JPH11172981A - 保護具付き錠前 - Google Patents

保護具付き錠前

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JPH11172981A
JPH11172981A JP34494397A JP34494397A JPH11172981A JP H11172981 A JPH11172981 A JP H11172981A JP 34494397 A JP34494397 A JP 34494397A JP 34494397 A JP34494397 A JP 34494397A JP H11172981 A JPH11172981 A JP H11172981A
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striker
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Sukemasa Nakamoto
祐昌 中本
Michihiko Ozaki
充彦 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の手段以外ではフックの突出を防止し、
スライドボタンを保護するようにして、移送の梱包を簡
略化すること。 【解決手段】 スライドボタン4が挿通可能な孔をあけ
た保護部材17を装着し、この保護部材17の高さを突出し
ているスライドボタン4とほぼ同じ高さにする。これに
より、ドア22を閉めた時にのみストライカ21側に設けた
ピン19によりスライドボタン4の頭部が押されて、ドア
のロック機能が保たれ、かつ、ドア22を開けた状態では
外部からスライドボタン4を押すことができないので、
所定の手段以外ではフックが突出しないようにして、不
慮の取扱に対するフックの曲げを防止することができ、
また外部からスライドボタン4に直接に、障害物が当た
らないので、移送の梱包を簡略化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドボタンを
押し込むことによって、フックケースからフックの係止
部を突出させて、ストライカにフックの係止部を係合す
るようにした錠前の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】引き戸側に設けたスライドボタンを押し
込むことによって、フックケースからフックの係止部を
突出させて、柱あるいは壁等に設けたストライカにフッ
クの係止部を係合するようにした引き戸用錠前の従来例
として次のようなものがある。まず、特公昭56−33
553号公報に開示されたものを図11に示してその概略
を説明すると、図示省略のフックケースに設けた軸1に
カムプレート2が回動可能に軸支されており、その一端
にはスライドボタン4に設けたピン3を係合すると共
に、他端側にはピン6を植設し、このピン6をフック5
に形成した案内孔7に係合した構成になっている。
【0003】そして、この錠前を設けた引き戸を閉める
ことにより、図示省略のストライカが設けられている例
えば柱に、スライドボタン4′が衝突してフックケース
内に押し込まれ、スプリング8の弾性力に抗してカムプ
レート2を矢印の方向に回動する。このカムプレート2
の回動により、フック5の支点10がスプリング9の弾性
力に抗して10′の位置に移動させられながら、案内孔7
によってピン6を案内してフック5を回動し、図示省略
のストライカに係合する。そして、ロックレバー11に外
力を与えて回動し、引き戸を開ける方向に移動した時に
フック5が5′の方向に回動するのをロックすることに
より、引き戸が開かないようにしている。
【0004】そして、引き戸を開ける時には、ロックレ
バー11を外力により矢印方向に回動してフック5のロッ
クを解除した状態で引き戸を開けることにより、フック
5の支点10′はスプリング9によって10の方向に引っ張
られると同時に、スプリング8によってカムプレート2
が矢印とは逆の方向(時計方向)に回動して、フック5
を5′の方向に回動させると共にスライドボタン4を突
出させ、フック5′とストライカとの係合が解除されな
がら引き戸が開けられると同時に、スライドボタン4を
4′の位置に突出させ、元の状態に復帰させるようにし
ている。
【0005】次に、実開平5−89750号公報に開示
された錠前を図12に示してその概略を説明する。図示省
略のフックケースには軸1を介してカムプレート2が回
動可能に軸支されており、カムプレート2が矢印方向と
は反対の方向(時計方向)に常時回転力が与えられるよ
うに、スプリングが軸1に装着されている。また、カム
プレート2の一端にはスライダ12に設けた長孔14′にカ
ムプレート2に植設したピンが嵌合した状態で、スライ
ダ12が連結されている。スライダ12の他端にはピン14を
介してフック5が回動可能に設けられており、このピン
14にはフック5が矢印の方向(反時計方向)に常時回転
するように回転力を与えるためのスプリングが装着され
ている。
【0006】そして、引き戸を閉めると図示省略のスト
ライカが設けられている例えば柱にスライドボタン4が
衝突して矢印の方向に押され、カムプレート2を矢印の
方向に回動する。このカムプレート2の回動により、ス
ライダ12が矢印の方向に水平移動させられて、フック5
が図示省略のフックケースの底部から突出し、図示省略
のストライカにフック5が係合し、引き戸の開き方向に
ロックする。
【0007】次に、引き戸を開く時には外部の力でロッ
ク解除部材15を矢印の方向に押し下げ、矢印方向に回転
力が与えられているスプリングの弾性力に抗して、フッ
ク5の後部16を押してフック5を5′の位置まで回動
し、フック5′と図示省略のストライカとの間の係合を
解除した後に引き戸を開ける。そして、カムプレート2
は時計方向に常時回転力が与えられているので、引き戸
を開けると自動的にカムプレート2が時計方向に回動し
てスライドボタン4を4′の位置まで突出させ、元の状
態に復帰させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】このように、突出して
いるスライドボタンを押し込むことによって、フックを
回動させて施錠するようにした引き戸用錠前にあって
は、この突出しているスライドボタンを、ストライカへ
の衝突以外の方法あるいは手で押しても、フックが突出
することがあるので、次のような問題がある。
【0009】すなわち、引き戸が開いた状態でも、スラ
イドボタンが何らかの原因で押し込まれた場合には、フ
ックが突出することになる。例えば、引き戸が開けられ
た状態で人が出入りするのであるが、その時にスライド
ボタンに人体が触れてこのスライドボタンが押し込まれ
て、フックが突出する場合が考えられる。そして、この
突出したフックが人体に触れるなどの問題がある。ま
た、突出しているフックが人体に触れないまでも、この
状態で引き戸を閉めた場合に、こお錠前にあってはフッ
クが柱などに取りつけられているストライカに衝突し
て、損傷するという問題がある。
【0010】また、スライドボタン、フックおよび作動
機構は、ドアに取りつけられた状態で移送される場合が
ある。このような場合に、通常はスライドボタンを突出
した状態にして移送するので、この突出しているスライ
ドボタンが移送中に曲げられないように、また、スライ
ドボタンが押し込まれないように梱包しなければならな
い。そのために、この梱包は特殊な梱包になるので手間
がかかるという問題がある。
【0011】また、この種の錠前が取りつけられている
引き戸(ドア)では、ドアを閉める大きな音が発生する
ことがある。そのために、ストライカが取り付けられて
いる側の柱あるいは壁またはドアにクッション材を取り
つける必要があり、余分な施工工数がかかるという問題
がある。
【0012】本発明は、所定の手段以外では、スライド
ボタンが押し込まれないようにして、不慮のフックの突
出を防止し、かつ、スライドボタンを保護するようにし
て、保護部材自体にクッション効果を持たせるように
し、施工工数を少なくした、保護具付き錠前を提供する
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の記載から把握される手段は、スライドボタ
ンを押し込むことによって、フックケースからフックの
係止部を突出させて、ストライカにフックの係止部を係
合するようにした錠前であって、前記スライドボタンが
フックケースから出入り可能に、スライドボタンに近接
させてスライドボタンとほぼ同じ高さの保護部材をフッ
クケースに装着したことを特徴とする。
【0014】次に請求項2の記載から把握される手段
は、スライドボタンを押し込むことによって、フックケ
ースからフックの係止部を突出させて、ストライカにフ
ックの係止部を係合するようにした錠前であって、前記
スライドボタンがフックケースから出入り可能に、スラ
イドボタンに近接させて保護部材をフックケースに装着
し、該保護部材の高さを突出しているスライドボタンと
ほぼ同じ高さにし、一方ストライカ側に該スライドボタ
ンの頭部を押し込むピンを設けたことを特徴とする。
【0015】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、ストライカ側に保護部材が挿入可能な凹部を形成し
た受け部材を設けたことを特徴とする。
【0016】次に、請求項4の記載から把握される手段
は、保護部材が弾性体であることを特徴とする。
【0017】次に、各請求項の記載から把握される発明
により課題がどのように解決されるかについて説明す
る。先ず、請求項1の記載から把握される本発明におい
て、保護部材はスライドボタンに近接させてフックケー
スに装着されており、この保護部材の高さを突出してい
るスライドボタンとほぼ同じ高さにしたしたので、所定
の手段以外によってスライドボタンを押すことができ
ず、また、外部からスライドボタンに直接に、障害物が
当たらないようにすることができる。そして、保護部材
はスライドボタンがフックケースから出入り可能に設け
られているので、スライドボタンを所定の手段によって
押し込むことにより、フックをフックケースから突出さ
せることができる。
【0018】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、保護部材はスライドボタンに近接させてフ
ックケースに装着されており、この保護部材の高さを突
出しているスライドボタンとほぼ同じ高さにしたので、
所定の手段以外によってスライドボタンを押すことがで
きず、また、外部からスライドボタンに直接に、障害物
が当たらないようにすることができる。そして、保護部
材はスライドボタンがフックケースから出入り可能に設
けられ、一方ストライカ側にスライドボタンの頭部を押
し込むピンを設けることにより、ドアを閉めた時にのみ
スライドボタンをこのピンで押すようにする。
【0019】次に、請求項3の記載から把握される本発
明において、ストライカ側に保護部材が挿入可能な凹部
を形成した受け部材を設けることにより、ドアを閉めた
時に保護部材が受け部材内に納まり、ドアが隙間なく閉
められると共に、受け部材に弾性体を使用して保護部材
を受け部材に嵌合させ、この両者の嵌合により緩衝効果
を持たせる。
【0020】次に、請求項4の記載から把握される本発
明において、保護部材を弾性体にすることにより、保護
部材に緩衝効果を持たせる。
【0021】
【発明の実施の形態】請求項1の記載から把握される本
発明の実施の形態は、図2において、引き戸22側に設け
たスライドボタン4を押し込むことによって、フックケ
ース20の底部からフック5の係止部 501を突出させて、
柱23に設けたストライカ21にフック5の係止部 501を係
合するようにした錠前であって、図3に示すようにスラ
イドボタン4が挿通可能な孔 171をあけた保護部材17を
図1に示すようにフックケース20に固定し、この保護部
材17の高さH(図3)を突出しているスライドボタン4
とほぼ同じ高さにする。
【0022】次に、請求項2の記載から把握される本発
明の実施の形態は、請求項1における実施の形態にかか
る錠前であって、図3に示すようにスライドボタン4が
挿通可能な孔 171をあけた保護部材17を、図1に示すよ
うにフックケース20に固定し、この保護部材17の高さH
(図3)を突出しているスライドボタン4とほぼ同じ高
さにし、一方図1に示すようにストライカ21側にこのス
ライドボタン4の頭部を押し込むピン19を設ける。
【0023】次に、請求項3の記載から把握される本発
明の実施の形態は、図1および図3に示すように、保護
部材17の外形を截頭円錐形にした場合に、図4に示すよ
うに、ストライカ21側には、この保護部材17の外形に相
似形の孔(凹部) 181を形成した受け部材18を設ける。
【0024】次に、請求項4の記載から把握される本発
明の実施の形態は、保護部材17が弾性体である例えばゴ
ムで作る。
【0025】次に、発明の実施の形態を詳しくした実施
例について説明する。図3において、保護部材17の外形
は、頂部直径D1 で底部直径D2 の截頭円錐形になって
おり、その中心には図1に示すスライドボタン4が挿通
可能な孔 171があけられている。また、この保護部材17
の高さHは、図1に示すようにスライドボタン4がフッ
クケース20から突出した状態で、スライドボタン4の頭
部が出ない高さになっている。そして、この保護部材17
の材質は、プラスチックやゴムのような弾性体であって
もよく、また金属製であってもよい。また、この保護部
材17のフックケース20への取り付けは、接着剤などによ
って行う。
【0026】図6から図10は保護部材17の他の実施例で
ある。図6に示す保護部材17はスライドボタン4を挟む
ように二分割にされた保護部材17a と17b を、スライド
ボタン4に近接させて、フックケース20に固定する形式
のものである。図7はスライドボタン4を挟む面が平ら
になっていて、スライドボタン4の外径にほぼ等しい距
離C1 で、フックケース20に立設さる形の保護部材であ
る。また、図8に示す実施例はスライドボタン4の外周
面と同じ形状に凹部 172が形成された保護部材17a ′と
17b ′とからなる保護部材17を示す。そして、高さHは
図3に示した高さHと同じであり、またフックケース20
に固定された状態で、図3に示した截頭円錐形と同じよ
うに、その頂部が直径D1 になっており、底部直径がD
2 になっている。
【0027】図9に示す実施例は、スライドボタン4の
片側に沿わせて一個の保護部材17aまたは17b (図7)
を設けたものである。また、図8に示す保護部材17a ′
または17b ′を一個設けてもよい。また、この実施例も
同様に、フックケース20に固定された状態で、図3に示
した截頭円錐形と同じように、その頂部が直径D1 にな
っており、底部直径がD2 になっている。また、このよ
うにフックケース20に固定された状態で、図3に示した
截頭円錐形と同じように、その頂部を直径D1にし、底
部直径をD2 にする必要はなく、保護部材17a および17
b 、17a ′および17b ′を真っ直ぐな直柱体にしてもよ
い。
【0028】図4に一例を示す受け部材18には保護部材
17の外形に相似形の孔 181が設けられており、保護部材
17がこの孔 181に嵌合するようになっている。そして、
図6から図10に示すように、保護部材はフックケース20
に固定された状態で、図3に示した截頭円錐形と同じよ
うに、その頂部が直径D1 に、底部直径がD2 になるよ
うにすることにより、孔 181に嵌合させることができ、
共通した受け部材18を使用することができる。また、保
護部材17a および17b 、17a ′および17b ′を直柱体に
した場合には、孔 181もそれに合わせた形状の孔にす
る。
【0029】そして、この孔 181の底部にはフランジ 1
84が形成されており、このフランジ184には、図5に示
すピン19の螺子部 191が挿通される孔 183があけられて
いる。そして、図1に示すように、孔 183にピン19の螺
子部 191を挿通して、ストライカ21側に設けられている
螺子孔に螺子部 191を螺合することにより、フランジ18
4がピン19の段部 192に押圧された状態で、受け部材18
がストライカ21側に取りつけられる。
【0030】また、受け部材18の材料として、プラスチ
ックやゴムなどの弾性体を用いた場合には、その外面に
金属製の筒体 182を被せるようにする。このようにする
ことにより、孔 181に保護部材17が楔状に嵌合した時
に、受け部材18の変形を少なくし、両者の嵌合による緩
衝効果を高めるようにしている。
【0031】また、図1には受け部材18を用いたものを
示しているが、この受け部材18を用いないで、ピン19の
みをストライカ21側に植設してもよい。すなわち、スラ
イドボタン4は、保護部材17の孔 171にガイドされて押
し込まれるので、ピン19が保護部材17の孔 171に差し込
まれた状態で、スライドボタン4の頭部を押すことにな
る。これにより、ピン19とスライドボタン4の軸心がほ
ぼ一致した状態で、孔171にガイドされてずれることな
く、ピン19にてスライドボタン4を押すことができる。
このスライドボタン4をガイドする機能は、図6から図
10に示した保護部材も同じである。
【0032】また、クッション効果としては、保護部材
17の高さHを高くして、ドアを閉めた時に、保護部材17
の頂部がストライカ21側に当接するようにする。そし
て、スライドボタン4をその軸心方向に押すことによ
り、このスライドボタン4によって押されて作動する内
部機構に無理な力が働かず、内部機構を円滑に作動させ
ると共に、内部機構の故障を防止することができる。
【0033】上記各実施例では、截頭円錐形の保護部材
17を主体として説明したが、本発明における保護部材17
の目的は正規の手段以外の手段でスライドボタン4が押
し込まれるのを防止することにあることから、この目的
が達成できる形状のものであればよい。したがって、材
質に応じて円筒形、角筒形、円柱形、角柱形などであっ
てもよく、中央にスライドボタン4を挿通する孔を有す
る形でも、該ボタン4の近くに佇立する柱などの形式の
ものであってもよい。
【0034】本発明において保護部材17の「スライドボ
タン4とほぼ同じ高さ」とは、保護部材17の存在下でス
ライドボタン4が正規の手段以外の方法で押されても、
フック5がフックケース20から出ない程度の高さをい
う。したがって、保護部材17の高さはスライドボタン4
の高さよりも若干低くてもよいが、好ましくはスライド
ボタンの高さよりも高くする。
【0035】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて説明する。図1に示すように、スライドボタン4が
挿通可能な孔 171(図3)をあけた保護部材17をフック
ケース20に固定し、この保護部材17の高さH(図3)を
突出しているスライドボタン4の頭部が出ない高さにし
たので、ドア22が開けられた状態でも外力によってスラ
イドボタン4を押すことができない。また、ドア22の移
送中においても、外部からスライドボタン4に直接に、
障害物が当たらない。この作用は図6から図10に示した
実施例においても同じである。
【0036】一方ストライカ21側にスライドボタン4の
頭部を押し込むピン19を設けることにより、図2に示す
ようにドアを閉めた時にのみスライドボタン4を押し、
フック5をフックケース20から突出させて、フック5の
係止部 501をストライカ21に係止することができる。
【0037】なお、図1および図2には受け部材18を設
けたものを示しているが、この受け部材18を設けなくて
も、次の作用は同じである。すなわち、ドア22が開けら
れた状態で外力によりスライドボタン4を押すことがで
きず、また、ドア22の移送中においても、外部からスラ
イドボタン4に直接に、障害物が当たらない。また、図
2に示すようにドアを閉めた時にのみスライドボタン4
を押し、フック5をフックケース20から突出させて、フ
ック5の係止部 501をストライカ21に係止することがで
きるという作用は同じである。
【0038】また、保護部材17の外形を截頭円錐形に
し、ストライカ21側にこの保護部材17の外形に相似形の
孔 181(図4)を形成した受け部材18を設けることによ
り、図2に示すように、ドア22を閉めた時に保護部材17
と受け部材18とを楔状に嵌合させ、この両者間の嵌合に
より緩衝効果を持たせることができ、かつ、ピン19によ
ってスライドボタン4を押して、フック5をフックケー
ス20から突出させて、フック5の係止部 501をストライ
カ21に係止することができる。この作用は図6から図10
に示した実施例においても同じである。また、図3にお
ける保護部材17、図6から図10に示す保護部材17a 、17
b および17a ′、17b ′を直柱状にして、受け部材18を
その外形に相似形にした孔にしても、緩衝効果を持たせ
る点において同じである。
【0039】また、保護部材17をプラスチックまたはゴ
ムなどの弾性体にすることにより、図2に示すように、
ドア22を閉めた時に保護部材17と受け部材18とを弾性的
に嵌合させることができる。また、保護部材17を金属に
した場合には、受け部材18をプラスチックまたはゴムな
どの弾性体にすることにより、同様の作用がある。ある
いは、保護部材17および受け部材18の両方を、プラスチ
ックまたはゴムなどの弾性体にしても、同様の作用があ
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、保護部材はスライドボタンに近接させてフックケー
スに装着されており、この保護部材の高さを突出してい
るスライドボタンとほぼ同じ高さにして、所定の手段以
外によってスライドボタンを押すことができないように
し、また、外部からスライドボタンに直接に、障害物が
当たらないようにし、スライドボタンがフックケースか
ら出入り可能に保護部材を設け、スライドボタンを押し
込むことにより、フックをフックケースから突出させる
ことができるようにしたので、所定の手段以外ではフッ
クが突出しないようにして、不慮の取扱に対するフック
の曲げを防止することができ、また外部からスライドボ
タンに直接に、障害物が当たらないので、移送の梱包を
簡略化することができると共に、錠前としての機能を持
たせることができる。
【0041】次に、請求項2の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、保護部材は
スライドボタンに近接させてフックケースに装着されて
おり、この保護部材の高さを突出しているスライドボタ
ンとほぼ同じ高さにし、所定の手段以外によってスライ
ドボタンを押すことができないようにし、また、外部か
らスライドボタンに直接に、障害物が当たらないように
し、スライドボタンがフックケースから出入り可能に保
護部材を設け、一方ストライカ側にスライドボタンの頭
部を押し込むピンを設けて、ドアを閉めた時にのみスラ
イドボタンをこのピンで押すようにしたので、所定の手
段以外ではフックが突出しないようにして、不慮の取扱
に対するフックの曲げを防止することができ、また外部
からスライドボタンに直接に、障害物が当たらないの
で、移送の梱包を簡略化することができると共に、錠前
としての機能を持たせることができる。
【0042】次に、請求項3の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、ストライカ
側に保護部材が挿入可能な凹部を形成した受け部材を設
け、保護部材と受け部材とを嵌合させて、この両者の嵌
合により緩衝効果を持たせるようにしたので、施工工数
を少なくすることができる。
【0043】次に、請求項4の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、保護部材を
弾性体にし、保護部材と受け部材とを弾性的に嵌合させ
ることにより、保護部材自体にクッション効果を持たせ
るようにして、施工工数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(ドアが開けられた状態)を
示す縦断面図である。
【図2】図1において、ドアを閉めた状態を示す縦断面
図である。
【図3】図1における保護部材の縦断面図である。
【図4】図1における受け部材の縦断面図である。
【図5】図1におけるピンの側面図である。
【図6】図1における他の保護部材の側面図である。
【図7】図6の左側面図である。
【図8】図1における他の保護部材の側面図である。
【図9】図1における他の保護部材の側面図である。
【図10】図9の左側面図である。
【図11】従来例の要部を示す図である。
【図12】他の従来例の要部を示す図である。
【符号の説明】
4 スライドボタン 5 フック 17 保護部材 18 受け部材 19 ピン 20 フックケース 21 ストライカ 22 引き戸 23 柱

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドボタンを押し込むことによっ
    て、フックケースからフックの係止部を突出させて、ス
    トライカにフックの係止部を係合するようにした錠前で
    あって、前記スライドボタンがフックケースから出入り
    可能に、スライドボタンに近接させてスライドボタンと
    ほぼ同じ高さの保護部材をフックケースに装着したこと
    を特徴とする保護具付き錠前。
  2. 【請求項2】 スライドボタンを押し込むことによっ
    て、フックケースからフックの係止部を突出させて、ス
    トライカにフックの係止部を係合するようにした錠前で
    あって、前記スライドボタンがフックケースから出入り
    可能に、スライドボタンに近接させて保護部材をフック
    ケースに装着し、該保護部材の高さを突出しているスラ
    イドボタンとほぼ同じ高さにし、一方ストライカ側に該
    スライドボタンの頭部を押し込むピンを設けたことを特
    徴とする保護具付き錠前。
  3. 【請求項3】 ストライカ側に保護部材が挿入可能な凹
    部を形成した受け部材を設けたことを特徴とする請求項
    1または2に記載の保護具付き錠前。
  4. 【請求項4】 保護部材が弾性体であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の保護具付き錠前。
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