JPH11172660A - 魚 道 - Google Patents

魚 道

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JPH11172660A
JPH11172660A JP9362594A JP36259497A JPH11172660A JP H11172660 A JPH11172660 A JP H11172660A JP 9362594 A JP9362594 A JP 9362594A JP 36259497 A JP36259497 A JP 36259497A JP H11172660 A JPH11172660 A JP H11172660A
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fishway
fish pass
fish
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inlet
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Yoshihiro Wada
吉弘 和田
Michio Kumagai
三千夫 熊谷
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/60Ecological corridors or buffer zones

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚道が河川内領域の中央部に設置された場合
であっても、その魚道の両側方のいずれに泳ぎ付いた遡
上魚も魚道入口を発見でき、もって確実に遡上すること
のできる魚道を提供する 【解決手段】 魚道1は、魚道本体部2と魚道基礎部2
0とからなり、両部2,20が折り返されることによ
り、魚道入口5が上流側を向いて開口する。魚道1は、
魚道基礎部20における魚道入口5近傍に、通り抜け路
としてのトンネル21を備える。魚道入口5の正面対向
位置には魚道入口5から流出する水流Fを左右2方向に
振り分けるための隔壁30が設置される。魚道入口5か
ら流出する水流Fがトンネル21を介して魚道入口5の
無い魚道1の左側方にも届くので、魚道1の左側方に泳
ぎ着いた魚fも水流Fを感知して魚道入口5を発見でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川のダム、堰
堤、頭首工等に付設して魚類等の水棲生物の溯上を可能
にする魚道に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、堰堤40より下流(同図手前
側)の河川内領域において岸壁41に接岸して構築され
た従来の魚道50を示す。河床RBに所定の勾配で支持
された魚道50は、その長さ方向の途中部で同図右側方
へ折り返されることにより、魚道入口51が上流側を向
いて開口している。この魚道50においては、図4に矢
印で示すように、堰堤40の上流側の魚道出口52から
魚道入口51を経て魚道50外に流出する水流Fが形成
されている。
【0003】この魚道50を介した遡上の仕組みは次の
ようになっている。つまり、魚類は水の流れに逆らって
遡上する習性がある。この習性により、堰堤40の下流
側の魚fが堰堤40付近に泳ぎ着くと、魚道50からの
水流Fを感知してこれを遡上し、魚道入口51を発見す
る。そして、魚道50を遡上して魚道出口52から堰堤
40の上流側に到達するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
ように、この魚道50を、河川内領域の岸壁41から離
れた中央部に構築した場合には、一部の魚fが魚道入口
51を発見できないという問題があった。つまり、魚道
入口51の有る魚道50の右側方に泳ぎ着いた魚fは、
魚道50からの水流Fを感知して魚道入口51を発見で
きる。しかし、魚道入口51の無い左側方に泳ぎ着いた
魚fは、岸壁41と堰堤40と魚道50とに囲まれた袋
小路に迷い込む。袋小路に迷い込んだ魚fは、魚道50
からの水流Fを感知できず、また、その遡上の習性から
魚道50に沿って下流方向に戻ることも困難となり、堰
堤40に阻まれたまま河川を遡上することができなくな
るのである。
【0005】そこで、本発明の目的は、魚道が河川内領
域の中央部に設置された場合であっても、その魚道の両
側方のいずれに泳ぎ着いた遡上魚も魚道入口を発見で
き、もって確実に遡上することのできる魚道を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の魚道は、底壁及び一対の側壁を備えた魚道
本体部と、該魚道本体部を河床に所定の勾配で支持する
魚道基礎部とからなり、魚道本体部及び魚道基礎部が長
さ方向の途中部で一側方へ平面略J字状に折り返される
ことにより、魚道本体部の下流側の魚道入口が上流側を
向いて開口した魚道において、魚道基礎部における魚道
入口近傍に、一側方から他側方へ貫通する通り抜け路を
設けたことを特徴としている。
【0007】ここで、魚道入口又はその正面対向位置に
は、魚道入口から流出する水流を、一側方と他側方との
2方向に振り分けるための隔壁を設けることが好まし
い。
【0008】「魚道」は、河床にコンクリートを現場打
ちして構築する現場打ち構造でもよいが、多数のプレキ
ャストブロックを連結して構築する組立式構造でもよ
い。
【0009】「通り抜け路」の数及び形状は特定のもの
に限定されず、例えば、魚道基礎部に貫設した単数又は
複数のトンネルを例示できる。また、底壁と河床との間
に魚道基礎部を取り除いた空間部分を形成し、該空間部
分を通り抜け路としてもよい。さらに、魚道基礎部を脚
状に設けた橋梁タイプの魚道を構築し、脚と脚との間に
形成された貫通路を通り抜け路とすることもできる。こ
の場合、通り抜け路以外の貫通路は塞いでおくことが好
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施した形態例に
ついて、図面を参照して説明する。なお、本形態例の実
施部位は、従来例と同じく図5に示す河川内領域の岸壁
41から離れた中央部である。
【0011】図1〜図3に示す魚道1は、堰堤40の下
流側(図1における手前側)の河床RBにコンクリート
を現場打ちして構築したものである。魚道1は、底壁3
及び左右一対の側壁4,4を備えた魚道本体部2と、魚
道本体部2を河床RBに所定の勾配で支持する魚道基礎
部20とからなり、両部2,20は境目無く一体的に形
成されている。そして、魚道本体部2及び魚道基礎部2
0は、長さ方向の途中部で図1における右側方へ平面略
J字状に折り返されている。
【0012】魚道本体部2は、堰堤40の下流側で開口
する魚道入口5と、上流側で開口する魚道出口6とを備
える。魚道本体部2及び魚道基礎部20が上記態様で折
り返されることにより、魚道入口5は上流側を向いて開
口している。底壁3の上面には複数の魚道隔壁7が所定
の間隔で立設され、隔壁7,7間には自然石8が敷き詰
められている。各側壁4の堰堤40近傍には、その上面
が凹状に切り欠かれてなる2ヶ所の余水溢流部9が形成
されている。10は、側壁4の外表面から堰堤40上に
延設された止水段部である。
【0013】魚道基礎部20における魚道入口5と堰堤
40との間位置には、魚道1の図1における右側方から
左側方へ貫通する通り抜け路としての側面略半円状のト
ンネル21が貫設されている。
【0014】魚道入口5の正面対向位置には、所定の距
離を置いて平面略T字状の隔壁30が設置されている。
隔壁30は、トンネル21より上流側で魚道基礎部20
及び堰堤40と近接して左右方向に延びる横壁部31
と、横壁部31の中央から魚道入口5の中央に向かって
下流側に延びる縦壁部32とを備え、両部31,32の
コーナー部には曲面処理が施されている。
【0015】上記構成の魚道1においては、図1に矢印
で示すように、魚道出口6から魚道入口5を経て魚道1
外に流出する水流Fが形成される。水流Fは、隔壁30
の縦壁部32により左右に分断され、縦壁部32及び横
壁部31の左右のコーナー曲面に沿って右側方と左側方
との2方向に振り分けられる。そして、左側方に振り分
けられた水流Fは、トンネル21内を通って魚道1の左
側方へと流出する。
【0016】本魚道1を介した遡上の仕組みは次のよう
になっている。堰堤40の下流側の魚fが魚道1の右側
方に泳ぎ着くと、隔壁30により右側方へ振り分けられ
た水流Fを感知してこれを遡上し、魚道入口5を発見す
る。一方、魚道1の左側方に泳ぎ着いた魚fは、トンネ
ル21を介して魚道1の左側方へ流出した水流Fを感知
する。そして、図3に点線の矢印で示すように、水流F
を遡上しながらトンネル21内を魚道1の右側方に向か
って泳ぎ、隔壁30のコーナー曲面沿いに魚道入口5を
発見する。こうして、魚道1の右側方又は左側方から魚
道入口5をした魚fは、魚道隔壁7を乗り越えながら魚
道1を遡上し、魚道出口6から堰堤40の上流側に到達
するのである。
【0017】このように、本形態例の魚道1によれば、
魚道入口5から流出する水流Fがトンネル21を介して
魚道入口5の無い魚道1の左側方にも届くので、魚道1
の左右両側方のいずれに泳ぎ着いた魚fも魚道入口5を
発見でき、もって確実に遡上することができるのであ
る。
【0018】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)トンネル21を複数設けたり、その形状を変更す
ること。 (2)隔壁30の縦壁部32を、魚道入口5内にまで延
設すること。 (3)魚道1を、多数のプレキャストブロックを連結し
て構築すること。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明の魚道によれば、河川内
領域の中央部に設置された場合であっても、その魚道の
両側方のいずれに泳ぎ着いた遡上魚も魚道入口を見で
き、もって確実に遡上することができるという優れた効
果を奏する。
【0020】さらに、請求項2の発明の魚道によれば、
上記効果に加え、魚道入口から流出する水流を、渦の形
成を抑制して確実に2方向に振り分けることができ、も
って遡上魚による魚道入口の発見をより早めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る魚道を示す斜視図であ
る。
【図2】同魚道を部分的に破断して示す断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】従来の魚道の一設置例を示す平面図である。
【図5】同魚道の別の設置例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 魚道 2 魚道本体部 3 底壁 4 側壁 5 魚道入口 6 魚道出口 20 魚道基礎部 21 トンネル 30 隔壁 F 水流 RB 河床

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁及び一対の側壁を備えた魚道本体部
    と、該魚道本体部を河床に所定の勾配で支持する魚道基
    礎部とからなり、魚道本体部及び魚道基礎部が長さ方向
    の途中部で一側方へ平面略J字状に折り返されることに
    より、魚道本体部の下流側の魚道入口が上流側を向いて
    開口した魚道において、 前記魚道基礎部における前記魚道入口近傍に、前記一側
    方から他側方へ貫通する通り抜け路を設けたことを特徴
    とする魚道。
  2. 【請求項2】 前記魚道入口又はその正面対向位置に、
    前記魚道入口から流出する水流を、前記一側方と他側方
    との2方向に振り分けるための隔壁を設けたことを特徴
    とする、請求項1記載の魚道。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100966723B1 (ko) 2009-09-16 2010-06-25 전희주 하천 우회수로형 어도시설물
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CN105735210A (zh) * 2015-12-25 2016-07-06 长江勘测规划设计研究有限责任公司 隧洞式仿自然鱼道结合鱼闸的综合布置及其使用方法
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