JPH11169637A - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JPH11169637A
JPH11169637A JP34495297A JP34495297A JPH11169637A JP H11169637 A JPH11169637 A JP H11169637A JP 34495297 A JP34495297 A JP 34495297A JP 34495297 A JP34495297 A JP 34495297A JP H11169637 A JPH11169637 A JP H11169637A
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JP
Japan
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dust
injection nozzle
cyclone
suction
hood
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JP34495297A
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English (en)
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Katsumi Isotani
勝己 磯谷
Genichi Sato
厳一 佐藤
Tatsuichi Iwai
辰一 岩井
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、比較的重量を有する粉塵であ
っても、また、これらの粉塵の発生箇所が捕集フードか
ら離れた位置である場合であっても確実に捕集すること
ができる集塵装置を提供する。 【解決手段】 集塵装置は、圧縮気体を粉塵Dの発生箇
所に向かって噴射する噴射ノズル1と、粉塵Dの発生箇
所Pの反対側に噴射ノズル1と相対向するように配置さ
れた捕集フード2と、粉塵Dと噴射ノズル1から噴射さ
れた圧縮気体とを分離する空間3aを有する分離手段3
と、分離された粉塵Dを分離手段3の排出口3bから管
路47によりサイクロン46に導入させる真空発生器4
5と、サイクロン46内で沈下した粉塵Dを貯留して所
定処理工程へまとめて搬出する貯留台車41とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集塵装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各分野における製造、整備工場
内の切削あるいは研削加工機等には、この加工中に生成
される切りくずや切粉等を含む粉塵を捕集するための集
塵装置が設けられている。従来の一般的な集塵装置は、
粉塵の発生箇所に臨むようにして捕集フードを設け、こ
の捕集フードの吸い込み口に真空ポンプ等の吸引手段を
接続した吸引式のものが用いられている。
【0003】また、特開昭55−88822号公報に開
示されているように、吸引機構と空気汚染物質処理装置
とが連設され、而してこれらに連通する捕集口が空気汚
染物質発生源に臨まされるようにされた空気汚染物質捕
集処理装置において、ベンチュリ管の絞部に臨まされた
空気管が圧縮空気供給源に連結可能とされて前記吸引機
構を成し、而して該ベンチュリ管に前記空気汚染物質処
理装置と捕集口とが直列に連結されて成る空気汚染物質
捕集処理装置が知られている。この空気汚染物質捕集処
理装置では、ベンチュリ管内に供給される圧縮空気によ
って引き起こされる負圧によって捕集口が吸引作用を奏
し、これによって各種作業場内の空気汚染物質を捕集す
る。
【0004】さらに、特開昭63−54910号公報に
開示されているように粉塵濃度が一定周期で脈動する空
気流をダクトで集塵機に導き粉塵を捕集する集塵方法に
おいて、上記ダクトを途中で主ダクトと副ダクトとに分
岐させておき、かつ上記主副ダクト中を通る粉塵の濃度
の脈動周期が両ダクトの合流部で半周期分ずれるよう両
ダクトの長さに寸法差を設けておくことにより、上記合
流部にて空気流の粉塵濃度の脈動を消滅させて一定濃度
とし、しかる後該空気流を上記集塵機に送る集塵方法が
知られている。
【0005】このように、従来のいずれの集塵装置にお
いても、粉塵を補修フードの吸い込み口から吸引手段の
負圧により吸引する吸引式のものを採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の吸引式の集塵装置にあっては、捕集フー
ドの吸い込み口から離れるにしたがって真空度が低下す
る(大気圧に近づく)ため、かかる場所で生成される粉
塵を効率よく吸引し捕集することができないという問題
があった。また、切削あるいは研削加工機等による加工
中に生成される粉塵には、金属の切りくずや切粉等、比
較的重量を有するものが含まれている。このような重量
を有する粉塵を上述したような従来の吸引式の集塵装置
を用いて捕集フードの吸い込み口から吸引し捕集するた
めには、真空度や単位時間あたりの吸引量(容積)等の
吸引能力が高い吸引手段を用いる必要があるという問題
や、かつまた、重量を有する粉塵が吸い込み口から離れ
た場所で生成された場合には、吸引能力の高い吸引手段
を用いても吸引し捕集することが困難となるという問題
があった。そして、重量を有する粉塵を吸引すべく吸引
手段を高真空度とした場合、吸込量が低下するため吸い
込み口から離れた粉塵を吸引することができなくなり、
これとは逆に、吸い込み口から離れた粉塵を吸引すべく
吸引手段を吸込量が大きいものとした場合、吸込量が低
下するため吸い込み口から離れた粉塵を吸引することが
できなくなるという問題があった。さらに、高真空度と
大吸引量とを満足させるような吸引手段は高価なものと
なる。また、これに加えて、このような吸引手段と捕集
フードとを接続するための配管を、高真空度に耐え、且
つ、大吸引量とするため口径の大きいものとすること
は、配管の費用がかかることとなる。これらのことか
ら、設備コストが引き上げられるという問題があり、実
際に高真空度と大吸引量とを満足させるような吸引手段
を採用することはできなかった。
【0007】本発明は、上記問題を優位に解決するため
になされたもので、簡単な構造で、切削あるいは研削加
工機等から生成される金属の切りくずや切粉等、比較的
重量を有する粉塵であっても、また、これらの粉塵の発
生箇所が捕集フードから離れた位置である場合であって
も確実に捕集することができる集塵装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
集塵装置は、上記目的を達成するため、圧縮流体を粉塵
の発生箇所に向かって噴射する噴射ノズルと、粉塵の発
生箇所の反対側に前記噴射ノズルと相対向するように配
置された捕集フードと、粉塵と噴射ノズルから噴射され
た圧縮流体とを分離する分離手段と、分離された粉塵を
貯留する貯留手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の請求項2に係る集塵装置は、上記
目的を達成するため、請求項1に記載の集塵装置におい
て、圧縮流体は、クーラントミストを含むことを特徴と
するものである。
【0010】請求項1に係る発明では、粉塵は、捕集フ
ードからの距離やその重量に関りなく、噴射ノズルから
噴射された圧縮流体が吹き付けられることによって確実
に捕集フードへと移動し、噴射ノズルと相対向するよう
に配置された捕集フードに捕集される。捕集フードに捕
集された粉塵は、分離手段によって圧縮流体と分離さ
れ、貯留手段に貯留される。
【0011】請求項2に係る発明では、粉塵の発生箇所
が刃具によりワークを切削する切削加工等、機械的除去
加工であるような場合、噴射ノズルから噴射される圧縮
流体に含まれたクーラントの細かな液体粒子状のミスト
が刃具およびワークに噴霧されることとなり、刃具寿命
や被切削性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る集塵装置の実施の一
形態を、図に基づいて詳細に説明する。なお、図におい
て同一符号は同一部分または相当部分とする。
【0013】図1に示すように、本発明の集塵装置は、
圧縮流体を粉塵Dの発生箇所に向かって噴射する噴射ノ
ズル1と、粉塵Dの発生箇所Pの反対側に噴射ノズル1
と相対向するように配置された捕集フード2と、粉塵D
と噴射ノズル1から噴射された圧縮流体とを分離する分
離手段3と、分離された粉塵Dを分離手段3から移送さ
せて貯留する貯留手段4とを備えている。そして、本発
明の集塵装置は、必要に応じて圧縮流体にクーラントミ
ストを含めるためのクーラントミスト発生手段10を備
えている。
【0014】この実施の形態では、粉塵Dの発生箇所P
に向かって噴射ノズル1から噴射される圧縮流体として
は、圧縮空気が用いられる。噴射ノズル1は、エアコン
プレッサ等の圧縮空気供給源(図示を省略した)に接続
されている。そして、噴射ノズル1は、図1に示した実
施の形態の場合、単一のものから構成されているが、例
えば、図2に示すように、フライスカッタFのような工
具の全周にわたって粉塵Dが発生するような場合等、粉
塵Dの発生箇所Pの範囲や発生状態等に応じて、捕集フ
ード2に向かって複数の噴射ノズル1,1,1を配設す
ることができる。さらに、噴射ノズル1は、図示は省略
するが、噴出する圧縮空気の絞り(広がり)を可変とす
ることができるよう構成し、あるいは粉塵Dの発生箇所
P等の状況に応じて、その位置を移動することができる
よう構成することもできる。
【0015】さらには、粉塵Dの発生箇所Pが刃具によ
りワークを切削する切削加工等、機械的除去加工である
ような場合には、クーラント液11を細かな液体粒子状
にして混入した圧縮空気(クーラントミストCM)を刃
具およびワークに噴出させるため、クーラントミスト発
生手段10を設けることもできる。クーラントミスト発
生手段10は、図3に示すように、ノズル1の内部に開
口を有する通路12aが形成されたクーラント供給部1
2と、水溶性あるいは不水溶性のクーラント液11を貯
留するタンク13と、タンク13からクーラント液11
をクーラント供給部12の通路12aに供給するための
ポンプ14と、クーラント液11の供給量を調整するた
めの流量調整バルブ15を備えてなるものである。タン
ク13に貯留されたクーラント液11は、ポンプ14か
ら吐出され、流量調整弁15により例えば毎分3cc〜
10cc程度のわずかな量に調整され、クーラント供給
部12の通路12aに供給される。そして、クーラント
供給部12の通路12aの開口から吐出されたわずかな
量のクーラント液11は、図示しない圧縮空気供給源か
ら供給される圧縮空気Aによって霧状となり、ノズル1
から圧縮空気Aと共に粉塵Dの発生箇所Pに向かって噴
射される。この場合には、刃具寿命や被切削性を向上さ
せることが可能となる。
【0016】捕集フード2は、粉塵Dの発生箇所Pをは
さんで噴射ノズル1と相対向するように配置されるもの
で、噴射ノズル1と相対向する開口2aが大径で、粉塵
捕集口2bに向かって暫時小径となるようなテーパ状に
形成されてなるものである。捕集フード2の噴射ノズル
1と相対向する開口2aの径、および粉塵捕集口2bに
向かって暫時小径となるテーパ角は、粉塵Dの発生箇所
Pの位置や生成される粉塵Dの発生範囲、大きさ、およ
び重さ等の諸条件に応じて設定される。
【0017】分離手段3は、捕集フード2に接続された
筐体からなるものである(以下、分離手段3を筐体3と
いう)。筐体3は、内部に所定の高さを有する空間3a
を形成しており、この空間の高さ方向の略中間が捕集フ
ード2の粉塵捕集口2bと連続している。筐体3の底部
には、圧縮空気により空間3a内に運ばれて溜った粉塵
Dを排出するための排出口3bが設けられ、また、筐体
3の上部には排風口3cが設けられている。噴射ノズル
1から噴射された圧縮空気は、捕集フード2を介して筐
体3の空間3a内に導入され、排風口3cから放出され
る。なお、筐体3の空間3a内に導入された圧縮空気を
言わば積極的に排気あるいは吸引するため、図1に鎖線
で示すように、排風口3cに、排風機30を管路31に
よって接続することもできる。排風機30は、比較的真
空度が低く吸引量が大きいファン(図示は省略する)を
内部に有するもので、必要に応じてファンの回転数を制
御することができる。この場合において、捕集される粉
塵Dに細かいあるいは軽いものが含まれ、筐体3の空間
3a内に導入されてから直ちに自重により空間3aの底
部へと落下せず、空間3a内で浮遊するような場合にあ
っては、図示は省略するが、排風口3cにフィルタを設
け、あるいは管路の途中に公知の電気集塵器等を設ける
こともできる。
【0018】貯留手段4は、この実施の形態の場合、筐
体3内の空間3aの底部に溜った粉塵Dを排出口3bか
ら移送する移送手段40と、移送された粉塵Dを貯留し
て所定処理工程へまとめて搬出する貯留台車41とを備
えている。そして、この実施の形態における移送手段4
0は、真空発生器45と、この真空発生器45が接続さ
れたサイクロン46と、筐体3の排出口3bとサイクロ
ン46とを接続する管路47とから構成されている。真
空発生器45は、比較的吸引量は低いが真空度が高いも
のが採用される。サイクロン46は、公知のように、そ
の上方中央に真空発生器45と接続された管路45aが
その内部に突出するように接続され、粉塵Dに旋回流を
発生させるべく、その横断面における接線方向に管路4
7が接続され、さらには、この実施の形態の場合、その
底部にバルブ48が設けられている。サイクロン46内
には、旋回流により内壁に沿って沈下した粉塵Dが所定
量に達した際にバルブ48を開いて貯留台車41へと排
出するべく、沈下した粉塵Dの量を検知するためのセン
サ(図示を省略した)が設けられている。また、筐体3
の空間3a底部に溜った粉塵Dの量を検知するため、筐
体3の空間3a内にレベルセンサ(図示を省略した)を
設け、このレベルセンサの検知信号に基づいて空間3a
内に所定量の粉塵Dが溜ると真空発生器45が作動する
よう構成することができる。なお、貯留手段4は、この
実施の形態に限定されることなく、捕集される粉塵Dが
金属の連続した切りくずのように連続したものではない
場合には、例えば筐体3の排出口3bと貯留台車41と
の間にわたるスクリューコンベアを設ける等、他の移送
手段40を採用することもでき、また、筐体3の排出口
3bにバルブを設けると共にその下方に貯留台車41を
配置して筐体3の排出口3bら排出される粉塵Dを直接
貯留台車41へ排出するよう構成することもできる(図
示は省略する)。
【0019】次に、以上のように構成されたこの実施の
形態における集塵装置の作動について説明する。図1に
示すように、噴射ノズル1からは、接続された図示しな
い圧縮空気供給源から供給される圧縮空気が捕集フード
2に向かって噴出されている。そして、例えばワークを
切削する場合、噴射ノズル1と捕集フード2との間に図
示しない切削加工機の刃具の先端、すなわち粉塵Dの発
生箇所Pが位置している。このとき、噴射ノズル1およ
び捕集フード2は、切削加工機の刃具の先端から切りく
ずが圧縮空気の下流に向かって排出されるように配置さ
れていることが望ましい。また、刃具が例えばフライス
カッタFのようにその全周にわたって切りくずが排出さ
れる場合は、図2に示したように、広範囲に排出される
切りくずを捕集フード2に集めることができるように、
複数の噴射ノズル1,1,1が粉塵捕集口2bに向けて
配置される。刃具によりワークから削り取られた切りく
ず(粉塵D)は、噴射ノズル1から噴出された空気によ
って捕集フード2の捕集口2bに向かって吹き飛ばされ
ることとなる。
【0020】筐体3内の空間3aに圧縮空気と共に導入
された粉塵Dは、自重によって圧縮空気から分離し、空
間3a底部へと落下する。一方、自重により粉塵Dが分
離された圧縮空気は、排風口3cから自然にあるいは排
風機30によって外部に放出される。空間3aの底部に
落下した粉塵Dは、比較的高真空度の真空発生器45に
より吸引され、管路47を介してサイクロン46内に移
送され、旋回流によってサイクロン46の内壁に沿って
沈下することとなる。そして、沈下した粉塵Dは、所定
量に達するとバルブ48が開かれ、貯留台車41に排出
され、一定量が溜った後に所定の後工程へと搬出され
る。なお、真空発生器45は、常時作動させてもよく、
また上述したように筐体3の空間3a内に図示しないレ
ベルセンサを設けた場合にあっては、このレベルセンサ
の出力に基づいて断続的に作動させてもよい。
【0021】次に、本発明の集塵装置の別の実施の形態
を図4および図5に基づいて説明する。なお、この実施
の形態においては、上述した実施の形態と異なる部分に
ついてのみ説明することとし、上述した実施の形態と同
様または相当する部分については同じ符号を付してその
説明を省略する。この実施の形態が上述した実施の形態
と異なる点は、貯留手段4の構成にある。貯留手段4の
移送手段40は、サイクロン46に接続される真空発生
器45を有しておらず、代わりに筐体3の排出口3bと
サイクロン46とを接続する管路47の途中に設けられ
ている。この実施の形態の移送手段40は、図5に示す
ように、管路47の略全周囲に、サイクロン46に向か
って斜めに圧縮空気を供給するための供給口60が設け
られてなる。本発明では、上述したように粉塵Dを捕集
フード2に向かって吹き飛ばすため、噴射ノズル1に圧
縮空気を供給するために用いられている図示しない圧縮
空気供給源から、あるいは一般に各分野における製造、
整備工場内に配置されている他の圧縮空気供給源から、
圧縮空気をサイクロン46に向かって斜めに噴射するよ
うに供給口60に供給すると、図5に示すように、この
供給口60よりも排出口3b側の空気が吸い込まれ、筐
体の排出口から粉塵Dを吸引してサイクロン46へ圧送
する空気の流れが発生することとなる。この場合におい
ては、サイクロン46に空気が圧送されるため、サイク
ロン46の下部にバルブ48を設ける必要がなく、した
がって、設備コストやメンテナンスの点で有利となる。
【0022】次に、本発明の集塵装置の別の実施の形態
を図6に基づいて説明する。なお、この実施の形態にお
いては、上述した二つの実施の形態と異なる部分につい
てのみ説明することとし、上述したいずれの実施の形態
と同様または相当する部分については同じ符号を付して
その説明を省略する。この実施の形態が上述した実施の
形態と異なる点は、サイクロン46の設けられている位
置が筐体3の位置よりも高さ方向に高い位置に設置され
ていることが前提とされている点である。粉塵Dを排出
口3bよりも高い位置に配置されたサイクロン46に粉
塵Dを吸引・圧送する場合においては、真空発生器45
にかかる負荷が大きく、また、常時真空発生器45を作
動させておくのは消費するエネルギが大となる。一方、
真空発生器45を断続的に作動させた場合には、管路4
7の途中まで吸引・圧送された粉塵Dが自重により筐体
3に戻ってしまい、粉塵Dの移送不足が発生することと
なる。そこで、この実施の形態においては、図6に示す
ように、筐体3の排出口3bとサイクロン46とを接続
する管路47に、複数のトラップ部47a,47b,4
7cおよび47dを形成すると共にサイクロン46の近
傍にバルブ70を設け、また、真空発生器45による負
圧を検出するための圧力スイッチ(図示を省略した)を
サイクロン46の内部または管路45aに設けてある。
【0023】バルブ70を閉じた状態で真空発生器45
を作動させると、サイクロン46内の真空度は真空発生
器45の最大能力まで上昇する。この状態を図示しない
圧力スイッチによって検出し、真空発生器45を作動さ
せたままの状態、あるいは一旦真空発生器45の作動を
停止させた状態で、バルブ70を開くと、最大能力の真
空度で筐体3内の粉塵Dを吸引することとなるが、サイ
クロン46内の真空度の低下に伴い吸引力も低下するこ
ととなる。筐体3から吸引された粉塵Dは、管路47途
中に設けられたいずれかのトラップ部47a〜47dに
溜ることとなる。そしてバルブ70を閉じた後に再度サ
イクロン46内の真空度を真空発生器45の最大能力ま
で上昇させる。これらの工程を繰り返すことにより、管
路47の途中で吸引力が低下して間欠的に粉塵Dを吸引
することとなるが、粉塵Dは直前に通過したトラップ部
47a〜47dに落下するのみとなる。したがって、サ
イクロン46の設けられている位置が筐体3の位置より
も高さ方向に高い位置に設置されていても、比較的小型
の真空発生器45により、その最大能力の真空度で且つ
少ないエネルギで粉塵Dを筐体3まで戻すことなく確実
に吸引することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、圧縮流体
を粉塵の発生箇所に向かって噴射する噴射ノズルと、粉
塵の発生箇所の反対側に前記噴射ノズルと相対向するよ
うに配置された捕集フードと、粉塵と噴射ノズルから噴
射された圧縮流体とを分離する分離手段と、分離された
粉塵を貯留する貯留手段とを備えたことにより、簡単な
構造で、切削あるいは研削加工機等から生成される金属
の切りくずや切粉等、比較的重量を有する粉塵であって
も、また、これらの粉塵の発生箇所が捕集フードから離
れた位置である場合であっても確実に捕集することがで
きる集塵装置を提供することができる。
【0025】請求項2に係る発明によれば、圧縮流体
は、クーラントミストを含むことにより、粉塵の発生箇
所が刃具によりワークを切削する切削加工等、機械的除
去加工であるような場合、噴射ノズルから噴射される圧
縮流体に含まれたクーラントの細かな液体粒子状のミス
トが刃具およびワークに噴霧されることとなるため、刃
具寿命や被切削性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集塵装置全体の一実施の形態を示す説
明図である。
【図2】複数の噴射ノズルを設けた場合を示す部分拡大
説明図である。
【図3】クーラントミスト発生手段を備えたノズルを示
す断面図である。
【図4】本発明の集塵装置全体の別の実施の形態を示す
説明図である。
【図5】図4に示した真空発生器の拡大断面図である。
【図6】本発明の集塵装置全体のさらに別の実施の形態
を示す説明図である。
【符合の説明】
1 噴射ノズル 2 捕集フード 3 筐体(分離手段) 4 貯留手段 10 クーラントミスト発生手段 40 移送手段 D 粉塵 P 粉塵の発生箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 厳一 愛知県名古屋市千種区振甫町3−2 (72)発明者 岩井 辰一 愛知県海部郡七宝町大字桂字親田1969−6

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮流体を粉塵の発生箇所に向かって噴
    射する噴射ノズルと、粉塵の発生箇所の反対側に前記噴
    射ノズルと相対向するように配置された捕集フードと、
    粉塵と噴射ノズルから噴射された圧縮流体とを分離する
    分離手段と、分離された粉塵を貯留する貯留手段とを備
    えたことを特徴とする集塵装置。
  2. 【請求項2】 圧縮流体は、クーラントミストを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の集塵装置。
JP34495297A 1997-12-15 1997-12-15 集塵装置 Pending JPH11169637A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006088539A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Makita Corp 集塵容器付き丸鋸
CN103495480A (zh) * 2013-10-24 2014-01-08 长沙开元机电设备有限公司 一种研磨装置及其吸料装置

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