JPH11171111A - 包装装置の成形型 - Google Patents

包装装置の成形型

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JPH11171111A
JPH11171111A JP33602697A JP33602697A JPH11171111A JP H11171111 A JPH11171111 A JP H11171111A JP 33602697 A JP33602697 A JP 33602697A JP 33602697 A JP33602697 A JP 33602697A JP H11171111 A JPH11171111 A JP H11171111A
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JP
Japan
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package
semi
horizontal seal
pressing
sealing
Prior art date
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Application number
JP33602697A
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English (en)
Inventor
Marube Peter
マルべ ピーター
Sereni Andrea
セレニ アンドレア
Kunuttoson Kent
クヌットソン ケント
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Nihon Tetra Pak KK
Original Assignee
Nihon Tetra Pak KK
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Publication date
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  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平状のセミパッケージを良好に形成できる
成形型の提供。 【解決手段】 筒状の包材1に下側の横シールS2を施
し、下側の横シールS2の上方から包材の内部に液状の
内容物を充填し、下側の横シールS2の上方に上側の横
シールS1を施して、セミパッケージ31を形成する包
装装置に設けられ、上側の横シールS1を施すときに形
成途中のセミパッケージ31を所望の形状に保持する成
形型である。この成形型は、複数の側方押圧面69a,
71a,75aからなり全体として扁平状の横断面を有
する内周面部63a,65aと、側方押圧面69a,7
1a,75a側から上方に向かって傾斜する傾斜面状に
形成された上方押圧面81c,83cと、側方押圧面6
9a,71a,75a側から下方に向かって傾斜する傾
斜面状に形成された下方押圧面81b,83bとを備
え、一つの側方押圧面71aは、上下方向の中間部分が
内側へ突出する湾曲面状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の包材によっ
て液状の内容物を密封する包装装置に使用される成形型
に関し、さらに詳しくは、包材の横シールの上方から内
容物を充填した後さらに他の横シールを施して内容物を
密封する際にその包材を外側から押圧保持してセミパッ
ケージを所定形状に成形する成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、牛乳、ジュース等の液状食品
が充填されたブリック型の包装容器が知られている。係
る包装容器の製造過程は、中間体であるセミパッケージ
が製造される第1の過程と、完成品であるファイナルパ
ッケージが製造される第2の過程とに分けられる。
【0003】第1の過程では、まず、可撓性の積層体か
ら成るウェブ状の包材が包装装置へ連続的に供給され、
その幅方向両端同士が縦シールによって溶着されて筒状
とされる。次に、筒状の包材に幅方向に沿った帯状の横
シールが施され、横シールの上方から包材の内部に液状
の内容物が充填され、横シールよりも所定距離だけ上方
位置にさらに帯状の横シールが施され、上下の横シール
がそれぞれほぼ中央位置で切断される。これにより、両
横シール間に内容物が密封されたセミパッケージが形成
される。
【0004】第2の過程では、セミパッケージの側部及
び両端面が最終形状に整えられると共に、セミパッケー
ジの両端にそれぞれ二つずつ形成された三角フラップが
折り畳まれて端面部分又は側面部分に溶着される。これ
により、完成品であるファイナルパッケージが製造され
る。
【0005】前記第1の過程では、図6に示すような二
つのシール・切断ユニット3,5が用いられる。各シー
ル・切断ユニット3,5は、包材1の移動方向(上下方
向)に沿って、上方の第1の位置から所定距離下方の第
2の位置まで移動した後、包材1の移動経路から離れて
第1の位置へ戻る。一方のシール・切断ユニット3,5
が第1の位置のとき、他方のシール・切断ユニット5,
3が第2の位置となるように、シール・切断ユニット
3,5は半サイクルずれて移動する。
【0006】各シール・切断ユニット3,5は、対の密
封ジョー7,9と、対のフラップ11,13とを備えて
いる。
【0007】密封ジョー7,9同士は互いに近接離間す
るように設けられ、各密封ジョー7,9の相対向する下
方凸部15,17には、図示しない溶着機構及び切断機
構が配設されている。下方凸部15,17の上下面15
a,17a,15b,17bは、略水平面状に形成され
ている。
【0008】フラップ11,13は、基板11a,13
aの両側端から相対向する側板11b,13bが突設さ
れた断面略コ字状に形成されている。フラップ11,1
3の基板11a,13aは、その下端部が密封ジョー
7,9に回転自在に軸支されている。フラップ11,1
3は、相対向する基板11a,13a同士がほぼ平行と
なる閉位置と、上方が開いた開位置との間で開閉する。
【0009】各シール・切断ユニット3,5は、上方の
第1の位置にあるときは、フラップ11,13が開き、
密封ジョー7,9同士が近接して下方凸部15,17間
で包材1に横シールS1,S2が施され、下方の第2の
位置へ移動する。下方の第2の位置にあるときは、フラ
ップ11,13が閉じ、下方凸部15,17間で横シー
ルS1,S2のほぼ中央部分が横方向(幅方向)に沿っ
て切断され、密封ジョー7,9が離間する。
【0010】1つのセミパッケージ2が製造される過程
を、シール・切断ユニット3,5の動きに基づいて説明
する。
【0011】まず、一方のシール・切断ユニット3が上
方の第1の位置にあるとき、フラップ11,13が開
き、密封ジョー7,9同士が近接し、下方凸部15,1
7間で包材1に横シールS1が施され、その上方から包
材1の内部に液状の内容物が充填される。充填終了後、
一方のシール・切断ユニット3が第2の位置まで降下す
ると共に、他方のシール・切断ユニット5が第1の位置
へ戻る。
【0012】下方の第2の位置に達した一方のシール・
切断ユニット3では、フラップ11,13が閉じると共
に、横シールS1が切断される。このとき、上方の第1
の位置に移動したシール・切断ユニット5では、密封ジ
ョー同士7,9が近接し、下方凸部15,17間で包材
1に横シールS2が施される。これにより、内容物が第
1及び第2の横シールS1,S2間で密封され、セミパ
ッケージ2が形成される。
【0013】一方のシール・切断ユニット3が第1の位
置に戻ると、第2の位置に移動した他方のシール・切断
ユニット5によって横シールS2が切断され、連続状態
の包材1の下端からセミパッケージ2が分離する。
【0014】ここで、シール・切断ユニット3,5が第
2の位置にあり、密封ジョー7,9同士が近接し、フラ
ップ13、15が閉じた状態において、フラップ11,
13の基板11a,13a及び側板11b,13bの各
内面と、密封ジョー7,9の下方凸部15,17の上下
面15a,17a,15b,17bとは、包材1の外面
を押圧する成形型を構成する。包材1には予め所定の折
れ線が設けられ、包材1は成形型によって押圧され、折
れ線に沿って曲折される。このブリック型の包装容器で
は、セミパッケージ2は、三角フラップが未曲折・未溶
着のままである点を除き、ファイナルパッケージとほぼ
等しい形状とすることができるため、成形型の内面は、
ファイナルパッケージの外形にほぼ沿うように形成され
ている。係る成形型により包材1が略四角柱状に成形保
持された状態で、その内部に適正量の内容物が充填され
て密封され、ファイナルパッケージとほぼ等しい容積を
有する四角柱状のセミパッケージ2が形成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年、前記ブ
リック型の包装容器とは異なる略正八角柱状の包装容器
が提案されている(特開平7−187181号公報参
照)。
【0016】この略正八角柱状の包装容器の製造過程
も、前記ブリック型の場合と同様に、図5(a)に示す
中間体であるセミパッケージ31が製造される第1の過
程と、図5(c)に示す完成品であるファイナルパッケ
ージ33が製造される第2の過程とに分けられる。
【0017】第1の過程では、包材が筒状とされ、包材
に幅方向に沿った横シールS1が施され、横シールS1
の上方から包材の内部に液状の内容物が充填され、横シ
ールS1よりも所定距離だけ上方位置にさらに横シール
S2が施され、上下の横シールS1,S2がほぼ中央位
置で切断される。これにより、両横シールS1,S2間
に内容物が密封された板状のセミパッケージ31が形成
される。
【0018】第2の過程では、セミパッケージ31の側
部及び両端面部が最終形状に整えられると共に、セミパ
ッケージ31の両端にそれぞれ二つずつ形成された三角
フラップ35が折り畳まれて端面部分又は側面部分に溶
着される。これにより、完成品であるファイナルパッケ
ージ33が製造される。
【0019】このような略八角柱状の包装容器では、第
2の過程において、図5(b)に示すように、セミパッ
ケージ31の上下端面部の三角フラップ35が複雑に折
り畳まれることによって、ファイナルパッケージの上下
端面が形成される。
【0020】すなわち、セミパッケージ31の形状は、
略正八角柱状のファイナルパッケージ33の側部が潰れ
た扁平状となるため、第1の過程において、前記ブリッ
ク型の包装容器の場合と同様にファイナルパッケージの
外形に沿うような内面を有する成形型を適用することが
できなかった。
【0021】そこで、本発明は、扁平状のセミパッケー
ジを良好に形成することができる成形型の提供を目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、筒状の包材に下側の横シ
ールを施し、下側の横シールの上方から包材の内部に液
状の内容物を充填し、下側の横シールよりも所定距離だ
け上方位置にさらに上側の横シールを施して、内容物が
密封されたセミパッケージを形成し、セミパッケージを
曲折して五角以上の多角柱体のファイナルパッケージを
形成する包装装置に設けられ、上側の横シールを施すと
きに形成途中のセミパッケージを所望の形状に保持する
成形型であって、前記セミパッケージの各側面を押圧す
る複数の側方押圧面からなり、全体として扁平状の横断
面を有する内周面部と、前記上側の横シールがセミパッ
ケージの側面上端よりも上方に位置するように、前記側
方押圧面側から上方に向かって傾斜する傾斜面状に形成
され、前記セミパッケージの上端部を押圧する上方押圧
面と、前記下側の横シールがセミパッケージの側面下端
よりも下方に位置するように、前記側方押圧面側から下
方に向かって傾斜する傾斜面状に形成され、前記セミパ
ッケージの下端部を押圧する下方押圧面とを備え、前記
側方押圧面の少なくとも一面は、上下方向の中間部分が
内側へ突出する湾曲面状に形成されていることを特徴と
するものである。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の包装装置の成形型であって、前記内周面部の横断面
は、相対向する二面が近接するように扁平した八角形で
あり、前記相対向する二面は、上下方向の中間部分が内
側へ突出する湾曲面状に形成されていることを特徴とす
るものである。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の包装装置の成形型であって、前記成形型
は、それぞれが凹状内面を有する対のフラップを備え、
前記対のフラップは、相互に近接及び離間するように移
動自在に設けられ、前記二つの凹状内面は、相互に近接
した状態で前記内周面部を形成することを特徴とするも
のである。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の包装装置の成形型であって、前
記成形型は、前記セミパッケージの容積が前記ファイナ
ルパッケージの容積とほぼ等しくなるように形成されて
いることを特徴とするものである。
【0026】請求項1〜請求項4に記載の発明では、内
容物の充填後、上側の横シールが施されるときに、内周
面部の各側方押圧面によってセミパッケージの側部が扁
平状に形成され、上方押圧面及び下方押圧面によってセ
ミパッケージの上下端部が傾斜面状に形成される。これ
により、扁平状のセミパッケージが良好に形成される。
【0027】また、側方押圧面の少なくとも一面は、上
下方向の中間部分が内側へ突出する湾曲面状に形成され
ているので、側方押圧面を平面状とした場合に比してセ
ミパッケージの側部が強く押圧される。従って、セミパ
ッケージの側面間に強い折り目を付けることができ、セ
ミパッケージからファイナルパッケージへの成形性が容
易となる。
【0028】さらに、請求項4に記載の発明では、ファ
イナルパッケージとほぼ等しい容積を有する扁平状のセ
ミパッケージを形成することができ、セミパッケージか
らファイナルパッケージへの成形性が一段と向上する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る包装装置の成
形型の一実施形態について、図面を用いて説明する。図
1はこの実施形態に係る包装装置を構成する包装機41
の全体を示す斜視図、図2は図1の包装機41の要部断
面図、図3は図2のフラップ63,65の分解状態及び
セミパッケージ31を示す斜視図、図4は図3のフラッ
プ63,65の組立状態を上方から視た斜視図である。
また、図5は包装容器を示す斜視図であり、(a)はセ
ミパッケージ31を、(b)はセミパッケージ31から
ファイナルパッケージ33への成形途中を、(c)はフ
ァイナルパッケージ33をそれぞれ示している。
【0030】本実施の形態に係る包装装置は、図1に示
す包装機41と、図示外の成形機とを備えている。
【0031】包装容器の製造過程は、シート状の包材1
(図1参照)から中間体であるセミパッケージ31(図
5(a)参照)が製造される第1の過程と、セミパッケ
ージ31から完成品である略正八角柱状のファイナルパ
ッケージ33(図5(c)参照)が製造される第2の過
程とに分けられる。第1の過程は包装機41で実行さ
れ、第2の過程は図示外の成型機で実行される。
【0032】包装機41は、マガジン43と、多数のガ
イドローラ45と、筒状形成機構47と、縦シール機構
49と、充填パイプ51と、横シール切断機構53とを
備えている。
【0033】マガジン43には、可撓性の積層体からな
るシート状の包材1が巻回状態で取付けられている。包
材1は、例えば、内側から順にポリエチレン樹脂、アル
ミニウムホイル、紙基材、及びポリエチレン樹脂を積層
することによって形成される。包材1には、後工程での
屈曲を容易とするための折り線が予め付けられている。
【0034】巻回状態から引き出された包材1は、ガイ
ドローラ45によって案内されて、包装機41の最上部
まで導かれた後、略垂直下方に搬送される。略垂直下方
へ搬送される包材1は、筒状形成機構47によって筒状
に湾曲され、縦シール機構49によってその幅方向両端
部同士が熱溶着されて、円筒状とされる。
【0035】次に、横シール切断機構53によって、円
筒状の包材1に幅方向に沿った帯状の横シールが施さ
れ、横シールの上方の充填パイプ51から包材1の内部
にジュースやお茶等の液状の内容物が充填され、横シー
ルよりも所定距離だけ上方位置にさらに帯状の横シール
が施され、上下の横シールがそれぞれほぼ中央位置で切
断される。これにより、図5(a)に示すように、両横
シールS1,S2間に内容物が密封されたセミパッケー
ジ31が連続的に形成され、図示外の成型機へ連続的に
搬送される。
【0036】成型機による第2の過程では、図5(b)
に示すように、セミパッケージ31の側部31aが断面
略正八角形状に整えられ、セミパッケージ31の両端面
37,39からそれぞれ2つずつ突設された三角フラッ
プ35,35が互いに近接する方向に折り曲げられて端
面37,39に溶着され、図5(c)に示すような完成
品であるファイナルパッケージ33が製造される。
【0037】次に、包装機41の横シール切断機構53
について、さらに詳しく説明する。
【0038】横シール切断機構53は、図2に示すよう
に、二つのシール・切断ユニット55,57を備えてい
る。
【0039】各シール・切断ユニット55,57は、対
の密封ジョー59,61と、対のフラップ63,65と
をそれぞれ備えている。
【0040】各シール・切断ユニット55,57におい
て、対の密封ジョー59,61同士は互いに近接離間す
るように連結されている(図2は近接状態を示してい
る)。また係る対の密封ジョー59,61は、それぞれ
一体的に移動可能なように、図示外のアームと作動機構
とを介して包装機41のフレームに連結支持されてい
る。各密封ジョー59,61の下部には、相対向する下
方凸部81,83が突設されている。この下方凸部8
1,83内には、図示しない溶着機構及び切断機構が配
設されている。
【0041】対の密封ジョー59,61の下方凸部8
1,83は、相対向する押圧面81a,83aと、押圧
面81a,83aの上端と隣接し相反する方向に向かっ
て上方へ傾斜する上傾斜面81b,83bと、押圧面8
1a,83aの下端と隣接し相反する方向に向かって下
方へ傾斜する下傾斜面81c,83cとをそれぞれ備え
ている。包材1は押圧面81a,83aの間を挿通し、
密封ジョー59,61が相互に近接すると、押圧面81
a,83aの間に包材1が挟まれて押圧される。係る状
態で溶着機構が作動すると、包材1内面の熱可塑性樹脂
同士が熱溶着されて、幅方向に沿った帯状の横シールが
施される。さらに、切断機構が作動すると、横シールの
中央部分が切断される。
【0042】各シール・切断ユニット55,57は、包
材1の移動方向(上下方向)に沿って、上方の第1の位
置から所定距離下方の第2の位置まで移動した後、包材
1の移動経路から離れて第1の位置へ戻るように設けら
れている。一方のシール・切断ユニット55,57が第
1の位置にあるとき、他方のシール・切断ユニット5
7,55が第2の位置となるように、シール・切断ユニ
ット55,57は半サイクルずれて移動する。このよう
な各シール・切断ユニット55,57の移動は、密封ジ
ョー59,61に接続された前記図示しないアームと作
動機構とによって、駆動・制御されている。
【0043】図3に示すように、各フラップ63,65
は、相対向する二枚の側板69,69と、二枚の側板6
9,69の間のほぼ中央部分に配設された底板71と、
側板69,69と底板71とを連結する中板75,75
とを備えている。中板75,75は、底板71の両側端
から底板71の延長方向よりも僅かに内側へ傾く方向に
屈曲して延び、側板69,69の内面69a,69aに
突き当たっている。一方の側板69から一方の中板7
5、底板71及び他方の中板75を経て他方の側板69
へ至るフラップ63,65の内面63a,65aは、凹
状に形成されている。本実施の形態における底板71の
内面71aと中板75,75の内面75a,75aとの
交差角度は、約160°、中板75,75の内面75
a,75aと側板69,69の内面69a,69aとの
交差角度は、約115°に設定されている。
【0044】フラップ63,65の一方の側板69の下
端部外面には短軸73が突設され、短軸73は密封ジョ
ー59,61に回転自在に支持されている(図2参
照)。フラップ63、65の両方の側板69,69の上
部外面にはリンク部材77が連結されている。フラップ
63,65は、リンク部材77を介して回転駆動され、
相対向する側板69,69同士がほぼ平行となってその
上端部同士が当接する閉位置(図2中下側)と、上方が
開いた開位置(図2中上側)との間で開閉する。閉じら
れたフラップ63,65の内面63a,65aの横断面
は、潰されて扁平した八角形状となる(図4参照)。
【0045】シール・切断ユニット55,57が上方の
第1の位置にあるときは、フラップ63,65が開き、
密封ジョー59,61同士が近接して下方凸部81,8
3の押圧面81a,83a間で包材1に横シールS1,
S2が施される。シール・切断ユニット55,57が下
方の第2の位置にあるときは、フラップ63,65が閉
じ、下方凸部81,83の押圧面81a,83a間で横
シールS1,S2のほぼ中央部分が横方向(幅方向)に
沿って切断され、密封ジョー59,61が離間する。な
お、図2は、一方のシール・切断ユニット55が上方の
第1の位置にあり、他方のシール・切断ユニット57が
下方の第2の位置にある状態を示している。
【0046】下方の第2の位置にあるシール・切断ユニ
ット55,57の閉じられたフラップ63,65の内面
63a,65a及び下方凸部81,83の上傾斜面81
b,83bと、上方の第1の位置にあるシール・切断ユ
ニット57,55の下方凸部81,83の下傾斜面81
c,83cとによって、成形型の内面が構成される。す
なわち、閉じられたフラップ63,65の内面63a,
65aは、成形型の内周面部を形成し、下方凸部81,
83の下傾斜面81c,83cは成形型の上方押圧面を
形成し、下方凸部81,83の上傾斜面81b,83b
は、成形型の下方押圧面を形成する。また、フラップ6
3,65の内面63a,65aを形成する側板69,6
9、中板75,75、及び底板71の各内面69a,6
9a,75a,75a,71aは、それぞれ側方押圧面
を構成している。
【0047】フラップ63,65の底板71の内面71
aは、上下方向(長手方向)の中間部分が内側へ突出す
るような湾曲面状に形成されている。また、これに伴っ
て、中板75,75の内面75a,75aの底板71側
の部分も、湾曲する底板71の内面71aと連続するよ
うに湾曲状に形成されている。
【0048】次に、1つのセミパッケージ31が製造さ
れる過程を、シール・切断ユニット55,57の1サイ
クルの動きに基づいて説明する。
【0049】一方のシール・切断ユニット55が上方の
第1の位置にあるとき、フラップ63,65が開き、密
封ジョー59,61同士が近接し、下方凸部81,83
の押圧面81a,83a間で包材1に横シールS1が施
され、下側の横シールS1上方の充填パイプ51から包
材1の内部に液状の内容物が充填される。充填終了後、
一方のシール・切断ユニット55が、横シールS1で包
材1を挟持したまま第2の位置まで降下する。これに同
期して、下方の第2の位置にある他方のシール・切断ユ
ニット57は第1の位置へ戻る。
【0050】下方の第2の位置に達した一方のシール・
切断ユニット55では、フラップ63,65が閉じると
共に、横シールS1が切断される。このとき、上方の第
1の位置に移動したシール・切断ユニット57では、密
封ジョー59,61同士が近接し、下方凸部81,83
の押圧面81a,83a間で包材1に横シールS2が施
される。これにより、内容物が第1及び第2の横シール
S1,S2間で密封され、セミパッケージ31が形成さ
れる。
【0051】最後に、一方のシール・切断ユニット55
が第1の位置へ他方のシール・切断ユニット57が第2
の位置へそれぞれ移動し、第2の位置の他方のシール・
切断ユニット57によって横シールS2が切断され、連
続状態の包材1の下端からセミパッケージ31が分離す
る。
【0052】なお、上記例では、一方のシール・切断ユ
ニット55によって包材1が挟持されてセミパッケージ
31が形成される場合について説明したが、一方のシー
ル・切断ユニット55と他方のシール・切断ユニット5
7とは、交互にセミパッケージ31を形成するものであ
り、他方のシール・切断ユニット57によって包材1が
挟持されてセミパッケージ31が形成される場合(図2
中下側のセミパッケージ31)についても同様となる。
また、一方のシール・切断ユニット55によって包材1
が挟持されてセミパッケージ31が形成される場合に
は、一方のシール・切断ユニット55による横シールS
1が下側の横シールとなり、他方のシール・切断ユニッ
ト57による横シールS2が上側の横シールとなる。反
対に、他方のシール・切断ユニット57によって包材1
が挟持されてセミパッケージ31が形成される場合に
は、他方のシール・切断ユニット57による横シールS
2が下側の横シールとなり、一方のシール・切断ユニッ
ト55による横シールS1が上側の横シールとなる。
【0053】ここで、上記例における上側の第2の横シ
ールS2が施されるとき、形成途中のセミパッケージ3
1は、閉じられたフラップ63,65の内面63a,6
5aと下方凸部81,83の下傾斜面81c,83cと
下方凸部81,83の上傾斜面81b,83bとで構成
される成形型の内面によって、扁平八角形の断面形状に
保持される。このとき、包材1は、折れ線が成形型の内
面の曲折部分に当たるように供給される。これにより、
セミパッケージ31の側部31aは、フラップ63,6
5の内面63a,65aによって押圧されて略扁平八角
柱状とされ、上端部31bは、第1の位置の下方凸部8
1,83の下傾斜面81c,83cによって押圧され
て、横シールS2がセミパッケージ31の側部31aの
上端よりも上方に突出するような山型の傾斜面状に形成
され、下端部31cは、第2の位置の下方凸部81,8
3の上傾斜面81b,83bによって押圧されて、横シ
ールS1がセミパッケージ31の側部31aの下端より
も下方に突出するような山型の傾斜面状に形成される。
【0054】また、係る成形型は、セミパッケージ31
の容積と、セミパッケージ31から曲折形成される最終
形状のファイナルパッケージ33の容積とがほぼ等しく
なるような型容積を有するように形成されている。具体
的には、セミパッケージ31の容積は、ファイナルパッ
ケージ33に比して、扁平状に潰れている分だけ減少
し、上端部31b及び下端部31cの突出量に応じて増
大し、底板71及び中板75,75の内面71a,75
a,75aの内側への突出量に応じて減少するため、こ
れらの増減が相殺されるように、成形型の内面形状が設
定されている。
【0055】本実施の形態によれば、包材1の内部に内
容物を充填した後、上側の横シールS1,S2が施され
るときに、形成途中のセミパッケージ31の側部31a
は、フラップ63,65の内面63a,65aによって
押圧されて略扁平八角柱状とされ、上端部31bは、第
1の位置の下方凸部81,83の下傾斜面81c,83
cによって押圧されて、上側の横シールS1,S2がセ
ミパッケージ31の側部31aの上端よりも上方に突出
するような山型の傾斜面状に形成され、下端部31c
は、第2の位置の下方凸部81,83の上傾斜面81
b,83bによって押圧されて、下側の横シールS2,
S1がセミパッケージ31の側部31aの下端よりも下
方に突出するような山型の傾斜面状に形成される。これ
により、扁平状のセミパッケージ31が良好に形成され
る。
【0056】また、成形型によって包材1を曲折する場
合、型内面同士の交差角度が大きくなると、それだけ包
材1に折り目が付き難くなる。ここで、本実施の形態で
は、底板71の内面71a内面71aと中板75,75
の内面75a,75aとの交差角度が他の交差角度より
も大きく設定されている。これに対し、底板71の内面
71aは、上下方向の中間部分が内側へ突出する湾曲面
状に形成され、中板75,75の内面75a,75aの
底板71側の部分は、底板71の内面71aと連続する
ように湾曲状に形成されているので、これらの内面71
a,75a,75aを平面状とした場合に比して、セミ
パッケージ31の側部が強く押圧される。従って、セミ
パッケージ31の側面間の折り線に沿ってに強い折り目
を付けることができ、セミパッケージ31からファイナ
ルパッケージ33への成形性が容易となる。
【0057】さらに、ファイナルパッケージ33とほぼ
等しい容積を有する扁平状のセミパッケージ31を形成
することができるので、セミパッケージ31からファイ
ナルパッケージ33への成形性が一段と向上する。
【0058】なお、本実施の形態では、略正八角柱体状
の包装容器1について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、五角以上の略柱体状の包装容器に
対してその適用が有効である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、内容物の充填後、上側の横シ
ールが施されるときに、内周面部の各側方押圧面によっ
てセミパッケージの側部が扁平状に形成され、上方押圧
面及び下方押圧面によってセミパッケージの上下端部が
傾斜面状に形成される。これにより、扁平状のセミパッ
ケージが良好に形成される。
【0060】また、側方押圧面の少なくとも一面は、上
下方向の中間部分が内側へ突出する湾曲面状に形成され
ているので、側方押圧面を平面状とした場合に比してセ
ミパッケージの側部が強く押圧される。従って、セミパ
ッケージの側面間に強い折り目を付けることができ、セ
ミパッケージからファイナルパッケージへの成形性が容
易となる。
【0061】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
ファイナルパッケージとほぼ等しい容積を有する扁平状
のセミパッケージを形成することができ、セミパッケー
ジからファイナルパッケージへの成形性が一段と向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る包装装置を構成する
包装機の全体を示す斜視図である。
【図2】図1の包装機41のシール・切断ユニットを示
す一部断面図である。
【図3】図2のフラップの分解状態及びセミパッケージ
を示す斜視図である。
【図4】図3のフラップの組立状態を上方から視た斜視
図である。
【図5】包装容器を示す斜視図であり、(a)はセミパ
ッケージ31を、(b)はセミパッケージ31からファ
イナルパッケージ33への成形途中を、(c)はファイ
ナルパッケージ33をそれぞれ示している。
【図6】従来のシール・切断ユニットを示す一部断面図
である。
【符号の説明】
1 包材 31 セミパッケージ 31a セミパッケージの側部 31b セミパッケージの上端部 31c セミパッケージの下端部 63 フラップ 65 フラップ 63a フラップの内面(成形型の内周面部) 63b フラップの内面(成形型の内周面部) 69a 側板の内面(成形型の側方押圧面) 71a 底板の内面(成形型の側方押圧面) 75a 中板の内面(成形型の側方押圧面) 81b 上傾斜面(成形型の下方押圧面) 83b 上傾斜面(成形型の下方押圧面) 81c 下傾斜面(成形型の上方押圧面) 83c 下傾斜面(成形型の上方押圧面) S1 横シール S2 横シール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の包材に下側の横シールを施し、下
    側の横シールの上方から包材の内部に液状の内容物を充
    填し、下側の横シールよりも所定距離だけ上方位置にさ
    らに上側の横シールを施して、内容物が密封されたセミ
    パッケージを形成し、セミパッケージを曲折して五角以
    上の多角柱体のファイナルパッケージを形成する包装装
    置に設けられ、上側の横シールを施すときに形成途中の
    セミパッケージを所望の形状に保持する成形型であっ
    て、 前記セミパッケージの各側面を押圧する複数の側方押圧
    面からなり、全体として扁平状の横断面を有する内周面
    部と、 前記上側の横シールがセミパッケージの側面上端よりも
    上方に位置するように、前記側方押圧面側から上方に向
    かって傾斜する傾斜面状に形成され、前記セミパッケー
    ジの上端部を押圧する上方押圧面と、 前記下側の横シールがセミパッケージの側面下端よりも
    下方に位置するように、前記側方押圧面側から下方に向
    かって傾斜する傾斜面状に形成され、前記セミパッケー
    ジの下端部を押圧する下方押圧面とを備え、 前記側方押圧面の少なくとも一面は、上下方向の中間部
    分が内側へ突出する湾曲面状に形成されていることを特
    徴とする包装装置の成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の包装装置の成形型であ
    って、 前記内周面部の横断面は、相対向する二面が近接するよ
    うに扁平した八角形であり、 前記相対向する二面は、上下方向の中間部分が内側へ突
    出する湾曲面状に形成されていることを特徴とする包装
    装置の成形型。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の包装装置
    の成形型であって、 前記成形型は、それぞれが凹状内面を有する対のフラッ
    プを備え、 前記対のフラップは、相互に近接及び離間するように移
    動自在に設けられ、 前記二つの凹状内面は、相互に近接した状態で前記内周
    面部を形成することを特徴とする包装装置の成形型。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    包装装置の成形型であって、 前記成形型は、前記セミパッケージの容積が前記ファイ
    ナルパッケージの容積とほぼ等しくなるように形成され
    ていることを特徴とする包装装置の成形型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012136291A (ja) * 2010-12-07 2012-07-19 Nihon Tetra Pak Kk 包装容器の製造法及び包装容器
JP2012136290A (ja) * 2010-12-07 2012-07-19 Nihon Tetra Pak Kk 包装容器の製造法及び包装容器
JP2019514805A (ja) * 2016-05-06 2019-06-06 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ パッケージ材料のチューブから注入可能な食品を含有する密封パッケージを製造するためのパッケージングユニット

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