JPH11170057A - 移動式電気抵抗溶接装置 - Google Patents
移動式電気抵抗溶接装置Info
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- JPH11170057A JPH11170057A JP34154897A JP34154897A JPH11170057A JP H11170057 A JPH11170057 A JP H11170057A JP 34154897 A JP34154897 A JP 34154897A JP 34154897 A JP34154897 A JP 34154897A JP H11170057 A JPH11170057 A JP H11170057A
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Abstract
付与の安定化、溶接走行の安定化を図る。 【解決手段】 被溶接シート2の溶接線に沿って張設さ
れたワイヤー等の紐状体6に、溶接電極11を備えた溶
接装置本体8に伸縮機構を介して支持されたガイド車輪
23を押し当てることにより、該紐状体を反力体として
溶接電極に押し付け力を付与しながら溶接装置本体を走
行させ、抵抗溶接を行う。また、紐状体をチェーン7と
し、かつガイド車輪をチェーンと適合する駆動スプロケ
ット24とすることで、立向き溶接時における装置本体
の保持と全姿勢溶接を可能とする。 【効果】 軽量、コンパクトな装置で適正な加圧力の付
与、および全姿勢抵抗溶接時の溶接装置の保持、安定走
行を可能とする。
Description
物、橋梁、各種プラント等の金属構造物の防食や海洋生
物の付着防止のため、耐食性・防汚性に優れた薄金属シ
ートを金属構造物の表面に溶接被覆する装置、あるいは
LNGなどの地下式低温貯蔵タンクに用いられる薄板金
属によるメンブレン構造のへり継手溶接、または建築物
等の金属防水屋根のへり継手溶接など薄板金属を用いる
構造物の溶接装置に関する。
学薬品タンク等の腐食環境の厳しいところや、海洋生物
の付着環境下で用いられる金属構造物は従来の塗装に変
えて、メンテナンスフリーで長期に亙って耐食性・防汚
性を維持できる金属ライニング法が採用されてきてい
る。この金属ライニング法は、例えばステンレス、チタ
ン、モネル、銅、およびこれらの合金の薄板を単独また
は普通鋼とクラッド鋼としたものを金属構造物の表面に
貼り付け被覆するものである。
近年、他の溶接法に比して残留応力、溶接歪が小さく、
かつ高能率な電気抵抗溶接法が用いられてきている。こ
の電気抵抗溶接法は種々の形式があるが、気密性を要求
される場合は回転可能な一対の電極輪の聞に被溶接物を
締着させ、前記電極輪に電流を流すと同時に電極輪を回
転させ被溶接物相互の接触面に生ずる電気抵抗熱によ
り、被溶接物を溶接させる方式がとられる。
厚金属基材表面に薄金属シートを重ねて抵抗溶接する場
合は、インダイレクト通電方式(シリーズ通電方式)が
用いられ、薄金属シート同士のへり継手を抵抗溶接する
場合はダイレクト通電方式が用いられる。
式)では図7(a)に示すように、薄金属シート2表面
に対して直角方向に電極輪11を加圧する必要がある。
一方、ダイレクト通電方式では図7(b)に示すよう
に、薄金属シート2を相互に折り曲げ加工を行い、その
立ち上り部3を一対の電極輪11で挟圧することにより
溶接部に加圧力を与えることができる。
物の溶接装置としては、溶接ヘッドを被溶接構造物に沿
って伴走させる移動式電気抵抗溶接装置を用いると能率
的である。例えば、インダイレクト通電方式の場合、図
6に示すようにアーク溶接等で用いられる型鋼からなる
ガイドレール走行方式の自走式溶接装置を利用して、該
自走式溶接装置に回転電極11および電極加圧機構36
を設けたインダイレクト通電電気抵抗溶接装置の構成が
考えられる。この場合、溶接装置本体8はガイドレール
37を挟んだ駆動輪33で走行し、抵抗溶接時の被溶接
部の加圧反力はガイドレール37の剛性により受け持つ
ことになる。
移動式電気抵抗溶接装置は、インダイレクト通電方式の
場合、被溶接線に沿って長尺で剛性のあるラック式の走
行ガイドレールを設けて、この走行ガイドレール上を走
行しながら被溶接面に加圧力を加えながら抵抗溶接を連
続的に行う。走行ガイドレールは抵抗溶接機の走行およ
び抵抗溶接に必要な加圧力の反力を支持する必要がある
ため、大がかりな装置となってしまう課題があった。ま
た、現地溶接では上向き、立向き等種々の姿勢で溶接す
る必要があるがこの場合、前記の走行ガイドレールは重
いため設置がさらに困難になる問題があった。
等の金属薄板の溶接に適用されるダイレクト通電方式の
場合、溶接しようとする相互の金属薄板端部に折り曲げ
加工を行い、そのへり継手立上がり部を一対の電極輪で
挟圧することにより被溶接面に加圧力を加えながら溶接
装置を走行させるため、このへり継手立上がり部をガイ
ドレールに利用することができ、別置きの走行ガイドレ
ールを不要にできる。
置の自重を被溶接物が支持するため問題ないが、上向
き、立向きの溶接姿勢の場合はへり継手立上がり部の挟
圧のみでは、特に立向き溶接姿勢の場合、溶接装置の走
行駆動力は挟圧した一対以上の駆動輪と被溶接物との点
接触部での摩擦力によるため、十分な駆動力を発生させ
ることができず、また、溶接装置自重の支持が困難なた
め別に前記と同様な走行ガイドレールが必要であった。
に改良して極めて簡単な構成で、ライニング用薄金属シ
ートやメンブレン式貯槽部材、薄板金属屋根材の被覆溶
接において、種々の姿勢で作業性よく安定的に抵抗溶接
するための移動式溶接装置を提供するものである。
おりである。被溶接シートの被溶接線に沿って張設され
た紐状体に、走行車輪と溶接電極を傭えた溶接装置本体
に溶接時の走行姿勢を保持する伸縮手段Aで支持された
ガイド車輪が押し当て回転可能に当接され、前記溶接電
極は伸縮手段Bを介して溶接装置本体に支持されて押し
付け力を調節可能にされており、被溶接シートに伸縮手
段Bで溶接電極を所要の押し付け力を加えながら前記張
設された紐状体を反力体とし、かつ走行方向をガイドし
ながら溶接装置本体を走行させることを特徴とする移動
式電気抵抗溶接装置である。なお、被溶接線に沿って張
設した紐状体をチェーンとし、ガイド車輪を該チェーン
に適合する駆動スプロケットとして、縦向きにおける溶
接装置本体の位置保持と全姿勢溶接を可能とすることに
してもよい。また、溶接電極として抵抗溶接用の回転電
極を用いることができる。
物の電極部の接触状態が品質に影響するため適正な加圧
力を加えながら通電する必要がある。ダイレクト通電方
式では図7(b)に示すように、薄金属シート相互に折
り曲げ加工した垂直の立ち上り部3を一対の電極輪11
で挟圧することにより、被溶接部に加圧力を与えること
ができる。加圧手段とそのときに発生する反力は溶接装
置フレームの内力で支持することが可能であるため、あ
まり問題にはならない。しかし、インダイレクト通電方
式では、被溶接部に安定的に加圧力を加える手段と発生
する反力を受け持つ手段が必要となる。
本体に被溶接部に対して押し付け力を調節可能とした伸
縮手段Bを介して溶接電極を設け、溶接時の適正な電極
加圧力を与えることとし、その加圧反力は両端を被溶接
物に固定して張設した可撓性のあるワイヤーあるいはチ
ェーンからなる紐状体を使用し、これに押し当てたガイ
ド車輪により受けるようにした。
明における溶接装置の走行手段を、被溶接線に沿って張
設した紐状体をチェーンとし、該チェーンに適合するガ
イド車輪をモータとウォームギヤ等の減速機で回転する
駆動スプロケットとして走行および停止時の位置を保持
可能とし、特に立向き溶接時における溶接装置本体の位
置保持と全姿勢溶接を可能としたものである。
えるのみでインダイレクト通電方式、ダイレクト通電方
式のいずれにも適用できる。なお、本発明における溶接
電極は、抵抗溶接用の回転電極を用いるのが望ましい。
施例について説明する。図1、図2、図3は第1発明の
要旨を具備したインダイレクト通電方式の場合の移動式
電気抵抗溶接装置の実施例を示すものである。
全体構成を示しており、厚金属基材1の表面に重ねた薄
金属シート2と、該厚金属基材1の溶接線部両端に設け
た止め金具4の間でワイヤー長調節装置5を介して張ら
れたワイヤー6と、移動式溶接装置8、溶接制御装置
9、および移動式溶接装置8と溶接制御装置9間を接続
する給電および制御ケーブル10とで構成されている。
に、一対の回転電極11が回動軸12を介して電気的に
絶縁された状態で回動自在に加圧アーム13に取り付け
られており、該加圧アーム13の端部には連結ピン14
を介して取り付けられているねじ部を有するガイドロッ
ド15の頭部が遊挿されている。該ガイドロッド15に
はコイルばね16、調節ナット17が装着されている。
は、加圧アーム13に付勢されていることによって、回
転電極11を薄金属シート2に押しつける方向に働く。
この弾発力の反力は、移動式溶接装置8を薄金属シート
2から離れる方向に作用する。一方、移動式溶接装置8
のフレーム18には、該フレームに軸装されたリンク1
9、20、21を介してリンク21の先端部のピン22
に遊挿された溝付きガイド車輪23が取り付けられてい
る。該溝付きガイド車輪23は、リンク19に調節ねじ
を有するロッド25がコイルばね26を介して挿通され
ており、調節ナット27により、ワイヤー6に弾発裡に
当接されている。
発力をコイルばね16の弾発力よりも大きくすることに
よって、前記の反力を支持することができ、結果的に回
転電極11と薄金属シート2の間に加圧力が与えられる
ことになる。これらは図7(a)に示したインダイレク
ト通電方式の場合と回転電極11と金属シート2との位
置関係が同様の構成となっている。
で、一対の回転電極11の間に溶接トランス31から摺
動的に接続された溶接ケーブル32を通り溶接電流が供
給され、さらにフレーム18に軸装された駆動輪33は
モーター34の駆動により駆動軸30を介して薄金属シ
ート2表面を回動し、移動式溶接装置8が走行すること
により、安定な溶接が行われる。
溶接姿勢が上向きの場合を図3に示すように、コイルば
ね26の弾発力を調節ナット27により、回転電極11
の加圧反力に加えて移動式溶接装置8の自重分を支持で
きるように調節することによって、安定した溶接が可能
となる。
もので、ダイレクト通電方式で溶接姿勢が立向きの場合
の電気抵抗溶接装置の実施例を示すものである。図4は
本発明の移動式電気抵抗溶接装置の全体構成を示してお
り、図1に示した第1発明と同様に、厚金属基材1と薄
金属シート2と、該厚金属基材1の溶接線部両端に設け
た止め金具4の間でチェーン長調節装置5を介して張ら
れたチェーン7と、移動式溶接装置8、溶接制御装置
9、および移動式溶接装置8と溶接制御装置9間を接続
する給電および制御ケーブル10とで構成されている。
一対の回転電極11が薄金属シート2の垂立縁3を挟持
押圧する加圧機構となっており、図7(b)に示したダ
イレクト通電方式の場合と回転電極11と薄金属シート
2の垂立縁3との位置関係が同様の構成となっている。
この場合回転電極11の加圧反力は、移動式溶接装置8
のフレーム18内で支持できる。
て説明する。移動式溶接装置8のフレーム18に軸装さ
れたリンク19、20、21を介してリンク21の先端
部の回動軸22に軸装されたチェーンスプロケット24
が取り付けられている。該チェーンスプロケット24
は、走行駆動モータ34とチェーンスプロケット28、
29およびチェーン30を介して回転駆動される。さら
に、該チェーンスプロケット24にはチェーン7がリン
ク19に調節ねじを有するロッド25がコイルばね26
を介して挿通されており、調節ナット27により、チェ
ーン7に弾発裡に当接されている。これら構成により、
立向きの溶接姿勢においても、コイルばね26の弾発力
が付与された状態のチェーンスプロケット24とチェー
ン7との噛み合いにより、移動式溶接装置8を引き上げ
る十分な駆動力を付与することができ、安定な溶接走行
がなされる。
溶接シートの被溶接線に沿って張設された紐状体に、走
行車輪と溶接電極を備えた溶接装置本体に溶接時の走行
姿勢を保持する伸縮手段Aで支持されたガイド車輪が押
し当て回転可能に当接され、前記溶接電極は伸縮手段B
を介して溶接装置本体に支持されて押し付け力を調節可
能にされており、被溶接シートに伸縮手段Bで溶接電極
を所要の押し付け力を加えながら前記張設された紐状体
を反力体とし、かつ走行方向をガイドしながら溶接装置
本体を走行させることとしているため、被溶接物に対す
る適正な加圧力が付与でき、かつ軽量でコンパクトな紐
状体を反力体としているので高能率で安定的な抵抗溶接
を行うことができる。また、被溶接線に沿って張設した
紐状体をチェーンとし、ガイド車輪を該チェーンに適合
する駆動スプロケットとして、立向きにおける溶接装置
本体の位置保持と全姿勢溶接を可能とすることができ
る。
式による移動式電気抵抗溶接装置全体構成図。
溶接装置詳細図。
電気抵抗溶接装置の配置図。
の移動式電気抵抗溶接装置を適用した実施例の全体構成
図。
ケットを組み合せた走行機構とした移動式抵抗溶接装置
詳細図。
説明図、(b)ダイレクト通電方式の抵抗溶接原理説明
図。
ケット 25 ロッド 26 コイルばね 27 調節ナット 28,29 チェーン
スプロケット 30 チェーン 31 溶接トランス 32 溶接ケーブル 33 駆動輪 34 モーター 35 駆動軸 36 電極加圧機構 37 ガイドレール
Claims (2)
- 【請求項1】 被溶接シートの被溶接線に沿って張設さ
れた紐状体に、走行車輪と溶接電極を備えた溶接装置本
体に溶接時の走行姿勢を保持する伸縮手段Aで支持され
たガイド車輪が押し当て回転可能に当接され、前記溶接
電極は伸縮手段Bを介して溶接装置本体に支持されて押
し付け力を調節可能にされており、被溶接シートに伸縮
手段Bで溶接電極を所要の押し付け力を加えながら前記
張設された紐状体を反力体とし、かつ走行方向をガイド
しながら溶接装置本体を走行させることを特徴とする移
動式電気抵抗溶接装置。 - 【請求項2】 被溶接線に沿って張設した紐状体をチェ
ーンとし、ガイド車輪を該チェーンに適合する駆動スプ
ロケットとした請求項1記載の移動式電気抵抗溶接装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34154897A JP3673382B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 移動式電気抵抗溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34154897A JP3673382B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 移動式電気抵抗溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11170057A true JPH11170057A (ja) | 1999-06-29 |
JP3673382B2 JP3673382B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=18346928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34154897A Expired - Lifetime JP3673382B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 移動式電気抵抗溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3673382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014512002A (ja) * | 2011-03-30 | 2014-05-19 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 自己充足型緊急時用使用済燃料プール冷却システム |
CN113858630A (zh) * | 2021-11-24 | 2021-12-31 | 国家高速列车青岛技术创新中心 | 一种金属/塑料搭接电阻滚焊装置及方法 |
CN114260538A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-04-01 | 徐州先临三维云打印技术有限公司 | 一种基于重量反馈原理的电子产品配件制造装置 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP34154897A patent/JP3673382B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014512002A (ja) * | 2011-03-30 | 2014-05-19 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 自己充足型緊急時用使用済燃料プール冷却システム |
US9847148B2 (en) | 2011-03-30 | 2017-12-19 | Westinghouse Electric Company Llc | Self-contained emergency spent nuclear fuel pool cooling system |
CN113858630A (zh) * | 2021-11-24 | 2021-12-31 | 国家高速列车青岛技术创新中心 | 一种金属/塑料搭接电阻滚焊装置及方法 |
CN113858630B (zh) * | 2021-11-24 | 2024-03-22 | 国家高速列车青岛技术创新中心 | 一种金属/塑料搭接电阻滚焊装置及方法 |
CN114260538A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-04-01 | 徐州先临三维云打印技术有限公司 | 一种基于重量反馈原理的电子产品配件制造装置 |
CN114260538B (zh) * | 2021-12-27 | 2023-07-14 | 佛山市益芯源电子科技有限公司 | 一种基于重量反馈原理的电子产品配件制造装置 |
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---|---|
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