JPH11142320A - 濃度測定方法およびこれを用いた基板処理装置 - Google Patents

濃度測定方法およびこれを用いた基板処理装置

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JPH11142320A
JPH11142320A JP31182397A JP31182397A JPH11142320A JP H11142320 A JPH11142320 A JP H11142320A JP 31182397 A JP31182397 A JP 31182397A JP 31182397 A JP31182397 A JP 31182397A JP H11142320 A JPH11142320 A JP H11142320A
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transmitted light
processing
light intensity
flow cell
solvent
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JP31182397A
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Kazuo Nakajima
和男 中島
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理流体の濃度を精度よく測定することがで
きる濃度測定方法およびこれを用いた基板処理装置を提
供する。 【解決手段】 所定濃度および所定温度に調整された処
理液によって基板の処理を行う基板処理装置において、
純水を処理液と同じ温度にまで加熱して参照フローセル
13に流通させ、その純水の透過光強度を測定する。一
方、処理液を所定温度に加熱して試料フローセル12に
流通させ、その透過光強度を測定する。濃度制御部20
は、各々測定された処理液の透過光強度と、純水の透過
光強度との比に基づいて、流量調節弁V1、V2を操作
して薬液または純水の流量を調整する。加熱された純水
の透過光強度を基準とした処理液の透過光強度に基づい
て処理液の濃度を制御するので、純水の加熱による吸光
量の変動に起因した影響を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
工程などで用いられる洗浄液やエッチング液などの処理
流体の濃度を測定する方法およびこれを用いた基板処理
装置に係り、特に、所定温度の処理流体を試料フローセ
ルに流通させて、その透過光強度を測定することに基づ
いて処理流体の濃度を求める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の濃度測定方法を、特開平
8−78380号公報に開示された基板処理装置を例に
採って説明する。半導体ウエハなどの基板に洗浄処理や
エッチング処理を施すのに使用される処理液は、処理の
目的に応じた薬液と、純水(溶媒)とを所定比率で混合
して生成される。このような処理液の濃度は、処理液の
透過光強度と純水の透過光強度との比である透過率を測
定することにより知ることができる。そこで、上記の特
開平8−78380号公報に開示された基板処理装置
は、装置内を流通している処理液の濃度をインラインで
測定するために、基板処理槽に処理液を供給するための
配管にフローセル(試料フローセル)を設けて処理液の
透過光強度を測定するとともに、別のフローセル(参照
フローセル)に純水を充填、あるいは流通させて純水の
透過光強度を測定することによって、処理液の透過率を
求めている。
【0003】ところで、半導体製造工程などで使用され
る処理液は必ずしも常温ではなく、例えば、70℃程度
に加熱されて用いられることも多い。このような加熱さ
れた処理液の濃度をその透過率から求めようとすれば、
基準となる純水の透過光強度が温度によって変動するの
で、処理液と同じ温度の純水の透過光強度を知る必要が
ある。そのために、上記の基板処理装置では、次のよう
にして処理液の透過率の補正処理を行っている。
【0004】まず、純水の温度を変えて、各温度で純水
の透過光強度を測定し、これを検量線データとして予め
記憶しておく。次に、所定温度に加熱された処理液を試
料フローセルに流通させて、加熱された処理液の透過光
強度(試料透過光強度)を測定する。一方、一定温度
(常温)の純水を参照フローセルに充填、あるいは流通
させて、この純水の透過光強度(参照透過光強度)を測
定する。先に記憶しておいた検量線データを参照して、
参照フローセルの純水を、処理液と同じ温度にまで加熱
した場合の透過光強度(予測透過光強度)を予測する。
参照透過光強度と予測透過光強度との比から補正係数を
求める。そして、試料透過光強度と、参照透過光強度
と、補正係数とから、加熱された処理液の補正された透
過率を求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平8−78380号公報に開示された手法によれ
ば、検量線データの採取に相当の手間を要するという難
点がある。また、仮に、処理液の温度に完全に一致した
検量線データを採取していないと、該当する検量線デー
タを補間処理などによって求める必要があり、その結
果、補正処理で得られた処理液の透過率に誤差を含んだ
り、あるいは補正処理が煩雑化するといった問題が生じ
る。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、所定温度の処理流体の濃度を精度良
く、かつ容易に測定することができる濃度測定方法およ
びこれを用いた基板処理装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、第1の流体と希釈用の第
2の流体とを含み、所定温度の処理流体の濃度を測定す
る方法であって、前記処理流体と同じ温度に調整された
第2の流体を、参照フローセルに流通、または充填させ
て、前記第2の流体の透過光強度(参照透過光強度)を
測定する過程と、前記処理流体を試料フローセルに流通
させて、前記処理流体の透過光強度(試料透過光強度)
を測定する過程と、前記参照透過光強度を基準とした前
記試料透過光強度に基づいて、処理流体の濃度を求める
過程とを備えたものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、薬液と溶媒とを
混合して生成された処理液によって基板の処理を行う基
板処理装置であって、基板に処理液を作用させて基板の
処理を行う基板処理部と、薬液供給源からの薬液と溶媒
供給源からの溶媒とを混合して生成された処理液を流通
させて処理液を前記基板処理部へ導く配管と、前記配管
の途中に配設され、処理液の温度を調整する温度調整手
段と、前記温度調整手段が配設された位置よりも下流の
前記配管の途中に配設され、処理液を流通させる試料フ
ローセルと、前記溶媒供給源から供給された溶媒が流通
する参照フローセルと、前記試料フローセルおよび前記
参照フローセルに光を照射する光源と、前記試料フロー
セルおよび前記参照フローセルの各々を透過した光を検
出する検出器と、溶媒が前記参照フローセルを流通して
いるときの前記検出器の検出信号を取り込んで参照透過
光強度として溶媒の透過光強度を測定するとともに、前
記温度調整手段によって溶媒と略同じ温度に調整された
処理液が前記試料フローセルを流通しているときの前記
検出器の検出信号を取り込んで試料透過光強度として処
理液の透過光強度を測定し、前記溶媒の透過光強度を基
準とした前記処理液の透過光強度に基づいて、処理液の
濃度を求める濃度測定手段とを備えたものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、薬液と溶媒とを
混合して生成された処理液によって基板の処理を行う基
板処理装置であって、基板に処理液を作用させて基板の
処理を行う基板処理部と、薬液供給源からの薬液と溶媒
供給源からの溶媒とを混合して生成された処理液を流通
させて処理液を前記基板処理部へ導く配管と、前記配管
の途中に配設され、処理液を流通させる試料フローセル
と、前記溶媒供給源から供給された溶媒が流通する参照
フローセルと、前記参照フローセルに供給される溶媒の
温度を調整する温度調整手段と、前記試料フローセルお
よび前記参照フローセルに光を照射する光源と、前記試
料フローセルおよび前記参照フローセルの各々を透過し
た光を検出する検出器と、前記温度調整手段によって処
理液と略同じ温度に調整された溶媒が前記参照フローセ
ルを流通しているときの前記検出器の検出信号を取り込
んで参照透過光強度として溶媒の透過光強度を測定する
とともに、処理液が前記試料フローセルを流通している
ときの前記検出器の検出信号を取り込んで試料透過光強
度として処理液の透過光強度を測定し、前記溶媒の透過
光強度を基準とした前記処理液の透過光強度に基づい
て、処理液の濃度を求める濃度測定手段とを備えたもの
である。
【0010】請求項4に記載の発明は、薬液と溶媒とを
混合して生成された処理液によって基板の処理を行う基
板処理装置であって、基板に処理液を作用させて基板の
処理を行う基板処理部と、薬液供給源からの薬液と溶媒
供給源からの溶媒とを混合して生成された処理液を流通
させて処理液を前記基板処理部へ導く配管と、前記配管
の途中に配設され、処理液の温度を調整する温度調整手
段と、前記温度調整手段が配設された位置よりも下流の
前記配管の途中に配設され、処理液を流通させる試料フ
ローセルと、溶媒が充填された参照フローセルと、前記
試料フローセルおよび前記参照フローセルに光を照射す
る光源と、前記試料フローセルおよび前記参照フローセ
ルの各々を透過した光を検出する検出器と、前記参照フ
ローセルに溶媒が充填されているときの前記検出器の検
出信号を取り込んで参照透過光強度として溶媒の透過光
強度を測定するとともに、前記温度調整手段によって溶
媒と略同じ温度に調整された処理液が前記試料フローセ
ルを流通しているときの前記検出器の検出信号を取り込
んで試料透過光強度として処理液の透過光強度を測定
し、前記溶媒の透過光強度を基準とした前記処理液の透
過光強度に基づいて、処理液の濃度を求める濃度測定手
段とを備えたものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、薬液と溶媒とを
混合して生成された処理液によって基板の処理を行う基
板処理装置であって、基板に処理液を作用させて基板の
処理を行う基板処理部と、薬液供給源からの薬液と溶媒
供給源からの溶媒とを混合して生成された処理液を流通
させて処理液を前記基板処理部へ導く配管と、前記配管
の途中に配設され、処理液を流通させる試料フローセル
と、溶媒が充填された参照フローセルと、前記参照フロ
ーセルに充填された溶媒の温度を調整する温度調整手段
と、前記試料フローセルおよび前記参照フローセルに光
を照射する光源と、前記試料フローセルおよび前記参照
フローセルの各々を透過した光を検出する検出器と、前
記温度調整手段によって処理液と略同じ温度に調整され
た溶媒が前記参照フローセルに充填されているときの前
記検出器の検出信号を取り込んで参照透過光強度として
溶媒の透過光強度を測定するとともに、処理液が前記試
料フローセルを流通しているときの前記検出器の検出信
号を取り込んで試料透過光強度として処理液の透過光強
度を測定し、前記溶媒の透過光強度を基準とした前記処
理液の透過光強度に基づいて、処理液の濃度を求める濃
度測定手段とを備えたものである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項2ないし
請求項5のいずれかに記載の基板処理装置において、前
記濃度測定手段で求められた処理液の濃度が所定の濃度
になるように、前記溶媒供給源からの溶媒供給量および
前記薬液供給源からの薬液供給量の少なくとも一方の流
量を制御する制御手段をさらに備えたものである。
【0013】請求項7に記載の発明、請求項3または請
求項5に記載の基板処理装置において、処理液の温度が
変化した場合に追随させて溶媒の温度が変わるように、
前記温度調整手段を操作する溶媒温度制御手段をさらに
備えたものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、第2の流体の
透過光強度(参照透過光強度)の測定にあたり、参照フ
ローセルに流通、または充填させた第2の流体を処理流
体と同じ温度にまで調整しているので、このときの参照
透過光強度を基準として試料透過光強度を決定すれば、
試料フローセルを流通する処理流体に含まれる第2の流
体による吸光量の変動を除去することができる。つま
り、上記の参照透過光強度を基準とした試料透過光強度
は、処理流体に含まれる第1の流体にのみ関連するの
で、処理流体の濃度が精度良く測定される。
【0015】請求項2に記載の発明の作用は次のとおり
である。溶媒供給源から供給された溶媒が参照フローセ
ルを流通したときに、濃度測定手段は、参照フローセル
を流通しているときの光検出器の検出信号を取り込ん
で、溶媒の透過光強度(参照透過光強度)を測定する。
次に、薬液供給源から供給された薬液と溶媒供給源から
供給された溶媒とを混合して生成された処理液が配管内
を流通して基板処理部へ導かれるときに、温度調整手段
によって処理液の温度が溶媒と略同じ温度に調整され
る。溶媒と略同じ温度に調整された処理液が試料フロー
セルを流通しているときの光検出器の検出信号を濃度測
定手段が取り込んで処理液の透過光強度(試料透過光強
度)を測定する。濃度測定手段は、上記のように測定さ
れた参照透過光強度を基準にした試料透過光強度に基づ
いて処理液の濃度を求める。
【0016】請求項3に記載の発明の作用は次のとおり
である。温度調整手段によって処理液と略同じ温度に調
整された溶媒が参照フローセルを流通したときに、濃度
測定手段は光検出器の検出信号を取り込んで、溶媒の透
過光強度(参照透過光強度)を測定する。次に、薬液供
給源から供給された薬液と溶媒供給源から供給された溶
媒とを混合して生成された処理液が試料フローセルを流
通しているときの光検出器の検出信号を濃度測定手段が
取り込んで処理液の透過光強度(試料透過光強度)を測
定する。濃度測定手段は、上記のように測定された参照
透過光強度を基準にした試料透過光強度に基づいて処理
液の濃度を求める。
【0017】請求項4に記載の発明の作用は次のとおり
である。濃度測定手段は、参照フローセルに溶媒が充填
されているときの光検出器の検出信号を取り込んで、溶
媒の透過光強度(参照透過光強度)を測定する。次に、
薬液供給源からの薬液と溶媒供給源からの溶媒とを混合
して生成された処理液が配管内を流通して基板処理部へ
導かれるときに、温度調整手段によって処理液の温度が
溶媒と略同じ温度に調整される。溶媒と略同じ温度に調
整された処理液が試料フローセルを流通しているときの
光検出器の検出信号を濃度測定手段が取り込んで処理液
の透過光強度(試料透過光強度)を測定する。濃度測定
手段は、上記のように測定された参照透過光強度を基準
にした試料透過光強度に基づいて処理液の濃度を求め
る。
【0018】請求項5に記載の発明の作用は次のとおり
である。濃度測定手段は、温度調整手段によって処理液
と略同じ温度に調整された溶媒が参照フローセルに充填
されているときの光検出器の検出信号を取り込んで、溶
媒の透過光強度(参照透過光強度)を測定する。次に、
薬液供給源から供給された薬液と溶媒供給源から供給さ
れた溶媒とを混合して生成された処理液が試料フローセ
ルを流通しているときの光検出器の検出信号を濃度測定
手段が取り込んで処理液の透過光強度(試料透過光強
度)を測定する。濃度測定手段は、上記のように測定さ
れた参照透過光強度を基準にした試料透過光強度に基づ
いて処理液の濃度を求める。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、制御手段
は、濃度測定手段で求められた処理液の濃度が所定の濃
度になるように溶媒供給源からの溶媒供給量および薬液
供給源からの薬液供給量の少なくとも一方の流量を制御
する。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、溶媒温度
制御手段が処理液の温度が変化した場合に追随させて溶
媒の温度が変わるように、前記温度調整手段を操作す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。 <第1実施例>図1は、本発明に係る濃度測定方法を用
いた基板処理装置の第1実施例の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0022】図中、符号1はオーバーフロー式の処理槽
である。この処理槽1は、半導体ウエハを複数枚収納し
た図示しないウエハキャリアが浸漬される処理槽本体2
と、その周囲に配設されて処理槽本体2から溢れた処理
液を滞留させるためのオーバーフロー部3とから構成さ
れている。オーバーフロー部3には、純水供給配管4に
よって純水が供給され、この純水の供給量が流量調節弁
V1によって調節される。また、オーバーフロー部3に
は、薬液タンク5から薬液供給配管6を介して薬液が供
給され、この薬液の供給量が流量調節弁V2によって調
節される。なお、本実施例における薬液は本発明方法に
おける第1の流体に、純水は本発明における希釈用の第
2の流体および溶媒に、それぞれ相当する。また、処理
槽1は本発明装置における基板処理部に相当する。
【0023】オーバーフロー部3と処理槽本体2の底部
との間には、オーバーフロー部3に滞留している処理液
や純水を循環させるための循環配管7が配設されてい
る。この循環配管7には、オーバーフロー部3側から順
に、処理液などを循環させるポンプ8と、循環している
処理液を所定温度に加熱するためのヒータ9と、処理液
の温度を測定するための温度センサ10と、処理液や純
水中のパーティクルなどを除去するためのフィルタ11
と、処理液の透過光強度を測定するための試料フローセ
ル12が配設されている。なお、上記の循環配管7は本
発明装置における配管に、ヒータ9は本発明装置におけ
る温度調整手段に、それぞれ相当する。
【0024】さらに、本実施例の基板処理装置は、純水
供給配管4から分岐供給された純水を流通させて、純水
の透過光強度を測定するための参照フローセル13を備
えている。この参照フローセル13の上流側に、開閉弁
V3と、参照フローセル13を流通する純水を処理液と
同じ温度にまで加熱するためのヒータ14と、加熱され
た純水の温度を測定するための温度センサ15とが配設
されている。参照フローセル13は本発明装置における
参照フローセルに、ヒータ14は温度調整手段に、それ
ぞれ相当する。
【0025】試料フローセル12および参照フローセル
13は、透過光強度が測定される処理液や純水が流通す
る偏平な透過性の流路をそれぞれ備え、各々のフローセ
ル12、13の光路長は同じ長さに設定されている。ハ
ロゲンランプなどの光源16から照射された光は光分岐
部17で2方向に分岐され、一方の光が試料フローセル
12に、他方の光が参照フローセル13に、それぞれ照
射される。試料フローセル12および参照フローセル1
3をそれぞれ透過した光は、光路切換部19によって、
どちらか一方の光が光検出器19に選択的に入射するよ
うになっている。光検出器19で検出された信号は濃度
制御部20に与えられる。
【0026】濃度制御部20は、コンピュータ機器など
で構成されており、機能的に大別すると、温調部21、
透過光強度測定部22、透過率算出部23、フィードバ
ック制御部24、および弁操作部25に分けられる。温
調部21は、温度センサ10、15からの各検出信号に
基づいて、ヒータ9、14をそれぞれを操作することに
より、試料フローセル12を流通する処理液および参照
フローセル13を流通する純水の各温度を制御する。透
過光強度測定部22は、光検出器19からの検出信号に
基づいて、処理液や純水の透過光強度を測定する。透過
率算出部23は、透過光強度測定部22から与えられた
処理液の透過光強度と純水の透過光強度とから両者の比
(試料透過率)を算出する。フィードバック制御部24
は、予め記憶している目標濃度の基準処理液の透過率
(基準透過率)と、透過率算出部23から与えられた試
料透過率との差分を算出し、この差分を打ち消すよう
に、純水流量または薬液流量を調整するための操作量を
出力する。弁操作部25は、フィードバック制御部24
から与えられた操作量に基づく流量調整弁V1またはV
2の操作、および開閉弁V3の開閉操作を行う。上記の
透過光強度測定部22および透過率算出部23は本発明
装置における濃度測定手段に、フィードバック制御部2
4は本発明装置における制御手段に、それぞれ相当す
る。
【0027】次に、上述した構成を備えた実施例装置の
動作を図2、図3のフローチャートを参照して説明す
る。まず、図2を参照して、処理液の濃度制御の前段階
として行われる基準設定処理を説明する。
【0028】まず、光路切換部19を参照フローセル1
3側に切り換え、続いて開閉弁V3を開放状態にして、
参照フローセル13に純水を供給する(ステップS
1)。この純水をヒータ14で加熱するとともに、その
温度を温度センサ15で検出する。濃度制御部20の温
調部21は、純水の温度tが、予め定められた基板の処
理温度(処理液の温度)t0 に一致するように、温度セ
ンサ15の検出信号に基づいてヒータ14を操作する
(ステップS2、S3)。純水の温度tがt0 に一致す
ると、温調部21から透過光強度測定部22へ透過光強
度の測定指示が与えられる。透過光強度測定部22は、
参照フローセル13を流通している純水の透過光強度
(参照透過光強度)の検出信号を光検出器19から取り
込む。この参照透過光強度は透過率算出部23に与えら
れる(ステップS4)。
【0029】参照透過光強度の測定が終わると開閉弁V
3を閉状態にするとともに、光路切換部18を試料フロ
ーセル12側に切り換える。続いて、処理槽1に基準処
理液を供給する(ステップS5)。基準処理液は、図示
しない基準処理液調整装置によって、基板処理の条件に
応じた所定濃度に正確に一致するように生成された処理
液である。基準処理液を処理槽1の処理槽本体2および
オーバーフロー部3に滞留する程度にまで供給すると、
ポンプ8を起動して基準処理液を循環配管7を介して循
環させる。基準処理液を循環させながら、ヒータ9で基
準処理液を加熱するとともに、その温度を温度センサ1
0で検出する。濃度制御部20の温調部21は、上述し
た純水の温度制御の場合と同様に、基準処理液の温度制
御を行う(ステップS6、S7)。そして、基準処理液
の温度tが処理温度t0 に一致すると、透過光強度測定
部22が光検出器14の検出信号を取り込み、基準処理
液の透過光強度(基準透過光強度)を測定する。この基
準透過光強度は透過率算出部23に与えられる(ステッ
プS8)。
【0030】参照透過光強度と基準透過光強度との測定
が終わると、透過率算出部23は基準処理液の透過率
(=基準透過光強度/参照透過光強度)TR を算出する
(ステップS9)。この基準処理液の透過率(基準透過
率)TR はフィードバック制御部24に与えられて、こ
こで記憶される。
【0031】なお、上述の動作説明では、ステップS1
からS4で参照透過光強度を測定した後に、ステップS
5からS8で基準透過光強度を測定したが、これらの測
定を並行して行うようにしてもよい。
【0032】以上の基準設定処理が終わると、実際の基
板処理の過程で行われる処理液の濃度のフィードバック
制御処理に移る。以下、図3を参照して説明する。ステ
ップT1〜T4では、図2のステップS1〜S4と同様
に、光路切換部18を参照フローセル13側に切り換え
るとともに、参照フローセル13に純水を流通させなが
ら温度制御を行い、純水の温度が基板の処理温度t0
一致した時点で、純水の透過光強度(参照透過光強度)
を測定する。この参照透過光強度は透過率算出部23に
与えられる。
【0033】なお、参照フローセル13の透過性が経時
的に変化することもあるので、本実施例のように、参照
透過光強度を処理液の濃度制御の都度、あるいは定期的
に測定するのが好ましい。ただし、参照フローセル13
の透過性の変化が無視できるような場合には、図2のス
テップS1〜S4で測定した参照透過光強度を用いるよ
うにして、ステップT1〜T4を省略することも可能で
ある。
【0034】参照透過光強度の測定が終わると、光路切
換部18を試料フローセル12側に切り換える。続い
て、濃度制御部20の弁操作部25が純水の流量調節弁
V1と薬液の流量調節弁V2とを操作して、基板処理の
条件に応じた所定濃度に近い濃度になるように各々の流
量を調節して、純水と薬液とを処理槽1に供給する(ス
テップT5)。処理槽1の処理液を循環配管7を介して
循環させながら温度制御を行い、処理液の温度が基板の
処理温度t0 に一致した時点で、光検出器19の検出信
号を透過光強度測定部22に取り込み、処理液の透過光
強度(試料透過光強度)を測定する(ステップT6〜T
8)。この試料透過光強度は透過率算出部23に与えら
れる。
【0035】参照透過光強度と試料透過光強度の測定が
終わると、透過率算出部23は処理液の透過率(=試料
透過光強度/参照透過光強度)TS を算出する(ステッ
プT9)。この処理液の透過率(試料透過率)TS はフ
ィードバック制御部24に与えられる。フィードバック
制御部24は、この試料透過率TS と、予め記憶されて
いる基準透過率TR との差分を求め、この差分を打ち消
すように純水の流量操作量、あるいは薬液の流量操作量
を前記差分に応じて算出し、弁操作部25に与える(ス
テップT10、T11)。弁操作部25は、フィードバ
ック制御部24から与えられた流量操作量に基づいて、
純水の流量調節弁V1、あるいは薬液の流量調節弁V2
を操作して純水または薬液の流量を調整する。以上のス
テップT6〜T11のステップを繰り返し実行すること
により、処理槽1の処理液を基板処理の条件に応じた温
度および濃度に調整した後、基板の洗浄処理やエッチン
グ処理に移る。
【0036】以上のように、上述した実施例装置によれ
ば、処理液の濃度測定(本実施例では、純水および処理
液の各透過光強度の測定から試料透過率を算出するまで
過程)において、処理液と同じ温度に調整された純水の
透過光強度(参照透過光強度)を基準として試料透過率
を求めているので、常温の純水の透過光強度を基準とし
た場合と比べて、試料透過率に含まれる誤差が少なく、
その結果、処理液の濃度を精度良く、かつ容易に制御す
ることができる。
【0037】<第2実施例>図4は本発明に係る基板処
理装置の第2実施例の要部構成を示す図である。この基
板処理装置は、複数種類の処理液を処理槽1へ選択的に
供給可能に構成したものである。この基板処理装置で
は、純水が流通する純水供給配管31に、個別の薬液タ
ンク51 〜53 から導出された薬液供給配管321 〜3
3 が連通接続されている。純水供給配管31には流量
調節弁V1が、薬液供給配管321〜323 には流量調
節弁V21 〜V23 が、それぞれ設けられている。薬液
供給配管321 〜323 が連通接続された位置よりも下
流側の純水供給配管31には、ヒータ9、温度センサ1
0、試料フローセル12がその順に配設され、純水供給
配管31の末端は処理槽本体2に連通接続されている。
なお、純水供給配管31は本発明装置における配管に相
当する。
【0038】純水供給配管31は分岐されており、その
分岐流路の上流側から順に、開閉弁V3、ヒータ14、
温度センサ15、参照フローセル13が配備されてい
る。試料フローセル12および参照フローセル13へ
は、第1実施例と同様に、光源16からの光が光分岐部
17で2方向に分岐されて、それぞれ照射される。ま
た、試料フローセル12および参照フローセル13をそ
れぞれ透過した光は、光路切換部18を介して光検出器
19に選択的に入射される。
【0039】濃度制御部20は、第1実施例と略同様に
構成されているので、共通する構成部分は図示を省略し
てある。ただし、本実施例では、複数種類の処理液をそ
れぞれの基板処理条件に応じた温度に加熱して処理槽1
に供給する関係で、各基板処理条件に応じた温度を記憶
設定された処理条件メモリ26を備えている。この処理
条件メモリ26の温度データは温調部21に与えられ
る。温調部21および処理条件メモリ26は、本発明装
置における溶媒温度制御手段に相当する。
【0040】このような基板処理装置の場合、次のよう
に各処理液の濃度が制御される。開閉弁V3を開放して
参照フローセル13に純水を流通させながら、この純水
をヒータ14で基板の処理温度にまで加熱し、そのとき
の純水の透過光強度(参照透過光強度)を測定する。本
実施例では、各処理液の温度がそれぞれ個別に設定され
るので、温調部21は処理条件メモリ26から各処理条
件の温度データを読み出して、純水の温度を各処理条件
の温度に調整し、各温度での参照透過光強度を測定す
る。
【0041】次に、複数種類の基準処理液を生成して、
各基準処理液を純水供給配管31に順に流通させて、基
板の処理温度にまで加熱し、各基準処理液の透過光強度
(基準透過光強度)を測定する。ここでも、上述した参
照透過光強度の測定の場合と同様に、各基準処理液はそ
れぞれの処理条件に応じた温度に加熱され、各温度にお
ける基準透過光強度を測定する。続いて、各基準処理液
の透過率(基準透過率)を各々算出して、濃度制御部2
0のフィードバック制御部24に格納しておく。
【0042】以上の基準設定処理を行った後に、処理槽
1へ供給される処理液ごとに濃度制御を行う。例えば、
薬液タンク51 の薬液を使って処理を行う場合には次の
ように濃度制御を行う。まず参照フローセル13に純水
を流通させ、当該処理条件に応じた温度データを処理条
件メモリ26から読み出し、その温度にまで純水を加熱
して参照透過光強度を測定する。続いて、流量調節弁V
1、V21 を適宜に操作して純水と薬液を流通させ、所
要濃度に近い濃度に混合生成された処理液を純水供給配
管31に流通させる。この処理液を当該処理条件に応じ
た温度にまで加熱して、処理液の透過光強度(試料透過
光強度)を測定する。濃度制御部20において、参照透
過光強度と試料透過光強度とから試料透過率を求める。
この試料透過率と、先に記憶しておいた複数種類の基準
透過率の中の対応する基準透過率との差分を求め、この
差分を打ち消すように流量調節弁V1、V21 を操作し
て純水流量または薬液流量を調整する。以下、処理液の
種類が切り換わるごとに、上述したと同様に、その処理
条件に応じた温度データを処理条件メモリ26から読み
出して、純水および処理液の温度調整を行った後に、参
照透過光強度と試料透過光強度とを測定することによ
り、各処理液の濃度を制御する。
【0043】図4に示した第2実施例も、上述した第1
実施例と同様に、処理液と同じ温度にまで加熱された純
水の透過光強度を基準として試料透過率を求めているの
で、処理液の濃度を精度よく、かつ容易に制御すること
ができる。しかも、本実施例では、処理液の種類が変わ
ると、その処理液を使った基板処理条件に応じて、純水
の温度を調整して参照透過光強度を測定しているので、
各処理液の試料透過率を一層精度よく求めることがで
き、その結果、各処理液の濃度を一層精度よく制御する
ことができる。
【0044】なお、本発明は上述した各実施例に限らず
次のように変形実施することも可能である。 (1)上述した各実施例では、参照フローセル13に加
熱された純水を流通させながら、参照透過光強度を測定
した。しかし、本発明はこれに限らず、参照フローセル
に純水を充填しておき、この充填された純水を処理液と
同じ温度にまで加熱して、参照透過光強度を測定するよ
うにしてもよい。このような測定手法に用いられる参照
フローセルの構成の一例を図5に示す。
【0045】図5に示した参照フローセル130は、純
水が充填される内部空所131を備えたハウジング13
2に、透過窓133、134が対向配置されて構成され
ている。透過窓133、134の間隔である光路長は、
試料フローセル12のそれと同じに設定されている。一
方の透過窓133に臨んで、光源からの光を導く光ファ
イバ135の一端が、他方の透過窓134に臨んで、透
過光を光検出器に導くための光ファイバ136の一端
が、それぞれ配備されている。光ファイバ135から出
射された光は、光学系137、透過窓133、内部空所
131内の純水、透過窓134、および光学系138を
介して光ファイバ136に入射し、光検出器にまで導か
れる。以上の構成は、純水を充填するか、純水や処理液
を流通させるかを除いて、上述した各実施例の参照フロ
ーセル13や試料フローセル12と同じ構成である。
【0046】この例の参照フローセル130の特徴は、
ハウジング132の上下面に、内部の純水を加熱するた
めのパネルヒータ139をそれぞれ配備した点にある。
また、ハウジング132の内部空所131には、純水の
温度を測定するための温度センサ140が導入されてい
る。このような参照フローセル130を用いて、第1お
よび第2実施例で説明したと同様に温度制御することに
より、処理液と同じ温度に調整された純水の透過光強度
(参照透過光強度)を測定することができる。なお、上
記の参照フローセル130は、本発明装置における参照
フローセルに、パネルヒータ139は溶媒温度制御手段
に、それぞれ相当する。
【0047】なお、参照フローセルに充填された純水の
加熱方法は、図5に示したものに限らず、例えば純水が
充填された参照フローセルを恒温水に浸漬し、この恒温
水の温度を制御することによって、純水を処理液と同じ
温度に加熱するようにしてもよい。
【0048】(2)上述した各実施例では、参照透過光
強度を基準とした試料透過光強度に基づいて、処理液の
濃度を求める手法の一例として、試料透過率(=試料透
過光強度/参照透過光強度)を算出する例を示した。し
かし、本発明はこれに限らず、試料透過光強度から参照
透過光強度を差し引いた透過光強度に基づいて、処理液
の濃度を求めるようにしてもよい。この場合の参照透過
光強度は、もちろん、処理液と同じ温度にまで加熱され
た溶媒(実施例では純水)の透過光強度である。
【0049】(3)上述した各実施例では、処理槽1に
複数枚の基板を浸漬して処理する、いわゆるバッチ式の
基板処理装置を例に採ったが、本発明は基板単位で処理
を行う、いわゆる枚葉式の基板処理装置にも適用するこ
とができる。
【0050】(4)上述した各実施例では、処理流体と
して基板処理に使用される処理液を例に採ったが、本発
明は処理液の濃度測定に限らず、基板などの処理に使用
される各種のガス(処理ガス)の濃度測定にも適用する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次の効果を奏する。請求項1に記載の濃度測定
方法によれば、処理流体と同じ温度に調整された第2の
流体の参照透過光強度を基準とした、処理流体の試料透
過光強度に基づいて、処理流体の濃度を求めているの
で、処理流体に含まれる第2の流体の加熱による吸光量
の変動を除去することができ、処理流体の濃度を精度良
く測定することができる。しかも、本発明方法によれ
ば、従来方法のように、検量線データを採取したり、処
理液の透過率の補正処理を行う必要もないので、処理液
の濃度を容易に測定することができる。
【0052】また、請求項2に記載の基板処理装置によ
れば、試料フローセルを流通する処理液の温度を溶媒と
略同じ温度に調整し、溶媒の参照透過光強度を基準とし
て、調整された処理液の試料透過光強度に基づいて、処
理液の濃度を求めているので、処理液の濃度を精度良く
測定できる。
【0053】また、請求項3に記載の基板処理装置によ
れば、参照フローセルに供給される溶媒の温度を処理液
と略同じ温度に調整し、この調整された溶媒の参照透過
光強度を基準として、処理液の透過光強度に基づいて、
処理液の濃度を求めているので、処理液の濃度を精度良
く測定できる。
【0054】また、請求項4に記載の基板処理装置によ
れば、試料フローセルを流通する処理液の温度を参照フ
ローセルに充填された溶媒と略同じ温度に調整し、溶媒
の参照透過光強度を基準として、調整された処理液の試
料透過光強度に基づいて、処理液の濃度を求めているの
で、処理液の濃度を精度良く測定できる。
【0055】また、請求項5に記載の基板処理装置によ
れば、参照フローセルに充填された溶媒の温度を処理液
と略同じ温度に調整し、この調整された溶媒の参照透過
光強度を基準として、処理液の試料透過光強度に基づい
て、処理液の濃度を求めているので、処理液の濃度を精
度良く測定できる。
【0056】また、請求項6に記載の基板処理装置によ
れば、溶媒の温度と処理液の温度とを略同じ温度にして
処理液の濃度を求め、この処理液の濃度が所定の濃度に
なるように、溶媒供給量および薬液供給量の少なくとも
一方の流量を制御しているので、処理液の濃度を精度良
く制御することができ、その結果、基板処理の品質を向
上させることができる。
【0057】また、請求項7に記載の基板処理装置によ
れば、処理液の設定温度が変わると、これに追随して溶
媒の温度も変わるので、常に、処理液と同じ温度に調整
された溶媒の参照透過光強度を基準として、処理液の濃
度が測定される。したがって、請求項7に記載の発明に
よれば、処理液の設定温度にかかわらず、処理液の濃度
を精度良く制御することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の第1実施例の概略
構成を示したブロック図である。
【図2】基準設定処理の手順を示したフローチャートで
ある。
【図3】処理液の濃度のフィードバック制御処理の手順
を示したフローチャートである。
【図4】本発明に係る基板処理装置の第2実施例の要部
構成を示した図である。
【図5】参照フローセルの変形例の構成を示した断面図
である。
【符号の説明】
1…処理槽 4…純水供給配管 5…薬液タンク 6…薬液供給配管 7…循環配管 9、14…ヒータ 10、15…温度センサ 12…試料フローセル 13、130…参照フローセル 16…光源 19…光検出器 20…濃度制御部 21…温調部 22…透過光強度測定部 23…透過率算出部 24…フィードバック制御部 25…弁操作部 26…処理条件メモリ V1…純水の流量調節弁 V2…薬液の流量調節弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流体と希釈用の第2の流体とを含
    み、所定温度の処理流体の濃度を測定する方法であっ
    て、 前記処理流体と同じ温度に調整された第2の流体を、参
    照フローセルに流通、または充填させて、前記第2の流
    体の透過光強度(参照透過光強度)を測定する過程と、 前記処理流体を試料フローセルに流通させて、前記処理
    流体の透過光強度(試料透過光強度)を測定する過程
    と、 前記参照透過光強度を基準とした前記試料透過光強度に
    基づいて、処理流体の濃度を求める過程とを備えたこと
    を特徴とする濃度測定方法。
  2. 【請求項2】 薬液と溶媒とを混合して生成された処理
    液によって基板の処理を行う基板処理装置であって、 基板に処理液を作用させて基板の処理を行う基板処理部
    と、 薬液供給源からの薬液と溶媒供給源からの溶媒とを混合
    して生成された処理液を流通させて処理液を前記基板処
    理部へ導く配管と、 前記配管の途中に配設され、処理液の温度を調整する温
    度調整手段と、 前記温度調整手段が配設された位置よりも下流の前記配
    管の途中に配設され、処理液を流通させる試料フローセ
    ルと、 前記溶媒供給源から供給された溶媒が流通する参照フロ
    ーセルと、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルに光を照
    射する光源と、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルの各々を
    透過した光を検出する検出器と、 溶媒が前記参照フローセルを流通しているときの前記検
    出器の検出信号を取り込んで参照透過光強度として溶媒
    の透過光強度を測定するとともに、前記温度調整手段に
    よって溶媒と略同じ温度に調整された処理液が前記試料
    フローセルを流通しているときの前記検出器の検出信号
    を取り込んで試料透過光強度として処理液の透過光強度
    を測定し、前記溶媒の透過光強度を基準とした前記処理
    液の透過光強度に基づいて、処理液の濃度を求める濃度
    測定手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 薬液と溶媒とを混合して生成された処理
    液によって基板の処理を行う基板処理装置であって、 基板に処理液を作用させて基板の処理を行う基板処理部
    と、 薬液供給源からの薬液と溶媒供給源からの溶媒とを混合
    して生成された処理液を流通させて処理液を前記基板処
    理部へ導く配管と、 前記配管の途中に配設され、処理液を流通させる試料フ
    ローセルと、 前記溶媒供給源から供給された溶媒が流通する参照フロ
    ーセルと、 前記参照フローセルに供給される溶媒の温度を調整する
    温度調整手段と、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルに光を照
    射する光源と、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルの各々を
    透過した光を検出する検出器と、 前記温度調整手段によって処理液と略同じ温度に調整さ
    れた溶媒が前記参照フローセルを流通しているときの前
    記検出器の検出信号を取り込んで参照透過光強度として
    溶媒の透過光強度を測定するとともに、処理液が前記試
    料フローセルを流通しているときの前記検出器の検出信
    号を取り込んで試料透過光強度として処理液の透過光強
    度を測定し、前記溶媒の透過光強度を基準とした前記処
    理液の透過光強度に基づいて、処理液の濃度を求める濃
    度測定手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 薬液と溶媒とを混合して生成された処理
    液によって基板の処理を行う基板処理装置であって、 基板に処理液を作用させて基板の処理を行う基板処理部
    と、 薬液供給源からの薬液と溶媒供給源からの溶媒とを混合
    して生成された処理液を流通させて処理液を前記基板処
    理部へ導く配管と、 前記配管の途中に配設され、処理液の温度を調整する温
    度調整手段と、 前記温度調整手段が配設された位置よりも下流の前記配
    管の途中に配設され、処理液を流通させる試料フローセ
    ルと、 溶媒が充填された参照フローセルと、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルに光を照
    射する光源と、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルの各々を
    透過した光を検出する検出器と、 前記参照フローセルに溶媒が充填されているときの前記
    検出器の検出信号を取り込んで参照透過光強度として溶
    媒の透過光強度を測定するとともに、前記温度調整手段
    によって溶媒と略同じ温度に調整された処理液が前記試
    料フローセルを流通しているときの前記検出器の検出信
    号を取り込んで試料透過光強度として処理液の透過光強
    度を測定し、前記溶媒の透過光強度を基準とした前記処
    理液の透過光強度に基づいて、処理液の濃度を求める濃
    度測定手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 薬液と溶媒とを混合して生成された処理
    液によって基板の処理を行う基板処理装置であって、 基板に処理液を作用させて基板の処理を行う基板処理部
    と、 薬液供給源からの薬液と溶媒供給源からの溶媒とを混合
    して生成された処理液を流通させて処理液を前記基板処
    理部へ導く配管と、 前記配管の途中に配設され、処理液を流通させる試料フ
    ローセルと、 溶媒が充填された参照フローセルと、 前記参照フローセルに充填された溶媒の温度を調整する
    温度調整手段と、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルに光を照
    射する光源と、 前記試料フローセルおよび前記参照フローセルの各々を
    透過した光を検出する検出器と、 前記温度調整手段によって処理液と略同じ温度に調整さ
    れた溶媒が前記参照フローセルに充填されているときの
    前記検出器の検出信号を取り込んで参照透過光強度とし
    て溶媒の透過光強度を測定するとともに、処理液が前記
    試料フローセルを流通しているときの前記検出器の検出
    信号を取り込んで試料透過光強度として処理液の透過光
    強度を測定し、前記溶媒の透過光強度を基準とした前記
    処理液の透過光強度に基づいて、処理液の濃度を求める
    濃度測定手段と、 を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記濃度測定手段で求められた処理液の濃度が所定の濃
    度になるように、前記溶媒供給源からの溶媒供給量およ
    び前記薬液供給源からの薬液供給量の少なくとも一方の
    流量を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とす
    る基板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項5に記載の基板処
    理装置において、 処理液の温度が変化した場合に追随させて溶媒の温度が
    変わるように、前記温度調整手段を操作する溶媒温度制
    御手段をさらに備えたことを特徴とする基板処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008082846A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Fujifilm Corp 測定装置及び測定方法
JP2008268107A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Yokogawa Electric Corp センサユニット及びマイクロリアクタシステム

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