JPH11173983A - 濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置 - Google Patents
濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置Info
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- JPH11173983A JPH11173983A JP34462297A JP34462297A JPH11173983A JP H11173983 A JPH11173983 A JP H11173983A JP 34462297 A JP34462297 A JP 34462297A JP 34462297 A JP34462297 A JP 34462297A JP H11173983 A JPH11173983 A JP H11173983A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外乱の影響を最小限に抑えて、試料流体の濃
度を精度よく測定する。 【解決手段】 試料流体を収容する試料セル11と、参
照媒体を収容する参照セル12と、各セル11、12に
光を照射する光源13と、各セル11、12を透過した
光を検出する光検出器24と、光源13から照射された
光を連続パルス光にするチョッパ機構25を備える。信
号抽出部30は、光検出器24の検出信号の中から、連
続パルス光とほぼ同じ周波数をもった信号成分を抽出す
る。濃度測定部40は、試料セル11の透過光強度から
得られた信号成分と、参照セル12の透過光強度から得
られた信号成分とから、試料流体の透過率を算出する。
信号抽出部30の信号成分の抽出過程で、室内の照明光
や輻射赤外線などの外乱が取り除かれるので、試料流体
の濃度を精度よく測定することができる。
度を精度よく測定する。 【解決手段】 試料流体を収容する試料セル11と、参
照媒体を収容する参照セル12と、各セル11、12に
光を照射する光源13と、各セル11、12を透過した
光を検出する光検出器24と、光源13から照射された
光を連続パルス光にするチョッパ機構25を備える。信
号抽出部30は、光検出器24の検出信号の中から、連
続パルス光とほぼ同じ周波数をもった信号成分を抽出す
る。濃度測定部40は、試料セル11の透過光強度から
得られた信号成分と、参照セル12の透過光強度から得
られた信号成分とから、試料流体の透過率を算出する。
信号抽出部30の信号成分の抽出過程で、室内の照明光
や輻射赤外線などの外乱が取り除かれるので、試料流体
の濃度を精度よく測定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料流体を収容し
た試料セルに光を照射し、その試料セルを透過した光の
強度を検出することに基づいて試料流体の濃度を測定す
る濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置に係
り、特に、試料セルを透過した光の強度を検出する過程
で外乱の影響を受けないようにするための技術に関す
る。
た試料セルに光を照射し、その試料セルを透過した光の
強度を検出することに基づいて試料流体の濃度を測定す
る濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置に係
り、特に、試料セルを透過した光の強度を検出する過程
で外乱の影響を受けないようにするための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の濃度測定装置を図6を参
照して説明する。この濃度測定装置は、試料流体を収容
する試料セル1と、参照媒体を収容する参照セル2とを
備えている。この試料セル1は、例えば、薬液と溶媒と
を混合して生成された処理液に半導体ウエハなどの基板
を浸漬して処理する基板処理装置にあっては、処理槽へ
処理液を供給するための配管7の途中に設けられて、試
料流体である処理液を流通させる(例えば、特開平8−
78380号参照)。参照セル2には、例えば純水など
の溶媒が充填、あるいは流通される。
照して説明する。この濃度測定装置は、試料流体を収容
する試料セル1と、参照媒体を収容する参照セル2とを
備えている。この試料セル1は、例えば、薬液と溶媒と
を混合して生成された処理液に半導体ウエハなどの基板
を浸漬して処理する基板処理装置にあっては、処理槽へ
処理液を供給するための配管7の途中に設けられて、試
料流体である処理液を流通させる(例えば、特開平8−
78380号参照)。参照セル2には、例えば純水など
の溶媒が充填、あるいは流通される。
【0003】光源3から出射された光は、光分岐部4で
2方向に分岐され、一方が試料セル1に、他方が参照セ
ル2に、それぞれ照射される。試料セル1を透過した
光、および参照セル2を透過した光は、光路切換部5を
介して選択的に光検出器6に入射する。光検出器6は試
料セル1を透過した光の強度(試料透過光強度)と、参
照セル2を透過した光の強度(参照透過光強度)とを、
それぞれ測定し、これらを後段の濃度測定部8に与え
る。
2方向に分岐され、一方が試料セル1に、他方が参照セ
ル2に、それぞれ照射される。試料セル1を透過した
光、および参照セル2を透過した光は、光路切換部5を
介して選択的に光検出器6に入射する。光検出器6は試
料セル1を透過した光の強度(試料透過光強度)と、参
照セル2を透過した光の強度(参照透過光強度)とを、
それぞれ測定し、これらを後段の濃度測定部8に与え
る。
【0004】濃度測定部8は、試料透過光強度と参照透
過光強度との比(試料透過率)を算出する。処理液中の
薬液の割合に応じて処理液の吸光量が変わるので、試料
透過率を求めることにより、処理液の濃度を知ることが
できる。上記の基板処理装置では、所定濃度に生成され
た基準処理液の透過率(基準透過率)を予め求めてお
き、試料透過率が基準透過率に一致するように、薬液流
量または純水流量を調節して、所定濃度の処理液を処理
槽に供給するようにしている。
過光強度との比(試料透過率)を算出する。処理液中の
薬液の割合に応じて処理液の吸光量が変わるので、試料
透過率を求めることにより、処理液の濃度を知ることが
できる。上記の基板処理装置では、所定濃度に生成され
た基準処理液の透過率(基準透過率)を予め求めてお
き、試料透過率が基準透過率に一致するように、薬液流
量または純水流量を調節して、所定濃度の処理液を処理
槽に供給するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の濃度測定装置は、次のような問題がある。すな
わち、図6に示した光検出器6には、試料セル1や参照
セル2からの透過光だけでなく、室内の照明光や、外部
雰囲気からの輻射赤外線などの外乱Nが入射する。室内
の照明光は変動しやすく、また、外部雰囲気の温度変化
により、輻射赤外線の強度も変動するので、これらの外
乱Nの影響を受けて光検出器6の検出信号のレベルが変
動する。その結果、試料セル1や参照セル2の透過光強
度の測定結果に誤差を含み、試料流体の濃度測定の精度
が悪くなるという不都合が生じる。
た従来の濃度測定装置は、次のような問題がある。すな
わち、図6に示した光検出器6には、試料セル1や参照
セル2からの透過光だけでなく、室内の照明光や、外部
雰囲気からの輻射赤外線などの外乱Nが入射する。室内
の照明光は変動しやすく、また、外部雰囲気の温度変化
により、輻射赤外線の強度も変動するので、これらの外
乱Nの影響を受けて光検出器6の検出信号のレベルが変
動する。その結果、試料セル1や参照セル2の透過光強
度の測定結果に誤差を含み、試料流体の濃度測定の精度
が悪くなるという不都合が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、試料流体の透過光強度を測定するにあ
たり、外乱の影響を最小限に抑えて、試料流体の濃度を
精度よく測定することができる濃度測定装置およびこれ
を用いた基板処理装置を提供することを目的としてい
る。
たものであって、試料流体の透過光強度を測定するにあ
たり、外乱の影響を最小限に抑えて、試料流体の濃度を
精度よく測定することができる濃度測定装置およびこれ
を用いた基板処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、試料流体を収容する試料
セルと、前記試料セルに光を照射する光源と、前記試料
セルを透過した光を検出する光検出器と、前記光検出器
の検出信号に基づき、試料流体の濃度を測定する濃度測
定手段とを備えた濃度測定装置において、前記試料セル
に入射する光を連続パルス光にする光断続手段と、前記
光検出器の検出信号の中から、前記連続パルス光とほぼ
同じ周波数の信号成分を抽出する信号抽出手段とを備
え、前記濃度測定手段は、前記信号抽出手段によって抽
出された信号成分に基づいて試料流体の濃度を測定する
ことを特徴とする。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、試料流体を収容する試料
セルと、前記試料セルに光を照射する光源と、前記試料
セルを透過した光を検出する光検出器と、前記光検出器
の検出信号に基づき、試料流体の濃度を測定する濃度測
定手段とを備えた濃度測定装置において、前記試料セル
に入射する光を連続パルス光にする光断続手段と、前記
光検出器の検出信号の中から、前記連続パルス光とほぼ
同じ周波数の信号成分を抽出する信号抽出手段とを備
え、前記濃度測定手段は、前記信号抽出手段によって抽
出された信号成分に基づいて試料流体の濃度を測定する
ことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の濃度測定装置において、前記光断続手段が、前記光源
から前記試料セルに至る光路上に配設され、光透過部と
遮光部とが形成された板部材と、前記試料セルに入射す
る光を連続パルス光にするために前記板部材を回転させ
る回転駆動機構とを備えている。
の濃度測定装置において、前記光断続手段が、前記光源
から前記試料セルに至る光路上に配設され、光透過部と
遮光部とが形成された板部材と、前記試料セルに入射す
る光を連続パルス光にするために前記板部材を回転させ
る回転駆動機構とを備えている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の濃度測定装置において、前記光断続手段が、前記光源
をパルス点灯させることにより、前記試料セルに入射す
る光を連続パルス光にする電気制御回路で構成されてい
る。
の濃度測定装置において、前記光断続手段が、前記光源
をパルス点灯させることにより、前記試料セルに入射す
る光を連続パルス光にする電気制御回路で構成されてい
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、薬液と溶媒とを
混合して生成され、かつ所定濃度に調整された処理液に
よって基板の処理を行う基板処理系統を備えた基板処理
装置であって、前記基板処理系統は、基板に処理液を作
用させて基板の処理を行う基板処理部と、薬液供給源か
ら供給された薬液と溶媒供給源から供給された溶媒とを
混合して生成された処理液を流通させて、前記基板処理
部へ導く配管と、前記配管の途中に配備され、処理液が
流通する試料セルと、前記試料セルに光を照射する光源
と、前記試料セルに入射する光を連続パルス光にする光
断続手段と、前記試料セルを透過した光を検出する光検
出器と、前記光検出器の検出信号の中から、前記連続パ
ルス光とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出する信号抽出
手段と、前記信号抽出手段によって抽出された信号成分
に基づいて処理液の濃度を測定する濃度測定手段と、前
記濃度測定手段で得られた処理液の濃度が所定濃度にな
るように、前記薬液供給源からの薬液流量および前記溶
媒供給源からの溶媒流量の少なくとも一方を調節する濃
度制御手段とを備えていることを特徴とする。
混合して生成され、かつ所定濃度に調整された処理液に
よって基板の処理を行う基板処理系統を備えた基板処理
装置であって、前記基板処理系統は、基板に処理液を作
用させて基板の処理を行う基板処理部と、薬液供給源か
ら供給された薬液と溶媒供給源から供給された溶媒とを
混合して生成された処理液を流通させて、前記基板処理
部へ導く配管と、前記配管の途中に配備され、処理液が
流通する試料セルと、前記試料セルに光を照射する光源
と、前記試料セルに入射する光を連続パルス光にする光
断続手段と、前記試料セルを透過した光を検出する光検
出器と、前記光検出器の検出信号の中から、前記連続パ
ルス光とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出する信号抽出
手段と、前記信号抽出手段によって抽出された信号成分
に基づいて処理液の濃度を測定する濃度測定手段と、前
記濃度測定手段で得られた処理液の濃度が所定濃度にな
るように、前記薬液供給源からの薬液流量および前記溶
媒供給源からの溶媒流量の少なくとも一方を調節する濃
度制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の基板処理装置において、前記装置は、複数個の前記基
板処理系統を備えており、かつ、各基板処理系統に備え
られた前記光断続手段は、各々の試料セルに入射する光
を、それぞれ異なる周波数の連続パルス光にするもので
ある。
の基板処理装置において、前記装置は、複数個の前記基
板処理系統を備えており、かつ、各基板処理系統に備え
られた前記光断続手段は、各々の試料セルに入射する光
を、それぞれ異なる周波数の連続パルス光にするもので
ある。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。試料セルに連続パルス光が入射すると、試料流体の
濃度に応じた吸光特性によより、試料セルを透過した連
続パルス光のレベルが変化する。光検出器は、試料セル
を透過した連続パルス光を検出する。信号抽出手段は、
光検出器の検出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ
周波数の信号成分を抽出する。光検出器に入射した照明
光や輻射赤外線などの外乱は、この信号成分の抽出過程
で取り除かれる。濃度測定手段は、抽出された信号成分
に基づいて試料流体の濃度を測定する。
る。試料セルに連続パルス光が入射すると、試料流体の
濃度に応じた吸光特性によより、試料セルを透過した連
続パルス光のレベルが変化する。光検出器は、試料セル
を透過した連続パルス光を検出する。信号抽出手段は、
光検出器の検出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ
周波数の信号成分を抽出する。光検出器に入射した照明
光や輻射赤外線などの外乱は、この信号成分の抽出過程
で取り除かれる。濃度測定手段は、抽出された信号成分
に基づいて試料流体の濃度を測定する。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、光源から
試料セルに至る光路上に配設された板部材が回転駆動機
構で回転されることにより、光源から照射された光が断
続的に遮断されて連続パルス光になり、この連続パルス
光が試料セルに入射する。
試料セルに至る光路上に配設された板部材が回転駆動機
構で回転されることにより、光源から照射された光が断
続的に遮断されて連続パルス光になり、この連続パルス
光が試料セルに入射する。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、電気制御
回路が光源をパルス点灯させることにより、光源から連
続パルス光が照射され、この連続パルス光が試料セルに
入射する。
回路が光源をパルス点灯させることにより、光源から連
続パルス光が照射され、この連続パルス光が試料セルに
入射する。
【0015】請求項4に記載の発明の作用は次のとおり
である。薬液供給源から供給された薬液と溶媒供給源か
ら供給された溶媒とを混合して生成された処理液が配管
を介して基板処理部へ導かれる。処理液は、この配管の
途中に配備された試料セルを流通する。光源から照射さ
れる光は、光断続手段により連続パルス光にされて、試
料セルに入射する。試料セルを透過した連続パルス光は
光検出器によって検出される。信号抽出手段は、光検出
器の検出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ周波数
の信号成分を抽出する。光検出器に入射した照明光や輻
射赤外線などの外乱は、この信号成分の抽出過程で取り
除かれる。濃度測定手段は、抽出された信号成分に基づ
いて試料流体の濃度を測定する。濃度制御手段は、濃度
測定手段で得られた処理液の濃度が所定濃度になるよう
に、薬液供給源からの薬液流量および溶媒供給源からの
溶媒流量の少なくとも一方を調節する。その結果、所定
濃度の処理液が基板処理へ供給される。
である。薬液供給源から供給された薬液と溶媒供給源か
ら供給された溶媒とを混合して生成された処理液が配管
を介して基板処理部へ導かれる。処理液は、この配管の
途中に配備された試料セルを流通する。光源から照射さ
れる光は、光断続手段により連続パルス光にされて、試
料セルに入射する。試料セルを透過した連続パルス光は
光検出器によって検出される。信号抽出手段は、光検出
器の検出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ周波数
の信号成分を抽出する。光検出器に入射した照明光や輻
射赤外線などの外乱は、この信号成分の抽出過程で取り
除かれる。濃度測定手段は、抽出された信号成分に基づ
いて試料流体の濃度を測定する。濃度制御手段は、濃度
測定手段で得られた処理液の濃度が所定濃度になるよう
に、薬液供給源からの薬液流量および溶媒供給源からの
溶媒流量の少なくとも一方を調節する。その結果、所定
濃度の処理液が基板処理へ供給される。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、各基板処
理系統に備えられた光断続手段が、各々の試料セルに入
射する光を、それぞれ異なる周波数の連続パルス光にす
るので、仮に、ある基板処理系統の連続パルス光が漏洩
して、異なる基板処理系統の光検出器に外乱として入射
したとしても、その外乱は当該基板処理系統における信
号成分の抽出過程で取り除かれる。
理系統に備えられた光断続手段が、各々の試料セルに入
射する光を、それぞれ異なる周波数の連続パルス光にす
るので、仮に、ある基板処理系統の連続パルス光が漏洩
して、異なる基板処理系統の光検出器に外乱として入射
したとしても、その外乱は当該基板処理系統における信
号成分の抽出過程で取り除かれる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。まず、図1を参照して本発明に係る濃
度測定装置の一実施例を説明する。この濃度測定装置
は、濃度測定の対象である試料流体を収容する試料セル
11と、参照媒体を収容する参照セル12とを備えてい
る。試料セル11と参照セル12とは、光源13からの
光が透過する光路長が同じ長さになるように設定されて
いる。試料セル11に収容される試料流体は、液体また
は気体のいずれであってもよい。また、試料流体は試料
セル11に充填されてもよいし、あるいは試料セル11
を流通させるようにしてもよい。参照セル12は、後述
する動作説明で明らかになるように、主として、光源1
3の光強度の経時的な変動による影響を回避するために
設けられたものであり、基準となる一定の吸光係数をも
った媒体が収容される。例えば、試料流体が薬液と溶媒
とを混合して生成された処理液である場合、参照セル1
2には溶媒(例えば、純水)が収容される。試料セル1
1と同様に、参照媒体は参照セル12に充填、あるいは
流通させてもよい。
施例を説明する。まず、図1を参照して本発明に係る濃
度測定装置の一実施例を説明する。この濃度測定装置
は、濃度測定の対象である試料流体を収容する試料セル
11と、参照媒体を収容する参照セル12とを備えてい
る。試料セル11と参照セル12とは、光源13からの
光が透過する光路長が同じ長さになるように設定されて
いる。試料セル11に収容される試料流体は、液体また
は気体のいずれであってもよい。また、試料流体は試料
セル11に充填されてもよいし、あるいは試料セル11
を流通させるようにしてもよい。参照セル12は、後述
する動作説明で明らかになるように、主として、光源1
3の光強度の経時的な変動による影響を回避するために
設けられたものであり、基準となる一定の吸光係数をも
った媒体が収容される。例えば、試料流体が薬液と溶媒
とを混合して生成された処理液である場合、参照セル1
2には溶媒(例えば、純水)が収容される。試料セル1
1と同様に、参照媒体は参照セル12に充填、あるいは
流通させてもよい。
【0018】光源13は、例えばハロゲンランプで構成
されている。光源13から照射された光は、コリメータ
レンズなどで構成された光分岐部14で2方向に分岐さ
れ、一方の光は光ファイバ15を介して試料セル11
へ、他方の光は光ファイバ16を介して参照セル12
へ、それぞれ導かれる。光ファイバ15から出射した光
はコリメータレンズ17を介して試料セル11に入射
し、その透過光はコリメータレンズ18を介して光ファ
イバ19の一端に入射する。同様に、光ファイバ16か
ら出射した光はコリメータレンズ20を介して参照セル
12に入射し、その透過光はコリメータレンズ21を介
して光ファイバ22の一端に入射する。光ファイバ1
9、22の各々の他端は、光路切換部23に接続されて
いる。光路切換部23は、光ファイバ19、22でそれ
ぞれ導かれた光を、後段の光検出器24に選択的に入射
させる。
されている。光源13から照射された光は、コリメータ
レンズなどで構成された光分岐部14で2方向に分岐さ
れ、一方の光は光ファイバ15を介して試料セル11
へ、他方の光は光ファイバ16を介して参照セル12
へ、それぞれ導かれる。光ファイバ15から出射した光
はコリメータレンズ17を介して試料セル11に入射
し、その透過光はコリメータレンズ18を介して光ファ
イバ19の一端に入射する。同様に、光ファイバ16か
ら出射した光はコリメータレンズ20を介して参照セル
12に入射し、その透過光はコリメータレンズ21を介
して光ファイバ22の一端に入射する。光ファイバ1
9、22の各々の他端は、光路切換部23に接続されて
いる。光路切換部23は、光ファイバ19、22でそれ
ぞれ導かれた光を、後段の光検出器24に選択的に入射
させる。
【0019】以上の光学系の構成は、図6に示した従来
装置と基本的に同じである。これらの構成に加えて、本
実施例装置は光源13から照射された光を連続パルス光
にするためのチョッパ機構25を備えている。チョッパ
機構25は、図2に示すように、切り欠きである光透過
部26aと、遮光部26bとが等間隔(例えば、45度
の間隔)に形成された板部材26を備え、この板部材2
6の回転中心にモータ27の出力軸が連結されて構成さ
れている。チョッパ機構25は、光源13と光分岐部1
4との間で、板部材26が光路Lを横切るように配設さ
れている。また、板部材26の回転数を検出するため
に、図示しない投光器と受光器とを対向配置して構成さ
れたフォトインターラプタ28が、板部材26の周縁を
挟むように配備されている。フォトインターラプタ28
の回転検出信号は、後述する信号抽出部30と、モータ
制御回路29に与えられる。モータ制御回路29は、フ
ォトインターラプタ28の回転検出信号に基づきモータ
27を制御して、板部材26を予め設定された回転数で
回転させる。なお、チョッパ機構25は、必ずしも光源
13と光分岐部14との間に設ける必要はなく、光源1
3から試料セル11、および参照セル12にそれぞれ至
る光路上であれば、適宜な箇所に設けることが可能であ
る。
装置と基本的に同じである。これらの構成に加えて、本
実施例装置は光源13から照射された光を連続パルス光
にするためのチョッパ機構25を備えている。チョッパ
機構25は、図2に示すように、切り欠きである光透過
部26aと、遮光部26bとが等間隔(例えば、45度
の間隔)に形成された板部材26を備え、この板部材2
6の回転中心にモータ27の出力軸が連結されて構成さ
れている。チョッパ機構25は、光源13と光分岐部1
4との間で、板部材26が光路Lを横切るように配設さ
れている。また、板部材26の回転数を検出するため
に、図示しない投光器と受光器とを対向配置して構成さ
れたフォトインターラプタ28が、板部材26の周縁を
挟むように配備されている。フォトインターラプタ28
の回転検出信号は、後述する信号抽出部30と、モータ
制御回路29に与えられる。モータ制御回路29は、フ
ォトインターラプタ28の回転検出信号に基づきモータ
27を制御して、板部材26を予め設定された回転数で
回転させる。なお、チョッパ機構25は、必ずしも光源
13と光分岐部14との間に設ける必要はなく、光源1
3から試料セル11、および参照セル12にそれぞれ至
る光路上であれば、適宜な箇所に設けることが可能であ
る。
【0020】次に本実施例装置の信号処理系統の構成を
説明する。上述したように試料セル11の透過光および
参照セル12の透過光は光検出器24で選択的に検出さ
れ、この光検出器24の検出信号は信号抽出部30に与
えられる。信号抽出部30は、光検出器24の検出信号
の中から、チョッパ機構25で形成された連続パルス光
とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出するためのもので、
前段から順に、増幅回路31、フィルタ回路32、同期
検波回路33、整流回路34、積分回路35、増幅回路
36などで構成されている。信号抽出部30で抽出され
た信号成分は濃度測定部40に与えられる。
説明する。上述したように試料セル11の透過光および
参照セル12の透過光は光検出器24で選択的に検出さ
れ、この光検出器24の検出信号は信号抽出部30に与
えられる。信号抽出部30は、光検出器24の検出信号
の中から、チョッパ機構25で形成された連続パルス光
とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出するためのもので、
前段から順に、増幅回路31、フィルタ回路32、同期
検波回路33、整流回路34、積分回路35、増幅回路
36などで構成されている。信号抽出部30で抽出され
た信号成分は濃度測定部40に与えられる。
【0021】濃度測定部40は、コンピュータ機器によ
って構成されており、機能的には、透過光強度測定部4
1と透過率算出部42とに分けられる。透過光強度測定
部41は、試料セル11の透過光の検出信号から抽出さ
れた信号成分を試料透過光強度として取り込むとととも
に、参照セル12の透過光の検出信号から抽出された信
号成分を参照透過光強度として取り込む。透過率算出部
42は、透過光強度測定部41から与えられた試料透過
光強度と参照透過光強度との比である透過率を算出す
る。
って構成されており、機能的には、透過光強度測定部4
1と透過率算出部42とに分けられる。透過光強度測定
部41は、試料セル11の透過光の検出信号から抽出さ
れた信号成分を試料透過光強度として取り込むとととも
に、参照セル12の透過光の検出信号から抽出された信
号成分を参照透過光強度として取り込む。透過率算出部
42は、透過光強度測定部41から与えられた試料透過
光強度と参照透過光強度との比である透過率を算出す
る。
【0022】次に上述した実施例装置の動作を説明す
る。まず、参照セル12に収容された参照媒体の透過光
強度(参照透過光強度)を測定するために、光路切換部
23が参照セル12側に選択設定される。また、抽出す
るべき信号成分と外乱との区別を容易にするために、チ
ョッパ機構25で生成される連続パルス光の周波数が、
電源周波数や外部で発生が予想されるノイズ(外乱)の
周波数、あるいはその倍数の周波数にならないように、
チョッパ機構25の板部材26の回転数が適宜に設定さ
れる。
る。まず、参照セル12に収容された参照媒体の透過光
強度(参照透過光強度)を測定するために、光路切換部
23が参照セル12側に選択設定される。また、抽出す
るべき信号成分と外乱との区別を容易にするために、チ
ョッパ機構25で生成される連続パルス光の周波数が、
電源周波数や外部で発生が予想されるノイズ(外乱)の
周波数、あるいはその倍数の周波数にならないように、
チョッパ機構25の板部材26の回転数が適宜に設定さ
れる。
【0023】チョッパ機構25で生成された連続パルス
光は、光分岐部14、光ファイバ16などを介して参照
セル12に入射し、その透過光が光ファイバ22、光路
切換部23などを介して光検出器24に入射する。光検
出器24で検出された検出信号(パルス信号)は、信号
抽出部30に与えられる。検出信号は初段の増幅回路3
1で増幅された後にフィルタ回路32に与えられる。こ
のフィルタ回路32は、連続パルス光とほぼ同じ周波数
成分の信号を通過させるように回路定数が設定されてい
る。このフィルタ回路32で外乱が大まかに取り除かれ
た検出信号は、次段の同期検波回路33に与えられる。
この同期検波回路33は、参照信号としてフォトインタ
ーラプタ28の回転検出信号を与えられている。したが
って、仮に、チョッパ機構25の回転数が変動すること
により、連続パルス光の周波数が変動したとしても、こ
れに追随して参照信号の周波数も変化するので、同期検
波回路33は、検出信号の中から、連続パルス光と常に
同じ周波数の信号成分だけを抽出する。上記のフィルタ
回路32および同期検波回路33を検出信号が通過する
過程で、検出信号に含まれていた外乱が取り除かれて、
連続パルス光とほぼ同じ周波数の信号成分だけが抽出さ
れる。抽出された信号成分は、次の整流回路34で整流
された後に、積分回路35で積分されることにより直流
に変換される。直流化された信号成分は増幅回路36で
増幅された後に、濃度測定部40の透過光強度測定部4
1に、参照透過光強度として取り込まれる。
光は、光分岐部14、光ファイバ16などを介して参照
セル12に入射し、その透過光が光ファイバ22、光路
切換部23などを介して光検出器24に入射する。光検
出器24で検出された検出信号(パルス信号)は、信号
抽出部30に与えられる。検出信号は初段の増幅回路3
1で増幅された後にフィルタ回路32に与えられる。こ
のフィルタ回路32は、連続パルス光とほぼ同じ周波数
成分の信号を通過させるように回路定数が設定されてい
る。このフィルタ回路32で外乱が大まかに取り除かれ
た検出信号は、次段の同期検波回路33に与えられる。
この同期検波回路33は、参照信号としてフォトインタ
ーラプタ28の回転検出信号を与えられている。したが
って、仮に、チョッパ機構25の回転数が変動すること
により、連続パルス光の周波数が変動したとしても、こ
れに追随して参照信号の周波数も変化するので、同期検
波回路33は、検出信号の中から、連続パルス光と常に
同じ周波数の信号成分だけを抽出する。上記のフィルタ
回路32および同期検波回路33を検出信号が通過する
過程で、検出信号に含まれていた外乱が取り除かれて、
連続パルス光とほぼ同じ周波数の信号成分だけが抽出さ
れる。抽出された信号成分は、次の整流回路34で整流
された後に、積分回路35で積分されることにより直流
に変換される。直流化された信号成分は増幅回路36で
増幅された後に、濃度測定部40の透過光強度測定部4
1に、参照透過光強度として取り込まれる。
【0024】次に光路切換部23を試料セル11側に切
り換えて、試料セル11の透過光強度(試料透過光強
度)を測定する。試料セル11を透過した連続パルス光
は、上述した参照透過光強度の測定の場合と同様に、信
号抽出部30で連続パルス光とほぼ同じ周波数の信号成
分だけが抽出された後に直流に変換され、この直流化信
号成分が濃度測定部40の透過光強度測定部41に、試
料透過光強度として取り込まれる。
り換えて、試料セル11の透過光強度(試料透過光強
度)を測定する。試料セル11を透過した連続パルス光
は、上述した参照透過光強度の測定の場合と同様に、信
号抽出部30で連続パルス光とほぼ同じ周波数の信号成
分だけが抽出された後に直流に変換され、この直流化信
号成分が濃度測定部40の透過光強度測定部41に、試
料透過光強度として取り込まれる。
【0025】以上のようにして参照透過光強度と試料透
過光強度とが測定されると、透過率算出部42は、試料
透過光強度と参照透過光強度との比である透過率を算出
する。試料流体中の例えば薬液の量(すなわち、試料流
体の濃度)が変動すると、試料流体の吸光量が変動する
ので、上記の透過率は試料流体の濃度と相関関係があ
る。したがって、透過率算出部42で算出された試料流
体の透過率から、試料流体の濃度を知ることができる。
過光強度とが測定されると、透過率算出部42は、試料
透過光強度と参照透過光強度との比である透過率を算出
する。試料流体中の例えば薬液の量(すなわち、試料流
体の濃度)が変動すると、試料流体の吸光量が変動する
ので、上記の透過率は試料流体の濃度と相関関係があ
る。したがって、透過率算出部42で算出された試料流
体の透過率から、試料流体の濃度を知ることができる。
【0026】なお、本発明に係る濃度測定装置は上記の
実施例に限らず、次のように変形実施することもでき
る。 (1)上記の実施例のように、試料透過光強度と参照透
過光強度との比(透過率)によって試料濃度を測定する
ようにすれば、仮に、光源13の光強度が経時的に変動
しても、測定結果である透過率に光源13の光強度の変
動の影響が現れない。このような意図からすれば、参照
透過光強度は、必ずしも参照セル12に溶媒などの参照
媒体を充填して測定する必要はなく、参照セル12を代
えて、試料セル11の吸光係数に近い値をもつ、一定の
吸光係数を備えた光学フィルタを用いることもできる。
あるいは、光検出器24の感度が広範囲に一律であれ
ば、参照セル12や光学フィルタを介在させることな
く、光源13からの光を直接に検出器して、これを参照
透過光強度としてもよい。さらに、光源13の光強度が
経時的に一定になるように制御した場合には、参照透過
光強度を測定することなく、試料透過光強度だけによっ
て試料流体の濃度を求めることも可能である。
実施例に限らず、次のように変形実施することもでき
る。 (1)上記の実施例のように、試料透過光強度と参照透
過光強度との比(透過率)によって試料濃度を測定する
ようにすれば、仮に、光源13の光強度が経時的に変動
しても、測定結果である透過率に光源13の光強度の変
動の影響が現れない。このような意図からすれば、参照
透過光強度は、必ずしも参照セル12に溶媒などの参照
媒体を充填して測定する必要はなく、参照セル12を代
えて、試料セル11の吸光係数に近い値をもつ、一定の
吸光係数を備えた光学フィルタを用いることもできる。
あるいは、光検出器24の感度が広範囲に一律であれ
ば、参照セル12や光学フィルタを介在させることな
く、光源13からの光を直接に検出器して、これを参照
透過光強度としてもよい。さらに、光源13の光強度が
経時的に一定になるように制御した場合には、参照透過
光強度を測定することなく、試料透過光強度だけによっ
て試料流体の濃度を求めることも可能である。
【0027】(2)本発明における光断続手段の具体例
として、上記の実施例ではチョッパ機構25を示した
が、光断続手段はこの例に限らず、例えば図3に示すよ
うに、パルス発生回路45で発生させた一定周波数のパ
ルス信号によって光源駆動部46を制御して、光源13
をパルス点灯させる電気制御回路で構成してもよい。こ
の場合、パルス発生回路45から出力されたパルス信号
は、同期検波回路33の参照信号としても利用される。
として、上記の実施例ではチョッパ機構25を示した
が、光断続手段はこの例に限らず、例えば図3に示すよ
うに、パルス発生回路45で発生させた一定周波数のパ
ルス信号によって光源駆動部46を制御して、光源13
をパルス点灯させる電気制御回路で構成してもよい。こ
の場合、パルス発生回路45から出力されたパルス信号
は、同期検波回路33の参照信号としても利用される。
【0028】次に、本発明に係る濃度測定装置を用いた
基板処理装置の一実施例を説明する。図4は本発明に係
る基板処理装置の一実施例の概略構成を示したブロック
図である。この基板処理装置は、薬液と純水(溶媒)と
を混合して生成された処理液によって、半導体ウエハな
どの基板の処理を行う複数個の基板処理系統50A〜5
0Cと、各々の基板処理系統50A〜50Cに対応する
制御系60A〜60Cとを備えている。各基板処理系統
50A〜50C、および各制御系60A〜60Cは、そ
れぞれ同じ構成であるので、以下では、基板処理系統5
0Aと、制御系60Aについて説明する。
基板処理装置の一実施例を説明する。図4は本発明に係
る基板処理装置の一実施例の概略構成を示したブロック
図である。この基板処理装置は、薬液と純水(溶媒)と
を混合して生成された処理液によって、半導体ウエハな
どの基板の処理を行う複数個の基板処理系統50A〜5
0Cと、各々の基板処理系統50A〜50Cに対応する
制御系60A〜60Cとを備えている。各基板処理系統
50A〜50C、および各制御系60A〜60Cは、そ
れぞれ同じ構成であるので、以下では、基板処理系統5
0Aと、制御系60Aについて説明する。
【0029】まず、基板処理系統50Aについて説明す
る。図4中の符号51はオーバーフロー式の処理槽であ
る。この処理槽51は、半導体ウエハを複数枚収納した
図示しないウエハキャリアが浸漬される処理槽本体51
aと、その周囲に配設されて処理槽本体51aから溢れ
た処理液を滞留させるためのオーバーフロー部51bと
から構成されている。オーバーフロー部51bには、純
水供給配管52によって純水が供給され、この純水の供
給量が流量調節弁V1によって調節される。また、オー
バーフロー部51bには、薬液タンク53から薬液供給
配管54を介して薬液が供給され、この薬液の供給量が
流量調節弁V2によって調節される。なお、本実施例に
おける処理槽51は基板処理部に相当する。
る。図4中の符号51はオーバーフロー式の処理槽であ
る。この処理槽51は、半導体ウエハを複数枚収納した
図示しないウエハキャリアが浸漬される処理槽本体51
aと、その周囲に配設されて処理槽本体51aから溢れ
た処理液を滞留させるためのオーバーフロー部51bと
から構成されている。オーバーフロー部51bには、純
水供給配管52によって純水が供給され、この純水の供
給量が流量調節弁V1によって調節される。また、オー
バーフロー部51bには、薬液タンク53から薬液供給
配管54を介して薬液が供給され、この薬液の供給量が
流量調節弁V2によって調節される。なお、本実施例に
おける処理槽51は基板処理部に相当する。
【0030】オーバーフロー部51bと処理槽本体51
aの底部との間には、オーバーフロー部51bに滞留し
ている処理液や純水を循環させるための循環配管55が
配設されている。この循環配管55には、オーバーフロ
ー部51b側から順に、処理液などを循環させるポンプ
56と、循環している処理液を所定温度に加熱するため
のヒータ57と、処理液の温度を測定するための温度セ
ンサ58と、処理液や純水中のパーティクルなどを除去
するためのフィルタ59と、処理液の透過光強度を測定
するための試料フローセル11が配備されている。な
お、上記の循環配管55は本発明に係る基板処理装置に
おける配管に相当する。
aの底部との間には、オーバーフロー部51bに滞留し
ている処理液や純水を循環させるための循環配管55が
配設されている。この循環配管55には、オーバーフロ
ー部51b側から順に、処理液などを循環させるポンプ
56と、循環している処理液を所定温度に加熱するため
のヒータ57と、処理液の温度を測定するための温度セ
ンサ58と、処理液や純水中のパーティクルなどを除去
するためのフィルタ59と、処理液の透過光強度を測定
するための試料フローセル11が配備されている。な
お、上記の循環配管55は本発明に係る基板処理装置に
おける配管に相当する。
【0031】さらに、本実施例の基板処理装置は、溶媒
である純水の透過光強度を測定するための参照フローセ
ル12を備えている。なお、本実施例では参照フローセ
ル12に純水を充填しているが、純水供給配管52から
分岐させた流路に参照セル12を配備して、参照セル1
2に純水を流通させてもよい。ハロゲンランプなどの光
源13から照射された光は光分岐部14で2方向に分岐
され、一方の光が試料フローセル11に、他方の光が参
照フローセル12に、それぞれ照射される。試料フロー
セル11および参照フローセル12をそれぞれ透過した
光は、光路切換部23によって、どちらか一方の光が光
検出器24に選択的に入射するようになっている。光検
出器24で検出された信号は制御系60Aに与えられ
る。
である純水の透過光強度を測定するための参照フローセ
ル12を備えている。なお、本実施例では参照フローセ
ル12に純水を充填しているが、純水供給配管52から
分岐させた流路に参照セル12を配備して、参照セル1
2に純水を流通させてもよい。ハロゲンランプなどの光
源13から照射された光は光分岐部14で2方向に分岐
され、一方の光が試料フローセル11に、他方の光が参
照フローセル12に、それぞれ照射される。試料フロー
セル11および参照フローセル12をそれぞれ透過した
光は、光路切換部23によって、どちらか一方の光が光
検出器24に選択的に入射するようになっている。光検
出器24で検出された信号は制御系60Aに与えられ
る。
【0032】さらに、光源13と光分岐部14との間
に、図1で説明したと同様のチョッパ機構25が配備さ
れている。チョッパ機構25のフォトインターラプタ2
8の回転検出信号は制御系60Aに送られる、この回転
検出信号に基づいて制御系60Aがモータ27の回転数
を制御する。このとき基板処理系統50A〜50Cの各
制御系60A〜60Cは、各々のチョッパ機構25で生
成される連続パルス光の周波数f1、f2、f3がそれ
ぞれ異なるように、各チョッパ機構25のモータ27の
回転数を制御する。本実施例では、例えば基板処理系統
50Aの連続パルス光の周波数f1は278Hzに、基
板処理系統50Bの連続パルス光の周波数f2は256
Hzに、基板処理系統50Cの連続パルス光の周波数f
3は238Hzに、それぞれ設定されている。
に、図1で説明したと同様のチョッパ機構25が配備さ
れている。チョッパ機構25のフォトインターラプタ2
8の回転検出信号は制御系60Aに送られる、この回転
検出信号に基づいて制御系60Aがモータ27の回転数
を制御する。このとき基板処理系統50A〜50Cの各
制御系60A〜60Cは、各々のチョッパ機構25で生
成される連続パルス光の周波数f1、f2、f3がそれ
ぞれ異なるように、各チョッパ機構25のモータ27の
回転数を制御する。本実施例では、例えば基板処理系統
50Aの連続パルス光の周波数f1は278Hzに、基
板処理系統50Bの連続パルス光の周波数f2は256
Hzに、基板処理系統50Cの連続パルス光の周波数f
3は238Hzに、それぞれ設定されている。
【0033】図5を参照して制御系60Aの構成を説明
する。制御系60Aは、機能的に大別すると、モータ制
御回路29、温調部61、信号抽出部30、透過光強度
測定部41、透過率算出部42、フィードバック制御部
62、および弁操作部63に分けられる。このうちモー
タ制御回路29、信号抽出部30、透過光強度測定部4
1、および透過率算出部42は、図1に示した濃度測定
装置の構成要素と同じであるので、ここでの説明は省略
する。温調部61は、温度センサ58からの検出信号に
基づいて、ヒータ57を操作することにより、試料フロ
ーセル12を流通する処理液の温度を制御する。フィー
ドバック制御部62は、予め記憶している目標濃度の基
準処理液の透過率(基準透過率)と、透過率算出部42
から与えられた試料透過率との差分を算出し、この差分
を打ち消すように、純水流量または薬液流量を調整する
ための操作量を出力する。弁操作部63は、フィードバ
ック制御部62から与えられた操作量に基づいて流量調
整弁V1またはV2を操作する。上記の透過光強度測定
部41および透過率算出部42は本発明に係る基板処理
装置における濃度測定手段に、フィードバック制御部6
2は濃度制御手段に、それぞれ相当する。
する。制御系60Aは、機能的に大別すると、モータ制
御回路29、温調部61、信号抽出部30、透過光強度
測定部41、透過率算出部42、フィードバック制御部
62、および弁操作部63に分けられる。このうちモー
タ制御回路29、信号抽出部30、透過光強度測定部4
1、および透過率算出部42は、図1に示した濃度測定
装置の構成要素と同じであるので、ここでの説明は省略
する。温調部61は、温度センサ58からの検出信号に
基づいて、ヒータ57を操作することにより、試料フロ
ーセル12を流通する処理液の温度を制御する。フィー
ドバック制御部62は、予め記憶している目標濃度の基
準処理液の透過率(基準透過率)と、透過率算出部42
から与えられた試料透過率との差分を算出し、この差分
を打ち消すように、純水流量または薬液流量を調整する
ための操作量を出力する。弁操作部63は、フィードバ
ック制御部62から与えられた操作量に基づいて流量調
整弁V1またはV2を操作する。上記の透過光強度測定
部41および透過率算出部42は本発明に係る基板処理
装置における濃度測定手段に、フィードバック制御部6
2は濃度制御手段に、それぞれ相当する。
【0034】次に、上述した構成を備えた基板処理装置
の動作を説明する。まず、処理液の濃度制御の前段階と
して行われる基準設定処理を説明する。
の動作を説明する。まず、処理液の濃度制御の前段階と
して行われる基準設定処理を説明する。
【0035】光路切換部23を参照フローセル12側に
選択設定するとともに、参照フローセル12に所定周波
数(ここでは、278Hz)の連続パルス光を入射させ
て、参照セル12に充填されている純水の透過光強度
(参照透過光強度)を測定する。このとき、信号抽出部
30は、光検出器24の検出信号の中から、連続パルス
光とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出して直流化する。
透過光強度測定部41は、この信号成分を参照透過光強
度として取り込んで保持する。
選択設定するとともに、参照フローセル12に所定周波
数(ここでは、278Hz)の連続パルス光を入射させ
て、参照セル12に充填されている純水の透過光強度
(参照透過光強度)を測定する。このとき、信号抽出部
30は、光検出器24の検出信号の中から、連続パルス
光とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出して直流化する。
透過光強度測定部41は、この信号成分を参照透過光強
度として取り込んで保持する。
【0036】参照透過光強度の測定が終わると、光路切
換部23を試料フローセル11側に切り換える。続い
て、処理槽51に基準処理液を供給する。基準処理液
は、図示しない基準処理液調整装置によって、基板処理
の条件に応じた所定濃度に正確に一致するように生成さ
れた処理液である。基準処理液を処理槽51の処理槽本
体51aおよびオーバーフロー部51bに滞留する程度
にまで供給すると、ポンプ56を起動して基準処理液を
循環配管55を介して循環させる。基準処理液を循環さ
せながら、ヒータ57で基準処理液を加熱するととも
に、その温度を温度センサ58で検出する。制御系60
Aの温調部61は、温度センサ58からの検出信号に基
づき、基準処理液の温度制御を行う。基準処理液の温度
が所定温度になると、透過光強度測定部41が、上述し
た参照透過光強度の測定の場合と同様に、信号抽出部3
0で抽出された信号成分を基準透過光強度として取り込
んで保持する。
換部23を試料フローセル11側に切り換える。続い
て、処理槽51に基準処理液を供給する。基準処理液
は、図示しない基準処理液調整装置によって、基板処理
の条件に応じた所定濃度に正確に一致するように生成さ
れた処理液である。基準処理液を処理槽51の処理槽本
体51aおよびオーバーフロー部51bに滞留する程度
にまで供給すると、ポンプ56を起動して基準処理液を
循環配管55を介して循環させる。基準処理液を循環さ
せながら、ヒータ57で基準処理液を加熱するととも
に、その温度を温度センサ58で検出する。制御系60
Aの温調部61は、温度センサ58からの検出信号に基
づき、基準処理液の温度制御を行う。基準処理液の温度
が所定温度になると、透過光強度測定部41が、上述し
た参照透過光強度の測定の場合と同様に、信号抽出部3
0で抽出された信号成分を基準透過光強度として取り込
んで保持する。
【0037】参照透過光強度と基準透過光強度の測定が
終わると、透過率算出部42は基準処理液の透過率(=
基準透過光強度/参照透過光強度)を算出する。この基
準処理液の透過率(基準透過率)はフィードバック制御
部62に与えられて、ここで保持される。
終わると、透過率算出部42は基準処理液の透過率(=
基準透過光強度/参照透過光強度)を算出する。この基
準処理液の透過率(基準透過率)はフィードバック制御
部62に与えられて、ここで保持される。
【0038】以上の基準設定処理が終わると、実際の基
板処理の過程で行われる処理液の濃度のフィードバック
制御処理に移る。上述した基準設定処理の場合と同様
に、光路切換部23を参照フローセル11側に選択設定
して、純水の透過光強度(参照透過光強度)を測定す
る。この参照透過光強度は透過光強度測定部41に保持
される。なお、参照フローセル12の透過性が経時的に
変化することもあるので、本実施例のように、参照透過
光強度を処理液の濃度制御の都度、あるいは定期的に測
定するのが好ましい。ただし、参照フローセル12の透
過性の変化が無視できるような場合には、基準設定処理
の過程で測定した参照透過光強度を用いるようにして、
フィードバック制御処理過程における参照透過光強度の
測定を省略することも可能である。
板処理の過程で行われる処理液の濃度のフィードバック
制御処理に移る。上述した基準設定処理の場合と同様
に、光路切換部23を参照フローセル11側に選択設定
して、純水の透過光強度(参照透過光強度)を測定す
る。この参照透過光強度は透過光強度測定部41に保持
される。なお、参照フローセル12の透過性が経時的に
変化することもあるので、本実施例のように、参照透過
光強度を処理液の濃度制御の都度、あるいは定期的に測
定するのが好ましい。ただし、参照フローセル12の透
過性の変化が無視できるような場合には、基準設定処理
の過程で測定した参照透過光強度を用いるようにして、
フィードバック制御処理過程における参照透過光強度の
測定を省略することも可能である。
【0039】参照透過光強度の測定が終わると、光路切
換部23を試料フローセル11側に切り換える。続い
て、制御系60Aの弁操作部63が純水の流量調節弁V
1と薬液の流量調節弁V2とを操作し、基板処理の条件
に応じた所定濃度に近い濃度になるように各々の流量を
調節して、純水と薬液とを処理槽51に供給する。処理
槽51の処理液を循環配管55を介して循環させながら
温度制御を行う。処理液の温度が所定温度になった時点
で、透過光強度測定部41が、信号抽出部30からの信
号成分を試料透過光強度として取り込んで保持する。
換部23を試料フローセル11側に切り換える。続い
て、制御系60Aの弁操作部63が純水の流量調節弁V
1と薬液の流量調節弁V2とを操作し、基板処理の条件
に応じた所定濃度に近い濃度になるように各々の流量を
調節して、純水と薬液とを処理槽51に供給する。処理
槽51の処理液を循環配管55を介して循環させながら
温度制御を行う。処理液の温度が所定温度になった時点
で、透過光強度測定部41が、信号抽出部30からの信
号成分を試料透過光強度として取り込んで保持する。
【0040】参照透過光強度と試料透過光強度の測定が
終わると、透過率算出部42は処理液の透過率(=試料
透過光強度/参照透過光強度)を算出する。この処理液
の透過率(試料透過率)はフィードバック制御部62に
与えられる。フィードバック制御部62は、この試料透
過率と、予め保持している基準透過率との差分を求め、
この差分を打ち消すように純水の流量操作量、あるいは
薬液の流量操作量を前記差分に応じて算出し、弁操作部
63に与える。弁操作部63は、フィードバック制御部
62から与えられた流量操作量に基づいて、純水の流量
調節弁V1、あるいは薬液の流量調節弁V2を操作して
純水または薬液の流量を調整する。以上のフィードバッ
ク制御処理過程を繰り返し実行することにより、処理槽
51の処理液を基板処理の条件に応じた温度および濃度
に調整した後、基板の洗浄処理やエッチング処理に移
る。
終わると、透過率算出部42は処理液の透過率(=試料
透過光強度/参照透過光強度)を算出する。この処理液
の透過率(試料透過率)はフィードバック制御部62に
与えられる。フィードバック制御部62は、この試料透
過率と、予め保持している基準透過率との差分を求め、
この差分を打ち消すように純水の流量操作量、あるいは
薬液の流量操作量を前記差分に応じて算出し、弁操作部
63に与える。弁操作部63は、フィードバック制御部
62から与えられた流量操作量に基づいて、純水の流量
調節弁V1、あるいは薬液の流量調節弁V2を操作して
純水または薬液の流量を調整する。以上のフィードバッ
ク制御処理過程を繰り返し実行することにより、処理槽
51の処理液を基板処理の条件に応じた温度および濃度
に調整した後、基板の洗浄処理やエッチング処理に移
る。
【0041】以上のように、上述した実施例に係る基板
処理装置によれば、所定周波数の連続パルス光を試料セ
ル11および参照セル12に照射し、光検出器24の検
出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ周波数の信号
成分を抽出することによって試料透過光強度および参照
透過光強度を測定しているので、光検出器24に室内の
照明や輻射赤外線などの外乱が入射しても、これらの外
乱によって試料透過光強度や参照透過光強度の測定結果
が影響されない。したがって、この実施例によれば、処
理液の濃度を精度良く制御することができる。また、各
基板処理系統50A〜50Cは、それぞれ異なる周波数
の連続パルス光を使用しているので、各基板処理系統5
0A〜50Cの連続パルス光が干渉することがなく、光
検出器24の検出信号の中から、所定の信号成分を正し
く抽出することができる。
処理装置によれば、所定周波数の連続パルス光を試料セ
ル11および参照セル12に照射し、光検出器24の検
出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ周波数の信号
成分を抽出することによって試料透過光強度および参照
透過光強度を測定しているので、光検出器24に室内の
照明や輻射赤外線などの外乱が入射しても、これらの外
乱によって試料透過光強度や参照透過光強度の測定結果
が影響されない。したがって、この実施例によれば、処
理液の濃度を精度良く制御することができる。また、各
基板処理系統50A〜50Cは、それぞれ異なる周波数
の連続パルス光を使用しているので、各基板処理系統5
0A〜50Cの連続パルス光が干渉することがなく、光
検出器24の検出信号の中から、所定の信号成分を正し
く抽出することができる。
【0042】本発明に係る基板処理装置は上記の実施例
に限らず、次のように変形実施することができる。 (1)上記の実施例では、参照セル12に充填(あるい
は流通)させた常温の純水の透過光強度(参照透過光強
度)を測定したが、加熱された処理液の濃度を測定する
場合は、参照セル12内の純水を処理液と同じ温度にま
で加熱して参照透過光強度を測定するのが好ましい。そ
うすることより、純水の吸光量の温度依存性による誤差
を無くすことができる。
に限らず、次のように変形実施することができる。 (1)上記の実施例では、参照セル12に充填(あるい
は流通)させた常温の純水の透過光強度(参照透過光強
度)を測定したが、加熱された処理液の濃度を測定する
場合は、参照セル12内の純水を処理液と同じ温度にま
で加熱して参照透過光強度を測定するのが好ましい。そ
うすることより、純水の吸光量の温度依存性による誤差
を無くすことができる。
【0043】(2)純水の吸光量の温度依存性による測
定誤差が特に問題にならないような場合には、上述した
濃度測定装置の変形例と同様に、参照セル12に代えて
一定の吸光係数を備えた光学フィルタを用いたり、ある
いは、光源13の光強度を一定に維持することにより、
参照セル12を省くことも可能である。
定誤差が特に問題にならないような場合には、上述した
濃度測定装置の変形例と同様に、参照セル12に代えて
一定の吸光係数を備えた光学フィルタを用いたり、ある
いは、光源13の光強度を一定に維持することにより、
参照セル12を省くことも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、試料セルに連続パルス光を入射させ、その
透過光を検出した光検出器の検出信号の中から、連続パ
ルス光とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出して、この信
号成分に基づいて試料流体の濃度を測定しているので、
室内の照明や輻射赤外線などの外乱に影響されることな
く、試料流体の濃度を精度よく測定することができる。
によれば次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、試料セルに連続パルス光を入射させ、その
透過光を検出した光検出器の検出信号の中から、連続パ
ルス光とほぼ同じ周波数の信号成分を抽出して、この信
号成分に基づいて試料流体の濃度を測定しているので、
室内の照明や輻射赤外線などの外乱に影響されることな
く、試料流体の濃度を精度よく測定することができる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、板部材を
回転駆動機構で回転させることによって、光源から照射
された光を連続パルス光にし、この連続パルス光を試料
セルに入射させているので、請求項1の発明と同様の効
果を得ることができる。
回転駆動機構で回転させることによって、光源から照射
された光を連続パルス光にし、この連続パルス光を試料
セルに入射させているので、請求項1の発明と同様の効
果を得ることができる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、光源をパ
ルス点灯させることにより連続パルス光を生成し、この
連続パルス光を試料セルに入射させているので、請求項
1の発明と同様の効果を得ることができる。
ルス点灯させることにより連続パルス光を生成し、この
連続パルス光を試料セルに入射させているので、請求項
1の発明と同様の効果を得ることができる。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、試料セル
に連続パルス光を入射し、その透過光を検出した光検出
器の検出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ周波数
の信号成分を抽出して処理液の濃度を求め、この処理液
の濃度が所定濃度になるように制御しているので、室内
の照明や輻射赤外線などの外乱に影響されることなく、
処理液の濃度を精度よく制御することができる。
に連続パルス光を入射し、その透過光を検出した光検出
器の検出信号の中から、連続パルス光とほぼ同じ周波数
の信号成分を抽出して処理液の濃度を求め、この処理液
の濃度が所定濃度になるように制御しているので、室内
の照明や輻射赤外線などの外乱に影響されることなく、
処理液の濃度を精度よく制御することができる。
【0048】請求項5に記載の発明によれば、複数個の
基板処理系統でそれぞれ用いる連続パルス光の周波数を
異なるものにしているので、基板処理系統の相互で連続
パルス光が干渉することなく、各基板処理系統で処理液
の濃度を精度よく制御することができる。
基板処理系統でそれぞれ用いる連続パルス光の周波数を
異なるものにしているので、基板処理系統の相互で連続
パルス光が干渉することなく、各基板処理系統で処理液
の濃度を精度よく制御することができる。
【図1】本発明に係る濃度測定装置の一実施例の概略構
成を示したブロック図である。
成を示したブロック図である。
【図2】チョッパ機構に備えられた板部材の説明図であ
る。
る。
【図3】濃度測定装置の変形例の概略構成を示したブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】本発明に係る基板処理装置の一実施例における
基板処理系統の概略構成を示したブロック図である。
基板処理系統の概略構成を示したブロック図である。
【図5】基板処理装置の一実施例における制御系の概略
構成を示したブロック図である。
構成を示したブロック図である。
【図6】従来の濃度測定装置の説明に供するブロック図
である。
である。
11…試料セル 12…参照セル 13…光源 24…光検出器 25…チョッパ機構 26…板部材 27…モータ 30…信号抽出部 33…同期検波回路 40…濃度測定部 41…透過光強度測定部 42…透過率算出部 50A〜50C…基板処理系統 60A〜60C…制御系
Claims (5)
- 【請求項1】 試料流体を収容する試料セルと、前記試
料セルに光を照射する光源と、前記試料セルを透過した
光を検出する光検出器と、前記光検出器の検出信号に基
づき、試料流体の濃度を測定する濃度測定手段とを備え
た濃度測定装置において、 前記試料セルに入射する光を連続パルス光にする光断続
手段と、 前記光検出器の検出信号の中から、前記連続パルス光と
ほぼ同じ周波数の信号成分を抽出する信号抽出手段とを
備え、 前記濃度測定手段は、前記信号抽出手段によって抽出さ
れた信号成分に基づいて試料流体の濃度を測定すること
を特徴とする濃度測定装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の濃度測定装置におい
て、 前記光断続手段は、前記光源から前記試料セルに至る光
路上に配設され、光透過部と遮光部とが形成された板部
材と、前記試料セルに入射する光を連続パルス光にする
ために前記板部材を回転させる回転駆動機構とを備えた
濃度測定装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の濃度測定装置におい
て、 前記光断続手段は、前記光源をパルス点灯させることに
より、前記試料セルに入射する光を連続パルス光にする
電気制御回路で構成されている濃度測定装置。 - 【請求項4】 薬液と溶媒とを混合して生成され、かつ
所定濃度に調整された処理液によって基板の処理を行う
基板処理系統を備えた基板処理装置であって、前記基板
処理系統は、 基板に処理液を作用させて基板の処理を行う基板処理部
と、 薬液供給源から供給された薬液と溶媒供給源から供給さ
れた溶媒とを混合して生成された処理液を流通させて、
前記基板処理部へ導く配管と、 前記配管の途中に配備され、処理液が流通する試料セル
と、 前記試料セルに光を照射する光源と、 前記試料セルに入射する光を連続パルス光にする光断続
手段と、 前記試料セルを透過した光を検出する光検出器と、 前記光検出器の検出信号の中から、前記連続パルス光と
ほぼ同じ周波数の信号成分を抽出する信号抽出手段と、 前記信号抽出手段によって抽出された信号成分に基づい
て処理液の濃度を測定する濃度測定手段と、 前記濃度測定手段で得られた処理液の濃度が所定濃度に
なるように、前記薬液供給源からの薬液流量および前記
溶媒供給源からの溶媒流量の少なくとも一方を調節する
濃度制御手段とを備えていることを特徴とする基板処理
装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
て、 前記装置は、複数個の前記基板処理系統を備えており、 かつ、各基板処理系統に備えられた前記光断続手段は、
各々の試料セルに入射する光を、それぞれ異なる周波数
の連続パルス光にする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34462297A JPH11173983A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34462297A JPH11173983A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11173983A true JPH11173983A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18370695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34462297A Pending JPH11173983A (ja) | 1997-12-15 | 1997-12-15 | 濃度測定装置およびこれを用いた基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11173983A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6463941B1 (en) | 1998-12-11 | 2002-10-15 | Nec Corporation | Concentration control apparatus of liquid chemical |
JP2006003165A (ja) * | 2004-06-16 | 2006-01-05 | Shimadzu Corp | 分光光度計 |
JP2016045033A (ja) * | 2014-08-21 | 2016-04-04 | ヤマシンフィルタ株式会社 | 測定装置 |
-
1997
- 1997-12-15 JP JP34462297A patent/JPH11173983A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6463941B1 (en) | 1998-12-11 | 2002-10-15 | Nec Corporation | Concentration control apparatus of liquid chemical |
JP2006003165A (ja) * | 2004-06-16 | 2006-01-05 | Shimadzu Corp | 分光光度計 |
JP2016045033A (ja) * | 2014-08-21 | 2016-04-04 | ヤマシンフィルタ株式会社 | 測定装置 |
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