JPH11168238A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子Info
- Publication number
- JPH11168238A JPH11168238A JP33545097A JP33545097A JPH11168238A JP H11168238 A JPH11168238 A JP H11168238A JP 33545097 A JP33545097 A JP 33545097A JP 33545097 A JP33545097 A JP 33545097A JP H11168238 A JPH11168238 A JP H11168238A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- electrode
- light emitting
- diffusion layer
- current diffusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
の接触面積を大きくすることにより電流密度を下げて駆
動電圧を低くしながら、電極の投影面積を大きくせず、
表面側から取り出す光の遮断が増えない半導体発光素子
を提供する。 【解決手段】 基板1上にn形層3およびp形層5が積
層され発光層を形成する発光層形成部11が設けられ、
発光層形成部11の表面側に電流拡散層6が設けられて
いる。その電流拡散層6の表面に電極8が設けられ、そ
の電極8と接触する部分の電流拡散層6の表面に凹凸面
が形成されている。
Description
化合物半導体材料を用いる可視光の発光素子に関する。
さらに詳しくは、半導体結晶層の成長時間を短くしなが
ら電流を発光素子チップの全面に拡散して発光効率を向
上させ得る半導体発光素子に関する。
えば発光層形成部にAlGaInP系の化合物半導体材
料を用い、図5に示されるような構造になっている。す
なわち、図5において、n形のGaAsからなる半導体
基板21上に、たとえばn形のAlGaInP系の半導
体材料からなるn形クラッド層22、クラッド層よりバ
ンドギャップエネルギーが小さくなる組成のノンドープ
のAlGaInP系の半導体材料からなる活性層23、
p形のAlGaInP系の半導体材料からなるp形クラ
ッド層24がそれぞれエピタキシャル成長され、ダブル
ヘテロ接合構造の発光層形成部29が形成されている。
さらにその表面にGaPからなるp形の電流拡散層25
が順次エピタキシャル成長され、その表面にp側電極2
7、半導体基板21の裏面側にn側電極28がそれぞれ
Au-Ge-Ni合金などにより形成されることにより構
成されている。
体層の表面側、すなわちp側電極27側からの光が利用
され、光を遮断するp側電極27はできるだけ小さい面
積で形成される。一方、この電流拡散層25は、電流を
拡散すると共に、活性層23で発光する光を吸収しない
ことが望ましく、バンドギャップエネルギーの大きい材
料であるGaPが用いられている。このGaP層は、バ
ンドギャップが比較的大きいため、その表面に設けられ
る電極用の金属との間の接触抵抗を充分に下げることが
できず、比較的接触が良好なAu-Ge-Ni合金を用い
ても、金属と半導体界面での電圧降下が大きい。
が用いられる電流拡散層とその上に設けられる電極金属
との電気的接触を充分に得ることができない。しかし、
電極材料は光を透過させないため、その面積を大きくす
ると、その表面側に取り出す光が少なくなり、結局外部
に取り出すことができる発光量が低下する。そのため、
一定量の発光量を得るためには電流密度を高くして電流
を増やすしかない。その結果、動作電圧が上昇するとい
う問題がある。
し、電流拡散層とその上に設けられる電極との間の接触
面積を大きくすることにより電流密度を下げて駆動電圧
を低くしながら、電極の投影面積が大きくならず表面側
から取り出す光の遮断が増えない半導体発光素子を提供
することにある。
素子は、基板と、該基板上にn形層およびp形層が積層
され発光層を形成する発光層形成部と、該発光層形成部
の表面側に設けられる電流拡散層と、該電流拡散層の表
面に設けられる電極とを備える半導体発光素子であっ
て、前記電極と接触する部分の前記電流拡散層の表面が
たとえば深さ1μm以上程度の凹凸面に形成されてい
る。
な面積を大きくすることなく、電流拡散層との接触面積
が大きくなり、その間の接触抵抗が小さくなって電圧降
下を低くすることができる。
明の半導体発光素子について説明をする。
例の断面構造が示されるように、n形のGaAs基板1
上にたとえばAlGaInP系化合物半導体からなり発
光層を形成する発光層形成部11が堆積され、その表面
にGaPからなるp形の電流拡散層6が10〜70μm
程度設けられ、その表面および基板1の裏面にAu-G
e-Ni合金などからなるp側電極8およびn側電極9
がそれぞれ設けられている。本発明ではGaPからなる
p形の電流拡散層6のp側電極8が設けられる部分に凹
凸部6aが形成され、その凹凸面にp側電極8が設けら
れていることに特徴がある。ここにAlGaInP系材
料とは、(Alx Ga1-x )0.51In0. 49Pの形で表さ
れ、xの値が0と1との間で種々の値のときの材料を意
味する。なお、(Alx Ga1-x )とInの混晶比率の
0.51および0.49はAlGaInP系材料が積層さ
れるGaAsなどの半導体基板と格子整合される比率で
あることを意味する。
クコンタクトを得るために高いキャリア濃度で光をでき
るだけ吸収しない層として設けられている。すなわち、
キャリア濃度が2×1018〜2×1019cm-3程度で、
バンドギャップが大きく光を吸収しにくいGaP層から
なっている。この電流拡散層6は、通常は電流をチップ
内に広く拡散させるため、10〜70μm程度の厚さに
形成されるが、電流の拡散作用を他の方法で行い、薄く
する場合もある。しかし、いずれの場合でも、少なくと
も2μm以上の厚さで設けられる。
6を成長した後に、たとえばHClまたはHCl+HN
O3 のエッチング液により、フォトリソグラフィの方法
で0.3〜3分程度のエッチングを行うことにより凹凸
の山谷の高さが1〜2μm程度の深さで形成される。こ
の凹凸は、エッチングなどによる通常の形成法では図2
(a)に示されるように、平均的には横方向と深さ方向
との比はほぼ同程度の寸法(45゜の傾斜面)で形成さ
れ、その場合には表面積の増加は深さには余り影響しな
い。しかし、凹凸面の形成を顕著にするためには1μm
以上に設けられるのが好ましい。電流拡散層6は少なく
とも2μm以上は設けられるため、1μmは設けること
ができ、電流拡散層の厚さに応じて変化させることもで
きる。このような横方向と深さ方向の大きさがほぼ同じ
になる凹凸面の形成法は、前述のウェットのケミカルエ
ッチングのほかに、イオンビームエッチング、プラズマ
エッチングなどの方法により形成することができる。
向に対して深さ方向に大きくなる凹凸が形成されるほど
表面積が大きくなり好ましい。この横方向より深さ方向
が大きくなるような凹凸面は、フォトリソグラフィの方
法でエッチング時間を制御することにより、形成するこ
とができる。このような横方向より深さ方向が深くなる
凹凸面を形成する方法は、前述の方法以外にイオンビー
ムエッチング、プラズマエッチングなどの方法を用いる
ことができる。
合物半導体からなり、キャリア濃度が1×1017〜1×
1019cm-3程度で、厚さが0.1〜2μm程度のn形
クラッド層3と、ノンドープでクラッド層よりバンドギ
ャップエネルギーが小さくなる組成のAlGaInP系
化合物半導体からなり、0.1〜2μm程度の厚さの活
性層4と、Znがドープされてキャリア濃度が1×10
16〜1×1019cm-3程度で、厚さが0.1〜2μm程
度のn形クラッド層3と同じ組成のAlGaInP系化
合物半導体からなるp形クラッド層5との積層構造から
なっている。なお、GaAs基板1上に図示しないバッ
ファ層を介してこれらの発光層形成部11が積層される
場合もある。その場合、バッファ層は、n形のGaAs
からなり、厚さが0.1〜2μm程度でキャリア濃度が
1×1017〜1×1019cm-3程度に形成される。
金、またはAu-Ge-Ni合金などからなるp側電極8
が、またGaAs基板1の裏面にAu-Ge-Ni合金な
どからなるn側電極9がそれぞれ真空蒸着などにより設
けられている。
製法を図3の工程説明図を参照しながら説明する。ま
ず、図3(a)に示されるように、たとえばn形のGa
As基板1をMOCVD装置内に入れ、反応ガスのトリ
エチルガリウム(以下、TEGという)またはトリメチ
ルガリウム(以下、TMGという)およびアルシン(以
下、AsH3 という)、SeのドーパントガスであるH
2 Seをキャリアガスの水素(H2 )と共に導入し、5
00〜800℃程度でエピタキシャル成長し、キャリア
濃度が1×1018cm-3程度になるようにSeがドープ
されたn形のGaAsからなるバッファ層(図示せず)
を0.1μm程度成膜する。ついで、AsH3 に代えて
ホスフィン(以下、PH3 という)を、さらにTMAお
よびトリメチルインジウム(以下、TMInという)を
導入し、n形でキャリア濃度が1×1016〜1×1019
cm-3程度のたとえば(Al0.7 Ga0.3 )0.51In
0.49Pからなるn形クラッド層3を0.5μm程度、反
応ガスのTMAを減らしてTMGを増やし、たとえばノ
ンドープの(Al0.25Ga0.75)0.51In0.49Pからな
る活性層4を0.5μm程度、n形クラッド層3と同様
の反応ガスで、H2 Seの代わりに、Znのドーパント
ガスとしてのジメチル亜鉛(DMZn)を導入してキャ
リア濃度が1×1016〜1×1019cm-3の(Al0.7
Ga0.3 )0.51In0.49Pからなるp形クラッド層5を
0.5μm程度エピタキシャル成長する。さらに、ドー
パントガスのDMZnを導入しながら、反応ガスをTM
GおよびPH3 にして、GaPの成長を続け、キャリア
濃度が2×1018〜2×1019cm -3程度の電流拡散層
6を5μm程度形成する。
OCVD装置からウェハを取り出して電流拡散層6の表
面にフォトレジストなどのマスク(図示せず)を設け
る。そして、電極の形成部のみを露出させ、HCl系ま
たはHCl+HNO3 系のエッチング液により、0.3
〜3分程度エッチングをして電極の形成部の表面を凹凸
にし、凹凸面6aを形成してマスクを除去する。
空蒸着装置にウェハを入れ、NiおよびTi、またはA
u、GeおよびNiをそれぞれ成膜し、シンターし、パ
ターニングすることによりAu-Ti合金、またはAu-
Ge-Ni合金などからなるp側電極8を形成する。さ
らに、基板1の裏面にAu-Ge-Ni合金などからなる
n側電極9を形成し、ダイシングしてチップ化すること
により、図1に示されるような半導体発光素子が得られ
る。
散層の表面に凹凸が形成されているため、電流拡散層と
電極金属との接触面積が増加する。すなわち、図2
(a)に示されるように、凹凸の傾斜面が45゜で形成
されているとすると、その表面積は21/2 倍となり、約
1.4倍となる。そのため電流密度を下げることがで
き、図4に電圧−電流密度特性が示されるように、同じ
電流を得るためには電流密度を1/1.4にすることが
でき、電圧を下げることができる。図4でAはオーミッ
ク接触タイプで、Bはショットキー接触タイプである
が、いずれの構造においても接触面積が大きくなること
により、動作電圧をそれぞれV10からV11、V20からV
21に低下することができる。一方、平面的な面積(投影
面積)は増加しないため、その面積により光を遮断する
量が増えることはない。その結果、同じ電流を得るのに
電極と半導体層との間の電圧降下を少なくして動作電圧
を下げることができる。図2(b)に示されるように深
い凹凸が形成されることにより、さらに接触面積を大き
くすることができる。
の間の接触がオーミック接触構造のLEDであったが、
電流拡散層がAlGaP系化合物半導体からなるLED
のようなショットキー接触型構造のLEDでも同様であ
る。また、活性層4を両クラッド層3、5により挟持
し、活性層4と両クラッド層3、5の材料を変えた構
造、たとえばAlの混晶比を異ならせ、活性層にキャリ
アや光を閉じ込めやすくして活性層4を発光層とするダ
ブルヘテロ接合構造であるが、活性層4を介さないでp
n接合が形成され、pn接合部に発光層を形成する構造
のもでもよい。
構成する各半導体層として、AlGaInP系化合物半
導体の具体的な半導体材料を用い、その厚さやキャリア
濃度に特定の例が示されているが、これらの例には限定
されず、AlGaAs系化合物半導体などの他の化合物
半導体を用いる場合も同様である。
場合に動作電圧を低くすることができ、低い駆動電圧で
輝度の大きい半導体発光素子が得られる。
造を示す図である。
る凹凸面の説明図である。
である。
する例の説明図である
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 基板と、該基板上にn形層およびp形層
が積層され発光層を形成する発光層形成部と、該発光層
形成部の表面側に設けられる電流拡散層と、該電流拡散
層の表面に設けられる電極とを備える半導体発光素子で
あって、前記電極と接触する部分の前記電流拡散層の表
面が凹凸面に形成されてなる半導体発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33545097A JPH11168238A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33545097A JPH11168238A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 半導体発光素子 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004336069A Division JP2005051275A (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 半導体発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11168238A true JPH11168238A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18288701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33545097A Pending JPH11168238A (ja) | 1997-12-05 | 1997-12-05 | 半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11168238A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1820223A1 (en) * | 2004-12-08 | 2007-08-22 | Electronics and Telecommunications Research Institute | Light emitting diode and method of fabricating the same |
JP2014099491A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Stanley Electric Co Ltd | 半導体発光素子 |
-
1997
- 1997-12-05 JP JP33545097A patent/JPH11168238A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1820223A1 (en) * | 2004-12-08 | 2007-08-22 | Electronics and Telecommunications Research Institute | Light emitting diode and method of fabricating the same |
JP2008517477A (ja) * | 2004-12-08 | 2008-05-22 | エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート | 発光素子及び発光素子の製造方法 |
EP1820223A4 (en) * | 2004-12-08 | 2012-02-08 | Korea Electronics Telecomm | LUMINOUS DIODE AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
JP2014099491A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Stanley Electric Co Ltd | 半導体発光素子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4135550B2 (ja) | 半導体発光デバイス | |
US6720570B2 (en) | Gallium nitride-based semiconductor light emitting device | |
JP2890390B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 | |
US7485902B2 (en) | Nitride-based semiconductor light-emitting device | |
US6060730A (en) | Semiconductor light emitting device | |
JPH0832112A (ja) | 3族窒化物半導体発光素子 | |
JP2800666B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体レーザ素子 | |
JP4341623B2 (ja) | 発光素子及びその製造方法 | |
JP2803791B2 (ja) | 半導体素子の製造方法 | |
JP2898847B2 (ja) | 半導体発光装置 | |
JP3403665B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 | |
JP2790235B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体のp型化方法 | |
JPH11168238A (ja) | 半導体発光素子 | |
JPH11220172A (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 | |
JPH11346035A (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法 | |
JP3025760B2 (ja) | 窒化ガリウム系半導体レーザ素子およびその製造方法 | |
JP3253267B2 (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2001015805A (ja) | AlGaInP系発光素子及び発光素子用エピタキシャルウェハ | |
JP3723314B2 (ja) | 半導体発光素子 | |
JP2001102627A (ja) | AlGaInP系発光ダイオード及びその製造方法 | |
JPH10284756A (ja) | 発光ダイオード | |
JP4826019B2 (ja) | 半導体レーザ素子の製造方法 | |
JPH07169992A (ja) | 半導体発光装置 | |
JPH0983079A (ja) | 半導体素子 | |
JPH10173219A (ja) | 半導体発光素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040921 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041119 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050125 |