JPH11173645A - 吹出口装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部から気流が斜め方向に吹出されること
で気流を効率よく拡散させられ、短時間に空気調和効果
が得られる吹出口装置を提供する。 【解決手段】 開口領域内に中央偏流板１２が配設さ
れ、当該中央偏流板１２で偏流させた気流を傾斜させて
配置した外コーン部１１ａに沿わせて空気調和対象空間
へそれぞれ斜め方向に吹出させることにより、斜め下向
きに吹出した気流が垂直方向への到達距離を延して拡散
性を向上させると共に、吹出された気流に誘引及び撹拌
作用が生じ、より効率良く空気調和が行え、短時間に室
内の温度を所定の調整温度に均一化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和の対象と
なる空間に面して配置され、この空間に空気調和用の気
体を所定の向きへ吹出す吹出口装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】空気調和設備において、ダクトを通じて
送られる調和空気を室内空間に吹出す吹出口装置の一例
として、従来、図５に示すものがあった。この図５は従
来の吹出口装置の概略構成図である。

【０００３】前記図５において従来の吹出口装置１００
は、天井５０内に配設され、ダクト５１と接続されて調
和空気を供給される略筒状のネック部１０１ａを形成さ
れ、当該ネック部１０１ａに連通する矩形の開口領域を
有してなる開口枠体１０１と、矩形状の中空枠体１０２
ａ内側に複数の案内羽根１０２ｂを所定角度の傾斜状態
で平行に取付けて形成され、前記開口枠体１０１の開口
領域内側の四箇所の所定位置に着脱自在且つ取付けの向
きを変更可能に配設される気流案内体１０２と、前記開
口枠体１０１の室内側開口面を覆うように配設されるパ
ンチングメタル１０３とを備える構成である。

【０００４】上記した従来の吹出口装置１００では、ダ
クト５１から送られた調和空気が開口枠体１０１内を流
れ、気流が各気流案内体１０２の案内羽根１０２ｂに沿
って所定の向きに偏向され、パンチングメタル１０３の
各開口孔から吹出して天井５０に沿って水平に所定の向
きへ室内に吹出す。気流の吹出し方向は、気流案内体１
０２の取付け方によって一方向吹出しから四方向吹出し
まで吹出し方向の数及び吹出しの向きを調整できる仕組
みである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の吹出口装置は以
上のように構成されていたことから、吹出パターンを変
化させても、調和空気の気流が水平に吹出すことには変
りなく、吹出しの向きに垂直方向への変化を生じさせる
ことができないため、特に暖房に用いる場合、室内空気
より軽い暖気が天井５０に貼付く状態となって居住域ま
で到達させにくくなり、空気調和の効率が悪くなること
があるという課題を有した。また、冷房の場合は、水平
吹出のために居住域で賊風（ドラフト）として感じるこ
とはないものの、天井５０から居住域まで冷気が達する
のに少し時間がかかるという課題を有した。

【０００６】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、開口部から気流が斜め方向に吹出されること
で気流を効率よく拡散させられ、短時間に空気調和効果
が得られる吹出口装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る吹出口装置
は、空気調和用の気体が供給され、当該気体を空気調和
の対象となる空間へ吹出す略矩形断面の開口領域を有し
てなる開口枠体と、前記開口枠体の開口領域の少なくと
も略中央を含む所定部分を遮閉するように配設され、気
流を残りの非遮閉部分に偏流させる気流偏流手段と、前
記開口枠体の開口面に対し所定角度に傾斜させた傾斜面
として形成され、前記気流偏流手段に関して互いに対称
となる配置で複数配設される気流案内手段と、前記開口
枠体の空気調和対象空間側開口面を覆って配設され、多
数の所定の大きさの開口孔を穿設されてなる孔あき板と
を備えるものである。このように本発明によれば、開口
領域内に気流偏流手段が配設され、当該気流偏流手段で
偏流させた気流を傾斜させて配置した気流案内手段に沿
わせて空気調和対象空間へそれぞれ斜め方向に吹出させ
ることにより、斜め下向きに吹出した気流が垂直方向へ
の到達距離を延して拡散性を向上させると共に、吹出さ
れた気流に誘引及び撹拌作用が生じ、より効率良く空気
調和が行え、短時間に室内の温度を所定の調整温度に均
一化できる。また、斜め吹出のために居住域でドラフト
を感じることがなく、さらに天井面に吸込口を配設した
場合でもショートサーキットを生じにくい。

【０００８】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記開口枠体の空気調和対象空間寄りの部分を拡
開状に形成して外コーンを形成し、開口枠体と一体の前
記気流案内手段となし、前記気流偏流手段が、開口枠体
の開口面に平行な板状体で形成され、開口領域の略中央
を遮閉する中央偏流板、及び、前記開口枠体の開口領域
の各隅部に配設され、隅部からの気流の吹出を遮る隅部
遮閉体からなり、前記気流偏流手段の中央偏流板の各隅
部位置で上流側に垂直に起立させて配設される略板状体
の隅部起立板を備えるものである。このように本発明に
よれば、気流偏流手段が開口領域略中央の中央偏流板及
び各隅部の隅部遮閉体から形成され、これらで気流を気
流案内手段である外コーン内面に導いてそれぞれ傾斜方
向に沿わせることにより、確実に外コーン内面の傾斜方
向に沿う四方向にそれぞれ斜め下向きに吹出せることと
なり、気流の拡散性を向上させて効率の良い空気調和が
行える。また、隅部起立板を中央偏流板の隅部に配設し
ていることにより、確実に外コーンのコーナ部への気流
の進入を阻止でき、気流のバイパスを防いで気流の斜め
下向きへの吹出の強さを保つ。

【０００９】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記気流偏流手段が、開口枠体の開口面に平行な
板状体で形成され、前記開口枠体の対向する一組の側壁
間に掛渡されて開口領域の略中央を遮閉してなり、前記
開口枠体の対向する側壁の他の一組を前記気流偏流手段
を間に挟んで空気調和対象空間側に互いに拡開状となる
ように傾斜させ、開口枠体と一体の前記気流案内手段と
なすものである。このように本発明によれば、板状体で
形成される気流偏流手段が開口領域中央に配設され、気
流を開口枠体と一体化した気流案内手段内面側に導いて
調和空気をそれぞれ斜め方向に沿わせることにより、開
口部から確実に斜め下向き二方向に吹出せることとな
り、気流の拡散性を向上させて効率の良い空気調和が行
えることとなる。また、気流偏流手段が簡略な板状体で
あり、製造が容易でコストダウンを図れる。

【００１０】また、本発明に係る吹出口装置は必要に応
じて、前記気流偏流手段が、開口領域上流側に突出する
略四角錐状に形成され、開口領域の略中央を遮閉して配
設されてなる中央偏流体、及び、前記開口枠体の開口領
域の各隅部に配設され、隅部からの気流の吹出を遮る隅
部遮閉体としてなり、前記気流案内手段が、略板状体で
形成され、前記開口枠体の開口領域の非遮閉部分で前記
気流偏流手段の中央偏流体の各斜面とそれぞれ略平行を
なして複数配設されるものである。このように本発明に
よれば、気流偏流手段として開口領域内中央に四角錐状
の中央偏流体が配設されると共に、開口領域隅部には隅
部遮閉体が配設され、確実に隅部への気流の進入を阻止
しながら、気流を偏流させて前記中央偏流体の斜面及び
これに平行に配設された気流案内手段に沿わせて斜め下
向き四方向に確実に吹出せることにより、気流の拡散性
を向上させて効率の良い空気調和が行えることとなる。

【００１１】

【発明の実施の形態】（本発明の第１の実施の形態）以
下、本発明の第１の実施の形態に係る吹出口装置を図１
及び図２に基づいて説明する。この図１は本実施の形態
に係る吹出口装置の概略構成図、図２は本実施の形態に
係る吹出口装置の要部斜視図である。

【００１２】前記各図に示すように、本実施の形態に係
る吹出口装置１は、正方形断面の開口領域を形成され、
天井５０内に配設され、ダクト５１と接続されて調和空
気を供給される開口枠体１１と、この開口枠体１１の開
口領域内に配設され、気流偏流手段の一方をなし、複数
の隅部起立板１２ａを配設されてなる板状体の中央偏流
板１２と、気流偏流手段の他方をなして開口領域コーナ
部に配設される隅部遮閉体１３と、前記開口枠体１１の
室内空間側開口面を覆って配設される孔あき板としての
パンチングメタル１４とを備える構成である。

【００１３】前記開口枠体１１は、室内空間寄りの部分
に気流案内手段として拡開形状の外コーン１１ａを形成
されると共に、この外コーン１１ａのコーナ部分に気流
偏流手段の一部をなす板状体の隅部遮閉体１３を一体に
配設し、中央偏流板１２によって偏流した気流がコーナ
部分から吹出さないようにしてなる構成である。

【００１４】前記中央偏流板１２は、矩形状の板状体の
四隅に略矩形の切欠きを形成し、この四箇所の切欠き部
分の縁に中央偏流板１２に対して垂直に起立した隅部起
立板１２ａを形成されてなる構成である。前記パンチン
グメタル１４は、φ３ｍｍの開口孔が千鳥状配置に多数
所定間隔で穿設されてなる所定厚さの板状体で、天井５
０に表面を合わせて配設される構成である。なお、パン
チングメタル１４と開口枠体１１縁部との間にはパッキ
ン１５が介装されている。

【００１５】次に、前記構成に基づく吹出口装置１にお
ける吹出動作について説明する。ダクト５１から送られ
た調和空気は、開口枠体１１内を流れて中央偏流板１２
に達し、この中央偏流板１２に遮られて水平に向きを変
え、そのまま中央偏流板１２に沿って開口枠体１１の開
口領域外周部分へ偏流され、さらに隅部起立板１２ａに
遮られてコーナ部分へ行かずに外コーン１１ａの各内面
に達する。

【００１６】気流は隅部遮閉体１３でコーナ部分への流
れ込みを阻まれつつ、外コーン１１ａ内面に沿って流
れ、パンチングメタル１４の各開口孔から斜めに傾いた
向きへ広がりをもって室内に吹出す（図１参照）。

【００１７】調和空気を天井５０から斜め下向きに吹出
すことで、居住域におけるドラフトを感じにくい状態な
がら、気流は室内空気を誘引してこれらと混合・拡散し
やすく、短時間に効率よく空気調和が行えることとな
る。また、斜め下方への吹出のために天井付近への室内
空気の誘引量が少なく、汚れた室内空気による天井面の
汚染が発生しにくくなると共に、システム天井として吸
込口を近傍に配設された場合でも、調和空気吸込みによ
るショートサーキット量は少ない。

【００１８】このように、本実施の形態に係る吹出口装
置１では、中央偏流板１２及びこれから垂直に起立する
隅部起立板１２ａが開口領域内に配設され、調和空気を
天井面から室内空間に四つの斜め方向にそれぞれ吹出す
ことにより、気流は垂直方向にも広がり、且つ室内空気
を誘引してこれらと混合することとなり、室内空気への
調和空気の拡散が促進され、効率よく空気調和が行え
る。また、隅部起立板１２ａ及び隅部遮閉体１３を配設
していることで、気流が外コーン１１ａのコーナ部へ流
れにくく、表面に沿った気流を垂直方向に流下させる性
質を有するコーナ部への気流流入を防いで、確実に外コ
ーン１１ａの面の傾斜方向のみに吹出せることとなり、
斜めに吹出す気流の勢いを維持できる。

【００１９】（本発明の第２の実施の形態）本発明の第
２の実施の形態に係る吹出口装置を図３に基づいて説明
する。この図３は本実施の形態に係る吹出口装置の概略
構成図である。

【００２０】前記図３に示すように、本実施の形態に係
る吹出口装置２は、前記第１の実施の形態と同様に、開
口枠体２１と、中央偏流板２２と、パンチングメタル２
３とを備える一方、異なる構成として、開口枠体２１及
び中央偏流板２２の形状を異ならせて形成され、隅部遮
閉体を省いた構成を有するものである。

【００２１】前記開口枠体２１は、室内空間寄りの部分
のうち、矩形の開口領域を挟んで対向する二組の側壁の
いずれか一組を気流案内手段として傾斜面２１ａに形成
し、中央偏流板２２に偏流されて吹出す気流がそのまま
いずれかの傾斜面２１ａに沿って吹出すように形成され
る構成である。前記中央偏流板２２は、開口枠体２１の
開口領域の略中央に掛るように渡設される矩形状の板状
体からなる構成である。

【００２２】次に、前記構成に基づく吹出口装置２にお
ける吹出動作について説明する。ダクト５１から送られ
た調和空気は、開口枠体２１内を流れて中央偏流板２２
に達し、この中央偏流板２２に遮られて水平に向きを変
え、そのまま中央偏流板２２に沿って開口枠体２１の開
口領域外周部分へ偏流され、傾斜面２１ａに達する。気
流は傾斜面２１ａに沿って流れ、パンチングメタル２３
の各開口孔から斜めに傾いた向きへ広がりをもって室内
に吹出す（図３参照）。

【００２３】このように、本実施の形態に係る吹出口装
置２では、中央偏流板２２が開口領域内に配設され、調
和空気を天井面から二つの斜め方向に吹出すことによ
り、前記第１の実施の形態と同様、気流は垂直方向にも
広がり、且つ室内空気を誘引してこれらと混合すること
となり、室内空気への調和空気の拡散が促進され、効率
よく空気調和が行える。

【００２４】（本発明の第３の実施の形態）本発明の第
３の実施の形態に係る吹出口装置を図４に基づいて説明
する。この図４は本実施の形態に係る吹出口装置の概略
構成図である。

【００２５】前記各図に示すように、本実施の形態に係
る吹出口装置３は、前記第１の実施の形態と同様に、開
口枠体３１と、パンチングメタル３４とを備える一方、
異なる構成として、中央偏流板の代りに略四角錐状の中
央偏流体３２を配設されると共に、気流案内手段として
略板状体の案内羽根３５を備え、開口枠体３１及び隅部
遮閉体３３の形状を異ならせて形成される構成を有する
ものである。

【００２６】前記開口枠体３１は、正方形断面の開口領
域を有する略箱状体で形成され、天井５０内でダクト５
１と接続されて調和空気を供給され、室内側開口部分か
ら室内空間へ向け吹出す構成である。前記中央偏流体３
２は、開口枠体３１の開口面から上流側に突出する略四
角錐状に形成され、開口領域の略中央を遮閉して配設さ
れてなる構成である。

【００２７】前記隅部遮閉体３３は、略板状体で形成さ
れ、開口枠体３１の開口領域の各隅部に配設され、隅部
からの気流の吹出を遮る構成である。前記案内羽根３５
は、略板状体で形成され、前記開口枠体３１の開口領域
の非遮閉部分で前記中央偏流体３２の各斜面とそれぞれ
略平行をなして四方にそれぞれ複数枚並列に配設される
構成である。

【００２８】次に、前記構成に基づく吹出口装置３にお
ける吹出動作について説明する。ダクト５１から送られ
た調和空気は、開口枠体３１内を流れて中央偏流体３２
に達し、この中央偏流体３２に遮られて各斜面に沿うよ
うに向きを変え、そのまま中央偏流体３２の各斜面に沿
って開口枠体３１の開口領域外周寄りに偏流される。

【００２９】気流は中央偏流体３２側方の案内羽根３５
にも達し、各案内羽根３５に沿って斜めに流れ、隅部遮
閉体３３でコーナ部分への流れ込みを阻まれつつ、パン
チングメタル３４の各開口孔から斜めに傾いた向きへ広
がりをもって室内に吹出す（図４参照）。

【００３０】このように、本実施の形態に係る吹出口装
置３では、中央偏流体３２が開口領域内に配設され、調
和空気を天井面から四つの斜め方向に吹出すことによ
り、前記第１の実施の形態と同様、気流は垂直方向にも
広がり、且つ室内空気を誘引してこれらと混合すること
となり、室内空気への調和空気の拡散が促進され、効率
よく空気調和が行える。

【００３１】

【発明の効果】以上のように本発明においては、開口領
域内に気流偏流手段が配設され、当該気流偏流手段で偏
流させた気流を傾斜させて配置した気流案内手段に沿わ
せてそれぞれ斜め方向に吹出させることにより、斜め下
向きに吹出した気流が垂直方向への到達距離を延して拡
散性を向上させると共に、吹出された気流に誘引及び撹
拌作用が生じ、より効率良く空気調和が行え、短時間に
室内の温度を所定の調整温度に均一化できるという効果
を奏する。また、斜め吹出のために居住域でドラフトを
感じることがなく、さらに天井面に吸込口を配設した場
合でもショートサーキットを生じにくいという効果を有
する。また、本発明においては、気流偏流手段が開口領
域略中央の中央偏流板及び各隅部の隅部遮閉体から形成
され、これらで気流を気流案内手段である外コーン内面
に導いてそれぞれ傾斜方向に沿わせることにより、確実
に外コーン内面の傾斜方向に沿う四方向にそれぞれ斜め
下向きに吹出せることとなり、気流の拡散性を向上させ
て効率の良い空気調和が行えるという効果を有する。ま
た、隅部起立板を中央偏流板の隅部に配設していること
により、確実に外コーンのコーナ部への気流の進入を阻
止でき、気流のバイパスを防いで気流の斜め下向きへの
吹出しの強さを保つという効果を有する。また、本発明
においては、板状体で形成される気流偏流手段が開口領
域中央に配設され、気流を開口枠体と一体化した気流案
内手段内面側に導いて調和空気をそれぞれ斜め方向に沿
わせることにより、開口部から確実に斜め下向き二方向
に吹出せることとなり、気流の拡散性を向上させて効率
の良い空気調和が行えるという効果を有する。また、気
流偏流手段が簡略な板状体であり、製造が容易でコスト
ダウンを図れるという効果を有する。また、本発明にお
いては、気流偏流手段として開口領域内中央に四角錐状
の中央偏流体が配設されると共に、開口領域隅部には隅
部遮閉体が配設され、確実に隅部への気流の進入を阻止
しながら、気流を偏流させて前記中央偏流体の斜面及び
これに平行に配設された気流案内手段に沿わせて斜め下
向き四方向に確実に吹出せることにより、気流の拡散性
を向上させて効率の良い空気調和が行えるという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明の第１の実施の形態に係る吹出
口装置の概略構成断面図である。（Ｂ）は本発明の第１
の実施の形態に係る吹出口装置の概略構成底面図であ
る。

【図２】本発明の第１の実施の形態に係る吹出口装置の
要部斜視図である。

【図３】（Ａ）は本発明の第２の実施の形態に係る吹出
口装置の概略構成断面図である。（Ｂ）は本発明の第２
の実施の形態に係る吹出口装置の概略構成底面図であ
る。

【図４】（Ａ）は本発明の第３の実施の形態に係る吹出
口装置の概略構成断面図である。（Ｂ）は本発明の第３
の実施の形態に係る吹出口装置の概略構成底面図であ
る。

【図５】（Ａ）は従来の吹出口装置の概略構成断面図で
ある。（Ｂ）は従来の吹出口装置の概略構成底面図であ
る。

【符号の説明】

１、２、３、１００ 吹出口装置 １１、２１、３１、１０１ 開口枠体 １１ａ 外コーン部 １２、２２ 中央偏流板 １２ａ 隅部起立板 １３、３３ 隅部遮閉体 １４、２３、３４、１０３ パンチングメタル １５、２４、３６ パッキン ２１ａ 傾斜面 ３２ 中央偏流体 ３５、１０２ｂ 案内羽根 ５０ 天井 ５１ ダクト １０１ａ ネック部 １０２ 気流案内体 １０２ａ 中空枠体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気調和用の気体が供給され、当該気体
   を空気調和の対象となる空間へ吹出す略矩形断面の開口
   領域を有してなる開口枠体と、 前記開口枠体の開口領域の少なくとも略中央を含む所定
   部分を遮閉するように配設され、気流を残りの非遮閉部
   分に偏流させる気流偏流手段と、 前記開口枠体の開口面に対し所定角度に傾斜させた傾斜
   面として形成され、前記気流偏流手段に関して互いに対
   称となる配置で複数配設される気流案内手段と、 前記開口枠体の空気調和対象空間側開口面を覆って配設
   され、多数の所定の大きさの開口孔を穿設されてなる孔
   あき板とを備えることを特徴とする吹出口装置。
2. 【請求項２】 前記請求項１に記載の吹出口装置におい
   て、 前記開口枠体の空気調和対象空間寄りの部分を拡開状に
   形成して外コーンを形成し、開口枠体と一体の前記気流
   案内手段となし、 前記気流偏流手段が、前記開口枠体の開口面に平行な板
   状体で形成され、開口領域の略中央を遮閉する中央偏流
   板、及び、前記開口枠体の開口領域の各隅部に配設さ
   れ、隅部からの気流の吹出を遮る隅部遮閉体からなり、 前記気流偏流手段の中央偏流板の各隅部位置で上流側に
   垂直に起立させて配設される略板状体の隅部起立板を備
   えることを特徴とする吹出口装置。
3. 【請求項３】 前記請求項１に記載の吹出口装置におい
   て、 前記気流偏流手段が、開口枠体の開口面に平行な板状体
   で形成され、前記開口枠体の対向する一組の側壁間に渡
   設されて開口領域の略中央を遮閉してなり、 前記開口枠体の対向する側壁の他の一組を前記気流偏流
   手段を間に挟んで空気調和対象空間側に互いに拡開状と
   なるように傾斜させ、開口枠体と一体の前記気流案内手
   段となすことを特徴とする吹出口装置。
4. 【請求項４】 前記請求項１に記載の吹出口装置におい
   て、 前記気流偏流手段が、開口領域上流側に突出する略四角
   錐状に形成され、開口領域の略中央を遮閉して配設され
   てなる中央偏流体、及び、前記開口枠体の開口領域の各
   隅部に配設され、隅部からの気流の吹出を遮る隅部遮閉
   体としてなり、 前記気流案内手段が、略板状体で形成され、前記開口枠
   体の開口領域の非遮閉部分で前記気流偏流手段の中央偏
   流体の各斜面とそれぞれ略平行をなして複数配設される
   ことを特徴とする吹出口装置。