JPH0341170A - インキ洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はインキ洗浄剤に関し、更に詳しくはオフセット
インキ、グラビアインキ、シルクスクリーンインキ、フ
レキソインキ、油性マーカー等のインキ膜の剥離、特に
紫外線硬化性印刷インキの洗浄剤に関する。

Ｃ従来の技術及びその問題点） 従来、前記の様な各種印刷インキが広く使用されている
が、印刷時にインキの色替え、版替え、印刷を中断して
再開する際等には、印刷機のインキ供給系、例えば、イ
ンキ壷、インキ供給ローラー、ブランケット等に付着し
たインキを洗浄除去する必要がある。

上記の如き印刷インキは、空気酸化、溶剤の蒸発等によ
って乾燥硬化する為、インキ洗浄に使用する洗浄剤は強
力な溶解力が要求され、又、作業者及び環境問題からし
て毒性や臭気の低い溶剤が要求されている。

上記の如きインキ洗浄剤としては、従来は炭化水素系溶
剤である石油の灯油成分を主剤として、これにテトラク
ロルエチレンや１，１．２−トリクロルエタン、１，１
，２．２−テトラクロロ−１，２−ジフルオロエタン等
のハロゲン化炭化水素を混合したものが広く使用されて
いる。この様なインキ溶剤はインキ溶解力が大で、イン
キ洗浄剤として優れたものであるが、臭気や毒性の点で
大きな問題が残っている。

又、最近では、印刷インキの１種として、紫外綿で乾燥
硬化させるインキが広く使用される様になったが、これ
らのインキは紫外線で硬化するちのである為、印刷を中
断した場合、印刷機上で周囲の外光で乾燥硬化し易く、
上記の強力な洗浄剤を使用しても洗浄が困難であるとい
う問題がある。

従って本発明の目的は上記従来技術の問題点を解決し、
安全性、洗浄力等に優れたインキ洗浄剤を提供すること
である。

（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、乳酸アルキルエステルを主成分とする
ことを特徴とするインキ洗浄剤である。

（作　用） 乳酸アルキルエステルは、安全性が高いばかりでなく、
各種印刷インキに対する溶解力に優れており、特に紫外
線硬化性インキの乾燥被膜に対しても強力な溶解力を有
している。又、この乳酸アルキルエステルは石油系溶剤
や灯油に対して優れた相溶性を有しており、これらを混
合物とすることによって各種のインキの洗浄に対応する
ことが出来る。

（好ましい実施態様） 本発明で使用する乳酸アルキルエステルは、砂糖を原料
とする発酵り十乳酸より製造されるものであり、種々の
アルキルエステルが存在するが、本発明において適当な
ものは、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸イソプロピル、
乳酸ブチルであり、特に乳酸エチルが本発明の目的に適
している。

これらの乳酸アルキルエステルの諸物性は下記の通りで
ある。

比重：２０”Ｃｇ／ｃｒｎ’ 沸点：℃ 発火点：密閉 蒸気圧：２０℃　ｍｂｒ 蒸発率：乳酸メチル＝ｌＯＯとしたときの相対値 本発明のインキ洗浄剤は、前記乳酸アルキルエステルの
単独でもよく、エステル同士の混合物でもよく、更に洗
浄目的に従って、他の有機溶剤と混合して使用すること
が出来る。

他の有機溶剤としては、１，１，２．２−テトラクロロ
エタン等の第１種有機溶剤、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、キシレン、メチルエチルケトン等の第２
種有機溶剤も使用出来るが、最も好ましいものは、ガソ
リン、コールタールナフサ、ソルベントナフサ、石油エ
ーテル、石油ベンジン、テレピン油、ミネラルスピリッ
ト、ミネラルシンナー等の第３ｆｌ有機溶剤及び灯油系
の無臭溶剤である。この無臭溶剤としては、ＩＰソルベ
ント（出光石油製）、アイソパー（エクソン製）、シェ
ルゾール（シェル石油製）等の名称で市場から容易に入
手して使用することが出来る。

乳酸アルキルエステルを他の有機溶剤と混合する場合に
は、混合物全体の中で乳酸アルキルエステルが１０重量
％以上を占める範囲が好適であり、乳酸アルキルエステ
ルが１０重量％未満では、特に紫外線硬化性インキの乾
燥被膜に対する溶解力が満足出来ない。

本発明のインキ洗浄剤には、通常行われる手拭、浸漬洗
浄、蒸気洗浄、超音波洗浄等が適用出来る。又、更に特
別の目的の為に種々の添加剤、その他の安定剤、洗浄助
剤等を加えることも出来る。

（実施例） 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中の％は重量基準である。

実施例及び比較例 下記第１表の組成の本発明及び比較例のインキ洗浄剤を
調製した。

一方、市販の紫外綴硬化性インキを用いてテスト印刷機
により、アルミ板に印刷を行った。一定時間印刷を行っ
た後、印刷を中断して３０分間放置し、印刷機のブラン
ケットを取り外し、これをインキ洗浄剤を含浸させた布
で拭き、洗浄性を調べた。又、同時に印刷されたアルミ
板をＩＯＸｌｏｃｍのサイズに裁断し、これをインキ洗
浄剤中に浸漬して超音波処理を施してインキ被膜の剥離
性な調べた。得られた結果を第１表に示す。

（以下余白） ０：被膜が残らず、洗浄性に優れる ○：多少時間を要するが実用性十分である。

△：かなり時間を要し、不良 ×；殆ど洗浄性なく、実用性なし。

（発明の効果） 以上の通り、本発明のインキ洗浄剤は、最も洗浄困難な
紫外線硬化性インキに対しても優れた洗浄性を有する。

特に乳酸アルキルエステルと第３種有機溶剤又は灯油と
の混合物は、毒性及び臭気が殆どなく、作業者及び周囲
環境に対して悪影響を与えることがない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）乳酸アルキルエステルを主成分とすることを特徴
   とするインキ洗浄剤。 （２）乳酸アルキルエステルと第３種石油系溶剤とを主
   成分とするインキ洗浄剤。 （３）乳酸アルキルエステルと灯油系溶剤とを主成分と
   するインキ洗浄剤。 （４）乳酸アルキルエステルが乳酸エチルである請求項
   １乃至３に記載のインキ洗浄剤。（５）石油系溶剤が、
   ガソリン、コールタールナフサ、ソルベントナフサ、石
   油エーテル、石油ナフサ、石油ベンジン、テレピン油、
   ミネラルスピリット又はミネラルシンナーである請求項
   ２に記載のインキ洗浄剤。 （６）紫外線硬化性印刷インキの洗浄剤である請求項１
   乃至５項に記載のインキ洗浄剤。