JPH11172290A - プラスチック用溶剤組成物 - Google Patents

プラスチック用溶剤組成物

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JPH11172290A
JPH11172290A JP34164497A JP34164497A JPH11172290A JP H11172290 A JPH11172290 A JP H11172290A JP 34164497 A JP34164497 A JP 34164497A JP 34164497 A JP34164497 A JP 34164497A JP H11172290 A JPH11172290 A JP H11172290A
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solvent
component
plastics
plastic
mixing ratio
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JP34164497A
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Binsuke Kaneko
旻又 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックに対し十分に高い溶解力を有
し、フラックスや印刷インキの洗浄、またはレジストや
塗料、樹脂の剥離、さらにコーティング剤や接着剤の溶
剤として優れた性能を発揮する上、燃えに難く、取り扱
いにさほど注意を払わう必要のないようなプラスチック
用溶剤組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明に係るプラスチック用溶剤組成物
は、主成分としてイソプロピルブロマイド又はノルマル
プロピルブロマイドのうち少なくとも一方を溶剤第1成
分として混合し、さらに、アセトンや乳酸エチル等を溶
剤第2成分として混合したもので、前記溶剤第1成分の
混合率を35〜90重量%の範囲内に、また前記溶剤第
2成分の混合率を10〜65重量%の範囲内にそれぞれ
設定して難燃物としたことで、燃え難く危険物に該当し
ない安全な組成物となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来使用されてき
たフッ素系または塩素系の溶剤組成物に代わる新しいプ
ラスチック用溶剤組成物に係り、特に、電子工業分野に
おけるフラックス洗浄用、印刷インキ洗浄用、またはレ
ジスト若しくは樹脂の剥離用、塗料用、さらにコーティ
ング剤用や接着剤用、布のシミ抜き用の溶剤として好適
に適用することができるプラスチック用溶剤組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器のプリント基板や電子部
品、精密機器等の洗浄の他、レジスト用並びに印刷イン
キ用、塗料用、電子工業用、コーティング剤用、接着剤
用、布のシミ抜き用などの溶剤として用いられる、プラ
スチックを溶解させるプラスチック用溶剤組成物として
は、フッ素系または塩素系の溶剤が多用されていた。し
かしながら、これらフッ素系または塩素系の溶剤は、近
年、オゾン層の破壊などの環境への悪影響が問題化さ
れ、現在、その使用については大きく制限されるに至っ
ている。
【0003】このような事情から、これらフロンや塩素
系溶剤組成物に代わる新しい溶剤組成物として、特開平
6−220494号公報(特願平5−10147号)、
特開平7−150196号公報(特願平5−29637
1号)または特開平7−150197号公報(特願平5
−296370号)などにおいて、イソプロピルブロマ
イド(イソ臭化プロピル)やノルマルプロピルブロマイ
ド(n−臭化プロピル)などの臭化炭化水素を主成分と
し、さらに、これに、イソプロピルブロマイドまたはノ
ルマルプロピルブロマイドの物性的欠点を補完する安定
剤を添加してなる組成物が提案されている。これらイソ
プロピルブロマイドまたはノルマルプロピルブロマイド
を主成分とする溶剤は、不燃性または難燃性に優れてお
り、フッ素系または塩素系の溶剤に代わる有力候補とし
て、最近、注目をあびてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たイソプロピルブロマイドまたはノルマルプロピルブロ
マイドを主成分としたプラスチック用溶剤組成物では、
一部のプラスチックに対しては溶解力が弱く、フラック
スまたは印刷インキの洗浄、またはレジストや塗料、樹
脂の剥離、さらにコーティング剤や接着剤の溶剤として
十分使用することができなかった。
【0005】一方、フラックスや印刷インキの洗浄用溶
剤、またはレジストや塗料、樹脂の剥離用溶剤、さらに
コーティング剤や接着剤の溶剤に用いられる溶剤組成物
としては、フッ素系または塩素系の溶剤に代わり、従来
から、アセトンやジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン、酢酸エチル、乳酸エチル等といった有機溶剤
が用いられていた。しかしながら、このような用途に用
いられる有機溶剤は、そのほとんどが、主成分として、
危険物第4類の第1,第2または第3石油類のいずれか
の類に属するものが配合されていたため、引火性があり
危険物であったため、取扱に際し十分な注意を払う必要
があった。
【0006】このような事情から、本発明者は、これら
アセトンやジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
ン、酢酸エチル、乳酸エチル等といった有機溶剤と、前
述したIPBまたはNPBを主成分とする溶剤とを併用
することによって、フラックスや印刷インキの洗浄用溶
剤、またはレジストや塗料、樹脂の剥離用溶剤、さらに
コーティング剤や接着剤の溶剤組成物として、プラスチ
ックに対し高い溶解力を発揮しかつ安全で取扱に際しさ
ほど注意を払わずに済むようなプラスチック用溶剤組成
物を生成することが可能ではないかと考えた。そこで、
本発明者は、鋭意研究開発を重ねた結果、本発明をなす
に至ったのである。
【0007】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、プラスチックに対し十分に高い
溶解能力を発揮し、フラックスや印刷インキの洗浄、ま
たはレジストや塗料、樹脂の剥離、さらにコーティング
剤や接着剤等の溶剤として優れた能力を発揮する上、燃
え難く、取り扱いが容易なプラスチック用溶剤組成物を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係るプラスチック用溶剤組成物にあっては、
イソプロピルブロマイド又はノルマルプロピルブロマイ
ドのうちの少なくとも一方の溶剤と、ニトロアルカン
類、エーテル類、エポキシド類及びアミン類からなる群
の中から選ばれる少なくとも1種以上の溶剤からなる安
定剤とを配合して溶剤第1成分とし、また、危険物第4
類の第1,第2または第3石油類のいずれかの類に属し
かつプラスチック溶解性を有するKB値が70以上の少
なくとも1種以上の有機溶剤を配合して溶剤第2成分と
して、該溶剤第1成分及び該溶剤第2成分の双方を少な
くとも混合してなるとともに、該溶剤第1成分の混合率
を35〜90重量%の範囲内に、また該溶剤第2成分の
混合率を10〜65重量%の範囲内にそれぞれ設定して
難燃物としたことを特徴とする。
【0009】ここで、本発明に係るプラスチック用溶剤
組成物にあっては、イソプロピルブロマイド又はノルマ
ルプロピルブロマイドのうちの少なくとも一方の溶剤
と、ニトロアルカン類、エーテル類、エポキシド類及び
アミン類からなる群の中から選ばれる少なくとも1種の
溶剤からなる安定剤とを配合して溶剤第1成分として混
合していることによって、特開平6−220494号公
報(特願平5−10147号)等に開示されているよう
に、プラスチックに対し大きな溶解能力を発揮する。
【0010】また、危険物第4類の第1,第2または第
3石油類のいずれかの類に属しかつプラスチック溶解性
を有するKB値が70以上の少なくとも1種以上の有機
溶剤を配合して溶剤第2成分とし、これを混合すること
で、イソプロピルブロマイド又はノルマルプロピルブロ
マイドが溶解することができなかった特定のプラスチッ
クに対しても、十分に高い溶解性能を発揮し、フラック
スや印刷インキの洗浄用、またはレジストや樹脂の剥離
用、塗料用、さらにコーティング剤用や接着剤用、布の
シミ抜き用の溶剤として十分好適に適用することができ
る。なお、ここで、KB値とは、カウリブタノール値の
ことであり、プラスチックに対する溶解力を表わす値で
あって、KB値の下限を70と設定したのは、プラスチ
ックに対し十分な溶解能力を確保するためである。
【0011】さらに、本発明に係るプラスチック用溶剤
組成物では、前記溶剤第1成分の混合率を35〜90重
量%の範囲内に、また、前記溶剤第2成分の混合率を1
0〜65重量%の範囲内にそれぞれ設定して難燃物とす
ることで、燃え難く危険物に該当しない安全な組成物と
することができる。
【0012】また、前記溶剤第2成分として、ピロリド
ン類、乳酸アルキルエステル類、アルキルベンゼン類、
アルキルベンゼンスルホン酸類、グライコールエーテル
類、スルホキシド類、オキシイソ酪酸エステル類、ケト
ン類、アジピン酸エステル類、ポリアルキレングリコー
ルジアルキルエーテル類、グリセリンアセタート類及び
脂肪酸エステル類からなる群の中から選ばれかつKB値
が70以上の少なくとも1種以上の有機溶剤を配合すれ
ば、前述したような用途に用いられる溶剤として好まし
いものを作成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るプラスチック
用溶剤組成物の実施の形態について説明する。本発明に
係るプラスチック用溶剤組成物は、イソプロピルブロマ
イド又はノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくと
も一方の溶剤と、ニトロアルカン類、エーテル類、エポ
キシド類及びアミン類からなる群の中から選ばれる少な
くとも1種以上の溶剤からなる安定剤とを配合して溶剤
第1成分とし、また、危険物第4類の第1,第2または
第3石油類のいずれかの類に属しかつプラスチック溶解
性を有するKB値が70以上の少なくとも1種以上の有
機溶剤を配合して溶剤第2成分とし、これら溶剤第1成
分及び溶剤第2成分の双方を少なくとも混合して作成し
たものである。
【0014】ここで、本発明に係るプラスチック用溶剤
組成物では、イソプロピルブロマイド又はノルマルプロ
ピルブロマイドのうちのいずれか一方が配合されていれ
ばよいのはもちろん、両方とも配合されていてもよい。
【0015】同じく、イソプロピルブロマイド又はノル
マルプロピルブロマイドの安定剤は、特開平6−220
494号公報(特願平5−10147号)や特開平7−
150196号公報(特願平5−296371号)、特
開平7−150197号公報(特願平5−296370
号)に開示されているように、ニトロアルカン類、エー
テル類、エポキシド類、アミン類から選ばれる少なくと
も1種の溶剤からなるものである。ここで、ニトロアル
カン類から選ばれる溶剤としては、具体的に、ニトロメ
タン、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロ
プロパン、ニトロベンゼンなどの一種又は二種以上の混
合物があげられる。また、エーテル類から選ばれる溶剤
としては、具体的に、1,2−ジメトキシエタン、1,
4−ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、シブチルエーテル、トリオキサン、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、
アセタール、アセトンジメチルアセタール、γ−ブチロ
ラクトン、メチル第三ブチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、N−メチルピロールなどの一種又は二種以上の混
合物があげられる。また、エポキシド類から選ばれる溶
剤としては、具体的に、エピクロヒドリン、プロピレン
オキシド、ブチレンオキシド、シクロヘキセンオキシ
ド、グリシジルメチルエーテル、グリシジルメタクレー
ト、ペンテンオキシド、シクロペンテンオキシド、シク
ロヘキセンオキシドなどの一種又は二種以上の混合物が
あげられる。また、アミン類から選ばれる溶剤として
は、具体的に、ヘキシルアミン、オクチルアミン、2−
エチルヘキシルアミン、ドデシルアミン、エチルブチル
アミン、ヘキシルメチルアミン、ブチルオクチルアミ
ン、ジブチルアミン、オクタデシルメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、ジエチルオクチルア
ミン、テトラデシルジメチルアミン、ジイソブチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ペンチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、イソプロピルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、ジプロピルア
ミン、2,2,2,6−テトラメチルピペリジン、N,
N−ジアリル−P−フェニレンジアミン、ジアリルアミ
ン、アニリン、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミ
ン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルア
ミン、ジエチルヒドロキシアミンなどの一種又は二種以
上の混合物があげられる。このような安定剤が添加され
ることで、イソプロピルブロマイド又はノルマルプロピ
ルブロマイドは、長期間安定して良好に溶解能力を発揮
することができる。
【0016】一方、危険物第4類の第1,第2または第
3石油類のいずれかの類に属しかつプラスチック溶解性
を有するKB値が70以上の有機溶剤としては、具体的
に、ピロリドン類、乳酸アルキルエステル類、アルキル
ベンゼン類、アルキルベンゼンスルホン酸類、グライコ
ールエーテル類、スルホキシド類、オキシイソ酪酸エス
テル類、ケトン類、アジピン酸エステル類、ポリアルキ
レングリコールジアルキルエーテル類、グリセリンアセ
タート類及び脂肪酸エステル類からなる群の中から選ば
れる有機溶剤が挙げられる。さらに、具体的に、ピロリ
ドン類から選ばれる溶剤としては、例えばN−メチルピ
ロリドン等があげられる。また、乳酸アルキルエステル
類から選ばれる溶剤としては、例えば乳酸メチル、乳酸
エチル、乳酸イソプロピルまたは乳酸ブチル等があげら
れる。また、アルキルベンゼン類から選ばれる溶剤とし
ては、例えばアルキルベンゼン等があげられる。また、
アルキルベンゼンスルホン酸類から選ばれる溶剤として
は、例えばアルキルベンゼンスルホン酸等があげられ
る。また、グライコールエーテル類から選ばれる溶剤と
しては、例えばブチルジクリコールやメチセロソルブ等
があげられる。また、スルホキシド類から選ばれる溶剤
としては、例えばジメチルスルホシド等があげられる。
また、オキシイソ酪酸エステル類から選ばれる溶剤とし
ては、例えばα−アルコキシイソ酪酸アルキルエステル
等があげられる。また、ケトン類から選ばれる溶剤とし
ては、例えばアセトンやシクロヘキサソン、メチルエチ
ルケトン等があげられる。また、この他、プロピレンカ
ーボネート(第3石油類)等があげられる。これらの
他、溶剤第2成分として配合される有機溶剤としては、
危険物第4類の第1,第2または第3石油類のいずれか
の類に属しかつプラスチック溶解性を有するKB値が7
0以上の有機溶剤であれば、前述した以外の溶剤であっ
てもかまわない。なお、ここで、KB値の下限を70と
設定したのは、プラスチックに対し十分な溶解能力を確
保するためである。溶剤第2成分として配合される有機
溶剤にあっては、KB値は高い方が好ましい。これら例
示した有機溶剤は、1種単独で配合して溶剤第2成分と
してもよく、また2種以上複合的に配合して溶剤第2成
分としてもよい。特に、これら例示した有機溶剤は、プ
ラスチック用溶剤組成物の用途、すなわち、フラックス
洗浄用、印刷インキ洗浄用、またはレジスト若しくは樹
脂の剥離用、塗料用、コーティング剤用や接着剤用、布
のシミ抜き用等の各種用途に応じて、適切なものが1ま
たは複数種類以上選択されて配合されるのが好ましい。
この他、本発明に係るプラスチック用溶剤組成物にあっ
ては、あまり影響がなければ、前記溶剤第1成分または
前記溶剤第2成分以外に、他の物質が微量混合されてい
てもよい。
【0017】このようにイソプロピルブロマイド又はノ
ルマルプロピルブロマイドを主成分とする溶剤第1成分
に対し、前述したような溶剤第2成分が少なくとも混合
されることで、本発明に係るプラスチック用溶剤組成物
は、イソプロピルブロマイド又はノルマルプロピルブロ
マイドが溶解できなかった特定のプラスチックに対して
も、十分に高い溶解能力を発揮し、フラックスや印刷イ
ンキの洗浄用、またはレジストや樹脂の剥離用、塗料
用、さらにコーティング剤用や接着剤用、布のシミ抜き
用の溶剤として好適に適用することができる。
【0018】さらに、本発明に係るプラスチック用溶剤
組成物にあっては、前記溶剤第1成分の混合率を、本発
明に係るプラスチック用溶剤組成物全体に対し35〜9
0重量%の範囲内に設定するとともに、前記溶剤第2成
分の混合率を、本発明に係るプラスチック用溶剤組成物
全体に対し10〜65重量%の範囲内に設定して難燃物
とし、燃え難く安全な組成物としている。
【0019】以下に本発明に係るプラスチック用溶剤組
成物について不燃性を調べるために行った試験について
説明する。この試験では、溶剤第1成分として、イソプ
ロピルブロマイド及びノルマルプロピルブロマイドの双
方を主成分として含有するものを用いた。また、溶剤第
2成分としては、アセトン[第1石油類]、乳酸メチル
[第2石油類]及びNMP(N−メチルピロリドン)
[第3石油類]を用い、これらをそれぞれ個別に溶剤第
1成分とともに混合した。以下の実施例1〜3は、それ
ぞれ、溶剤第1成分と、溶剤第2成分であるアセトン、
乳酸メチルまたはNMPとを所定の混合率で混合したと
きにおける引火性の有無について調べたものである。
【0020】 《実施例2》 [第2石油類(引火点21〜70℃のもの)] 溶剤第1成分 70% 50% 40% 30% 乳酸メチル 30% 50% 60% 70% 引火性 ナシ ナシ ナシ アリ 《実施例3》 [第3石油類(引火点70℃以上のもの)] 溶剤第1成分 70% 50% 40% 30% NMP 30% 50% 60% 70% 引火性 ナシ ナシ ナシ アリ
【0021】以上から、溶剤第1成分の混合率を35〜
90重量%の範囲内に、また、溶剤第2成分の混合率を
10〜65重量%の範囲内に設定すれば、難燃物とする
ことができ、燃えに難く危険物に該当しない安全な組成
物とすることができることが確認できた。
【0022】次に、本発明に係るプラスチック用溶剤組
成物のプラスチックに対する溶解性能を調べるために行
った試験について説明する。この試験では、プラスチッ
クとして、ポリエステル、アクリル樹脂、フェノキシ樹
脂、ポリスルホン、AN・スチレンコポリマーを使用し
て行った。そして、これらのプラスチック5gを、本発
明に係るプラスチック用溶剤組成物50gとともに、三
角フラスコ(100ml)に入れて、25℃にて、3時
間撹拌したときの各プラスチックの溶解状態について調
べた。完全溶解は○、少量溶解は△、不溶解は×とし
て、試験結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】これらの試験結果から、本発明に係るプラ
スチック用溶剤組成物が、プラスチックに対し高い溶解
能力を有していることが確認された。
【0025】
【発明の効果】以上発明の実施の形態で説明したように
本発明に係るプラスチック用溶剤組成物によれば、イソ
プロピルブロマイド又はノルマルプロピルブロマイドの
うちの少なくとも一方の溶剤と、ニトロアルカン類、エ
ーテル類、エポキシド類及びアミン類からなる群の中か
ら選ばれる少なくとも1種以上の溶剤からなる安定剤と
を配合して溶剤第1成分とし、また、危険物第4類の第
1,第2または第3石油類のいずれかの類に属しかつプ
ラスチック溶解性を有するKB値が70以上の少なくと
も1種以上の有機溶剤を配合して溶剤第2成分として、
これら溶剤第1成分と溶剤第2成分との双方を少なくと
も混合することで、イソプロピルブロマイド又はノルマ
ルプロピルブロマイドが溶解できなかった特定のプラス
チックに対しも十分に溶解させることができ、フラック
スや印刷インキの洗浄用、またはレジストや樹脂の剥離
用、塗料用、さらにコーティング剤用や接着剤用、布の
シミ抜き用の溶剤として好適に適用することができる。
またさらに、前記溶剤第1成分の混合率を35〜90重
量%の範囲内に、また前記溶剤第2成分の混合率を10
〜65重量%の範囲内にそれぞれ設定して難燃物とした
ことで、燃え難く危険物に該当しない安全な組成物とす
ることができ、従来のようにあまり注意を払う必要がな
く、取り扱いを容易にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C11D 7/60 7:26 7:34 7:32 7:50)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソプロピルブロマイド又はノルマルプ
    ロピルブロマイドのうちの少なくとも一方の溶剤と、ニ
    トロアルカン類、エーテル類、エポキシド類及びアミン
    類からなる群の中から選ばれる少なくとも1種以上の溶
    剤からなる安定剤とを配合して溶剤第1成分とし、ま
    た、危険物第4類の第1,第2または第3石油類のいず
    れかの類に属しかつプラスチック溶解性を有するKB値
    が70以上の少なくとも1種以上の有機溶剤を配合して
    溶剤第2成分として、該溶剤第1成分及び該溶剤第2成
    分の双方を少なくとも混合してなるとともに、該溶剤第
    1成分の混合率を35〜90重量%の範囲内に、また該
    溶剤第2成分の混合率を10〜65重量%の範囲内にそ
    れぞれ設定して難燃物としたことを特徴とするプラスチ
    ック用溶剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記溶剤第2成分として、ピロリドン
    類、乳酸アルキルエステル類、アルキルベンゼン類、ア
    ルキルベンゼンスルホン酸類、グライコールエーテル
    類、スルホキシド類、オキシイソ酪酸エステル類、ケト
    ン類、アジピン酸エステル類、ポリアルキレングリコー
    ルジアルキルエーテル類、グリセリンアセタート類及び
    脂肪酸エステル類からなる群の中から選ばれる少なくと
    も1種以上の有機溶剤を配合したことを特徴とする請求
    項1に記載のプラスチック用溶剤組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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