JPH11170563A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH11170563A
JPH11170563A JP33867997A JP33867997A JPH11170563A JP H11170563 A JPH11170563 A JP H11170563A JP 33867997 A JP33867997 A JP 33867997A JP 33867997 A JP33867997 A JP 33867997A JP H11170563 A JPH11170563 A JP H11170563A
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port forming
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健一 円谷
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一穂 灰田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング部材としてのインク吸収体の寸
法精度に左右されることなく記録ヘッドのインク吐出口
形成面を確実に清浄することができること。 【解決手段】 網部材80が、各記録ヘッド26Bk,
26C,26M,26Yのインク吐出口形成面に付着し
たインクを除去するインク吸収体78におけるインク吐
出口形成面に対向する端面上に設けられるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対して
インクを吐出する記録ヘッドのインク吐出口形成面に付
着したインクを吸収するためのクリーニング部材のイン
ク吐出口方向の寸法を規制して印字品位を保つことを特
徴とするインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の記録面に対してインクを吐出
するインク吐出口を複数個有する記録ヘッドを備えるイ
ンクジェットプリンタにおいては、記録動作終了後、記
録ヘッドにおける複数のインク吐出口が形成されるイン
ク吐出口形成面に付着したインクは、インクの不吐出の
原因、および、記録媒体の記録面におけるインクの着弾
位置の正規の位置からのずれの原因となる虞があるので
インク吐出口形成面を清浄な状態に維持することが必要
となる。
【0003】そこで、インクジェットプリンタにおいて
は、図6に示されるように、記録ヘッド2のインク吐出
口形成面2Sに付着したインクを除去するクリーニング
部材保持体4が記録ヘッド2のインク吐出口形成面2S
と記録媒体RMの記録面との間に配されている。
【0004】記録ヘッド2は、記録媒体RMの記録面に
対して選択的に近接もしくは離隔可能に支持されてい
る。これにより、記録ヘッド2の記録動作が行われる場
合、記録ヘッド2は、図6の矢印Dの示す方向に沿って
記録媒体RMの記録面に対して近接され、一方、記録ヘ
ッド2の記録動作が行われない場合、記録ヘッド2は、
図6の矢印Uの示す方向に沿って記録媒体RMの記録面
に対して離隔して停止され待機状態となる。
【0005】クリーニング部材保持体4は、図示が省略
される移動機構部に連結される連結部材8により支持さ
れており、記録ヘッド2が記録媒体RMの記録面に対し
て離隔し待機状態となる場合、図6の矢印Lの示す方向
に沿って記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sに略平
行に移動せしめられ記録ヘッド2のインク吐出口形成面
2Sと記録媒体RMの記録面との間に配される。また、
記録ヘッド2が図6の矢印Dの示す方向に沿って記録媒
体RMの記録面に対して近接される場合、クリーニング
部材保持体4は、図6の矢印Rの示す方向に沿って待機
位置までインク吐出口形成面2Sに略平行に移動せしめ
られ停止状態とされる。
【0006】クリーニング部材保持体4は、インク吐出
口形成面2Sに付着したインクを拭いとる平板状のブレ
ード部材6の下端部を支持する溝部4aと、溝部4aに
平行に隣接して設けられインク吐出口形成面2Sに付着
したインクを吸い取るインク吸収体10が収容される凹
部4bとが設けられている。ブレード部材6は、例え
ば、弾性材料でインク吐出口形成面2Sの長手方向の長
さに対応して作られ、インク吐出口形成面2Sのインク
吐出口の配列方向に略平行に支持されている。また、凹
部4bの開口端の周縁部には、停止中の記録ヘッド2の
インク吐出口形成面2Sの乾燥を抑制すべく記録ヘッド
2のインク吐出口形成面2Sの周囲に当接しそれを取り
囲む一対のキャッピング部材12Aおよび12Bが相対
向して設けられている。
【0007】かかる構成のもとで、記録ヘッド2の記録
動作終了後、記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sに
付着したインクを除去するにあたっては、先ず、インク
吸収体10が停止中の記録ヘッド2のインク吐出口形成
面2Sの真下の位置に移動せしめられる。次に、記録ヘ
ッド2のインク吐出口形成面2Sが予め設定された所定
量下降せしめられる。これにより、図6に一点鎖線で示
されるインク吐出口形成面2Sに付着したインクIKD
は、インク吸収体10により吸い取られる。続いて、ク
リーニング部材保持体4は、さらに図6の矢印Lの示す
方向に移動せしめられとき、インクが拭き取られたイン
ク吐出口形成面2Sは、さらにブレード部材6の上端部
により拭われることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように記録ヘッ
ド2のインク吐出口形成面2Sに付着したインクを除去
する場合、記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sとイ
ンク吸収体10のインク吐出口形成面2Sに対向する面
との距離は、所定の許容範囲内に維持されることが要求
される。
【0009】なぜならば、その距離が、所定の許容範囲
内に維持されない場合、即ち、その距離がインク吐出口
形成面2Sがインク吸収体10に接触する程度に比較的
短い場合、各インク吐出口内のインクがインク吸収体1
0により吸い出され記録動作の開始時、インクが吐出さ
れない虞がある。また、その距離が、インク吐出口形成
面2SのインクIKDが図6に実線で示されるようにイ
ンク吸収体10のインク吐出口形成面2Sに対向する面
から離隔した状態となる距離である場合、インク吐出口
形成面2Sに付着したインクは、インク吸収体10によ
り吸い取られないこととなる。
【0010】記録ヘッド2のインク吐出口形成面2Sと
インク吸収体10のインク吐出口形成面2Sに対向する
面との距離は、所定の基準位置に基づいて設定される記
録ヘッド2の移動量とその所定の基準位置からインク吸
収体10のインク吐出口形成面2Sに対向する面までの
距離との差により決定されるのでインク吸収体10の寸
法のバラツキを少なくすることが要求されるが、しかし
ながら、インク吸収体10は、柔軟な多孔質材料、例え
ば、ウレタンフォームなどの材料で作られるので加工寸
法精度を高精度に要求することは一定の限界があり、ま
た、その製造コストが嵩むこととなる。
【0011】以上の問題点を考慮し、本発明は記録媒体
に対してインクを吐出する記録ヘッドのインク吐出口形
成面を清浄するクリーニング部材をインク吐出口形成面
に対して相対的に移動させインク吐出口形成面を清浄す
ることができるインクジェットプリンタであって、クリ
ーニング部材としてのインク吸収体の寸法精度に左右さ
れることなく記録ヘッドのインク吐出口形成面を確実に
清浄することができるインクジェットプリンタを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るインクジェットプリンタは、インク
を吐出するインク吐出口が形成されるインク吐出口形成
面を有する記録ヘッドに対して相対的に移動可能に配さ
れるクリーニング部材保持体と、クリーニング部材保持
体の収容部に配され記録ヘッドのインク吐出口形成面に
選択的に近接しインク吐出口形成面に付着したインクを
吸収するインク吸収部材と、収容部に収容されるインク
吸収部材におけるインク吐出口形成面に対向する端面の
形状を制限する端面制限部材と、インク吸収部材により
記録ヘッドのインク吐出口形成面に付着したインクを除
去すべく、クリーニング部材保持体を記録ヘッドに対し
て相対的に移動させる駆動手段とを備えて構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るインクジェ
ットプリンタの一例の概略構成を示す。
【0014】インクジェットプリンタは、例えば、収容
される紙票などの用紙34を1枚ずつ順次、後述する用
紙搬送部24に送り出す給紙部20と、給紙部20から
の用紙34を後述する記録部26の下方の位置を通過さ
せるとともに印刷された用紙34′を下流側の排紙部3
0に搬送する用紙搬送部24と、用紙搬送部24からの
印刷された用紙34′を順次積載し収容する排紙部30
と、用紙搬送部24の上方に対向配置され搬送中の用紙
34の記録面に対して順次、インクを吐出して記録動作
を行う記録部26と、用紙搬送部24の下方に対向配置
され記録部26に各色のインクをそれぞれ供給するイン
ク供給部22と、記録部26と用紙搬送部24との間に
配され記録部26の記録ヘッドにおけるインク吐出口形
成面を選択的に清浄するクリーニング機構部28とを主
要な構成要素として構成されている。
【0015】給紙部20は、筺体38内に設けられ複数
枚の用紙34が積載されるトレー部材36と、トレー部
材36に積載された用紙34の最上端の位置にある用紙
34を順次、一枚ずつ送出する分離給紙ローラ42とを
含んで構成されている。
【0016】所定の規格サイズを有する用紙34は、筺
体38に設けられる用紙取入口を覆うカバー部材40が
開状態とされるとき、用紙取入口を通じてトレー部材3
6に積載される。トレー部材36は、図示が省略される
昇降駆動機構に連結されており、積載される用紙34が
1枚ずつ送り出されるごとに昇降駆動機構により所定量
上昇せしめられる。
【0017】カバー部材40と筺体38との間には、カ
バー部材40の開閉状態を検出する開閉状態検出部40
sが設けられている。
【0018】分離給紙ローラ42は、その両端部が回動
可能に筺体38に支持され、用紙34の搬送方向に略直
交する方向に伸びている。分離給紙ローラ42の外周面
には、筺体38に支持されるコイルスプリング46の付
勢力によって押圧されるパッド44が摺接されている。
分離給紙ローラ42は、図示が省略される駆動モータの
出力軸に連結されている。駆動モータは、図示が省略さ
れる制御部により駆動制御される。制御部は開閉状態検
出部40sからの検出出力に基づいてカバー部材40が
閉状態とされるとき、所定のタイミングで駆動制御信号
をそのモータに供給する。これにより、モータが駆動さ
れ1枚の用紙34が分離給紙ローラ42の外周面とパッ
ド44とにより狭持されて記録部26側に送り出される
こととなる。
【0019】用紙搬送部24は、その上流側部分に配さ
れ分離給紙ローラ42に対向し給紙部20からの用紙3
4を協働して狭持し導入する搬送ローラ48および50
と、下流側部分に配され搬送ローラ48および50に対
向し印刷された用紙34′を協働して狭持し下流側に排
出する搬送ローラ56および58と、搬送ローラ48と
搬送ローラ56との間に巻装され用紙34を上流側から
下流側に向けて搬送する搬送ベルト52と、搬送ローラ
56と搬送ローラ48との間の中央位置に配され搬送ベ
ルト52に所定の初張力を与えるテンショナーローラ5
4とを含んで構成されている。
【0020】搬送ローラ48および50は、それぞれ、
その両端部が回動可能に筺体に支持され分離給紙ローラ
42に対して略平行に配されている。搬送ローラ48の
一端には、駆動用モータの出力軸が連結されている。そ
の駆動用モータは、制御部からの駆動制御信号に基づい
て制御される。これにより、駆動制御信号が供給される
とき、搬送ローラ48は、搬送ベルト52および搬送ロ
ーラ50を伴って回転されることとなる。従って、搬送
ベルト52上に載置された用紙34が下流側に向けて所
定の速度で搬送されることとなる。
【0021】排紙部30は、搬送ローラ56および58
に対向して配され用紙搬送部24からの用紙34′を協
働して狭持し排出する排紙ローラ60Aおよび60B
と、排紙ローラ60Aおよび60Bにより排出された用
紙34′を順次積載収容するトレー部材62とを含んで
構成されている。
【0022】排紙ローラ60Bの一端には、駆動用モー
タの出力軸が連結されている。その駆動用モータは、上
述の制御部からの駆動制御信号に基づいて制御される。
駆動制御信号が供給されるとき、駆動用モータが作動状
態とされることにより、排紙ローラ60Aおよび60B
が回転され用紙34′がトレー部材62上に排出される
こととなる。
【0023】記録部26は、上流側から下流側に向けて
順次、所定の相互間隔をもって配列される記録ヘッド2
6Bk、26C、26M、および、26Yを含んで構成
されている。記録ヘッド26Bkは、用紙34の記録面
に対してブラックのインクを吐出するものとされ、記録
ヘッド26Cは、用紙34の記録面に対してシアンのイ
ンクを吐出するものとされる。また、記録ヘッド26M
は、用紙34の記録面に対してマゼンタのインクを吐出
するものとされ、記録ヘッド26Yは、用紙34の記録
面に対してイエローのインクを吐出するものとされる。
【0024】記録ヘッド26Bk〜26Yは、それぞ
れ、例えば、バブルジェット式とされる既知の構造を有
している。記録ヘッド26Bk〜26Yにおける用紙3
4の記録面に対向する面には、複数のインク吐出口が用
紙34の搬送方向に略直交する方向に配列されるインク
吐出口形成面がそれぞれ形成されている。インク吐出口
形成面における長手方向の長さは、搬送される用紙34
の規格サイズの最大長さに対応した長さに設定されてい
る。また、記録部26は、用紙34の搬送方向、およ
び、搬送方向に対して略直交する方向に対して所定の位
置に固定されるとともに、図2に示される矢印の示す方
向に沿って記録ヘッド昇降機構制御部32により昇降動
可能に支持されている。記録ヘッド昇降機構制御部32
は、各記録ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成
面を搬送される用紙34の記録面に対して近接し記録動
作位置もしくは離隔させ待機位置をとらせるべく、記録
部26の昇降動作の駆動制御を行う。
【0025】記録ヘッド26Bk〜26Yのそれぞれの
記録動作は、図示が省略される制御部からの駆動制御パ
ルス信号に基づいて制御される。制御部からの駆動制御
パルス信号は、用紙34に記録されるべき画像データに
基づいて用紙34に記録される所定のライン分ごとに形
成され、所定のタイミングで順次、記録ヘッド26Bk
〜26Yに供給される。これにより、記録部26が記録
ヘッド昇降機構制御部32により下降されて記録動作位
置をとるとき、記録ヘッド26Bkが搬送中の用紙34
の記録面に対して記録動作を行い、次に、記録ヘッド2
6Cが記録ヘッド26Bkにより記録されたその記録面
に対して記録動作を行う。記録ヘッド26Cは、記録ヘ
ッド26Bkにより形成された同一の画素にさらに重ね
てインクを吐出し、あるいは、あらたな画素を形成する
ものとされる。続く記録ヘッド26Mおよび26Yにお
いても同様に搬送中の用紙34の記録面に対して記録動
作を行う。記録ヘッド26Bk〜26Yには、それぞ
れ、インク供給部22が接続されており、各色のインク
がインク供給部22からそれぞれ供給される。
【0026】インク供給部22は、ブラックのインクが
貯留されるインクタンク22TBk、シアンのインクが
貯留されるインクタンク22TC、マゼンタのインクが
貯留されるインクタンク22TM、イエローのインクが
貯留されるインクタンク22TYを含んで構成されてい
る。各インクタンク22TBk〜22TYは、それぞ
れ、記録ヘッド26Bk〜26Yに対応して図示が省略
される供給パイプにより接続されている。
【0027】記録部26の記録ヘッド26Bk〜26Y
におけるインク吐出口形成面を清浄するクリーニング機
構部28は、図1および図2に示されるように、各記録
ヘッド26Bk〜26Yに対応してそれぞれ設けられる
クリーニング部材保持体70と、4個のクリーニング部
材保持体70の一端部を相互に連結する連結板76と、
連結板76を支持するとともに連結板76を伴って用紙
34の搬送方向に沿って往復動されるラック部材68
と、ラック部材68の歯部68Aに噛み合わされるピニ
オンギヤ66を有する駆動モータ64とを含んで構成さ
れている。
【0028】ラック部材68は、図2において右端部に
歯部68Aを有しており、筺体に固定される一対のスラ
イドガイド部材75により摺動可能に支持されている。
歯部68Aには、ピニオンギヤ66が噛み合わされてい
る。
【0029】ピニオンギヤ66を回動させる駆動モータ
64は、制御部からの駆動制御信号に基づいて順方向も
しくは逆方向可能に回転可能に制御される。記録部26
が待機位置をとり、駆動モータ64が非作動状態とされ
る初期位置のとき、図2においてラック部材68の右端
部が右方に突出するものとされて各クリーニング部材保
持体70が各記録ヘッド26Bk〜26Yに対向する位
置とされる。また、駆動モータ64が作動状態とされて
順方向に回転されるとき、図2において矢印が示す方
向、即ち、下流側に所定量移動され各記録ヘッド26B
k〜26Yの相互間に配される。さらに、駆動モータ6
4が作動状態とされて逆方向に回転されるとき、各クリ
ーニング部材保持体70は上流側に向けて所定量移動さ
れ初期の位置に戻される。
【0030】各クリーニング部材保持体70は、それぞ
れ、同一構造を有するのでそのうちの一つについて説明
し、他のクリーニング部材保持体70についての説明を
省略する。
【0031】クリーニング部材保持体70における用紙
34の搬送方向に略直交する方向の長さは、例えば、記
録ヘッド26Bkのインク吐出口の配列方向に沿った長
さにほぼ等しく設定されている。クリーニング部材保持
体70は、その一端が連結板76に連結され、インク吐
出口形成面を拭うブレード部材72の下端を支持する溝
部70aおよび溝部70aに平行に設けられインク吐出
口形成面に付着したインクを吸収するインク吸収体78
が収容される凹部70bを有している。
【0032】インク吐出口形成面に向けて突出するブレ
ード部材72は、例えば、弾性材料としてのゴム材料で
薄板状に作られている。ブレード部材72の上端は、近
接される記録ヘッド26Bkのインク吐出口形成面より
も高い位置まで延びている。インク吸収体78は、例え
ば、多孔質材料としてのウレタンフォームで略直方体に
作られている。また、インク吸収体78における記録ヘ
ッド26Bkのインク吐出口形成面に対向する面には、
端面制限部材としての網部材80が密着されて設けられ
ている。網部材80は、例えば、金属材料で作られ凹部
70bの内周部に圧入されている。その際、網部材80
の記録ヘッド26Bkのインク吐出口形成面に対向する
面は、凹部70bの開口端周縁部を形成する平面と同一
平面上とされる。
【0033】また、凹部70bの開口端周縁部には、記
録ヘッド26Bkのインク吐出口形成面に当接すること
により、インク吐出口形成面と網部材80との間の空間
を外気に対して遮蔽する遮蔽部材としてのキャッピング
部材74Aおよび74Bが相対向して一対設けられてい
る。キャッピング部材74Aおよび74Bは、断面形状
がU字状に例えば、弾性材料としてのゴム材料で作られ
ている。キャッピング部材74Aおよび74Bの上端の
位置は、ブレード部材72の上端の位置よりも低いもの
とされる。
【0034】かかる構成のもとで、記録部26の各記録
ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面を清浄な
状態にするにあたっては、記録部26が記録動作終了直
後、待機状態とされる場合において、先ず、図2に示さ
れるように、クリーニング部材保持体70は、そのキャ
ッピング部材74Aおよび74Bが各記録ヘッド26B
k〜26Yに対向した位置に配される。
【0035】次に、記録部26の各記録ヘッド26Bk
〜26Yは、記録ヘッド昇降機構制御部32により、各
記録ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面がそ
れぞれ対応するキャッピング部材74Aおよび74Bの
先端に当接し、かつ、網部材80から所定の隙間離隔す
る位置まで下降せしめられる。これにより、インク吐出
口形成面に付着しているインクの大部分は、網部材80
を伝わってインク吸収体78により吸収される。その
際、網部材80の表面のインク吐出口形成面に対する相
対位置のバラツキは、網部材80の厚さ方向の寸法精度
が比較的高精度に維持されるのでインク吸収体78の寸
法精度に左右されることなく比較的少なくなる。
【0036】続いて、各クリーニング部材保持体70
は、駆動モータ64が作動状態とされて順方向に回転さ
れるとき、下流側に向けて所定量移動されて停止され
る。
【0037】各クリーニング部材保持体70のブレード
部材72が移動される際、ブレード部材72の先端部は
湾曲されてインク吐出口形成面に摺接されることにより
各記録ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面が
拭われる。これにより、各クリーニング部材保持体70
は、図3に示されるように、各記録ヘッド26Bk〜2
6Yの相互間に配置される。
【0038】続いて、各記録ヘッド26Bk〜26Y
は、記録ヘッド昇降機構制御部32により、さらに図3
の矢印の示す方向に沿って下降されて用紙34の記録面
に対して所定距離、離隔した位置に停止された後、制御
部からの駆動制御パルス信号に基づき記録動作を用紙3
4の記録面に対して開始する。
【0039】図4および図5は、クリーニング部材保持
体70の他の一例を示す。図1に示される例では、端面
制限部材としての網部材80がインク吸収体78におけ
る記録ヘッド26Bkのインク吐出口形成面に対向する
面に密着されて設けられた構成とされているが、その代
わりに、図4および図5においては、端面制限部材とし
ての係止爪84Aおよび84Bが各インク吐出口に対応
して凹部70bの開口端周縁部に設けられるものとされ
る。なお、図4および図5においては、記録ヘッド26
Bkに対向配置されるクリーニング部材保持体70を代
表して示すとともに、図1に示される例において同一と
される構成要素については同一の符号を付して示し、そ
の重複説明を省略する。
【0040】図4および図5においては、インク吸収体
78と同様な材料で作られるインク吸収体82における
凹部70bを形成する側壁に対応する面は、凹部70b
の深さと略同一もしくは若干大なる長さを有している。
【0041】係止爪84Aおよび84Bは、記録ヘッド
26Bkのインク吐出口ごとに対応し複数個設けられて
いる。係止爪84Aおよび84Bは、相対向して設けら
れ、その一端が開口端周縁部に結合され、他端はインク
吸収体82における記録ヘッド26Bkのインク吐出口
形成面に対向する面に当接している。これにより、凹部
70bに収容されるインク吸収体82は、各係止爪84
Aおよび84Bにより保持され、インク吸収体82にお
ける各係止爪84Aの先端と各係止爪84Bの先端との
間には、それぞれ、略円弧状の隆起部82Pが形成され
ることとなる。隆起部82Pの頂点は、凹部70bの開
口端周縁部を形成する平面と同一平面上に含まれる。な
お、図4および図5においては、係止爪84Aおよび8
4B、および、隆起部82Pは、それぞれ、拡大して示
される。
【0042】その際、略円弧状の隆起部82Pの山の高
さ、および、形状は、各係止爪84Aの先端と各係止爪
84Bの先端との間の距離に応じて設定されることとな
るので略円弧状の隆起部82Pのインク吐出口形成面に
対する相対位置のバラツキは、インク吸収体82の寸法
精度に左右されることなく比較的少なくなる。
【0043】かかる構成のもとで、記録部26の各記録
ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面を清浄な
状態にするにあたっては、記録部26が記録動作終了直
後、待機状態とされる場合において、先ず、図2に示さ
れるように、クリーニング部材保持体70は、そのキャ
ッピング部材74Aおよび74Bが各記録ヘッド26B
k〜26Yに対向した位置に配される。
【0044】次に、記録部26の各記録ヘッド26Bk
〜26Yは、記録ヘッド昇降機構制御部32により、各
記録ヘッド26Bk〜26Yのインク吐出口形成面がキ
ャッピング部材74Aおよび74Bの先端に当接し、か
つ、インク吸収体82の隆起部82Pから所定の隙間離
隔する位置まで下降せしめられる。これにより、インク
吐出口形成面に付着しているインクINDの大部分は、
インク吸収体82の隆起部82Pを通じて確実に吸収さ
れる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るインクジェットプリンタによれば、端面制限部材
が、収容部に収容されるインク吸収部材におけるインク
吐出口形成面に対向する端面の形状を制限するので記録
ヘッドのインク吐出口形成面とインク吸収部材のインク
吐出口形成面に対向する端面との相互間距離のバラツキ
が抑制されクリーニング部材としてのインク吸収体の寸
法精度に左右されることなく記録ヘッドのインク吐出口
形成面を確実に清浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリンタの一例の
クリーニング機構部の要部を概略的に示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係るインクジェットプリンタの一例の
全体の構成を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係るインクジェットプリンタの一例の
動作説明に供される構成図である。
【図4】本発明に係るインクジェットプリンタの一例の
クリーニング機構部の他の例の要部を示す斜視図であ
る。
【図5】図4に示される例における要部の断面図であ
る。
【図6】従来装置のクリーニング機構部の要部を示す断
面図である。
【符号の説明】
26Bk,26C,26M,26Y 記録ヘッド 70 クリーニング部材保持体 72 ブレード部材 78,82 インク吸収体 80 網部材 82P 隆起部 84A,84B 係止爪

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインク吐出口が形成さ
    れるインク吐出口形成面を有する記録ヘッドに対して相
    対的に移動可能に配されるクリーニング部材保持体と、 前記クリーニング部材保持体の収容部に配され前記記録
    ヘッドのインク吐出口形成面に選択的に近接し該インク
    吐出口形成面に付着したインクを吸収するインク吸収部
    材と、 前記収容部に収容されるインク吸収部材における前記イ
    ンク吐出口形成面に対向する端面の形状を制限する端面
    制限部材と、 前記インク吸収部材により前記記録ヘッドのインク吐出
    口形成面に付着したインクを除去すべく、前記クリーニ
    ング部材保持体を前記記録ヘッドに対して相対的に移動
    させる駆動手段と、 を具備して構成されるインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記端面制限部材が、前記インク吸収部
    材における前記インク吐出口形成面に対向する端面と該
    インク吐出口形成面との間に配される格子状部材である
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 前記端面制限部材が、前記インク吸収部
    材における前記インク吐出口形成面に対向する端面を該
    インク吐出口形成面に向けて隆起させて保持する係合片
    であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング部材保持体が前記記録
    ヘッドのインク吐出口形成面を拭うブレード部材を前記
    端面制限部材に隣接してさらに備えることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング部材保持体が、前記端
    面制限部材の周縁部に前記インク吸収部材における前記
    インク吐出口形成面に対向する端面と該インク吐出口形
    成面との間の空間を該インク吐出口形成面と協働して選
    択的に遮蔽する遮蔽部材を有することを特徴とする請求
    項1記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記クリーニング部材
    保持体を、前記記録ヘッドのインク吐出口の配列方向に
    対して交差するように相対的に移動させることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記クリーニング部材保持体が、前記遮
    蔽部材の外側部分に前記記録ヘッドのインク吐出口形成
    面を拭うブレード部材を備えることを特徴とする請求項
    5記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記端面制限部材が金属材料で作られる
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリン
    タ。
  9. 【請求項9】 前記端面制限部材が金属材料で作られる
    ことを特徴とする請求項3記載のインクジェットプリン
    タ。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを加熱し前
    記インク吐出口を通じて吐出させる電気熱変換素子を有
    することを特徴とする請求項1記載のインクジェットプ
    リンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012907A (ja) * 2006-06-05 2008-01-24 Seiko Epson Corp キャッピングシート及び液体噴射装置
JP2008012908A (ja) * 2006-06-05 2008-01-24 Seiko Epson Corp メンテナンスシート及び液体噴射装置
JP2013091266A (ja) * 2011-10-26 2013-05-16 Mimaki Engineering Co Ltd インクジェット記録装置

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