JPH11170248A - インゴット回転装置 - Google Patents

インゴット回転装置

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JPH11170248A
JPH11170248A JP34541197A JP34541197A JPH11170248A JP H11170248 A JPH11170248 A JP H11170248A JP 34541197 A JP34541197 A JP 34541197A JP 34541197 A JP34541197 A JP 34541197A JP H11170248 A JPH11170248 A JP H11170248A
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JP
Japan
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ingot
support
slice base
base
rotating
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JP34541197A
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Inventor
Yoshiyuki Suzuki
義行 鈴木
Masao Ehashi
昌夫 江橋
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インゴットをインゴット軸回りに所定量正確に
回転させることができるインゴット回転装置の提供。 【解決手段】インゴットInは、回転自在に支持された
一対の支持ローラ22A、22B上に載置される。そし
て、一方の支持ローラ22Aに連結された支持ローラ回
転用モータ26を駆動して、一方の支持ローラ22Aを
所定量回転させることにより、インゴット軸回りに所定
量回転する。このインゴットInの回転量は、他方側の
支持ローラ22に連結されたエンコーダ28で、その他
方側の支持ローラ22の回転量を検出することにより検
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインゴット回転装置
に係り、特にインゴットをインゴット軸回りに所定量回
転させるインゴット回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン等の単結晶材料のインゴットを
ワイヤソーでスライスする場合、そのスライスされたウ
ェーハが所定の結晶方位となるように、切断開始前にイ
ンゴットの結晶方位合わせを行うのが一般的である。そ
して、従来のワイヤソーでは、このインゴットの結晶方
位合わせをインゴット保持部に備えられたチルチング装
置によって行うようにしていた。
【0003】しかしながら、この方法で結晶方位合わせ
を行うこととすると、新たなインゴットを切断するたび
にインゴットの結晶方位合わせをしなければならないた
め、切断効率が悪いという問題があった。そこで、この
ような問題点を解消するために、あらかじめワイヤソー
の装置外でインゴットの結晶方位合わせを行っておき、
インゴットをワイヤソーに装着するだけで切断を開始す
ることができるという方法が提案された。この方法を簡
単に説明すると、以下の通りである。
【0004】まず、図6に示すように、X線方位測定器
によって、結晶軸OCrのオリフラに平行な方向の傾き角
度αと、オリフラに垂直な方向の傾き角度βを測定す
る。そして、その測定したα、βからインゴット軸OIn
に対する結晶軸OCrの最大傾き角度λと傾き方向θを算
出する。次に、算出した傾き方向θ分だけ、インゴット
Inをインゴット軸回りに回転させる。これにより、結
晶軸OCrは水平面上(X−Z平面上)に位置する。そし
て、この状態でインゴットInにスライスベースを接着
する。
【0005】次に、算出した最大傾き角度λ分だけ、イ
ンゴットInを水平回転させる。これにより、結晶軸O
CrがZ軸と一致するので、この状態でスライスベースに
マウンティングプレートを接着する。以上により、結晶
方位合わせは終了し、この状態でインゴットをワイヤソ
ーのインゴット保持部に装着する。図7(a)、(b)
は、上記のようにして結晶方位合わせを行ったインゴッ
トInをワイヤソーに装着した状態を示している。同図
に示すように、インゴットInは、そのインゴット軸O
Inがワイヤ列面に対して平行に保持されるとともに、ワ
イヤ列1の走行方向に対して直交するように保持され
る。
【0006】このように、あらかじめインゴットの結晶
方位合わせをしておくことにより、装着時の結晶方位合
わせ作業が省け、効率的にインゴットを切断してゆくこ
とができる。ところで、上記の方法でインゴットの結晶
方位合わせを行った場合、作業工程において、インゴッ
トInをインゴット軸回りに傾き方向θ分だけ回転させ
るという工程がある。従来は、このインゴットInをイ
ンゴット軸回りに所定量回転させるには、所定間隔をも
って水平に配置された一対の支持ローラ上にインゴット
Inを載置し、一方の支持ローラを所定量回転させるこ
とにより、インゴットInをインゴット軸回りに所定量
回転させるようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法でインゴットInを回転させると、支持ローラとイ
ンゴットInとの間に滑りが生じた場合に、インゴット
Inが正確に回転しないという問題があった。そして、
誤った結晶方位のままスライスベースが接着され、切断
されてしまうという問題があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、インゴットをインゴット軸回りに所定量正確
に回転させることができるインゴット回転装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、インゴットをインゴット軸回りに所定量
回転させるインゴット回転装置において、所定の間隔を
もって水平に配置され、インゴットが載置される一対の
支持ローラと、前記一対の支持ローラのうち一方側の支
持ローラに連結され、該支持ローラを回転させることに
より、前記インゴットをインゴット軸回りに回転させる
回転駆動手段と、前記一対の支持ローラのうち他方側の
支持ローラに連結され、該支持ローラの回転量を検出す
ることにより、前記インゴットの回転量を検出する回転
量検出手段と、からなることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、インゴットは一対の支持
ローラ上に載置され、その一対の支持ローラのうち一方
の支持ローラを回転駆動手段で所定量回転させることに
より回転する。そして、そのインゴットの回転量は、他
方側の支持ローラの回転量を回転量検出手段で検出する
ことにより検出される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るインゴット回転装置の好ましい実施の形態について詳
説する。なお、以下の実施の形態では、本発明に係るイ
ンゴット回転装置をスライスベース接着装置に組み込ん
だ例で説明する。
【0012】図1、図2は、それぞれ本発明に係るイン
ゴット回転装置が組み込まれたスライスベース接着装置
10の側面図と平面図である。同図に示すように、スラ
イスベース接着装置10、インゴット支持部12、イン
ゴットクランプ部14及びスライスベース接着部16を
主要部として構成されている。まず、インゴット支持部
12の構成について説明する。インゴット支持部12
は、スライスベースSを接着するインゴットInを支持
するとともに、その支持したインゴットInをX線方位
測定の測定結果に基づいてインゴット軸回りに結晶軸の
傾き方向θ分だけ回転させる。このインゴット支持部1
2の具体的な構成は、以下の通りである。
【0013】図1及び図2に示すように、架台18上に
は門型に形成されたインゴット支持台20が設置されて
いる。このインゴット支持台20、その上面中央に開口
部20aが形成されており、この開口部20aの両側に
は、それぞれ支持ローラ22A、22Bが3本づつ直列
して配置されている。各支持ローラ22A、22Bは、
それぞれ一本の回転軸22a、22bに固着されてお
り、該回転軸22a、22bは、前記インゴット支持台
20上に設置された軸受部材24A、24Bに回動自在
に支持されている。インゴットInは、この支持ローラ
22A、22B上に載置される。
【0014】また、前記支持ローラ22A、22Bのう
ち一方側の支持ローラ22Aの回転軸22aには、支持
ローラ回転用モータ26の出力軸が連結されており、こ
の支持ローラ回転用モータ26を駆動することにより、
支持ローラ22Aが回転する。そして、この支持ローラ
22Aが回転することにより、支持ローラ22A、22
B上に載置されたインゴットInが、そのインゴット軸
Inを中心に回転する。
【0015】一方、他方側の支持ローラ22Bの回転軸
22bには、エンコーダ28が連結されており、このエ
ンコーダ28によって支持ローラ22Bの回転量が検出
される。このエンコーダ28の検出値は、制御装置30
に出力され、制御装置30は、この支持ローラ22Bの
回転量からインゴットInの回転量を検出する。インゴ
ット支持部12は、以上のように構成される。
【0016】次に、インゴットクランプ部14の構成に
ついて説明する。インゴットクランプ部14は、前記支
持ローラ22A、22B上に載置されたインゴットIn
をクランプする。このインゴットクランプ部14の具体
的な構成は、以下の通りである。前記インゴット支持台
26上には、支持ブロック32を介してベースプレート
34が水平に設置されている。このベースプレート34
上には、一対のガイドレール36、36が前記支持ロー
ラ22A、22Bと直交するように敷設されている。
【0017】前記ガイドレール36上には、スライドブ
ロック38がスライド自在に支持されており、該スライ
ドブロック38は、図示しないシリンダに駆動されるこ
とにより、ガイドレール36上をスライド移動する。前
記スライドブロック38の正面部には、軸受部材40を
介して一対の回転軸42、42が回動自在に支持されて
いる。この回転軸42、42には、互いに直交するよう
に、水平アーム44、44と垂直アーム46、46が固
着されている。
【0018】前記水平アーム44の先端部には軸受部材
48が設けられており、該軸受部材48には、クランプ
ローラ50が前記支持ローラ22A、22Bと平行に軸
支されている。一方、前記垂直アーム46の先端部に
は、クランプシリンダ52のロッドがピンによって連結
されている。このクランプシリンダ52は、前記スライ
ドブロック32上に立設された支持部材54の先端部に
ピンによって支持されている。そして、このクランプシ
リンダ52を駆動することにより、前記クランプローラ
50が上下動する。
【0019】すなわち、前記クランプシリンダ52のロ
ッドを伸張させることにより、垂直アーム46が前方に
傾斜し、これに連動して水平アーム44が下方に傾斜す
る。そして、この結果、クランプローラ50が下方に移
動して支持ローラ22A、22B上に載置されたインゴ
ットInをクランプする。また、前記クランプシリンダ
52のロッドを収縮させることにより、垂直アーム46
が後方に傾斜し、これに連動して水平アーム44が上方
に傾斜する。そして、この結果、クランプローラ50が
上方に移動して、クランプを解除する。
【0020】インゴットクランプ部14は、以上のよう
に構成される。次に、スライスベース接着部16の構成
について説明する。スライスベース接着部16は、前記
インゴット支持部置16によって支持されたインゴット
Inの下面にスライスベースSを接着する。このスライ
スベース接着部16の具体的な構成は、以下の通りであ
る。
【0021】図1及び図3に示すように、架台18のフ
レームには、ベースプレート60が垂直に固定されてい
る。このベースプレート60には、一対のガイドレール
62、62が敷設されており、該ガイドレール62、6
2上を第1スライドブロック64と第2スライドブロッ
ク66が摺動自在に支持されている。また、前記ベース
プレート60の略中央部には、ガイドレール62、62
に沿ってネジ棒68が配設されており、その両端部を前
記ベースプレート60上に設置された軸受部材69、6
9に回動自在に支持されている。このネジ棒68の下端
部には、前記ベースプレート60の下部に設置された送
りモータ72の出力軸が連結されており、この送りモー
タ72を駆動することによりネジ棒68が回転する。前
記第1スライドブロック64の背面部には、前記ネジ棒
68に螺合する図示しないナット部材が設けられてお
り、このネジ棒68を回転させることにより、前記第1
スライドブロック64が上下動する。
【0022】前記第1スライドブロック64の正面部に
は、一対の押圧用シリンダ70、70が設置されてい
る。この押圧用シリンダ70、70のロッド先端部は、
前記第2スライドブロック66の下端面に当接されてお
り、このロッドによって前記第2スライドブロック66
が支持されている。したがって、前記第1スライドブロ
ック64が上下動すると、これに伴って第2スライドブ
ロック66も上下動する。また、前記第2スライドブロ
ック66は、前記押圧用シリンダ70、70を駆動する
ことにより、そのロッドに押圧されて上昇する。
【0023】前記第2スライドブロック66の上端部に
は、ベースブロック74が水平に設置されている。この
ベースブロック74の上面には、一対のガイドレール7
6、76が敷設されており、該ガイドレール76、76
上をスライドテーブル78が移動自在に支持されてい
る。前記スライドテーブル78上には、図4及び図5に
示すように、スライスベース支持台80が設けられてお
り、インゴットInに接着するスライスベースSは、こ
のスライスベース支持台80上に載置される。
【0024】また、前記スライドテーブル78上には、
前記スライスベース支持台80上に載置されたスライス
ベースSを固定するためのクランプ機構84が設けられ
ている。このクランプ機構84は、開閉自在な一対のク
ランパー86A、86Bを有しており、この一対のクラ
ンパー86A、86Bで前記スライスベースSの両端部
を挟持することにより、スライスベースSをクランプす
る。このクランプ機構84の具体的な構成は、以下の通
りである。
【0025】図4及び図5に示すように、前記スライス
ベース支持台80の内部には、該スライスベース支持台
80に沿ってガイドレール88が敷設されている。この
ガイドレール88上には、一対のスライドブロック90
A、90Bがスライド自在に支持されている。一方側の
スライドブロック90Aには、前記スライスベース支持
台80の側部近傍に設置されたロッドレスシリンダ92
が連結されている。一方側のスライドブロック90A
は、このロッドレスシリンダ92を駆動することにより
ガイドレール88上を移動する。
【0026】また、他方側のスライドブロック90Bに
は、クランプ確認用ロッド94が水平に固着されてお
り、該クランプ確認用ロッド94は前記スライスベース
支持台80に形成された貫通穴80aに挿通されてい
る。このクランプ確認用ロッド94には、スプリング9
6が挿通されており、該スプリング96によって前記ス
ライドブロック90Bは、一方側のスライドブロック9
0Aに向けて付勢されている。
【0027】前記スライスベースSを挟持するクランパ
ー86A、86Bは、それぞれ前記スライドブロック9
0A、90B上に固定されている。そして、次のように
してスライスベースSを挟持する。スライスベースS
が、スライスベース支持台80上に載置されると、ロッ
ドレスシリンダ92が駆動されて、一方側のクランパー
86Aが他方側のクランパー86Bに向かって移動す
る。そして、この一方側のクランパー86Aに押されて
スライスベースSが他方側のクランパー86Bに向かっ
て移動し、更に、この移動したスライスベースSに押さ
れて他方側のクランパー86Bが移動する。
【0028】ここで、前記ガイドレール88の端部に
は、図示しないストッパーが設置されており、前記他方
側のクランパー86Bは所定量移動すると、このストッ
パーに当接して停止する。そして、これによりスライス
ベースSが一対のクランパー86A、86Bの間に挟持
される。また、前記他方側のクランパー86Bがストッ
パーに当接すると、該他方側のクランパー86Bに設け
られたクランプ確認用ロッド94の先端部が、前記スラ
イスベース支持台80に設けられたセンサ98によって
検出される。そして、このセンサ98が前記クランプ確
認用ロッド94の先端部を検出することにより、スライ
スベースSがクランプされたことが確認される。
【0029】前記スライスベース支持台80上に載置さ
れたスライスベースSは、以上のようにしてクランプさ
れる。ところで、前記スライスベース支持台80が設置
されたスライドテーブル78は、前述したように水平方
向にスライド自在に設けられている。これはインゴット
InにスライスベースSを接着する際、スライスベース
SをインゴットInの軸線方向に沿って摺動させること
により、接着を確実に行うようにしたものであり、以下
のすり合わせ機構100によってスライドテーブル78
をスライドさせてスライスベースSを摺動させる。
【0030】図4及び図5に示すように、前記ベースブ
ロック74には、支持部材102を介してスライスベー
ス摺動用モータ104が設けられている。このスライス
ベース摺動用モータ104の出力軸には、円盤状の回転
駒106が固着されており、その回転駒106の上面部
には、回転中心から偏芯した位置に偏芯ピン108が植
設されている。前記スライドテーブル78の下面にも同
様のピン110が植設されており、当該ピン110と偏
芯ピン108とは、互いにリンク112によって連結さ
れている。
【0031】前記スライスベース摺動用モータ104を
駆動すると、偏芯ピン108は偏芯回転し、この結果、
この偏芯ピン108に連結されたリンク112が往復動
する。そして、このリンク112が往復動することによ
り、スライドテーブル78がガイドレール76に沿って
往復動する。スライスベース接着部16は、以上のよう
に構成される。
【0032】次に、前記のごとく構成されたスライスベ
ース接着装置10の作用について説明する。まず、接着
剤を塗布したスライスベースSをスライスベース支持台
80上に載置する。そして、クランプ機構84によっ
て、そのスライスベースSをクランプする。
【0033】次に、スライスベースSを接着するインゴ
ットInを支持ローラ22A、22B上に載置する。こ
の際、インゴットInに形成されているオリフラが所定
位置に位置するように位置決めして載置する。次に、イ
ンゴットクランプ部14によって支持ローラ22A、2
2B上に載置されたインゴットInをクランプする。す
なわち、図示しないシリンダを駆動してインゴットクラ
ンプ部14のスライドブロック38を所定量前進させ、
クランプローラ50、50をインゴットInの真上に位
置させる。そして、クランプシリンダ52、52を駆動
して、クランプローラ50、50を下降させる。この結
果、インゴットInの上端部がクランプローラ50、5
0に押圧されて、インゴットInがクランプされる。
【0034】次に、あらかじめ行っておいたインゴット
Inの結晶方位の測定結果に基づいて、インゴットIn
の結晶軸の傾き方向θ分だけインゴットInをインゴッ
ト軸回りに回転させる。ここで、インゴットInのイン
ゴット軸回りの回転は、支持ローラ22Aを支持ローラ
回転用モータ26で所定量回転させることによって与え
る。制御装置30は、このインゴットInをθ度回転さ
せるのに必要な支持ローラ22Aの回転量TA を算出
し、その算出結果に基づいて支持ローラ回転用モータ2
6を駆動する。
【0035】また、制御装置30は、支持ローラ回転用
モータ26から支持ローラ22Aに与えた回転が正確に
インゴットInに伝達されたか否かを判断するため、支
持ローラ22Bの回転量TB をエンコーダ28によって
検出する。すなわち、支持ローラ22Aに与えた回転が
正確にインゴットInに伝達されていれば、その支持ロ
ーラ22Aに与えた回転量Tと同じ回転量で支持ローラ
22Bが回転する。したがって、エンコーダ28によっ
て検出される支持ローラ22Bの回転量TB が、支持ロ
ーラ22Aに与えた回転量TA と一致していれば、イン
ゴットInは正確にθ度回転したと判断できる。
【0036】一方、エンコーダ28によって検出される
支持ローラ22Bの回転量TB が、支持ローラ22Bに
与えた回転量TA と一致していない場合は、インゴット
Inと支持ローラ22Aとの間にスリップ等が発生して
いることが予想されるので、回転をやり直すか、又は、
支持ローラ36Bの回転量TB がTA と一致するまでモ
ータ40によって支持ローラ36Aを回転させる。
【0037】これにより、インゴットInをインゴット
軸回りに正確にθ度回転させることができる。そして、
この結果、インゴットInは、その結晶軸が水平面上に
位置する。次に、スライスベース接着部16の送りモー
タ72を駆動して、第1スライドブロック64を上方に
移動させる。この結果、第1スライドブロック66に設
けられた押圧用シリンダ70、70のロッドに押されて
第2スライドブロック66が上方に移動する。そして、
この第2スライドブロック66が上方に移動することに
より、スライスベースSがインゴットInの下面に当接
する。
【0038】スライスベースSがインゴットInの下面
に当接したところで、送りモータ72の駆動を停止し、
次いで、第1スライドブロック64に設けられた押圧用
シリンダ70、70を駆動する。この結果、スライスベ
ースSが一定圧でインゴットInに押圧される。そし
て、インゴットInにスライスベースSを一定圧で押圧
した状態ですり合わせ機構100を駆動し、スライスベ
ースSをインゴットInの軸線方向に沿っを所定回数往
復動させる。これにより、接着剤に含まれる気泡が除去
され、接着が確実に行われる。
【0039】スライスベースSは、インゴットInに押
圧した状態で所定時間保持される。そして、所定時間経
過後、クランプ機構84によるスライスベースSのクラ
ンプ、及び、押圧シリンダ70、70によるスライスベ
ースSの押圧を解除して、スライスベース支持台80を
所定位置まで下降させる。一方、インゴットInは、ク
ランプローラ50によるクランプを解除し、これによ
り、スライスベースSの接着が終了する。インゴットI
nは、このまま図示しない搬送手段によってマウンティ
ングプレート接着装置に搬送され、そこでマウンティン
グプレートを接着する。
【0040】このように、本発明に係るインゴット回転
装置を組み込んだスライスベース接着装置10では、イ
ンゴット軸回りの回転を正確に与えることができるの
で、誤った結晶方位のままスライスベースが接着され、
切断されてしまうという問題がなくなる。なお、上記の
実施の形態では、本発明に係るインゴット回転装置をス
ライスベース接着装置10に直接組み込んだ例で説明し
たが、インゴット回転装置単体で使用してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インゴットをインゴット軸回りに所定量正確に回転させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインゴット回転装置を組み込んだ
スライスベース接着装置の側面図
【図2】本発明に係るインゴット回転装置を組み込んだ
スライスベース接着装置の平面図
【図3】スライスベース接着部の構成を示す正面図
【図4】スライスベース接着装置の要部を拡大した正面
【図5】スライスベース接着装置の要部を拡大した側面
【図6】インゴットの結晶方位の測定方法の説明図
【図7】インゴットにマウンティングプレートを接着す
る方法の説明図
【符号の説明】
10…スライスベース接着装置 12…インゴット支持部 14…インゴットクランプ部 16…スライスベース接着部 20…インゴット支持台 22A、22B…支持ローラ 26…モータ 28…エンコーダ 30…制御装置 In…インゴット S…スライスベース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インゴットをインゴット軸回りに所定量
    回転させるインゴット回転装置において、 所定の間隔をもって水平に配置され、インゴットが載置
    される一対の支持ローラと、 前記一対の支持ローラのうち一方側の支持ローラに連結
    され、該支持ローラを回転させることにより、前記イン
    ゴットをインゴット軸回りに回転させる回転駆動手段
    と、 前記一対の支持ローラのうち他方側の支持ローラに連結
    され、該支持ローラの回転量を検出することにより、前
    記インゴットの回転量を検出する回転量検出手段と、か
    らなることを特徴とするインゴット回転装置。
JP34541197A 1997-12-15 1997-12-15 インゴット回転装置 Pending JPH11170248A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101306904B1 (ko) * 2011-08-24 2013-09-10 (주)대성하이텍 실리콘잉곳의 복합가공기
KR101339059B1 (ko) * 2011-08-23 2013-12-09 (주)대성하이텍 실리콘잉곳 가공기용 실리콘잉곳의 정렬장치

Cited By (2)

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KR101339059B1 (ko) * 2011-08-23 2013-12-09 (주)대성하이텍 실리콘잉곳 가공기용 실리콘잉곳의 정렬장치
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