JPH11167881A - 陰極線管の内部抵抗器とこれを用いた陰極線管 - Google Patents

陰極線管の内部抵抗器とこれを用いた陰極線管

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JPH11167881A
JPH11167881A JP33587297A JP33587297A JPH11167881A JP H11167881 A JPH11167881 A JP H11167881A JP 33587297 A JP33587297 A JP 33587297A JP 33587297 A JP33587297 A JP 33587297A JP H11167881 A JPH11167881 A JP H11167881A
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resistor
substrate
pattern
ray tube
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JP33587297A
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Norihiko Endo
徳彦 遠藤
Yasunobu Amano
靖信 天野
Masahiko Mizuki
雅彦 水木
Tsunenari Saito
恒成 斎藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管の内部抵抗器の抵抗パターンの長さ
を長くして、抵抗単位長さ当たりの電圧負荷を低減す
る。 【解決手段】 陰極線管の内部抵抗器200において、
それぞれ少なくとも抵抗体パターンと、電極パターンと
が形成されて成る第1の層11と、第2の層12とが積
層された積層構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管の内部抵
抗器とこれを用いた陰極線管に係わる。
【0002】
【従来の技術】陰極線管、例えばカラー陰極線管を構成
する例えば複ビーム単電子銃型陰極線管において、その
電子銃に、分圧抵抗器としての内部抵抗器を設けて、こ
れによって高電圧(陽極電圧)を分圧した中間電圧を取
出し、この中間電圧を、電子銃を構成する所要の電極に
印加するようにした構成がしばしば採られる。
【0003】このようないわゆる内蔵抵抗器型陰極線管
における、内部抵抗器は、例えば図7に示すように、セ
ラミック基板等の絶縁基板122上に抵抗体パターン1
19が被着形成され、その所要中間部に、トリミングパ
ターン117があり、この抵抗体パターン119の両端
およびその中間の所定部に、それぞれ電極パターン11
0a、110c、および110bが形成され、これらの
電極パターンから、端子120a、120c、および1
20bの導出がなされる。また、抵抗体パターン119
は、絶縁性被覆ガラス(図示せず)により被覆されてい
る。
【0004】図8は、カラー陰極線管の電子銃の一例の
構成図を示す。この場合、赤、緑および青に対応するカ
ソードKR 、KG およびKB が、例えば同一平面上に配
置され、これらカソードKR 、KG およびKB に対し
て、共通に順次第1電極101、第2電極102、第3
電極103、第4電極104、第5−1電極105a、
第5−2電極105b、第6電極106が、同軸心上
に、それぞれ所要の間隔を保持して配列され、これら第
1電極101〜第6電極106が、絶縁性のビーディン
グガラス111によって、互いに電気的に絶縁されて機
械的に連結されて成る。また、第6電極106の後端に
は、シールドカップ107が設けられて成る。
【0005】そして、この電子銃に、その軸方向に沿っ
て、図7に示した内部抵抗器100が配置される。この
内部抵抗器100においては、抵抗体パターン119の
両端の第1の端子120aおよび第2の端子120c間
に、高電圧が、第1の端子120aを高電位側とし、第
2の端子120cを低電位側として印加される。また、
中間端子120bにおいて、所要の中間電位が導出され
る。具体的には第1の端子120aは、高電位が印加さ
れる陰極線管のファンネル側高圧ボタン(図示せず)側
から図8において示したシールドカップ107に接続さ
れ、第2の端子120cは、陰極線管のステム側端子
(図示せず)に接続されて、接地電位とされる。中間端
子120bは、第3電極103に接続されて、この第3
電極103と、リード線130によって接続された第5
−1電極105aに、中間端子120bから導入した中
間電圧のフォーカス電圧Vfを印加するようになされて
いる。
【0006】第2電極102と第4電極104とは、電
気的に接続されて例えば1kV程度の電圧が印加され、
陰極線管のネック部から導出されたステム端子(図示せ
ず)に接続されている。
【0007】第6電極106には、例えば27kVのア
ノード電圧が印加される。第1電極101にはグランド
電圧が印加され、第5−2電極105bには、例えば変
調されたダイナミックフォーカス電圧ΔVfが印加され
る。
【0008】これにより、第5−2電極105bと第6
電極106に主電子レンズを形成し、第5−1電極10
5aと、第5−2電極105bにより4重極電子レンズ
を形成する。
【0009】図10は、カラー陰極線管の電子銃の他の
一例の構成図を示す。図10において、図8と構成を共
通にする部分については、同一符号を付して重複説明を
省略するが、この場合、図8における主電子レンズを構
成する第5−2電極105bと第6電極106との間に
電位勾配を緩和し、実効的な主電子レンズのレンズ径を
拡大するために、これらの中間電位が印加される中間電
極140が配置されて成る。
【0010】そして、この場合においては、電子銃の軸
方向に沿って、図9に示す内部抵抗器100が配置され
る。この内部抵抗器100においては、抵抗体パターン
119の両端には、図8で説明したと同様に高電圧が印
加される第1の端子120aと、第2の端子120cが
導出され、抵抗体パターン119の所要の中間部に、ト
リミングパターン117が設けられ、所要の中間位置か
ら中間端子120bが導出されて、この中間端子120
bから所要の中間電圧Vmが導出されるようになされて
いる。
【0011】この中間端子120bは、中間電極140
に接続されて、これに中間電圧Vmを印加する。そし
て、この例においては、第3電極103と第5−1電極
105aフォーカス電圧Vfを上述のステム端子からリ
ード線130によって供給するようにしている。
【0012】上述したように、図7および図9に示す電
子銃の内部抵抗器においては、所定の値のフォーカス電
圧Vfおよび中間電圧Vmを得るために、それぞれトリ
ミングパターン117が形成されている。これにより、
抵抗体パターン119において、抵抗体パターン長を長
くし、単位長さ当たりの電圧負荷を小さくすることによ
り、抵抗体パターン119の各部間の電位差を低くする
ことができる。また、上述したように、抵抗体パターン
119は、絶縁性ガラスにより被覆されているが、抵抗
単位長さ当たりの電圧負荷を小さくしたことにより、こ
の絶縁性ガラスからのアルカリイオンのマイグレーショ
ンを抑制することができる。
【0013】しかしながら、図10に示す電子銃におい
ては、上述したように、第3電極103と、第5−1電
極105aに対するフォーカス電圧Vfが、リード線1
30を介してステム端子から供給されるようにしている
ことから、電子銃の外部におけるリード線が煩雑化す
る。そこで、このフォーカス電圧Vfについても、内部
抵抗器から得るようにすることが望まれる。図12は、
この場合の例を示す。
【0014】図11に示すように、この場合に用いられ
る内部抵抗器100は、絶縁基板122上に抵抗体パタ
ーン119が被着形成され、この抵抗体パターン119
の両端およびその中間の所定部に、それぞれ電極パター
ン110a、110c、および110b1 、110b2
が形成され、これらの電極パターンから、端子120
a、120cおよび120b1 、120b2 の導出がな
される。
【0015】図12は、図11に示す内部抵抗器を内蔵
したカラー陰極線管の電子銃の一例の構成図を示す。図
12において、図10と共通にする部分については、同
一符号を付して重複説明を省略する。
【0016】そして、その軸方向に沿って、この図11
に示す内部抵抗器100が図12に示すように電子銃に
配置される。この内部抵抗器100においても、抵抗体
パターン119の両端の端子120aおよび120c間
に高電圧が印加され、第1の中間端子120b1 、およ
び第2の中間端子120b2 からそれぞれ中間電圧Vm
とフォーカス電圧Vfが導出される。
【0017】第1および第2の中間端子120b1 、お
よび120b2 が、それぞれ中間電極140、第3電極
103から導出され、これら第1および第2の中間端子
120b1 、および120b2 はそれぞれ中間電圧Vm
とフォーカス電圧Vfを印加するようになされている。
【0018】この図12に示す構成の電子銃において
は、第3電極103と、第5−1電極105aとを接続
するリード線130が、ステム端子に接続されない構成
としたため、リード線が電子銃の外部において煩雑化す
ることは回避される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図12に
示す構成の電子銃においては、第2の中間端子120b
2 があるために、限られた大きさの基板122上に図7
および図9におけるトリミングパターン117を設ける
ことができなくなる。これにより抵抗体パターン119
の長さが短くなり、単位長さ当たりの電圧負荷が大きく
なる。よって、所定の値の電圧フォーカス電圧Vfおよ
び中間電圧Vmを高精度に制御して印加することが困難
になるとともに、上述したような絶縁性ガラス層からの
アルカリイオンのマイグレーションにより、抵抗変化を
発生する原因になる。
【0020】上述したように、図12を示して説明した
従来の内部抵抗器においては、陰極線管のネック内径
と、電子銃の長さにより、絶縁基板の大きさが規定され
るため、複数のグリッド、すなわち電極に所定の値の電
圧を供給しようとすると、抵抗体パターンの単位長さ当
たりの電圧負荷が大きくなるため、複数の電極端子間の
抵抗体パターン間の電位差が大きくなり、絶縁性ガラ
ス、または、基板中のアルカリイオンがマイグレーショ
ンを引き起こし、これが抵抗変化の原因になるという問
題がある。
【0021】また、電子銃において、複数の電極に所定
の値の電極を供給するためには、複数の電極端子間の抵
抗値を制御するためのダミー抵抗パターン、いわゆるト
リミングパターンを配置する必要があるが、従来の内部
抵抗器においては、上述したように絶縁基板の大きさが
規定されてしまうため、トリミングパターンを配置する
スペースを確保することが困難になり、複数の電極に所
定の電圧を高精度に制御して供給することが困難になる
という問題がある。
【0022】そこで、本発明においては、これらの問題
を同時に解決することができる内部抵抗器およびこれを
用いた陰極線管を提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明による陰
極線管の内部抵抗器と陰極線管においては、それぞれ少
なくとも抵抗体パターンと電極パターンとが形成されて
成る少なくとも第1の層と第2の層とが積層された積層
構造による陰極線管の内部抵抗器と、これを用いた陰極
線管とする。
【0024】本発明によれば、従来構造の内部抵抗器
と、同様の寸法の内部抵抗器を形成した場合において
も、少なくとも抵抗体パターンと電極パターンを有する
層を複数積層させた構造としたことにより、実質的に抵
抗体パターンの長さを長くすることができるため、抵抗
単位長さ当たりの電圧負荷を低減することができる。こ
れにより、抵抗体パターンの電位差を低減することがで
き、基板、および内部抵抗器の外面を被覆する絶縁性ガ
ラスに含有されているアルカリイオンのマイグレーショ
ンを抑制することができる。
【0025】また、本発明によれば、抵抗体パターンの
長さを長くすることができるため、複数の電極の所定電
圧を印加するために複数の電極端子間の抵抗値を抑制す
るダミー抵抗パターン、いわゆるトリミングパターンを
形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による陰極線管の内
部抵抗器、およびこれを用いた陰極線管の実施の形態に
ついて説明するが、本発明においては、以下に説明する
例に限定されるものではない。
【0027】本発明による内部抵抗器は、それぞれ少な
くとも抵抗体パターンと電極パターンとが形成されて成
る複数の、すなわち少なくとも第1の層と第2の層とが
積層された構造を有する。
【0028】図1に本発明の内部抵抗器の一例の概略斜
視図を示す。この内部抵抗器200は、絶縁材料よりな
る第1の基板1上に、電極パターン8、トリミングパタ
ーン7、および抵抗体パターン9より成る第1の層11
を形成し、同じく絶縁材料よりなる第2の基板2上に、
電極パターン18、トリミングパターン17、および抵
抗体パターン19より成る第2の層12を形成して、こ
れらの第1の基板1と、第2の基板2とが重ね合わされ
て成る積層構造とする。
【0029】以下、図1に示す本発明の内部抵抗器20
0の一例の製造工程について説明する。
【0030】図2は、本発明の内部抵抗器200を構成
する第1の基板1およびこれの上に形成された第1の層
11の概略平面図を示す。先ず、絶縁材料、例えばセラ
ミックスの第1の基板1上に、抵抗体パターン9を形成
する。この抵抗体パターン9は、例えば酸化ルテニウム
を主成分とする抵抗材にガラスを混合してこれをペース
ト状にしたものを用いて印刷によって形成する。さら
に、第1の基板1上に、抵抗体パターン9と同様の材料
によるも、これに比し、低抵抗化したペーストを用いて
電極パターン8a、8b、8cと、トリミングパターン
7を形成する。
【0031】次に、前述した第1の基板1上に積層する
第2の基板2上に、第2の層12を形成する。図3は、
第1の基板1上に、第2の層12が形成された第2の基
板2を積層した状態図を示す。先ず、前述したように形
成した第1の基板1上に、絶縁材料、例えばセラミック
スの第2の基板2を積層する。
【0032】次に、この第2の基板2上に、抵抗体パタ
ーン19と、電極パターン18およびトリミングパター
ン17とを、第1の基板1における方法と同様の方法で
形成する。
【0033】この第2の基板2には、この第2の基板2
を透過し、第1の基板1と接続するスルーホール15を
形成し、このスルーホール15に例えば酸化ルテニウム
を主成分とする抵抗材にガラスを混合してこれをペース
ト状にしたものを塗布することにより、第1の基板1上
に形成されている電極パターン8a、8b、8cと、第
2の基板2上に形成されているトリミングパターン1
7、電極パターン18、抵抗体パターン19が電気的に
接続されるようにする。
【0034】次に、図4に示すように、第1の基板1
と、第2の基板2とを積層したものに、絶縁性被覆3
0、例えばPbガラスを被覆して最終的に目的とする陰
極線管に用いる内部抵抗器200を形成することができ
る。
【0035】図5は本発明の内部抵抗器を内蔵したカラ
ー陰極線管の概略構成図を示す。図5に示す陰極線管5
0は、ネック部51、パネル54から成り、パネル54
には、シャドウマスク56と螢光膜55とが被着されて
構成される。陰極線管50は、ネック部53に電子銃が
配置され、ここからの電子ビームをパネル54の螢光膜
55に照射するようになされている。
【0036】図6は図1で説明した内部抵抗器を用いた
電子銃の一例の構成図を示す。この場合、赤、緑および
青に対応するカソードKR 、KG およびKB が、例えば
同一平面上に配置され、これらカソードKR 、KG およ
びKB に対して、共通に順次第1電極31、第2電極3
2、第3電極33、第4電極34、第5−1電極35
a、第5−2電極35b、中間電極40、および第6電
極36が、同軸心上に、それぞれ所要の間隔を保持して
配列され、これら第1電極31〜第6電極36が、絶縁
性のビーディングガラス30によって、互いに電気的に
絶縁されて機械的に連結されて成る。また、第6電極3
6の後端には、シールドカップ37が設けられて成る。
【0037】この第1電極31〜第6電極36、中間電
極40、およびシールドカップ37には、陰極39a、
39b、39cからそれぞれ出射される電子ビームKR
、KG 、KB に対応して、これらの電子ビームを透過
する3つの透過孔が、それぞれ設けられている。
【0038】この電子銃には、その軸方向に沿って、図
1に示した内部抵抗器200が配置される。この内部抵
抗器200においては、抵抗体パターン9、19の両端
の、第1の端子20a、および第2の端子20c間に高
電圧が、第1の端子20aを高電位側とし、第2の端子
20cを低電位側として印加される。また、第1の中間
端子20b1 は中間電極から導出され、中間電圧Vmが
印加される。また、 第3電極33と、第5−1電極3
5aとは、リード線130によって接続され、第2の中
間端子20b2 は、第3電極33から導出され、フォー
カス電圧Vfが印加される。
【0039】第6電極36には、例えば27kVのアノ
ード電圧が印加される。第1電極31には、グランド電
圧が印加され、第2電極32と第4電極34とは、リー
ド線130を介して接続されて、さらにステム端子(図
示せず)に接続され、例えば1kV程度の電圧が印加さ
れる。また、第5−2電極35bについてもリード線1
30でステム端子(図示せず)に接続され、例えば変調
されたダイナミックフォーカス電圧ΔVfが印加され
る。
【0040】これにより、第5−2電極35bと、中間
電極40と、第6電極36に、主電子レンズが形成さ
れ、第5−1電極35aと、第5−2電極35bによ
り、4重極電子レンズが形成される。
【0041】上述したように、本発明の内部抵抗器を搭
載した電子銃を、図5に示した陰極線管に配置した構成
を採ると、陰極線管のネック部の内径と、電子銃の長さ
により、内部抵抗器を構成する基板の大きさそのものは
規定されるが、基板上に電極パターンと抵抗体パターン
とを形成し、これを積層構造にしたことにより、実質的
に抵抗体パターンの長さを長くすることができるため、
図6に示す電子銃において、複数のグリッド、すなわち
電極に所定の値の電圧を供給した場合においても、抵抗
パターンの単位長さ当たりの電圧負荷が大きくなるこ
と、すなわち、抵抗体パターン間の電位差が大きくなる
ことを低減することができる。
【0042】また、これにより、絶縁性ガラス、また
は、基板中のアルカリイオンがマイグレーションを引き
起こすことを回避することができ、抵抗変化を回避する
ことができる。
【0043】また、本発明の内部抵抗器においては、電
極パターンと抵抗体パターンとを積層構造としたことに
より、抵抗体パターン長を実質的に長くすることがで
き、基板の大きさが規定されるにもかかわらず、トリミ
ングパターンを配置するスペースを確保することができ
るようになり、複数のグリッドに所定の電圧を高精度に
制御して供給することができる。
【0044】また、上述した実施例においては、第1の
基板1と第2の基板2のそれぞれに電極パターンと抵抗
体パターンとを形成してこれらを積層した構成としたも
のであるが、本発明においては、この例に限定されるも
のではなく1枚の基板の第1の主面および第2の主面、
すなわち、一枚の基板の表裏の面のそれぞれに電極パタ
ーンと抵抗体パターンとを形成することによっても得る
同様の効果をもって得ることができる。
【0045】また、上述した実施例においては、抵抗体
パターンと電極パターンとが形成されて成る層を2層積
層した場合について説明したが、本発明は、この実施例
に限定されるものではなく、3層以上積層した構造とす
ることもできる。
【0046】また、本発明においては、上述した実施例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱するこ
となく、種々の構成を採ることができ、公知の材料を適
用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、従来において用いられ
ていた内部抵抗器と同様の寸法においても、抵抗体パタ
ーンの長さを実質的に長くすることができるため、抵抗
単位長さ当たりの電圧負荷を低減することができる。こ
れにより、抵抗体パターンの電位差を低減することがで
き、絶縁基板および絶縁性ガラスに含有されているアル
カリイオンのマイグレーションを抑制することができ、
長期間の抵抗値の変化を抑制することができた。
【0048】また、本発明によれば、抵抗体パターンの
長さを長くすることができるため、複数の電極の所定電
圧を印加するために複数の電極端子間の抵抗値を抑制す
るトリミングパターンを形成することができ、これによ
り、高精度の抵抗値の制御が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内部抵抗器の一例の概略斜視図を示
す。
【図2】本発明の内部抵抗器を構成する第1の基板およ
びこれの上に形成された第1の層の概略平面図を示す。
【図3】第1の基板上に、第2の層が形成された第2の
基板を積層した状態図を示す。
【図4】本発明の内部抵抗器を構成する第1の層と第2
の層を積層したものに絶縁性ガラスを被覆した状態の概
略図を示す。
【図5】本発明の内部抵抗器を搭載した電子銃を陰極線
管に配置した状態の概略断面図を示す。
【図6】本発明の内部抵抗器を搭載した一例の電子銃の
概略断面図を示す。
【図7】従来構造の内部抵抗器の概略平面図を示す。
【図8】従来の内部抵抗器を搭載したカラー陰極線管の
電子銃の一例の構成図示す。
【図9】従来構造の内部抵抗器の概略平面図を示す。
【図10】従来の内部抵抗器を搭載したカラー陰極線管
の電子銃の他の一例の構成図を示す。
【図11】従来構造の内部抵抗器の概略平面図を示す。
【図12】従来の内部抵抗器を搭載したカラー陰極線管
の電子銃の他の一例の構成図を示す。
【符号の説明】
1 第1の基板、2 第2の基板、7,17,117
トリミングパターン、8a,8b,8c,18 電極パ
ターン、9,19,119 抵抗体パターン、11 第
1の層、12 第2の層、15 スルーホール、20
a,120a 第1の端子、20b1 ,120b1
1の中間端子、20b2 ,120b2 第2の中間端
子、20c,120c 第2の端子、30 絶縁性被
覆、31,101 第1電極、32,102 第2電
極、33,103 第3電極、34,104 第4電
極、35a,105a 第5−1電極、35b,105
b 第5−2電極、36,106 第6電極、37,1
07 シールドカップ、39a,39b,39c,10
9a,109b,109c 陰極、40,140 中間
電極、41,111 ビーディングガラス、50 陰極
線管、51 ネック部、54パネル、55 螢光膜、5
6 シャドウマスク、100,200 内部抵抗器、1
20b 中間端子、122 絶縁基板、130 リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 恒成 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ少なくとも抵抗体パターンと電
    極パターンとが形成されて成る少なくとも第1の層と第
    2の層とが積層された積層構造とされたことを特徴とす
    る陰極線管の内部抵抗器。
  2. 【請求項2】 上記少なくも抵抗体パターンと電極パタ
    ーンとが形成された各層が、それぞれ独立した基板上に
    形成され、 上記基板とが重ね合わせされて、積層構造とされて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管の内部抵抗
    器。
  3. 【請求項3】 共通の基板の第1の主面に上記第1の層
    が形成され、上記基板の第2の主面に上記第2の層が形
    成されて、上記第1の層と第2の層とが積層されて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の陰極線管の内部抵抗
    器。
  4. 【請求項4】 陰極線管の電子銃に、それぞれ少なくと
    も抵抗体パターンと電極パターンとが形成されて成る少
    なくとも第1の層と第2の層とが積層された積層構造と
    された内部抵抗器が設けられ、上記電子銃を構成する一
    部の電極に、上記内部抵抗器によって高電圧を分圧した
    電圧を印加することを特徴とする陰極線管。
  5. 【請求項5】 上記内部抵抗器が、上記少なくも抵抗体
    パターンと電極パターンとが形成された各層が、それぞ
    れ独立した基板上に形成され、 上記基板とが重ね合わせされて、積層構造とされて成る
    ことを特徴とする請求項4に記載の陰極線管。
  6. 【請求項6】 上記内部抵抗器が、共通の基板の第1の
    主面に上記第1の層が形成され、上記基板の第2の主面
    に上記第2の層が形成されて、上記第1の層と第2の層
    とが積層されてことを特徴とする請求項4に記載の陰極
    線管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100719531B1 (ko) * 2001-03-19 2007-05-17 삼성에스디아이 주식회사 칼라 음극선관용 전자총

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