JPH11169472A - 通 路 - Google Patents
通 路Info
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- JPH11169472A JPH11169472A JP34139197A JP34139197A JPH11169472A JP H11169472 A JPH11169472 A JP H11169472A JP 34139197 A JP34139197 A JP 34139197A JP 34139197 A JP34139197 A JP 34139197A JP H11169472 A JPH11169472 A JP H11169472A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Emergency Lowering Means (AREA)
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
平常時には一般走行用に使用されている通路を、火災時
の避難路として使用できるようにすることである。 【解決手段】 踏段を有しないエスカレーター10の周
囲を、防火区画1で囲んで、火災時には避難路として使
用できるようした。防火区画1には、防火部材2として
遮熱性ガラス2aを使用することにより、平常時の使用
でも圧迫感などが生じないようにすることができる。ま
た、避難時に防火区画1の周囲空間3の火災状況などを
把握しながら的確な避難が行える。
Description
用に使用される通路を火災時などには避難路として使用
できるようにする技術に関し、特に踏段のないエスカレ
ーターなども避難路として使用できるようにしたもので
ある。
火災が発生すると、フロアの隅や端、または建物外に設
けられた専用の避難階段を通って避難が行われる。
例えば、デパートにおける売場フロアなどのような通常
の使用空間とは耐火壁で区画されて、火災時でも安全に
避難できるように構成された防火区画内に設けられてい
る。
間とは耐火壁で区画されているため、防火区画内の採光
用に窓などの開口部が設けられ、さらに、防火扉を介し
て防火区画への出入りが行えるように構成されている。
用避難階段は、通常の使用空間とは離れた位置に設けら
れるのが一般的である。例えば、フロアの隅や端など、
フロア周辺域に設けられるのが普通である。このよう
に、通常の使用空間とは切り離された場所に専用避難階
段が設けられているため、火災発生などの非常時には、
咄嗟に専用避難階段の位置が分からず避難者が避難階段
を探して逃げまどうこととなる。そこで、避難路には平
時から通り慣れている通路を使用するのが好ましいと言
われている。
大きく、フロア内に多数の小区画の売場が配置され、そ
の間を縫うように構成された通路では、例え周辺域に避
難階段があることが分かっていても、災害発生時には多
数の人が狭い通路でひしめき合い、大きなフロアの端な
どの周辺域に設けた避難階段に速やかに到達できない場
合も考えられる。
連絡用には、エスカレーター(登録商標)が多用されて
いるが、従来のエスカレーターでは踏段に段差ができる
ため、老人などでは利用しづらいという声が上がってい
た。そこで、近年、かかる構成のエスカレーターに代わ
って、勾配の小さな踏段を有しないエスカレーターが設
置されるようになってきた。
の使用者や、老人、身体障害者、小児などのように、段
差のある階段では利用しにくい者にとって昇降が楽に行
える装置である。
は、建設省告示第1110号で規定された用語で、その
構造基準が定められており、踏板面に段差のない構造の
エスカレータである。一般には、通称「動く歩道」(上
記告示の技術基準解説で使用されている簡略用語)とし
て知られ、上下階を連絡する傾斜部分に設置したり、あ
るいは平坦面に設置されたりしている。
タを、一般に使用されている語感を尊重して動く歩道と
呼ぶ場合もある。
も、踏段を有しないエスカレーター、いわゆる動く歩道
が設置されている場合がある。また、地下街と地下街と
を連絡する地下道などの側方にも、動く歩道が設けられ
るようになってきた。
ーター(動く歩道)が一般通路として使用されるように
なってきたが、かかる踏段を有しないエスカレーター
は、上記の如く車椅子の使用者や、老人、身体障害者、
小児などのように、段差のある階段では利用しにくい者
にとって楽に通行が行え一般通路として使用できる装置
である。
火災時などに避難路として利用できるように構成してお
くことは、上記車椅子の使用者などにとっては、特に速
やかな避難を行うために必要なことと、本発明者は考え
た。
前記の観点から、非常時でもその位置が分かるように普
段に通りなれる通路に構成しておくことが望ましい。ま
た、建築物などの中央側に設置される可能性の多い通路
を、避難路として選択することが好ましい。さらには、
平常時に一般走行路として違和感無く使用できるように
構成しておくことも重要である。
路とを極力一致させるようにすることが望ましい。
障を来す煙りが入り込まないように、且つ避難に支障を
来す炎が入り込まないように、且つ避難に支障を来す有
害ガスが入り込まないように、且つ避難に支障を来す有
害ガスが内部発生しないように、且つ避難に必要な内部
空気の確保ができるように、且つ避難に支障を来す内部
温度の上昇が急速に起きないように、十分に周囲空間か
ら区画されていることも必要である。
把握しながら、適切な避難行動がとれるようにしておく
ことも求められる。
を、火災時などに避難路として使用できるようにするこ
とにある。
カレーターを、火災時などに避難路として使用できるよ
うにすることにある。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
通路を防火区画中に設けることにより、火災時でもかか
る通路を避難路として使用して逃げることができる。こ
のようにして通り慣れた通路を逃げる場合は、普段使い
慣れていない避難階段などを不安を覚えながら逃げる場
合に比べて、落ち着いて逃げることができ、速やかな安
全避難を行うことができる。
築物でも構わなく、また地上に設けた構築物でも、ある
いは地下に設けた構築物でも、さらには水中に設けた構
築物でも、宇宙空間に設けた構築物でも構わない。
も、例えば大型船舶などのような乗物内に設けるように
しても構わない。
周囲空間と区画することにより、防火区画の周囲に火災
が発生しても、防火区画の内部が、少なくとも避難する
間は、避難に支障を来す温度にならないように内部温度
の急速な上昇が起きないように構成されている。また、
少なくとも避難時には、避難に支障を来す煙りや、炎
や、有毒ガスが入り込まないように構成されている。
災の程度にもよるが、少なくとも人の避難が完了する時
間内、例えば周囲温度が900度の環境で、最低限30
分程度は人が安全に避難できる程度の温度に維持できる
ように構成しておけばよい。
ように上下階の連絡通路をフロア中央側に集中させて設
けたりする場合には、上下階を通す吹き抜け状に構成し
ておけばよい。
沿って、その両側、上下側、前後側、すなわち全周囲を
耐火材料、不燃材料、難燃材料などで構成された防火部
材で囲むようにして形成しても構わない。
より、火災時でも、防火区画は火災が発生した周囲空間
とは区画され、防火区画内に設けた通路を安全な避難路
として使用することができる。
には、例えば、通路の周囲、すなわち両側面、前端面、
上下面を、耐火材料、不燃材料、難燃材料からなる実質
的に連続する面が床面に連接するようにして、この通路
を囲繞するようにして防火区画を設けておけばよい。
開閉部材を設けておき、周囲空間との行き来をこの開閉
部材を介して行うようにすればよい。火災時でもこの開
閉部材を開けて防火区画内に逃げ込むことができ、逃げ
込んた後はこの開閉部材を閉めておけば、防火区画内へ
の周囲の火災空間からの延焼が防止できる。
を囲む防火区画の周囲状況の見通しができる程度の透明
性を有した遮熱性ガラスなどの防火部材とすることによ
り、防火区画外の周囲空間の状況を確認しながら、状況
に合わせた避難方向の選択などができる。
用すると、合成樹脂素材を使用する場合に比べて、高温
になっても有害ガスや引火性ガスの発生がなく、さらに
は、比較的に透明性が高いなどの点で好ましい。
しては、段差部での通行が困難な車椅子使用者や老人や
身体障害者などでも容易に利用できる踏段を有しないエ
スカレータに構成しておけば、災害時の避難が遅れがち
になり易い車椅子使用者などの速やかな避難手段の確保
にもなる。
ーには、従来構成の複数枚の踏板(パレットと呼ぶ)を
互いに屈曲可能にベルト状に連接して回転させる構成の
パレット型と、ゴムベルトなどの無端ベルトを回転させ
るベルト型のいずれの形式でも構わない。
に基づいて詳細に説明する。
などの構築物に設ける防火区画1を上下階を通す吹き抜
け状に構成し、この防火区画1内に踏段を有しないエス
カレーター10を各階連絡用に設けて、火災発生時には
避難路として使用できるように構成した通路Aについて
説明する。
に、防火区画1は、建物の下階から上階まで各階を通す
吹き抜け状に、いわゆる縦穴状に構成されている。防火
区画1は、防火部材2により周囲空間3から区画され、
この防火区画1内に、各階の上下階連絡用の踏段を有し
ないエスカレーター10が設けられている。本実施の形
態では、防火部材2として、遮熱性ガラス2aが使用さ
れている。
明性の高いガラスaと、熱発泡性物質bとを交互に積層
して構成されたガラスを使用すればよい。火災時にはこ
の熱発泡性物質bが発泡して熱を遮断することができ
る。本実施の形態では、図2にその積層構造を示すよう
に、ケイ酸ソーダ(水ガラス)が熱発泡性物質bとして
使用されている。ガラスとケイ酸ソーダとの積層数を多
くすることにより、あるいは、図2(b)に示すよう
に、ケイ酸ソーダの層厚を厚くすることにより、遮熱性
ガラス2aの耐火時間を長くすることができる。
すように、踏段を有しないエスカレータ10の周囲を囲
むように、所定間隔で各階のフロア面Bから天井面Cま
で支柱4aが立設されている。この支柱4a間には遮熱
性ガラス2aが設けられている。遮熱性ガラス2aは、
防火サッシュに固定された状態で、支柱4aとフロア面
B、天井面Cとから構成された枠内に嵌め込むようにし
て設けられている。
分をシールして、防火区画1と接する周囲空間3に火災
が発生しても、周囲空間3から目地部分を通って避難に
支障を来す煙りや炎や有害ガスなどが、防火区画1内に
入り込まないようにされている。また、かかる目地部分
からの煙りなどの入り込みを防止することにより、周囲
の火災時の防火区画1内への温度伝播をも防ぐことがで
きる。
いエスカレーター10の周囲が、フロア面Bから天井面
Cまで設けた遮熱性ガラス2aで周囲空間3と区画され
ている。一方、防火区画1の最上端側の構成も、図4
(a)に示すように、各階部分の構成と同様に、フロア
面Bと天井面Cとの間に遮熱性ガラス2aを設ける構成
としておけばよい。
端側を天井面Cより低い位置に設定して囲うように構成
しても構わない。かかる構成では、所定間隔にフロアB
面から立設した支柱4a間に梁4bを渡し、この支柱4
a、梁4b及びフロア面Bとで構成される枠内に遮熱ガ
ラス2aを前記要領で嵌め込むようにすればよい。
1の全体形状は、種々の形状に構成して構わない。例え
ば、角柱状でも、あるいは円柱状でも、あるいはその他
の形状でも構わない。
区画された防火区画1には、図1(b)、3、4に示す
ように、踏段を有しないエスカレーター10の乗降口側
の遮熱性ガラス2a側に、開閉部材5として防火扉5a
が設けられている。
防火枠に遮熱性ガラス2aを嵌め込んだ開き戸形式に構
成され、防火区画1内と周囲空間3とが互いに見通せる
ようになっている。
自動扉に形成され、周囲空間3から踏段を有しないエス
カレーター10を囲む防火区画1内に、一々手を煩わせ
ることなく出入りできるようになっている。
時には踏段を有しないエスカレーター10への通行が円
滑に行えるように、自動開閉制御を解除させておけるよ
うにしておいても構わない。このように自動開閉制御を
解除しておくことにより、平常時には防火扉5aを開け
たままの開放状態にしておける。一々防火扉5aを手で
押すなどして開閉させて通る煩わしさがないので、例え
ば、多数の利用者が想定されるデパートなどの場合に
は、不必要な客足の滞りを防いで、踏段を有しないエス
カレーター10部分での混雑を防ぐことができる。
平常時に通行量の多い通路Aとして構成しておけるの
で、避難時には通行し慣れているかかる構成の通路Aを
避難路として使用できることとなり、何処に通ずるか分
からない避難路を使用する場合に比べて、避難者も安心
して避難することができる。
せた後でも、隣接した周囲空間3で火災が発生した場合
には、火炎や煙りが防火区画1内に入らないように、自
動的に、あるいは手動で、自動開閉制御に切り換えられ
るようにしておけばよい。
接空間に設けた火災検知センサーと防火扉5aなどを連
動させておき、火災発生信号で自動開閉制御に切り替わ
り一旦閉じるように構成しておけばよい。
も、防災センターからの監視モニタで、防火扉5aなど
のロックが行えるようにしておけばよい。このようにす
ることにより、防火扉5aの周囲空間3に火災が迫った
状態でも、誤作動により防火扉5aを開かないようにす
ることができる。
戸形式に構成したが、左右に両開きする引き戸形式に構
成しても構わない。さらには、シャッター形式に構成し
ておくこともできる。
ないエスカレーター10は、図5(a)に示すように、
パレット型の構造に形成されている。パレットと呼ばれ
る踏板11が、多数枚互いに屈曲可能に連接されて平坦
な通行面12を構成できるようになっている。
れる通行面12の両側には、図6に示すように、踏板1
1の搬送速度と同じ速度で回転する小幅の回転ベルト状
に構成された手摺13が設けられている。さらに、通行
面12の前後側は、ランデイングプレート14を介し
て、フロア面Bに繋がるようになっている。
裏側のチェーン15により搬送され、駆動機16に連結
された両端の鎖車17で回転できるようになっている。
には、ベルト型の構成もある。ベルト型の踏段を有しな
いエスカレーター10は、図5(b)に示すように、無
端ベルト18aが駆動機18bに連結された両端の回転
ローラー18cで搬送方向に回転されるように構成され
ている。通行面12を形成する無端ベルト18aの裏側
は、所定間隔に並べられた多数のローラー18dで支承
され、通行時の無端ベルト18aの沈みを極力防止でき
るように形成されている。
しないエスカレーター10を使用したが、ベルト型の踏
段を有しないエスカレーター10を使用しても構わな
い。
を有しないエスカレーター10を平坦面上に設けて動く
歩道Dを構成し、火災発生時に避難路として使用できる
よう構成した通路Aについて説明する。
スカレーター10は、図7(a)、(b)に示すよう
に、上記実施の形態1で使用したパレット型の構成で、
平坦な床面B’上に設置されている。
ばれる踏板11により構成される通行面12は、図7
(b)に示すように、床面B’より少し高い位置に設け
られており、床面B’と通行面12とは傾斜板11aで
連絡されて、床面B’と通行面12との間の乗降が楽に
行えるようになっている。
形態1と同様に、踏板11と同じ方向に、同じ速度で回
転するベルト状に構成された手摺13が設けられてい
る。手摺13に掴まりながら、踏段を有しないエスカレ
ーター10上を移動できるようになっている。
囲空間から区画された防火区画20内に設けられてい
る。防火区画20は、防火部材30により周囲空間から
区画されている。踏段を有しないエスカレーター10の
両側には、走行方向に沿って所定間隔で支柱40が床面
B’から立設させられ、この支柱40の上端間に梁41
が掛け渡されている。
成された枠部分には、前記実施の形態1と同様にして、
防火部材30として遮熱性ガラス30aが嵌め込まれて
いる。このようにして、踏段を有しないエスカレーター
10は、その両側、前後側、上面が遮熱性ガラス30a
で周囲空間と区画された防火区画20に囲まれている。
なお、床面B’側も防火部材30で構成しておけばよ
い。
閉部材50としての防火扉50aを通して行うようにな
っている。防火扉50aは、前記実施の形態1と同様
に、平常時には開放状態にしておき、火災時などの災害
発生時には自動開閉式に切り換えられるように構成して
おけばよい。
い場合には、図8(a)に示すように、通行面12の両
側に手摺13を設けない構成も考えられる。防火区画2
0を構成する遮熱性ガラス30aは、通行面12の両側
に接近して設けられ、遮熱性ガラス30aを手摺代わり
に使用できるようになっている。通行面12の側方から
少し手を伸ばして軽く遮熱性ガラス30aのガラス面に
触れながら、ガラス面を手摺13の代わりに使用するこ
とができる。
(a)に示すように、遮熱性ガラス30aの外部側に設
けるようにすればよい。防火区画20の内側に支柱40
を設けないようにすることにより、遮熱性ガラス30a
を手摺として使用したときに、手が支柱40に引っ掛か
るなどの不都合が避けられる。
ラス30aの表面側は、微細な凹凸状仕上げにしてお
き、手を触れても平滑面のように密着しずらくしておく
とよい。このようにすることにより、踏段を有しないエ
スカレーター10を通行中に手が遮熱性ガラス30a面
に取られて転倒するなどの不都合が起きにくいようにす
ることができる。
スカレーター10の通行面12は、床面B’と面一にな
るようになっている。
段を有しないエスカレーター10を使用したが、ベルト
型の構成のものを使用しても構わない。
などの構築物の上下階を連絡する踏段を有しないエスカ
レーター10の周囲を、前記実施の形態1とは異なり、
踏段を有しないエスカレーター10の搬送方向に沿って
防火区画20を形成し、火災発生時に避難路として使用
できるように構成した通路Aについて説明する。
しないエスカレーター10は、図9に示すように、防火
区画20内に設けられている。踏段を有しないエスカレ
ーター10は、前記実施の形態1と同様に、互いに屈曲
可能に連接して平面状の通行面12を形成するパレット
型に構成されている。
けに際しては、踏段を有しないエスカレーター10の通
行面12の前後の乗降口側が、乗降時に躓いたりしない
ように、それぞれ上階、下階のフロア面Bと略面一にな
るようにされている。
の通行面12の両側面側には、通行面12と同じ速度で
回転する小幅無端ベルトが回転可能に構成された手摺1
3が設けられている。このようにして、手摺13に掴ま
りながら、踏段などの段差のない通行面12に乗って昇
降できるように、上下階が踏段を有しないエスカレータ
ー10により連絡されている。
スカレーター10の両側、上下側、および踏段を有しな
いエスカレーター10の進行方向に沿った前後側を、防
火部材30により周囲空間から区画して構成されてい
る。
レーター10の下面側には防火部材30として、コンク
リート板30bが使用されている。コンクリート板30
b(30)は、踏段を有しないエスカレーター10の幅
より少し幅広に設定され、踏段を有しないエスカレータ
ー10の下面側をカバーできるようになっている。
方からは、支柱40が所定間隔で立設させられている。
支柱40は、踏段を有しないエスカレーター10の乗降
側となる前後側の各階のフロアB面側からも立設させら
れている。
間は、さらに梁41で連結され、踏段を有しないエスカ
レーター10の上方空間が支柱40と梁41とで構成さ
れた枠組で囲まれるようになっている。このようにして
支柱40と梁41とで構成された枠内に、防火部材30
が嵌め込むようにして設けられている。
は、前記実施の形態1で使用したと同様の構成の遮熱性
ガラス30aが使用されている。遮熱性ガラス30a
(30)の取付けに際しては、前記実施の形態1と同様
の要領で、遮熱性ガラス30aを防火サッシュに固定し
た状態で、支柱40、梁41とで構成された枠内に嵌め
込むようにされている。
の面上に通行面12の側方に沿って溝を設け、さらに支
柱40、梁41の側方部の長手方向にも溝を設けてお
き、遮熱性ガラス30aの周囲をこれらの溝に嵌め込
み、煙りや、炎、有害ガスなどが防火区画20内に入り
込まないように目地部分のシールを行っても構わない。
板30b、支柱40、梁41との目地部分以外にも、周
囲空間と接する防火区画20の接合部などの煙りなどが
入り込む可能性のある隙間部分には必要である。
0の斜視図に示すように、踏段を有しないエスカレータ
ー10は、その周囲を、昇降方向に沿って略角形筒状に
遮熱性ガラス30aで囲まれた防火区画20内に設けら
れることとなる。
の乗降口となる前後端側にも、図9、10に示すよう
に、踏段を有しないエスカレーター10の傾斜部分を囲
む防火区画20がそのまま延長されて、例えば人溜まり
用などに使用できる小空間20aが設けられている。
防火区画20の一部として構成される上記小空間20a
は、本実施の形態では、略箱型に形成されている。小空
間20aの踏段を有しないエスカレーター10の乗降口
に対面する正面側には、開閉部材50として防火扉50
aが設けられている。
aを設けることにより、多数の避難者が防火区画20内
に逃げ込み、踏段を有しないエスカレーター10の乗降
口に集まっても、安全に乗り込み待ちを行うことができ
る。さらには、かかる小空間20aを設けておけば、万
が一の事態に備えての酸素ボンベや、応急処置品などの
備品を備えるスペースとして使用することもできる。さ
らには、防火区画20用の空調装置の設置箇所としても
使用することができる。
い場合などでは、かかる小空間20aを設けない構成も
考えられる。図11に示すように、踏段を有しないエス
カレータ10部分のみを実質的に防火区画20で囲うよ
うにして、乗降口側の小空間20aを省く構成にしても
よい。
すように、防火仕切壁21により2つの小空間20a
a、20abに分けるように構成しても構わない。防火
仕切壁21には、防火扉50b(50)を設けておく。
は、避難者は、防火扉50c(50)、50d(50)
を通って小空間20aaに逃げ込む。この小空間20a
aから、防火仕切壁21の防火扉50bを通って小空間
20abに入り、そのまま踏段を有しないエスカレータ
ー10で避難することとなる。
生すると、避難者は防火扉50c、50dを通って小空
間20aaに逃げ込むこととなるが、小空間20aaに
逃げ込む際には、防火扉50c、50dが避難者が小空
間20aaに入る度に頻繁に開閉されることとなり、煙
りなどが多少流れ込む可能性がある。しかし、防火仕切
壁21があるため、小空間20abへの直接の煙りの流
れ込みを遮断することができる。このようにして、実質
的に避難に支障を来さないように煙りの流れ込みを遮断
しながら、踏段を有しないエスカレーター10を利用し
て安全に避難することができる。
ば、火災状況が甚だしくなり踏段を有しないエスカレー
ター10を使用しての避難を放棄すべき事態に至った場
合でも、かかる防火区画20が上下階に通ずる炎道とな
らないようにして、上下階への防火区画20内を介した
延焼を極力防ぐことができる。
にして建物内のパイプシャフトなどの貫通空間を、熱風
や炎などが急上昇する炎道となり易いことが知られてい
る。
段を有しないエスカレーター10を囲む防火区画20
が、火災中に放置された状態でも、極力炎道とならない
ように予め施策しておくことは、火災規模を最小限度に
止めるのに必要なことである。防火仕切壁21は、踏段
を有しないエスカレーター10の周囲を囲む防火区画2
0が連絡階への延焼を助ける炎道となることを防止する
のに役立つ。
を、前記実施の形態1の防火区画1内に設けても構わな
い。踏段を有しないエスカレータ10の乗降側にフロア
面Bから天井面Cまで設けておけばよい。
a、あるいは図12に示す防火扉50b、50c、50
dは、前記実施の形態1と同様に、自動扉に形成し、さ
らに同様の構成の遮熱性ガラス30aで構成しておけば
よい。
は、平常時には踏段を有しないエスカレーター10への
通行が円滑に行えるように、自動開閉制御を解除させて
おき、火災時に自動開閉制御に戻れるように構成してお
けばよい。
すように、シャッター形式の防火扉50eに構成しても
構わない。
は、図13に示すように、細長い短冊状に形成した遮熱
性ガラス30c(30)を防火枠60に嵌め、その防火
枠60同士を屈曲可能に連接して、降ろしたりあるいは
上げたりできるようにしたシャッターに構成しておけば
よい。
ド61に案内させて、小空間20aの天井側に設けた開
閉装置62で、防火枠60を引き上げたり、あるいは降
ろしたりすることができるように構成しておけばよい。
いる平常時の状態を示した。小空間20aの天井側のガ
イド61に案内させて、互いに屈曲可能に連接された防
火枠60が、天井側に引き上げられている。
に逃げ込んだ時点で、開閉装置62を駆動させて防火扉
50eを降ろしておけばよい。防火扉50eは、遮熱性
ガラス30cを防火枠60に嵌め込んで、防火枠60同
士が屈曲可能に互いに連接した状態に構成されているの
で、火災時でも遮熱性ガラス30cを通して周囲空間の
状況を把握することができる。
式に構成されているので、平常時には、小空間20aを
周囲空間に対して開放状態にしておき、煩わしさを感じ
させることなく防火区画20で囲まれた踏段を有しない
エスカレーター10を平常時の通路Aとして使用させる
ことができる。
カレーター10の踏板11が平面状に連接する通行面1
2が、各階を連絡する傾斜部分にのみ設けられた構成を
示したが、図14(a)に示すように、踏段を有しない
エスカレーター10の前後側の各階のフロア面Bの平坦
面に沿った部分側にも、通行面12が連続するように構
成しても構わない。
ー10は、図14(b)に示すように、防火区画20内
で、左右に2列設けられ、一方が上り、他方が下りに構
成されている。
9に比べて、支柱40の間隔を大きくして、視界を遮る
ものを極力少なくして、平常時の通路として使用時に違
和感なく、開放的な雰囲気のなかで使用できるように構
成されている。
0に囲まれた踏段を有しないエスカレータ10を、建物
の各階に交互に掛け渡した状況を部分的に示した。かか
る複数台の踏段を有しないエスカレーター10の周囲を
囲む防火区画20は、それぞれ互いに連通させられ、防
火区画20から周囲空間へ出ることなく、所望階まで踏
段を有しないエスカレーター10で避難することができ
るようになっている。
なる場合には、平常時でも周囲空間からの空調効果が及
ばなくなる可能性が高いため、必要に応じて、防火区画
20用の空調装置を、周囲空間の空調装置とは別途設け
ておけばよい。かかる構成の防火区画20用の空調装置
は、例えばダクト配管などを周囲空間用の空調ダクト配
管などと別途に構成しておくことにより、火災時などの
防火区画20内の避難時に必要な新鮮な空気の確保が行
える。
火区画20内、特に小空間20a内に設けるようにすれ
ばよい。
0の乗降口側となる各階のフロア面B側には、防火区画
20の一部として小空間20aが前記説明の要領で設け
られ、各階のそれぞれの小空間20aに、防火区画20
内への避難ができるように防火扉50aが設けられてい
る。
有しないエスカレーター10の設置方向に沿って連続的
に設けられた様子が分かるように、支柱40や梁41な
どの図示は省略している。
ないし、あるいは、踏段を有しないエスカレーター10
の吊り上げ搬入に支障がない範囲で、当初より踏段を有
しないエスカレーター10に全面先行取付け、あるいは
部分先行取付けをしておいても構わない。
間として構成する場合には、遮熱性ガラス30aを筒状
に一体成形して、その中に小型の踏段を有しないエスカ
レーター10を通して設置するようにしても一向に構わ
ない。このように構成しておけば、遮熱性ガラス30a
と他の部材との接合部分を少なくすることができ、その
分避難に支障を来す煙りなどの入り込みを防止し易い。
段を有しないエスカレーター10に沿って略断面角形筒
状に形成された様子を示したが、例えば、天井側を軽い
アーチを描くように湾曲させておき、天井が低い感じな
どの圧迫感を感じることなく、平常時に一般の通路Aと
して使用できるようにしておいても構わない。
を踏段を有しないエスカレーター10の両側、天井側に
使用した構成について説明したが、平常時の使用状態に
特段の配慮をせずに、防火避難経路の構成にのみ配慮す
ればよい場合には、不透明な耐火材料、不燃材料、難燃
材料などを使用しても構わない。
どのような透明な防火部材30とを併用するようにして
も構わない。例えば、不透明防火部材の壁に、遮熱性ガ
ラス30aを使用した窓を設けるなどの構成も考えられ
る。
は、前記実施の形態1、2あるいは後記する実施の形態
4〜6でも必要に応じて適用できるものである。
実施の形態3で説明した防火区画20に囲まれた踏段を
有しないエスカレーター10を、建物の外壁の内面に沿
って設けるようにした通路Aについて説明する。
見取り図に示すように、建物のフロア70の中央側に吹
き抜け71が設けられている。吹き抜け71の建物の外
壁72の内側壁面に沿って、上下階の連絡用に踏段を有
しないエスカレーター10が設けられている。外壁72
は、コンクリートなどの防火部材30を使用した防火壁
に構成しておけばよい。
を除いた部分が、売場などの通常の使用空間として構成
されている。フロア70の隅の方には、従来構成の避難
階段73が設けられている。
17(a)、(b)に示すように、側方の一方の側が建
物の外壁72の内側壁面に沿っており、他方の側が吹き
抜け71側に面して設けられている。吹き抜け71側、
及び上面側は、前記実施の形態3で示した要領で、遮熱
性ガラス30aを使用して周囲空間と区画されている。
また、踏段を有しないエスカレーター10の下面側には
コンクリート板30bが前記実施の形態3と同様にして
設けられている。
いエスカレーター10の周囲が、遮熱性ガラス30a、
コンクリート板30b、および防火壁に構成された外壁
72の内側壁面とで囲まれて、踏段を有しないエスカレ
ーター10を避難路として安全に使用できるように防火
区画20が設けられている。
スカレーター10の乗降口側は、上記実施の形態3と同
様に、小空間20aが設けられ、この小空間20aに周
囲空間からの出入り用に防火扉50aが設けられてい
る。
の側方の外壁72には、踏段を有しないエスカレーター
10の途中位置に防火扉74が設けられ、そこから建物
外へ脱出できるようになっている。本実施の形態では、
防火扉74を開けると、外壁72に外付けされたベラン
ダ75に出ることができるようになっている。かかるベ
ランダ75には、地上に通じる避難階段76が設けられ
ている。また、各階のベランダ75は、かかる避難階段
76により上下が連絡されている。
エスカレーター10では、平常時には、大きな吹き抜け
71側から下方の例えばホールなどを見下ろしながら所
望階まで、昇降することができる。
まれた踏段を有しないエスカレーター10を避難路とし
て使用すればよい。特に、本構成では、踏段を有しない
エスカレータ10の一方の側が、外壁72内側壁面に沿
っているため、この外壁72に設けた防火扉74を通し
て建物外のベランダ75へ脱出することができる。
は、踏段を有しないエスカレーター10の駆動をとめて
おけばよい。さらには、防火扉74側へ移行できるよう
に極めて低速で動かしておいても構わない。
つことができる。さらには避難階段76を降りて地上へ
脱出することもできる。
ター10の構成では、外壁72に沿った側には、手摺1
3を設けずに、手摺13は吹き抜け71側の遮熱性ガラ
ス30a側にのみ設ければよい。
に短い手摺13を構成して、外壁72の内側壁面に沿っ
た側にも手摺13を設けるようにしても構わない。
区画を設け、この内壁に防火扉を設けて建物外へ避難で
きる構成は、前記実施の形態1、2に適用しても構わな
い。
実施の形態3、4で説明した防火区画20を平常時に
は、開放空間としておき、避難時にのみ閉鎖空間として
周囲空間から区画できるように構成した通路Aについて
説明する。
であっても、周囲を囲われることによって感じる圧迫感
をなくして、平常時でも違和感なく通路Aとして使用で
きるようになっている。
囲の空調の効果が閉鎖空間内に及びにくく、そのため防
火区画20用の特別の空調設備を必要とする場合も発生
するが、平常時には防火区画20を周囲空間へ開放させ
ておければ、かかる防火区画20用の特別な空調設備は
設けなくても済む。
がスライド式に設けられており、天井側を平常時には開
放できるようになっている構成を示した。支柱40の上
端間に渡す梁41をガイドに構成しておき、遮熱性ガラ
ス30aを嵌め込んだ枠の両側をこのガイドに案内させ
てスライドできるようにしておけばよい。
30aは、踏段を有しないエスカレータ10の長手方向
に沿って、図18(a)に示すように、略2分された大
きさに形成されて枠内に嵌め込まれている。
18(b)に示すように、防火区画20の傾斜上方側に
固定され、遮熱性ガラス30aa側を、スライドさせる
ことができるようになっている。スライド手段(図示せ
ず)としては、例えば遮熱性ガラス30aa側の先端に
取り付けたワイヤを巻上装置で巻き上げるようにするな
どすればよい。
を、他方の遮熱性ガラス30abの内側にスライド移動
させて、重ねるようにして格納しておけば、防火区画2
0の天井の一部を開放状態にさせることができる。
に格納させられているので、災害時には遮熱性ガラス3
0aaを自重で滑らせることにより速やかな閉鎖が行え
る。
30aが引き戸形式に設けられており、防火区画20の
側方側を平常には開放状態にできるようになっている。
戸形式の遮熱性ガラス30aは、本実施の形態では、3
枚引き戸形式に構成されている。図19(a)に示すよ
うに、3枚引き戸形式に構成された遮熱性ガラス30a
は、それぞれ遮熱性ガラス30ac、30ad、30a
eから構成され、遮熱性ガラス30aeは、防火区画2
0の傾斜部分の上方側に固定されている。
9(b)に示すように、遮熱性ガラス30ae側に、ガ
イドG1、G2に沿って移動させて、格納できるように
構成されている。平常時には、このように遮熱性ガラス
30ac、30ad、30aeを3枚重ねた状態に格納
してロックしておけば、防火区画20の両側を周囲空間
へ開放させることができる。
せば、遮熱性ガラス30ac、30adはガイドG1、
G2に案内されて斜面を下って側面側を速やかに囲うこ
ととなる。ガイドG1、G2は、それぞれの敷設端まで
遮熱性ガラス30ac、30adが滑り降りた状態で、
防火区画20を周囲空間と区画できる位置に設定されて
いる。
て、止まる位置まで遮熱性ガラス30ac、30adを
滑らせれば、自ずから防火区画20の側面側の構成がで
きるようになっている。また、防火区画20の側方側を
開放状態にするため、遮熱性ガラス30ac、30ad
を引き上げるためには、例えばワイヤの先端をそれぞれ
の遮熱性ガラス30ac、30adに取付け、このワイ
ヤを巻上装置で巻き上げるなどの手段を使用すればよ
い。
始動停止ができるモータ駆動の滑車で遮熱性ガラス30
ac、30adを動くように構成しておいても構わな
い。
には開放できるようにする構成は、前記実施の形態1、
2に適用することもできる。
性ガラス30aを短冊状に形成して、これを小枠内に嵌
め込み、この枠を屈曲可能に連結して蛇腹状に畳むこと
ができるように構成しておいても構わない。
性ガラス30aを大きく2分して、その各々をさらに2
分して、それぞれを枠内に嵌め込み、この枠同士を屈曲
可能に連接する構成としても構わない。このように構成
すれば、図21に示すように、防火区画20の傾斜部分
の天井側の遮蔽ガラス30aの枠同士を屈曲させて、周
囲空間と連通するように開放させることができる。
画20の天井側の遮熱性ガラス30aを、平常時には周
囲空間と連通できるように開放させ、避難時には周囲空
間と区画するように閉じることができる。
有しないエスカレーター10には、パレット型の構成の
ものを使用した場合を示したが、ベルト型の構成でも構
わない。
有しないエスカレーター10を防火区画20で囲んだ構
成について説明したが、図22に示すように、従来より
上下階の連絡用に使用されている踏段を有するエスカレ
ーター210(以下、簡単にエスカレーター210とい
う。)の周囲を防火区画220で囲むようにしても構わ
ない。
1と同様に、エスカレーター210の下方に設けた防火
部材230から両側に支柱240を所定間隔で立設し、
支柱240間に梁241を掛け渡しておく。支柱240
と梁241、コンクリート板230aとから形成された
枠内に、遮熱性ガラス230bを嵌め込んでおけばよ
い。
210の前後の乗降口側にも小空間220aが形成でき
るように、各階のフロア側に伸ばして設けておけばよ
い。
のエスカレーター210を通常は上下階を連絡する通路
Aとして使用する一方で、火災などの災害発生時には、
避難路として使用できるように構成することができる。
実施の形態3で説明した防火区画20に囲まれた踏段を
有しないエスカレーター10を、大型客船などの船30
0の船倉内の各階を連絡する通路Aとして使用した場合
について説明する。
船倉内が上下に複数階に構成されている。客室や、ロビ
ー、娯楽室など種々の施設を船倉内の各階に設けた構成
で、各階は踏段を有しないエスカレーター10を上下を
連絡する通路Aとして使用されている。
有しないエスカレーター10で連絡しておく。踏段を有
しないエスカレーター10は、その周囲が遮熱性ガラス
30aで囲われて防火区画20に構成されている。周囲
空間から防火区画20内へは、前記実施の形態3と同様
に、防火扉(図示せず)を通して出入りできるように構
成しておけばよい。
る通路Aとして踏段を有しないエスカレータ10を使用
すればよい。また、船内で火災などが発生した場合に
は、かかる周囲空間から避難に支障来す煙りや、炎など
が入り込まないように構成された防火区画20に保護さ
れながら、踏段を有しないエスカレーター10を使用し
て、速やかに上甲板320に避難することができる。
べて狭い空間となりがちなため、煙りが立ち込め易く、
煙りに巻かれて避難しにくくなる可能性が高く、本発明
の通路形成は有効である。
に各階を上下に通す吹き抜け状の防火区画を形成して、
この防火区画内に踏段を有しないエスカレータ10を上
下階の連絡用に設けても構わない。
場合について説明したが、船舶以外の乗物に適用しても
構わない。
有しないエスカレーター10、動く歩道D、踏段を有す
る通常構成のエスカレーター210を使用した通路Aに
ついて説明したが、かかる移動装置を使用しない構成の
避難階段や平坦通路を上記説明の防火区画20で囲むよ
うに構成しても構わない。
両専用通路を防火区画で囲むように構成することも考え
られる。
有しないエスカレーター10、動く歩道Dなどを、平常
時には一般の通行用の通路として使用し、火災時などに
は避難路として使用できるように構成した場合について
説明したが、平常の一般の通行を目的としてない避難路
としての専用目的に使用するようにしても構わない。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記の
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
中に設けることにより、普段から通りなれている通路
を、避難路としても使用することができる。そのため、
通路の行き先や、通り抜け方向がよく分かっているの
で、避難時に慌てずに、落ちついた避難ができる。
スなどの周囲を見通せる透明な防火部材を使用して構成
した防火区画の中に設けることにより、普段から通りな
れている通路を、周囲の状況を防火区画のなかから把握
しながら避難路として使用することができる。そのた
め、周囲の火災状況の把握を行いながら、例えば避難方
向を判断するなど、状況に応じたに適切な避難行動をと
ることができる。
カレーター(動く歩道)を平常時には一般通行用の通路
として使用し、火災時などには避難路としても使用する
ことができるので、避難階段や、踏段を有する従来構成
のエスカレーターを使用する場合に比べて、段差のない
避難路面を確保できる。そのため、段差部分での歩行が
ままならず避難時には往々にして逃げ後れがちになる老
人、小児、身体障害者、車椅子などの介助機材使用者の
避難をより効果的に確保することができる。
部材として使用して、踏段を有しないエスカレーター
(動く歩道)の周囲を囲んで防火区画を構成するので、
避難時には周囲空間の状況を把握しながら適切な避難行
動をとることができる。
け状に防火区画を形成して、この防火区画内に踏段を有
しないエスカレーターを設けることができるので、踏段
を有しないエスカレーターの個々に防火区画を設ける場
合に比べて、施工費を低く抑えることができる。
遮熱性ガラスを平常時には、周囲空間と連通できる開放
状態にすることができるため、平常時の防火区画内に周
囲空間の空調効果が及び、特別に防火区画用の空調装置
が要らない。
に踏段を有しないエスカレーターを設けた構成を示す断
面説明図である。(b)は、(a)の踏段を有しないエ
スカレータの平面図である。
る。
成を示す断面説明図である。
最上端側での構成を示す断面説明図である。
レーターの構成を示す断面図である。(b)は、ベルト
型の踏段を有しないエスカレーターの構成を示す断面図
である。
乗降側を示す斜視図である。
エスカレーター(動く歩道)を示す平面図である。
(b)は、(a)の動く歩道を示す一部断面の説明図で
ある。
る。(b)は、(a)の動く歩道を示す一部断面の説明
図である。
画で囲まれた踏段を有しないエスカレータで構成する通
路を示す一部断面の説明図である。(b)は、(a)に
示した通路の平面図である。
ターを囲む防火区画の様子を示す斜視図である。
しないエスカレーターの傾斜部分にのみ構成した様子を
示す一部断面の説明図である。
面図である。
を開けた状態を示す斜視図である。(b)は、(a)の
防火扉を閉めた状態を示す斜視図である。
変形例を使用した通路示す一部断面の説明図である。
(b)は、(a)の通路の平面図である。
ーターからなる通路を、上下の各階を連絡するように構
成した状況を示す一部断面で示す説明図である。
である。
火区画に囲まれた踏段を有しないエスカレーターの設置
状況を示す平面図である。(b)は、(a)の踏段を有
しないエスカレーターの設置状況を示す斜視図である。
に構成した防火区画の閉じ状態を示す一部断面の説明図
である。(b)は、(a)の構成の防火区画で遮熱性ガ
ラスを開けた状態を示す一部断面の説明図である。
に構成した防火区画の閉じ状態を示す平面図である。
(b)は、(a)の構成の防火区画を開けた状態を示す
平面図である。
成した防火区画の変形例を示す一部断面の説明図であ
る。
成した防火区画の変形例を示す一部断面の説明図であ
る。
難路としても使用できるように構成した通路を示す一部
断面の説明図である。
ターを使用した通路を、船内に設けた様子を示す一部断
面の説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 構築物の防火区画中に避難路として使用
できるように構成されてなることを特徴とする通路。 - 【請求項2】 請求項1記載の通路において、 前記防火区画が、構築物の代わりに、乗物に形成されて
いることを特徴とする通路。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の通路において、 前記防火区画は、通路の両側、上下側、前後側を防火部
材で囲んで周囲空間と区画され、前記防火区画への出入
りが防火機能を有した開閉部材を介して行われように構
成されていることを特徴とする通路。 - 【請求項4】 請求項3記載の通路において、 前記防火区画は、防火部材により上下階を通す吹き抜け
状に周囲空間から区画されていることを特徴とする通
路。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の通路において、 前記防火部材の少なくとも一部が防火区画の外側を見通
せる透明性を有した防火部材に形成されていることを特
徴とする通路。 - 【請求項6】 請求項5記載の通路において、 前記防火区画の外側を見通せる透明性を有した防火部材
として、遮熱性ガラスが使用されていることを特徴とす
る通路。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
通路において、 前記防火区画は、平常時には周囲空間と連通可能な開放
状態におかれ、避難時には周囲空間と区画可能な閉鎖状
態におかれるように構成されていることを特徴とする通
路。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
通路において、 前記通路が、踏段を有しないエスカレーターに構成され
てなることを特徴とする通路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34139197A JP4010619B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 通路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34139197A JP4010619B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 通路 |
Publications (2)
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JPH11169472A true JPH11169472A (ja) | 1999-06-29 |
JP4010619B2 JP4010619B2 (ja) | 2007-11-21 |
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ID=18345708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34139197A Expired - Fee Related JP4010619B2 (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 通路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003253896A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-10 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | 建 物 |
JP2010172373A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Shimizu Corp | 棟間連絡通路の安全設備 |
JP2021105309A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-26 | 株式会社竹中工務店 | 建物 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP34139197A patent/JP4010619B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003253896A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-10 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | 建 物 |
JP2010172373A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Shimizu Corp | 棟間連絡通路の安全設備 |
JP2021105309A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-26 | 株式会社竹中工務店 | 建物 |
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