JPH11170321A - トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置 - Google Patents

トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置

Info

Publication number
JPH11170321A
JPH11170321A JP9335372A JP33537297A JPH11170321A JP H11170321 A JPH11170321 A JP H11170321A JP 9335372 A JP9335372 A JP 9335372A JP 33537297 A JP33537297 A JP 33537297A JP H11170321 A JPH11170321 A JP H11170321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
mold clamping
clamping force
crosshead
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9335372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3239097B2 (ja
Inventor
Yasuhiko Sawada
靖彦 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP33537297A priority Critical patent/JP3239097B2/ja
Publication of JPH11170321A publication Critical patent/JPH11170321A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3239097B2 publication Critical patent/JP3239097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1751Adjustment means allowing the use of moulds of different thicknesses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バネによって金型間に隙間が生じる形式の金
型を用いる場合であっても、型厚調整モータに過大な負
荷をかけたり、タイバーとタイバーナットのネジのカジ
リや焼き付きが発生することなく、型締力の調整を行う
ことができるトグル式射出成形機の型締力調整方法およ
びその装置を提供する、 【解決手段】 金型内のバネを完全に密着できるだけの
中圧力で金型15を密着させ、この時のクロスヘッド9
の移動量から可動盤6の移動量を算出し、この算出され
た可動盤6の移動量と設定型締力に対応する金型タッチ
点における可動盤6の移動量との差を求め、その後一旦
型を開いて、その差分だけトグル機構部全体を移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トグル式射出成形
機の型締力調整方法およびその装置に関し、特に型締力
の正確な調整を可能ならしめるための新規な改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的な射出成形機は、型閉じされた金
型のキャビティ内に溶融樹脂を高圧で射出する事によっ
て所望な形状の製品を得るためのものである。この様な
射出成形機は、高圧の溶融樹脂が金型から漏れ出さない
為に充分な型締力を加えることのできる型締装置を必要
とし、この型締装置としてトグル式型締装置が広く用い
られている。この型締装置には使用される金型、樹脂、
射出条件等によって自在に型締力を変更できる機能が要
求される。
【0003】図1はトグル式型締装置(以下型締装置と
称する)を用いた射出成形機の構成図である。
【0004】射出成形機のベッド1上には、固定側金型
部12を取り付ける固定盤2と、ベッド1上で摺動自在
をなすエンドハウジング3と、固定盤2とエンドハウジ
ング3の間に配置され可動側金型部13を取り付ける可
動盤6とが配置されている。固定盤2とエンドハウジン
グ3との間はそれら四隅部において4本の平行なタイバ
ー4によって連結される。そのタイバー4の一端は固定
盤2に固定され、その他端はネジ部4bが形成されてい
る。このネジ部4bはエンドハウジング3を貫通すると
共にネジ部4bの端部から挿入されたタイバーナット5
とネジ結合されている。このタイバーナット5はエンド
ハウジング3の外方に配置され、このタイバーナット5
の回転によりエンドハウジング3をタイバー4に沿って
必要に応じた量だけ軸方向に移動させることができる。
従ってタイバーナット5の回転量に応じてエンドハウジ
ング3を固定盤2に対して接近、または離間する方向に
移動させることができる。エンドハウジング3と可動盤
6との間には金型15を締め付けるリンクを構成するト
グル機構部8が設けられている。
【0005】型締装置はエンドハウジング3とトグル機
構部8とこのトグル機構部8を屈伸させるクロスヘッド
9とエンドハウジング3に固定されクロスヘッド9を前
後に移動させる型締シリンダ10と、この型締シリンダ
10とクロスヘッド9とを連結するピストンロッド11
とを有している。
【0006】この様に構成された型締装置において所定
の型締力に調整するには、まず一旦型を開いた後、即ち
クロスヘッド後退位置で金型の厚さ(実金型厚さ−αm
m(例えば5mmとする))まで型厚調整を行う。なお
型厚の測定及び制御は型厚位置センサー14にて行う。
この前記型厚調整において、図3及び図4に示すよう
に、型厚調整モータ16は、センターギア17及び平歯
車18を介してケーシング19内のタイバーナット5を
回転させる。なお、タイバーナット5の回転数は回転セ
ンサー20で検出される。タイバーナット5が回転する
とエンドハウジング3がタイバー4に沿って固定盤2に
対して接近、または離間する方向に移動し実金型厚さ−
5mm分までエンドハウジング3を移動させる。例えば
300mmの金型であればトグル機構部8が伸び切った
状態での可動盤6と固定盤2の盤間距離が295mmに
なるまでエンドハウジング3を移動させる。なぜマイナ
ス5mmとするかというと可動側金型部13と固定側金
型部12を当接、即ちクロスヘッド9を型閉じ側へ前進
させた時、クロスヘッド9を最前進位置まで到達させな
いためである。
【0007】ここでトグル式型締装置の型締力がどうい
う理論で発生するかを説明する。
【0008】トグル式型締装置では可動側金型13と固
定側金型12とを当接させてもトグル機構部8が伸びき
っていない状態(これを金型タッチ状態と称する)に型
締力調整し、この状態から更に型締シリンダ10に高圧
を加えてピストンロッド11を更に突出させエンドハウ
ジング3とクロスヘッド9との間隔を更に広げ最終的に
トグル機構部8を伸びきった状態にする。この間におけ
る固定側金型12と可動側金型13とは接触状態にあり
可動盤6の移動は行われずトグル機構部8の軸線方向の
伸びはエンドハウジング3の後退により吸収される。エ
ンドハウジング3の後退によりタイバーナット5の位置
規制に起因して4本のタイバー4が伸長する。その結果
その伸長に伴う反力がトグル機構部8を介して可動側金
型13と固定側金型12との間に加えられタイバー4の
伸長に対応する型締力で金型15は型締される。
【0009】次に自動型締力調整方法、例えば特公昭6
1−35924号公報に記載されている方法について説
明する。
【0010】所定型締力を発生させる為の金型タッチ点
のクロスヘッド9の位置は理論上定まっている。そこ
で、型厚調整が終了した状態で金型を当接させた時のク
ロスヘッド9の位置から理論上のクロスヘッド9の位置
までエンドハウジング3を後退させる。
【0011】具体的に説明すると、型厚調整で型厚−α
mm分までエンドハウジング3は追い込まれているの
で、型締シリンダ10を超低圧で作動させてピストンロ
ッド11を突出させクロスヘッド9を前進させると、ト
グル機構部8が上下方向に開き可動盤6が前進する。そ
の結果、図2に示すように、可動側金型13と固定側金
型12とが当接した状態となる。この時、トグル機構部
8は伸びきろうとするが型締シリンダ10は超低圧で作
動させている事と−αmm分エンドハウジング3が追い
込まれているのでその分トグル機構部8は伸びきる事は
出来ない。
【0012】図2の状態から型締シリンダ10に超低圧
を作用させたままエンドハウジング3を型厚調整モータ
16で後退させる仕組みを図3及び図4で説明する。
【0013】型厚調整モータ16はセンターギア17と
当接しており、そのセンターギア17は平歯車18と当
接している。その平歯車18はケーシング19内のタイ
バーナット5と締結されておりタイバーナット5はタイ
バー4のネジ部4bとネジ結合している。従って型厚モ
ータ16を回転するとセンターギア17が回転し平歯車
18、タイバーナット5を介してタイバー4のネジ部4
bに沿ってタイバーナット5は回転しながら軸線方向に
移動しようとする。タイバーナット5が軸線方向に移動
するとエンドハウジング3を図2の左方向に移動させる
ことができる(型厚調整時はケーシング19を介して右
方向にも移動することができる)。
【0014】次に、図2の状態から型締シリンダ10に
超低圧を作用させたままエンドハウジング3を型厚調整
モータ16で後退させる動きを説明する。
【0015】エンドハウジング3が所定量後退した後、
型締シリンダ10に超低圧を作用させトグル機構部8が
伸びきっていない状態のままのクロスヘッド9の移動量
をクロスヘッド位置センサー7にて読み取る。
【0016】ここで読み取る値がどうやって求められる
かを説明する。クロスヘッド9が最前進した、図1で見
ると右方向端の位置が0点、すなわち最前進位置であ
る。この位置をクロスヘッド9の基準位置として、型厚
調整が終了した状態で型締シリンダ10に超低圧を作用
させるとトグル機構部8は伸びきらない状態となる。こ
の状態でのクロスヘッド9の移動量が、現在、即ち自動
型厚調整が終了した状態での金型タッチ点Aにおけるク
ロスヘッド位置である。
【0017】次に、所定型締力を発生させる為の金型タ
ッチ点でのクロスヘッド9の移動量も理論上定まってい
るので、現在のクロスヘッド9の移動量と所定型締力を
発生させるための金型タッチ点の理論上のクロスヘッド
9の移動量との差を計算しその差分だけ型締シリンダ1
0に超低圧を作用させたままエンドハウジング3を型厚
調整モータ16で後退させながらクロスヘッド9を前進
させる。
【0018】次に、ここで問題となるバネ入金型につい
て説明する。
【0019】型締シリンダ10へは超低圧しか作用させ
ていない為、それ以上は前進、即ち金型内のバネを完全
密着させることはできない。従って固定側金型部12と
可動側金型部13間には隙間が生じている。この状態の
まま型厚調整モータ16を回転させエンドハウジング3
を後退させると、クロスヘッド9は超低圧で押し付けら
れているためクロスヘッド9の最前進位置方向へ移動す
る。そして予め設定しておいた型締力での理論上のクロ
スヘッド移動量に達するとこの動作を終了させる。しか
しながら、この方法では、固定側金型部12と可動側金
型部13との間に、隙間が生じたまま調整しているため
正確な自動型締力調整が行なわれない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法におい
て、トグル機構部を伸ばそうとする力、即ち可動側金型
と固定側金型を押し付ける力は超低圧であるため、双方
の金型内にバネが入っていると、金型同士を引き離そう
とする力が作用してバネを完全に押さえつける事ができ
ない。バネを完全に押し付けた状態にさせるには可動盤
を押し付ける力を上げるしかないが、従来方法では可動
盤を押し付けたままエンドハウジングを後退させるので
型厚調整モータに過大な負荷がかかってしまうと同時に
タイバーとタイバーナットのネジ部にカジリや焼き付き
を生じる恐れがある。
【0021】本発明は、バネによって金型間に隙間が生
じる形式の金型を用いる場合であっても、型厚調整モー
タに過大な負荷をかけたり、タイバーとタイバーナット
のネジのカジリや焼き付きが発生することなく、型締力
の調整を行うことができるトグル式射出成形機の型締力
調整方法およびその装置を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
次のようにして解決した。すなわち、本発明によるトグ
ル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置は、ト
グル式型締装置のクロスヘッドの最前進位置を基準位置
として、その基準位置からのクロスヘッドの移動量に対
する可動盤の移動量のデータ、金型タッチ点におけるク
ロスヘッドの基準位置からの移動量と発生型締力との関
係のデータ及びハウジング移動量とタイバーナットの回
転角度のデータを記憶させておき、金型を取り付けない
状態で可動盤を前進させた時の可動盤と固定盤の間隔寸
法が金型厚さ寸法よりも予め設定した所定量だけ小さく
なるように型厚調整した後、金型を取り付けて金型内の
バネを完全に密着できるだけの中圧力で金型を密着さ
せ、この時のクロスヘッドの移動量から前記データより
の可動盤移動量を算出し、この算出された可動盤移動量
と設定型締力に対応する金型タッチ点における可動盤移
動量との差を求め、その差分だけトグル機構部全体を移
動させる為にはタイバーナットを何度回転させればよい
かを算出し、その後一旦型を開いて算出されたタイバー
ナットの回転角度分だけトグル機構全体を移動させる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。従来方法では、自動型締力調整中に可動側
金型と固定側金型を押し付けたままで調整すると型厚調
整モータに過大な負荷がかかったり、タイバーとタイバ
ーナットのネジ部にカジリや焼き付きを生じる恐れがあ
るので、本発明では、押し付けたままで調整する方法で
はなく、可動側金型と固定側金型とを離してエンドハウ
ジングを移動させる方法として、金型内にバネが入って
いても何等問題なく自動型締力調整が可能となる様にす
るものである。
【0024】すなわち、本発明による型締力調整方法
は、圧縮バネ等によって金型同士を引き離す力が作用し
ていて、各金型に外力が作用していない時に金型間に隙
間を生じる形式の金型を搭載した場合のトグル式射出成
形機の型締力の調整方法を対象にしており、予めクロス
ヘッドの基準位置からの移動量に対する可動盤の移動量
のデータ、金型タッチ点(金型同士を引き離す力がない
と仮定した時の各金型が互いに密着した状態)における
クロスヘッドの基準位置からの移動量と発生型締力との
関係データ及びエンドハウジング移動量とタイバーナッ
トの回転角度の関係のデータをコントローラ(図示しな
い)に記憶しておき、金型を取り付けない状態で可動盤
を前進させた時の可動盤と固定盤間の間隔寸法が、バネ
を完全密着させた状態での金型厚さよりも予め設定した
所定量だけ小さくなる様に型厚調整した後、一旦型を開
いてバネが内蔵された金型を取付ける。次に中圧で型閉
じさせ金型同士を当接させる、この時のクロスヘッドの
移動量を検出し、上記データより中圧で金型を当接させ
た時のクロスヘッド位置からの可動盤の移動量を算出
し、この算出された可動盤移動量と、設定型締力に対応
する金型タッチ点におけるクロスヘッドの理論上の位置
から算出した可動盤移動量との差を求め、一旦型を開い
て上記差分だけトグル機構全体を移動させる様にしたも
のである。なお、前記中圧とはバネを完全密着できるだ
けの圧力を意味する。
【0025】次にその作用について説明する。
【0026】予めクロスヘッドの基準位置(最前進位
置)からの移動量に対する可動盤移動量のデータ、金型
タッチ点におけるクロスヘッドの基準位置からの移動量
と型締動作終了後の発生型締力との関係のデータおよび
エンドハウジング移動量とタイバーナットの回転角度の
データをコントローラ(図示しない)に記憶しておく。
タイバーのネジとタイバーナットのネジの関係を述べる
と、図5に示すネジのピッチPと、ネジが1回転した時
の移動距離であるリードLと、ネジの条数Nとの関係は
P=L/Nとなり、タイバーナットが1回転した時に移
動する距離は機械的に決まっている。従って、移動させ
たい距離L1に対するナットの回転角はX=(L1/
L)×360°で求められる。
【0027】型厚を実金型厚さよりも予め設定した所定
量だけ小さく調整し、型開状態で固定盤及び可動盤の間
に金型を搬入する。次に低圧で型閉じし、固定側金型及
び可動側金型を固定盤及び可動盤に取付けた後に、中圧
で型閉じし、金型に内蔵された圧縮バネ等による力(金
型同士を引き離そうとする力)に対抗して各金型を密着
させる。
【0028】この状態でクロスヘッドの移動量を検出す
る。上記データより現在のクロスヘッド移動量から求め
たクロスヘッド移動量に対応する可動盤移動量を算出す
る。また、予め求めた金型タッチ点におけるクロスヘッ
ド基準位置からの移動量と発生型締力との関係データよ
り、設定型締力に対応する金型タッチ点でのクロスヘッ
ドの理論上の位置から算出した可動盤移動量を算出す
る。2つの可動盤移動量の差が設定型締力を発生するた
めに必要なトグル機構全体の移動量となる。次にこの移
動量を移動させる為にはタイバーナットを何度回転させ
てやればよいかを上記データより算出する。算出した
後、一旦型を開いてトグル機構全体を上述差分だけ図面
向かって左方向に移動させる。これにより型締力の調整
が行われたことになる。
【0029】次に、本発明による型締力調整方法をより
具体的に説明する。
【0030】予め、図6に示すクロスヘッドの最前進位
置を基準位置としその基準位置からのクロスヘッドの移
動量に対する可動盤の移動量のデータ、図7に示す金型
タッチ点におけるクロスヘッドの基準位置からの移動量
と型締動作完了後の発生型締力との関係のデータ及び図
8に示すハウジング移動量とタイバーナットの回転角度
のデータを記憶させておく。なお、図6により、基準位
置からのクロスヘッドの移動量によって可動盤の位置が
求められ、図7により、発生させたい型締力に調整する
には、金型タッチ点でクロスヘッドがどの位置にいれば
よいかが求められ、図8により、エンドハウジングをい
くら移動させる為には、タイバーナットを何度回転させ
ればよいかが求められる。
【0031】次に、図1および図2に示すように、成形
する金型15を固定盤2と可動盤6内に取付け、金型1
5の厚さを計りコントローラ(図示しない)へ入力して
自動型厚調整を行う。この自動型厚調整によりソフト上
で入力した型厚よりもマイナスαmm分少な目の型厚と
なる様に調整される。従ってマイナスαを5mmとした
例を挙げて説明すると、型厚300mmと入力して自動
型厚調整をかけると300−5mm=295mmで自動
型厚調整は終了する。この終了状態が図2である。この
図2の状態で、従来方法では超低圧でクロスヘッド9を
前進、即ち可動側金型13と固定側金型12とを当接さ
せていたのに対し、本発明では超低圧ではなく中圧で可
動側金型13と固定側金型12とを当接させて金型内に
バネが入っていても中圧で押しつぶす。この時のクロス
ヘッド位置をクロスヘッド位置センサー7にて検出す
る。上記データより、検出されたクロスヘッド9の移動
量に対応する可動盤6の位置を算出する。この算出され
た値を(イ)とする。又予めコントローラ(図示しな
い)に記憶しておいた金型タッチ点におけるクロスヘッ
ド9の基準位置からの移動量と発生型締力との関係デー
タより、設定型締力に対応する金型タッチ点でのクロス
ヘッド9の理論上の位置から可動盤6位置を算出する。
この算出された値を(ロ)とする。これら2つの可動盤
位置の差(ハ)が設定型締力を発生するために必要なト
グル機構部8の移動量となる。
【0032】次に成形したい型締力をコントローラへ入
力し自動型締力調整をかけるわけだが、従来方法と違っ
て一旦型を開いて可動側金型13と固定側金型12との
当接を外して、前記差分(ハ)だけエンドハウジング3
を移動させる。このためモータ負荷は少なくて済む。
【0033】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0034】まず、図9により自動型厚調整について説
明する。
【0035】図9(a)に示すように、金型がない状態
で今から成形するバネ入り金型の正規型厚(ニ)(バネ
が密着した状態での寸法)をコントローラ(図示しな
い)へ入力する。また、成形に必要な型締力もコントロ
ーラ(図示しない)へ入力する。
【0036】次に、図9(b)に示すように、自動型厚
調整を行う。この自動型厚調整において、図3および図
4に示した型厚調整モータ16が駆動され、センターギ
ア17を介して平歯車18が回転し、ケーシング19内
で平歯車18と締結されたタイバーナット5もタイバー
4を軸に回転し、エンドハウジング3が前進または後退
する。この調整により、トグルが伸びきった状態で正規
型厚(ニ)よりもマイナスα(例えば5mm)の型厚調
整がなされる。この図9(a)から図9(b)の状態に
なるには型厚移動量(ホ)分だけエンドハウジングを追
い込んだことである。
【0037】次に,図9(c)に示すように、バネ入り
金型を固定盤2,可動盤6内に搬入し各々金型12,1
3を取付固定する。
【0038】次に、図10により前記自動型厚調整後の
自動型締力調整について説明する。
【0039】図10(a)に示すように、型締シリンダ
10のヘッド側油室へ中圧の圧油が供給され固定側金型
12と可動側金型13間のバネの力に抗して完全密着す
る。この状態ではマイナスαmmで型厚調整されている
のでトグル機構部8は伸びきっていない。この状態でク
ロスヘッド9の移動量をクロスヘッド位置センサー7で
検出する(図1および図2参照)。この検出した値を基
に予めコントローラ(図示しない)に記憶させておいた
クロスヘッド9の基準位置からの移動量に対する可動盤
6の位置のデータ(図6参照)から、検出されたクロス
ヘッド9の移動量に対応する可動盤6の位置が演算され
る(この値を(イ)とする)。
【0040】次に、図10(b)で説明すると、図10
(b)は最終的な状態、即ち、調整したい型締力調整動
作が終了した状態を表す。この図10(b)の状態にお
いて、予めコントローラ(図示しない)に記憶させてお
いた金型タッチ点におけるクロスヘッド9の基準位置か
らの移動量と発生型締力との関係のデータ(図7参照)
から設定型締力に対応する金型タッチ点でのクロスヘッ
ド9の理論上の位置から可動盤位置を演算する(この値
を(ロ)とする)。この(ロ)は見た目には、図10
(a)の(イ)と同じ可動盤の位置にあるが、図10
(b)は目標とするエンドハウジングの状態にすでに移
動された状態、即ち型締力調整が終了した状態であっ
て、エンドハウジングの位置が図10(a)と違うとい
うことは必然的にクロスヘッド位置も図10の(a)と
(b)とでは違っている。ということは当然、可動盤の
位置も図10の(a)と(b)とでは違う。この可動盤
の差は、エンドハウジングの差と同じであるので図10
(c)から移動させるエンドハウジング量は図10
(b)で求められるというわけである。この(イ)と
(ロ)の差、即ち設定型締力を発生させるために必要な
エンドハウジング3を含めたトグル機構部8全体の必要
移動量(この値を(ハ)とする)を演算する。次に、予
めコントローラ(図示しない)に記憶させておいたハウ
ジング移動量とタイバーナットの回転角度のデータ(図
8参照)を基に(ハ)から必要回転角度(図11参照)
を求める。
【0041】次に、図10(c)および図11に示すよ
うに、前記回転角度分だけ回転センサー20で回転角度
を検知しながら型厚調整モータ16を回転させる。回転
終了でエンドハウジング3は(ハ)分だけ移動しており
自動型締力調整は終了となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば金
型同士を引き離す力が作用している金型を用いる場合で
あっても、型厚調整モータに過大な負荷をかけたり、タ
イバーとタイバーナットのネジのカジリや焼き付きの心
配なく型締力の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トグル式型締装置を用いた射出成形機の構成図
であり、型締が完了した状態を示す図である。
【図2】トグル式型締装置を用いた射出成形機の構成図
であり、型厚調整が終了し金型同士を当接した状態を示
す図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】タイバーネジ部およびタイバーナットの部分の
詳細図である。
【図5】ネジピッチとリードと条数の関係を示す図であ
る。
【図6】クロスヘッド移動量と可動盤移動量の関係を示
す図である。
【図7】クロスヘッド移動量と型締力の関係を示す図で
ある。
【図8】エンドハウジング移動量とタイバーナット回転
角度の関係を示す図である。
【図9】本発明による型締力調整方法の工程図であり、
自動型厚調整を示す図である。
【図10】本発明による型締力調整方法の工程図であ
り、自動型厚調整後の自動型締力調整を示す図である。
【図11】必要回転角度の説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 固定盤 3 エンドハウジング 4 タイバー 4b ネジ部 5 タイバーナット 6 可動盤 7 クロスヘッド位置センサー 8 トグル機構部 9 クロスヘッド 10 型締シリンダ 11 ピストンロッド 12 固定側金型部 13 可動側金型部 14 型厚位置センサー 15 金型 16 型厚調整モータ 17 センターギア 18 平歯車 19 ケーシング 20 回転センサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネによって金型間に隙間が生じる形式
    の金型を取り付けたトグル式射出成形機の型締力調整方
    法において、 トグル式型締装置のクロスヘッド(9)の最前進位置を
    基準位置として、その基準位置からのクロスヘッド
    (9)の移動量に対する可動盤(6)の移動量のデー
    タ、金型タッチ点におけるクロスヘッド(9)の基準位
    置からの移動量と発生型締力との関係のデータ及びハウ
    ジング移動量とタイバーナット(5)の回転角度のデー
    タを記憶させておき、 金型(15)を取り付けない状態で可動盤(6)を前進
    させた時の可動盤(6)と固定盤(2)の間隔寸法が金
    型厚さ寸法よりも予め設定した所定量だけ小さくなるよ
    うに型厚調整した後、金型(15)を取り付けて金型内
    のバネを完全に密着できるだけの中圧力で金型(15)
    を密着させ、この時のクロスヘッド(9)の移動量から
    前記データよりの可動盤移動量を算出し、 この算出された可動盤移動量と設定型締力に対応する金
    型タッチ点における可動盤移動量との差を求め、その差
    分だけトグル機構部全体を移動させる為にはタイバーナ
    ットを何度回転させればよいかを算出し、その後一旦型
    を開いて算出されたタイバーナット(5)の回転角度分
    だけトグル機構部全体を移動させることを特徴とするト
    グル式射出成形機の型締力調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法の実施に使用するト
    グル式射出成形機の型締力調整装置。
JP33537297A 1997-12-05 1997-12-05 トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3239097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33537297A JP3239097B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33537297A JP3239097B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11170321A true JPH11170321A (ja) 1999-06-29
JP3239097B2 JP3239097B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=18287809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33537297A Expired - Fee Related JP3239097B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3239097B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1382428A1 (en) * 2002-07-17 2004-01-21 Fanuc Ltd Mold thickness adjustment mechanism for injection molding machine
JP2010082961A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fanuc Ltd トグル式射出成形機の型開き量調整装置
CN104842531A (zh) * 2015-05-28 2015-08-19 天津亚斯德瑞科技发展有限公司 一种易开模的成型模具
JPWO2017164420A1 (ja) * 2016-03-25 2019-02-14 住友重機械工業株式会社 射出成形機
JP2020151951A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 住友重機械工業株式会社 型締装置のバランス調整装置、バランス調整方法及び射出成形機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201010838A (en) * 2008-09-05 2010-03-16 Lu Xiao Ting Four-point bending arm mechanism

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1382428A1 (en) * 2002-07-17 2004-01-21 Fanuc Ltd Mold thickness adjustment mechanism for injection molding machine
US6960071B2 (en) 2002-07-17 2005-11-01 Fanuc Ltd Mold thickness adjustment mechanism for injection molding machine
CN100368181C (zh) * 2002-07-17 2008-02-13 发那科株式会社 注射成形机的模厚调整机构
JP2010082961A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Fanuc Ltd トグル式射出成形機の型開き量調整装置
CN104842531A (zh) * 2015-05-28 2015-08-19 天津亚斯德瑞科技发展有限公司 一种易开模的成型模具
JPWO2017164420A1 (ja) * 2016-03-25 2019-02-14 住友重機械工業株式会社 射出成形機
JP2020151951A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 住友重機械工業株式会社 型締装置のバランス調整装置、バランス調整方法及び射出成形機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3239097B2 (ja) 2001-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7114949B2 (en) Method and apparatus for mold clamping in an injection molding machine and the like
US20050179155A1 (en) Malfunction-detection method during die clamping step in injection molding machines
WO2006098321A1 (ja) 成形条件設定方法及び射出成形機の制御方法
JP2004017396A (ja) 圧縮成形方法および型締装置
JPH09193162A (ja) 複合式型締装置の型厚調整方法および装置
JP3239097B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置
JPH11170322A (ja) 型締装置
JP3822775B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法
JP3064209B2 (ja) トグル式型締装置の型盤位置制御方法および装置
JP5692856B2 (ja) 薄板の射出プレス成形方法および薄板の射出プレス成形装置
JP3822774B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法
JP3808395B2 (ja) トグル式型締装置の金型押圧力調整方法、およびトグル式型締装置
JP2004001470A (ja) 射出成形機等の型締方法および装置
JP3549287B2 (ja) 射出圧縮成形用複合式型締装置
JPH05237894A (ja) 情報記録媒体用基板の成形方法およびその装置
JPH07110510B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力設定方法
JP2009255592A (ja) 型厚調整方法
JP3265926B2 (ja) 射出圧縮成形方法および装置
JP3363952B2 (ja) 射出圧縮成形方法
JP3282433B2 (ja) トグル機構を有する射出圧縮成形方法および装置
JPH1034718A (ja) 射出成形機
JP3154382B2 (ja) 射出圧縮成形方法および装置
JP3328140B2 (ja) 部分超薄肉成形品の射出成形方法
JP3265923B2 (ja) 射出圧縮成形方法および装置
JPH04312825A (ja) 射出成形機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071005

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081005

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees