
向が一定になるように制御した状態を示す説明図
向が一定になるように制御した状態を示す説明図
【図11】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置
の第6実施形態の装置の要部構成を示す説明図
の第6実施形態の装置の要部構成を示す説明図
【図12】第6実施形態の装置によって光ファイバ素線
を研磨するときの状態を示す説明図
を研磨するときの状態を示す説明図
【図13】第6実施形態の装置によって傾斜研磨された
光ファイバ素線を用いた受光モジュール構造の一例を示
す説明図
光ファイバ素線を用いた受光モジュール構造の一例を示
す説明図
【図14】本発明の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置
の第7実施形態の装置の動作を示す説明図
の第7実施形態の装置の動作を示す説明図
【図15】第7実施形態の装置によって研磨される光フ
ァイバ素線の先端の状態を示す説明図
ァイバ素線の先端の状態を示す説明図
【図16】第7実施形態の装置によって研磨された光フ
ァイバ素線の先端形状を示す拡大図
ァイバ素線の先端形状を示す拡大図
【図17】第7実施形態の装置によって研磨された光フ
ァイバ素線同士の接続構造を示す断面図
ァイバ素線同士の接続構造を示す断面図
【図18】従来の光ファイバ素線の先端の傾斜加工方法
の一例を示す説明図
の一例を示す説明図
【図19】従来の光ファイバ素線の先端の傾斜加工方法
の他例を示す説明図
の他例を示す説明図
【図20】従来の光ファイバ素線の先端の傾斜加工方法
の他例を示す説明図
の他例を示す説明図
【符号の説明】 11 光ファイバ素線 12 弾性体 13 弾性体回転軸 14 保持部材 20 カメラ 21 画出し治具 22 モニタ 23 計測部 30 保持ブロック 31 支点 32,50 コア 34 受光素子 35 基板 36 信号光 40,51 傾斜面 60 光ファイバ素線整列部材 61 貫通孔
Claims (9)
- 【請求項1】 光ファイバ素線の先端を、研磨粒子が埋
め込まれた回転する弾性体面に対して所定角度傾けて押
し当て、前記光ファイバ素線をわん曲させた状態で前記
弾性体面上に接触させることにより、前記光ファイバ素
線の端面を光軸に対して所定の角度で光ファイバ素線の
コアを含む斜面にするように研磨することを特徴とする
光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法。 - 【請求項2】 研磨加工進行時に、前記弾性体面に押し
当てる光ファイバ素線の傾きを徐々に変化させることを
特徴とする請求項1記載の光ファイバ素線端傾斜研磨加
工方法。 - 【請求項3】 研磨粒子が埋め込まれかつ回転する弾性
体と、光ファイバ素線を保持する光ファイバ保持部と、
この光ファイバ保持部の位置および光ファイバ素線の傾
きを変化させて、前記弾性体の面に光ファイバ素線の先
端を押し当てる際の前記弾性体に対して光ファイバ素線
を押し当てる力およびその力の方向を調整する調整部と
を備え、光ファイバ素線の端面を光ファイバ素線の光軸
に対して所望の角度でかつ光ファイバ素線のコアを含む
斜面にするように研磨することを特徴とする光ファイバ
素線端傾斜研磨加工装置。 - 【請求項4】 前記弾性体面の上方に、研磨する光ファ
イバ素線を前記弾性体の回転中心に対して同心配置させ
て、複数の光ファイバ素線の同時研磨を行うことを特徴
とする請求項3記載の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装
置。 - 【請求項5】 前記弾性体面の上方に、研磨する光ファ
イバ素線を前記弾性体の外周から前記弾性体の回転中心
に向かって所定の間隔で配置するとともに、前記調整部
を各々の光ファイバ素線ごとに設け、前記光ファイバ保
持部による光ファイバ素線の保持位置あるいは光ファイ
バ素線を前記弾性体の面に押し当てる力あるいは光ファ
イバ素線の傾きを調整して、複数の光ファイバ素線を同
時に研磨することを特徴とする請求項3記載の光ファイ
バ素線端傾斜研磨加工装置。 - 【請求項6】 前記弾性体面上にわん曲して接触する光
ファイバ素線の形状を観察する映像撮像装置を備え、研
磨加工時において、光ファイバ素線のわん曲した形状が
一定となるように、前記弾性体に対して光ファイバ素線
を押し当てる力を調整することを特徴とする請求項3記
載の光ファイバ素線端傾斜研磨加工装置。 - 【請求項7】 光ファイバ素線における先端から所定の
長さの位置に保持ブロックを取り付け、この保持ブロッ
クを介して光ファイバ素線を前記光ファイバ保持部に保
持させたことを特徴とする請求項3記載の光ファイバ素
線端傾斜研磨加工装置。 - 【請求項8】 光ファイバ素線の先端に、光軸に対して
所定の角度でかつ光ファイバのコアを含む斜面を設け、
しかもこの斜面を、所定の曲率半径を持つ凸状に形成し
たことを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項9】 光ファイバ素線の外径をよりわずかに大
きい内径を有する整列部材中で、請求項8記載の光ファ
イバの光ファイバ素線の斜面同士を押し当てて接続する
ことを特徴とする光接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338746A JPH11174236A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法,加工装置および光ファイバならびに光接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9338746A JPH11174236A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法,加工装置および光ファイバならびに光接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11174236A true JPH11174236A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18321078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9338746A Pending JPH11174236A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 光ファイバ素線端傾斜研磨加工方法,加工装置および光ファイバならびに光接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11174236A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008142917A1 (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-27 | Konica Minolta Opto, Inc. | 光記録ヘッド、光アシスト式磁気記録ヘッド及び光記録装置 |
WO2011036925A1 (ja) * | 2009-09-25 | 2011-03-31 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ接続体とその製造方法 |
-
1997
- 1997-12-09 JP JP9338746A patent/JPH11174236A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008142917A1 (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-27 | Konica Minolta Opto, Inc. | 光記録ヘッド、光アシスト式磁気記録ヘッド及び光記録装置 |
JPWO2008142917A1 (ja) * | 2007-05-10 | 2010-08-05 | コニカミノルタオプト株式会社 | 光記録ヘッド、光アシスト式磁気記録ヘッド及び光記録装置 |
WO2011036925A1 (ja) * | 2009-09-25 | 2011-03-31 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ接続体とその製造方法 |
JP2011070000A (ja) * | 2009-09-25 | 2011-04-07 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ接続構造及び方法 |
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