JPH0649396Y2 - 圧造成形機における圧造異常検出装置 - Google Patents

圧造成形機における圧造異常検出装置

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JPH0649396Y2
JPH0649396Y2 JP5133788U JP5133788U JPH0649396Y2 JP H0649396 Y2 JPH0649396 Y2 JP H0649396Y2 JP 5133788 U JP5133788 U JP 5133788U JP 5133788 U JP5133788 U JP 5133788U JP H0649396 Y2 JPH0649396 Y2 JP H0649396Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、機台に固設された圧造ダイと、該圧造ダイと
対向するように往復動するラムの前面に配設された圧造
パンチとの間で素材を圧造加工する圧造成形機におい
て、圧造加工時における上記圧造パンチの欠損等の異常
を検出する圧造成形機における圧造異常検出装置に関す
る。
(従来の技術) 圧造パンチと圧造ダイとの間で素材を圧造加工すること
により、各種形状の製品を成形する圧造成形機において
は、供給される素材の寸法異常または該素材が供給され
ないことによる空打ち、圧造ダイ内に打ち込まれた素材
の突き出し不良による二重打ちおよび圧造パンチの欠損
等の異常が発生じた場合には、これらの異常を速やかに
検出して運転を停止することにより、不良成形品の続発
ならびに機械ないしは工具の損傷を未然に防止するため
の手段が講じられている。
ところで、上記のごとく異常が発生した場合には、圧造
時において圧造パンチや圧造ダイに作用する圧造荷重が
変化することになって、この圧造荷重の変化を検出する
ことにより圧造加工時における異常を検出することが可
能となる。
そこで、例えば実公昭59-22902号公報に記載されたホー
マにおける圧力探知装置においては、往復動するラムに
配設された圧造パンチの後端を受支する受圧台に、圧造
加工時に圧造パンチに作用する圧力変化をそのまま反映
させるパンチ歪ゲージを設けると共に、上記圧造パンチ
と対向する圧造ダイ側に設けられたノックアウトピン押
動レバーには、圧造パンチにより圧造ダイ内に打ち込ま
れた素材を該圧造ダイより排出する際の圧力変化を直に
反映させるノックアウト歪ゲージを夫々配備することに
より、各々の歪ゲージにより上記ラムの一往復動ごと、
即ち、一圧造工程ごとに圧力変化を検出し、その圧力変
化の状態が通常の圧力変化に比べて異常である場合に
は、速やかに異常信号を出力して即座に機械を停止させ
ることにより、機械や工具の破損を未然に防止するよう
に構成されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記のように圧造加工時における圧力変化を
測定して異常を検出すべく歪ゲージを往復動するラムに
支持された圧造パンチの後端を受支する受圧台に取り付
けた場合には、上記ラムが繰り返し往復動されることに
起因して歪ゲージに接続される接続コードが断線すると
いったことが考えられ、その配設性に問題があった。更
に、上記歪ゲージをノックアウトピン押動レバー側に設
けた場合には、該歪ゲージを直接圧造ダイに取り付けた
場合と比較して、その感度が低下することになって、精
度良く確実に異常を検出することが困難となる虞があっ
た。
そこで本考案は、圧造ダイと圧造パンチとより素材を圧
造加工する圧造成形機において、例えば圧造パンチの欠
損等の異常を精度良く確実に検出し得る圧造異常検出装
置を提供し、以て上記異常に起因して発生する不良成形
品の続発および当該成形機ならびに該成形機に装備され
た各種装置等の損傷を未然に防止することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本考案は次のように構成
したことを特徴とする。
即ち、機台に固設された圧造ダイと、該圧造ダイに向か
って往復動するラムの前面に配設されて素材を圧造ダイ
内に打ち込む圧造パンチと、上記圧造ダイの後方に配設
され、且つ圧造パンチの前進に伴って素材を介して押し
込まれることにより後退すると共に、圧造パンチが後退
し始めたのち、一定の時間遅れをもって前進することに
より上記素材を圧造ダイ内から前方に押し出すノックア
ウトピン手段とを有する圧造成形機における圧造異常検
出装置において、上記パンチの前進時にノックアウトピ
ン手段が所定量以上後退したことを検出して出力信号を
出力するスイッチ手段と、上記圧造パンチが前進工程よ
り後退工程に移行する間における所定の期間内において
基準信号を出力する基準信号出力手段と、該基準信号出
力手段により基準信号が出力されている間に、上記スイ
ッチ手段からノックアウトピン手段が所定量以上後退し
ていることを示す出力信号が出力されているか否かを判
定することにより異常を判定する異常判定手段とを設け
たことを特徴とする。
(作用) 上記の構成によれば、例えば、圧造パンチの先端部が欠
損した場合には、該圧造パンチにより素材を介して押し
込まれて後退するノックアウトピン手段が所定量以上後
退せず、このため、基準信号出力手段により基準信号が
出力されているにもかかわらず、スイッチ手段により上
記ノックアウトピン手段が所定量以上後退したことを示
す出力信号が出力されず、これが異常判定手段により検
出されることになって、上記のごとく圧造パンチの欠損
等の異常が判定されることになる。
また、上記圧造パンチの先端部に素材が喰い付いたよう
な異常が発生した場合には、該圧造パンチの後退と共に
素材も圧造ダイ内より排出されてしまうことになるので
あるが、この場合には、上記ノックアウトピン手段も圧
造パンチの打圧による慣性力により一旦後端したのち瞬
時に該圧造パンチの後退に伴って前進してしまうことに
なって、上記基準信号出力手段により基準信号が出力さ
れているにもかかわらずスイッチ手段より出力される出
力信号の出力状態が短期間で終了することになって、こ
れが異常判定手段により判定され、上記のごとく異常が
確実に判定されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
なお、本実施例は、複数対の圧造パンチと圧造ダイとに
より複数の圧造ステーションが構成された多段式圧造成
形機に本考案に係る圧造異常検出装置が装備されたもの
である。
第1図に示すように、多段式圧造成形機1における機台
2の所定位置にはダイブロック3が配設されていると共
に、このダイブロック3には、粗から精にいたる複数個
の圧造ダイ41〜44(第2図参照、図例では4個)が一定
間隔に並設されている。また、上記ダイブロック3の前
方における機台2に装備されたラム5の前面には、上記
各圧造ダイ41〜44と同数個の圧造パンチ61〜64が各圧造
ダイ41〜44と夫々対向するように配設されている。そし
て、上記ラム5の後端が、当該圧造成形機1の駆動用モ
ータ7により回転されるフライホイール8を軸端に固設
されたクランク軸9と一体のクランクアーム9a、9aに連
結ロッド10を介して連結されていることにより、該ラム
5が上記ダイブロック3に向かって往復動するように構
成されている。
更に、上記ダイブロック3上に前端部が載置され且つ後
端部が機台2上に架設された支軸11に軸支された支持フ
レーム12の前端内周部には、チャックブロック13が各圧
造ダイ41〜44の並設方向に摺動自在に支持されていると
共に、該チャックブロック13の一端には、チャックブロ
ック駆動用ロッド14の一端が枢着され、且つ該駆動用ロ
ッド14の他端が、上記機台2の一側部において上下方向
に配設されたチャック駆動軸15の上端部に固設された連
結部材16に連結されている。そして、上記チャック駆動
軸15が、クランク軸9に連動される連動機構(図示せ
ず)を介して所定の範囲内で往復回転されることによ
り、クランク軸9の回転に伴いラム5がダイブロック3
に向かって往復動される場合に、上記チャックブロック
13が、ラム5の往復動作に同期して該ラム5が一往復動
する間に、隣接する圧造ダイ41〜44の間隔に等しい距離
だけ一往復動するように構成されている。
また、上記チャックブロック13の前面には、左右一対と
された複数個の素材移送用チャック171〜174(第2図参
照)が、上記各圧造ダイ41〜44と同数個として、これら
圧造ダイ41〜44と同じ間隔で取り付けられていると共
に、上記支軸11の前方に該支軸11と平行して機台2上に
配設されたチャック開閉用駆動軸18上には、各チャック
171〜174ごとのチャック開閉用カム19…19が夫々固設さ
れている。そして、上記チャック開閉用駆動軸18が、ク
ランク軸9に連動される連動機構(図示せず)を介して
回転されることにより、該チャック開閉用駆動軸18上の
各カム19…19が夫々回転することにより、上記左右一対
の各素材移送用チャック171〜174がラム5の往復動作に
同期して開閉されることになって、該ラム5の往動時に
おける各圧造パンチ61〜64と各チャック171〜174との干
渉を回避し得るように構成されている。
なお、第2図に示すように、上記ダイブロック3の一側
部(図面上左端)には、機台2の一側部後方より導入さ
れる線材A(第1図参照)を供給するための素材供給ク
イル4aが各圧造ダイ41〜44と並設して設けられていると
共に、該素材供給クイル4aより供給された線材Aを一定
寸法に切断するためのカッター20が設けられている。更
に、上記素材供給クイル4aと圧造ダイ41との間には、カ
ッター20により一定寸法に切断されて所定位置に搬送さ
れたブランク(図示せず)の後端を押圧して、該ブラン
クを上記素材移送用チャック171に挟持させるプッシャ
ーピン21が介装されている。
また、上記各圧造パンチ61〜64により圧造ダイ41〜44
に打ち込まれたブランクを排出するための複数のノック
アウトピン手段22…22が各圧造ダイ41〜44ごとに設けら
れている。
このノックアウトピン手段22は、例えば、第3図に示す
ように、圧造ダイ43の軸心内に先端部が通挿されたノッ
クアウトピン23と、該ノックアウトピン23と同心状に機
台2の後端部より螺合されたネジスリーブ24に内嵌され
て前後動自在に支持された押圧ロッド25と、該押圧ロッ
ド25の先端部と上記ノックアウトピン23の後端部との間
に介装された中間ピン26とから構成されている。そし
て、上記機台2の後方に回転自在に架設された支軸27に
一体的に支持されて揺動可能とされた揺動レバー28が、
上記クランク軸9に連動される連動機構(図示せず)を
介して該クランク軸9の回転に同期にして所定のタイミ
ングで所定の範囲内で揺動されるようになっている。従
って、第3図に示すように、上記素材移送用チャック17
3により圧造ダイ43の前面に移送されたブランクBが、
ラム5の往動時に該ラム5の前面に配設された圧造パン
チ63の先端により圧造ダイ43内に打ち込まれた場合に
は、押圧ロッド25が実線で示す位置まで後退し、その
後、上記クランク軸9の回転に伴ってラム5および圧造
パンチ63が後退したのち、一定の時間の遅れをもって上
記揺動レバー28が、矢印(X)方向に所定の範囲で揺動
されることにより、該揺動レバー28の先端部に固設され
たノッカー29により押圧されて、上記押圧ロッド25が鎖
線で示すように、ブランクBを圧造ダイ43内より排出す
るための正規のストロークLだけ前進し、これにより、
中間ピン26を介してノックアウトピン23も上記ストロー
クLに相当する分だれ前進して圧造ダイ43内のブランク
Bを排出するようになっている。
なお、本実施例においては、上記ネジスリーブ24を前後
動させてその前後位置を調整することにより、ノックア
ウトピン手段22の前後ストロークを可変調整し得るよう
に構成されている。つまり、上記ネジスリーブ24の後端
部には、後記するスイッチ手段31の支持用ホルダー35を
固定支持するための鍔部24aと6角頭部24bとが一体的に
形成されており、上記ホルダー35を取り外した状態で上
記頭部25bを適宜工具で回転させてネジスリーブ24を前
後動させることにより、押圧ロッド25と、中間ピン26お
よびノックアウトピン23を前後方向に移動させて該ノッ
クピンの前後ストロークを可変調整でき、これにより、
該ノックアウトピン23の先端部と圧造ダイ41〜44とによ
り形成される加工穴深さを、加工しようとするブランク
Bの形状に合わせて調整し得るようになっている。
そして、本実施例においては、上記のごとく構成とされ
た多段式圧造成形機1による圧造加工時における圧造異
常を検出するための圧造異常検出装置30が次のように構
成されている。なお、本実施例においては圧造パンチ61
〜64と圧造ダイ41〜44とにより構成される各圧造ステー
ションごとに圧造異常検出装置30が設けられているもの
とする。
まず、該圧造異常検出装置30の全体概略構成を第4図に
示すブロック図に基づいて説明すると、この圧造異常検
出装置30は、上記圧造パンチ61〜64によりブランクBを
圧造ダイ41〜44内に打ち込むべく該圧造パンチ61〜64
前進時に、上記ノックアウトピン手段22における押圧ロ
ッド25が前進位置より再び後退して第3図に鎖線で示す
ように正規のストロークLの後端位置に対し少し手前の
所定ストロークl以上後退した時に該押圧ロッド25を通
電状態として出力信号を出力するスイッチ手段31と、同
じく上記ラム5の一往復動ごとに該ラム5の前面に配設
された圧造パンチ61〜64が前進工程より後退工程に移行
する間における所定の時間内において基準信号bを出力
する基準信号出力手段32と、該基準信号出力手段32によ
る基準信号bが出力されている間に、上記スイッチ手段
31により出力信号aが出力されているか否かを判定する
ことにより圧造加工時における異常を検出する異常判定
手段33とから構成されている。なお、該異常判定手段33
により異常が判定された場合には、出力信号cを出力す
ることにより、制御手段34を作動させることにより、例
えば、当該圧造成形機1を速やかに停止させるように構
成されている。また、本実施例においては、上記のよう
に構成とされた圧造異常検出装置30が、各圧造ステーシ
ョンごとに設けられているが、例えば、所定の圧造ステ
ーションにのみ装備するようにしても良い。
ここで、上記スイッチ手段31について、第3図に基づい
て説明すると、該スイッチ手段31は、第3図に示すよう
に、上記ネジスリーブ24の後端部に一体的に設けられた
鍔部24aと頭部24bとに適当な固定手段(図示せず)によ
り固定されたホルダー35と、該ホルダー35内に前後動自
在に支持され且つコイルバネ36により所定の方向に付勢
されたロッド部材37と、該ロッド部材37の後端部に絶縁
部材38を介して固設された金属性のスイッチング部材39
と、該スイッチング部材39に当接するように上記押圧ロ
ッド25の後端部に一体的に支持された金属性のリング部
材40とを有する。この場合、リング部材40を含む機台全
体がアース部材となっていて、リング部材40がスイッチ
ング部材39に接当することによりスイッチング部材39か
らリング部材40を介し機台側への通電が行われてスイッ
チ手段31から出力信号を出力するようになっている。
また、上記基準信号出力手段32は、第1図に示すよう
に、上記クランク軸9と同期して該クランク軸9が1回
転する時に同じく1回転する所定の軸、例えば、上記チ
ャック開閉揺駆動軸18の一側部に固設されたタイミング
カム32aと、このタイミングカム32aに近接して配設され
て該カム32aの1回転ごとに予め設定された所定の時間
内、即ち、上記圧造パンチ61〜64が前進工程より後退工
程に移行する間の所定の期間内において基準信号bを出
力するように構成された出力器32bとを有する。
ここで、第5図により上記ラム5およびノックアウトピ
ン手段22と上記スイッチ手段31ならびに基準信号出力手
段32により出力される各信号a、bの関係を説明する
と、第5図(イ)に示すように、ラム5の往復動毎に該
ラム5が前死点位置に達して後退し始めてから、一定の
時間遅れをもって、つまり、後記する基準出力信号bの
出力が停止するまでの時間遅れをもって第5図(ロ)に
示すようにノックアウトピン手段22が揺動レバー28の揺
動に伴って前方に押し出されて前進することになる。そ
して、上記ラム5が前進工程より後退工程に移行する間
の所定期間内において、第5図(ハ)に示すように基準
信号出力手段32により基準信号bが出力(ON状態)され
ると共に、正常時においては、第5図(I)に示すよう
にスイッチ手段31により上記基準信号bが出力される少
し前から基準信号bが停止した少し後まで出力信号aが
連続して出力(ON状態)されるようになっている。
次に、本実施例の作用について説明すると、例えば、第
6図に示すように、圧造パンチ63の先端部が欠損した場
合には、該圧造パンチ63によりブランクBを介して押し
込まれて後退するノックアウトピン手段22における押圧
ロッド25の後退量が、第3図に示すスイッチ手段31が通
電される所定のストロークl以下となり、これにより、
スイッチ手段31におけるスイッチング部材39と押圧ロッ
ド25との間で通電状態とならず、第5図(II)に示すよ
うに、基準信号出力手段32により基準信号bが出力され
ているにもかかわらずスイッチ手段31により出力信号a
が出力されないことになって、これが異常判定手段33に
より検出されて異常が判定されることになる。尚、圧造
パンチ63の打圧による慣性力で一旦所定ストロークl以
上に後退することがあったとしても、スイッチ手段31に
おける復帰用のコイルバネ36により圧造パンチ63が欠損
したことに起因して前方に押し戻されることになって、
該押圧ロッド25の後端部に支持されたリング部材40がス
イッチ部材39に対し離反することになる。この結果、第
5図(III)に示すように、上記基準信号出力手段32か
らの基準信号bが出力されているにもかかわらずスイッ
チ手段31による押圧ロッド25との間の通電を示す出力信
号aが短期間で終了することになって、これが異常判定
手段33により判定され、異常が判定される。
また、第7図に示すように、上記圧造パンチ63の先端部
にブランクBが喰い付いた場合には、該圧造パンチ63
後退時に該圧造パンチ63と共にブランクBも後退して圧
造ダイ43内より排出されたしまうことになって、これに
伴って、上記ノックアウトピン手段22における押圧ロッ
ド25も一旦正規のストロークL分だけ後退した後、揺動
レバー28の揺動に伴って前方に押し出される以前に上記
圧造パンチ63の後退に伴って再び前進することになる。
この結果、第5図の(IV)に示すように、上記基準信号
出力手段32による基準信号bが出力されているにかかわ
らずスイッチ手段31による押圧ロッド25との間の通電状
態を示す出力信号aの出力状態が短期間で終了すること
になって、これが異常判定手段33により判定され、上記
のごとく異常を判定することができる。
さらに、ブランクBが供給されないことによる空打ちが
あった場合においては、上記圧造パンチ63の前進動作時
にノックアウトピン手段22における押圧ロッド25の後退
動作が行われず、このため第5図(V)に示したように
スイッチ手段31からの出力信号aが出力されないことに
なる。この結果、スイッチ手段31による出力信号aなし
の結果と基準信号出力手段32から出力される基準信号b
とが異常判定手段33により判定されて異常を検出するこ
とができる。
なお、第8図に示すように、ネジスリーブ24′の先端部
に凹部を形成すると共に、該ネジスリーブ24′の先端部
とこれに内装された押圧ロッド25′における先端頭部25
a′との間にバネ部材43′を介装することにより、常に
押圧ロッド25′を前方に向けて付勢いするようにすれ
ば、上記のように圧造パンチ63′の欠損もしくは該圧造
パンチ63′にブランクB′が喰い付いたような異常が発
生した場合において、確実に押圧ロッド25′が前進し、
これにより上記同様構成とされたスイッチ手段(図示せ
ず)と間に間隙が生じることになって、上記のごとく異
常をより確実に検出し得ることができる。
(考案の効果) 以上のように、本考案に係る圧造成形機における圧造異
常検出装置によれば、圧造加工時における圧造パンチの
欠損および該圧造パンチへのブランクの喰い付き等の各
種圧造異常を確実に検出することが可能となって、これ
により、その後に発生する不良品の続発および当該圧造
成形機ならびに該圧造成形機に装備された各種装置や工
具の損傷を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は本実施例
に係る圧造異常検出装置が装備された多段式圧造成形機
の全体概略平面図、第2図は第1図におけるII-II線よ
りみた拡大断面図、第3図は第2図におけるIII-III線
よりみた要部拡大断面図、第4図は本実施例の圧造異常
検出装置の全体概略構成を示すブロック図、第5図はラ
ムおよびノックアウトピン手段の移動工程と各出力信号
の出力状態との関係をしめすグラフ、第6、第7図は夫
々圧造加工時における異常状態を説明するためのノック
アウトピン手段付近を示す拡大断面図、第8図は他の実
施例を示すノックアウトピン手段付近の拡大断面図であ
る。 1……圧造成形機(多段式圧造成形機)、41〜44……圧
造ダイ、5……ラム、61〜64……圧造パンチ、22……ノ
ックアウトピン手段、30……圧造異常検出装置、31……
スイッチ手段、32……基準信号出力手段、33……異常判
定手段、a……出力信号、b……基準信号。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台(2)に個設された圧造ダイ(41
    44)と、該圧造ダイ(41〜44)に向かって往復動するラ
    ム(51)の前面に配設されて素材を圧造ダイ(41〜44
    内に打ち込む圧造パンチ(61〜64)と、上記圧造ダイ
    (41〜44)の後方に配設され、且つ圧造パンチ(61
    64)の前進に伴って素材を介して押し込まれることによ
    り後退すると共に、圧造パンチ(61〜64)が後退し始め
    たのち、一定の時間遅れをもって前進することにより上
    記素材を圧造ダイ(41〜44)内から前方に押し出すノッ
    クアウトピン手段(22)とを有する圧造成形機における
    圧造異常検出装置であって、上記圧造パンチ(61〜64
    の前進時にノックアウトピン手段(22)が所定量以上後
    退したことを検出して出力信号を出力するスイッチ手段
    (31)と、上記圧造パンチ(61〜64)が前進工程より後
    退工程に移行する間における所定の期間において基準信
    号を出力する基準信号出力手段(32)と、該基準信号出
    力手段(32)により基準信号が出力されている間に、上
    記スイッチ手段(31)からノックアウトピン手段(22)
    が所定量以上後退したことを示す出力信号が出力されて
    いるか否かを判定することにより異常を判断する異常判
    定手段(33)とが備えられていることを特徴とする圧造
    成形機における圧造異常検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121077A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Toyota Motor Corp クランクシャフト鍛造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011121077A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Toyota Motor Corp クランクシャフト鍛造装置

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