JP2003073232A - 皮膚の老廃物除去用化粧料 - Google Patents

皮膚の老廃物除去用化粧料

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JP2003073232A JP2001267758A JP2001267758A JP2003073232A JP 2003073232 A JP2003073232 A JP 2003073232A JP 2001267758 A JP2001267758 A JP 2001267758A JP 2001267758 A JP2001267758 A JP 2001267758A JP 2003073232 A JP2003073232 A JP 2003073232A
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Yuuko Sakano
有子 阪野
Seiya Sugiyama
清冶 杉山
Kenkichi Matsubara
顕吉 松原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角栓などの皮膚の老廃物を水軟化性マトリッ
クスに充分に固定でき、水軟化性マトリックスの支持体
よりの離脱が低減した特性を備えている角栓などの皮膚
の老廃物の除去に好適な化粧料を提供することを課題と
する。 【解決手段】 平面上の支持体と、この支持体上に担持
された水軟化性マトリックスを含む皮膚の老廃物除去用
化粧料において、該支持体が、直交する縦横2方向の何
れの方向に対しても、もとの長さの50%以上の伸性変
形性を有する不織布であることを特徴とする、皮膚の老
廃物除去用化粧料を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関し、更
に詳細には、水軟化性マトリックスと可変形性不織布と
を構成要素とする化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、老廃物や分泌物を除去して皮膚表
面を清浄にしたり、皮膚内部への薬効成分の浸透を促進
したり、皮膚表面の閉塞効果により皮膚の血行を促進し
て新陳代謝を高める等の目的でパック化粧料が活用され
ている。このようなパック化粧料としては、皮膚に与え
る緊張感と粘着力を利用した老廃物の除去効果を狙った
ピールオフタイプのパック化粧料やシート状のパック化
粧料が知られている。
【0003】ピールオフタイプのものは、液状のパック
化粧用組成物を皮膚に塗布し、乾燥後、形成された皮膜
を皮膚から剥離して皮膜の粘着力又は吸着作用により老
廃物等の除去を行うタイプの塗布型パック化粧料であ
る。しかしながら、この様なピールオフタイプのパック
は、角栓などの老廃物のパック上への固定が弱く、老廃
物の除去性が不十分である。
【0004】シート状パック化粧料は、不織布等の支持
体に水軟化性のパック化粧用組成物(水軟化性マトリッ
クス)を塗布及び/又は含浸し、これを含水させて軟化
させて皮膚に貼着したのち、乾燥して皮膚上の角栓など
の汚れを固定するまで放置し、しかる後に、皮膚から剥
離して水軟化性マトリックスに老廃物をまず粘着させ、
さらにそれを固定させることにより前記角栓などの老廃
物等の除去を行うタイプのものである。この様なシート
状のパックでは、小鼻の角栓除去用のものが一般に広く
流布されており、その角栓除去効果も認められている。
【0005】この様な従来の角栓除去用のパックの最大
の問題点は、剥離直前の乾燥した状態に於いては、シー
ト全体にわたって可変形性が損なわれ、これを剥離する
際に、水軟化性マトリックスが支持体より離脱し、老廃
物の除去が必ずしも充分にできないことであった。これ
を防ぐ目的で水軟化性マトリックスに可変形性を与える
と、老廃物の固定が不十分になり除去効果が充分に得ら
れない。即ち、角栓などの老廃物を水軟化性マトリック
スに充分に固定でき、水軟化性マトリックスの支持体よ
りの離脱が低減したシート状の化粧料の提供が望まれて
いた。
【0006】又、小鼻などの老廃物の除去を望む部位に
化粧料を貼付するときに、生体の形状に従って生体部位
上に均一に密着させることが、この様なシート状のパッ
ク化粧料に於いては重要な課題であるが、この様な作業
は従来の化粧料ではシートの可変形性が充分ではないた
め難しい作業であり、改善が望まれていた。
【0007】ところで、平面上の支持体と、この支持体
上に担持された水軟化性マトリックスを含む皮膚の老廃
物除去用化粧料において、該支持体が、直交する縦横2
方向の何れの方向に対しても、もとの長さの50%以上
の伸性変形性を有する不織布であることを特徴とする、
化粧料は従来知られていないし、かかる化粧料が、角栓
などの皮膚の老廃物を水軟化性マトリックスに充分に固
定でき、水軟化性マトリックスの支持体よりの離脱が低
減した特性を備えていることも、老廃物の除去を望む部
位の形状に追従し、部位上に均一に密着することができ
ることも知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、角栓などの皮膚の老廃物を水
軟化性マトリックスに充分に固定でき、水軟化性マトリ
ックスの支持体よりの離脱が低減した特性を備えている
角栓などの皮膚の老廃物の除去に好適な化粧料を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、角栓など
の皮膚の老廃物を水軟化性マトリックスに充分に固定で
き、水軟化性マトリックスの支持体よりの離脱が低減し
た特性を備えている化粧料を求めて、鋭意研究努力を重
ねた結果、平面上の支持体と、この支持体上に担持され
た水軟化性マトリックスを含む皮膚の老廃物除去用化粧
料において、該支持体が、直交する縦横2方向の何れの
方向に対しても、もとの長さの50%以上の伸性変形性
を有する不織布であることを特徴とする、化粧料がその
様な特性を有していることを見出し、発明を完成させる
に至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関するもの
である。 (1)平面上の支持体と、この支持体上に担持された水
軟化性マトリックスを含む皮膚の老廃物除去用化粧料に
おいて、該支持体が、直交する縦横2方向の何れの方向
に対しても、もとの長さの50%以上の伸性変形性を有
する不織布であることを特徴とする、皮膚の老廃物除去
用化粧料。 (2)不織布が、合成高分子製であることを特徴とす
る、(1)に記載の化粧料。 (3)合成高分子が、ポリエステル、ポリオレフィン及
びレーヨンから選ばれる1種乃至は2種以上であること
を特徴とする、(2)に記載の化粧料。 (4)水軟化性マトリックスが酢酸ビニル−ビニルピロ
リドン共重合体を含有することを特徴とする、(1)〜
(3)何れか1項に記載の化粧料。 (5)水軟化性マトリックスにおける、酢酸ビニル−ビ
ニルピロリドン共重合体の含有量が、乾燥状態の水軟化
性マトリックス全量に対して20〜90重量%であるこ
とを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化
粧料。 (6)角栓除去用である、(1)〜(5)何れか1項に
記載の化粧料。 以下、本発明について実施の形態を中心に更に詳細に説
明を加える。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料は、平面上の支持
体と、この支持体上に担持された水軟化性マトリックス
を含む皮膚の老廃物除去用化粧料であって、該支持体は
直交する縦横2方向の何れの方向に対しても、もとの長
さの50%以上の伸性変形性を有する不織布であること
を特徴とする。上記の支持体を用いること以外は、本発
明の化粧料は、従来の老廃物除去用化粧料に用いられて
いるものと同様の成分を用いて、同様の方法で製造する
ことができる。 (1)本発明の化粧料に用いる水軟化性マトリックス 本発明の化粧料は水軟化性マトリックスを構成要素とす
る。本発明で言うマトリックスとは、均一に混合し一体
化した組成物を意味し、水軟化性マトリックスとは、含
水するとマトリックスが膨潤、軟化し、粘着性を有し、
乾燥すると、収縮、硬化するようなものを意味する。か
かる水軟化性マトリックスは、水軟化性高分子1種又は
2種以上を組み合わせて含有するものであって、さらに
任意成分を混合することもできる。
【0011】本発明の水軟化性マトリックスは水軟化性
高分子を含有する。水軟化性高分子としては、例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアルコールブチルエーテル、酢酸
ビニル−ビニルピロリドン共重合体等が好ましく例示で
きる。これらの内では、酢酸ビニル−ビニルピロリドン
共重合体を含有する形態が好ましい。かかる酢酸ビニル
−ビニルピロリドン共重合体の好ましい含有量として
は、該共重合体を単独で含有させる場合でも、該共重合
体とそれ以外の水軟化性高分子を組み合わせて含有させ
る場合でも、乾燥状態の水軟化性マトリックス全量に対
して、20〜90重量%が例示でき、更に好ましくは3
0〜80重量%である。
【0012】本発明の化粧料の水軟化性マトリックスと
しては、酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体とそれ
以外の前記の水軟化性高分子との組み合わせが好ましく
例示できる。水軟化性高分子の組合せの内、特に好まし
い形態は、乾燥状態の水軟化性マトリックス全量に対し
て、酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体20〜90
重量%、ポリビニルアルコール0.5〜10重量%及び
ポリ酢酸ビニル0.1〜10重量%を含有する形態であ
る。
【0013】本発明の水軟化性マトリックスには、かか
る水軟化性高分子以外に通常パックなどの化粧料で使用
される任意の成分を含有させることができる。この様な
任意の成分としては、例えば、スクワランや流動パラフ
ィン、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコンや
フェメチコンなどのシリコーン類、ホホバ油やゲイロウ
などのエステル類、ステアリン酸やオレイン酸などの脂
肪酸類、ベヘニルアルコールやセタノール、オレイルア
ルコールなどの高級アルコール類、牛脂やオリーブオイ
ル等のトリグリセライド類、ステアリン酸モノグリセリ
ド、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンステアレー
ト等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレ
ートなどのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニ
ウム塩等のカチオン界面活性剤類、1,3−ブタンジオ
ール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオー
ルなどの(ポリ)グリセリンやポリエチレングリコール
以外の多価アルコール類、結晶セルロースや架橋型メチ
ルポリシロキサン等の粉体類、キサンタンガムやヒドロ
キシプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリ
チルリチンなどの有効成分、二酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄などの無機顔料、タルク、セリサイト、マイカ、
チタンマイカ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、カ
オリン、シリカゲル、アルミナ等の無機粉体類、繊維類
などが好ましく例示できる。これらの任意の成分は単独
で含有させることもできるし、2種類以上を組み合わせ
て含有させることもできる。
【0014】これらの内、特に好ましい成分としては無
機粉体類と繊維類が挙げられる。無機粉体類の含有量と
しては、乾燥状態の水軟化性マトリックス全量に対し
て、0.5〜10重量%が好ましく例示できる。又、繊
維としては、長さ0.2〜3mm、更に好ましくは0.
5〜2mmのものであれば特段の限定はなく使用するこ
とができるが、ジュート麻を含む麻、綿、芭蕉、絹、羊
毛などの天然繊維が好ましく、中でも植物繊維が、特に
好ましい。形態上で好ましいものは直線状のものよりは
ウェーブを有し湾曲したものが好ましい。この様な観点
から、具体的にはジュート麻を含む麻繊維類が好ましく
例示できる。かかる繊維類は唯一種を含有させることも
できるし、二種以上を組み合わせて含有させることもで
きる。好ましい含有量は、乾燥状態の水軟化性マトリッ
クス全量に対して、総量で0.1〜10重量%であり、
更に好ましくは0.5〜5重量%である。本発明の化粧
料を構成する水軟化性マトリックスは、かかる成分を常
法に従って処理することにより調整することができる。
【0015】(2)本発明の化粧料に用いる支持体 本発明の化粧料は支持体を構成要素として含有する。本
発明に於ける支持体としては、該支持体が、直交する縦
横の何れの方向に対しても、もとの長さの50%以上、
更に好ましくは60%以上の伸性変形性を有する不織布
であることを必要要件とする。これは、この様な変形性
が小さすぎると、剥離時、支持体から水軟化性マトリッ
クスが離脱しやすくなったり、角栓などの老廃物の除去
効率が落ちたり、密着性が損なわれたりするからであ
る。不織布の伸性変形率は、次の様にして測定すること
ができる。一般的な引っ張り試験機にて、不織布に徐々
に引っ張り応力を加え、降状値直前の長さを測定する。
次式[(不織布の降状値直前の長さ−不織布の試験前の
長さ)/(不織布の試験前の長さ)]×100(%)に
より、伸性変形率を得ることができる。簡易的には、不
織布を両手で引っ張り、それ以上伸びなくなった時の長
さを降状値直前の長さとして用いても、ほぼ同様の伸性
変形率を得ることができる。ここで、伸性変形は、可逆
性の変形であっても、非可逆性の変形であってもかまわ
ない。好ましいのは非可逆的変形である。この様な可変
形性の構成を取ることにより、支持体とマトリックスが
離脱しにくくなる。また、例えば本発明の化粧料を角栓
に対して使用する場合、化粧料を皮膚より剥離させると
きに、支持体の変形により、緩やかに角栓に応力を加え
ることができるため、角栓が途中で切断されたりするこ
となく、効果的に毛穴より引き抜くことができる。
【0016】又、可変形性の副次的効果として、化粧料
を加湿して貼付する際、皮膚の凹凸形状の変化に追随し
て、密着させることができる。この為、従来の角栓など
の老廃物除去用化粧料に於いては、密着させがたかった
小鼻などの凹んだ部分にも密着させることが出来、この
様な部分の角栓などの老廃物も効率的に除去することが
できる。
【0017】かかる可変形性の支持体を構成する不織布
としては、ポリエステル、ポリオレフィン及びレーヨン
等の高分子化合物の1種乃至は2種以上からなる不織布
が好ましく例示できる。特に好ましいものはポリエステ
ルのみからなるものである。又、形状特性としては面積
あたりの重さを表す目付値(g/m2)で60以上、更
に好ましくは70以上のものが好ましく、厚さは0.5
mm以上、更に好ましくは0.55mm以上のものが好
ましい。これは薄すぎると可変形性が損なわれる傾向に
あるからである。又、前記の支持体を多層化して用いる
ことも出来、この様な多層化支持体であっても、前記に
規定する可変形特性を有する不織布を多層化した支持体
を用いて化粧料を作る場合に於いては本発明の技術的範
囲に属する。
【0018】(3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、前記水軟化性マトリックスを前記支
持体上に担持させたものである。本発明の化粧料は、例
えば、前記水軟化性マトリックスを前記支持体に塗工し
て製造することができる。この場合、水軟化性マトリッ
クスの支持体への塗工は通常知られている方法に従って
行えば良く、例えば、水軟化性マトリックスに水分を含
有させて流動性を持たせ、具体的には粘度が20000
〜60000mPascal/sec程度のなるように
調整し、ドクターブレードなどで引いて塗工した後、乾
燥させればよい。乾燥条件としては40℃で48時間の
送風乾燥などが好ましく例示できる。
【0019】パック化粧用組成物がシート状の支持体に
含浸している状態では、支持体層とパック剤層との界面
は必ずしも明確ではなく、両層の境界付近では両層が重
複している。この場合、両層の接着力等の点から、パッ
ク化粧用組成物がシート状基体の厚みの10〜90%に
わたり含浸され、基体層とパック剤層との重複部分の厚
さ(パック剤層が基体層に埋入している部分の厚さ)
が、基体層全体の厚さの10〜90%となっているのが
好ましく、30〜70%であるのがより好ましい。パッ
ク剤層の厚みは、50〜500μmが好ましく、さらに
好ましくは100〜300μmである。パック剤層の厚
みが薄すぎると、皮膚表面の汚垢や角栓などの老廃物の
除去性が悪くなり、厚すぎるとパック化粧料の乾燥が遅
くなり取り扱い性に劣ることとなる場合がある。
【0020】本発明の化粧料の大きさは、適用する部位
に応じて設定すればよい。この場合、適用する部位の大
きさに予め設定した支持体上に水軟化性マトリックスを
担持させて目的の大きさの化粧料を得てもよいし、支持
体上に水軟化性マトリックスを担持させた後、化粧料を
適用する部位の大きさに成型してもよい。本発明の化粧
料の適用箇所としては、皮膚の老廃物の除去が望まれる
部位であるが、角栓が貯まりやすく、通常の化粧料では
前記角栓が除去しにくい小鼻の部分が好ましく例示でき
る。従って、この場合の本発明の化粧料の大きさとして
は、具体的には、1〜3cm×3〜7cmの大きさが好
ましく例示できる。本発明の化粧料には適用部位の形状
に合わせるための切り込みなども加えることも可能であ
る。
【0021】本発明の化粧料は、化粧料を加湿した後、
老廃物の除去を望む部位に貼付し、化粧料が乾燥するま
で放置し、その後剥離して使用することができる。化粧
料を加湿することにより水軟化性マトリックスが含水し
て軟化し、粘着性を有するようになる。この粘着性によ
り化粧料を皮膚の老廃物の除去を望む部位に貼付するこ
とができ、老廃物が水軟化性マトリックスに粘着され
る。本発明の化粧料の支持体が有する可変型性により、
該化粧料は生体部位の凹凸形状を追従して部位上に均一
に密着して貼付される。化粧料を部位に貼付したまま放
置すると、水軟化性マトリックスが乾燥して収縮、硬化
する。その際、水軟化性マトリックスに粘着された皮膚
の老廃物は水軟化性マトリックスに強固に固定される。
水軟化性マトリックスを十分に乾燥させた後、化粧料を
剥離すると、水軟化性マトリックスに固定された老廃物
が皮膚から除去される。本発明の化粧料の支持体が有す
る可変型性により、化粧料の剥離時の支持体からの水軟
化性マトリックスの離脱が防止される。
【0022】本発明の化粧料は、毛穴の角栓など皮膚の
老廃物を除去する目的で使用することが好ましい。又、
本発明の化粧料を角栓など皮膚の老廃物以外にも、例え
ば、むだ毛等の除去に用いる場合も、本発明の効果の派
生的効果であり、本発明の技術的範囲に属する。
【0023】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0024】<実施例1>下記に示す処方に従って水軟
化性マトリックスの含水組成物を作製した。即ち、処方
成分をニーダーで混練りし、均一化して水軟化性マトリ
ックス含水物を得た。このものを各種の不織布に200
〜250μmの厚さで塗工し、乾燥させ、180〜19
0μmの水軟化性マトリックス層を有する本発明の化粧
料及び比較例の化粧料を得た。これらの化粧料につい
て、角栓除去効果を比較した。効果は無作為に10名づ
つの群に分けたパネラーの小鼻を水で濡らした後、化粧
料を貼付し、自然乾燥後剥離し、水軟化性マトリックス
上に吸着された角栓の数と長さを、ビデオマイクロスコ
ープで取り込んだ画像より、計数、計測し各群ごとの平
均を求めて行った。結果を表1に示す。これより、本発
明の化粧料は角栓除去効果に優れることがわかる。これ
は、本発明の化粧料が、肌の形状をしっかり追随し、密
着し、途中でおれることなく角栓などの汚れを毛穴より
確実に、長く引き出せるためである。尚、これらの化粧
料の内、本発明の化粧料は化粧料1〜3である。比較例
の化粧料は化粧料4である。 酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体*1 60 重量部 ポリビニルアルコール*2 6 重量部 ポリ酢酸ビニル*3 1 重量部 二酸化チタン 2 重量部 グリセリン 1 重量部 ヒマシ油 1 重量部 ポリオキシエチレン(20)ヒマシ油 1 重量部 無水珪酸 5 重量部 ジュート繊維(平均1mm) 1 重量部 水 22 重量部*1 :酢酸ビニル:ビニルピロリドン=7:3、平均分子
量3万*2 :平均分子量2万5千*3 :平均分子量4万
【0025】
【表1】
【0026】<実施例2>実施例1の化粧料1〜4につ
いて、1群10名、計40名のパネラーを用いて、角栓
除去用のシート化粧料としての実使用による評価を行っ
た。評価は角栓の取れ具合、使用感、通常使用している
化粧料との比較、総合評価の4項目であり、評価基準
は、スコア5:非常によい、スコア4:良い、スコア
3:やや良い、スコア2:やや悪い、スコア1:悪い、
スコア0:非常に悪いであった。結果を表2に平均スコ
アとして示す。これより、本発明の化粧料は優れた使用
性を有することが判る。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、生体部位の形状に従っ
て部位上に均一に密着させることができ、水軟化性マト
リックスの支持体よりの離脱が低減した特性を備えてい
る角栓などの皮膚の老廃物の除去に好適な化粧料を提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 顕吉 神奈川県横須賀市津久井3丁目18番11号 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB172 AB242 AC122 AC432 AD021 AD071 AD072 AD091 AD092 AD112 AD261 BB51 CC02 DD12 EE11 EE50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面上の支持体と、この支持体上に担持
    された水軟化性マトリックスを含む皮膚の老廃物除去用
    化粧料において、該支持体が、直交する縦横2方向の何
    れの方向に対しても、もとの長さの50%以上の伸性変
    形性を有する不織布であることを特徴とする、皮膚の老
    廃物除去用化粧料。
  2. 【請求項2】 不織布が、合成高分子製であることを特
    徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 合成高分子が、ポリエステル、ポリオレ
    フィン及びレーヨンから選ばれる1種乃至は2種以上で
    あることを特徴とする、請求項2に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 水軟化性マトリックスが酢酸ビニル−ビ
    ニルピロリドン共重合体を含有することを特徴とする、
    請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 水軟化性マトリックスにおける、酢酸ビ
    ニル−ビニルピロリドン共重合体の含有量が、乾燥状態
    の水軟化性マトリックス全量に対して20〜90重量%
    であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記
    載の化粧料。
  6. 【請求項6】 角栓除去用である、請求項1〜5何れか
    1項に記載の化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009143878A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Pola Chem Ind Inc 角栓除去用の組成物

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JP2009143878A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Pola Chem Ind Inc 角栓除去用の組成物

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