JPH11170000A - 鍛造プレス機のフィンガ装置 - Google Patents

鍛造プレス機のフィンガ装置

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JPH11170000A
JPH11170000A JP34282697A JP34282697A JPH11170000A JP H11170000 A JPH11170000 A JP H11170000A JP 34282697 A JP34282697 A JP 34282697A JP 34282697 A JP34282697 A JP 34282697A JP H11170000 A JPH11170000 A JP H11170000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍛造プレス機Aの最終工程P5 から製品及び
外バリを正確に挟持して所要位置に排出する。 【解決手段】 各金型間にトランスファフィード装置の
フィンガbにより素材を順送りして鍛造プレス成形す
る。フィンガbは製品取出爪2、3及び外バリ取出爪4
を有し、外バリ取出爪4はばね5aで進退可能である。
最終プレス工程において、製品a5 をその取出爪2、3
で挟持し、外バリa’はその取出爪4で挟持する。この
外バリa’の挟持は、取出爪4が弾力をもって進退する
ため、外バリa’の大きさの変化に対応し、センターズ
レも生じにくい。このため、外バリの排出を正確に行い
得る。また、弾力をもった挟持は、製品と外バリを同時
に挟持して別々に排出する際にも有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トランスファフ
ィード装置付鍛造プレス機における製品・バリ取出用フ
ィンガ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トランスファフィード装置付鍛造プレス
機Aは、例えば、実公平6−14916号公報(公報
1)、特公昭62−27895号公報(公報2)等に示
され、図1、図2を参照して説明すると、所要数の上下
金型P1 …P5 、Q1 …Q5 を備え、トランスファフィ
ード装置Bの上下左右及び前後に動くビームFのフィン
ガbで被加工物aを挾む動作と離す動作を繰り返すこと
により、被加工物aを、各金型P1 、Q1 ……P5 、Q
5 間に順々に移行させて、プレス加工をする。
【0003】この鍛造プレス加工において、熱間鍛造で
は、プレスの下死点にて無限大の加圧力が発生するた
め、その加圧力による過大負荷の鍛造プレス本体への影
響を減少させて、機械本体と金型を保護するため、製品
の外周部に外バリ、内周部に内バリが成形されるのが一
般的である。その内バリについては、下金型の中央穴か
らシュートを介して機外に簡単に排出することができる
が(後述の実施例参照)、外バリについてはその排出が
容易ではなく、従来から、上記フィンガb等によって、
その外バリの排出と製品の排出(取出)を行っている。
【0004】そのフィンガ装置は、上記両公報等に示さ
れるように、上記ビームFに外バリ取出爪と製品取出爪
を設け、その両爪で製品又は外バリを挟持し、又は受取
って機外に搬送し、その両爪を開放等することにより排
出している(取出している)。
【0005】すなわち、公報1の技術は、最終プレス加
工P5 において、製品が下金型に載置されるとともに、
外バリは上金型(パンチ)と同時に上昇し、フィンガb
のバリ受けプレート(外バリ取出爪)及び製品取出爪が
下金型と上金型の間に位置した後、外バリを、ストリッ
パープレート(ノックアウト)で上金型から剥して落下
させ、前記バリ受けプレートで受けるとともに、製品取
出爪で製品を挟む。この状態で搬送し、その搬送途中
で、スクレーパにより外バリをすくって排出シュートに
送り込んで機外に排出し、搬送終端(ビームFの左右動
ストローク:リターン・アドバンスストロークの端)に
おいて、製品取出爪を開き、製品をシュートに送り込
む。
【0006】公報2の技術は、最終プレス加工P5 にお
いて、下金型に載置された製品を製品取出爪により挟持
するとともに、さらに下位の下金型上にある外バリを外
バリ取出爪ですくい、その状態で搬送する。その搬送終
端付近で、両爪を回転させて、製品と外バリを別々のシ
ュートに送り込む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報1記載の技術
では、途中で外バリ排出を行い、さらに移動して製品を
取出すため、ビームFの左右動ストロークが長く必要で
ある。その左右動のストロークが長くなれば、各金型P
1 …P5 、Q1 …Q5 の間隔も広くなって鍛造プレス機
Aの横幅も長くなる。この横幅が長くなることは、プレ
ス圧に耐え得る剛性を確保するために鍛造プレス機Aを
大型化せねばならず、経済的でない。
【0008】また、外バリをストリッパープレートで落
下させて、バリ受けプレートで外バリを受けるには、送
り中央線上に正確に下方に落下させなければならない。
一定の動きのスクレーパにより、外バリをすくって自重
落下によりシュートに排出するためには、外バリが所要
位置にないと、シュートにうまく落下しないからであ
る。
【0009】上記公報2記載の技術では、外バリ取出爪
で外バリをすくい上げているが、そのとき、外バリの大
きさの不揃い、外バリ取出爪表面と外バリ間の接触抵抗
等の差により、外バリ取出爪の所要位置に外バリが載置
されるとはかぎらず、逆に、所要位置から大きくズレる
場合が多い。大きくズレると、外バリ取出爪が開放して
も、外バリが落下しなかったり、落下しても、排出シュ
ート上に落下しない場合がある。外バリが落下しなかっ
たり、排出シュート上に落下しないと、運転停止を招
く。
【0010】また、上記外バリ取出爪上の外バリのズレ
を防ぐために、各外バリの大きさに対応した外バリ取出
爪上の位置に当て金を取付け、この当て金で所要大きさ
の外バリを位置決めすることもなされている。しかし、
被加工物(ビレット)aの大きさが当初からバラツイた
り、加熱温度の相違などによって外バリの大きさがバラ
ツイたり、初期運転状態から連続運転へ移行する際のな
じみや金型潤滑性能の変化などにより、外バリの大きさ
は変化する場合が多い。外バリが所要より大きくなれ
ば、当て金は位置が固定のため、当て金によって外バリ
は変形することとなる。その変形は、一般に折れ曲がっ
て外バリ形状の不揃いで嵩高くなり、スクラップ処理時
の搬送効率の劣化を招く。
【0011】この発明は、上記の実情の下、外バリを正
確に挟持して所要位置に排出し得るようにすることを課
題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、金型から製品及び外バリを取出爪でそ
れぞれ取出す上述の鍛造プレス機のフィンガ装置におい
て、上記製品及び外バリを取出すフィンガはその製品を
挟持して取出す製品取出爪を有するとともに、外バリを
挟持して取出す外バリ取出爪を有し、この外バリ取出爪
が外バリの大きさに応じて挟持方向に進退可能であるも
のとしたのである。
【0013】このように、外バリをその取出爪によって
挟持するため、その取出しも安定し、また、その外バリ
取出爪が挟持方向に進退可能であるため、外バリの大き
さ変化にその進退によって円滑に対応して挟持すること
ができ、かつ、外バリもそのセンターが大きくズレるこ
となく挟持される。このため、外バリの排出も正確に行
い得る。
【0014】このとき、外バリ取出爪が弾力をもって上
記挟持方向に進退可能であれば、外バリの大きさに対応
して外バリ取出爪が自在に進退し、構造を簡単にして外
バリを正確に挟持し得る。
【0015】また、この発明は、外バリ取出爪が挟持方
向に進退可能であることから、製品を解放(落下)する
ために、フィンガを開いても、その開きに応じて外バリ
取出爪を進行させれば、外バリを挟持しつづけ得ること
に着目し、外バリ取出爪と製品取出爪により外バリと製
品を同時に挟持して、まず、製品取出爪を開いて製品を
落下させて取出すとともに、その製品取出爪の開きに対
応して、外バリ取出爪を進行させて外バリの挟持状態を
維持し、製品が落下した後、さらに、外バリ取出爪を開
いて外バリを落下させて取出すようにしたのである。
【0016】このようにすれば、上述の公報1、2に記
載のごとく、製品と外バリを同時に金型から持ち上げた
際、外バリをノックアウトして排出したり、取出爪を回
転させて排出する必要もなく、作用も簡単かつ円滑にな
る。このとき、上述のように、弾力をもった進退可能な
外バリ取出爪の挟持であると、製品取出爪の開きに対応
した進行も自ずと行われて、そのセンターズレも少なく
挟持されて正確に排出されるため、その個別的な排出が
確実に区切られて行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】上記外バリ取出爪の具体的な態様
としては、その外バリ取出爪は、上記製品取出爪に上記
挟持方向に移動自在に取付けられて、上記弾力はばねに
より付与されている構成を採用し得る。
【0018】また、上記製品取出爪の下側に外バリ受け
爪を設けた構成とすることができ、このようにすれば、
外バリ受け爪で下方への落下を防止することとなるた
め、外バリ取出爪による外バリの挟持が安定する。
【0019】さらに、上記外バリ取出爪にはその進退を
検出するスイッチを設け、このスイッチにより、外バリ
取出爪による外バリの挟持の有無を検出するようにし得
る。このようにすれば、製品と外バリをフィンガの別々
の動作で取出す際(実施例参照)、その外バリの挟持を
単独で検出し得る。
【0020】
【実施例】図1は一実施例の概略一部切断平面図、図2
は同実施例の概略一部切断正面図、図3はフィンガ部の
斜視図、図4は同切断正面図及び切断要部平面図、図5
及び図6は作用説明用拡大図、図7乃至図10は同実施
例の鍛造作用説明図、図11乃至図14は他の各実施例
の作用説明図等である。
【0021】この実施例のトランスファフィード装置B
付の鍛造プレス機Aは、上述のように、5個の上下金型
1 〜P5 、Q1 〜Q5 を備え、トランスファフィード
装置Bの上下左右及び前後に動くビームFのフィンガb
で被加工物(ビレット)aを挾む動作と離す動作を繰り
返すことにより、被加工物aを、各金型P1 、Q1 ……
5 、Q5 間に順々に移行させて、プレス加工をする。
以下、上金型P1 〜P5 の下降位置をプレス(工程)位
置として、P1 〜P5 で示す。
【0022】このような鍛造プレス機Aにおいて、この
発明は、上記プレス位置P5 から製品・外バリの取出し
を行なうフィンガbをなす部分が特徴であり、図3、4
に示すように、ビームFにフィンガ受金具1が設けら
れ、この受金具1に、製品取出爪の上爪2と下爪3がボ
ルト止めされている。この上下爪2、3の一方は、省略
し得る。製品取出用上爪2はその先端中央から後方に溝
4aが形成されて、この溝4aに外バリ取出爪4が移動
自在に嵌まって、前後に移動する。
【0023】また、製品取出用上爪2にはばね5a内蔵
のシリンダ5が設けられており、このシリンダ5の出没
ロッド6に前記外バリ取出爪4が固着されている。ばね
5aは調整ねじ7により進退する受け8によって一端を
支持されて、常時ピストンをシリンダ5の前端に位置
(鎖線の状態)しており、調整ねじ7によるばね受け8
の位置によって、外バリ取出爪4の進退方向の弾力が設
定される。
【0024】上記フィンガ受金具1は、図4に示すよう
に、その支軸31がビームF内に入り込んで、ケース3
2を介して支持筒33に前後にのみ移動可能に支持され
ている。ケース32と支軸31の間にはばね34が介在
されて、このばね34により、支軸31、すなわち各爪
2、3、4が図4において右方に付勢されている。支持
筒33とケース32の嵌まり位置は押しねじ35と引き
ねじ36によって調整される。図中、31aはスプライ
ン軸であって、ケース32のスプライン部32aと摺動
して、支軸31のガイドをなす。
【0025】フィンガ受金具1の支軸31の後端には作
動片37がナット38で固着されており、この作動片3
7にケース32に設けた近接スイッチ39が対向してい
る。その対向距離はねじ39aのねじ込み量で調整さ
れ、近接スイッチ39は、作動片37の所要の遠近位置
で、オン又はオフし、取出爪2、3、4が製品a5 又は
外バリa’を挟持(当接)して後退すると、その後退に
よる作動片37の一定長さの離反により、オフ又はオン
して、製品a5 又は外バリa’の挟持を検出する。すな
わち、ビームFがビレットa1 …、外バリa’の挟持作
用を行っても、その挟持をミスすれば、スイッチ39が
作動せずに、そのミスを検出し得る。
【0026】なお、他のフィンガb(図1において、P
0 〜P4 に対応するフィンガb)は、従来と同様の構
成、すなわち、図3、4において、外バリ取出爪4等の
外バリa’を挟持する機構を除いた構成である。
【0027】このような構成のフィンガ装置を有するト
ランスファフィード装置Bは、図示しないビレット供給
装置により、インダクションヒータからのビレットaが
鍛造プレス機Aの前位置P0 にプレス動作に対応して送
り込まれ、そのビレットaがトランスファフィード装置
Bにより、各フィンガbを介して各プレス位置P1 〜P
5 に順々に送られて、製品a5 とされる。すなわち、図
9に示すように、前位置P0 のビレットaは、第1プレ
ス位置P1 位置でツブシ加工、第2プレス位置P2 で荒
仕上げ加工、第3プレス位置P3 で成形加工、第4プレ
ス位置P4 で精密仕上げ加工、第5プレス位置P5 で外
バリa’の抜き加工又は内バリa”の抜き加工がなされ
る。
【0028】このとき、後述の製品a5 と外バリa’、
内バリa”の排出を交互に行うために、図10(a)乃
至(f)に示すように、2回のプレス作用毎にビレット
aが前位置P0 に送り込まれる。すなわち、同図(a)
では、ビレットaが前位置P0 に送り込まれるととも
に、第2、第4のプレス加工品a2 、a4 が突き上げ棒
eにより、金型Q2 、Q4 から離され、その状態のビレ
ットa及び加工品a2 、a4 がフィンガbに挾持され
て、同図(b)のごとく次のプレス工程に移行する。移
行すれば、同図(c)のごとく、プレス加工がされたの
ち、同図(d)のごとく、突き上げ棒e等により、各加
工品a1 、a3 、a5 が金型Q1 、Q3 、Q5 から離さ
れる。このとき、第5工程P5 の金型Q5 では、図5に
示すごとく、内側金型q1 が上昇して最終加工品a5
なわち製品a5 を突き上げる。
【0029】この突き上げ状態の加工品a1 、a3 、a
5 が図5のごとくフィンガbに挾持されて、図10
(e)のごとく次のプレス工程及び後述の製品排出工程
に移行されるとともに、ビレットaが前位置P0 に送り
込まれる。加工品a1 、a3 が移行すれば、同図(f)
のごとく、プレス加工がされたのち、同図(a)のごと
く、各加工品a2 、a4 が金型Q2 、Q4 から離され
る。このとき、図6に示すごとく、第5工程P5 の金型
5 では、外側金型q2 が上昇して外バリa’を突き上
げる。この突き上げ状態の加工品a2 、a4 及びビレッ
トaがその取出爪2、3に挾持されるとともに、外バリ
a’が取出爪4により挟持されて、次のプレス工程及び
後述のバリ排出工程並びに第1プレス位置P1 に移行さ
れる。以上の作用が繰り返されて、鍛造プレス加工が連
続的に行われる。
【0030】なお、外バリa’と内バリa”は2回のプ
レス作用のどちらか一方において抜き加工、すなわち交
互に抜き加工され、内バリa”は金型Q5 の中央の穴q
を通って後述の排出シュート22に至る。また、外側金
型q2 の上面には爪2、3が入り得るスリットcが形成
されて、図6(c)に示すように、下爪3は外バリa’
の下方にスムーズに入り得る。このため、取出爪4で外
バリa’を挟持した際、下爪3が外バリa’の受け爪と
なる。
【0031】つぎに、製品a5 及びバリa’、a”の排
出構造について、図2、図7、図8に基づき説明する
と、第5プレス工程P5 の金型Q5 に隣接して、製品a
5 の排出(取出)シュート10、外バリa’の排出シュ
ート21、内バリa”の排出シュート22が上下方向に
重ねて設けられており、内バリ排出シュート22は、金
型Q5 の中央穴qに連結されて、打抜かれた内バリa”
が穴qを通って滑り落ち、ベルトコンベアC3 などに移
される。
【0032】外バリ排出シュート21の上端にはL字状
の駆動用第1リンク11がその中程で揺動自在に設けら
れており、このリンク11の一端にエアシリンダ14、
他端に第1リンク12が連結され、この第2リンク12
の他端に、金型Q5 の近傍で揺動自在の第3リンク13
が連結されている。このため、エアシリンダ14のロッ
ド伸縮により、図7、図8に示すように、各リンク1
1、12、13の二態様がなされる。エアシリンダ14
に代えて、油圧シリンダ、サーボモータ駆動のボールね
じ機構等を採用し得る。
【0033】第1リンク11にはバリ排出板15が一体
に固着されており、エアシリンダ14のロッド伸長時、
図8に示すように、この排出板15はフィンガbの運び
出し位置(水平位置)Dの下方に位置して、フィンガb
が開くことにより、下爪3又は外バリ取出爪4から離さ
れた外バリa’を受けて排出シュート21に導く。排出
シュート21を滑った外バリa’はコンベアC1 上に至
って所要位置に運ばれる。排出板15の下面には、第1
リンク11の揺動軸(回転軸)に向かって延びる板(傾
斜板)16が設けられており、この傾斜板16により、
後述の製品a5がその揺動軸部に当たるなどして閊える
現象が阻止される。
【0034】第3リンク13の揺動点には、リンク13
と一体の製品載置板17が設けられており、エアシリン
ダ14のロッド収縮時、図7に示すように、この載置板
17は、フィンガbの運び出し位置Dに水平に位置し
て、フィンガbの挟んだ製品a5 が落下することなく載
置される。この状態で、エアシリンダ14のロッドが伸
長すると、図8に示すように、載置板17は下方に揺動
して傾斜し、その揺動につれて製品a5 は載置板17、
シュート10を滑ってベルトコンベアC2 上に至り、所
要の位置に送られる。このように、製品a5 は、空間を
落下することなく、滑ってコンベアC2 上に至るため、
打痕傷が生じる恐れは極めて少ない。
【0035】上記エアシリンダ14のロッド収縮は、図
10(d)の作用時になされ、同ロッド伸長は、同図
(f)の作用時になされる。そのロッド収縮時、図7に
示すように、排出板15が立ち上がるため、その上の外
バリa’は確実に排出シュート21上に送り出される。
【0036】前記実施例は、製品a5 と外バリa’とを
ビームFの前後動毎に交互に排出したが、外バリ取出爪
4が挟持方向に進退可能のため、ビームFの開き動作中
に、先に製品a5 を落とし(排出し)、つぎに外バリ
a’を落とすこともできる。
【0037】すなわち、第5工程P5 の金型Q5 では、
外バリa’に対し製品a5 を打ち抜きする加工を行い、
その後、図11(a)に示すように、外側金型q2 を上
昇させて、外バリa’が上側、製品a5 が下側となる配
置とし、その状態で、ビームF(フィンガb)を閉じて
(同図(b))、製品a5 をその取出爪2、3で挟持す
るとともに、外バリa’をその取出爪4で挟持し、その
状態で持ち上げて、排出工程に移行する(同図
(c))。
【0038】この移行時(ビームFのアドバンス時)、
まず、図11(d)のごとく、製品a5 が落下する程
度、フィンガb(取出爪2、3)を開いて製品a5 を排
出する。このとき、外バリ取出爪4はばね5aの弾力に
よる進行によって外バリa’を挟持しつづける。このた
め、製品a5 の排出後、同図(e)のごとく、さらにフ
ィンガb(爪4)を開いて、外バリa’を排出する。こ
の製品a5 と外バリa’の排出時、同位置で排出する場
合は、製品a5 と外バリa’の排出シュートを交互にそ
の排出位置に位置させる。また、別位置で排出する場合
には、その対応位置にそれぞれの排出シュートを設ける
とともに、両排出シュートには製品a5 又は外バリa’
が入らないようなカバーが他の排出時には被さるように
する。カバーはなくてもよい。
【0039】上記実施例においては、フィンガ受金具1
の前後動を近接スイッチ39で検出して、フィンガbの
挟持状態の有無を検出するようにしているため、製品a
5 の挟持の有無は確実に検出し得る。しかし、外バリ
a”はその取出爪4がばね5aで後退するため、フィン
ガ受金具1が後退しない又は後退しても少しであって、
外バリa’の挟持の有無は正確に検出しにくい。このた
め、図12に示すように、ピストンロッド6の後端から
ビームF内に至る作動秤41を設け、この作動秤41に
作動片42、ビームFに近接スイッチ43をそれぞれ設
けて、作動片42のスイッチ43への接離により、外バ
リa’の挟持を単独で検出するようにするとよい。すな
わち、前述の近接スイッチ39と作動片37と同様に、
シリンダ5又はビームFに設けたストッパによって対向
距離を定め、取出爪4の後退をスイッチ43で検出する
ようにする。
【0040】上記外バリ取出爪4の弾力をもった進退
は、図13(a)に示すように、シリンダ5内に圧縮空
気を封入し、その圧縮で弾力を得るようにもし得る。弾
力調整はアキムレータ51による空気圧で調整する。ま
た、油圧又は空気圧で取出爪4の進退を制御する場合に
は、同図(b)、(c)の構成が考えられる。図中、t
は油圧又は空気圧の給排ポートである。
【0041】また、外バリ取出爪4の形状としては、図
14に示すような円弧状(同図(a)、かぎ状(同図
(b))などが考えられる。かぎ状であると、中心に対
し、対称な両側斜面によって外バリa’のセンターが出
される利点がある。
【0042】さらに、外バリ取出爪4は、製品取出爪2
を貫通することなく、その上方を移動するものとし得
る。また、シリンダ5等はビームFに取付けることもで
きる。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように、進退する爪
によって外バリを挟持して排出するようにしたので、外
バリを円滑に挟持して正確に排出し得る。
【0044】また、製品と外バリを同時に挟持して別々
に排出する場合も、外バリ取出爪の進退によって、その
作用を円滑になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の概略一部平面図
【図2】同実施例の概略一部切断正面図
【図3】同実施例のフィンガ部の斜視図
【図4】(a)は同フィンガ部の切断正面図、(b)は
同切断要部平面図
【図5】同実施例の作用説明図であり、(a)は平面
図、(b)は切断正面図
【図6】同実施例の作用説明図であり、(a)は平面
図、(b)は切断正面図、(c)は(b)の要部拡大図
【図7】同実施例の排出作用説明図
【図8】同実施例の排出作用説明図
【図9】同実施例の鍛造作用説明図
【図10】同実施例の鍛造作用説明図
【図11】他の実施例の排出作用説明図
【図12】(a)は他の実施例のフィンガ部の斜視図、
(b)は同切断正面図
【図13】他の各実施例の要部切断正面図
【図14】他の各実施例の要部斜視図
【符号の説明】
A 鍛造プレス機 B トランスファフィード装置 C1 、C2 、C3 ベルトコンベア F ビーム P1 〜P5 上金型(プレス位置) Q1 〜Q5 下金型 a ビレット a1 〜a4 加工品 a5 製品 a’ 外バリ a″ 内バリ b フィンガ e 突き上げ棒 q 内バリ用穴 q1 内側金型 q2 外側金型 1 フィンガ受金具 2 製品取出用上爪 3 外バリ受け爪(製品取出用下爪) 4 外バリ取出爪 5a ばね 10 製品取出シュート 11、12、13 リンク 14 エアシリンダ 15 バリ排出板 16 傾斜板 17 製品載置板 21、22 バリ排出シュート 37、42 挟持検出用作動片 39、43 検出スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス操作される複数の金型P1 、Q1
    …間に素材aを、上下左右及び前後に動くフィンガbに
    より、順送りして鍛造成形するトランスファフィード装
    置B付鍛造プレス機Aにおける製品a5 及び外バリa’
    を取出すフィンガ装置であって、 上記製品a5 及び外バリa’を取り出すフィンガbは、
    その製品a5 を挟持して取出す製品取出爪2を有すると
    ともに、外バリa’を挟持して取出す外バリ取出爪4を
    有し、この外バリ取出爪4が外バリa’の大きさに応じ
    て挟持方向に進退可能であることを特徴とする鍛造プレ
    ス機のフィンガ装置。
  2. 【請求項2】 上記外バリ取出爪4は、弾力をもって上
    記挟持方向に進退可能となって、外バリa’の大きさに
    応じて自在に進退することを特徴とする請求項1に記載
    の鍛造プレス機のフィンガ装置。
  3. 【請求項3】 上記外バリ取出爪4は、上記製品取出爪
    2に上記挟持方向に移動自在に取付けられて、上記弾力
    はばね5aにより付与されていることを特徴とする請求
    項2に記載の鍛造プレス機のフィンガ装置。
  4. 【請求項4】 上記外バリ取出爪4の下側に外バリ受け
    爪3を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か一つに記載の鍛造プレス機のフィンガ装置。
  5. 【請求項5】 上記外バリ取出爪4にその進退を検出す
    るスイッチ43を設け、このスイッチ43により、外バ
    リ取出爪4による外バリa’の挟持の有無を検出するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    つに記載の鍛造プレス機のフィンガ装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1乃至5のいずれか一つに記
    載の鍛造プレス機のフィンガ装置において、 上記外バリ取出爪4と上記製品取出爪2により外バリ
    a’と製品a5 を同時に挟持し、まず、製品取出爪2を
    開いて製品a5 を落下させて取出すとともに、その製品
    取出爪2の開きに対応して、外バリ取出爪4を進行させ
    て外バリa’の挟持状態を維持し、製品a5 が落下した
    後、さらに、外バリ取出爪4を開いて外バリa’を落下
    させて取出すことを特徴とする鍛造プレス機のフィンガ
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104550605A (zh) * 2013-10-11 2015-04-29 本田技研工业株式会社 锻造装置

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