JPH11171726A - シート状パック化粧料 - Google Patents
シート状パック化粧料Info
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- JPH11171726A JPH11171726A JP33515997A JP33515997A JPH11171726A JP H11171726 A JPH11171726 A JP H11171726A JP 33515997 A JP33515997 A JP 33515997A JP 33515997 A JP33515997 A JP 33515997A JP H11171726 A JPH11171726 A JP H11171726A
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Abstract
ク化粧料を提供する。 【解決手段】 ポリビニルピロリドンと鹸化度が80モ
ル%以上のポリビニルアルコールを、ポリビニルピロリ
ドン100重量部に対しポリビニルアルコールを0.1
〜100重量部含有するパック層をもつシート状パック
化粧料。
Description
離性に優れたシート状パック化粧料に関する。
膚の角質層への水分や保湿成分の供給、皮脂の吸収、皮
膚への適度な緊張感の付与や血行の増進、皮膚の汚垢や
角栓の除去など多くの効果を有する有用な化粧料の一つ
として知られている。しかし、ゼリー状、ペースト状な
どのピールオフタイプのパックは、いずれも塗布後乾燥
皮膜が形成されてパックを終了するまでに時間が長くか
かり、乾燥するまでの間は行動が制限されたり、顔面な
どの皮膚への塗布時に手指などが汚れたり、また塗布厚
さを均一にしにくいため乾燥むらを生じ、塗膜剥離の際
に部分的な剥離残を生じ易いなどの問題があった。
えば上記ゼリー状あるいはペースト状のピールオフタイ
プのパックと同様の水溶性ないし水分散性の皮膜形成性
高分子物質又はゴム類、化粧料成分、保湿剤などを含有
する含水又は非含水の組成物を、不織布などの基材又は
プラスチックシートやフィルムなどの支持体上に流涎、
押出し又は塗布して、乾燥、半乾燥あるいはゲル状態で
接着性、再湿接着性又は粘着性など皮膚への付着性を示
すパック層をもうけたピールオフタイプのシート状パッ
クが開発されている。
に示すようにパック層2の両面の内、一方の面に基材1
を、他方の面に支持体3を有するような層構成のものが
多いが、基材1とパック層2あるいは支持体3とパック
層2より成るものや上記組成物をシート状、フィルム状
などに成形したもので、基材や支持体のいずれも有して
いないパック層2だけのものも提案されている。
体3の片面にパック層形成用組成物を塗布し、乾燥しな
がら、塗布層の表面が未だ接着性を保持している間に、
塗布層(パック層)上に基材1を被せ、その上からロー
ラーで軽く押さえて基材を密着させることによって製造
される。所望により、更に乾燥したり、使用し易い形、
例えば鼻に貼付しやすい形(図2〜図5)に裁断したり
される。
貼付しようとする皮膚やパック層の表面に水、化粧水、
乳液などを塗布し又は塗布せずに、そこにこのパックの
パック層面を接触貼付し、短時間経過後に皮膚より剥が
すだけで使用できるので簡便である。特に、このピール
オフタイプのシート状パックを鼻及びその近傍に適用す
るには、通常図1に示す構成のものを、例えば図2〜図
5に示すような鼻の形状に適応し易い平面形状に裁断し
たものが便利である。その際、使用後剥離したパックの
貼付面(パック層が皮膚と接触した面)に、主として毛
穴より除去された角のような外観の角栓と呼ばれるもの
が多数観察され、使用者が角栓除去効果を直ちに実感で
きることもあって、この種シート状パックは鼻用にも多
く使用されている。
て、従来ゼリー状、ペースト状などの塗布・剥離型のパ
ックに皮膜形成成分として用いられている安全性の高い
ポリビニルピロリドンやポリビニルアルコールを用いる
試みがなされている。しかし、このような非イオン性の
ポリマーは、特に角栓除去能力が低いため、パック層形
成用組成物の皮膜形成成分には適していないことが知ら
れている(特開平5−97627号公報)。
層形成用に用いた場合、角栓除去能力が低いだけでな
く、皮膜が脆く、かつ基材などに対する接着力が必ずし
も充分とはいえず、剥離に際しパック層の一部分が皮膚
に貼着した状態で残り易いという剥離性にも問題があ
る。同様に、ポリビニルアルコールの場合、パック層の
皮膚残はほとんど無く、剥離性は良好であるものの、角
栓除去能力はほとんど有していない。
れた化粧品原料であるポリビニルピロリドンとポリビニ
ルアルコールを用いて角栓除去能力及び剥離性が共に優
れたシート状パック化粧料を提供することを目的とす
る。
達成すべく鋭意検討の結果、意外にも角栓除去能力の低
いポリビニルピロリドンとポリビニルアルコールを特定
割合で組合せてパック層に含有させることにより、上記
目的を達成できるとの知見を得て本発明を完成させたも
のである。即ち、本発明は、パック層がポリビニルピロ
リドンとポリビニルアルコールを含有して成り、ポリビ
ニルアルコールの鹸化度が80モル%以上で、その割合
がポリビニルピロリドン100重量部に対しポリビニル
アルコールが0.1〜100重量部であることを特徴と
するシート状パック化粧料を提供する。
用いるポリビニルピロリドン(以下、PVPと略記す
る)は、通常市販されているものも使用することがで
き、該組成物やそれを用いて得られるパック層に所望す
る性状、例えば溶液粘度、皮膜の感湿性や強度などを考
慮して品種を適宜選択し、1種又は2種以上を組合せて
用いることができる。
液状のものがあり、代表的なものとして、商品名(ビー
エーエスエフ社)ルビスコールのKグレード(PV
P)、VAグレード(ビニルピロリドン−酢酸ビニル共
重合体)、VAPグレード(ビニルピロリドン、酢酸ビ
ニル及びプロピオン酸ビニルの共重合体):商品名(ア
イ・エス・ピー社)プラスドンのKグレード、Cグレー
ドなどが例示される。
下、PVAという)は、鹸化度が80モル%以上のもの
である。通常PVAはポリビニルエステルを鹸化して得
られるので該PVAが有する未鹸化のビニルエステル単
位は20モル%以下である。鹸化度が80モル%未満で
あるとPVAの水溶性が低かったり、水溶液が曇点を有
していて温度上昇により急激にポリマーが析出・分離す
る現象が発生するなど使用しにくい。また、鹸化度が9
8.5モル%を越えるとPVA水溶液やそれを含有する
組成物の粘度が経時的に増大するなど安定性が低く、皮
膜の感湿性が低く、水に溶解する際手間が掛り、高温を
必要とするなどの点から、鹸化度は98.5モル%以下
程度が好ましく、より好ましくは95モル%以下であ
る。
する溶液粘度、皮膜強度、接着強度などに応じて任意の
ものを選択することができ、通常重合度が300〜数千
程度の市販品を使用することができる。PVAは、鹸化
度と重合度の組合せにより多くの品種があり、本発明の
範囲内において、PVAは1種又は2種以上組合せて用
いることができる。
せる割合は、PVP 100重量部に対し0.1〜10
0重量部であり、より好ましくは0.1〜50重量部、
更に好ましくは0.1〜20重量部である。PVAの含
有割合が上記と同基準で0.1重量部未満であると強度
が弱かったり基材への接着力が低かったりしてパック層
の一部が皮膚に残るなど剥離性が低く、また100重量
部を越えると角栓除去能力が低下するのでいずれも好ま
しくない。
含有するPVPとPVAの合計重量は、パック層100
重量部当り50〜99重量部が好ましく、より好ましく
は75〜99重量部である。
Aを特定割合で組合せて含有させることにより優れた剥
離性と角栓除去能力を有するシート状パックを得るが、
上記PVPとPVAに加えて更に有機酸をパック層に含
有させることにより、パックの優れた剥離性を保持した
まま角栓除去能力を更に向上させることができる。
ピオン酸などの−塩基酸:酪酸などの水酸基を有する−
塩基酸:クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、フ
マール酸、蓚酸などの多塩基酸などが挙げられるが、安
全性、臭気などの点から有機多塩基酸が好ましい。有機
酸をパック層に含有させる好ましい割合は、PVP10
0重量部に対し0.05〜10重量部、より好ましくは
0.1〜5重量部である。
えて、前記の有機酸以外にも種々の成分を含有させるこ
とができ、例えば水、アルコール(エタノール、イソプ
ロパノールなど):保湿剤〔塩化カルシウム、塩化マグ
ネシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリ
ウム、クエン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、マレイン
酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸
ナトリウム、尿素、コラーゲン、アミノ酸、α−ヒドロ
キシ酸、(ポリ)グリコール類、(ポリ)グリセリン
類、ソルビトールなどの多糖類、ヒアルロン酸ナトリウ
ムなどのムコ多糖類など):皮膜形成剤(メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ酢酸ビニルエ
マルジョン、ゴムラテックス、ペクチン、マンナン、ゼ
ラチン、キサンタンガムなど):油分(ヒマシ油、オリ
ーブ油、ホホバ油、スクワラン、流動パラフィン、マカ
デミアナッツ油、エステル油など):粉末(シリカ、カ
オリン、タルク、酸化チタン、クレー、酸化亜鉛、球状
のガラス・セルロース・ナイロン・PMMAなど):薬
剤(ビタミンC及びその誘導体、プラセンタエキス、ビ
タミン類、賦活用動植物抽出物、アラントイン、グリチ
ルリチン酸塩など):各種界面活性剤:防腐剤(パラベ
ン類など):緩衝剤(有機酸塩、無機酸塩など):酸化
防止剤:紫外線吸収剤:着色剤:香料などが挙げられ
る。上記保湿剤の中でも、水溶性の無機酸の塩、有機酸
の塩や尿素あるいはこれらの組合せが好ましい。
形に応じて変形して貼付し易い柔軟性を有するものが好
ましく、不織布、織布、ニット、ネット、紙、セルロー
ス系フィルム、プラスチックフィルムなどが例示され
る。
とパック層(基材付き)との分離(支持体除去)が行い
易く、かつ製造工程での包装機適性の優れた腰のあるウ
エブ状のものが好ましく、プラスチック(例えば、ポリ
エステル、ナイロン、ポリオレフィン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなど)のシート、フィル
ム又は延伸(一軸又は二軸)したフィルム、シートなど
が好ましいものとして例示される。
方法を含め任意の方法で製造することができ、本発明は
シート状パック化粧料に適用され、その層構成、平面形
状、などに制限されることはない。
かつ剥離後にパック層が皮膚に残らない優れた剥離性を
有するシート状パック化粧料が得られる。
するが、本発明は実施例に制限されない。 実施例1〜24及び比較例1〜9 パック層が表1〜表4に示されている組成(乾燥)とな
るように配合したパック層形成用水系組成物を支持体
(2軸延伸ポリプロピレンフィルム、厚さ約60μ)上
にドクターブレードを用いて厚さ(乾燥)が約100μ
となるように塗布し、乾燥しながら塗布層表面が未だ接
着性を有している間に、塗布層表面に基材(ポリプロピ
レン不織布、単位重量約30g/m2 )を被せ、その不
織布の上からローラーで押さえて相互に密着させ、乾燥
して基材、塗布層及び支持体より成る積層体を得た。こ
の積層体を調湿して、揮発分含有率約10〜20重量%
のシート状パック化粧料を得た。尚、実施例21(プロ
ピオン酸含有)は特異臭を有していた。
を、下地液(シート状パックを貼付する部位の皮膚を濡
らすためにそこに塗布する液)として水を用い20名の
パネラーにより次の評価基準により評価し、結果は表1
〜表4に併記した。尚、シート状パックを評価する皮膚
の部位は鼻とした。
か又は剥がすのに時間がかかる。 ×:きれいに剥がせずパック層がかなり皮膚に残る。
の品種(商品名:ルビスコール)、K−120はアイ・
エス・ピー社製のPVPの品種(商品名:プラスドン)
であって、各数字は代表的なK値(100%換算)を示
す。 (2)PVA 300/88〜2400/88は、PV
Aの平均重合度/鹸化度(モル%)を示す。尚、これら
のPVAは主としてビニルアルコール単位と酢酸ビニル
単位より成る。
面図。
図。
図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 パック層がポリビニルピロリドンと鹸化
度が80モル%以上のポリビニルアルコールを含有して
成り、その割合がポリビニルピロリドン100重量部に
対しポリビニルアルコールが0.1〜100重量部であ
ることを特徴とするシート状パック化粧料。 - 【請求項2】 パック層が更に有機酸を含有して成るこ
とを特徴とする請求項1記載のシート状パック化粧料。 - 【請求項3】 パック層が水溶性の無機酸塩、水溶性の
有機酸塩及び尿素より選ばれた1種以上を更に含有して
成ることを特徴とする請求項1又は2記載のシート状パ
ック化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33515997A JP3922776B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | シート状パック化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33515997A JP3922776B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | シート状パック化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11171726A true JPH11171726A (ja) | 1999-06-29 |
JP3922776B2 JP3922776B2 (ja) | 2007-05-30 |
Family
ID=18285435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33515997A Expired - Fee Related JP3922776B2 (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | シート状パック化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3922776B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001024770A1 (de) * | 1999-10-05 | 2001-04-12 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Filmbildendes hautreinigungsmittel |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP33515997A patent/JP3922776B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001024770A1 (de) * | 1999-10-05 | 2001-04-12 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Filmbildendes hautreinigungsmittel |
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