JPH11173237A - 可変吐出量高圧ポンプ - Google Patents

可変吐出量高圧ポンプ

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JPH11173237A
JPH11173237A JP9340171A JP34017197A JPH11173237A JP H11173237 A JPH11173237 A JP H11173237A JP 9340171 A JP9340171 A JP 9340171A JP 34017197 A JP34017197 A JP 34017197A JP H11173237 A JPH11173237 A JP H11173237A
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牧野  正晃
Shigeiku Enomoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの回転数が上昇し、ポンプの送油率
が高い状態でも蓄圧配管へ圧送する流量制御が容易かつ
確実にでき、しかも装置の大型化、電力の増大を伴わ
ず、流量制御弁の応答遅れ等の問題も無く、かつ、カム
ローラとカムの衝突も無いポンプを提供する。 【解決手段】 圧力室23と低圧流路11との間に、低
圧流路11から圧力室23へ向かう方向のみに流体を流
す第1の逆止弁4のみを設け、プランジャ21を往復運
動させるカム13に可変カムプロフィールを形成すると
共に、カム13の移動手段6を備えているので、これま
でに提案してきた吸入調量式ポンプのように圧力室と低
圧流路との間には流量制御用の電磁弁等は設けておら
ず、常に全量吸入、全量圧送がなされ、その量は可変カ
ム13のカムリフト量によって制御するというものであ
るので、流量制御電磁弁の自閉、応答遅れ、また、カム
13とカムローラ22の衝突による騒音や信頼性の問題
が無い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディーゼル
機関のコモンレール噴射システムにおいて、高圧流体を
圧送供給するために用いられる可変吐出量高圧ポンプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関に燃料を噴射するシステ
ムの1つとして、コモンレール噴射システムが知られて
いる。コモンレール噴射システムでは各気筒に連通する
共通の蓄圧配管(コモンレール)が設けられ、ここに可
変吐出量高圧ポンプによって必要な流量の高圧燃料を圧
送供給することにより、蓄圧配管の燃料圧力を一定に保
持している。蓄圧配管内の高圧燃料は所定のタイミング
でインジェクタにより各気筒に噴射される(例えば、特
開昭64−73166号公報等)。
【0003】図14は、このような用途に用いられる従
来の可変吐出量高圧ポンプの一例を示す中心軸に沿った
要部の横断面図である。図14において、シリンダ91
内には図示しないカムによって駆動されるプランジャ9
2が往復動自在に嵌挿され、シリンダ91の内装面とプ
ランジャ92の上端面とで圧力室93を形成している。
該圧力室93の上方には電磁弁94が取り付けられてお
り、電磁弁94はその内部に形成された低圧流路95と
圧力室93の間を開閉する弁体96を有している。
【0004】弁体96は、コイル97に通電しない図示
の状態で開弁位置にあり、燃料は、プランジャ92の下
降時に、図略の低圧供給ポンプより低圧流路95、弁体
96周りの間隙を経て圧力室93内に導入される。コイ
ル97に通電すると弁体96は上方へ吸引され、その略
円錐状の先端部がシート部98に着座して閉弁する。同
時にプランジャ92の上昇によって、圧力室93内の燃
料が加圧され、圧力室93の側壁に設けた流路99より
蓄圧配管へ圧送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プランジャ
92の上昇中は、圧力室93内の燃料圧により弁体96
に閉弁方向の力が作用するため、弁体96は一度閉弁す
ると、コイル97への通電を停止しても開弁しない。こ
のため、前記構成の可変吐出量高圧ポンプでは、蓄圧配
管へ送る流量の制御を、閉弁時期を制御する、いわゆる
プレストローク制御にて行っている。すなわち、プラン
ジャ92が上昇行程に移った後、直ちに閉弁せず、圧力
室93内の燃料が所定量となるまで開弁状態を保持し
て、余剰の燃料を低圧通路95側へ逃がし、しかる後、
閉弁して加圧を開始することで、必要量の加圧流体を蓄
圧配管へ圧送している。
【0006】ところが、エンジンの回転数の上昇に伴
い、ポンプの送油率が高くなると、弁体96が閉弁信号
とは無関係に閉弁(自閉)するという問題が生ずる。こ
れは、プランジャ92の上昇時、弁体96が下端面に圧
力室93内の燃料の動圧を直接受けること、弁体96と
シート部98の間の間隙より低圧流路95へ向けて流れ
る燃料の絞り効果により閉弁方向の力を受けること等に
よるもので、流量制御が適切になされないおそれがあ
る。
【0007】この対策としては、弁体96の作動ストロ
ークを大きくするか、弁体96の復帰用スプリング力を
大きくすることが考えられるが、いずれの場合も、閉弁
応答性の低下につながる。閉弁応答性を維持するために
はコイルに通電する電力を多大にしたり、体格を大きく
して電磁弁の吸引力を増加させる必要があり、電磁弁の
電力コスト、製作コストの上昇を招くという問題があっ
た。
【0008】また、前記構成の可変吐出量高圧ポンプで
は、圧力室93への流路の開閉を電磁弁94で行ってお
り、閉弁信号に対し弁体96が着座して流路を閉鎖する
までに一定の時間を要することから、通常この作動応答
時間を予め計算して閉弁タイミングを制御している。と
ころが、エンジンの回転数が上昇し、ポンプの送油率が
高くなると、開閉動作が間に合わなくなり、十分な制御
ができなくなるおそれがあった。
【0009】図13は従来の可変吐出量高圧ポンプにか
わり、本発明者らが提案してきた可変吐出量高圧ポンプ
に関するものであり、(A)は中心軸に沿った横断面
図、(B)はカムリフトの様子、制御方法、プランジャ
やカムローラの作動、圧送量や駆動トルクの変化を示す
作動説明図である。そこで、本発明者らは、エンジンの
回転数が上昇し、ポンプの送油率が高い状態でも、蓄圧
配管へ圧送する流量制御が容易かつ確実にでき、しかも
装置の大型化や電力の増大を伴わず、また、流路の開閉
に電磁弁を用いることによる応答遅れ等の不具合を解消
するため、図13に示す吸入調量式のポンプを提案して
きた。
【0010】ところが、図13(A)に示すような構成
の吸入調量式ポンプの場合、(B)に示すように全量圧
送時以外の通常の運転状態すなわち調量時においては、
カムローラとカムとが衝突するため騒音問題や信頼性の
問題があった。また、圧送量が少ない調量時においても
送油率は変わらないため、ポンプのピーク駆動トルクは
全量圧送時と同じである。
【0011】しかして、本発明は、エンジンの回転数が
上昇し、ポンプの送油率が高い状態でも蓄圧配管へ圧送
する流量制御が容易かつ確実にでき、しかも装置の大型
化、電力の増大を伴わず、流量制御弁の応答遅れ等の問
題も無く、かつ、前記のカムローラとカムの衝突も無い
ポンプを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は請求項1ないし請求項8に記載の技術的手
段を採用する。請求項1に記載の発明によれば、圧力室
と低圧流路との間に、低圧流路から圧力室へ向かう方向
のみに流体を流す第1の逆止弁のみを設け、プランジャ
を往復運動させるカムに可変カムプロフィールを形成す
ると共に、カムの移動手段を備えているので、これまで
に提案してきた吸入調量式ポンプのように圧力室と低圧
流路との間には流量制御用の電磁弁等は設けておらず、
常に全量吸入、全量圧送がなされ、その量は可変カムの
カムリフト量によって制御するというものであるので、
流量制御電磁弁の自閉、応答遅れ、また、カムとカムロ
ーラの衝突による騒音や信頼性の問題が無い。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、低圧流路
とカム背圧室との間に第1の絞りを設け、カム背圧室か
らカムの移動手段をなす流量制御弁を介してポンプ室
(ポンプ内部)またはリターン流路に接続した。これは
カムの移動手段として、カム背圧室に流入する低圧流体
の圧力により、カムを移動する(カムリフト量を変え
る)というもので、カム背圧室の圧力は、流量制御弁か
ら流出する流量によって、カム背圧室の圧力を調整(低
圧流路から第1の絞りを介して流入する量と、流量制御
弁から流出する量とのバランスでカム背圧室の圧力を調
整)し、カムを移動させて吸入量(圧送量)を制御する
ものである。
【0014】よって、流量制御弁には高圧が作用しない
ため、小型で、低コストなものでよい。また、装置の大
型化や電力の増大の必要が無い。請求項3に記載の発明
によれば、低圧流路とカム背圧室との間にカムの移動手
段をなす流量制御弁を設け、カム背圧室から第2の絞り
を介してポンプ室(ポンプ内部)またはリターン流路に
接続した。
【0015】これも、カム背圧室に流入する低圧流体の
圧力により、カムを移動する(カムリフト量を変える)
というもので、カム背圧室の圧力は、流量制御弁から流
入する流量によってカム背圧室の圧力を調整(低圧流路
から流量制御弁を介して流入する量と第2の絞りを介し
て流出する量とのバランスでカム背圧室の圧力を調整)
し、カムを移動させて吸入量(圧送量)を制御するもの
である。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、カム背圧
室の直前に低圧流路からカム背圧室へ向かう方向のみに
流体を流す第2の逆止弁と、カム背圧室にポンプ室(ポ
ンプ内部)に連通する第3の絞りを設けた。これによ
り、圧送時のカムローラの反力によるカムの移動(すな
わち、圧送量の変動)を抑制できる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、流量制御
弁を電磁弁とした。流量制御弁には低圧のみで高圧が作
用しないため、電磁弁は小型で低コストなもので良く、
制御性が良い。また、装置の大型化や電力の増大の必要
が無い。請求項6に記載の発明によれば、電磁弁の弁体
の両端面を連通する連通孔を設けることにより弁体の両
端面に作用する圧力差を解消した。
【0018】これにより、電磁弁に流体圧が作用するこ
とを防止し、作動不良を防止することができる。請求項
7に記載の発明によれば、流量制御弁を面積絞り弁とし
た。この流量制御弁にも低圧のみで高圧が作用しないた
め、小型で、低コストなものでよい。また、装置の大型
化や電力の増大の必要が無い。
【0019】請求項8に記載の発明によれば、流量制御
弁への通電を制御する制御手段をなす電子制御ユニット
を有し、カム背圧室の圧力を制御する。これにより、流
量制御弁が電磁弁の場合は駆動周波数やデューティ比を
制御することにより、流量制御弁が面積絞り弁(リニア
ソレノイドやステッピングモータにより作動)の場合は
電流値や励磁パターン(通電パターン)を制御すること
により、カム背圧室を所望の圧力に調整することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の可変吐出量高圧ポ
ンプをディーゼルエンジンのコモンレール噴射システム
に適用した第1実施形態を図面を参照して説明する。図
1ないし図8は本発明の第1実施形態に関するもので、
図1は可変吐出量高圧ポンプの中心軸に沿った横断面
図、図2は図1中のC−C断面図、図3は図1中のA−
A断面図、B−B断面図、C−C断面図におけるカム1
3のカム面13aを重ね合わせて比較したカム13の横
断面図である。
【0021】図4は本発明の可変吐出量高圧ポンプPを
ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用
したシステム系統図である。図5は電磁弁6の作動によ
り圧送量を変える場合の可変吐出量高圧ポンプPの制御
状況、カムリフトによるプランジャの作動、圧送量や駆
動トルクの変化を示すタイムチャートである。
【0022】図6は電磁弁6の作動によりカム13を図
中左右方向に移動させることによって、カムローラ22
とカム13のカム面との当接位置を変える場合の各部の
作動を示す中心軸に沿った要部横断面図であり、(A)
は燃料圧送量が全量の時であり、(B)は燃料圧送量が
半分の時であり、(C)は燃料圧送量が少量の時であ
り、(D)は燃料圧送量がゼロの時を各々示す。
【0023】図7は電子制御ユニットECUによる可変
吐出量高圧ポンプの制御の一例を示すフローチャートで
ある。図8は電磁弁6の作動状態を示す中心軸に沿った
横断面図であり、(A)は閉弁時の状態、(B)は開弁
時の状態を各々示す。図4のシステム系統図において、
エンジンEには各気筒の燃焼室に対応する複数のインジ
ェクタIが配設され、これらインジェクタIは各気筒共
通の高圧蓄圧配管、いわゆるコモンレールRに接続され
ている。インジェクタIからエンジンEの各燃焼室への
燃料の噴射は、噴射制御用電磁弁B1のON−OFFに
より制御され、電磁弁B1が開弁している間、コモンレ
ールR内の燃料がインジェクタIによりエンジンEに噴
射される。従って、コモンレールRには連続的に燃料噴
射圧に相当する高い所定圧の燃料が蓄圧される必要があ
り、そのために供給配管R1、吐出弁B2を経て、本発
明の可変吐出量高圧ポンプPが接続される。
【0024】この可変吐出量高圧ポンプPは、燃料タン
クTから吸入される燃料を高圧に加圧し、コモンレール
R内の燃料を高圧に制御するものである。コモンレール
Rには、コモンレール圧力を検出する圧力センサS1が
配設されており、システムを制御する制御手段となる電
子制御ユニットECUは、この圧力センサS1からの信
号が予め設定した最適値となるように、可変吐出量高圧
ポンプPの吐出量を決定して吐出制御装置P2に制御信
号を出力する。電子制御ユニットECUには、さらに、
エンジン回転数センサS2、TDC(上死点)センサS
3、スロットルセンサS4、温度センサS5により、回
転数、TDCの位置、アクセル開度、温度の情報が入力
され、電子制御ユニットECUは、これらの信号により
判別されるエンジン状態に応じて噴射量制御用電磁弁B
1に制御信号を出力する。
【0025】次に、図1及び図2により前記可変吐出量
高圧ポンプPの詳細について説明する。図において、ポ
ンプハウジング1内にはベアリングD2、ブッシュD1
を介してドライブシャフトDが回転可能に支持されてお
り、このドライブシャフトDには、燃料タンクT(図
4)から燃料を吸い上げて低圧流路たるフィード流路1
1に圧送供給するベーン式のフィードポンプP1が連結
されている。前記ドライブシャフトDの右端部には、軸
方向に摺動自在なカム13が設けてあり、該カム13は
キーWを介して前記ドライブシャフトDと共にエンジン
の回転数の1/2の速度で回転するようになしてある。
このカム13が回転すると、半月状の板P11を介して
前記フィードポンプP1のロータP12が回転し、その
回転により燃料タンクTから燃料が図示しないインレッ
トバルブより図示しない流路を通って前記フィードポン
プP1内空間(ロータP12とケーシングP13とカバ
ーP14、P15とに囲まれた空間)に導入される。導
入された燃料は、ロータP12の回転に伴いロータP1
2に配設されたベーンP16によって図示しない流路を
経てフィード流路11に圧送される。
【0026】フィード流路11内の低圧燃料(低圧流
体)は、以下に示すようにコモンレールへの圧送用に使
用されるだけでなく、絞り流路Sよりポンプ内に流入
し、ポンプ内部の潤滑にも使用される。潤滑された燃料
はバルブVから出て燃料タンクTに戻される。また、ポ
ンプ内部の圧力はほとんど大気圧となるようにバルブV
により調整されている。
【0027】ポンプハウジング1の右端開口にはヘッド
Hが嵌着されており、該ヘッドHは左端中央部が突出し
て前記カム13内に挿通位置している。このヘッドHの
左端中央部には、複数のシリンダたる摺動孔2aが設け
てあり(図2)、これら複数の摺動孔2a内にはそれぞ
れプランジャ21が往復動自在かつ摺動自在に支持され
ている。各プランジャ21の外側端部にはシュー21a
が設けられ、各シュー21aにカムローラ22が回転自
在に保持されている。シュー21aはガイド200によ
り、半径方向のみに移動可能になっておりガイド200
は図示しないボルトによりヘッドHに固定されている。
【0028】前記カム13は、このカムローラ22の外
周に摺接可能に配置されており、前記カム13の内周面
には、等間隔で配置された複数のカム山を有するカム面
13aが形成してある。カム面13aは図3に示すよう
に位置によりカムリフトが変わるようになっている。各
プランジャ21の内方側端面と各摺動孔2aの内壁面と
の間に形成される空間は、圧力室23となしてある。し
かして、ドライブシャフトDと共にカム13が回転する
と、プランジャ21が摺動孔2a内を往復動し、圧力室
23内の燃料を加圧する。なお、図2はプランジャ21
が最下降点にある状態を示している。
【0029】加圧された燃料は、圧力室23に連通する
吐出孔24(図1)より、ヘッドH壁に固定した図4中
のB2に相当する吐出弁3を経て、高圧流路すなわち蓄
圧配管であるコモンレールR(図4)に圧送される。吐
出弁3は、弁体31とこれを閉弁方向に付勢するリター
ンスプリング32を有し、加圧燃料が所定圧を越えると
リターンスプリング32のスプリング力に抗して開弁
し、高圧流路である吐出流路33に加圧燃料を吐出す
る。
【0030】図1において、ドライブシャフトDとカム
13の左端面により形成された空間はカム背圧室Cとし
てあり、カム背圧室Cと低圧流路(フィード流路)11
は、ハウジング1内の第1の絞りK1、空間1a、ブッ
シュD1の連通路D1a、ドライブシャフトDの溝D
a、流路Db、Dcを介して連通している。また、カム
背圧室Cと電磁弁6は前記の流路Db、Dc、溝Da、
連通路D1a、空間1a、ハウジング内の流路1b、燃
料溜まり1cを介して連通している。電磁弁のバルブ下
面の流路1dは図示しない流路を通って、ポンプ室20
1をなすポンプ内部(大気圧)か、リターン流路202
につながっている。
【0031】カム13には、図1左方向に付勢するスプ
リングSPが設けてあり、カム13の移動は前記カム背
圧室Cの圧力による図1右方向の力とスプリングSPの
バネ力とのバランスで位置が決定される。つまり、カム
ローラ22とカム13の内周面の摺接する位置によりカ
ムリフト量が変わるようになっている。カム13の位置
は、最大圧送時はドライブシャフトDの右端とカム13
の左端が接した状態(図1の状態)であり、圧送量がゼ
ロ(圧送しない)の時は、カム13の右端がガイド20
0の左端と接する時である(図6(D)参照)。 な
お、図1の可変吐出量高圧ポンプは1回あたりの幾何学
的最大圧送量は226mm 3 /stで、プランジャ径は
直径6mm、カムリフトは2mmである。
【0032】図1において、ヘッドHの右端部には、ス
トッパ41、弁部材である第1の逆止弁4を介して、ロ
ックアダプタ5のみが組み付けられ、低圧流路(フィー
ド流路)11から圧力室23までは逆止弁4のみが存在
する。電磁弁6は、前記燃料溜まり1cを介してポンプ
室201またはリターン流路202に連通する流路1d
とカム背圧室Cとの間を開閉するように配設され、電磁
弁6を通してカム背圧室Cから流出する量を制御してい
る。そして、この流出量を前記低圧流路11から第1の
絞りK1を通して流入する量のバランスで前記カム背圧
室Cの圧力を調整することにより、カムの位置、すなわ
ちカムリフト量を制御している。
【0033】前記第1の逆止弁4は、図1に示すよう
に、ハウジング42を左右方向に貫通する流路43と該
流路43を開閉する弁体44を有する。前記流路43
は、途中で圧力室23方向(図の左方)に拡径して円錐
状のシート面45をなし、弁体44は、ストッパ41内
に保持されるスプリング46によって右方に付勢されて
シート面45に着座している。このように、第1の逆止
弁4は図示の状態で閉弁しており、フィード流路11を
経て圧力室23に流入する燃料の圧力で開弁するように
なしてある。この時、逆止弁4のシート面45、ストッ
パ41内の流路を経て前記圧力室23へ燃料が流入す
る。前記弁体44は、前記圧力室23の加圧が開始され
ると閉弁し、燃料の圧送終了までこれを保持する。な
お、弁体44は、外周面に軸方向に延びる溝を有し、こ
の溝を介して燃料が流れるようになしてある。
【0034】前記電磁弁6は、図8に示すようにコイル
62を内蔵するハウジング61と、その左端部に嵌合固
定されるバルブボディ71を有し、ハウジング61の外
周に設けたフランジ63にてポンプハウジング1に固定
されている。前記バルブボディ71内には、弁体たるニ
ードル弁73が摺動可能に保持され、該ニードル弁73
の左端部周りに設けた環状の流路72と前記ニードル弁
73左方の流路74との間を開閉するようになしてあ
る。前記環状の流路72は、図1に示すように前記バル
ブボディ71とポンプハウジング1の間に形成される燃
料溜まり1c、ポンプハウジング1内の流路1b、1
a、D1a、Da、Db、Dcを介して前記カム背圧室
Cに連通しており、前記流路74は流路1dを介してポ
ンプ内部またはリターン流路に連通している。前記流路
74の右端部には略円錐状のシート面75が形成され、
前記ニードル弁73の略円錐状の先端部が該シート面7
5に着座して、前記流路72、74間を閉鎖するように
なしてある。
【0035】ここで、ニードル弁73は、摺動部の径
と、シートエッジ部(閉弁時のシート面75との当接端
縁)の径とが等しくなるようにする。この時、ニードル
弁73周りの流路72内に供給される燃料がニードル弁
73を左方に押す力と右方に押す力とが釣り合うため、
フィード燃料による油圧作用力は発生しない。また、流
路72に至る燃料流路途中には、通常、フィルタを設け
て、ニードル弁73とシート面75の間に異物が入って
常時開弁状態になることを防止している。フィルタは、
例えば金属メッシュよりなり、その目開きがニードル弁
73の最大リフト時の流路面積よりも小さくなっていれ
ばよい。
【0036】しかして、コイル62に通電しない図8
(A)の状態では、前記ニードル弁73の先端部がバル
ブボディ71のシート面75に着座して、前記ポンプ内
部またはリターン流路への連通路となる流路1dを閉鎖
している。このように、電磁弁6を、非通電状態で閉弁
する構成とすることで、コイルの破損時にカム13を最
右部まで移動させてカムリフトをゼロとし(図6(D)
参照)、燃料の圧送が行われないようにする効果があ
る。コイル62への通電により前記ニードル弁73の先
端部がシート面75から離れると、電磁弁6のシート面
75から燃料が流出し、カム背圧室Cの圧力が低下し、
カム13が左方向へ移動してカムリフトが増加し、吸
入、圧送が可能になる。
【0037】この電磁弁6とカム13とで前記図4にお
ける吐出制御装置P2を構成している。次に、前記構成
の可変吐出量高圧ポンプPの作動について説明する。前
記可変吐出量高圧ポンプPはかカム13の1回転につ
き、4回の吸入、圧送をなすように構成され、圧送量は
圧力室23への燃料の吸入量によって制御される。
【0038】但し、吸入量の制御は可変カムプロフィー
ルが形成されたカム13の移動により、カムリフト量を
変化させて行うもので、吸入行程の角度は変わらない。
そして、カム13の移動はカム背圧室Cの圧力(大気圧
からフィード圧まで)により行い、電磁弁6の駆動周波
数やデューティ比を変えることによって調整でき、カム
背圧室Cの圧力が高ければカムリフト量は小、すなわち
吸入量及び圧送量は小となり、圧力が低ければカムリフ
ト量は大、すなわち吸入量及び圧送量は大となる。
【0039】図5のタイムチャートにおいて、圧送量が
大の場合は、電磁弁6への通電期間を長くし、電磁弁6
からの流出量を増加してカム背圧室Cの圧力を低くし、
カム13を図中左方に移動させてカムリフト量を大きく
する。反対に圧送量が小の場合は、電磁弁6への通電期
間を短くし、電磁弁6からの流出量を少なくして、カム
背圧室Cの圧力を高く(フィード圧に近く)して、カム
13を右方に移動させ、カムリフト量を小さくする。
【0040】吸入行程ではフィード圧によりプランジャ
21は下降して燃料を吸入し、吸入が終了すると第1の
逆止弁4は閉弁する。そして、圧送行程でプランジャ2
1が上昇し、圧力室23内の燃料が加圧され、高圧流路
たる蓄圧配管(コモンレールR)に圧送される。また、
本構成の可変吐出量高圧ポンプPは図5にも示すよう
に、常にカムローラがカムに摺接しているため、これま
でに提案してきたような吸入調量式ポンプ(図13参
照)におけるカムとカムローラとの衝突による騒音や信
頼性の問題はない。
【0041】また、圧送量の制御はカムリフト量の制御
によって行うため、少量圧送時はカムリフトの傾斜、つ
まり送油率が下がり、可変吐出量高圧ポンプPのピーク
トルク及び平均トルクを低減できる効果もある。このよ
うに、前記構成では圧送量の制御を、カムリフトを変化
させることで行うものとした。つまり、低圧流路11
(フィード流路)と圧力室23の間には燃料の吸入量を
制御する流量制御弁はなく、第1の逆止弁4のみを設け
て圧力室23に吸入された流体は全て圧送される。よっ
て、従来のプレストローク制御弁のような自閉の問題や
電磁弁応答性の問題は生じない。
【0042】カムリフトを変える、すなわち、カム13
を移動させる手段として、カム背圧室Cの圧力を制御す
るための電磁弁6には高圧は作用しないため、復帰用ス
プリング65は小さくてよく、吸引力を発生させるコイ
ル62も小さくてよいため小型なものにできる。従っ
て、簡単な構成で高圧流路へ圧送する流量制御が容易か
つ確実にでき、装置の大型化や電力の増大の必要はな
い。
【0043】図7は電子制御ユニットECUによる制御
の一例を示すフローチャートである。電子制御ユニット
ECUには、図4のシステム図に示したように各センサ
から種々の情報が、常時入力されるようになしてあり、
エンジン回転数センサS2により検出されるNE信号か
らエンジン(ポンプ)回転数を、スロットルセンサS4
により検出されるアクセル開度から目標コモンレール圧
(CPTRG)及び噴射量(圧送量)を、予め入力され
た制御マップに基づいて算出する(ステップ(1)、ス
テップ(2))。続いて、ポンプ回転数、圧送量に応じ
た電磁弁6の駆動周波数およびデューティ比(通電期
間)を算出し(ステップ(3))、電磁弁6に通電す
る。
【0044】また、電子制御ユニットECUは、圧力セ
ンサS1によりコモンレールR圧力(CPACT)を常
時検出するようになしてあり、この検出されたコモンレ
ールR圧力(CPACT)と目標コモンレール圧(CP
TRG)とを比較して(ステップ(4))、異なる場合
には補正をする。補正方法としては、(CPACT−C
PTRG)の計算を行って必要な圧送量増加分を算出し
(ステップ(5))、この増加分に相当する駆動周波数
およびデューティ比(通電期間)に変更する(ステップ
(6))。次いで、再び、(CPACT=CPTRG)
かどうかを判定し(ステップ(7))、(CPACT=
CPTRG)でない場合には、ステップ(5)に戻って
(CPACT=CPTRG)になるまで繰り返しフィー
ドバック制御する。
【0045】図9及び図10は本発明の第2実施形態に
関するものであり、図9は可変吐出量高圧ポンプの中心
軸に沿った横断面図であり、図10は図9で用いる電磁
弁6に関するものであり、(A)は電磁弁6の中心軸に
沿った横断面図を示し、(B)は(A)の電磁弁6の弁
体73の中心軸に沿った横断面図を示す。図9において
低圧流路11(フィード流路)は図示しない流路によっ
て電磁弁6の設置されている燃料溜まり1cにつながっ
ている。
【0046】低圧流路11とカム背圧室Cとの間に電磁
弁6を配置し、カム背圧室Cとポンプ室201またはリ
ターン流路202の間に第2の絞りK2を設けた。この
場合第2の絞りK2はカムの中央に設けたが、必ずしも
ここにある必要は無い。この構成では流量制御弁をなす
電磁弁6からの流入量と、第2の絞りK2からの流出量
のバランスで、カム背圧室Cの圧力を制御し、その圧力
によりカム13を図9中で右方への力とスプリングSP
の左方への力がつりあう位置に移動させる。
【0047】そして、カムローラ22つまりプランジャ
21のリフト量を変化させて吸入量すなわち圧送量を変
える。図10には(A)にこの構成の可変吐出量高圧ポ
ンプPの電磁弁6の構成を示す。電磁弁6は、ノーマル
オープンの構成となっており、従ってコイル62の断線
時には常時開弁となって電磁弁6からの流入量を増し、
カム背圧室Cの圧力を高くし、カム13を図9中の右方
へいっぱいに移動させて、カムリフト量がゼロ、すなわ
ち吸入も圧送もしない状態にすることができる。
【0048】また、(B)に示すように弁体73内部に
は左右端面間を連通する連通孔76を有し、左右端面に
加わる圧力差による作動不良を防止している。図11は
第3実施形態の可変吐出量高圧ポンプの中心軸に沿った
横断面図である。図11の第3実施形態においては、第
1実施形態のポンプにおいて、カム背圧室Cの直前に第
2の逆止弁G1を設け、またカム背圧室Cとポンプ室2
01またはリターン流路202の間に第3の絞りK3を
設けた。
【0049】圧送時、カム13によりカムローラ22や
プランジャ21は上昇(ポンプ中心軸方向へ移動)する
が、その時カムローラ22によりカム13は図11中の
左方への反力を受け、カム13が左方に移動し、圧送量
が変わるおそれがある。よって、この第2の逆止弁G1
により、カム背圧室Cの燃料が電磁弁6の開弁時にそこ
から流出してカム13が図左方に移動することを防ぎ、
圧送量が変わることを抑制するようにしてある。
【0050】しかし、第2の逆止弁G1 の設置だけで
は、圧送量を増加させたい時カム背圧室Cの燃料が第2
の逆止弁G1により、電磁弁6を介して流出できないの
で、カム背圧室Cとポンプ内部の間に第3の絞りK3を
設けて、圧送量増加時(カムを左方に移動させる時)に
は、第3の絞りK3を介してカム背圧室Cの燃料を流出
させる。
【0051】圧送時の反力によるカム13の移動を抑制
する別の手段として、第2の逆止弁G1を設ける代わり
に、図5のフローチャートに示すように、電磁弁6の通
電をポンプの回転に同期させて、電磁弁6の開弁を吸入
行程時のみで行い、圧送行程では閉弁しているように制
御すれば、カム背圧室Cの燃料は流出しないので、圧送
反力によるカムの移動を防止できる。
【0052】なお、この制御方法に第2の逆止弁G1、
絞りK3を設ければ、圧送時の反力によるカム13の移
動を抑制することは更に確実となる。図12は第4実施
形態の可変吐出量高圧ポンプの中心軸に沿った横断面図
である。図12に示すようにカム背圧室Cの圧力を制御
する流量制御弁として、アクチュエータとしてリニアソ
レノイド、ステッピングモータ等を用いた面積絞り弁Y
を用いることもできる。
【0053】なお、この場合も第3実施形態で用いた第
2の逆止弁G1を設けてもよい。また、前記の各実施形
態ではインナーカム圧送式のポンプを例として示した
が、これに限らず本発明をれつ型やアウタカム圧送式の
ポンプに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に関するもので、可変吐
出量高圧ポンプの中心軸に沿った横断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に関するもので、図1中
のC−C断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に関するもので、図1中
のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図における
カム13のカム面13aを重ね合わせて比較したカム1
3の横断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に関するもので、本発明
の可変吐出量高圧ポンプPをディーゼルエンジンのコモ
ンレール噴射システムに適用したシステム系統図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態に関するもので、電磁弁
6の作動により圧送量を変える場合の可変吐出量高圧ポ
ンプPの制御状況、カムリフトによるプランジャの作
動、圧送量や駆動トルクの変化を示すタイムチャートで
ある。
【図6】本発明の第1実施形態に関するもので、電磁弁
6の作動によりカム13を図中左右方向に移動させるこ
とによって、カムローラ22とカム13のカム面との当
接位置を変える場合の各部の作動を示す中心軸に沿った
要部横断面図であり、(A)は燃料圧送量が全量の時で
あり、(B)は燃料圧送量が半分の時であり、(C)は
燃料圧送量が少量の時であり、(D)は燃料圧送量がゼ
ロの時を各々示す。
【図7】本発明の第1実施形態に関するもので、電子制
御ユニットECUによる可変吐出量高圧ポンプの制御の
一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態に関するもので、電磁弁
6の作動状態を示す中心軸に沿った横断面図であり、
(A)は閉弁時の状態、(B)は開弁時の状態を各々示
す。
【図9】本発明の第2実施形態に関するものであり、可
変吐出量高圧ポンプの中心軸に沿った横断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に関するものであり、
図9で用いる電磁弁6に関し、(A)は電磁弁6の中心
軸に沿った横断面図を示し、(B)は(A)の電磁弁6
の弁体73の中心軸に沿った横断面図を示す。
【図11】第3実施形態の可変吐出量高圧ポンプの中心
軸に沿った横断面図である。
【図12】第4実施形態の可変吐出量高圧ポンプの中心
軸に沿った横断面図である。
【図13】従来の可変吐出量高圧ポンプにかわり、本発
明者らが提案してきた可変吐出量高圧ポンプに関するも
のであり、(A)は中心軸に沿った横断面図、(B)は
カムリフトの様子、制御方法、プランジャやカムローラ
の作動、圧送量や駆動トルクの変化を示す作動説明図で
ある。
【図14】従来の可変吐出量高圧ポンプの一例を示す中
心軸に沿った要部の横断面図である。
【符号の説明】
2a シリンダ(摺動孔) 4 第1の逆止弁 6 流量制御弁 11 低圧流路 13 カム 21 プランジャ 23 圧力室 73 弁体 76 連通孔 201 ポンプ室 202 リターン流路 C カム背圧室 ECU 電子制御ユニット G1 第2の逆止弁 K1 第1の絞り K2 第2の絞り K3 第3の絞り P 可変吐出量高圧ポンプ R 高圧流路(コモンレール) Y 面積絞り弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 59/30 F02M 59/30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にプランジャを往復運動可能
    に嵌挿配設して、前記シリンダの内壁面と前記プランジ
    ャの端面とで圧力室を形成し、該圧力室に低圧流路から
    導入される低圧流体を、前記プランジャの往復運動によ
    って加圧して高圧流路へ圧送するようになした可変吐出
    量高圧ポンプにおいて、前記圧力室と前記低圧流路との
    間に、該低圧流路から圧力室へ向かう方向のみに流体を
    流す第1の逆止弁のみを設け、前記プランジャを往復運
    動させるカムに可変カムプロフィールを形成すると共に
    該カムの移動手段を備えたことを特徴とする可変吐出量
    高圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記低圧流路とカム背圧室との間に第1
    の絞りを設け、前記カム背圧室から前記カムの移動手段
    をなす流量制御弁を介してポンプ室(ポンプ内部)また
    はリターン流路に接続したことを特徴とする請求項1に
    記載の可変吐出量高圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記低圧流路とカム背圧室との間に前記
    カムの移動手段をなす流量制御弁を設け、前記カム背圧
    室から第2の絞りを介してポンプ室(ポンプ内部)また
    はリターン流路に接続したことを特徴とする請求項1に
    記載の可変吐出量高圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記カム背圧室の直前に前記低圧流路か
    ら前記カム背圧室へ向かう方向のみに流体を流す第2の
    逆止弁と、カム背圧室にポンプ室(ポンプ内部)に連通
    する第3の絞りを設けたことを特徴とする請求項2また
    は請求項3のいずれかに記載の可変吐出量高圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記流量制御弁が電磁弁であることを特
    徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の可
    変吐出量高圧ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記電磁弁の弁体の両端面を連通する連
    通孔を設けることにより前記弁体の両端面に作用する圧
    力差を解消したことを特徴とする請求項5に記載の可変
    吐出量高圧ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記流量制御弁が面積絞り弁である請求
    項2または請求項3のいずれかに記載の可変吐出量高圧
    ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記流量制御弁への通電を制御する制御
    手段をなす電子制御ユニットを有し、前記カム背圧室の
    圧力を制御する請求項5または請求項7のいずれかに記
    載の可変吐出量高圧ポンプ。
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