JPH11170172A - 粉粒体噴射式加工装置 - Google Patents

粉粒体噴射式加工装置

Info

Publication number
JPH11170172A
JPH11170172A JP34336497A JP34336497A JPH11170172A JP H11170172 A JPH11170172 A JP H11170172A JP 34336497 A JP34336497 A JP 34336497A JP 34336497 A JP34336497 A JP 34336497A JP H11170172 A JPH11170172 A JP H11170172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
pallet
nozzle
chamber
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34336497A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ishii
修 石井
Yasuo Shinohara
康雄 篠原
Kouji Shimotoku
浩司 下徳
Yoshiya Yasuda
善哉 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34336497A priority Critical patent/JPH11170172A/ja
Publication of JPH11170172A publication Critical patent/JPH11170172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】完全密閉構造とし、外部への粉粒体の漏洩をな
くすとともに、加工室から搬送室への粉粒体の漏れを極
力防止するようにした粉粒体噴射式加工装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】水平方向に延びる搬送室20のほぼ中央部
を上下に横切るように加工室10を直立して配し、この
加工室10の側面に設けられている角穴から成るパレッ
ト挿入口23を通して加工室10内へ搬送室20内を移
動するパレット22を挿入し、その上に載置されている
ワーク70をノズル11から噴射される粉粒体によって
噴射して加工を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉粒体噴射式加工装
置に係り、とくに加工室内にノズルを配し、該ノズルに
よってワークに粉粒体を噴射して加工を行なうようにし
た粉粒体噴射式加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平6−143148号公報に
開示されているように、加工室内にノズルを配するとと
もに、このノズルによってワークに粉粒体を噴射するこ
とによって、ワークの表面に加工を行なうようにした粉
粒体噴射式加工装置が知られている。このような加工装
置によると、難削材であっても容易に加工を行なうこと
が可能になる。またマスクのパターンによって、各種の
加工を任意に行なうことができるという特徴を有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の粉粒体噴射式加
工装置においては、加工室および搬送部を一体に設ける
ようにし、加工室内において加工を行なうための粉粒体
を搬送する空気流のコントロールがなされていなかっ
た。このために加工室内において粉体が飛散するように
なっていた。このことから加工室内のノズルの下部のみ
ならず、搬送室の下部にも粉粒体を回収するためのホッ
パを設ける必要があった。
【0004】また従来の加工装置においては、ノズルの
駆動ユニットをホース挿入部である加工室の上部に配す
るようにしていたために、外部との遮断が困難であっ
て、外部と完全な密閉を行なうことがなされなかった。
従って微量ながらも駆動部へ粉体が漏洩する問題があっ
た。駆動部のガイド等へ粉粒体が付着すると、ガイドが
粉粒体によって摩耗してその寿命を著しく低下させるた
めに、完全密閉の加工装置が望まれていた。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、ほぼ完全な密閉構造とすることによっ
て外部への粉粒体の漏洩をなくすとともに、加工室内部
における空気流の制御によって、搬送部への粉粒体の漏
れを防止するようにした粉粒体噴射式加工装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工室内にノ
ズルを配し、該ノズルによってワークに粉粒体を噴射し
て加工を行なうようにした粉粒体噴射式加工装置におい
て、前記ワークを支持するパレットが前記加工室の側壁
に形成されているパレット挿入口を通して加工室に対し
て串刺し状に挿入されるとともに、前記パレットの移動
空間を密閉するように前記加工室の側壁に対して側方に
延びるように搬送室を形成するようにしたことを特徴と
する粉粒体噴射式加工装置に関するものである。
【0007】前記パレット挿入口が前記パレットの断面
形状とほぼ同じか僅かに大きな寸法に設定されるととも
に、前記加工室のパレット挿入口が形成されている両側
の側壁間の距離に対して前記パレットが十分に長い長さ
を有し、前記パレット自体の断面に沿う外形形状によっ
て前記パレット挿入口がほぼ閉塞されてよい。また前記
搬送室の両側から搬送室内に挿入されるベルトに前記パ
レットの長さ方向の両端が連結され、該ベルトによって
前記パレットが前記搬送室内で移動されるようにしてよ
い。また前記パレット挿入口の外側にエアブローノズル
が配置され、加工室内に向けて空気が噴射されるように
してよい。
【0008】また別の発明は、加工室内にノズルを配
し、該ノズルによってワークに粉粒体を噴射して加工を
行なうようにした粉粒体噴射式加工装置において、加工
室の上部に揺動可能に取付けられているスイングダクト
に前記ノズルが接続され、前記スイングダクトを通して
外部から粉粒体が供給されるとともに、前記スイングダ
クトが取付けられている揺動可能な取付け板と前記加工
室との間に蛇腹が取付けられていることを特徴とする粉
粒体噴射式加工装置に関するものである。
【0009】前記取付け板が昇降自在な昇降板上の軸受
けによって支軸を介して回動自在に支持されていてよ
い。また前記昇降板が直立するガイドによって昇降自在
に支持されるとともに、ばねによってその重量とほぼバ
ランスする付勢力で上方に押されていてよい。
【0010】また別の発明は、加工室内にノズルを配
し、該ノズルによってワークに粉粒体を噴射して加工を
行なうようにした粉粒体噴射式加工装置において、前記
加工室の側壁を貫通するアームの先端部によって前記ノ
ズルを支持するとともに、前記加工室の外側において前
記アームの基端側をアクチュエータの可動子と連結し、
しかも前記可動子と連結されているアームの基端部から
前記加工室のアームの貫通部分までを蛇腹で覆うように
したことを特徴とする粉粒体噴射式加工装置に関するも
のである。
【0011】前記加工室の側壁のアームが貫通する部分
にスリーブが取付けられるとともに、前記アームの基端
側に連結用ブロックが取付けられ、前記スリーブと前記
連結用ブロックとの間に蛇腹が取付けられていてよい。
【0012】さらに別の発明は、複数の加工室を有し、
各加工室にノズルを配し、該ノズルによってワークに粉
粒体を噴射してそれぞれ加工を行なうようにした粉粒体
噴射式加工装置において、前記複数の加工室が一列に並
んで配されるとともに、前記複数の加工室を横切るよう
に共通の搬送室が設けられ、該搬送室を移動するパレッ
トによってワークが加工位置へ供給されることを特徴と
する粉粒体噴射式加工装置に関するものである。
【0013】前記パレットによってワークが前記複数の
加工室に順次送られ、それぞれの加工室で順次加工が行
なわれるものであってよい。
【0014】本発明の好ましい態様は、ノズルが配さ
れ、ワークに対して粉粒体を噴射して加工を行なう加工
室およびワークを載置したパレットを搬送する搬送室を
完全密閉構造とし、外気と遮断するようにしたものであ
る。また循環用の空気管路を介して循環する空気流の加
工室内における主流路およびエアブローによる加工室の
気流のコントロールを行なうようにしたものである。
【0015】このような構成によれば、とくに完全密閉
構造によって、外部への粉粒体の漏洩をなくすことが可
能になる。これによって機構部品の耐久性を改善すると
ともに、作業者の安全性を向上できるようになる。また
加工室内部の気流のコントロールによって、搬送部への
粉粒体の漏れを防止し、これにより搬送室のホッパが不
要になり、装置構成を簡素化することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2に示すように、本
実施の形態に係る粉粒体噴射式加工装置は加工室10を
備えている。加工室10は縦長に構成されており、その
高さ方向の中間位置にノズル11を配するようにしてい
る。ノズル11にはホース12が接続され、このホース
12によって噴射する粉粒体が供給されるようになって
いる。またノズル11の上部には下方に向って拡大する
ように開いたガイド13が取付けられている。また加工
室10内には整流板14、15がそれぞれ取付けられて
いる。またこの加工室10内における空気流を発生させ
るためにジョイント16が設けられており、このジョイ
ント16と接続される管路を通して分離機から空気を還
流させるようにしている。
【0017】上記加工室10に対して横方向に直交する
ように図1に示す搬送室20が設けられている。搬送室
20は偏平な細長い密閉構造をなしており、その底板上
には所定の間隔で6本のローラ21が配されている。そ
してローラ21によってパレット22が移動可能に載置
されている。そしてこのようなパレット22が加工室1
0内に串刺し状に挿入されるように加工室10の側壁部
分には角穴から成るパレット挿入口23が形成されてい
る。なおこのパレット挿入口23の入口部分にはエアブ
ローノズル24が取付けられている。
【0018】上記パレット22の長さ方向の両端、すな
わち図1においてその左右の両端部にはそれぞれベルト
25の端部が接続されている。ベルト25は搬送室20
の両側の駆動プーリ26と案内プーリ27とによって案
内され、さらに搬送室20のベースプレート28の下側
の案内プーリ29によって案内されながら走行するよう
にしている。そして一対の案内プーリ29間の部分でベ
ルト25はベルトカバー30によって閉塞されるように
なっている。
【0019】このようなベルト25は搬送室20の図1
における両端の側板31のスリット32によって搬送室
20から引出されるようになっている。そしてスリット
32の外側の部分にはエアブローノズル33が設けられ
ている。
【0020】また搬送室20の底部には加工室10の下
端側の開口を受けるようにホッパ34が配されている。
ホッパ34はジョイント35を備えており、このような
ジョイント35と接続される管路によって粉粒体と空気
とを分離する分離機に接続されるようになっている。ま
た上記搬送室20は架台36上に載置されるようになっ
ており、この架台36内に上記ホッパ34が配されるよ
うになっている。
【0021】次に上記加工室10内のノズル11に粉粒
体を供給するための加工室10の上部に設けられている
機構について図3および図4によって説明する。加工室
10の上部は天板40によって閉塞されるようになって
いる。天板40上にはその4つのコーナの部分にそれぞ
れガイドロッド41が直立するように取付けられてお
り、これらのガイドロッド41上にボールブッシュ42
が摺動自在に支持されている。ボールブッシュ42は昇
降プレート43に取付けられている。そしてガイドロッ
ド41の外周上であって昇降プレート43とカラー44
との間の部分には圧縮コイルばね45が取付けられてお
り、このような圧縮コイルばね45によって昇降プレー
ト43およびこの昇降プレート43に支持される部品の
重量に相当する付勢力が与えられるようになっている。
【0022】昇降プレート43上には図4に示すように
一対の軸受け48が取付けられており、これらの軸受け
48によってスイングプレート49の互いに対向する両
端から突出する支軸50が回動自在に支持されるように
なっている。そしてスイングプレート49には下方に突
出するようにスイングダクト51が設けられている。こ
のスイングダクト51は天板40の開口52によって加
工室内に突出するようになっており、その先端側の部分
に上記ホース12が接続金具53を介して接続されるよ
うになっている。
【0023】またスイングプレート49と天板40との
間には蛇腹54が取付けられており、これによって開口
52を有する天板40の上方の機構部を密閉構造として
いる。そしてスイングプレート49の上部には接続金具
55を介してホース56が接続されるようになってい
る。このホース56は外部の粉粒体供給装置と接続され
るようになっている。またこのスイングプレート49と
スイングダクト51との間にはOリング57が取付けら
れている。
【0024】次にこのようにスイングプレート49に取
付けられているスイングダクト51とホース12を介し
て接続されているノズル11を横方向、すなわちパレッ
ト22の幅方向に移動するための機構について図5によ
り説明する。上記ノズル11はアーム60の先端部に固
着されている。そしてこのアーム60が貫通するように
加工室10にはその側壁に円形孔61が設けられてい
る。この円形孔61の外側の部分にはスリーブ62が取
付けられており、このスリーブ62によってアーム60
が移動自在に案内されている。
【0025】アーム60の基端側の部分には連結用ブロ
ック63が取付けられるとともに、この連結用ブロック
63がアクチュエータ64の可動子65に支持されるよ
うになっている。また上記スリーブ62には取付け金具
66が取付けられており、この取付け金具66と連結用
ブロック63との間に蛇腹67が取付けられている。
【0026】以上のような構成において、図1に示す搬
送室20の外側に位置する駆動プーリ26が図外のモー
タによって駆動されると、ベルト25が走行し、これに
よってこのベルト25と連結されているパレット22が
ローラ21によって支持された状態で搬送室20内をそ
の長さ方向に移動する。そしてこのパレット22上には
ワーク70が図2に示すように載置されており、パレッ
ト22によってワーク70が加工室10のノズル11の
下側へ移動される。
【0027】これに対して加工室10内にはジョイント
16を通して空気が供給される。この空気はガイド13
および整流板14、15によって加工室10内を上方か
ら下方へ流動する空気流となる。なおこの空気流はホッ
パ34に取付けられているジョイント35と接続される
空気管路を介して再び分離機に戻されるようになってい
る。
【0028】同時に粉粒体供給ユニットから粉粒体が図
3に示すホース56、スイングダクト51、およびホー
ス12を介してノズル11に供給される。従ってノズル
11の先端側の噴口の部分を通してパレット22上のワ
ーク70に粉粒体が噴射されるようになり、このような
粉粒体の噴射によってワーク70の表面の加工が行なわ
れる。なおこのような加工の際に、図5に示すアクチュ
エータ64によってアーム60を介してノズル11がパ
レット22の幅方向に移動するようになり、これによっ
てワーク70の全幅を均一に加工することになる。
【0029】加工を行なった粉粒体は加工室10内の整
流板14、15によって下方へ導かれるようになり、こ
のときに加工室10内において下方へ流動する空気流に
よって空気とともにホッパ34を通して分離機側へ吸引
される。そして分離機で空気と粉粒体とが分離されると
ともに、粉粒体は粉粒体供給ユニットに戻され、空気は
再びこの加工室に戻されて還流するようになる。
【0030】このように本実施の形態に係る粉粒体噴射
式加工装置は、図1に示すように水平に載置された搬送
室20と、その中央部において搬送室20と交差するよ
うに直立して設けられた加工室10およびこの加工室1
0の下部において搬送室20の下側に取付けられている
ホッパ34とが主要な構成要素となっている。搬送室2
0はその両端に搬送駆動部を有し、これらの駆動部を搬
送室20の下側においてベルト25によって連結してい
る。そして加工室10の上部およびホッパ34の下部は
それぞれ管路によって空気と粉粒体とを分離する分離機
に接続されている。このような加工システムが1つの系
となっており、外部と遮断された密閉構造になってい
る。
【0031】加工室10の上部には図3および図4に示
すようなホース接続部が設けられるとともに、加工室1
0の側面にはノズル11を横方向に駆動するための駆動
部が図5に示すように設けられている。これらの駆動機
構は上記密閉された密閉構造の外部に設置され、それぞ
れ蛇腹54、67によって加工室内部から遮断されるよ
うになっている。
【0032】搬送室20の内部にはワーク70を搬送す
るためのパレット22が配されており、図1に示すロー
ラ21上を移動するようにしている。パレット22はベ
ルト25を介してプーリ26と連結されているモータに
よって駆動されるようになっている。なおこのベルト2
5は搬送室20の下側を通って搬送室20の両側から搬
送室内に側板31のスリット32を通して挿入し、パレ
ット22の長さ方向の両端に固定されるようになってい
る。また搬送駆動部は搬送室20の架台36のベースプ
レート28を挟んでその上下にそれぞれプーリ26、2
7および29を有しており、各駆動部がカバーによって
密閉された構造になっている。
【0033】加工室10は搬送室20を横切るようにし
てホッパ34の上部まで延びるように下垂された側壁を
有し、しかもパレット22が通過するように加工室10
の側壁には角穴から成るパレット挿入口23が設けられ
ている。また加工室10の内部には空気流を制御するた
めのガイド13および整流板14、15が設けられてい
る。また加工室10のパレット挿入口23の外側の部分
および搬送室20の両側の側板31のスリット32の外
側にエアブローノズル24、33が設置されている。
【0034】パレット22によって載置されたワーク7
0は加工室10内にパレット挿入口23を通して搬送さ
れる。加工室10内においてパレット22の搬送方向と
直交する方向に往復動するノズル11から吐出される粉
粒体によってワーク70の表面の加工が行なわれる。な
おこの加工中パレット22によってワーク70はピッチ
送りまたは定速送りを繰返すことになる。なおこのとき
に加工室10内は分離機により上部から下部に空気が流
動しており、ノズル11から吐出された粉粒体はホッパ
35から空気流とともに分離機側に吸引される。
【0035】分離機の吸引によって加工室10内は僅か
に負圧になっており、加工室10の外部へ粉粒体が流出
し難い構造としている。また上記ワーク70の加工中
は、加工室10の側壁の角穴から成るパレット挿入口2
3をパレット22によって塞ぐことによって、さらにこ
のパレット挿入口23のエアブローノズル24によるエ
アカーテンによって、搬送室22の外側への粉粒体の流
出を防止している。また搬送室20の両端の側板31の
スリット32の部分に取付けられているエアブローノズ
ル33は、ベルト25に付着した粉粒体を搬送室20内
に導くようにしており、ベルト25の駆動用プーリ26
あるいは案内プーリ27の駆動部または支持部への粉粒
体の侵入を防止するようにしている。このような構造に
よって加工室10から搬送室20への粉粒体の流出が大
幅に低減されており、従来必要であった搬送室20の下
部の粉粒体回収用ホッパの設置を不要にしている。
【0036】加工室10内において図2において左右の
方向にノズル11が水平に往復動するために、粉粒体輸
送のためのホース12が加工室10の上部において図3
に示すスイングダクト51に中継されるようになってい
る。スイングダクト51はスイングプレート49に固着
されている。そしてスイングプレート49はその支軸5
0が図4に示すように、ベアリングユニットから成る軸
受け48を介して昇降プレート43に支持されており、
昇降プレート43に対してスイングプレート49は回動
自在に支持されている。
【0037】昇降プレート43は加工室10の天板40
に固定された直立するガイドロッド41にボールブッシ
ュ42を介して移動可能に支持されており、上下方向の
直線運動を可能にしている。そしてホース12、56、
およびスイングプレート49の重さとほぼバランスする
弾性復元力を圧縮コイルばね45によって与えられてい
るために、外力が作用しない場合にはスイングプレート
49および昇降プレート43は図3および図4において
実線で示す上端位置に位置している。
【0038】スイングプレート49と加工室10の天板
40との間には蛇腹54を取付けるようにしている。ま
たスイングダクト51のスイングプレート49に対する
取付け部にはOリング57が装着されている。このよう
な蛇腹54およびスイングプレート49によって閉鎖さ
れる空間は、外部と遮断されることになる。
【0039】スイングダクト51はノズル11の可動範
囲の中央部に位置しており、図3および図4に示す構造
によって、図3において鎖線で示すように回転および上
下動の運動を可能にしている。これはノズル11がアー
ム60とともにアクチュエータ64によって図5に示す
ように水平方向に往復運動を行なう際に、ホース12を
引込むことになり、この動きに合わせてスイングプレー
ト49が図3において鎖線で示すように回転および上下
運動を繰返すことになる。従ってこのような構造によれ
ば、加工室10内においてノズル11は水平方向に移動
することになり、ワーク70との間の距離を変化させる
ことなく往復動作を繰返すことが可能になる。
【0040】ノズル駆動ユニットは図5に示すように、
加工室10の壁面の外側に位置し、直線運動を行なうア
クチュエータ64によってノズル11の往復運動を行な
うようにしている。すなわちアクチュエータ64の出力
が可動子65によって取出されるとともに、可動子65
の運動が連結ブロック63を介してアーム60に伝達さ
れるために、スリーブ62によって案内されているアー
ム60が図5において左右に移動することになり、この
ためにアーム60の先端部に支持されているノズル11
が水平方向に往復運動することになる。
【0041】ノズル11はこのように連結ブロック63
およびアーム60によって支持されている。加工室10
への挿入部においては、加工室10の側板の外側の取付
け金具とブロック63との間に蛇腹67を取付け、加工
室10の内部を密閉した構造にしている。すなわち加工
室10から蛇腹67の内部に粉粒体が侵入しても、連結
ブロック63によってここで遮断されることになり、こ
のような蛇腹67と連結ブロック63とによって外部と
の遮断が行なわれるようになる。
【0042】次に別の実施の形態を図6によって説明す
る。この実施の形態は3つの加工室10と共通の搬送室
20との組合わせによって粉粒体噴射式加工装置を構成
するようにしたものである。すなわち搬送室20の長さ
方向に沿って、順次3つの加工室10がほぼ等間隔で配
されている。これらの加工室10はそれぞれその内部に
ノズル11を備え、これらのノズル11によって粉粒体
を噴射して加工を行なうようにしている。そして搬送室
20内にはワークを搬送するためのパレット22がロー
ラ21上を転動するように配されている。
【0043】このような構成によれば、粉粒体の粒径や
種類を変化させ、搬送室20内におけるパレット22の
搬送方向に配されている3つの加工室10内において段
階的に加工することが可能になり、生産性や品質の向上
が可能になるとともに、ワークを共通の搬送室20内を
移動させるだけで複数の加工を順次行なうことによっ
て、複数の加工の連続化および自動化が同時に達成され
るようになる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、加工室内にノズ
ルを配し、該ノズルによってワークに粉粒体を噴射して
加工を行なうようにした粉粒体噴射式加工装置におい
て、ワークを支持するパレットが加工室の側壁に形成さ
れているパレット挿入口を通して加工室に対して串刺し
状に挿入されるとともに、パレットの移動空間を密閉す
るように加工室の側壁に対して側方に延びるように搬送
室を形成するようにしたものである。
【0045】従ってこのような構成によれば、粉粒体噴
射式加工装置をほぼ完全密閉構造とすることが可能にな
り、外部への粉粒体の漏洩をなくすことによって、機構
部品の耐久性を改善し、作業者の安全を向上させること
が可能になる。
【0046】パレット挿入口がパレットの断面形状とほ
ぼ同じか僅かに大きな寸法に設定されるとともに、加工
室のパレット挿入口が形成されている両側の側壁間の距
離に対してパレットが十分に長い長さを有し、パレット
自体の断面に沿う外形形状によってパレット挿入口がほ
ぼ閉塞されるようにした構成によれば、加工室のパレッ
ト挿入口と搬送室との間の空間を搬送室内を移動するパ
レットそれ自身によって閉塞して遮断することが可能に
なる。
【0047】搬送室の両側から搬送室内に挿入されるベ
ルトにパレットの長さ方向の両端が連結され、該ベルト
によってパレットが搬送室内で移動されるようにした構
成によれば、パレットの駆動系を密閉空間の外側に配す
ることが可能になる。
【0048】パレット挿入口の外側にエアブローノズル
が配置され、加工室内に向けて空気が噴射されるように
した構成によれば、加工室から搬送室内への粉粒体の流
動を防止することが可能になる。
【0049】別の発明は、加工室内にノズルを配し、該
ノズルによってワークに粉粒体を噴射して加工を行なう
ようにした粉粒体噴射式加工装置において、加工室の上
部に揺動可能に取付けられているスイングダクトにノズ
ルが接続され、スイングダクトを通して外部から粉粒体
が供給されるとともに、スイングダクトが取付けられて
いる揺動可能な取付け板と加工室との間に蛇腹が取付け
られるようにしたものである。
【0050】従ってこのような構成によれば、加工室内
におけるノズルの移動を可能にするとともに、粉粒体を
加工室内に導入するための機構を密閉構造とすることが
可能になり、外部への粉粒体の漏洩が防止される。
【0051】取付け板が昇降自在な昇降板上の軸受けに
よって支軸を介して回動自在に支持されている構成によ
れば、スイングダクトが揺動動作のみならず上下方向の
運動をも行なうことが可能になる。
【0052】昇降板が直立するガイドによって昇降自在
に支持されるとともに、ばねによってその重量とほぼバ
ランスする付勢力で上方に押されている構成によれば、
スイングダクトを揺動可能に支持する昇降プレートに外
力が加わらなくなるとばねによって上方位置に復動され
るようになる。
【0053】さらに別の発明は、加工室内にノズルを配
し、該ノズルによってワークに粉粒体を噴射して加工を
行なうようにした粉粒体噴射式加工装置において、加工
室の側壁を貫通するアームの先端部によってノズルを支
持するとともに、加工室の外側においてアームの基端側
をアクチュエータの可動子と連結し、しかも可動子と連
結されているアームの基端部から加工室のアームの貫通
部分までを蛇腹で覆うようにしたものである。
【0054】従ってこのような構成によれば、ノズルを
往復動させるための駆動機構を加工室の外部に配するこ
とが可能になるとともに、駆動系が配されている部分と
加工室の内部とを蛇腹によって区画して密閉構造とする
ことが可能になる。
【0055】加工室の側壁のアームが貫通する部分にス
リーブが取付けられるとともに、アームの基端側に連結
用ブロックが取付けられ、スリーブと連結用ブロックと
の間に蛇腹が取付けられている構成によれば、スリーブ
と連結用ブロックとの間に取付けられている蛇腹によっ
て密閉構造を確保しながらしかもその外側に配されてい
るアクチュエータによってアームを介して加工室内でノ
ズルを往復運動させることが可能になる。
【0056】さらに別の発明は、複数の加工室を有し、
各加工室にノズルを配し、該ノズルによってワークに粉
粒体をそれぞれ噴射して加工を行なうようにした粉粒体
噴射式加工装置において、複数の加工室が一列に並んで
配されるとともに、複数の加工室を横切るように共通の
搬送室が設けられ、該搬送室を移動するパレットによっ
てワークが加工位置へ供給されるようにものである。
【0057】従ってこのような構成によれば、複数の加
工室によって順次異なる加工を連続的に行なうことが可
能になり、生産性および品質の向上を図ることが可能に
なる。
【0058】パレットによってワークが複数の加工室に
順次送られ、それぞれの加工室で順次加工が行なわれる
ようにした構成によれば、各加工室間の搬送を連続化お
よび自動化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉粒体噴射式加工装置を示す正面図である。
【図2】同加工装置の側断面図である。
【図3】加工室上部における粉粒体の供給のためのスイ
ングダクトの構造を示す縦断面図である。
【図4】同別の角度の縦断面図である。
【図5】ノズルを往復動運動させるための機構を示す要
部拡大縦断面図である。
【図6】変形例の加工装置を示す正面図である。
【符号の説明】
10‥‥加工室、11‥‥ノズル、12‥‥ホース、1
3‥‥ガイド、14、15‥‥整流板、16‥‥ジョイ
ント、20‥‥搬送室、21‥‥ローラ、22‥‥パレ
ット、23‥‥パレット挿入口(角穴)、24‥‥エア
ブローノズル、25‥‥ベルト、26‥‥駆動プーリ、
27‥‥案内プーリ、28‥‥ベースプレート、29‥
‥案内プーリ、30‥‥ベルトカバー、31‥‥側板、
32‥‥スリット、33‥‥エアブローノズル、34‥
‥ホッパ、35‥‥ジョイント、36‥‥架台、37‥
‥角穴、40‥‥天板、41‥‥ガイドロッド、42‥
‥ボールブッシュ、43‥‥昇降プレート(昇降板)、
44‥‥カラー、45‥‥圧縮コイルばね、48‥‥軸
受け、49‥‥スイングプレート、50‥‥支軸、51
‥‥スイングダクト、52‥‥開口、53‥‥接続金
具、54‥‥蛇腹、55‥‥接続金具、56‥‥ホー
ス、57‥‥Oリング、60‥‥アーム、61‥‥円形
孔、62‥‥スリーブ、63‥‥連結用ブロック、64
‥‥アクチュエータ、65‥‥可動子、66‥‥取付け
金具、67‥‥蛇腹、70‥‥ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 善哉 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工室内にノズルを配し、該ノズルによっ
    てワークに粉粒体を噴射して加工を行なうようにした粉
    粒体噴射式加工装置において、 前記ワークを支持するパレットが前記加工室の側壁に形
    成されているパレット挿入口を通して加工室に対して串
    刺し状に挿入されるとともに、前記パレットの移動空間
    を密閉するように前記加工室の側壁に対して側方に延び
    るように搬送室を形成するようにしたことを特徴とする
    粉粒体噴射式加工装置。
  2. 【請求項2】前記パレット挿入口が前記パレットの断面
    形状とほぼ同じか僅かに大きな寸法に設定されるととも
    に、前記加工室のパレット挿入口が形成されている両側
    の側壁間の距離に対して前記パレットが十分に長い長さ
    を有し、前記パレット自体の断面に沿う外形形状によっ
    て前記パレット挿入口がほぼ閉塞されることを特徴とす
    る請求項1に記載の粉粒体噴射式加工装置。
  3. 【請求項3】前記搬送室の両側から搬送室内に挿入され
    るベルトに前記パレットの長さ方向の両端が連結され、
    該ベルトによって前記パレットが前記搬送室内で移動さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体噴射式加
    工装置。
  4. 【請求項4】前記パレット挿入口の外側にエアブローノ
    ズルが配置され、加工室内に向けて空気が噴射されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の粉粒体噴射式加工装
    置。
  5. 【請求項5】加工室内にノズルを配し、該ノズルによっ
    てワークに粉粒体を噴射して加工を行なうようにした粉
    粒体噴射式加工装置において、 加工室の上部に揺動可能に取付けられているスイングダ
    クトに前記ノズルが接続され、前記スイングダクトを通
    して外部から粉粒体が供給されるとともに、 前記スイングダクトが取付けられている揺動可能な取付
    け板と前記加工室との間に蛇腹が取付けられていること
    を特徴とする粉粒体噴射式加工装置。
  6. 【請求項6】前記取付け板が昇降自在な昇降板上の軸受
    けによって支軸を介して回動自在に支持されていること
    を特徴とする請求項5に記載の粉粒体噴射式加工装置。
  7. 【請求項7】前記昇降板が直立するガイドによって昇降
    自在に支持されるとともに、ばねによってその重量とほ
    ぼバランスする付勢力で上方に押されていることを特徴
    とする請求項6に記載の粉粒体噴射式加工装置。
  8. 【請求項8】加工室内にノズルを配し、該ノズルによっ
    てワークに粉粒体を噴射して加工を行なうようにした粉
    粒体噴射式加工装置において、 前記加工室の側壁を貫通するアームの先端部によって前
    記ノズルを支持するとともに、 前記加工室の外側において前記アームの基端側をアクチ
    ュエータの可動子と連結し、 しかも前記可動子と連結されているアームの基端部から
    前記加工室のアームの貫通部分までを蛇腹で覆うように
    したことを特徴とする粉粒体噴射式加工装置。
  9. 【請求項9】前記加工室の側壁のアームが貫通する部分
    にスリーブが取付けられるとともに、前記アームの基端
    側に連結用ブロックが取付けられ、前記スリーブと前記
    連結用ブロックとの間に蛇腹が取付けられていることを
    特徴とする請求項8に記載の粉粒体噴射式加工装置。
  10. 【請求項10】複数の加工室を有し、各加工室にノズル
    を配し、該ノズルによってワークに粉粒体を噴射してそ
    れぞれ加工を行なうようにした粉粒体噴射式加工装置に
    おいて、 前記複数の加工室が一列に並んで配されるとともに、前
    記複数の加工室を横切るように共通の搬送室が設けら
    れ、該搬送室を移動するパレットによってワークが加工
    位置へ供給されることを特徴とする粉粒体噴射式加工装
    置。
  11. 【請求項11】前記パレットによってワークが前記複数
    の加工室に順次送られ、それぞれの加工室で順次加工が
    行なわれることを特徴とする請求項10に記載の粉粒体
    噴射式加工装置。
JP34336497A 1997-12-12 1997-12-12 粉粒体噴射式加工装置 Pending JPH11170172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34336497A JPH11170172A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 粉粒体噴射式加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34336497A JPH11170172A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 粉粒体噴射式加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11170172A true JPH11170172A (ja) 1999-06-29

Family

ID=18360955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34336497A Pending JPH11170172A (ja) 1997-12-12 1997-12-12 粉粒体噴射式加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11170172A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463383B1 (ko) * 2003-01-03 2004-12-30 송우용 샌딩머신
JP2011125978A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ショットピーニング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100463383B1 (ko) * 2003-01-03 2004-12-30 송우용 샌딩머신
JP2011125978A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ショットピーニング装置
US8820131B2 (en) 2009-12-18 2014-09-02 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Shot peening apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5742851B2 (ja) ショット処理装置
JP2012101304A (ja) ショット処理装置
KR101600971B1 (ko) 표면 처리 장치
US4723505A (en) Powder booth
KR940001615B1 (ko) 분말 용착장치
CN103958128A (zh) 喷丸处理装置
US5156257A (en) Woodworking machine, such as a traversing sanding machine
CN109701797B (zh) 预涂底漆生产线
KR101571646B1 (ko) 비접촉방식에 의한 김 공급장치
JPH11170172A (ja) 粉粒体噴射式加工装置
JPH11507599A (ja) 壁面清掃用ブラスト装置
US7063593B2 (en) Apparatus and process for surface treating interior of workpiece
US5228919A (en) Paint spray system
JP2020082074A (ja) 加圧水洗浄装置
US20230356359A1 (en) Blast Machine and Method for Operating a Blast Machine
JP2001212761A (ja) エアレーション式ホッパー一体型ブラストガンおよび同ブラストガンを備えた縦型ブラスト加工装置
JPH09141463A (ja) 熱切断加工機の搬出装置
CN111992407B (zh) 超长立体式锌铝合金铸件喷塑涂装流水线及其加工方法
JP3179338B2 (ja) ブラスト加工装置
KR102053583B1 (ko) 카메라모듈 세정장치
JPH0973993A (ja) 除電方法及びその装置
JPH04343669A (ja) 微粉体噴射加工処理装置
JPH06151484A (ja) リードフレーム上に形成された樹脂モールド部のバリ取り装置
CN218747123U (zh) 一种滚轴输送自动喷砂机
CA3125952A1 (en) Abrasive blast treatment machine for surfaces of large-scale workpieces