JPS61171038A

JPS61171038A - 電子銃

Info

Publication number: JPS61171038A
Application number: JP993585A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Fujiwara; 毅藤原
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1985-01-24
Filing date: 1985-01-24
Publication date: 1986-08-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は電子銃に関するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

陰極線管に使用される電子銃は、一般に２つの基本部か
らなる。その１つは物点形成部を含む電子ビーム発生部
であり、他の１つはこの電子ビーム発生部からの電子ビ
ームをターゲット上に集束させる加速・集束用レンズ部
であり１通常、前者を４極部、後者を主レンズ部と称し
ており、４極部の最終段の電極と主レンズ部の最初の電
極は同一である。

この主レンズ部の多くは静電レンズが使用されており、
電子ビーム通過孔部を有する少くとも２個の電極に所定
の電位を印加することにより静電レンズが形成される。

このような電子銃の代表的なものとしてパイポテンシャ
ル形と呼ばれる電子銃があり、この電子銃の主レンズ部
は、第１集束電極（第３グリツド）と第２集束電極（第
４グリツド）とからなり、第２集束電極には陰極線管の
陽極からの内部導電膜を介して外部から高電圧が供給さ
れ、この第２集束電極を除く他の電極の電位はステム部
に設けられているステムピンを介して外部から供給され
る。

従ってステム部では第１集束電極の電位が他の電位より
も相対的に高電位となるため、他のステムピンとの間で
放電を起こす危険性がある。従って第１集束電極にはあ
まり高い電位を印加することが困難となっていた。

そのため、第１集束電極の電位を抵抗体の抵抗分割を用
いて陽極または第２集束電極から供給しようとする提案
がなされている。

しかし、この場合、抵抗体の固定支持する構造及び電極
と抵抗体との電気的接触が難かしく１例えば電極支持体
の背面に抵抗体を配置し、電極から延ばしたリードワイ
ヤで縛り付けて固定する構造や、このリードワイヤと抵
抗体に予め設けられた電極取出部を溶接固定する構造や
、或いは、別途に設けた弾性材からなる支持具により抵
抗体を固定支持する構造などが考えられていた。この支
持固定構造では種々の問題点があり、信頼性、実用性に
欠けている。

即ち、電極から延ばしたリードワイヤで縛り付ける構造
は作業性が複雑、かつ困難であり、また抵抗体の上にリ
ードワイヤが露出するため、ネック内壁との間で放電を
起こし易く耐電圧性能を劣化させる要因ともなる。また
電気的接触不良も生じ易いし、リードワイヤを溶接固定
できるような電極取出部を抵抗体自体に設けることは非
常に雅しい。また、別途設けた弾性材による支持具を用
いる場合にはネック外径２２．５履■φ等の超細ネック
を有するカラー受像管などでは弾性材を配置するための
寸法的余裕が極めて少く、弾性材とネック内壁との距離
が十分に取れないため、これらの間で放電を生じ易く、
耐電圧性能を著しく劣化させる。更には、この構造では
振動、衝撃等に対する機械的支持強度が弱く、最悪の場
合には抵抗体が　　　　　Ｊ支持具からはずれるという
恐れを有しており信頼性に欠ける問題点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上述した問題点を解消し、実用性、信頼性の
優れた電子銃を提供することを目的としている。

〔発明の概要〕

即ち、本発明は抵抗体の抵抗分割による電圧印加機構を
有する電子銃において、抵抗体が抵抗の形成された抵抗
体基板の所定電位取出部に穿設された複数個の通孔部と
、この通孔部には低抵抗材を介して固着されるそれぞれ
の両端部が所定の電極に固定し得る形状のワイヤと、抵
抗体基板のネック側に被覆された絶縁基板とを少くとも
具備する電子銃である。

〔発明の実施例〕

次に、本発明の電子銃の一実施例としてのカラー受像管
用の電子銃を第１図乃至第５図により説明する。

即ち、電子銃（１）は後述する電極群と、この電極群を
支える２本の電極支持体（２ａ）、　（２ｂ）および少
くとも１つの電極に所定の電°位を供給するための抵抗
体（５０）を有する。

電極群は赤、緑、青、各色の蛍光体層を射突する３本の
電子ビーム（４）を発生するための３個のヒータ（５）
を内装するインライン配設された陰極（６）と、この３
個の陰極（６）に対する位置にそれぞれ所定の電子ビー
ム通過孔部が設けられた一体構造（ユニタイズ構造）を
有する第１電極（１１）、第２電極（１２）、第３電極
（１３）、第４電極（１４）及びコンバーゼンス電極（
１５）からなり、それぞれ、この順序で２本の電極支持
体（２ａ）　、　（２ｂ）に固定支持されている。

上述の第１電極（１１）と第２電極（１２）は近接配置
された平板状電極であり、陰極（６）と共に電子ビーム
発生部を構成している。

第３電極（１３）は第２電極（１２）に近接配置された
２個のカップ状電極（１３ａ）　、　（１３ｂ）より成
り、第４電極（１４）は第３電極（１３）から所定距離
をもって配置された２個のカップ状電極（１４ａ）、　
（１４ｂ）より成り、コンバーゼンス電極（１５）は第
４電極（１４）に溶接固定した１個のカップ状電極から
なり、第３電極（１３）及び第４電極（１４）は電子ビ
ーム発生部からの電子ビームを加速及び集束させる電子
レンズ部を構成している。

また、コンバーゼンス電極（１５）には図示しない陽極
端子に印加され、内部導電膜（１６）を通して約２５ｋ
Ｖの高電圧（Ｅｂ）を加えるバルブスペーサ（１７）が
取付けられている。更に、電極支持体（２ｂ）の背面に
は抵抗体（５０）が設置してあり、この抵抗体（５０）
の一端部（５７）はコンバーゼンス電極（１５）と同電
位の第４グリツド（１４）に接続され、他端部（５９）
はネック（１８）の下部に設けられているステムピン（
１９）を介して外部にて可変抵抗（５１）と接続されて
いる。

このステムピン（１９）は電子銃（１）を支持固定する
と共に、コンバーゼンス電極（１５）及び第４グリツド
（１４）以外の所定のグリッド（本実施例では第３グリ
ツド）に中間部（５８）が接続されている。即ち、等価
回路は第２図に示すようになっている。

次に本発明の電子銃に使用する抵抗体及びこの抵抗体と
電子銃との関係を第３図乃至第５図により説明する。

即ち、セラミックス等の絶縁材からなる抵抗体基板（６
０）の上に抵抗材料を塗布して抵抗（６１）を形成し、
この抵抗（６１）の所定電位取出部（６２）、例えば第
４グリツド（１４）、第３グリツド（１３）、ステムピ
ン（５９）に対設するそれぞれの抵抗体基板（６０）の
位置に複数個、図では２個の通孔部（６３ａ）　、　（
６３ｂ）を穿設し、この通孔部（６３ａ）　、　（６３
ｂ）に金属材料等の導電性材料からなるワイヤ（以下単
にワイヤという）（６４）を通し、このワイヤ（６４）
の両端部（６４ａ）。

（６４ｂ）を所定電位取出部（６２）に溶接などにより
固着するように形状としたのち、低抵抗体（６５）を流
しこんで、ワイヤ（６４）と抵抗（６１）の所定電位取
出部（６２）及び第１の絶縁体（６０）を固着させる。

次に、この抵抗（６１）を含む抵抗体基板（６０）上に
ガラスなどからなる絶縁被膜（６６）を覆った抵抗体（
５０）を用いるものである。

このような構造の抵抗体（５０）にすることにより、ワ
イヤ（６４）が低抵抗体（６５）により完全に固着され
　　　　　　Ｊているため電気的接触不良を生じる危険
性は皆無となる。また、抵抗体基板（６０）の抵抗（６
１）側はガラスからなる絶縁被膜（６６）で完全に覆う
ため、ネック内壁との間で放電を起こす可能性も極めて
少く、またワイヤ（６４）の両端部（６４ａ）　、　（
６４ｂ）を所定の電極等に溶接固定することにより抵抗
体（５０）を確実に支持固定することができるので振動
、衝撃等に対する機械的強度も極めて強い。

この様子を第５図を用いて更に説明する。即ち、図は第
３グリツド（１３）及び抵抗体（５０）の一部拡大図で
あり、抵抗体（５０）からのワイヤ（６４）の端部（６
４ａ）が第３グリツド（１３）に溶接固定支持された状
態を示している。

抵抗（６１）の材料としてはパラジウム、ルテニウム系
の酸化物等を主体としたものが好適であり、特に酸化ル
テニウムとガラスの混合物が良好である。ここで電極支
持体（２ｂ）の背面に置かれた抵抗体（５０）はワイヤ
（６４）により第３グリツド（１３）に溶接により固定
支持されている。これは第４グリツド（１４）、ステム
ピン（１９）に対しても同様である。

以上の如く抵抗体（５０）の支持固定及び所定電圧の印
加が行われる。

本発明によれば抵抗体（５０）をネック内に設置するた
めに必要な寸法はごく僅かで済み、　２２．５＋ａｍφ
ネック管の如き寸法的余裕の少ない陰極線管においても
耐電圧性能を劣化させることなく、抵抗体（５０）を挿
入し、かつ確実に固定支持することが可能となる。

抵抗体を支持固定する部材としてのワイヤは断面丸型、
筒形やリボン材等の平板状部材であってもよい。

また実施例はパイポテンシャル形電子銃であり、かつ第
３グリツド電位のみを抵抗分割電位によって供給する例
を説明したが、その他の電極電位を抵抗分割によって供
給してもよいし、またユニポテンシャル形電子銃やクオ
ドラポテンシャル形電子銃などの多段集束形電子銃にも
適用され、更にインライン形、デルタ形などのカラー受
像管用の電子銃でもよい。

また抵抗体も板状抵抗体のほか円筒の一部をなす形状の
抵抗体やその他の形状であってもよい。

また抵抗体基板上に抵抗を設けたが、抵抗体基板そのも
のを抵抗体としてもよい。また抵抗体基板としてはセラ
ミックスのほか、ガラスや例えば厚さ５０μｂ絶縁フィルムでもよい。これは絶縁被膜についても同様
であり、このようなフィルムを使用することにより抵抗
体の厚さを極めて薄くすることが可能となるため、例え
ば２２．５ｍ＋＋＋φネック管のようにネック内壁と電
子銃間の間隙が僅かしかない場合好ましい結果が得られ
る。

また実施例では抵抗体を１本の連続したものとしたが複
数本に分割したものでもよく、複数本の電極支持体の数
、抵抗体の数も限定されるものではない。

〔発明の効果〕

上述の如く、本発明によれば電極の近傍に配置された抵
抗体により少くとも電極電位が抵抗分割電位により供給
されている電子銃において、抵抗体を電極の近傍に確実
に支持固定するができると共に、抵抗体と所定電極との
電気的接触も確実かつ容易に行なうことができ、更に抵
抗体表面に絶縁被膜を施すことにより、耐電圧性能を劣
化させずに信頼性、実用性に富んだ電子銃を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の電子銃の一実施例を示す図
であり、第１図はネック内に装着した状態を示す説明図
、第２図は第１図の電気的構成図、第３図は抵抗体基板
の断面図、第４図は抵抗体の断面図、第５図は要部斜視
図である。 ■・・・電子銃　　　　　　　　　２ａ　、　２ｂ・・
・電極支持体５０・・・抵抗体　　　　　　　　５７，
５８，５９・・・電位取出部６３ａ、６３ｂ・・・通孔
部　　　　　　６４・・・ワイヤ６５・・・低抵抗体　
　　　　　　６６・・・絶縁被膜代理上　弁理士　井　
上　−男第　　１　　図第　　２　図第　　３　　図 −６０ωｂ第　　４　　図 μｂ　ｊ６θ　　ＱＪＱ

Claims

【特許請求の範囲】

電子ビーム発生部と、この電子ビーム発生部からの電子
ビームをターゲット上に集束させるための複数個の電極
からなる電子レンズ部と、前記電子ビーム発生部及び前
記電子レンズ部を構成する各電極を支持するための複数
本の電極支持体からなり、前記電子レンズ部が相対的に
低電位と高電位が印加された２個以上の電極から構成さ
れ、少くとも前記低電位が前記高電位から抵抗体による
抵抗分割電位によって得られるようになされた電子銃に
おいて、前記抵抗体が抵抗の形成された抵抗体基板の所
定電位取出部に穿設された複数個の通孔部と、前記通孔
部に低抵抗材を介して固着支持されるそれぞれの両端部
が所定の電極等に固定し得る形状のワイヤと、前記抵抗
体基板のネック側に被覆された絶縁被膜とを少くとも具
備することを特徴とする電子銃。