JPH11168359A - 高速クロックイネーブルラッチ回路 - Google Patents

高速クロックイネーブルラッチ回路

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JPH11168359A
JPH11168359A JP10222627A JP22262798A JPH11168359A JP H11168359 A JPH11168359 A JP H11168359A JP 10222627 A JP10222627 A JP 10222627A JP 22262798 A JP22262798 A JP 22262798A JP H11168359 A JPH11168359 A JP H11168359A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速クロックイネーブル型ラッチ回路を提供
する。 【解決手段】 本発明による新規のラッチ回路構成は、
インバータベースのセットアップ/ホールド時間を大幅
に短くする。このラッチ回路は、センス増幅器に接続さ
れた第一と第二の入力スイッチを含む。これら入力スイ
ッチは、平衡入力信号の相補的な信号を受信する。この
ラッチ回路は、交替するクロック信号の信号レベルに基
づいて初期化モードと、出力モードにて動作する。出力
モードにおいては、初期化モードの終端における入力信
号の規模に基づいて第一あるいは第二の信号規模を持つ
出力信号が生成される。このラッチ回路に基づく高速直
列/並列コンバータについても開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の信号レベル
をラッチ(格納)し、維持するために用いることが可能
なラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、家電製品、コンピュータ、電気
通信設備、自動車電子工学等を含む現代の電子製品は、
データ処理動作の際にデータを格納するためにラッチ回
路を用いる。ラッチ回路は、双安定デバイスであり、こ
の出力信号は、入力信号の信号レベルあるいは信号遷移
に基づいて2つの安定な状態(レベル)の一つを取る。
従来のラッチ回路には、静的なラッチ回路と、動的なラ
ッチ回路とがある。典型的な動的ラッチ回路は、一般的
には、静的ラッチ回路と比較して、要求される回路が少
なく、データ値を表す入力信号をラッチする時間も速
い。ただし、2つの出力信号レベルの一方を生成するた
めに用いられる動的ラッチ内に格納される電荷は、電流
漏れを通じて散逸する傾向を持ち、短所として、出力信
号を適切なレベルに維持するために、この電荷を断続的
にリフレッシュすることが必要となる。
【0003】これとは対照的に、静的ラッチによって維
持される動作状態は、時間と共に変化することはない。
従来のラッチは、一般的には、漏れを補償するためにラ
ッチの出力と入力との間にフィードバックを採用するこ
とで、ラッチの状態が変化するのを防ぐ。図1は、クロ
ック方式のフィードバック経路を持つ典型的な従来の技
術による静的ラッチ1を簡略的に示す。図1において、
第一あるいは第二の論理レベルを持つ入力信号INが、
第一のインバータ5に供給される。第一のインバータ5
は、クロック信号CLKによって制御される第一のスイ
ッチ10に接続される。第一のスイッチ10は、さら
に、ノードAに接続され、これはさらに第二のインバー
タ15に接続される。第二のインバータ15の出力は、
さらに、第三のインバータ20に接続され、ラッチ1の
出力信号OUTを供給する。第三のインバータ20の出
力は、第二のスイッチ25に接続され、これは、さら
に、ノードAに接続される。第二のスイッチ25は、相
補クロック信号/CLKによって制御される。この相補
クロック信号/CLKは、クロック信号CLKの信号レ
ベルに対して相補的な信号レベルを持つ信号である。
【0004】動作において、クロック信号CLKの信号
レベルは、ラッチ1が、サンプル期間となるべかき、あ
るいは、ホールド期間となるべきかを決定する。クロッ
ク信号CLKが高値の信号レベルを持ち、これに対応し
て相補クロック信号/CLKが低値の信号レベルを持つ
場合は、スイッチ10は閉じ、インバータ5はノードA
に接続され、スイッチ25は開き、インバータ20の出
力はノードAから切断される。この結果、ラッチは、サ
ンプル期間となる。このサンプル期間においては、信号
INの論理レベルがインバータ5によって反転され、ノ
ードAの所に相補信号レベルを持つ信号が生成される。
ノードAの所のこの信号が、次に、インバータ15によ
って再び反転され、入力信号INと同一の信号レベルを
持つ出力信号OUTが生成される。こうして、サンプル
期間にあるときは、ラッチ1の出力信号OUTは、入力
信号INの信号レベルを追跡し、このレベルに保持され
る。サンプル期間の際に入力信号の論理レベルが変化し
た場合は、インバータ5、15の動作遅延の後に、出力
信号OUTもこれに対応して変化する。出力信号OUT
は、インバータ20にも供給される。インバータ20は
開かれたスイッチ25の所に、出力信号OUTに対して
相補的な信号レベルを持つ信号を生成する。この反転さ
れた信号はホールド期間において用いられる。
【0005】クロック信号CLKが低値の信号レベルに
なると、スイッチ10が開き、インバータ5はノードA
から切断され、スイッチ25が閉じ、インバータ20は
ノードAに接続される。この結果、ラッチはホールド期
間に入る。このホールド期間においては、サンプル期間
における入力信号と出力信号IN、OUTに対して相補
的 な論理レベルを持つインバータ20によって生成さ
れた信号が、ノードAとインバータ15に供給される。
このとき、インバータ15は、ラッチのサンプル期間の
終端におけるのと同一レベルの出力信号OUTを継続し
て生成する。このため、ラッチ1は、サンプル期間の終
端近傍においては、入力信号INの信号レベルを、出力
信号OUTの信号レベルとして維持、つまり、ラッチす
る。そして、ホールド期間の際の入力信号INの信号レ
ベルの変化は、出力信号OUTには影響を与えない。
【0006】問題は、インバータ5、15、20が、電
圧、温度、およびインバータを製造するために用いたプ
ロセスに依存する処理遅延を持つことである。そしてこ
の遅延のために、しばしば、クロック信号CLKの遷移
が不正確となり、出力信号OUTとして誤ったレベルの
信号が生成されることがある。例えば、クロック信号C
LKの信号レベルの遷移の直前に、入力信号INの信号
レベルの遷移が発生した場合、インバータの遅延の程度
によっては、ラッチが出力信号OUTを正しく更新しな
い場合が起こり得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】セットアップ/ホール
ド遅延と呼ばれるクロック信号の遷移に対するこれらイ
ンバータの遅延およびスイッチング遅延は、ラッチ1
が、入力信号内に表されるデータを得るためのセットア
ップ/ホールド速度を制限する。従来の静的ラッチは、
典型的には、500ピコ秒(psec.) 以上のセットアッ
プ/ホールド遅延を持つ。換言すれば、クロック信号が
サンプル期間からホールド期間に遷移するまでに500
ピコ秒あるいはそれ以上がかかり、この間は、入力信号
INが変化したにもかかわらず、出力信号OUTの変化が
起らない可能性がある。このために、従来の静的ラッチ
は、短所として、1ギガビット/秒(Gbs/sec)以下の
データ速度を持つ信号しか処理することができなかっ
た。
【0008】他方で、電子産業には、1ギガビット/秒
よりさらに高速にてデータを処理する必要性が存在す
る。このために、このような高速なデータも処理できる
ように、より短いセットアップ/ホールド遅延を持つラ
ッチ回路構成に対する必要性が存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、長所として、
インバータベースのセットアップ/ホールド時間を大幅
に短縮する新規のラッチ回路設計を採用する。本発明に
よるラッチ回路は、センス増幅器構成に接続され第一と
第二の入力スイッチを含む。これら入力スイッチは、平
衡入力信号の互いに相補的な信号を受信する。ラッチ回
路は、交替するクロック信号の信号レベルに基づいて、
初期化モードと、出力モードにて動作する。出力モード
においては、初期化モードの終端における入力信号の規
模に基づいて、第一あるいは第二の信号規模を持つ出力
信号が生成される。
【0010】より詳細には、本発明によるラッチ回路
は、第一の接合部の所で互いに結合されると共に、第一
の電圧源と、第二の電圧源に結合された制御可能なイネ
ーブルスイッチとの間に直列に接続された第一と第二の
トランジスタを含む。前記第二のトランジスタのゲート
は、入力信号を受信する第一の制御可能な入力スイッチ
に結合される。これと対応するように、第三と第四のト
ランジスタが、第二の接合部の所で互いに結合されると
共に、前記第一の電圧源と前記制御可能なイネーブルス
イッチとの間に直列に接続される。前記第四のトランジ
スタのゲートは、相補入力信号、つまり、特定のバイア
ス電圧を受信する第二の制御可能な入力スイッチに結合
される。前記第一と第二、および第三と第四の2つのペ
アのトランジスタは、それぞれ、前記第二と第一の接合
部に結合された前記第一と第三のトランジスタのゲート
に交差結合される。
【0011】前記第一と第二の接合部の間に制御可能な
初期化スイッチが配置される。前記4つのスイッチは、
交替するクロック信号によって制御され、前記クロック
信号が第一の信号レベルにある期間は、前記イネーブル
スイッチは前記第二と第四のトランジスタを前記第二の
電圧源に電気的に接続し、他のスイッチは開かれ、この
ために、ラッチは、出力モードにて動作する。前記クロ
ック信号が第二の信号レベルになると、前記入力スイッ
チが前記入力信号を前記第二と第四のトランジスタのゲ
ートに供給すると共に、前記初期化スイッチが前記第一
と第二の接合部とを電気的に接続する。前記イネーブル
スイッチは開き、このため、ラッチは、初期化モードに
て動作する。
【0012】一例としての動作において、クロック信号
が第一信号レベルにあり、従って、ラッチ回路が初期化
モードにて動作している際は、入力スイッチは、平衡入
力信号の相補的な信号を第二と第四のトランジスタのゲ
ートに接続する。この結果、第二と第四のトランジスタ
は、入力信号の信号レベルに基づいてバイアスされる。
ただし、初期化モードの間は、初期化スイッチが第一と
第二の接合部を互いに接続するために、ラッチ出力信号
は、受信された入力信号の規模の変動に関係なく、第一
と第二の出力信号の規模の間のレベルの規模に維持され
る。
【0013】次に、クロック信号が第二の信号レベルに
変化すると、初期化スイッチが開き、イネーブルスイッ
チが閉じ、入力信号に起因するバイアスに基づいて、電
流が第二と第四のトランジスタに流れる。これらトラン
ジスタに流れる電流のために、それぞれ、第一と第二の
接合部の所に、比較的迅速に、所定の規模の第一あるい
は第二の出力信号が生成される。この遷移は、従来のラ
ッチと関連するインバータ遅延無しに起こる。
【0014】さらに、出力モードの間は、入力信号の変
動がラッチの動作に悪影響を与えるのを回避するため
に、入力スイッチによって入力信号がトランジスタから
切断される。このために、本発明のラッチと関連する唯
一のセットアップ/ホールド時間は、出力信号が初期化
モードにおける中間レベルから所定の規模の第一あるい
は第二の出力信号に遷移するために要求される比較的短
い時間期間となる。例えば、現在のCMOS集積回路技
術を用いた場合、このセットアップ/ホールド時間を1
00ピコ秒以下に押さえることが可能となる。
【0015】このラッチ回路は、初期化期間においては
出力信号が中間状態(レベル)に戻るために、クロック
信号の期間の半分に対してのみ出力信号を生成する。た
だし、このラッチ回路の出力を従来の静的ラッチの入力
に結合することで、実質的に全クロック期間を通じて安
定な対応する出力信号を持つフリップ−フロップを得る
ことが可能である。本発明によるラッチ出力は、さら
に、例えば、高速直列/並列コンバータ、レジスタ、レ
ベルシフタ、センス増幅器等を含む他の回路構成におい
て用いることも可能である。
【0016】本発明のもう一面においては、抵抗性要素
が、初期化期間の際に出力信号の規模を実質的に第一と
第二の出力信号の規模の中点に維持するために、第一と
第二の接合部に接合され、これによって、出力信号が2
つの出力信号の規模のどちらかに遷移するのに要求され
る時間が短縮される。さらに、入力信号を増幅するため
にオプションとしての交差結合スイッチを用いること
で、ラッチが初期化モードから出力モードに交替する際
の出力信号の遷移時間をさらに短縮すことも可能であ
る。この構成は、長所として、比較的小さな入力信号の
遷移を検出し、比較的大きな規模を持つ出力信号を生成
することを可能にする。本発明の追加の特徴および長所
が、以下の詳細な説明を付録の図面に照らして読むこと
で一層明白となるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は、本発明による一例として
のラッチ回路100を示す。ラッチ回路100は、第一
の接合部115の所で互いに結合された第一と第二のト
ランジスタ105と110と、第二の接合部135の所
で互いに結合された第三と第四のトランジスタ125と
130を含む。第一と第三のトランジスタ105、12
5はさらに第一の電圧源VDDに結合される。第二と第四
のトランジスタ110、130は、さらに、イネーブル
スイッチ120に結合される。イネーブルスイッチ12
0は、さらに、第二の電圧源VSSに結合される。イネー
ブルスイッチ120は、クロック信号CLKによって制御
され、後に説明されるような方法にて、第二の電圧源V
SSの第二と第四のトランジスタ110、130のへの接
続あるいはこれからの切断を行なう。
【0018】より詳細には、クロック信号は、電圧ある
いは電流レベル等の第一と第二の信号レベルの期間で交
替する。クロック信号CLKが第一の信号レベルにある
期間は、イネーブルスイッチ120は閉じ、第二の電圧
源がトランジスタ110に接続される。同様に、クロッ
ク信号CLKが、第二の信号レベル、例えば、異なる特
定の電圧レベルにある期間は、イネーブルスイッチ12
0は開き、第二の電圧源がトランジスタ110から切断
される。
【0019】入力スイッチ140、145は、可制御的
に、それぞれ、入力信号INと対応する相補入力信号/
INを、それぞれ、第二と第四のトランジスタ110、
130のゲート112、132に供給する。信号INと
/INは、平衡入力信号の各部分を表す。相補入力信号
/INは、入力信号INと位相が180゜ずれる。平衡
信号は、共通モードノイズの除去に優れるという長所を
持つ。この結果として、平衡信号は、回路アセンブリ、
例えば、PWBの各グラウンド層と、これに搭載された
集積回路との間の動的電圧差に起因する誘導ノイズを大
きく低減する。
【0020】入力スイッチ140、145は、クロック
信号CLKによっても制御される。ただし、入力スイッ
チ140、145は、イネーブルスイッチ120とは反
対に機能する。つまり、スイッチ140、145は、ク
ロック信号CLKが第一の信号レベルにある期間は開
き、それぞれ、入力信号INと/INをトランジスタ1
10、130から切断し、クロック信号CLKが第二の
信号レベルにある期間は閉じ、それぞれ、入力信号IN
と/INをトランジスタ110、130に接続する。
【0021】入力スイッチ140、145を制御するこ
のクロック信号は、それぞれ、スイッチ140、145
がイネーブルスイッチ120とは反対に、すなわち、相
補的に動作するために、相補信号/CLKと呼ばれる。
ただし、容易に理解できるように、ラッチ回路100
は、平衡クロック信号の代わりに、単一のクロック信号
CLKに基づいて動作することも可能である。本発明の
単一のクロック信号を用いる実現においては、入力スイ
ッチ140、145に対して用いられるタイプのスイッ
チは、イネーブルスイッチ120に対して用いられる特
定のタイプのスイッチと反対に動作する。
【0022】第一と第二の接合部115、135は、さ
らに、それぞれ、第三と第一のトランジスタ125、1
05のゲート127、107に交差結合される。第一と
第二の接合部115、135は、さらに、初期化スイッ
チ150に接続される。初期化スイッチ150は、クロ
ック信号CLKに基づいて、入力スイッチ140、14
5と実質的に同様に動作する。つまり、第一と第二の接
合部115、135は、クロック信号が第二の信号レベ
ルにある期間は互いに接続され、クロック信号が第一の
信号レベルにある期間は互いに切断される。第二と第一
の接合部135、115は、さらに、平衡出力信号の対
応する出力信号部分OUTと、その相補出力信号部分/
OUTを提供する。
【0023】オプションとしての抵抗性要素R1 、R2
が、それぞれ、第二の電圧源VSSと、第一と第二の接合
部115、135との間に接続される。このオプション
としての抵抗性要素R1 、R2 は、後により詳細に説明
する入力信号に基づいて出力信号を2つの状態(レベ
ル)の内の一つの状態(レベル)にてラッチ回路100
に供給する際の遅延時間を短縮する機能を持つ。
【0024】ラッチ回路100のトランジスタ、スイッ
チ、抵抗性要素は、単一の集積回路上に形成すること
も、複数の集積回路上に形成することも、離散コンポー
ネント内に形成することも可能である。スイッチ12
0、140、145、150は、ここでは、説明を簡単
にするために、簡略的に電子機械スイッチとして示され
る。ただし、好ましくは、スイッチ120、140、1
45、150の幾つかあるいは全てに対して固体状態ス
イッチ、例えば、トランジスタを用いる。固体状態スイ
ッチを用いると、コンパクトな寸法と、比較的低電力要
件を持つラッチ回路100を実現することが可能とな
る。
【0025】別の方法として、スイッチ120、14
0、145、150に対して、従来のトランスミッショ
ンゲート構成を用いることも可能である。トランスミッ
ションゲートは、n−チャネルトランジスタとp−チャ
ネルトランジスタの並列接続を含み、これらトランジス
タの各ゲートに、所望のスイッチ動作を得るために、相
補的なクロック信号が供給される。トランスミッション
ゲートの方が、単一のトランジスタスイッチより好まし
い。これは、トランスミッションゲートを使用した場
合、入力信号を、単一のトランジスタの場合の周知のバ
ック−ゲート−バイアス効果による信号の劣化を受ける
ことなく、トランジスタ110、130に伝達できるた
めである。スイッチとして、単一のトランジスタ、トラ
ンスミッションゲートのいずれを用いる場合も、単一の
集積回路内に非常に多数のラッチ回路を形成することが
可能である。
【0026】一例としてのラッチ回路100において
は、第一と第三のトランジスタ105、125に対して
はp−チャネル電界効果形トランジスタ(FET)が用
いられ、第二と第四のトランジスタ110、130に対
してはn−チャネルFETが用いられる。p−チャネル
FETとn−チャネルFETとは反対に動作する。例え
ば、p−チャネルFET105は、トランジスタゲート
107がその閾値電圧近傍、例えば、従来のCMOS集
積回路の場合はVDD−0.9Vにバイアスされると、第
一の電圧源VDDと第一の接合部115との間で電流を流
す。そして、この電圧がグラウンド値に接近すると、ト
ランジスタ105は、完全にイネーブルされ、実質的に
最大の電流がこの間を流れる。反対に、n−チャネルF
ET110は、トランジスタゲート112が、第一の電
圧VDDにバイアスされたときに、イネーブルスイッチ1
20と第一の接合部115との間に実質的に最大の電流
を流す傾向を持つ。n−チャネルFET110のバイア
スが、VDD以下に低減すると、トランジスタ110を流
れる電流は低減する。そして、トランジスタ110を流
れる電流は、ゲートバイアス電圧が、このトランジスタ
の閾値電圧、例えば、従来のCMOS集積回路の場合は
0.7V以下に低減すると、停止する。このようなCM
OSトランジスタを用いた場合、第一と第二の電圧
DD、VSSに対して、それぞれ、2.7V〜5Vと、0
Vのオーダの相対電圧を用いることが可能となる。
【0027】動作において、クロック信号CLKは、第一
と第二の信号レベルの期間で交替し、これに応答して、
ラッチ回路100は、それぞれ、出力モードと、初期化
モードにて交互に動作する。クロック信号CLKが第一
の信号レベルにある期間は、ラッチ回路100は、出力
モードにて動作する。この出力モードにおいては、イネ
ーブルスイッチ120は閉じ、トランジスタ110、1
30が、第二の電圧源VSSに接続される。入力スイッチ
140、145と初期化スイッチ150は開き、入力信
号INと/INは、それぞれ、トランジスタ110、1
30から切断され、第一と第二の接合部115、135
は互いに切断される。これとは反対に、クロック信号C
LKが第二の信号レベルにある期間は、ラッチ回路10
0は、初期化モードにて動作する。初期化モードにおい
ては、イネーブルスイッチ120は開き、トランジスタ
110、130は第二の電圧源VSSから切断される。入
力スイッチと初期化スイッチは閉じ、入力信号INと/
INが、それぞれ、トランジスタ110、130に接続
され、第一と第二の接合部115、135が互いに接続
される。
【0028】より詳細には、クロック信号CLKが第二
の信号レベルにあり、ラッチ回路100が初期化モード
にて動作する期間においては、閉じた初期化スイッチ1
50によって、第一と第二の接合部115、135が互
いに接続され、このため、両方の接合部の所に同一の電
位が発生する。この結果、ラッチ回路100の出力信号
OUTと、この相補出力信号/OUTは、初期化モード
の間は、同一の信号レベルに維持される。さらに、初期
化モードの間は、閉じた入力スイッチ140、145に
よって、それぞれ、入力信号INとその相補信号/IN
が、トランジスタ110、130のゲート112、13
2に接続される。このため、トランジスタ110、13
0は、それぞれ、バイアス入力信号INと/INの相補
的な信号規模に基づいて相補的にバイアスされる。ただ
し、このような相補的なトランジスタのバイアシング
は、第一と第二の接合部115、135の所の出力電圧
信号には影響を与えない。これは、イネーブルスイッチ
120が開き、このため、電流が、第一の電圧源VDD
ら、それぞれ、直列に接続されたトランジスタ105、
110と、125、130を通って、第二の電圧源VSS
に流れるのが阻止されるためである。
【0029】次に、クロック信号CLKが、第一の信号
レベルに交替すると、ラッチ回路100は、初期化モー
ドから出力モードに交替する。クロック信号CLKが第
一の信号レベルに入いった結果として、入力スイッチ1
40、145が開くが、このために、トランジスタ11
2、132の所の各入力信号の部分INと/INの電圧
規模は、この出力モードの期間中、その後のこれら入力
信号部分の変化に関係なく、スイッチが開いた時点の規
模に留まる。つまり、第二と第四のトランジスタ11
0、130は、クロック信号CLKが第二の信号期間か
ら第一の信号期間に遷移した瞬間において入力信号部分
INと/INによって与えられたのと同一のレベルにバ
イアスされた状態に留まる。一方、この遷移のために、
初期化スイッチ150は開き、第一と第二の接合部11
5、135は互いに切断される。こうして、これら接合
部は、その後は、異なる電圧規模にて動作することとな
る。
【0030】さらに、クロック信号CLKの第二の信号期
間から第一の信号期間への遷移の結果として、イネーブ
ルスイッチ120は閉じ、このために、第一と第二の電
圧源VDD、VSSとの間に直列に接続された各トランジス
タ105、110と、125、130を通って、電流が
流れることが許される。ただし、これらトランジスタを
流れることが許される電流の程度は、モード間の遷移の
瞬間における入力信号部分INと/INに起因するトラ
ンジスタ110、130のおのおのバイアシングによっ
て決定される。さらに、入力部分INと/INが平衡入
力信号を表すために、n−チャネルトランジスタ11
0、130は、相補的にバイアスされ、このため、これ
らトランジスタ110、130の片方において他方より
大きな電流が流れる。
【0031】トランジスタ110、130を流れるこの
電流の差は、それぞれ、接合部115、135の所に存
在する電圧信号に対応する影響を与える。より具体的に
は、n−チャネルトランジスタ110、130のどちら
か一方により大きな電流が流れるために、関連する接合
部115、135の所の電圧信号は、第二の電圧VSS
接近する対応する規模に引かれることとなる。例えば、
第一の接合部115の所の電圧信号が、第一の電圧VDD
ではなく第二の電圧VSSに接近するように引き下げられ
ると、第二の接合部135の所の電圧信号は、第二の電
圧VSSではなく第一の電圧VDDに接近するように引き上
げられる。
【0032】接合部115、135の所の電圧信号のこ
のような変化は、p−チャネルトランジスタ105と1
25との交差結合に好ましい二次的な効果を与える。前
述の例では、第一の接合部115の所のより低い電圧信
号は、p−チャネルトランジスタ125を、トランジス
タ125により大きな電流が流れるようにバイアスす
る。このために、トランジスタ130の相補的バイアシ
ングのために相対的に高い電圧が、さらに高く引き上げ
られ、第一の電圧VDDにより接近することとなる。同様
に、第二の接合部135の所のこうして上げられた電圧
は、p−チャネルトランジスタ105にバイアスを加え
る。このため、トランジスタ105を流れる電流は低減
し、この結果、第一の接合部の所の電圧は、第二の電圧
SSにより接近するように引き下げられる。こうして、
トランジスタ105、110と、125、130は、出
力モードの動作に際は、センス増幅器として動作する。
【0033】第一の接合部の所の電圧が、第二の電圧V
SSに接近すると、第三のトランジスタ125は、第二の
接合部135の所の電圧、つまり、OUTが、第一の電
圧VDDに接近するようにする。同様に、この電圧信号
のために、第一のトランジスタ105を流れる電流は大
きく低減し、第二のトランジスタ110は、第一の接合
部115の所の電圧、つまり、/OUTを、下方に、第二の
電圧VSSに接近するように引き下げる。
【0034】こうして、ラッチ回路100が初期化モー
ドから出力モードに遷移したとき、入力信号部分INと
/INが、それぞれ、高値と低値の信号レベルにある場
合は、平衡出力信号部分OUTと/OUTも、同様に、
高値と低値の信号レベルとなる。さらに、ラッチ100
は、対称的な構成を持つために、ラッチが初期化モード
から出力モードに遷移したとき、入力信号部分INと/
INが、それぞれ、低値と高値の信号レベルにある場
合、平衡出力信号部分OUTと/OUTも、同様に、そ
れぞれ、低値と高値の信号レベルとなる。
【0035】この出力信号の規模は、ラッチ回路100
によって、出力モードの期間中、入力信号部分INと/
INの変化に関係なく維持される。これは、これら入力
信号部分が、出力モードの間、トランジスタ110、1
30から切断されるためである。ただし、クロック信号
CLKが第二の信号レベルに戻ると、ラッチ回路100
は、初期化モードに反転し、初期化スイッチが閉じる。
この結果、出力信号部分OUTと/OUTは、電圧VDD
とVSSの間の同一電圧信号レベルとなり、前述のプロセ
スが再び遂行される。
【0036】こうして、ラッチ回路100は、長所とし
て、クロック信号CLKの遷移の瞬間における平衡入力
信号INと/INの相補的な信号レベルに基づいて特定
の相補的な信号レベルを持つ平衡出力信号OUTと/O
UTを生成する。そして、クロック信号CLKの遷移が
発生すると、ラッチは、ラッチ回路が遷移の瞬間に入力
信号を誤って読む原因となるインバータ遅延無しに、初
期化モードから出力モードに切り替わる。トランジスタ
105と125のこの交差結合構成のために、ラッチ回
路100は、従来のCMOS集積回路デバイスを用い
て、例えば、150ピコ秒程度の小さな遅延の後に、信
号OUTと/OUTに対する安定な出力信号レベルに到
達することが可能なる。そして、この安定した状態にお
いては、入力信号INと/INの高値と低値の信号レベ
ルの差は、電圧VDDとVSSとの間の差のオーダとなる。
【0037】前述のような好ましい遅延時間は、オプシ
ョンとしての抵抗性要素R1 、R2の抵抗値として、初
期化モードに際に、第一と第二の接合部115、135
の所の共通電圧信号の規模が、概ね(VDD−VSS)/2
に等しい中点電圧となるような値を用いることで達成す
ることが可能である。このような電圧を達成するために
抵抗性要素R1 、R2 に対して使用することが可能な一
例としての抵抗値は、50kΩのオーダである。抵抗性
要素R1 、R2 に対して、受動デバイス、例えば、抵抗
を用いることも可能である。別の方法として、能動デバ
イス、例えば、一例として、5μmの最小のチャネル幅
と長さを持つMOSトランジスタを用いることも可能で
ある。この中点電圧の設定のために、ラッチ回路100
が、出力モードに入るとき、接合部115、135のい
ずれかの所の電圧信号が、電圧VDDあるいはVSSの完全
な電圧レベルの規模に達するのに要する時間期間が、同
一となる。この構成は、ラッチの出力信号解像(読出)
時間を、入力信号INと/INの初期極性と関係なく、
平衡させる。
【0038】本発明から逸脱することなく、要素R1
2 に対して異なる抵抗値を用いて、接合部115、1
35の所に、(VDD−VSS)/2以外の別の共通電圧信
号の規模を得ることも可能である。ただし、この場合
は、初期化モードから出力モードへの遷移における開始
電圧の規模は、もはや、電圧VDDとVSSの間の概ね中点
ではなくなり、このため上昇時間あるいは下降時間が、
他方に対して、増加することとなる。
【0039】このため、ラッチ回路の出力信号が入力信
号と対応するのは、クロック信号がある特定の信号レベ
ルにある期間のみとなる。例えば、クロック信号CLK
が、50%の衝撃係数を持つように生成される場合は、
ラッチ回路100の有効な出力信号は、各クロック期間
の半分においてのみ生成されることとなる。ただし、こ
の場合でも、ラッチ回路100を図1に示すラッチ回路
1のような従来のラッチ回路と共に用いることで、クロ
ック信号CLKの全クロック期間に対して有効な出力信号
を得ることが可能となる。このような構成においては、
ラッチ回路100の出力信号OUTが、従来のラッチ回
路への入力として用いられ、クロック信号CLKが両ラ
ッチ回路に対する共通クロック信号として用いられる。
これにより、従来のラッチ回路の対応する出力信号は、
全期間に渡って、所望の出力信号に対応することとな
る。この構成では、幾らかの遅延が追加される。ただ
し、この程度の遅延では、クロック信号の遷移の直前に
入力信号が変化したためにデータが誤って読み出される
ということはない。
【0040】第一と第三のトランジスタ105、125
に対してはp−チャネルFETを用い、第二と第四のト
ランジスタ110、130に対してはn−チャネルFE
Tを用いるように示されるが、ただし、本発明から逸脱
することなく、ラッチ回路100を、トランジスタ10
5、125に対してn−チャネルFETを用い、トラン
ジスタ110、130に対してp−チャネルFETを用
いて実現することも可能である。ただし、この場合は、
第一と第二の電圧源VDD、VSSへの接続と、スイッチ1
20、140、145、150に対するスイッチ制御信
号CLKと/CLKは逆転される。さらに、第一と第二
のトランジスタ105、125が、第二と第四のトラン
ジスタ110、130と実質的に反対に動作することを
条件に、ラッチ回路100を他のタイプのトランジス
タ、例えば、エミッタ結合論理(ECL)トランジス
タ、双極接合トランジスタ(BJT)等を用いて実現す
ることも可能である。
【0041】図3は、本発明による図2のラッチ回路1
00と類似するラッチ回路200を示す。ただし、この
回路では、オプションとしての交差結合スイッチ205
が採用される。これは、静的ラッチと、入力信号INと
/INの望ましい増幅を提供することに加え、セットア
ップ/ホールド時間をさらに短縮する。図2と図3にお
いて類似する要素、例えば、トランジスタ105、11
0、125、130、スイッチ120、140、14
5、150は、同一の符号にて示す。
【0042】図3に示すように、交差結合スイッチ20
5、210は、それぞれ、トランジスタ110、130
のゲート112、132を、第二と第一の接合部13
5、115に接続する。交差結合スイッチ205、21
0は、クロック信号CLKによって制御され、イネーブ
ルスイッチ120と実質的に同一に動作する。つまり、
交差結合スイッチ205、210は、ラッチ回路200
が出力モードにて動作している期間は、それぞれ、トラ
ンジスタのゲート112、132を第二と第一の接合部
135、115に接続する。ラッチ回路200が初期化
モードにて動作している期間は、トランジスタのゲート
112、132は、それぞれ、第二と第一の接合部13
5、115から切断される。
【0043】動作において、交差結合スイッチ205、
210は、さらに、ラッチ回路200が初期化モードか
ら出力モードに遷移した際に、それぞれ、接合部11
5、135が、より速い速度にて、適当な出力信号レベ
ルに引き上げあるいは引き下げられるのを助け、出力信
号の遅延をさらに低減する。このため、ラッチ回路20
0は、従来のCMOS集積回路にて実現して、長所とし
て、100ピコ秒のオーダの比較的小さなセットアップ
/ホールド時間にて、出力信号を生成することが可能と
なる。このため、長所として、ラッチ回路200を、例
えば、2ギガビット/秒(Gbs/sec.)あるいはそれ以上
のオーダの比較的高いデータ速度にて受信されるデータ
を検出・処理するために用いることが可能となる。
【0044】さらに、この交差結合構成を用いた場合、
ラッチ回路200は、従来のCMOS集積回路を用い
て、例えば、50mVのオーダの比較的小さな入力信号
INと/INの信号差を検出し、2.7V〜5.0Vの
レンジの従来のCMOS出力信号OUTと/OUTを生
成することも可能である。ただし、電圧差が小さくなる
ほど、所望の規模の出力信号OUTと/OUTを生成す
るために必要とされる時間は長くなる。例えば、従来の
CMOS集積回路を用いる本発明のラッチ回路は、入力
信号INと/INの電圧差が50mVの場合、250メ
ガビット/秒(Mbs/sec.)の速度で受信されるデータに
対して動作し、従来のCMOS出力信号のレベルを維持
することが可能である。
【0045】さらに、本発明によるラッチ回路、例え
ば、図2、3の回路100、200は、単一の非平衡入
力信号を受信し、単一の非平衡出力信号を生成すること
も可能である。回路100、200に簡単な修正を施す
ことで、このような単一の入力信号の処理を行なうこと
が可能となる。より詳細には、この場合は、ラッチ回路
100、200の入力スイッチ135への相補的な入力
信号/INが、入力信号の高値信号レベルと低値信号レ
ベルの中点の電圧規模を持つ電圧源Vp にて置換され
る。このような単一な入力信号を持つラッチ回路は、本
発明による対応する平衡入力信号を持つラッチ回路より
信号遅延は幾分長くなるが、それでも、従来のラッチ回
路よりは優れる。
【0046】本発明によるラッチ回路、例えば、一例と
してのラッチ回路100、200は、レジスタ、レベル
シフタ、センス増幅器を含む多くの回路構成に用いるこ
とが可能である。さらに、ラッチ回路の出力を図1に示
すような従来の静的ラッチの入力に結合することで、全
クロック期間に渡って、対応する安定な出力信号を持つ
フリップ−フロップを得ることが可能である。このよう
なフリップ−フロップ構成は、単一の出力信号を提供す
る。全クロック期間に渡って平衡出力信号を提供する本
発明による一例としてのフリップ−フロップ構成250
を図4に示す。
【0047】図4に示すように、本発明によるラッチ回
路255、例えば、図2あるいは図3のラッチ回路10
0あるいは200は、出力信号OUTと/OUTを持
ち、これが、交差結合静的ラッチ260に供給される。
この交差結合静的ラッチ260に対する一例としての回
路構成が、ラッチ260を表す点線の輪郭内に示され
る。この一例としての構成は、ラッチ255のラッチ出
力信号OUTと/OUTを受信するための第一のペアの
制御可能なスイッチ270、272を含む。スイッチ2
70、272は、さらに、それぞれ、インバータ27
5、277に接続される。スイッチ270、272の動
作は、クロック信号CLKによって制御される。インバ
ータ275、277の出力285、287は、それぞ
れ、フリップ−フロップ250に対する出力信号/FO
UTとFOUTを供給する。さらに、第二のペアのスイ
ッチ280、282が、それぞれ、第一のペアのスイッ
チ272、270と、インバータ出力285、287と
の間に交差接続される。第二のペアのスイッチ280、
282の動作は、相補クロック信号/CLKによって制御さ
れる。
【0048】動作において、クロック信号CLKが高値
の信号レベルにある期間は、ラッチ255は出力モード
にて動作し、第一のペアのスイッチは、それぞれ、ラッ
チ出力信号OUTと/OUTを、静的ラッチ260のイ
ンバータ275、277に供給する。この時間期間にお
いては、ラッチ回路255は、出力信号を、図2、3と
の関連で前述したように、前の初期化モードの期間の際
の入力信号INと/INに基づいて生成する。さらに、
クロック信号CLKが高値の信号レベルにある期間にお
いて、対応する相補クロック信号/CLKは、低値の信
号レベルにあり、このために、スイッチ280と282
は、インバータ275と277の交差結合を切断する。
この結果、インバータ275、277は、それぞれ、受
信されたラッチ出力信号OUTと/OUTに基づいて、
フリップ−フロップ出力信号/FOUTとFOUTを生
成する。
【0049】次に、クロック信号CLKが低値の信号レ
ベルに変化すると、ラッチ255は、初期化モードによ
る動作を開始し、第一のペアのスイッチは、それぞれ、
ラッチ出力信号OUTと/OUTを、それぞれ、インバ
ータ275、277から切断する。さらに、この時間期
間においては、対応する相補信号/CLKは、高値の信
号レベルとなり、このために、第二のペアのスイッチ2
80と282は、インバータ275と277を交差結合
し、このため、フリップ−フロップの出力信号/FOU
TとFOUTは、引き続いて現在の信号レベルに維持さ
れる。この結果、フリップ−フロップ250は、出力信
号/FOUTとFOUTを、それぞれ、ラッチ255に
よって受信される入力信号INと/INに基づいて、全
クロック期間に渡って生成することとなる。
【0050】本発明によるフリップ−フロップ回路は、
長所として、比較的高い伝送速度にて直列に送信される
データ信号に関して動作可能な直列/並列コンバータを
構成するのに用いることが可能である。図5は、8個の
フリップ−フロップ311〜318を採用する本発明に
よる一例としての直列/並列コンバータ300を示す。
フリップ−フロップ311〜318に対して、例えば、
ラッチ100あるいは200を、静的ラッチ、例えば、
図1に示す従来のラッチ構成と共に用いることで、単一
のデータ信号と、単一のクロック制御信号を採用するこ
とも可能である。さらに、図4との関連で前述した方法
にて、平衡相補入力信号と、平衡相補クロック信号を採
用し、並列信号を出力することも可能である。ただし、
図5のコンバータ300では、説明を簡単にするため
に、これらフリップ−フロップに対して、単一のデータ
と、単一のクロック制御信号を採用される。
【0051】動作において、コンバータ300は、各情
報ビットを表す間隔を持つデータ信号DATAを受信する。
コンバータ300は、すると、8個の情報ビットを持つ
データ信号DATAの一連の間隔を順番に処理することで、
受信された8個の各情報ビットを表す並列な信号POU
T0〜POUT7を生成する。コンバータ300は、さ
らに、データ信号DATAの情報ビットの間隔と同期し
て、第一と第二のクロック信号のレベルの間で遷移する
クロック信号SCLKを含む。クロック信号SCLK
は、制御信号発生器330内のクロック分割回路320
に供給される。クロック分割回路320は、クロック信
号SCLKの期間より8倍長いクロック期間を持つ分割
されたクロック信号SCLK0を生成する。クロック分
割回路320は、第一のフリップ−フロップ311と、
制御信号発生器330内の第一の遅延デバイス331と
に結合される。分割されたクロック信号SCLK0は、
第一のラッチ回路311に対する第一の制御信号として
用いられる。第一のフリップ−フロップ311は、出力
信号OUT0を生成し、この出力信号は、8ビットバッ
ファレジスタ325に供給される。
【0052】制御信号発生器330内の遅延デバイス3
31〜337が、フリップ−フロップ312〜318に
カスケード(縦続)に結合され、各フリップ−フロップ
に、同期クロック信号SCLKに基づいて、対応する遅
延された制御信号が供給される。フリップ−フロップ3
12〜318は、各出力信号OUT1〜OUT7を、フ
リップ−フロップ311と同様に、バッファレジスタ3
25に供給する。より詳細には、このカスケード回路構
成においては、第一の遅延デバイス331は、第一の制
御信号SCLK0を受信すると、これに基づいて、遅延
の後に、第二の制御信号SCLK1を生成する。第一の
遅延デバイス331が、第一の制御信号を受信してから
第二の制御信号SCLK1を生成するまで遅延間隔は、
データ信号DATAによって単一の情報ビットを表すた
めに採用される時間間隔と実質的に等しくされる。
【0053】第一の遅延デバイス331によって生成さ
れた第二の制御信号SCLK1は、第二のフリップ−フ
ロップ312と、第二の遅延回路332とに供給され
る。第二の遅延デバイス332は、第二の制御信号SC
LK1を受信すると、これに基づいて第一の遅延デバイ
ス331の場合と実質的に同一の遅延間隔の後に、第三
の制御信号SCLK2を生成する。この第三の制御信号
SCLK2も同様にフリップ−フロップ313と、第三
の遅延デバイス333とに供給される。第三の遅延デバ
イス333並びに遅延デバイス334〜337は、第一
と第二の遅延デバイス331、332と実質的に同様に
カスケード接続され、おのおのの遅延された制御信号
を、残りのフリップ−フロップ314〜318に供給す
る。
【0054】最後に、遅延デバイス337によって生成
された8番目の制御信号SCLK7が、バッファレジス
タ325のイネーブル入力327と、フリップ−フロッ
プ318とに供給される。バッファレジスタ325は、
入力信号OUT0〜OUT7に基づいて、イネーブル入
力327の所で制御信号SCLK7の正のエッジ信号の
遷移が検出されたときに、並列な出力信号POUT0〜
POUT7を生成する。ただし、バッファレジスタ32
5は、正のエッジ信号の遷移がそのイネーブル入力信号
内に検出されなくなった後の期間においても、その期間
における入力信号OUT0〜OUT7の変化に関係な
く、その出力を前に生成された信号レベルに維持する。
【0055】図6は、図5のコンバータ300の一例と
しての動作を表す信号のタイミング図400を示す。図
5の信号に対応する図6の波形は、説明を簡単にするた
めに、例えば、制御信号SCLK0、データ信号DAT
A、フリップ−フロップ出力信号OUT0、OUT1、
OUT7などは、同一の参照符号を持つ。さらに、図6
においては、各情報ビットを表すデータ信号DATAの
間隔は、ビット位置の番号405によって示される。さ
らに、説明を簡単にするために、分割されたクロック信
号、つまり、制御信号SCLK0と、対応する遅延され
た制御信号SCLK1とSCLK7に対する波形のみが
示される。同様に、フリップ−フロップ出力信号OUT
0、OUT1、0UT7に対する波形のみが示される。
ただし、8個の並列な出力信号POUT0〜POUT7
については全てが示される。
【0056】図5のコンバータ300の動作について、
図5、図6の波形タイミング図との関連で説明する。分
割クロック信号の立ち上がりエッジあるいは正のエッ
ジ、すなわち、第一の制御信号SCLK0が、8個の情
報ビットのシーケンスの第一の情報ビットが受信された
時点、例えば、図6に示す時間T0 において生成され
る。時間T0 は、データ信号DATA内の8個の情報ビ
ットから成るシーケンス410の受信の開始時刻であ
る。第一の制御信号SCLK0が第一のフリップ−フロ
ップ311のクロック入力に供給され、フリップ−フロ
ップ311は、これに応答して、時間T0 においてデー
タ信号DATAに対して受信された情報ビット間隔、す
なわち、信号レベルに基づいて、出力信号OUT0を生
成する。
【0057】つまり、フリップ−フロップ311は、時
間T0 においてはデータ信号DATAは低値の信号レベルを
持つために、低値信号レベルを持つ出力信号OUT0を
生成する。フリップ−フロップ311は、低値信号レベ
ルを持つ出力信号OUT0を、第一の制御信号SCLK
0が時間T3 において終端するまでの時間期間だけ生成
する。この第一の制御信号SCLK0は、図5の遅延デ
バイス331にも供給され、これは、時間T1 におい
て、第二の制御信号SCLK1を生成する。この第二の
制御信号SCLK1は、第一の制御信号SCLK0と実
質的に同一であるが、ただし、データ信号DATA内の
情報ビットの間隔に対応する時間間隔だけ遅延される。
こうして、図6に示すように、時間T0 とT1 の間の間
隔は、データ信号DATAの情報ビット間隔に対応す
る。
【0058】時間T1 における第二の制御信号SCLK
1の生成の結果として、フリップ−フロップ312は、
時間T1においてはデータ信号DATAは高値の信号レ
ベルにあるために、高値信号レベルを持つ出力信号OU
T1を生成する。この出力信号OUT1は、前述の時間
0 におけるフリップ−フロップ311の場合と同様
に、制御信号SCLK1の継続期間だけ生成される。結
果として、第一のフリップ−フロップ311は、データ
信号DATA内のシーケンス410の第一の情報ビット
(ビット0)に対応する出力信号OUT0を生成し、第
二のフリップ−フロップ312は、シーケンス410の
第二の情報ビット(ビット1)に対応する出力信号OU
T1を生成する。こうして、時間T1の後の、並列な信
号OUT0とOUT1は、それぞれ、データ信号DAT
Aのシーケンス410内の第一と第二のビットを表す。
【0059】フリップ−フロップ313〜318は、デ
ータ信号DATAのシーケンス410内の第三〜第八の
情報ビットに基づいて、それぞれ、前述の信号OUT
0、OUT1の生成の場合と実質に同様に、対応する並
列な信号OUT2〜OUT7を生成する。このシーケン
スに対する最後の並列な信号OUT7が、時間T2 にお
いて生成される。こうして、時間T2 において、並列な
信号OUT0〜OUT7は、データ信号DATAのシー
ケンス410内に表された各情報ビットに対応する。さ
らに、時間T2 において、制御信号SCLK7は、正の
エッジ信号の遷移を持ち、これがバッファレジスタ32
5に供給される。すると、バッファレジスタ325は、
これに応答して、それぞれ、入力信号OUT0〜OUT
7の信号レベルを持つ並列な出力信号POUT0〜PO
UT7を生成する。
【0060】この結果として、時間T2 を開始点と し
て、これら並列な出力信号POUT0〜POUT7は、
データ信号DATA内に表される時間T0 とT2 の間の
情報ビットのシーケンスに対応する。時間T2 以前に対
する出力信号POUT0〜POUT7は、陰影(クロス
−ハッチング)によって表されるが、これら出力信号
は、図示の無い時間T0 以前のデータ信号DATA内に
表される情報ビットのシーケンスに基づいて生成され
る。さらに、出力信号POUT0〜POUT7は、シー
ケンス410を表すが、これは、時間T4 において制御
信号SCLK7の次の正の遷移が発生するまで変更され
ない。
【0061】出力信号POUT0〜POUT7は、時間
3 において8個の情報ビットから成る次のシーケンス
420の受信が開始されてもこのレベルにとどまる。た
だし、フリップ−フロップ311〜318は、時間T3
〜T4 の期間において、データ信号DATA内の情報ビ
ットシーケンス420に基づいて、出力信号OUT0〜
OUT7を生成する。次に、時間T4 において、バッフ
ァレジスタ325が、情報ビットシーケンス420に基
づいて、出力信号POUT0〜POUT7を生成する。
コンバータ300は、この動作を反復的に遂行すること
で、直列に受信されたデータ信号DATAを並列な信号
に変換する。コンバータ300は、比較的高いデータ速
度、例えば、2ギガビット/秒(2Gbs/sec.)の速度の
信号に関して直列/並列変換を、従来のCMOS集積回
路を用いて遂行することが可能であり、平衡信号の入力
の電圧差が50mVのオーダの場合、電力散逸は30m
W程度に押さえられる。
【0062】コンバータ300は、図5では、8個の情
報ビットから成る直列に伝送されたバイトのシーケンス
を処理するように示されたが、これは単に解説を目的と
するものである。容易に理解できるように、本発明から
逸脱することなく、これとは異なる個数のフリップ−フ
ロップと遅延デバイスを用いて、対応する異なる個数の
情報ビットから成るバイトのシーケンスを処理すること
も可能である。さらに、図5においては、制御信号発生
器330は、説明を簡単にするために、クロック信号分
割回路320と遅延デバイス331〜337から形成さ
れるように示される。ただし、制御信号発生器330に
対して、例えば、生成あるいは受信された同期クロック
信号にて駆動されるカウンタ、シフトレジスタ、マルチ
プレクサ、シーケンサ等の他の様々なタイプの回路を用
いて所望の制御信号を所望の遅延間隔の後に生成し、こ
れをフリップ−フロップに供給することも可能である。
【0063】さらに、コンバータ300は、ここでは、
一例として図5に示すようなフリップ−フロップ構成を
採用するが、別の方法として、本発明から逸脱すること
なく、フリップ−フロップ311〜318に対して、単
一あるいは平衡信号にて動作する他のタイプのフリップ
−フロップ構成、例えば、従来のD−タイプフリップ−
フロップ構成を用いることも可能である。さらに、レジ
スタ325に対して、図5の単一エッジトリガ型のバッ
ファレジスタとは異なるタイプのレジスタ、例えば、レ
ジスタに所望の間隔にてパルスを供給するパルス発生器
と共にパルストリガ型のレジスタを用いることも可能で
ある。
【0064】上では本発明の様々な実施形態が詳細に説
明されたが、本発明の教示から逸脱することなく、多く
の修正を施すことが可能であり、これらの全てが特許請
求の範囲に入るものと見做されるものである。例えば、
上述の幾つかの実施形態は、CMOS FETトランジ
スタを用いるラッチを採用するが、本発明から逸脱する
ことなく、ラッチおよびコンバータ内に、ECLあるい
はBJTトランジスタを含む他のタイプのトランジスタ
を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の静的ラッチ回路の略ブロック図を示す図
である。
【図2】本発明による一例としてのクロックイネーブル
ラッチ回路の略ブロック図である。
【図3】本発明による図2のラッチ回路に対する一例と
しての代替の実施形態の略ブロック図である。
【図4】図2あるいは図3のラッチ回路を採用する一例
としてのフリップ−フロップの略ブロック図である。
【図5】本発明による、例えば、図4のフリップ−フロ
ップ回路を採用する一例としての直列/並列コンバータ
の略ブロック図である。
【図6】図5のコンバータの一例としての動作を表す波
形タイミング図である。
【符号の説明】
100 ラッチ回路 105 第一のトランジスタ 107 第一のトランジスタのゲート 110 第二のトランジスタ 115 第一の接合部 120 イネーブルスイッチ 125 第三のトランジスタ 127 第三のトランジスタのゲート 130 第四のトランジスタ 135 第二の接合部 140 入力スイッチ 145 入力スイッチ 150 初期化スイッチ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッチ回路であって、このラッチ回路
    が:第一の接合部の所で互いに結合されると共に、第一
    の電圧源と、第二の電圧源に結合された制御可能なイネ
    ーブルスイッチとの間で直列に接続された第一と第二の
    トランジスタを含み、前記第二のトランジスタのゲート
    が入力信号を受信する第一の制御可能な入力スイッチに
    結合され、このラッチ回路がさらに第二の接合部の所で
    互いに結合されると共に、前記第一の電圧源と前記制御
    可能なイネーブルスイッチとの間に直列に接続された第
    三と第四のトランジスタを含み、前記第四のトランジス
    タのゲートが対応する入力信号を受信する第二の制御可
    能な入力スイッチに結合され、前記第一と第三のトラン
    ジスタのゲートが、それぞれ、前記第二と第一の接合部
    に結合され;このラッチ回路がさらに前記第一と第二の
    接合部の間に結合された制御可能な初期化スイッチを含
    み、前記4つのスイッチがクロック信号によって制御さ
    れ、前記クロック信号が第一の信号レベルにある期間
    は、前記イネーブルスイッチが前記第二と第四のトラン
    ジスタを前記第二の電圧源に電気的に接続し、前記クロ
    ック信号が第二の信号レベルにある期間は、前記入力ス
    イッチが前記入力信号を前記第二と第四のトランジスタ
    のゲートに供給すると共に、前記初期化スイッチが前記
    第一と第二の接合部を電気的に接続することを特徴とす
    るラッチ回路。
  2. 【請求項2】 さらに、それぞれ、前記第一と第二の接
    合部と前記第二の電圧源との間に結合された第一と第二
    の抵抗性要素を含むことを特徴とする請求項1のラッチ
    回路。
  3. 【請求項3】 前記抵抗性要素がトランジスタに基づく
    抵抗性要素であることを特徴とする請求項2のラッチ回
    路。
  4. 【請求項4】 平衡入力信号を受信するラッチ回路であ
    って、前記第二の入力スイッチの所に受信される対応す
    る入力信号が、前記第一の入力スイッチの所に受信され
    る入力信号に対する相補信号であることを特徴とする請
    求項1のラッチ回路。
  5. 【請求項5】 前記第二の入力スイッチの所に受信され
    る前記対応する入力信号が前記第一と第二の信号源の規
    模の間の規模を持つ固定された信号レベルを持つことを
    特徴とする請求項1のラッチ回路。
  6. 【請求項6】 前記固定された信号レベルの規模が、前
    記第一と第二の信号源の規模の概ね中点であることを特
    徴とする請求項5のラッチ回路。
  7. 【請求項7】 さらに、それぞれ、前記第一と第二の接
    合部と前記第四と第二のトランジスタのゲートとの間に
    結合された第一と第二の交差結合された制御可能なスイ
    ッチを含み、前記交差結合されたスイッチが前記クロッ
    ク信号によって制御され、前記クロック信号が前記第一
    の信号レベルにある期間に、前記第一と第二の接合部
    が、それぞれ、前記第四と第二のトランジスタのゲート
    に電気的に接続されることを特徴とする請求項1のラッ
    チ回路。
  8. 【請求項8】 前記複数の制御可能なスイッチの少なく
    とも一つがトランジスタであることを特徴とする請求項
    1のラッチ回路。
  9. 【請求項9】 前記複数の制御可能なスイッチの少なく
    とも一つがトランスミッションゲート回路であることを
    特徴とする請求1のラッチ回路。
  10. 【請求項10】 請求項1のラッチ回路を含むことを特
    徴とする集積回路デバイス。
  11. 【請求項11】 請求項1のラッチ回路と、静的ラッチ
    とを含むフリップ−フロップであって、前記静的ラッチ
    の信号入力が、前記請求項1のラッチ回路の前記第一と
    第二の接合部の少なくとも一つに結合されることを特徴
    とするフリップ−フロップ。
  12. 【請求項12】 さらに、それぞれ、前記第一と第二の
    接合部と前記第二の電圧源との間に結合された第一と第
    二の抵抗性要素を含むことを特徴とする請求項11のフ
    リップ−フロップ。
  13. 【請求項13】 さらに、それぞれ、前記第一と第二の
    接合部と前記第四と第二のトランジスタの各ゲートとの
    間に結合された第一と第二の交差結合された制御可能な
    スイッチを含み、前記交差結合されたスイッチが前記ク
    ロック信号によって制御され、前記クロック信号が前記
    第一の信号レベルにある期間に、前記第一と第二の接合
    部が、それぞれ、前記第四と第二のトランジスタの前記
    ゲートに電気的に接続されることを特徴とする請求項1
    1のフリップ−フロップ。
  14. 【請求項14】 前記静的ラッチの平衡入力信号が前記
    ラッチ回路の第一と第二の接合部に結合されることを特
    徴とする請求項11のフリップ−フロップ。
  15. 【請求項15】 前記ラッチ回路がさらに:第一と第二
    のインバータ;それぞれ、前記ラッチ回路の第一と第二
    の接合部と前記第一と第二のインバータとの間に結合さ
    れた第一のペアの制御可能なスイッチ;およびそれぞ
    れ、前記第一のペアの制御可能なスイッチと前記インバ
    ータの出力との間に交差結合された第二のペアの制御可
    能なスイッチを含むことを特徴とする請求項14のフリ
    ップ−フロップ。
  16. 【請求項16】 直列データ信号に基づいてN個の並列
    な信号を生成するための直列/並列コンバータであっ
    て、このコンバータが:N個のフリップ−フロップを含
    み、各フリップ−フロップがデータ入力とデータ出力、
    および前記直列データ信号を受信するためのクロック信
    号入力を含み、このコンバータがさらに;各フリップ−
    フロップ出力に結合された少なくともN個の入力と、生
    成された並列な信号を供給するための対応する少なくと
    もN個の出力を持つバッファレジスタと;N個のフリッ
    プ−フロップクロック信号入力のおのおのに結合された
    制御信号発生器とを含み、この制御信号発生器が前記の
    各フリップ−フロップ入力に対する制御信号を生成し、
    こうして生成された制御信号が互いに順次的に遅延さ
    れ、各制御信号の前記遅延が、それぞれ、前記直列デー
    タ信号内の情報ビット間隔の倍数に等しいことを特徴と
    する直列/並列コンバータ。
  17. 【請求項17】 前記制御信号発生器が、前記直列デー
    タ信号内の前記情報ビット間隔のN倍のオーダの期間を
    持つ前記制御信号を生成することを特徴とする請求項1
    6のコンバータ。
  18. 【請求項18】 前記制御信号発生器が、直列に接続さ
    れたN−1個の遅延回路を含み、各遅延回路が、それぞ
    れ、第二のフリップ−フロップから第N番目のフリップ
    −フロップの各クロック信号入力に結合され、各遅延回
    路が前記直列データ信号内の情報ビット間隔のオーダの
    遅延を提供することを特徴とする請求項16のコンバー
    タ。
  19. 【請求項19】 前記複数のフリップ−フロップの少な
    くとも一つが第一のラッチ回路と、この第一のラッチ回
    路の出力に結合された入力を持つ第二のラッチ回路とを
    含み、この第二のラッチ回路が静的ラッチ回路であるこ
    とを特徴とする請求項16のコンバータ。
  20. 【請求項20】 前記第一のラッチ回路が:第一の接合
    部の所で互いに結合されると共に、第一の電圧源と、第
    二の電圧源に結合された制御可能なイネーブルスイッチ
    との間に直列に接続された第一と第二のトランジスタと
    を含み、前記第二のトランジスタのゲートが入力信号を
    受信する第一の制御可能な入力スイッチに結合され、こ
    の第一のラッチ回路がさらに第二の接合部の所で互いに
    結合されると共に、前記第一の電圧源と前記制御可能な
    イネーブルスイッチとの間に直列に接続された第三と第
    四のトランジスタを含み、前記第四のトランジスタのゲ
    ートが対応する入力信号を受信する第二の制御可能な入
    力スイッチに結合され、前記第一と第三のトランジスタ
    のゲートが、それぞれ、前記第二と第一の接合部に結合
    され;この第一のラッチ回路がさらに前記第一と第二の
    接合部の間に結合された制御可能な初期化スイッチを含
    み、前記4つのスイッチがクロック信号によって制御さ
    れ、前記クロック信号が第一の信号レベルにある期間
    は、前記イネーブルスイッチが前記第二と第四のトラン
    ジスタを前記第二の電圧源に電気的に接続し、前記クロ
    ック信号が第二の信号レベルにある期間は、前記入力ス
    イッチが前記入力信号を前記第二と第四のトランジスタ
    のゲートに供給すると共に、前記初期化スイッチが前記
    第一と第二の接合部を電気的に接続することを特徴とす
    る請求項16のコンバータ。
  21. 【請求項21】 前記第一のラッチ回路がさらに、それ
    ぞれ、前記第一と第二の接合部と前記第二の電圧源との
    間に結合された第一と第二の抵抗性要素を含むことを特
    徴とする請求項20のコンバータ。
  22. 【請求項22】 平衡入力信号を受信するコンバータで
    あって、前記第二の入力スイッチの所に受信される前記
    対応する入力信号が、前記第一の入力スイッチの所に受
    信される入力信号に対する相補信号であることを特徴と
    する請求項20のコンバータ。
  23. 【請求項23】 前記第二の入力スイッチの所に受信さ
    れる前記対応する入力信号が前記第一と第二の信号源の
    規模の間の規模を持つ固定された信号レベルを持つこと
    を特徴とする請求項20のコンバータ。
  24. 【請求項24】 前記第一のラッチ回路が、さらに、そ
    れぞれ、前記第一と第二の接合部と前記第四と第二のト
    ランジスタのゲートとの間に結合された第一と第二の交
    差結合された制御可能なスイッチを含み、前記交差結合
    されたスイッチが前記クロック信号によって制御され、
    前記クロック信号が前記第一の信号レベルにある期間
    に、前記第一と第二の接合部が、それぞれ、前記第四と
    第二のトランジスタのゲートに電気的に接続されること
    を特徴とする請求項20のコンバータ。
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