JPH11172666A - 水平ドレーンおよびその連結体並びにその施工方法 - Google Patents

水平ドレーンおよびその連結体並びにその施工方法

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JPH11172666A JP33704497A JP33704497A JPH11172666A JP H11172666 A JPH11172666 A JP H11172666A JP 33704497 A JP33704497 A JP 33704497A JP 33704497 A JP33704497 A JP 33704497A JP H11172666 A JPH11172666 A JP H11172666A
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drain
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禎 村上
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のサンドマットに代わる水平ドレーンと
して、盛土等による加圧によっても導水性が損なわれに
くく、素材の選択によって、地中への残存や地中での分
解消滅のいずれをも選択することが可能で、優れた導水
・排水機能を有し、地盤の歪み変形にも追随可能である
水平ドレーンを提供すること。 【解決手段】 ヤシ繊維等の天然繊維または合成繊維に
天然ゴム系または合成ゴム系のラテックス形接着剤を付
着させて不織布状または三次元編組織状に絡み合わせて
マット状に形成された繊維マットからなる充填材2が、
黄麻等の天然繊維または合成繊維からなる透水性を有す
る織布状または不織布状の外被材3にて被覆された平板
状の水平ドレーン1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土木用の水平ドレー
ンに関し、より詳細には軟弱地盤の改良工事、埋め立て
工事、築堤工事等において、粘性土中から排出してくる
間隙水や築堤内に浸透してくる雨水等を効果的に排水し
て粘性土の圧密沈下を促進したり、盛土体等を安定化す
るために、現地盤上や盛土等の内部に配される水平ドレ
ーンに関する。
【0002】
【従来の技術】多量の間隙水を含む粘性土の上にそのま
ま道路工事や築堤工事が施工された場合、これらの道路
や築堤等の盛土荷重により、粘性土中に含まれている間
隙水が徐々に排水するために、粘性土の沈下は例えば数
年、数十年という長期にわたって生ずることになり、構
造物等が変状して重大な問題を引き起こす場合がある。
このため、多量の間隙水を含有する粘性土の上に前記の
ような工事を行う際には、粘性土中の間隙水を強制的に
排水して粘性土の沈下を促進して、安定化させた後に工
事に取りかかる必要がある。
【0003】このように多量の間隙水を含む粘性土の圧
密沈下を促進する方法としては、まず施工重機のトラフ
ィカビリティーを確保することや鉛直ドレーンを打設し
て盛土載荷後に地中から出てくる水を効率よく排水する
ことを目的に、一般的にサンドマットと呼ばれる砂層を
地表面に敷きつめる。次に、粘性土の中に鉛直方向に砂
杭や、プラスチックボードドレーン等の鉛直ドレーンを
打設し、その後に前記サンドマット上面に盛土を計画高
さまで載荷する。これにより、粘性土中の間隙水は前記
鉛直ドレーンに沿って略鉛直方向に地表面に向かって導
かれると共に、前記サンドマット内の間隙を通って略水
平方向にサンドマット端部に向かって導かれ、排水され
る。以上のことにより、粘性土の圧密沈下が促進される
ことになる。尚、前記盛土は、粘性土が十分に圧密沈下
した後に取り除かれる場合もある。
【0004】図12は、前記した粘性土の圧密沈下の過
程を説明するために間隙水の動向を示した模式的部分断
面図である。粘性土21中には多数の鉛直ドレーン23
が略鉛直方向に打設されており、粘性土21表面には水
平ドレーンとしてサンドマット41が敷きつめられてい
て、サンドマット41の上面には盛土22が載せられて
いる。粘性土21中の間隙水(図示せず)は、圧力によ
って略水平方向(図中矢印h方向)に、鉛直ドレーン2
3に向かって導かれ、鉛直ドレーン23内に取り込まれ
る。次に、間隙水は鉛直ドレーン23内を略鉛直方法
(図中矢印v方向)に粘性土21表面に向かって導か
れ、サンドマット41の間隙を通って水平方向に排水さ
れる。
【0005】鉛直ドレーン23としては上記したように
砂杭やプラスチックボードドレーン等が挙げられるが、
前記砂杭を形成する際に用いられるドレーン砂は、その
資源が枯渇化するとともにその品質が低下し、単価が高
騰しているのが現状であり、環境保全の観点からいって
も、また材料コストの点からいっても、砂に代わる鉛直
ドレーン23が望まれる。一方、前記プラスチックボー
ドドレーンは、材料コストを低く抑えることが可能であ
るが、その表面に形成されている透水性を担うフィルタ
ー材の孔が細粒土によって目詰まりする等の問題があ
り、また、その素材は石油から作られる合成樹脂である
ために、地中で分解されることがなく、粘性土21の圧
密沈下促進の目的を果たして利用価値がなくなった時点
で産業廃棄物と化してしまうと共に、後の建設工事に支
障をきたす場合がある。
【0006】そこで、実公平6−34413号公報にお
いては、砂杭やプラスチックボードドレーンに代わる鉛
直ドレーン23として天然素材を用いたファイバードレ
ーンが提案されている。これによれば、粘性土21中に
ファイバードレーンを打設して粘性土21の圧密沈下促
進を図った後、そのまま粘性土21中に放置しても、時
間の経過に伴って腐食して、粘性土21中に取り込まれ
るため、粘性土21中から回収する必要もなく、しかも
粘性土21を汚染して公害を発生させる恐れもない。ま
た、材料コストの点からいっても低コスト化が可能であ
る。
【0007】しかしながら、水平ドレーンとしては、依
然として殆どサンドマット41が用いられているのが現
状であり、このサンドマット41には砂が使用されるた
め、結局のところ砂の使用量を削減することが困難であ
るといった問題がある。サンドマット41の場合、陸上
における施工の場合は50〜100cm程度の厚さにな
るように、また、海中における施工の場合は100〜2
00cm程度の厚さになるように砂が敷設され、施工精
度によってもその敷設厚さは変わるものの、莫大な量の
砂が水平ドレーン作成のために必要となる。
【0008】上記したように、砂の大量採取は環境保全
および経済性等の観点から適切でない面があり、また、
鉛直ドレーン材にもまして水平ドレーン材は、その使用
量が莫大であることから、砂を使用せずにサンドマット
と同等の機能を果たす新たな材料の開発が望まれてい
る。
【0009】そこで、前記実公平6−34413号公報
に開示されているファイバードレーンを鉛直ドレーンの
みならず水平ドレーンとして利用する方法も考えられる
が、水平ドレーン上には一般的に盛土がなされるため水
平ドレーンの厚さ方向にかなりの圧力がかかり、ファイ
バードレーンの1枚当たりの流路断面積が小さい(9c
m×0.9cm程度)ことに加え、盛土の圧力によって
導水空間が押しつぶされ、水平ドレーンとしての導水・
排水機能は小さいものである。また、鉛直ドレーン材の
一つであるプラスチックボードドレーンでも1枚当たり
の流路断面積(10cm×0.3cm程度)がファイバ
ードレーンよりさらに小さく、水平ドレーンとしての導
水・排水機能も小さい。
【0010】また、水平ドレーンの場合には、ある程度
広い面積に敷設する必要があるため、前記鉛直ドレーン
としてのファイバードレーンをそのまま水平ドレーンと
して利用する場合は、面的にはもちろん場合によっては
さらに数枚積み重ねる必要があり、相当多数のファイバ
ードレーンを使用することとなり、その施工が容易でな
いといった問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明したよう
に、従来、鉛直ドレーンとして用いられているプラスチ
ックボードドレーンやファイバードレーンをそのまま水
平ドレーンとして利用してサンドマットの代替にしよう
とすると、1枚当たりの流路断面積が小さいことに加
え、盛土の圧力によって導水空間が押しつぶされて水平
ドレーンとしての導水・排水機能は小さく、さらに相当
多数のドレーン材を使用することになって施工性、経済
性が悪いといった問題がある。
【0012】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、従来のサンドマットに代わる水平ドレーンとし
て、盛土等による加圧によっても導水性が損なわれにく
く、素材の選択によって、地中への残存や地中での分解
消滅のいずれをも選択することが可能で、優れた導水・
排水機能を有し、地盤の歪み変形にも追随可能である水
平ドレーンを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る水平ドレーンは、天然繊維または合成繊
維に天然ゴム系または合成ゴム系のラテックス形接着剤
を付着させてマット状に形成された繊維マットからなる
充填材が、透水性を有する織布状または不織布状の外被
材にて被覆された平板状のものである。
【0014】前記充填材および外被材は、その全てが天
然素材から構成されていてもよいし、そのうちの少なく
とも一つが合成素材から構成されてもよく、これらの素
材の選択は水平ドレーンの利用目的によって決定すれば
よい。
【0015】前記充填材に天然素材のものを用いる場合
には、ヤシ繊維、黄麻、大麻、シュロ、草またはその他
の繊維質野菜等の天然繊維を用いるのが好ましく、前記
外被材に天然素材のものを用いる場合には、黄麻を用い
るのが好ましい。
【0016】また、本発明の水平ドレーンの大きさとし
ては幅が30〜200cm、厚さが1〜10cmの範囲
の平板状であるのが好ましい。また、長さは100〜4
00cm程度とする。本発明の水平ドレーンは、できる
限り長尺の平板状に作製しておき、施工時に必要に応じ
てカットする形態をとるのが好ましいのであるが、その
ような長尺に作製することが困難な場合は、上記のよう
に100〜400cmの長さの複数の水平ドレーンを、
その外被材の端辺同士を互いに縫い合わせて連結して連
続した導水構造となるようにした水平ドレーン連結体と
してもよい。
【0017】さらに、上記水平ドレーンの連結体を上下
に重ね合わせて施工する場合には、各連結体における水
平ドレーン連結部の位置を上下でずらせた状態で重ね合
わせることが好ましい。
【0018】また、広い範囲に水平ドレーンを敷設する
場合には、上記水平ドレーンの連結体を互いに交差させ
て面状に敷設することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
る水平ドレーンを示した模式的斜視図であり、図2はそ
の模式的断面図である。
【0020】この水平ドレーン1は、例えば幅(W)が
30〜200cm程度、長さ(L)が100〜400c
m程度、厚さ(H)が1〜10cm程度の平板状に形成
されている。
【0021】前記水平ドレーン1は、天然繊維または合
成繊維に天然ゴム系または合成ゴム系のラテックス形接
着剤を付着させてマット状に形成された繊維マットから
なる充填材2が、水平ドレーン1の外形を形作っている
透水性を有した織布状または不織布状の外被材3にて被
覆され、上下に被覆した外被材3、3の四辺が糸条4に
て互いに縫い合わされている。
【0022】充填材2の繊維マットを構成する繊維とし
ては、天然素材では、例えばコイヤ(ヤシの実の外皮繊
維)等のヤシ繊維、黄麻、大麻、シュロ、草、またはそ
の他のパイナップル繊維、バナナ繊維、サトウキビ繊維
等の繊維質野菜等の天然繊維を用いることができる。ま
た、合成素材としては、例えばナイロン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリル、さらに
は、それらを混紡したもの等の合成繊維を用いることが
できる。これらの各種繊維の中でも、ヤシ繊維は、繊維
径が太く、剛性が大きいことから、充填材2の繊維マッ
トの材料として好適である。これらの繊維は、反毛機、
製練機、ニードルパンチ等の手段により不織布状、ある
いは三次元編組織状に絡み合わされてマット状に形成さ
れる。
【0023】上記繊維マットの繊維には、天然ゴム系ま
たは合成ゴム系のラテックス形接着剤が塗布される。前
記天然ゴム系ラテックス形接着剤としては、天然ゴムの
ラテックスにアンモニアを加えてpHをアルカリ側に調
整して安定化したものが用いられる。また、合成ゴム系
ラテックス形接着剤としては、SBRラテックス、NB
Rラテックス、MBRラテックス、クロロプレンゴムラ
テックス等が挙げられる。上記ラテックス形接着剤の繊
維マットへの塗布は、スプレー塗布法、浸漬法等が挙げ
られる。また、予めラテックスと混合等して付着させて
おいた繊維をマット状に形成するようにしてもよい。こ
のようにして接着剤が塗布された繊維マットを、自然乾
燥、強制乾燥させることで、三次元に絡み合った繊維間
が接着された繊維マット状の充填材2が形成される。
【0024】上記のように、充填材2を構成する繊維マ
ットの繊維にラテックス形接着剤が付着されていること
で、各繊維間が接着剤により接着されて繊維マットに弾
力性、および剛性(コシ)が付与され、型崩れが防止さ
れるとともに、盛土等によって水平ドレーン1の厚さ方
向への圧力が加わっても、上下の外被材3、3が密着し
て導水空間が押し潰されるといったことがなく、流路断
面積が確保され、導水・排水機能が発揮される。
【0025】また、前記外被材3の形成材料は、天然素
材としては例えば黄麻の繊維を用い、これを織って黄麻
布としたものや、不織布としたもの等が挙げられる。ま
た、合成素材としては、例えばナイロン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、アクリル、さらに
は、それらを混紡したもの等の合成繊維を用い、これら
の繊維を織って合成繊維布状、不織布状としたもの等が
挙げられる。
【0026】ポリプロピレン等の合成素材を用いた場合
には、化学的に極めて安定であることから、長期間の使
用に充分耐えることができる。さらに、麻等の天然繊維
とポリプロピレン等の合成繊維とを組み合わせて耐久性
を向上させたものとしてもよい。
【0027】また、ポリエステル製不織布を用いた場合
には、ポリエステルの長繊維が連続的な積層構造を有し
ているため、機械的強度、寸法安定性、耐熱性、耐侯
性、耐腐食性に優れた外被材3とすることができ、ま
た、繊維の接合に接着剤が使用されていないため、透水
性やフィルター性能を向上させることができる。
【0028】繊維として例えば黄麻を用いる場合、例え
ば繊維径1.5〜2.0mmで、密度1.5〜1.7g
/cm3 の範囲の黄麻繊維を3×3/cm2 のメッシュ
に織製して600〜650g/m2 程度の重量とした黄
麻布を用いることにより、充分な引っ張り強度を有し、
適度の透水性を併せ持つ外被材3とすることができる。
【0029】これら織布状または不織布状の外被材3に
よれば、細粒土等による水平ドレーン1の目詰まりを防
止しつつ、粘性土中の間隙水を水平ドレーン1内に取り
込むことができる。また、この外被材3を、例えば図2
に示したように二重に構成した場合は、土中の間隙水の
みを水平ドレーン1中に取り込むフィルターとしての機
能(以下、フィルター性と記す)をより向上させること
ができると共に、水平ドレーン1の強度を著しく向上さ
せることができる。
【0030】水平ドレーン1の四辺を縫合するには、図
1、2に示したように水平ドレーン1の表裏に位置する
外被材3、3の端辺5どうしを糸条4で縫合する。
【0031】連続した二重構造の外被材3とする場合
は、図2に示すように、二つ折りとした黄麻布の折り曲
げ端部5aを自由端部5bと重ねた状態で、この重ね部
分と、該重ね部分を水平ドレーンの一辺とした時にこれ
と対向する辺となる外被材部分とを糸条4により縫合す
る。
【0032】前記糸条4としては、麻糸等の天然繊維糸
や合成繊維糸、混紡糸等を用いることができる。その形
態としては帯状であってもよいし、また断面形状が楕円
または円形状の紐状であってもよい。なお、糸条4は外
被材3の周囲を縫い止めるためのものであって、水平ド
レーン1に占有する体積は決して多くないため、必ずし
も天然素材、合成素材の選択に重きをおく必要はなく、
縫合作業に耐え得る強度および柔軟性を有するものであ
ればよい。
【0033】充填材2および外皮材3を、いずれも天然
素材を用いて形成し、水平ドレーン1を作製した場合に
は、地中への埋設後、時間の経過に伴ってそれぞれの部
材が土中で分解され、土に還元されるため、使用目的を
果たして不要となった後に産業廃棄物として土中に残存
するといったことがない。一方、合成素材を用いて形成
した場合には、時間の経過によっても地中で分解される
ことがないため、半永久的にその導水・排水効果を存続
させることができ、長期間の使用が予想されるグランド
等の整備目的には有効である。
【0034】このように構成された本発明の水平ドレー
ン1においては、織布状または不織布状である外被材3
が透水性を有しているため、粘性土中の間隙水を外被材
3を通して水平ドレーン1内に取り込むことができる。
また、外被材3はフィルター性を有しているため、細粒
土等は透過させずに間隙水のみ透過させることができ、
例えば細粒土を多量に含むヘドロ中に敷設しても水平ド
レーンとしての導水性、排水性が極端に低下することが
ない。
【0035】次に、間隙水が取り込まれる水平ドレーン
1の内部には、繊維マットからなる充填材2が充填され
ているため、取り込まれた間隙水がこの充填材2により
水平ドレーン1の長さ方向に導水され、その端部から排
水される。このとき、充填材2を形成する繊維マット
は、繊維がゴムラテックス形接着剤により接着されてい
ることから、間隙水を導水するための空間を確保するに
十分な強度、剛性とともに、柔軟性をも有する。したが
って、盛土等による荷重によって水平ドレーン1が厚さ
方向に圧縮されても、土砂等によって極端に潰されてし
まうのを防ぎ、流路断面積を確保することができ、繊維
間の空隙部分を通して導水・排水機能が発揮される。ま
た、外被材3、充填材2はいずれも繊維製で柔軟性、可
撓性を有しており、長さ方向、幅方向に柔軟な水平ドレ
ーン1とすることができるため、土中への埋設後も地盤
の歪み変形に充分追随することができる。
【0036】上記のような本発明の水平ドレーン1を土
中に埋設する際の施工方法としては、各水平ドレーン1
を1枚ずつ順に並べて敷設していってもよいが、予め複
数の水平ドレーン1を連結させて所望の長さを有する水
平ドレーン連結体とした状態で施工することが好まし
い。
【0037】この場合の水平ドレーン1の連結方法とし
ては、例えば図3(a)に示すように、各水平ドレーン
1における外被材3の端辺部分を互いに縫い合わせて連
結部6として連結してゆけばよい。このように連結され
た水平ドレーン連結体10は、その輸送、保管の際に
は、例えば図3(b)に示すように、折り畳んでおくこ
とができる。
【0038】このように複数の水平ドレーン1同士を連
結させた連結体10によれば、広範囲および長距離にわ
たる導水・排水機能を有する連続した構造体の施工を容
易に行うことができる。
【0039】例えば、図4は、軟弱地盤改良のために本
発明の水平ドレーン1が施工された例を示した模式的断
面図である。尚、ここでは水平ドレーン連結体10を用
いた例を示している。図中21は圧密沈下促進を図ろう
とする軟弱な粘性土を、22は粘性土21上に載荷され
る盛土をそれぞれ示している。
【0040】粘性土21中には、その略鉛直方向に、フ
ァイバードレーン、プラスチックドレーン等の鉛直ドレ
ーン23が打設されており、粘性土21表面には水平ド
レーン連結体10が図中向こう側に複数組並べられてい
る。水平ドレーン連結体10は、例えば図5(a)に示
すように複数の水平ドレーン1が長さ方向に長く連結さ
れたものが例えば並列に並べられており、図5(b)に
示すように、鉛直ドレーン23の上端を折り曲げて水平
ドレーン1の下面に密着させることで、両ドレーン1、
23の接続を良好なものとすることが好ましい。
【0041】粘性土21中の過剰な間隙水(図示せず)
は、土中を略水平方向(図中矢印h方向)に鉛直ドレー
ン23に向かって導かれて鉛直ドレーン23内に取り込
まれる。次に、鉛直ドレーン23内を略鉛直方向(図中
矢印v方向)に、地表面に向かって導かれて水平ドレー
ン連結体10との接続部分から水平ドレーン連結体10
内へ入り、水平ドレーン連結体10の長さ方向(図中矢
印x、x´方向)に向かって導かれて排水される。
【0042】尚、複数の水平ドレーン連結体10を上下
に積み重ねて施工する場合には、図6に示すように、各
連結体10における連結部6の位置がずれた状態で重ね
合わせることにより、上下のそれぞれの連結体10、1
0における隣接する水平ドレーン1、1が、他方の連結
体10における1枚の水平ドレーン1と同時に面接触す
ることになり、図6(a)、(b)に示すように上下の
連結体10、10に、長さ方向に連続した流水路が確実
に形成されうる。さらに、広い地域に面状に水平ドレー
ン1を敷設する場合には、図6(c)、(d)に示すよ
うに、水平ドレーン連結体10を互いに交差させて敷設
すれば、縦横に導水・排水経路が構成されて効率よく導
水・排水が行われる。
【0043】次に、図7は、水平ドレーン1の別の施工
例として、宅地用等の盛土の安定化工事の例を示した模
式的断面図である。例えば3段に盛られた盛土22の各
段には水平ドレーン連結体10が敷設されている。盛土
22施工中に発生する過剰水圧、斜面表面から浸透した
雨水等は略鉛直方向(図中矢印v方向)に、水平ドレー
ン連結体10に向かって導かれて水平ドレーン連結体1
0中に取り込まれ、該水平ドレーン連結体10内を略水
平方向(図中矢印x方向)に導かれて排水される。排水
された水は水平ドレーン連結体10端面に臨んで形成さ
れた側溝24に流れて集水される。
【0044】また、図8は、水平ドレーン1のさらに別
の施工例として、グランド表土の排水構造の例を示した
模式的断面図である。現地盤20とグランド表土(盛
土)22との間には水平ドレーン連結体10が敷設され
ており、これによってグランド表土22に降る雨水等の
速やかな排水が図られる。ここでも、雨水等は、略鉛直
方向(図中矢印v方向)に水平ドレーン連結体10に向
かって導かれ、その中に取り込まれ、該水平ドレーン連
結体10内を略水平方向(図中矢印x方向)に導かれ
る。この導かれた水は、例えば図例の如く水平ドレーン
1の下面に配置した排水管24aへ流れて集水される。
【0045】図9は、水平ドレーン1のさらに別の施工
例として、擁壁背面盛土内の排水構造の例を示した模式
的断面図である。擁壁25背面の盛土22内に水平ドレ
ーン連結体10を複数段に敷設する。盛土22中に浸み
込んだ雨水等は、略鉛直方向(図中矢印v方向)に水平
ドレーン連結体10に向かって導かれ、その中に取り込
まれ、該水平ドレーン連体10内を、その長さ方向(図
中矢印x方向)に導かれて排水される。尚、図例のもの
では、擁壁25の背面に沿って水平ドレーン連結体10
を設けているが、盛土22中に略水平に設けた水平ドレ
ーン連結体10の端部に位置する擁壁25部分に排水孔
を設けて、ここから排水するようにしてもよい。
【0046】上記した施工例の中で、例えば図7〜9に
示したように、水平ドレーン1の使用目的が盛土22等
の排水を良くすることである場合は、時間の経過によっ
て水平ドレーン1が分解されて土に戻ってしまうことは
望ましくないため、充填材2や外被材3は合成素材によ
って作成された水平ドレーン1を用いるのが好ましい。
一方、例えば図4に示した軟弱地盤の圧密沈下促進の場
合のように、粘性土21がある程度圧密された後には水
平ドレーン1の埋設理由がなくなる場合等にあっては、
充填材2や外被材3が天然素材によって作成された水平
ドレーン1を用いて、土への還元を図るのが好ましい。
【0047】
【実施例】本発明に係る水平ドレーン1の通水性能を調
べるために下記の実験を行った。以下にその詳細につい
て説明する <実験例1>まず、外被材3のみの通水性能を調べるた
めに、図10の模式的断面図に示す装置を用いて透水試
験(JIS A 1218)を行った。外被材3の黄麻織物2枚を
直径11.9cm、断面積が111.2cm2 の大きさ
に切断したものを試験体として用いた。この黄麻織物2
枚の厚さは2.5mmである。
【0048】図例の装置においては、外側円筒26内に
設置された内側円筒27の下部に外被材3が取り付けら
れ、その下方の内側円筒27部分には通水孔28aが設
けられている。内側円筒27内に上方から水を供給する
と、内側円筒27内に水が溜まる一方、その水の一部は
外被材3を透過してその下方の通水孔28aから外側円
筒26と内側円筒27との間の空間28に徐々に溜まっ
ていく。空間28に溜まった水は外側円筒26の越流口
26aから溢れる。一方、内側円筒27には外側円筒2
6の越流口26aよりも上方の位置に越流口27aがあ
り、内側円筒27内に溜まった水は前記越流口27aか
ら外方へ流れる。越流口27aと越流口26aの高さの
差をある一定の値にすると、外被材3にかかる水圧は一
定となる。この越流口27aと越流口26aとの位置差
が水頭差△hとなる。この水頭差△hを数種類変えて透
水試験を行った。
【0049】透水係数(k)は下記の次式により求めら
れる。 k=q/(i×A)=q/{(Δh/t)×A} q:単位時間当たりの通水量(cm3 /sec) i:動水勾配(i=Δh/t) Δh=水頭差 t=外被材3の厚さ A:内側円筒27の断面積(外被材3の断面積)
【0050】上記条件のうち、越流口26a、27aの
高さの差、すなわち水頭差(△h)を変化させた時の透
水係数(k)を算出した結果を下記の表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、水温15℃一定
の時の外被材3(黄麻織物2枚)の透水係数はk15
1.5×10-1〜2.3×10-1(cm/s)の範囲で
あった。これは、一般的に用いられるサンドマットの透
水係数k=1.0×10-3(cm/s)よりも100〜
200倍程度大きい値であり、外被材3は十分な透水能
力を有することがわかった。
【0053】<実験例2>次に、実施例に係る水平ドレ
ーン1の、長さ方向における通水性能を調べるために、
図11の模式的断面図に示す装置を用いて、下記の実験
を行った。試験方法は透水試験(JIS A 1218)に準ず
る。
【0054】〔試験体〕以下の条件により水平ドレーン
1を作製した。 水平ドレーンの形状:幅(W)約90cm、長さ(L)
約200cm、厚さ(H)約8.0cm 外被材3に用いた材料:黄麻繊維 大きさ:幅98cm×厚さ0.25cm×長さ200c
m(上下各2枚) 形態:繊維織物(重量:600g/m2 、密度:61本
×32本/10cm角) 充填材2に用いた材料:ヤシ繊維マット(天然ラテック
ス接着剤使用) 重量:約10kg 上記の水平ドレーン1から、概ね、幅37cm×長さ1
00cm×厚さ8.0cmの大きさに切り出し、試験体
とした。
【0055】〔試験方法〕図11に示すように、直方体
型の鋼製箱30内に、試験体である切り出した水平ドレ
ーン材1をゴム膜29b、29cに包んで設置して測定
した。即ち、まず下蓋32上にゴム膜29dを介して標
準砂32aを充填し、その上にゴム膜29b、29cに
包んだ水平ドレーン材1を設置し、そらにその上から標
準砂31aを充填したうえでゴム膜29aを介して上蓋
31を取り付ける。上蓋31、下蓋32は、圧力計3
3、レギュレーター34を介してコンプレッサー35と
接続されている。このレギュレーター34によって上蓋
31側のゴム膜29a、下蓋32側のゴム膜29dに所
定の空気圧が付加され、砂31a、32a間に挟持され
る水平ドレーン材1に所定の鉛直圧が付加されるように
なっている。また、鋼製箱30には前記水平ドレーン材
1の両側端部に接続される水槽36、37が連結されて
いる。この装置においては、例えば水槽36から供給さ
れた水が前記鋼製箱30内に設置された水平ドレーン材
1の片方の側端部から他方の側端部に抜けて、抜けた水
が水槽37に集水されるようになっている。水槽36、
37の水位の高さの差が、水頭差(△h)である。
【0056】先ず、鉛直圧を負荷せずに通水して、試験
体である水平ドレーン材1内の空気を十分に除去する。
次に、上蓋31、下蓋32からの鉛直圧(kgf/cm
2 )、および動水勾配iを変化させて通水試験を行う。
試験条件は次のとおりである。 a)鉛直圧 σv =0.5 、1.0 、1.5 、2.0 の4段階。 b)動水勾配i ≒0.1 、0.2 、0.3 、0.5 の4段階。
【0057】透水係数kは、次式で求めることができ
る。 k=q/(i×A)=q/{(Δh/l)×A} q:単位時間当たりの通水量(cm3 /sec) i:動水勾配(i=Δh/l) Δh=水頭差 l=試験体(水平ドレーン材1)の長さ A:試験体断面積(37cm×8cm=296cm2
【0058】結果を下記の表2に示す。
【0059】
【表2】
【0060】表2から明らかなように、鉛直圧σv
0.5〜2.0(kgf/cm2 )の範囲で、水平ドレ
ーン1の長さ方向の透水係数はk15=1.4×100
2.6×10-1(cm/s)であり、一方、通常使用さ
れるサンドマットの透水係数は前記したようにk=1.
0×10-3(cm/s)程度であり、実験例2に係る水
平ドレーン1の長さ方向の透水係数の大きさは、これよ
りも260〜1400倍大きいことから、十分な通水能
力を有することがわかった。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る水平
ドレーンは、その外被材が十分な透水能力を有し、また
内部の繊維マットからなる充填材は加圧下でも十分な通
水能力を有することから、これを土中に埋設することに
より、土中の間隙水が水平ドレーンの外被材を通って、
その中に導かれ、水平ドレーン内の繊維マットからなる
充填材における繊維間の空隙を水平ドレーンの長さ方向
に導かれ、その長さ方向端部から排水される。
【0062】即ち、前記のように外被材は十分な透水性
を有しているため、土中の間隙水を水平ドレーン中に容
易に取り込むことができる。また、その素材および織り
方等によって高いフィルター性を付加させることが可能
であるため、目詰まりすることなく、しかも細粒土等を
透過させることなく、土中の間隙水のみを透過させるこ
とが可能である。
【0063】また、充填材としての繊維マットは、繊維
間がラテックス形接着剤で接着されいるため、十分な強
度と弾力性を有し、水平ドレーンの形状を安定させるこ
とができ、また、盛土等による荷重によっても極端に潰
れることなく導水空間を確保しうる。さらに前記外被材
および充填材はいずれも繊維製で柔軟性を有しているた
め、水平ドレーンは地盤の歪み変形にも追随可能であ
る。
【0064】さらに、前記充填材は繊維が三次元的に絡
まり合った繊維マットからなるため通水性に優れてい
る。よって、水平ドレーン内に取り込まれた水を繊維間
の空隙を通って水平ドレーンの長さ方向に効率よく導く
ことができる。
【0065】これらにより、本発明に係る水平ドレーン
を埋め立て工事、築堤工事等の際に用いた場合には、土
中の間隙水や雨水等を効率よく排水して軟弱な粘性土や
盛土体等を速やかに安定化することができる。また、盛
土等の圧力に対しても通水性が損なわれにくく、また、
地盤の歪み変形に対する追随性をも有している。さら
に、従来のサンドマットのように砂を使用しなくてもよ
いため、環境保全に貢献することができ、材料コストの
削減を図ることもできる。
【0066】また、外被材が黄麻からなるものや、充填
材がヤシ繊維、黄麻、大麻、シュロ、草またはその他の
繊維質野菜等の天然繊維からなるものは、安価な輸入材
等を利用することができるため、より一層原料コストを
削減することができ、また、外被材および充填材のいず
れも天然素材からなるものは、地盤上に敷設して地中の
排水を図った後、そのまま放置しても時間の経過に伴っ
て自然に分解されることとなるため、後に回収する必要
がなく合理的であり、地盤を汚染して公害を発生させる
恐れも全くない。
【0067】一方、外被材、充填材が合成素材からなっ
ている場合は、半永久的に水平ドレーンとしての機能を
発揮させることが可能となる。ポリプロピレン等の合成
素材を用いた場合には、化学的に極めて安定であること
から、特に長期間の使用に充分耐えることができる。さ
らに、麻等の天然繊維とポリプロピレン等の合成繊維と
を組み合わせて耐久性を向上させたものとしてもよい。
【0068】外被材に、ポリエステルの長繊維が連続的
な積層構造を有した不織布を用いた場合には、機械的強
度、寸法安定性、耐熱性、耐侯性、耐腐食性に優れたも
のとすることができ、また、繊維の接合に接着剤が使用
されていないため、透水性やフィルター性能を向上させ
ることができる。
【0069】外被材の繊維として例えば黄麻を用いる場
合、例えば繊維径1.5〜2.0mmで、密度1.5〜
1.7g/cm3 の範囲の黄麻繊維を3×3/cm2
メッシュに織製して600〜650g/m2 程度の重量
とした黄麻布を用いることにより、充分な引っ張り強度
を有し、適度の透水性と良好なフィルター性とを併せ持
つ外被材とすることができる。
【0070】この外被材を二重に構成した場合は、前記
フィルター性をより向上させることができると共に、水
平ドレーンの強度を著しく向上させることができる。
【0071】また、複数の水平ドレーンを、その端辺同
士を互いに縫い合わせて連結体とすれば、水平ドレーン
の施工が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る水平ドレーンの模式
的斜視図。
【図2】実施の形態に係る水平ドレーンの模式的断面
図。
【図3】実施の形態に係る水平ドレーン連結体を示すも
のであり、(a)は施工時、(b)は輸送、保管時の状
態を示すものである。
【図4】実施の形態に係る水平ドレーンを用いた施工例
を示す模式的断面図。
【図5】実施の形態に係る水平ドレーン連結体の施工例
を示すものであり、(a)は模式的平面図、(b)は模
式的断面図である。
【図6】(a)は水平ドレーン連結体を上下に重ね合わ
せた施工例を示す模式的断面図、(b)はその平面図で
あり、(c)は水平ドレーン連結体を交差させて敷設し
た施工例を示す模式的平面図、(d)はその模式的断面
図である。
【図7】実施の形態に係る水平ドレーンを用いた別の施
工例の模式的断面図。
【図8】実施の形態に係る水平ドレーンを用いたさらに
別の施工例の模式的断面図。
【図9】実施の形態に係る水平ドレーンを用いたさらに
別の施工例の模式的断面図。
【図10】外被材の通水実験に用いた装置の模式的断面
図。
【図11】水平ドレーンの通水実験に用いた装置の模式
的断面図。
【図12】従来の軟弱地盤の圧密沈下の過程を説明する
ための模式的断面図。
【符号の説明】
1 水平ドレーン 2 充填材 3 外被材 4 糸条 5 外被材端辺 5a折り曲げ端部 5b自由端部 6 連結部 10 水平ドレーン連結体 20 現地盤 21 粘性土 22 盛土 23 鉛直ドレーン 24 側溝 24a 排水管 25 擁壁 26 外側円筒 26a 越流口 27 内側円筒 27a 越流口 28 空間 28a 通水孔 29a〜29d ゴム膜 30 鋼製箱 31 上蓋 31a 標準砂 32 下蓋 32a 標準砂 33 圧力計 34 レギュレーター 35 コンプレッサー 36、37 水槽 41 サンドマット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 禎 明石市魚住町西岡1865−1 ガーデンハイ ツ5−401号 (72)発明者 周藤 宜二 広島市西区井口台2丁目23−4−103 (72)発明者 網干 壽夫 広島市西区高須3丁目3番58号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維または合成繊維に天然ゴム系ま
    たは合成ゴム系のラテックス形接着剤を付着させてマッ
    ト状に形成された繊維マットからなる充填材が、透水性
    を有する織布状または不織布状の外被材にて被覆された
    平板状の水平ドレーン。
  2. 【請求項2】 充填材および外被材が天然素材からなる
    請求項1記載の水平ドレーン。
  3. 【請求項3】 充填材がヤシ繊維、黄麻、大麻、シュ
    ロ、草またはその他の繊維質野菜から選択される少なく
    とも1種の天然繊維からなる繊維マットである請求項1
    または2記載の水平ドレーン。
  4. 【請求項4】 外被材が黄麻からなる請求項1〜3のい
    ずれかに記載の水平ドレーン。
  5. 【請求項5】 幅が30〜200cm、長さが100〜
    400cm、厚さが1〜10cmの範囲の平板状に形成
    してなる請求項1〜4のいずれかに記載の水平ドレー
    ン。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の水平ド
    レーンの外被材の端辺同士が互いに縫い合わされて複数
    の水平ドレーンが一体に連結された水平ドレーンの連結
    体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の水平ドレーン連結体を、
    各水平ドレーンの連結部の位置をずらせた状態で、上下
    に複数の水平ドレーン連結体を重ね合わせてなる水平ド
    レーンの施工方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の水平ドレーンの連結体を
    互いに交差させて敷設してなる水平ドレーンの施工方
    法。
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