JPH11173149A - 冷却装置の異常検出装置 - Google Patents

冷却装置の異常検出装置

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JPH11173149A
JPH11173149A JP33580897A JP33580897A JPH11173149A JP H11173149 A JPH11173149 A JP H11173149A JP 33580897 A JP33580897 A JP 33580897A JP 33580897 A JP33580897 A JP 33580897A JP H11173149 A JPH11173149 A JP H11173149A
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cooling water
cooling
thermostat
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    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P7/16Controlling of coolant flow the coolant being liquid by thermostatic control

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーモスタット或いは水温センサの作動異常
を正確且つ迅速に判別並びに検出することのできる冷却
装置の異常検出装置を提供する。 【解決手段】 電子制御装置(ECU)51は、エンジ
ン1の始動後、始動時水温、吸気温、エンジン回転数、
吸気量等の各種運転状態パラメータに基づき、サーモス
タット16或いは水温センサ41の作動異常に係る冷却
システム2の異常を検出する。この前提に基づいて、E
CU51は、水温センサ41による実測の冷却水温が所
定値以上の上昇勾配をもって予め設定された水温にまで
達すれば、サーモスタット16に異常があると判断す
る。一方、水温センサ41による実測の冷却水温の変化
量が所定率以上の上昇勾配を示さない場合、若しくは所
定微小時間において、水温センサ41の検出値に所定幅
以上の変動が現れた場合には、水温センサ41に異常が
あると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの水冷式
冷却装置の異常検出装置に係り、詳しくは、当該冷却装
置を構成するサーモスタット或いは冷却水温センサの異
常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンに広く用いられている水
冷式冷却装置では、冷却水がウォータポンプの作用によ
ってエンジン内部の冷却水通路とラジエータとの間を循
環するように構成されている。同構成により、冷却水が
エンジン内部から発生する熱を吸収し、さらにラジエー
タを介して外部への放散を行う。
【0003】サーモスタットは、エンジンを適度な温度
に調節するために、冷却水の循環経路を開閉する。すな
わち、エンジン始動直後の暖機運転時等、冷却水温が所
定値(通常、80℃程度)より低い場合には閉弁し、一
方、冷却水温が所定値より高くなった場合には開弁状態
となり、エンジン内部とラジエータとの間で冷却水を循
環させる。
【0004】ところで、サーモスタットは冷却水が常温
である自然状態では閉弁するが、部材劣化等により、全
開状態或いは半開状態で閉弁しなくなってしまう場合が
ある。このような場合、エンジンが過冷却状態となり、
ヒータの効率が低下するばかりでなく、エンジンが低温
である場合に燃料噴射量を増量する、いわゆる低温増量
が常時実行され、ひいては燃費や排気等を悪化させてし
まうこととなっていた。
【0005】このような問題に対して、特開平7−12
27号公報に記載された「自動変速機の制御装置」で
は、水温センサの検出値に基づいて所定時間当たりの冷
却水温の変化量を算出し、冷却水温変化の異常、例えば
変化態様の緩急さに基づきサーモスタットの劣化による
異常を検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載された検出装置のように、水温センサから出力され
る検出信号の変化態様によって現される異常に基づきサ
ーモスタットの異常を一義的に判断すると、水温センサ
の信号連絡系統に部分断線や接触不良等が生じた場合に
もサーモスタットに異常があるとの誤判断してしまうこ
ととなる。実際に、水温センサの信号連絡系統の異常に
伴って、あたかもサーモスタットに異常があるかのよう
な検出信号の変化態様が見られることも多々あることが
発明者によって確認されている。
【0007】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、冷却装置のサー
モスタット或いは温度センサの作動異常を正確且つ迅速
に判別すること並びに検出することのできる冷却装置の
異常検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、エンジンの冷却水循環通
路に設けられて、冷却水温が所定値を下回っているとき
には前記通路を閉塞し、冷却水温が所定値以上のときに
は冷却通路を開放するサーモスタットと、前記エンジン
の冷却水温を検出する冷却水温検出手段とを備えた冷却
装置において、当該エンジン始動後、前記冷却水温の変
化態様に基づき該冷却装置の異常を検出する異常判断手
段を備え、前記冷却装置の異常が検出された後の冷却水
温の変化態様に基づき、サーモスタット及び冷却水温検
出手段のうち何れに異常があるのかを判定する判定手段
を更に有してなることを要旨とする。
【0009】上記構成によれば、冷却装置の冷却水温制
御機能に異常が現れた際に、迅速且つ正確にその異常を
検出するとともに、冷却水温の制御機能そのものと冷却
水温の検出機能との何れに異常があるのかを、正確に判
別できるようになる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の冷
却装置の異常検出装置において、前記判定手段は、前記
冷却装置に異常があると判断した後に、前記検出される
冷却水温の上昇に係る勾配が所定の基準率以上であれ
ば、サーモスタットに異常があると判定し、該勾配が所
定の基準率未満であれば、冷却水温度検出手段に異常が
あるとの判定をすることを要旨とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の冷
却装置の異常検出装置において、前記判定手段は、冷却
装置に異常があると判断した後に、冷却水温検出手段の
一時作動停止及び再作動を実行し、再作動時の検出値が
所定値以上であれば少なくとも冷却水温検出手段は正常
に作動しているとの判定をすることを要旨とする。
【0012】請求項2又は3に記載した発明の構成によ
れば、請求項1記載の発明の作用に加え、冷却水温の制
御機能若しくは検出機能の異常検出に係る識別精度が一
層向上するようになる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れ
かに記載の冷却装置の異常検出装置前記異常判断手段
は、前記サーモスタットが正常作動しているとの想定の
もとで、エンジンの運転状態に基づき推定冷却水温を算
出する冷却水温推定手段を有してなり、エンジン始動
後、前記検出される冷却水温の上昇に係る勾配と前記推
定冷却水温の上昇に係る勾配とが所定率以上異なるとき
に、冷却装置に異常があるとの判断をすることを要旨と
する。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜3何れ
かに記載の冷却装置の異常検出装置において、前記異常
判断手段は、エンジン始動後、所定時間経過後に前記検
出された冷却水温が所定の基準水温に満たないときには
冷却装置に異常があるとの判断をすることを要旨とす
る。
【0015】請求項4又は5記載の発明の構成によれ
ば、請求項1〜3記載の発明の作用に加え、冷却装置の
異常検出に係る信頼性及び検出精度が一層向上するよう
になる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1〜5記載
の冷却装置の異常検出装置において、前記検出される冷
却水温の所定微小時間当たり変化量が、所定量以上変動
した場合には、前記水温検出手段に異常があると判断す
る水温検出機能異常検出手段を更に備えてなることを要
旨とする。
【0017】上記構成によれば、請求項1〜5記載の発
明の作用に加え、とくに水温検出手段の機能に異常があ
る場合には、その異常検出に係る精度を一層向上させる
ことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
係る冷却装置の異常検出装置を自動車のエンジン冷却シ
ステムに適用した第1の実施の形態について、図面を参
照して説明する。
【0019】図1に示すように、4気筒のエンジン1
は、シリンダ3、ピストン4、クランクシャフト5、ピ
ストン4とクランクシャフト5とを連結するコンロッド
6、シリンダ3を取り巻くウォータジャケット7、エン
ジン本体の外部に設けられてその内部空間がウォータジ
ャケット7と連絡しているラジエータ8、冷却ファン
9、ウォータポンプ10等を有して構成されている。
【0020】各シリンダ3の燃焼室11内において、混
合気が爆発・燃焼することによりピストン4が上下運動
し、この上下運動がコンロッド6を介してクランクシャ
フト5の回転駆動力に変換される。また、混合気の供給
や燃焼ガスの排出は、吸排気ポート(図示略)を介して
行われる。そして、冷却水が循環する空間としてのウォ
ータジャケット7が、混合気の爆発・燃焼により熱せら
れたシリンダヘッド12やシリンダブロック13を必要
に応じて冷却、或いは定温維持するために、シリンダ3
の外周を取り巻くように構成されている。
【0021】また、ラジエータ8とウォータジャケット
7の冷却水循環路とは、上下の連絡通路14,15によ
り連通している。また、上部連絡通路14の途中にはサ
ーモスタット16が設けられている。サーモスタット1
6は、水温に応じて機械的に開閉するバルブであり、本
実施形態にあっては、水温が80℃以下である時には閉
弁状態となって連絡通路14を塞ぎ、水温が80℃を上
回ると開弁状態となって通路14を開放する。
【0022】また、ウォータジャケット7の内壁に設け
られた水温センサ41は、冷却水の温度(以下、実測冷
却水温という)THWを検出し、その検出信号を電子制
御装置(ECU)51に送る。
【0023】次に、エンジン1の運転状態に基づき、上
記サーモスタット16を含むエンジン各部の制御や診断
を行う電子制御装置(ECU)51について説明する。
図2のブロック図に示すように、ECU51は中央処理
装置(CPU)52、読み出し専用メモリ(ROM)5
3、ランダムアクセスメモリ(RAM)54、バックア
ップRAM55及びタイマカウンタ56等を備える。E
CU51は、これら各部と、外部入力回路57及び外部
出力回路58とをバス59により接続してなる論理演算
回路を構成する。ここで、ROM53は各種の運転制御
や故障診断等に係るプログラムを予め記憶する。RAM
54は、CPU52の演算結果等を一時記憶する。バッ
クアップRAM55は、エンジン停止後においてもデー
タを記憶する不揮発性のメモリである。タイマカウンタ
56は同時に複数の計時動作を行うことができる。外部
入力回路57はバッファ、波形回路、ハードフィルタ
(電気抵抗及びコンデンサよりなる回路)及びA/D変
換器等を含む。外部入力回路57は駆動回路等を含む。
前述したように、水温センサ41は、ウォータジャケッ
ト7内の実測冷却水温THWを検出する。スロットルセ
ンサ42は、アクセルペダル(図示略)の踏み込み量に
応じたスロットル弁開度TAを検出する。回転数センサ
43は、クランクシャフト5の回転速度、すなわちエン
ジン回転数NEを検出する。酸素センサ44は、排気中
の酸素濃度を検出する。吸気量センサ45は、吸気量Q
を検出する。車速センサ46は、車速SPDを検出す
る。吸気温センサ47は、エアクリーナ内に導入される
吸入空気の温度(吸気温)THAを検出する。これら各
種センサ41〜47は外部入力につながる。CPU52
は、外部入力回路57を介して入力される各種センサ4
1〜47の検出信号を入力値として読み込む。CPU5
2はそれら入力値に基づき、例えばインジェクタ48に
よる燃料噴射量や燃料噴射タイミングの制御など、各種
運転制御や故障診断等を実行する。
【0024】次に、上記ECU51が実行する各種制御
のうち、冷却システムの異常検出に係る制御の内容につ
いて説明する。図3には、本実施形態の冷却システムの
異常検出にかかる「冷却システム異常検出ルーチン」を
示す。このルーチンに関するプログラムはECU51の
ROM53に予め記憶されており、自動車の主電源が
「ON」となった後、所定時間毎に実行される。
【0025】この冷却システム異常検出ルーチンにおい
て、ECU51は先ずステップ101において、実測冷
却水温THW、吸気温THA、ヒータのON・OFF、
エンジン回転数NE、吸気量Q等の各種運転状態パラメ
ータを読み込む。
【0026】続くステップ102においては、サーモス
タット16及び水温センサ41が正常に作動していると
想定した上での推定冷却水温ETHWnを算出する。こ
の推定冷却水温ETHWnは、前記ステップ101で読
み込んだ各種運転状態パラメータに基づき図示しない水
温変化量マップを参照して決定される推定水温変化量Δ
ETHWを、前回算出された推定冷却水温ETHWn-1
に加算して求められる。同水温変化量マップは、エンジ
ン1の運転に起因する冷却水の熱収支を考量して実験的
に得られたデータをもとに作成されたものである。ま
た、この推定冷却水温ETHWの初期値には、水温セン
サ41により検出されるエンジン始動時の実測冷却水温
THW0が用いられる。
【0027】続くステップ103においては、後述する
センサ正常判定フラグXFSSが「1」に設定されてい
るか否かを判断する。センサ正常判定フラグの設定(X
FSS=「1」)は、水温センサ41の作動状態は正常
であることが、すでに確認済みであることを意味する。
そしてその判断が肯定であれば、処理をステップ107
までジャンプし、その判断が否定であれば、処理をステ
ップ104に移行する。
【0028】ステップ104においては、前記推定冷却
水温ETHWが所定の温度領域内にあるか否かを判断す
る。すなわち、下限規定値TH1+定数α<推定冷却水
温ETHWn≦上限規定値TH2+定数βの条件を満た
していれば、処理をステップ105に移行し、前記条件
を満たしていなければ、処理をステップ107にジャン
プする。
【0029】ステップ105においては、冷却水温TH
Wが前記下限規定値TH1以上であるか否かを判断す
る。そしてその判断が否定であれば、処理をステップ1
07に移行する。一方、その判断が肯定であれば、処理
をステップ106に移行し、同ステップ106において
水温センサ41の作動状態は正常であるとの判断をする
とともに、センサ正常判定フラグXFSSを「1」に設
定する。そして処理をステップ107に移行する。
【0030】ステップ107においては、前記ステップ
102で算出した推定冷却水温THWnが前記上限規定
値TH2+定数βを上回っているか否かを判断する。そ
して、その判断が肯定であれば処理をステップ108に
移行し、その判断が否定であれば、ECU51はその処
理を一旦終了する。
【0031】ステップ108においては、実測冷却水温
THWが前記上限規定値TH2を上回っているか否かを
判断する。そしてその判断が肯定であれば、ECU51
は処理をステップ109に移行し、同ステップ109に
おいてサーモスタット16及び水温センサ41はともに
正常であるとの判断をするとともに、今回のルーチン処
理を終了する。
【0032】一方、前記ステップ108における判断が
否定である場合、ECU51はその処理をステップ11
0に移行する。ステップ110においては、前記ステッ
プ106で説明した水温センサ正常判定フラグXFSS
が、現在「1」に設定されているか否かを判断する。そ
してその判断が肯定であれば、ECU51はその処理を
ステップ111に移行し、同ステップ111においてサ
ーモスタット16の作動態様に異常があるとの判断をす
るとともに、今回のルーチン処理を終了する。
【0033】一方、前記ステップ110における判断が
否定である場合、ECU51はサーモスタット16若し
くは水温センサ41の何れかに異常があると判断して、
その処理を後述する「サーモスタット/水温センサ異常
判定ルーチン」としてのステップ112に移行する。そ
して、「サーモスタット/水温センサ異常判定ルーチ
ン」においては、サーモスタット16及び水温センサ4
1のうち何れに異常があるのかを判断することとなる。
そして同ルーチン112の処理行程を抜けた後、ECU
51は本ルーチン処理を終了する。
【0034】なお、本ルーチンの処理行程で、ステップ
109或いはステップ111において、水温センサ41
及びサーモスタット16、或いはサーモスタット16に
異常があるとそれぞれ判断した場合には、当該ルーチン
の処理を一旦終了した後、次回のエンジン始動時まで同
ルーチンへの再度の割り込みを禁止する。
【0035】続いて、前記「冷却システム異常検出ルー
チン」のサブルーチンをなす「サーモスタット/水温セ
ンサ異常判定ルーチン」の処理内容について、図4を参
照して説明する。
【0036】上述したように、この「サーモスタット/
水温センサ異常判定ルーチン」(以下サブルーチンとい
う)は、サーモスタット16及び水温センサ41のうち
何れかに異常があるとの前提の下で、その何れに異常が
あるのかを判定すべくECU51によって実行される処
理行程である。
【0037】図4に示すように、同ルーチンに処理が移
行されると、ECU51は先ずステップ201におい
て、以下に示す式(1)に従って劣化係数Kを算出す
る。 K=THWt2/ETHWt2 (1) ここで劣化係数Kとは、本サブルーチンに処理が初めて
移行した際の初回処理(時刻t2)における、実測冷却
水温THWt2と推定冷却水温ETHWt2との比率であ
る。ちなみに実測冷却水温THWt2及び推定冷却水温E
THWt2は、本サブルーチンのメインルーチンをなす
「冷却システム異常検出ルーチン」(以下、単にメイン
ルーチンという)のステップ101、及びステップ10
2において得られ、一時記憶されたものを用いることと
する。すなわち、本サブルーチンの初回処理で算出され
た劣化係数Kは、毎回のルーチン処理で定数として反復
継続して用いられることとなる。
【0038】このようにして劣化係数Kを算出した後、
ECU51は処理をステップ202に移行する。ステッ
プ202においては、水温センサ41は正常に作動して
いるが、サーモスタットの作動状態には異常があると想
定した場合の推定冷却水温(以下、サーモ異常推定温と
いう)ETHWfを以下に示す式(2)に従って算出す
る。 ETHWfn=ETHWn×K (2) ただし、本サブルーチンに初めて処理が移行したとき
は、ETHWfnの初期値ETHWf1として、実測冷却
水温THWを採用する。
【0039】続くステップ203においては、メインル
ーチンにおいて今回読み込まれた冷却水温THWnから
前回読み込まれた冷却水温THWn-1を減算し、当該演
算結果の絶対値を冷却水温の最新変化量ΔTHWnとし
て記憶する。
【0040】続くステップ204においては、前記ステ
ップ203で算出した冷却水温の最新変化量ΔTHWn
が規定値TH3以上であるか否かを判断する。そしてそ
の判断が肯定であれば処理をステップ205に移行す
る。そして、ステップ205においてECU51は、
「サーモスタットは正常に作動しており、水温センサ4
1に異常がある」と判断して、本サブルーチンにおける
処理を終了するとともに、その処理をメインルーチンに
もどす。
【0041】一方、ステップ204における判断が否定
である場合、処理をステップ206に移行する。同ステ
ップ206においては、本サブルーチンに初めて処理が
移行した時(時刻t2)から所定時間T0が経過したか否
かを判断する。そしてECU51は、その判断が肯定で
あれば処理をステップ207に移行し、否定であれば本
サブルーチンでの処理を一旦終了する。
【0042】ステップ207においては、前記ステップ
202で算出したサーモ異常推定温ETHWfnが実測
冷却水温THWに定数β(正の数)を加算した値(TH
W+β)以上であるか否かを判断する。そしてその判断
が肯定であれば、処理をステップ205に移行する。同
ステップ205では前述したように、ECU51は水温
センサのみに異常がある旨判断し、本サブルーチンでの
処理を終了する。
【0043】一方、ステップ207における判断が否定
であれば、処理をステップ208に移行する。同ステッ
プ208においてECU51は、サーモスタットのみに
異常があり、水温センサの作動状態は正常であると判断
して本サブルーチンでの処理を終了する。
【0044】なお、本サブルーチンの処理行程で、ステ
ップ205或いはステップ208において、それぞれ水
温センサ41或いはサーモスタット16に異常があると
判断した後メインルーチンに処理をもどした場合には、
当該メインルーチンの処理を終了した後、次回のエンジ
ン始動時まで同メインルーチンへの再度の割り込みを禁
止する。
【0045】ECU51は、以上説明した「冷却システ
ム異常検出ルーチン」及びそのサブルーチンである「サ
ーモスタット/水温センサ異常検出ルーチン」に基づ
き、冷却システムの冷却水温調節機能にかかる異常の検
出、並びに当該冷却システムに異常がある場合には、サ
ーモスタット及び水温センサのうち何れに異常があるの
かを検出する。そしてこれら両ルーチンから明らかなよ
うに、ECU51は、エンジンの各種運転状態パラメー
タから算出した推定冷却水温ETHWと、実測冷却水温
THWとを所定時間間隔で算出していく。そして、両温
度ETHW及びTHW間に見られる変化態様の相違に基
づいて、先ず「冷却システム異常検出ルーチン」におい
ては、サーモスタット16及び水温センサ41が共に正
常である場合(ステップ109)、水温センサ41は正
常であるがサーモスタット16に異常がある場合(ステ
ップ111)、若しくはサーモスタット16又は水温セ
ンサ41の何れかに異常があるが、どちらに異常がある
かわからない場合(ステップ112)の3通りうち、何
れかの判断を下す。
【0046】すなわち、以下のようなロジックに従い判
断をおこなう。 (1)推定した冷却水温(ETHW)が所定の水温(T
H1+α)に達したときに、水温センサ41による実測
水温もある程度の水温(TH1)にまで達していれば、
水温センサ41は正常であると判断する。
【0047】(2)続いて推定冷却水温(ETHW)が
さらに上昇することにより、サーモスタットが正常なら
開弁しているはずの水温(TH2+α)に達したとき
に、実測水温THWもある程度の水温(TH2)にまで
達していれば、サーモスタット16及び水温センサはと
もに正常であると判断する。
【0048】(3)一方、推定冷却水温(ETHW)が
さらに上昇して、且つサーモスタットが正常なら開弁し
ているはずの水温(TH2+α)に達しているにもかか
わらず、実測冷却水温THWがある程度の水温(TH
2)に達していない場合には、サーモスタット16若し
くは水温センサ41に異常があると判断する。
【0049】ただし、(1)における判断で水温センサ
41が正常であることがわかっていれば、サーモスタッ
トのみに異常があると判断する。そして、サーモスタッ
ト16若しくは水温センサ41に異常があると判断され
るが、何れに異常があるのかがわからない場合には、ス
テップ112、すなわち「サーモスタット/水温センサ
異常検出ルーチン」(サブルーチン)に処理を移行す
る。
【0050】当該サブルーチンにおける処理行程では、
サーモスタット16及び水温センサ41の何れか一方に
異常がある場合、そのどちらに異常があるかに応じて、
水温センサ41による実測冷却水温THWの変化態様に
以下のような相違が見られることに着目している。 (1a)サーモスタット16は正常で、水温センサ41
に異常がある場合には、実測冷却水温THWはある程度
以上上昇しないか、或いは上昇速度が非常に緩慢とな
る。その一方、サーモスタット16には異常があるが、
水温センサ41が正常に作動していれば、実測冷却水温
THWの上昇速度はサーモスタットが正常である場合に
比べて緩慢ながらも、エンジンの運転状態に応じて所定
の速度で上昇していくことになる。
【0051】(2a)また、水温センサ41に異常があ
る場合に特異的な現象として、微小時間内における急激
な検出値の上昇又は下降が頻出することが発明者らによ
って確認されている。そこで先ず、(1a)の相違性に
鑑み、実測水温THWと推定冷却水温ETHWとの比率
に相当する劣化係数Kを求める。次に、同サブルーチン
に初めて処理が移行した時に読み込まれた実測冷却水温
THWを初期値ETHWf1として、毎回の処理で前記
劣化係数Kを積算することによりサーモ異常推定温ET
HWfを算出する。このサーモ異常推定温ETHWf
は、サーモスタット16に異常があり、水温センサ41
は正常に作動していると想定した上での推定冷却水温を
意味することとなる。
【0052】そして、初めて同サブルーチンに処理が移
行した時から所定時間T0が経過した後、実測冷却水温
THWがサーモ異常推定温ETHWfよりも低く、その
差が所定値γを上回っていれば水温センサ41に異常が
あると判断し、一方サーモ異常推定温ETHWfが実測
水温THWより所定値γ以上高ければ、サーモスタット
16に異常があると判断するロジックを構成している
(ステップ207)。
【0053】また(2a)の特異性に鑑みて、前回メイ
ンルーチンで読み込んだ実測水温THWn-1と今回メイ
ンルーチンで読み込んだ実測水温THWnとの偏差、す
なわち上昇量又は下降量の絶対値が所定値TH3以上の
値として検出された場合(ステップ204)、水温セン
サに異常があるとの判断を行うようにしている。
【0054】ここで、冷却システムの異常検出に係る従
来の装置にあっては、水温センサから出力される検出信
号の変化態様やエンジンの運転状態等に現れる異常か
ら、サーモスタットの作動状態に異常がある旨を短絡的
に判断していた。このため、水温センサの信号連絡系統
に部分断線や接触不良等が生じた場合にもサーモスタッ
トに異常があるとの誤判断してしまうことが多々あっ
た。
【0055】この点、本実施形態における冷却システム
の異常検出装置にあっては、先ずエンジン1の始動後、
始動時冷却水温、吸気温、エンジン回転数、吸気量等の
各種運転状態パラメータに基づき、サーモスタット16
或いは水温センサ41の作動異常に係る冷却システム2
の異常を検出する。そして両部材16,41のうち何れ
かに異常があるとの前提に基づいて、水温センサ41に
よる実測の冷却水温が所定以上の上昇勾配をもって予め
設定された水温にまで達すれば、サーモスタット16に
異常があると判断する。一方、水温センサ41による実
測の冷却水温が所定の上昇勾配を示さない場合、若しく
は微小時間内において、水温センサ41の検出値に所定
幅以上の振幅が現れた場合には、水温センサ41に異常
があると判断している。
【0056】このため、冷却システム2に作動異常が生
じた場合に、サーモスタット16及び水温センサの何れ
に異常があるのかについて、誤判断をすることもなく、
正確且つ迅速に判別及び検出することができるようにな
る。
【0057】例えば図5には、本実施形態に係る冷却シ
ステムの異常検出装置を備えたエンジンにおける、エン
ジン始動後の実測冷却水温THW及び推定冷却水温ET
HW(図3参照)の変化態様例を示す。
【0058】同図5において、サーモスタットが正常に
作動している冷却システムを備えたエンジンにあって
は、推定冷却水温ETHWの軌跡が示すように、エンジ
ン始動時刻t0よりその冷却水温は単調に上昇を続け
る。そして、当該冷却水温が所定の温度(本実施形態に
あっては82℃)に達すると、サーモスタット16が開
弁して温度上昇が抑制されるようになる。
【0059】ところが、サーモスタット16又は水温セ
ンサ41の作動状態に異常があると、多くの場合水温セ
ンサ41からの検出値が小さくなり、見かけ上の温度上
昇態様が緩慢となることは周知である。ここで、サーモ
スタット及び水温センサがともに正常な場合と、その何
れかが異常な場合とで、温度上昇態様における相違が有
意に現れる温度(下限規定値TH1)は、エンジンの特
性等によるため、実験的に確認した上で予め設定してお
く。そこで、実測冷却水温THWのパターン1が示すよ
うに、前記推定冷却水温が下限規定値TH1に所定値α
を加味した温度に達したとき(時刻t1)に、実測冷却
水温THWがTH1に達していなければ、サーモスタッ
ト16若しくは水温センサ41の何れかに異常があると
推定することができる。
【0060】次に、実測冷却水温THWのパターン2で
は、推定冷却水温ETHWがサーモスタット16の開弁
温度82℃付近に適宜設定された[上限規定値TH1+
所定値β]を上回った際に、実測冷却水温THWが少な
くとも上限規定値TH2を上回っている。すなわち実測
冷却水温THWは、サーモスタット16及び水温センサ
41がともに正常であると判断するために、十分な上昇
勾配をもって所定温度まで達したといえる。
【0061】さらに、実測冷却水温THWのパターン3
が示すように、推定冷却水温ETHWが前記[下限規定
値TH1+所定値α]に達したときには、実測冷却水温
THWも下限規定値TH1に達しているが、推定冷却水
温ETHWが前記[上限規定値TH2+所定値β]を上
回った際(時刻t2)に、実測冷却水温THWが上限規
定値TH2を上回っていない場合には、水温センサ41
は正常に作動しているが、サーモスタット16に異常が
あるとの判断をすることとなる。
【0062】そこで、前記実測水温THWがパターン1
のような推移を示した場合には、ECU51は、サーモ
スタット16及び水温センサ41の何れに異常があるの
かを、更に判定することとなる。
【0063】例えば図6は、図5に示した実測冷却水温
THWのパターン1の時刻t2後に続く変化態様の一例
である。同図6に示すように、時刻t2における実測冷
却水温THWを初期値ETHWf1として、ECU51
はサーモ異常推定水温ETHWfという新たなパラメー
タを設定している。上述したように、このサーモ異常推
定水温ETHWfは、水温センサ41は正常に作動して
いるが、サーモスタット16に異常があると想定した場
合の推定冷却水温に相当する(図4参照)。
【0064】前述したように、サーモスタット16の異
常は、サーモスタット16が常時開弁したままの状態と
なることである。このため、サーモスタット16に異常
がある場合でも、冷却水温は緩慢な上昇を続け、やがて
はサーモスタット本来の開弁温度にまで達する。そし
て、冷却水温が一旦開弁温度以上に達した後には、サー
モスタットが異常であっても正常であっても冷却水温の
変化態様に何ら差はないこととなる。一方、水温センサ
41に異常がある場合には、当該センサ41が正常であ
る場合と比較して、低い信号値が継続して検出されるこ
ととなる。
【0065】この点に着目して設定されたサーモ異常推
定水温ETHWfの変化態様を参照すれば、時刻t2か
ら所定時間T0経過後、すなわち時刻t3において、実測
冷却水温THWが前記サーモ異常推定水温ETHWfよ
り所定値以上低い場合には、水温センサ41の方に異常
があると判断することができる。結局、実測冷却水温T
HWがパターン1の変化態様を示した場合には、ECU
51は水温センサ41に異常があると判断することとな
る(図6)。
【0066】一方、図7には、時刻t2経過後、任意時
間での実測冷却水温THWの変化態様を、時間に係る横
軸及び温度に係る縦軸を共に拡大して示したものであ
る。同図に示すように、サブルーチンに処理が初めて移
行した後、所定の微小時間、詳しくはメインルーチンを
介してサブルーチンに処理が移行する毎回の処理周期T
iにおける実測冷却水温の変動量ΔTHWiが所定量TH
3以上となった場合には、速やかに水温センサ41の作
動状態に異常がある旨判断を独立して行っている。この
ような機能により、水温センサ41の異常検出に係る精
度が一層向上している。
【0067】以上説明した態様で冷却システムの異常検
出を行う本実施形態によれば、以下の効果が奏せられる
ようになる。冷却システムの冷却制御機能に異常が生じ
た際に、迅速且つ正確にその異常を検出するとともに、
サーモスタットと水温センサとの何れに異常があるのか
を、正確に判別できるようになる。
【0068】なお、本実施形態において、サブルーチン
のステップ203及び204で行った処理、すなわち微
小時間における水温センサ41からの検出値に所定幅以
上変動があれば、水温センサ41に異常があると判断す
る処理は、他の処理行程から基本的に独立したものであ
るから、時刻t2以後に限らず、例えばメインルーチン
において、任意の時刻に行うことができる。
【0069】また、前記ステップ203及び204にお
ける処理では、微小時間における検出値の振幅を水温セ
ンサ41の異常判断基準として用いた。これに対し、所
定時間における検出信号をデジタル処理等することによ
り、検出信号の軌跡長を算出し、同軌跡長が所定値以上
であれば水温センサ41に異常があると判断をするよう
にしてもよい。
【0070】また、本実施形態の「サーモスタット/水
温センサ異常判定ルーチン」においては、サーモ異常推
定水温ETHWf算出のための演算にあたり、時刻t2
における実測冷却水温THWをその初期値として、その
後は、推定冷却水温ETHWに劣化係数Kを積算して求
めることとした。これに対し、同サーモ異常推定水温E
THWfがサーモスタット16の開弁温度(82℃)を
上回った後は、同サーモ異常推定水温を定数とするか、
或いは劣化係数Kをより小さな値に変更するようにして
もよい。
【0071】さらに、サーモ異常推定水温ETHWf
は、時刻t2における実測冷却水温THWを初期値とし
て、エンジン始動時t0から時刻t2までの実測水温TH
Wの単位時間当たり平均上昇速度と同等の推定上昇速度
で変化させるよう演算を行ってもよい。そしてこの場合
も、同水温ETHWfが所定温度(例えば82℃)を一
旦上回った後は、同水温ETHWfを一定とするか、そ
の推定上昇速度を低くくするようロジックを構成するこ
ともできる。このような構成により、サーモ異常推定水
温の精度を一層向上させることができるようになる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を、上
記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0072】該第2の実施形態に係る冷却装置の異常検
出装置も、同じく自動車のエンジン冷却システムに適用
される。そしてその異常検出に係る処理行程は、冷却シ
ステムの作動異常をエンジン始動後の各種運転状態パラ
メータに基づいて検出する「冷却システム異常検出ルー
チン」と、サーモスタット16或いは水温センサ41の
何れかに異常があるとの前提に基づいて、そのどちらに
異常があるのかを判別するための「サーモスタット/水
温センサ異常判定ルーチン」とからなる。
【0073】また、同第2実施形態の装置にあっても、
適用される自動車のエンジン冷却システムの構成(図
1)、ECU(電子制御装置)51の回路構成(図2)
及び冷却システム異常検出手順(図3)は先の第1実施
形態と同様であり、それらの構成に関するここでの重複
する説明は割愛する。
【0074】さて、この第2の実施形態の装置では、
「冷却システム異常検出ルーチン」(メインルーチン)
において、サーモスタット16若しくは水温センサ41
の何れかに異常があると判断した場合、すなわちステッ
プ112に相当するサブルーチンに処理を移行した場合
の処理内容が、先の第1実施形態とは異なる。
【0075】図8には、前記サブルーチンに相当する
「サーモスタット/水温センサ異常判定ルーチン」の処
理内容を示す。同ルーチンにおいて、ECU51は先ず
ステップ301において、後述する電流供給再開フラグ
XFTC2が「1」に設定されているか否かを判断す
る。そして、その判断が肯定であれば処理をステップ3
06までジャンプし、その判断が否定であれば処理をス
テップ302に移行する。
【0076】ステップ302においては、これも後述す
る電流供給停止フラグXFTC1が、「1」に設定され
ているか否かを判断する。そしてその判断が肯定であれ
ば処理をステップ304までジャンプし、その判断が否
定であれば処理をステップ303に移行する。
【0077】ステップ303においてECU51は、水
温センサ41への電流供給を停止するとともに、電流供
給停止フラグXFTCを「1」に設定する。続くステッ
プ304においては、前記ステップ303で実行された
電流供給の停止より所定時間T1が経過したか否かを判
断する。そしてECU51は、その判断が肯定であれば
処理をステップ305に移行し、その判断が否定であれ
ばその処理を一旦終了する。
【0078】ステップ305においては、前記ステップ
302において停止した電流供給を再開するとともに、
電流供給再開フラグXFTC2を「1」に設定する。そ
して処理を続くステップ306に移行する。
【0079】ステップ306においては、前記ステップ
305において電流供給を再開した後所定時間T2が経
過したか否かを判断する。そしてECU51は、その判
断が肯定であれば処理をステップ307に移行し、その
判断が否定であればその処理を一旦終了する。
【0080】ステップ307においては、メインルーチ
ンにおいて今回読み込まれた実測冷却水温THWが、前
記ステップ305において電流供給を停止したときの実
測冷却水温THWt2から所定値δを減じた値より小さい
か否かを判断する。そしてECU51は、その判断が肯
定であれば処理をステップ308に移行して水温センサ
41に異常があるとの判断をする。そしてその後の処理
を一旦終了する。
【0081】一方ステップ307における判断が否定で
あれば、ECU51は処理をステップ309に移行して
サーモスタット16に異常があるとの判断をする。そし
てその後の処理を一旦終了する。
【0082】なお、本サブルーチンの処理行程で、ステ
ップ308或いはステップ309において、それぞれ水
温センサ41或いはサーモスタット16に異常があると
判断した後メインルーチンに処理をもどした場合には、
当該メインルーチンの処理を一旦終了した後、次回のエ
ンジン始動時まで同メインルーチンへの再度割り込みを
禁止する。
【0083】ECU51は、以上説明した「サーモスタ
ット/水温センサ異常検出ルーチン」に基づき、先の第
1実施形態で説明した「冷却システム異常検出ルーチ
ン」による冷却システムの冷却水温調節機能にかかる異
常の検出に加えて、当該冷却システムに異常がある場合
には、サーモスタット及び水温センサのうち何れに異常
があるのかを検出する。そして当該サブルーチンから明
らかなように、ECU51は、メインルーチンにおいて
サーモスタット16或いは水温センサ41の何れかに異
常があると判断したが、そのどちらに異常があるかわか
らない場合に、以下のようなロジックに従い判断をおこ
なう。
【0084】先ず、水温センサ41への電流供給を一時
停止して、再び電流の供給を開始する(ステップ303
〜305)。そこで、電流供給を再開してから所定時間
T2が経過するのを待つ。そして、その所定時間T2に実
測水温THWが所定値(THW1−δ)まで回復しなけ
れば、水温センサ41に異常があると判断する。一方、
所定時間T2に実測水温THWが所定値(THW1−δ)
まで回復すれば、水温センサ41には異常がない、すな
わちサーモスタット16に異常があると判断する。
【0085】例えば図9には、先の第1実施形態で示し
た図6のタイムチャートと同様、本実施形態の適用にお
いて、時刻t2後に実測冷却水温THWが示す変化態様
の例である。
【0086】同図に示すように、処理が初めてサブルー
チンに移行すると(時刻t2)、ECU51は、水温セ
ンサ41への電流供給を停止する。そして、所定時間T
1経過後の時刻t4において電流供給を再開した結果、水
温センサ41そのものに異常がなければ、パターン4に
示すように、実測冷却水温THWは、時刻t2における
値と同程度まで速やかに回復することとなる。一方、水
温センサ41の作動状態に異常がある場合には、同時刻
t4において電流供給を再開しても、パターン5の変化
態様が示すように見かけ上の実測冷却水温THWの回復
が遅れることが、発明者らによって確認されている。
【0087】このような特性に鑑みて、ECU51は水
温センサ41への電流供給再開後、更に所定時間T2が
経過した後、時刻t5における実測水温THWを時刻t2
における実測冷却水温THWt2と比較することにより水
温センサ41の作動状態に係る異常・正常を判断するこ
ととしている。
【0088】上記実施形態の態様によっても、冷却シス
テム2の作動異常が生じた場合に、正確且つ迅速にその
異常を検出し、サーモスタット16及び水温センサの何
れに異常があるのかを正確に判別することができるよう
になる。 (第3実施形態)次に、本発明の第3の実施形態を、上
記第1及び第2の実施形態と異なる部分を中心に説明す
る。
【0089】該第3の実施形態に係る冷却装置の異常検
出装置も、同じく自動車のエンジン冷却システムに適用
される。そしてその異常検出に係る処理行程は、冷却シ
ステムの作動異常をエンジン始動後の各種運転状態パラ
メータに基づいて検出する「冷却システム異常検出ルー
チン」と、サーモスタット16或いは水温センサ41の
何れかに異常があるとの前提に基づいて、そのどちらに
異常があるのかを判別するための「サーモスタット/水
温センサ異常判定ルーチン」とからなる。
【0090】また、同第3実施形態の装置にあっても、
適用される自動車のエンジン冷却システムの構成(図
1)及びECU(電子制御装置)51の回路構成(図
2)は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0091】さて、この第3の実施形態の装置は、当該
装置により実行される「冷却システム異常検出ルーチ
ン」の処理内容において、先の第1及び第2の実施形態
とは異なる。
【0092】すなわち、図10には、本実施形態の冷却
システムの異常検出にかかる「冷却システム異常検出ル
ーチン」を示す。このルーチンに関するプログラムも、
ECU51のROM53に予め記憶されており、自動車
の主電源が「ON」となった後、所定時間毎に実行され
る。
【0093】また、同ルーチンに移行してECU51が
最初に実行するステップ401及び402での処理内容
は、前記第1の実施形態の「冷却システム異常検出ルー
チン」におけるステップ102及び102とそれぞれ同
一のものであり、その詳細な説明は割愛する。
【0094】すなわち、ECU51は先ずステップ40
1において、実測冷却水温THW、吸気温THA等の各
種運転状態パラメータを読み込み、続くステップ402
においては、サーモスタット16及び水温センサ41が
正常に作動していると想定した上での推定水温ETHW
nを算出する。
【0095】そして、さらに続くステップ403におい
ては、前記ステップ401で読み込んだ各種運転状態パ
ラメータに基づいて、所定時刻ta及びtb(tbはt
a以後の時刻)を設定する。ここで時刻taは、水温セ
ンサ41の作動状態が正常である場合と、異常である場
合とを比較して、温度上昇の態様に有意な相違が現れる
時刻であり、先の各種運転状態パラメータから、予め実
験により得られたデータを基に、図示しないマップを参
照して算出する。他方、時刻tbには、サーモスタット
16が正常であると想定した場合に、エンジン始動後、
同サーモスタット16の開弁温度(本実施形態では82
℃)に到達する以前であって、冷却水温の単調な上昇が
続いていると推定される時刻が適宜選択される。
【0096】さらに続くステップ404においては、後
述するセンサ正常判定フラグXFSSが「1」に設定さ
れているか否かを判断する。そして、その判断が肯定で
あれば処理をステップ408までジャンプし、その判断
が否定であれば処理をステップ405に移行する。
【0097】ステップ405においては、現在の時刻t
が前記ステップ403において設定した所定時刻taの
経過後であるか否かを判断する。そして、その判断が肯
定であれば、ECU51は処理をステップ406に移行
し、その判断が否定であればその処理を一旦終了する。
【0098】ステップ406においては、今回読み込ま
れた実測冷却水温THWが規定値TH3以上であるか否
かを判断する。そしてその判断が否定であれば、処理を
ステップ408に移行する。一方、その判断が肯定であ
れば、処理をステップ407に移行し、同ステップ40
7において水温センサ41の作動状態は正常であるとの
判断をするとともに、センサ正常判定XFSSを「1」
に設定する。そして処理をステップ408に移行する。
【0099】ステップ408においては、現在の時刻t
が前記ステップ403において設定した所定時刻tbの
経過後であるか否かを判断する。そしてその判断が肯定
であれば、ECU51は処理をステップ409に移行
し、その判断が否定であれば、その処理を一旦終了す
る。
【0100】ステップ409においては、今回読み込ま
れた実測冷却水温THWが規定値TH4を上回っている
かを判断する。そしてその判断が肯定であれば、ECU
51は処理をステップ410に移行し、同ステップ41
0においてサーモスタット16及び水温センサ41はと
もに正常であるとの判断をするとともに、今回のルーチ
ン処理を一旦終了する。
【0101】一方、前記ステップ409における判断が
否定である場合、ECU51はその処理をステップ41
1に移行する。ステップ411においては、前記ステッ
プ407で説明した水温センサ41正常判定フラグXF
SSが、現在「1」に設定されているか否かを判断す
る。そしてその判断が肯定であれば、ECU51はその
処理をステップ412に移行し、同ステップ412にお
いてサーモスタット16の作動状態に異常があるとの判
断をするとともに、今回のルーチン処理を終了する。
【0102】一方、前記ステップ411における判断が
否定である場合、ECU51はサーモスタット16若し
くは水温センサ41の何れかに異常があると判断する。
そしてその処理をステップ413、すなわち本ルーチン
のサブルーチンを構成する「サーモスタット/水温セン
サ異常判定ルーチン」に移行することとなる。当該ステ
ップ413、すなわちサブルーチンにおける処理内容に
関しては、先の第1の実施形態及び第2の実施形態で説
明した「サーモスタット/水温センサ異常判定ルーチ
ン」(図4及び図5)のうち何れのルーチンを適用する
こともできる。
【0103】以上説明したように、ECU51はメイン
ルーチンとしての上記「冷却システム異常検出ルーチ
ン」と併せて、先の第1実施形態又は第2実施形態で説
明した「サーモスタット/水温センサ異常判定ルーチ
ン」を、そのサブルーチンとして適用する。そして、上
記メインルーチンの説明から明らかなように、本実施形
態のメインルーチンでは、エンジン始動後、第1及び第
2の設定時間の経過にあわせて、推定冷却水温ETHW
と実測冷却水温とを比較して、冷却システム2に係る異
常を検出するよう処理ルーチンを構成している。
【0104】このような構成によっても、先の第1又は
第2の実施形態と同様、冷却システムの冷却水温調節機
能にかかる異常の検出に加え、当該冷却システムに異常
がある場合には、サーモスタット及び水温センサのうち
何れに異常があるのかを迅速且つ正確に検出することが
できるようになる。
【0105】なお、上記第3の実施形態においては、冷
却システムの異常検出に係る検出時刻ta、或いはサー
モスタット/水温センサ異常判定に係る判定時刻tbを
エンジン始動後の運転状態に応じて調整するようメイン
ルーチンが構成されているが、両時刻は、エンジン始動
時の運転状態のみから決定して不動としてもよい。この
ように構成すれば、当該メインルーチンにおけるECU
51の演算負担を軽減することができるようになる。
【0106】また、上記各実施形態において、推定冷却
水温ETHWは、エンジン1の始動時冷却水温、吸気
温、エンジン回転数、吸気量等の各種運転状態パラメー
タに基づき算出することとしたが、これら各種パラメー
タの選択・組合せ、並びに同パラメータによる演算若し
くはデータマップの態様としては、様々なものが採用さ
れ得る。要は、実測冷却水温の初期値に、エンジン始動
後の運転状態及び外的環境要因を加味することによっ
て、基本的には冷却水の熱収支に基づいて該推定冷却水
温ETHWを算出するようにすればよい。
【0107】また、上記各実施形態における処理ルーチ
ンで用いたα,β等の定数は、冷却装置の異常を判断す
るため、推定冷却水温と実測冷却水温とが十分に近似し
ているか否かを判断する上での許容範囲をなしている。
そしてこれらα,βは、定数として予め設定することと
しているが、始動時冷却水温やその他の運転状態等に応
じて適宜ECU51が決定するようにしてもよい。この
ようにロジックを構成すれば、エンジンの特性ばかりで
なく、外的環境等に即したより信頼性の高い異常検出を
期待することができるようになる。
【0108】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、冷却
装置の冷却水温制御機能に異常が現れた際に、迅速且つ
正確にその異常を検出するとともに、冷却水温の制御機
能そのものと冷却水温の検出機能との何れに異常がある
のかを、正確に判別できるようになる。
【0109】請求項2又は3に記載した発明によれば、
請求項1記載の発明の効果に加え、冷却水温の制御機能
若しくは検出機能の異常検出に係る識別精度が一層向上
するようになる。
【0110】請求項4又は5記載の発明によれば、請求
項1〜3記載の発明の効果に加え、冷却装置の異常検出
に係る信頼性及び検出精度が一層向上するようになる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1〜5記載の発明
の効果に加え、とくに水温検出手段の機能に異常がある
場合には、その異常検出に係る精度を一層向上させるこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーモスタット異常検出装置が適
用されるエンジン冷却システムの一例を示す概略構成
図。
【図2】ECUの電気的構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態の冷却システム異常検出手順を示
すフローチャート。
【図4】第1実施形態のサーモスタット/水温センサ異
常判定手順を示すフローチャート。
【図5】エンジン始動後の冷却水温の変化態様の例を示
すタイムチャート。
【図6】エンジン始動後の冷却水温の変化態様の例を示
すタイムチャート。
【図7】冷却水温の検出値に係る微小時間の変動を示す
タイムチャート。
【図8】第2実施形態のサーモスタット/水温センサ異
常判定手順を示すフローチャート。
【図9】エンジン始動後の冷却水温の変化態様の例を示
すタイムチャート。
【図10】第3実施形態の冷却システム異常検出手順を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン、2…冷却システム、3…シリンダ、4…
ピストン、5…クランクシャフト、6…コンロッド、7
…ウォータジャケット、8…ラジエータ、9…冷却ファ
ン、10…ウォータポンプ、11…燃焼室、12…シリ
ンダヘッド、13…シリンダブロック、16…サーモス
タット、41…水温センサ、42…スロットルセンサ、
43…回転数センサ、44…酸素センサ、45…吸気量
センサ、46…車速センサ、47…吸気温センサ、51
…ECU、52…CPU、53…ROM、54…RA
M、55…バックアップRAM、56…タイマカウン
タ、57…外部入力回路、58…外部出力回路、59…
バス。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの冷却水循環通路に設けられて、
    冷却水温が所定値を下回っているときには前記通路を閉
    塞し、冷却水温が所定値以上のときには冷却通路を開放
    するサーモスタットと、 前記エンジンの冷却水温を検出する冷却水温検出手段
    と、 を備えた冷却装置において、 当該エンジン始動後、前記冷却水温の変化態様に基づき
    該冷却装置の異常を検出する異常判断手段を備え、 前記冷却装置の異常が検出された後の冷却水温の変化態
    様に基づき、サーモスタット及び冷却水温検出手段のう
    ち何れに異常があるのかを判定する判定手段を更に有し
    てなる冷却装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、前記冷却装置に異常があ
    ると判断した後に、前記検出される冷却水温の上昇に係
    る勾配が所定の基準率以上であれば、サーモスタットに
    異常があると判定し、該勾配が所定の基準率未満であれ
    ば、冷却水温度検出手段に異常があるとの判定をする請
    求項1記載の冷却装置の異常検出装置。
  3. 【請求項3】前記判定手段は、冷却装置に異常があると
    判断した後に、冷却水温検出手段の一時作動停止及び再
    作動を実行し、再作動時の検出値が所定値以上であれば
    少なくとも冷却水温検出手段は正常に作動しているとの
    判定をする請求項1記載の冷却装置の異常検出装置。
  4. 【請求項4】前記異常判断手段は、前記サーモスタット
    が正常に作動しているとの想定のもとで、エンジンの運
    転状態に基づき推定冷却水温を算出する冷却水温推定手
    段を有してなり、 エンジン始動後、前記検出される冷却水温の上昇に係る
    勾配と前記推定冷却水温の上昇に係る勾配とが所定率以
    上異なるときに、冷却装置に異常があるとの判断をする
    請求項1〜3何れかに記載の冷却装置の異常検出装置。
  5. 【請求項5】前記異常判断手段は、エンジン始動後、所
    定時間経過後に前記検出された冷却水温が所定の基準水
    温に満たないときには冷却装置に異常があるとの判断を
    する請求項1〜3何れかに記載の冷却装置の異常検出装
    置。
  6. 【請求項6】前記検出される冷却水温の所定微小時間当
    たり変化量が、所定量以上変動した場合には、水温検出
    手段に異常があると判断する水温検出機能異常検出手段
    を更に備えてなる請求項1〜5何れかに記載の冷却装置
    の異常検出装置。
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