JPH11168282A - 抵抗体内蔵多層配線板及びその製造方法 - Google Patents

抵抗体内蔵多層配線板及びその製造方法

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JPH11168282A
JPH11168282A JP9335395A JP33539597A JPH11168282A JP H11168282 A JPH11168282 A JP H11168282A JP 9335395 A JP9335395 A JP 9335395A JP 33539597 A JP33539597 A JP 33539597A JP H11168282 A JPH11168282 A JP H11168282A
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resistor
insulator
electrode conductor
wiring board
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JP9335395A
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Megumi Tanimoto
恵 谷本
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の焼成後、抵抗値を測定しながらトリミ
ング等によって内蔵抵抗体の抵抗値のバラツキを調整出
来ない抵抗体内蔵多層配線板の抵抗値の精度を高めるこ
と。 【解決手段】 少なくとも抵抗体と、該抵抗体に接続さ
れた電極用導体とを実質的に一枚の基板上に形成した抵
抗体内蔵多層配線板であり、前記抵抗体とほぼ同じ膜厚
を有する絶縁体が該抵抗体の周囲に配設され、該抵抗体
及び該絶縁体上部に該電極用導体が形成されて成ること
を特徴とする抵抗体内蔵多層配線板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の小型化
及び、電子部品の高精度化に最適な抵抗体内蔵多層配線
板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高密度実装化ととも
に、配線板の小型化、軽量化、高密度配線化が進んでい
る。これに伴い、従来表面実装されていた抵抗器を、印
刷抵抗体として、配線板の内層に形成する、所謂抵抗体
内蔵配線板が開発されつつある。これによって、抵抗器
の実装面積が減り、高密度配線化が可能となる。
【0003】従来例の抵抗体内蔵配線板は、一般に、ビ
ルドアップ法と呼ばれる方法により行われていた。これ
はベース基板上に印刷抵抗体を形成した後、抵抗上に絶
縁ペーストを塗布し、絶縁体上に銅などの金属ペースト
で導体を形成する方法である。例えば、従来例の抵抗体
内蔵配線板は、特開平7−307542号公報、発明の
名称:抵抗内蔵配線板およびその製造方法、出願人:株
式会社日立製作所、があり、その要部略断面図を図6に
示す。
【0004】図6において、70はベースとなる基板
(以下、ベース基板と称する)、71は絶縁体、72は
絶縁体からなるアンダーコート、73は配線となる第一
層導体、74は第一層導体73と抵抗体75とをつなぐ
抵抗用電極(この例では銀電極)、76は絶縁体からな
るオーバーコート、77はその上層の導体の第二層導体
である。
【0005】この図6に示されるように、抵抗体75
は、下地となるアンダーコート72と銀電極74が平坦
でかつ、同一平面を形成する領域内に配置されており、
また、絶縁体71はベース基板70上に分離して設けら
れ、且つ、これら絶縁体71間に絶縁材を用いて形成し
たアンダーコート72が形成され、このアンダーコート
72上に抵抗体75が配設された構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の抵抗体を内蔵するセラミック多層配線板及びその製造
方法では以下の問題点があった。
【0007】従来例の抵抗体を内蔵するセラミック多層
配線板を示す図7において、グリーンテープなどから成
る基板81上に、抵抗体インクの厚膜82をシルク印刷
法などにより形成した(図7(a))後、電極用導体イ
ンク83を抵抗体インクの厚膜82に被さるように印刷
法などにより形成する(図7(b))。図7(c)は電
極用導体インク83形成後の上面図であり、図7(d)
はその略断面図である。
【0008】図7に示すように、一般的に抵抗体及び導
体の印刷にはスクリーン印刷法が採られるが、重ね印刷
を行う場合、最初に印刷形成させたインクの段差(t=
約10〜30μm)が障害となって、そのエッジ部でス
クリーンの押さえが十分働かず、後から印刷したインク
がニジム(例えば、図7(c)の84)ことがあった。
抵抗体はパターンの縦横の比率(アスペクトレシオ、
W:Lの比)で抵抗値が設定されているにもかかわら
ず、抵抗体インクまたは電極用導体インクいずれかがニ
ジンだ場合、抵抗体のアスペクトレシオが設計通りにな
らず、抵抗値にバラツキが生ずる原因となっていた。こ
のニジミ量をコントロールすることは困難である。即
ち、抵抗体インクの厚膜82の厚さはほぼ一定とするこ
とができるが、ニジミのため、アスペクトレシオ、W:
Lの比を一定とすることは困難であった。
【0009】一般的に基板の最外層に抵抗体を形成する
場合では、基板の焼成後、抵抗値を測定しながらトリミ
ングによって抵抗体の一部を切断し、抵抗値を調整する
工程が採られているが、基板内部に抵抗体を内蔵する場
合、焼成前に積層によって内部に埋め込まれるため、ト
リミングによる抵抗値の調整ができない。また、積層前
の状態では基板を焼成させていないため、抵抗値は得ら
れずこの時点で調整する方法はない。従って内蔵抵抗体
の抵抗値はそのバラツキが±30%程度と非常に大き
く、抵抗値精度が悪いという問題があった。そこで、本
発明の目的は、従来例に比べ内蔵抵抗体の抵抗値のバラ
ツキを低減した高精度の抵抗体内蔵多層配線板を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
抵抗体内蔵多層配線板は、少なくとも抵抗体と、該抵抗
体に接続された電極用導体とを実質的に一枚の基板上に
形成した抵抗体内蔵多層配線板であり、前記抵抗体とほ
ぼ同じ膜厚を有する絶縁体が該抵抗体の周囲に配設さ
れ、該抵抗体及び該絶縁体上部に該電極用導体が形成さ
れて成ることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項2記載の抵抗体内蔵
多層配線板は、少なくとも抵抗体と、該抵抗体と接続す
る電極用導体とを実質的に、一枚の基板に形成した抵抗
体内蔵多層配線板であり、前記電極用導体とほぼ同じ膜
厚を有する絶縁体が前記電極用導体の周囲に配設され、
該電極用導体及び該絶縁体上部に前記抵抗体が形成され
て成ることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項3記載の抵抗体内蔵
多層配線板は、少なくとも2枚の基板を積層して成る抵
抗体内蔵多層配線板であり、一方の基板には、少なくと
も抵抗体と、前記抵抗体とほぼ同じ膜厚を有する絶縁体
が前記抵抗体の周囲に配設され、他方の基板には、前記
抵抗体と接続するための電極用導体が少なくともと配設
され、2枚の基板の積層時には、前記抵抗体と前記電極
用導体とが電気的に接続されて成ることを特徴とするも
のである。
【0013】また、本発明の請求項4記載の抵抗体内蔵
多層配線板は、少なくとも2枚の基板を積層して成る抵
抗体内蔵多層配線板であり、一方の基板には、少なくと
も前記抵抗体と接続するための電極用導体と、前記電極
用導体とほぼ同じ膜厚を有する絶縁体が前記電極用導体
の周囲に配設され、他方の基板には、前記抵抗体が少な
くとも配設され、2枚の基板の積層時には、前記電極用
導体と前記抵抗体とが電気的に接続されて成ることを特
徴とするものである。
【0014】また、本発明の請求項5記載の抵抗体内蔵
多層配線板は、少なくとも2枚の基板を積層して成る抵
抗体内蔵多層配線板であり、一方の基板には、少なくと
も抵抗体が配設され、他方の基板には、前記抵抗体と接
続するための電極用導体が少なくともと配設され、前記
抵抗体又は前記電極用導体のどちらか一方の外形形状に
くり抜いたシート状絶縁体を前記対向する2枚の基板間
に介在し、2枚の基板及び前記シート状絶縁体との積層
時には、前記抵抗体と前記電極用導体とが電気的に接続
されて成ることを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の請求項6記載の抵抗体内蔵
多層配線板の製造方法は、少なくとも抵抗体と、前記抵
抗体と接続する電極用導体とを実質的に一枚の基板に形
成した抵抗体内蔵多層配線板の製造方法であり、前記基
板上に、前記抵抗体を形成する工程と、前記抵抗体とほ
ぼ同じ膜厚を有し、前記抵抗体の周囲に配設され、む絶
縁体を形成する工程と、前記抵抗体及び前記絶縁体上部
に前記電極用導体を形成する工程を有することを特徴と
するものである。
【0016】さらに、本発明の請求項7記載の抵抗体内
蔵多層配線板の製造方法は、少なくとも抵抗体と、前記
抵抗体と接続する電極用導体とを実質的に、一枚の基板
に形成した抵抗体内蔵多層配線板の製造方法であり、前
記基板上に、前記電極用導体を形成する工程と、前記電
極用導体とほぼ同じ膜厚を有し、前記電極用導体の周囲
に配設され、絶縁体を形成する工程と、前記電極用導体
及び前記絶縁体上部に前記抵抗体を形成する工程を有す
ることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明の一実施の
形態に関する図である。以下、図面に沿って説明する。
図1は本発明の一実施の形態よりなる抵抗体内蔵多層配
線板の製造方法及び要部略断面図を示す図であり、図1
(a)〜(c)は製造方法に関わる図であり、図1
(d)は要部略断面図を示す図である。
【0018】図1において、グリーンテープなどから成
る基板11上に、抵抗体インクの厚膜をシルク印刷法な
どにより抵抗体12を形成した(図1(a))後、抵抗
体12の周囲を取り囲む様に、抵抗体の膜厚とほぼ同等
の膜厚を有するペースト状又はシート状の絶縁体材料
(基板材料等)による絶縁体13を形成する(図1
(b))。次に、電極用導体インクの印刷法などにより
電極用導体14を形成する(図1(c))。図1(c)
のA−B間の要部略断面図を図1(d)に示す。図1
(d)において、11は基板、12は抵抗体、13は絶
縁体、14は電極用導体、である。上記の所定の工程を
経たグリーンテープは、所定の方法で焼成され、抵抗体
内蔵多層配線板が完成する。
【0019】また、図1において、抵抗体12と絶縁体
13の形成順序を逆にして、絶縁体13を形成後、抵抗
体12を形成してもよいことは当然である。
【0020】最初に印刷した抵抗体12の周囲を絶縁体
13で取り囲む(抵抗体12の周囲に絶縁体13を配設
する)ことにより、抵抗体12及び絶縁体13で形成さ
れる上表面は段差が無く、平坦面を構成している。従っ
て、その次の工程である抵抗体12に対する電極用導体
インクの重ね印刷時のニジミを減少させることができ、
抵抗値の公差を低減させることができる。
【0021】また、抵抗体12は絶縁体13で取り囲ま
れているため、焼成によって焼き締まりが生ずる場合
も、抵抗体12及び絶縁体13の焼き締まりがその構成
材料組成によって制御できるため、その抵抗のパターン
の縦横の相対比率の変動への影響は小さく、設定抵抗値
に対する変動が小さく、その結果、精度の高い抵抗値を
得ることができる。
【0022】従って、本発明を製造法的に述べれば、少
なくとも抵抗体と、前記抵抗体と接続する電極用導体と
を実質的に一枚の基板に形成した抵抗体内蔵多層配線板
の製造方法であり、前記基板上に、前記抵抗体を形成す
る工程と、前記抵抗体とほぼ同じ膜厚を有し、前記抵抗
体の周囲に配設され、絶縁体を形成する工程と、前記抵
抗体及び前記絶縁体上部に前記電極用導体を形成する工
程を有することを特徴とするものである。
【0023】図2は本発明の他の一実施の形態よりなる
抵抗体内蔵多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示
す図であり、図2(a)〜(c)は製造方法に関わる図
であり、図2(d)は要部略断面図を示す図である。
【0024】図2において、グリーンテープなどから成
る基板11上に、電極用導体インクの厚膜をシルク印刷
法などにより電極用導体14を形成する(図2
(a))。次に、2つの電極用導体14の周囲を取り囲
む(電極用導体14の周囲に絶縁体13を配設する)よ
うに、電極用導体の膜厚とほぼ同等の膜厚を有するペー
スト状又はシート状の絶縁体材料(基板材料等)による
絶縁体13を形成する(図2(b))。さらに、平坦化
された電極用導体インク14及び絶縁体13上に、抵抗
体インクの厚膜をシルク印刷法などにより抵抗体12を
形成する(図2(c))。図2(c)のC−D間の要部
略断面図を図2(d)に示す。図2(d)において、1
1は基板、12は抵抗体、13は絶縁体、14は電極用
導体、である。上記の所定の工程を経たグリーンテープ
は、所定の方法で焼成され、抵抗体内蔵多層配線板が完
成する。
【0025】また、図2において、電極用導体インクと
絶縁体の形成順序を逆にして、絶縁体13を形成後、電
極用導体14を形成してもよいことは当然である。
【0026】最初に印刷した電極用導体14の周囲を絶
縁体13で取り囲む(電極用導体14の周囲に絶縁体1
3を配設する)ことにより、電極用導体14及び絶縁体
13で形成される上表面は段差が無く、平坦面を構成し
ている。従って、その次の工程である電極用導体14に
対する抵抗体インクの重ね印刷時のニジミを減少させる
ことができ、抵抗値の公差を低減させることができる。
【0027】従って、本発明を製造法的に述べれば、少
なくとも抵抗体と、前記抵抗体と接続する電極用導体と
を実質的に、一枚の基板に形成した抵抗体内蔵多層配線
板の製造方法において、前記基板上に、前記電極用導体
を形成する工程と、前記電極用導体とほぼ同じ膜厚を有
し、前記電極用導体の周囲に配設され、絶縁体を形成す
る工程と、前記電極用導体及び前記絶縁体上部に前記抵
抗体を形成する工程を有することを特徴とするものであ
る。
【0028】図3は本発明の他の一実施の形態よりなる
抵抗体内蔵多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示
す図であり、図3(a)〜(c)は製造方法に関わる要
部略断面図である。
【0029】図3において、グリーンテープなどから成
る2枚の基板21、22を用意する図3(a)。次に、
一方の基板21上に、抵抗体インクの厚膜をシルク印刷
法などにより抵抗体23を形成し、他方の基板22に、
電極用導体インクの厚膜をシルク印刷法などにより電極
用導体24を形成する(図3(b))。次に、所定の抵
抗体23が形成された基板21と、所定の電極用導体2
4が形成された基板22とを積層し、所定の方法で焼成
することにより、内部接続された、抵抗体内蔵多層配線
板25を形成する(図3(c))。
【0030】図3(c)において、21、22は基板、
23は抵抗体、24は電極用導体インクなどによる電極
用導体、25は抵抗体内蔵多層配線板、である。グリー
ンテープなどによる基板21、22は、未焼成のため軟
らかく、基板21、22を積層し、加圧することによ
り、変形し、模式的に示される図3(c)のような要部
略断面図となる。上記の所定の工程を経たグリーンテー
プは、所定の方法で焼成され、抵抗体内蔵多層配線板が
完成する。
【0031】従って、本発明の本実施の形態よりなる抵
抗体内蔵多層配線板の製造方法によれば、抵抗体、電極
用導体を個々に直接グリーンテープ(基板)上に印刷す
ることができるため、重ね印刷時に問題となっていたニ
ジミの発生を防止することができる。また、積層時に
は、上下の軟らかいグリーンテープ(基板)21、22
に個々に印刷された抵抗体インクの厚膜や電極用導体イ
ンクの厚膜がバランス良く埋め込まれるので、抵抗体の
アスペクト比の変動を最小に抑えることができる。
【0032】図4は本発明の他の一実施の形態よりなる
抵抗体内蔵多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示
す図であり、図4(a)〜(c)は製造方法に関わる要
部略断面図である。
【0033】図4において、グリーンテープなどから成
る2枚の基板31、32を用意する図4(a)。次に、
一方の基板31上に、抵抗体インクの厚膜をシルク印刷
法などにより抵抗体33を形成形成し、他方の基板32
に、ほぼ同じ厚さを有する電極用導体インクの厚膜をシ
ルク印刷法などにより電極用導体34及びペースト状又
はシート状の絶縁体材料(基板材料等)による絶縁体3
5とを形成する(図4(b))。
【0034】次に、所定の抵抗体33が形成された基板
31と、所定の電極用導体インク34及び絶縁体35と
が形成された基板32とを積層し、所定の方法で焼成す
ることにより、内部接続された抵抗体内蔵多層配線板3
6を形成する(図4(c))。絶縁体35は図2で説明
したように、電極用導体34とほぼ同じ膜厚であり、且
つ、電極用導体34の周囲を取り囲むように形成されて
いる。
【0035】図4(c)において、31、32は基板、
33は抵抗体、34は電極用導体インクなどによる電極
用導体、36は抵抗体内蔵多層配線板、である。グリー
ンテープなどによる基板31、32は、未焼成のため軟
らかく、基板31、32を積層し、加圧することによ
り、変形し、模式的に示される図4(c)のような要部
略断面図となる。上記の所定の工程を経たグリーンテー
プは、所定の方法で焼成され、抵抗体内蔵多層配線板が
完成する。
【0036】また、基板32への電極用導体インク34
と絶縁体35の形成順序を逆にして、絶縁体35を形成
後、電極用導体34を形成してもよいことは当然であ
る。
【0037】図5は本発明の他の一実施の形態よりなる
抵抗体内蔵多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示
す図であり、図5(a)〜(c)は製造方法に関わる要
部略断面図である。
【0038】図5において、グリーンテープなどから成
る2枚の基板41、42を用意する図5(a)。
【0039】次に、一方の基板41上に、所定のパター
ンを持つ抵抗体インクの厚膜をシルク印刷法などにより
抵抗体43を形成し、他方の基板42に、電極用導体イ
ンクの厚膜をシルク印刷法などにより電極用導体44を
形成する。次に、抵抗体43または電極用導体44のど
ちらか一方の形状にほぼ近い形状に刳り抜いた絶縁体シ
ート(基板材料等)45を用意し、基板41と絶縁体シ
ート(中間絶縁シート)45と基板42とを積層し、加
圧し、焼成することにより、抵抗体と電極とを互いに接
続させて、抵抗体内蔵多層配線板46を得る。ここに、
絶縁体シート45は抵抗体43または電極用導体44の
どちらか一方の膜厚とほぼ同等の膜厚を有するものであ
る(図5(c))。絶縁体シート45は抵抗体43また
は電極用導体44のどちらか一方の形状の周囲を取り囲
むように形成されている。
【0040】図5(c)において、41、42は基板、
43は抵抗体、44は電極用導体インクなどによる電極
用導体、45は絶縁体シート、46は抵抗体内蔵多層配
線板、である。グリーンテープなどによる基板41、4
2及び絶縁体シート45は、未焼成のため軟らかく、基
板41、42を積層し、加圧することにより、変形し、
模式的に示される図5(c)のような要部略断面図とな
る。
【0041】また、絶縁体シート45の刳り抜き形状を
抵抗体43の外形形状に刳り抜く場合は、抵抗体43の
周囲を絶縁体シート45が取り囲むようになる。
【0042】また、抵抗体、電極用導体のいずれもルー
プを形成することは無いが、一般には、縦横(アスペク
ト)比が1:1〜1:10程度の方形である抵抗体を刳
り抜く法が作業が容易である。さらに、中抜きの穴を埋
める絶縁シートを作ることはできないが、中抜きの穴を
埋める絶縁シートを支える(宙づりにする)絶縁シート
のブリッジパターンを用意するか、などの手段により、
この本発明の本実施の形態よりなる抵抗体内蔵多層配線
板の製造方法を適用することが可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
抵抗体内蔵多層配線板によれば、少なくとも抵抗体と、
該抵抗体に接続された電極用導体とを実質的に一枚の基
板上に形成した抵抗体内蔵多層配線板であり、前記抵抗
体とほぼ同じ膜厚を有する絶縁体が該抵抗体の周囲に配
設され、該抵抗体及び該絶縁体上部に該電極用導体が形
成されて成ることを特徴とするものである。従って、抵
抗体を最初に印刷するので、解像度の高い抵抗体パター
ンを得ることができ、抵抗体は絶縁体で取り囲まれてい
るため、焼成による焼き締まりがその構成材料組成によ
って制御できるため、その抵抗のパターンの縦横の相対
比率の変動への影響は小さく、設定抵抗値に対する変動
が小さく、その結果、精度の高い抵抗値を得ることがで
きる。
【0044】また、本発明の請求項2記載の抵抗体内蔵
多層配線板によれば、少なくとも抵抗体と、該抵抗体と
接続する電極用導体とを実質的に、一枚の基板に形成し
た抵抗体内蔵多層配線板であり、前記電極用導体とほぼ
同じ膜厚を有する絶縁体が前記電極用導体の周囲に配設
され、該電極用導体及び該絶縁体上部に前記抵抗体が形
成されて成ることを特徴とするものである。従って、最
初に印刷した抵抗体の周囲を絶縁体で取り囲む(抵抗体
12の周囲に絶縁体13を配設する)ことにより、抵抗
体及び絶縁体で形成される上表面は段差が無く、平坦面
を構成しており、その次の工程である抵抗体に対する電
極用導体インクの重ね印刷時のニジミを減少させること
ができ、抵抗値の公差を低減させることができる。
【0045】また、本発明の請求項3記載の抵抗体内蔵
多層配線板によれば、少なくとも2枚の基板を積層して
成る抵抗体内蔵多層配線板であり、一方の基板には、少
なくとも抵抗体と、前記抵抗体とほぼ同じ膜厚を有する
絶縁体が前記抵抗体の周囲に配設され、他方の基板に
は、前記抵抗体と接続するための電極用導体が少なくと
もと配設され、2枚の基板の積層時には、前記抵抗体と
前記電極用導体とが電気的に接続されて成ることを特徴
とするものである。従って、抵抗体、電極用導体をそれ
ぞれ個々に直接グリーンテープ(基板)上に印刷するこ
とができるため、解像度は最良で、重ね印刷が無いた
め、後から印刷物に傷が付くようなこともない。
【0046】また、本発明の請求項4記載の抵抗体内蔵
多層配線板によれば、少なくとも2枚の基板を積層して
成る抵抗体内蔵多層配線板であり、一方の基板には、少
なくとも前記抵抗体と接続するための電極用導体と、前
記電極用導体とほぼ同じ膜厚を有する絶縁体が前記電極
用導体の周囲に配設され、他方の基板には、前記抵抗体
が少なくとも配設され、2枚の基板の積層時には、前記
電極用導体と前記抵抗体とが電気的に接続されて成るこ
とを特徴とするものである。従って、段差を無くするた
めの絶縁体により、積層時に印刷物に与える変形等のダ
メージを最小限にすることができる。パターン形成は印
刷法などによるので、複雑な形状や刳り抜き形状にも対
応することができる。
【0047】また、本発明の請求項5記載の抵抗体内蔵
多層配線板によれば、少なくとも2枚の基板を積層して
成る抵抗体内蔵多層配線板であり、一方の基板には、少
なくとも抵抗体が配設され、他方の基板には、前記抵抗
体と接続するための電極用導体が少なくともと配設さ
れ、前記抵抗体又は前記電極用導体のどちらか一方の外
形形状にくり抜いたシート状絶縁体を前記対向する2枚
の基板間に介在し、2枚の基板及び前記シート状絶縁体
との積層時には、前記抵抗体と前記電極用導体とが電気
的に接続されて成ることを特徴とするものである。従っ
て、シート状絶縁体を用いる方法なので、絶縁体自体の
印刷不具合(ニジミ等)が引き起こす問題が無くなる。
下地の形状に係わらず、絶縁体の膜厚が極めて均一なの
で、積層時の圧力むらをより低減することができ、抵抗
値の公差を低減させることができる。
【0048】また、本発明の請求項6記載の抵抗体内蔵
多層配線板の製造方法によれば、少なくとも抵抗体と、
前記抵抗体と接続する電極用導体とを実質的に一枚の基
板に形成した抵抗体内蔵多層配線板の製造方法であり、
前記基板上に、前記抵抗体を形成する工程と、前記抵抗
体とほぼ同じ膜厚を有し、前記抵抗体の周囲に配設さ
れ、む絶縁体を形成する工程と、前記抵抗体及び前記絶
縁体上部に前記電極用導体を形成する工程を有すること
を特徴とするものである。従って、印刷法を用いるた
め、抵抗体の形状や数に関係なく、容易に、且つ安価に
製造することができる。
【0049】さらに、本発明の請求項7記載の抵抗体内
蔵多層配線板の製造方法によれば、少なくとも抵抗体
と、前記抵抗体と接続する電極用導体とを実質的に、一
枚の基板に形成した抵抗体内蔵多層配線板の製造方法で
あり、前記基板上に、前記電極用導体を形成する工程
と、前記電極用導体とほぼ同じ膜厚を有し、前記電極用
導体の周囲に配設され、絶縁体を形成する工程と、前記
電極用導体及び前記絶縁体上部に前記抵抗体を形成する
工程を有することを特徴とするものである。従って、抵
抗体及び電極用導体を重ね印刷する必要が無く、グリー
ンテープ(基板)上に解像度良く形成でき、引き続く重
ね印刷が0回または1回となるため、後から印刷物に傷
が付く確率を極めて低減することができる。
【0050】以上本発明により、抵抗体インク及び電極
用導電インクの重ね印刷時のニジミを減少させることが
でき、抵抗値のばらつき低減が可能となる。ばらつきの
程度は他の抵抗体インクの種類及び工程条件等で異なる
が、シート抵抗1kΩ/□の抵抗で、凡そ±30%の公
差が±10〜20%の範囲ヘ改善できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態よりなる抵抗体内蔵多層
配線板の製造方法及び要部略断面図を示す図であり、
(a)〜(c)は製造方法に関わる図であり、(d)は
要部略断面図を示す図である。
【図2】本発明の他の一実施の形態よりなる抵抗体内蔵
多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示す図であ
り、(a)〜(c)は製造方法に関わる図であり、
(d)は要部略断面図を示す図である。
【図3】本発明の他の一実施の形態よりなる抵抗体内蔵
多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示す図であ
り、(a)〜(c)は製造方法に関わる要部略断面図で
ある。
【図4】本発明の他の一実施の形態よりなる抵抗体内蔵
多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示す図であ
り、(a)〜(c)は製造方法に関わる要部略断面図で
ある。
【図5】本発明の他の一実施の形態よりなる抵抗体内蔵
多層配線板の製造方法及び要部略断面図を示す図であ
り、(a)〜(c)は製造方法に関わる要部略断面図で
ある。
【図6】従来例の抵抗体内蔵配線板の要部略断面図であ
る。
【図7】従来例の抵抗体内蔵多層配線板の製造方法に関
わる要部略断面図であり、(a)は抵抗体インクの厚膜
をシルク印刷法などにより形成した図であり、(b)は
抵抗体インクの厚膜に被さるように印刷法などにより形
成した図であり、(c)は電極用導体インク形成後の上
面図であり、(d)はその略断面図である。
【符号の説明】
11 グリーンテープなどから成る基板 12 抵抗体 13 ペースト状又はシート状の絶縁体材料による絶縁
体 14 電極用導体 21 グリーンテープなどから成る基板 22 グリーンテープなどから成る基板 23 抵抗体 24 電極用導体 25 抵抗体内蔵多層配線板 31 グリーンテープなどから成る基板 32 グリーンテープなどから成る基板 33 抵抗体 34 電極用導体 35 ペースト状又はシート状の絶縁体材料による絶縁
体 36 内部接続された抵抗体内蔵多層配線板36 41 グリーンテープなどから成る基板 42 グリーンテープなどから成る基板 43 抵抗体 44 電極用導体 45 抵抗体または電極用導体のどちらか一方の形状に
ほぼ近い形状刳り抜いた絶縁体シート 46 抵抗体内蔵多層配線板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも抵抗体と、該抵抗体に接続さ
    れた電極用導体とを実質的に一枚の基板上に形成した抵
    抗体内蔵多層配線板であり、前記抵抗体とほぼ同じ膜厚
    を有する絶縁体が該抵抗体の周囲に配設され、該抵抗体
    及び該絶縁体上部に該電極用導体が形成されて成ること
    を特徴とする抵抗体内蔵多層配線板。
  2. 【請求項2】 少なくとも抵抗体と、該抵抗体と接続す
    る電極用導体とを実質的に、一枚の基板に形成した抵抗
    体内蔵多層配線板であり、前記電極用導体とほぼ同じ膜
    厚を有する絶縁体が前記電極用導体の周囲に配設され、
    該電極用導体及び該絶縁体上部に前記抵抗体が形成され
    て成ることを特徴とする抵抗体内蔵多層配線板。
  3. 【請求項3】 少なくとも2枚の基板を積層して成る抵
    抗体内蔵多層配線板において、一方の基板には、少なく
    とも抵抗体と、前記抵抗体とほぼ同じ膜厚を有する絶縁
    体が前記抵抗体の周囲に配設され、他方の基板には、前
    記抵抗体と接続するための電極用導体が少なくともと配
    設され、2枚の基板の積層時には、前記抵抗体と前記電
    極用導体とが電気的に接続されて成ることを特徴とする
    抵抗体内蔵多層配線板。
  4. 【請求項4】 少なくとも2枚の基板を積層して成る抵
    抗体内蔵多層配線板において、一方の基板には、少なく
    とも前記抵抗体と接続するための電極用導体と、前記電
    極用導体とほぼ同じ膜厚を有する絶縁体が前記電極用導
    体の周囲に配設され、他方の基板には、前記抵抗体が少
    なくとも配設され、2枚の基板の積層時には、前記電極
    用導体と前記抵抗体とが電気的に接続されて成ることを
    特徴とする抵抗体内蔵多層配線板。
  5. 【請求項5】 少なくとも2枚の基板を積層して成る抵
    抗体内蔵多層配線板において、一方の基板には、少なく
    とも抵抗体が配設され、他方の基板には、前記抵抗体と
    接続するための電極用導体が少なくともと配設され、前
    記抵抗体又は前記電極用導体のどちらか一方の外形形状
    にくり抜いたシート状絶縁体を前記対向する2枚の基板
    間に介在し、2枚の基板及び前記シート状絶縁体との積
    層時には、前記抵抗体と前記電極用導体とが電気的に接
    続されて成ることを特徴とする抵抗体内蔵多層配線板。
  6. 【請求項6】 少なくとも抵抗体と、前記抵抗体と接続
    する電極用導体とを実質的に一枚の基板に形成した抵抗
    体内蔵多層配線板の製造方法において、前記基板上に、
    前記抵抗体を形成する工程と、前記抵抗体とほぼ同じ膜
    厚を有し、前記抵抗体の周囲に配設され、絶縁体を形成
    する工程と、前記抵抗体及び前記絶縁体上部に前記電極
    用導体を形成する工程を有することを特徴とする抵抗体
    内蔵多層配線板の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも抵抗体と、前記抵抗体と接続
    する電極用導体とを実質的に、一枚の基板に形成した抵
    抗体内蔵多層配線板の製造方法において、前記基板上
    に、前記電極用導体を形成する工程と、前記電極用導体
    とほぼ同じ膜厚を有し、前記電極用導体の周囲に配設さ
    れ、絶縁体を形成する工程と、前記電極用導体及び前記
    絶縁体上部に前記抵抗体を形成する工程を有することを
    特徴とする抵抗体内蔵多層配線板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7240429B2 (en) 2001-06-13 2007-07-10 Denso Corporation Manufacturing method for a printed circuit board

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