JPH11166797A - フィン付き熱交換器及び該熱交換器を備えた空気調和機 - Google Patents

フィン付き熱交換器及び該熱交換器を備えた空気調和機

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JPH11166797A
JPH11166797A JP9332709A JP33270997A JPH11166797A JP H11166797 A JPH11166797 A JP H11166797A JP 9332709 A JP9332709 A JP 9332709A JP 33270997 A JP33270997 A JP 33270997A JP H11166797 A JPH11166797 A JP H11166797A
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JP
Japan
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heat exchanger
fins
fin
cuts
air conditioner
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JP9332709A
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English (en)
Inventor
Kazunari Kasai
一成 笠井
Takeshi Hiruko
毅 蛭子
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱交換器の形状の多様化、部品の共通化への
対応の容易さという折曲フィンを備えた熱交換器のもつ
特徴を維持しつつ、その伝熱性能のより一層の向上を図
るようにしたフィン付き熱交換器及び該熱交換器を備え
た空気調和機を提供する。 【解決手段】 フィンを、薄帯板状のフィン素材13
に、その板幅方向における一方の端縁13aから該板幅
方向に対して所定の傾斜角度αをもって他方の端縁13
b側に向けて直線状に延びる複数本の切込み14,1
4,・・を上記フィン素材13の板長方向に所定間隔で
形成し、且つ上記フィン素材13をその平面上において
上記切込み14,14,・・が拡開する方向に折曲して
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、フィン付き熱交
換器及び該熱交換器を備えた空気調和機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和機用熱交換器として
フィンを備えたフィン付き熱交換器が一般的に使用され
ている。このフィン付き熱交換器は、複数枚の板状フィ
ンを所定間隔で順次対向配置するとともに、これら複数
枚のフィンのそれぞれをその板厚方向に貫通して複数本
の伝熱管を配置して構成される。
【0003】ところで、近年、空気調和機(特に室内に
配置される室内機)においては、その意匠性を考慮した
形状の多様化の要請が高く、かかる空気調和機の形状の
多様化に併せて、該空気調和機に組み込まれるフィン付
き熱交換器も、従来一般的な形状である平板状形態か
ら、これを厚さ方向に曲げ加工したもの、多段折り曲げ
加工をしたものに止まらず、特に最近では円弧状に湾曲
した形状をもつものが要求されるようになっている(例
えば、特開平9−210585号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる円弧状に湾曲し
た断面形状をもつ熱交換器を得るには、それを構成する
フィンもその平面方向に円弧状に湾曲した形状であるこ
とが必要であり、かかる円弧状に湾曲した平面形状をも
つフィンを得る方法としては、フィンを円弧状の平面形
状をもつように一体的にプレス成形する一体成形方法と
か、帯板状のフィン素材に適宜切込みを入れて該切込み
部分から折曲する折曲方法とかが知られている。
【0005】ところが、前者の一体成形方法によるフィ
ン製造は、フィンの形状(湾曲の曲率、伝熱管の列数及
び段数等)が異なる毎にそれ専用の成形金型が必要であ
ることから、金型の種類が増え、これが熱交換器のコス
トアップの一因ともなっていた。また、かかる方法によ
り製造されたフィンを備えた熱交換器は、製造後におけ
るフィンの形態の変更ができないことから、該熱交換器
そのものの仕様の変更も困難であり、延いては空気調和
機の部品としての熱交換器の共通化を図りにくいという
問題もあった。
【0006】一方、後者の折曲方法によるフィン製造
は、帯板状のフィン素材に切込みを入れて折り曲げて円
弧状の平面形態をもつフィンを得るものであることか
ら、その製造後における形状の変更が容易であり、空気
調和機の部品としての熱交換器の共通化が図り易いとい
う利点を有する反面、フィン素材の折り曲げ成形時に切
込み部分に設けられたスリットが変形し易く、この変形
によって伝熱性能が低下するという問題があった。さら
に、フィン素材に設けられる切込みは、板幅方向に沿っ
て形成されるのが通例(上掲の公知例を参照)であるこ
とから、フィン素材の折り曲げによって楔状に拡開する
切込み部分が冷却風の流通方向に沿って開き該拡開部分
が冷却風のバイパス路となり易く、また折り曲げる必要
がない部分においても冷却風に対して略平行に延びる上
記切込みが冷却風のバイパス路となり易く、これらのバ
イパス冷却風の存在によって熱交換器の伝熱性能が低下
するという問題もあった。
【0007】そこで、本願発明は、熱交換器の形状の多
様化、部品の共通化への対応の容易さという折曲フィン
を備えた熱交換器のもつ特徴を維持しつつ、その伝熱性
能のより一層の向上を図るようにしたフィン付き熱交換
器及び該熱交換器を備えた空気調和機を提供することを
目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明にかかるフィン付き熱交
換器は、平面方向に屈曲した形態をもつ薄帯板状のフィ
ン11,11,・・をその板厚方向に所定間隔で複数枚
配置するとともに、該複数枚のフィン11,11,・・
のそれぞれをその板厚方向に貫通させた状態で複数本の
伝熱管12,12,・・を取り付けて構成されるフィン
付き熱交換器において、上記フィン11を、薄帯板状の
フィン素材13に、その板幅方向における一方の端縁1
3aから該板幅方向に対して所定の傾斜角度αをもって
他方の端縁13b側に向けて直線状に延びる複数本の切
込み14,14,・・を上記フィン素材13の板長方向
に所定間隔で形成し、且つ上記フィン素材13をその平
面上において上記切込み14,14,・・が拡開する方
向に折曲して構成したことを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかるフィン付き熱交換器において、上記切込み14
を、上記各伝熱管12,12,・・の間の全てに設けた
ことを特徴としている。
【0011】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかるフィン付き熱交換器において、上記切込
み(14)の傾斜角度αを、上記フィン素材13の板幅
方向線に対して「10°〜25°」の範囲に設定したこ
とを特徴としている。
【0012】本願の第4の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかるフィン付き熱交換器において、上
記複数本の切込み14,14,・・の間に該切込み1
4,14,・・を避けた状態で、スリット17,17,
・・又は切起しを設けたことを特徴としている。
【0013】本願の第5の発明では、ケーシング3内
に、ファン2と該ファン2の外側を取り囲むようにして
配置された熱交換器1とを収容してなる空気調和機にお
いて、上記熱交換器1を、上記第1、第2,第3又は第
4の発明にかかるフィン付き熱交換器としたことを特徴
としている。
【0014】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。 本願の第1の発明にかかるフィン付き熱交換器は、
上記フィン11を、薄帯板状のフィン素材13に、その
板幅方向における一方の端縁13aから該板幅方向に対
して所定の傾斜角度αをもって他方の端縁13b側に向
けて直線状に延びる複数本の切込み14,14,・・を
上記フィン素材13の板長方向に所定間隔で形成し、且
つ上記フィン素材13をその平面上において上記切込み
14,14,・・が拡開する方向に折曲して構成してい
るので、通常、熱交換器に流入する冷却風はその厚さ方
向(即ち、フィン幅方向)に略平行に流入することから
して、上記切込み14の切り込み方向は上記冷却風の流
れ方向に対して上記所定の傾斜角度αをもつことにな
る。
【0015】この結果、例えば、上記フィン11が上記
フィン素材13を上記切込み14部分において折曲させ
ない構成とされている場合には勿論のこと、例え上記フ
ィン11が上記フィン素材13を上記切込み14部分が
拡開するように折曲されて構成されている場合であって
も、その拡開部分を埋めずとも、該拡開部分を通って流
れる冷却風は該拡開部分の下流側において必ずフィン面
に接触するので冷却風のバイパス現象が可及的に防止さ
れ、それだけ上記フィン11における高い伝熱性能が確
保され、延いては該フィン11を備えた熱交換器1の熱
交換性能が良好に維持されるものである。
【0016】 本願の第2の発明にかかるフィン付き
熱交換器用によれば、上記に記載の効果に加えて次の
ような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明にかか
るフィン付き熱交換器によれば、上記切込み14を、上
記各伝熱管12,12,・・の間の全てに設けているの
で、上記フィン11の小刻みな折曲が可能となり、スム
ーズな円弧面をもつ熱交換器を容易に得ることができ、
それだけ熱交換器の形状の多様化に対してより一層容易
に対応できることになる。
【0017】また、例えば熱交換器を空気調和機のケー
シング内に組付ける場合においては、該ケーシングの形
状に合わせて上記各切込み14,14,・・を適宜に折
曲させることでこれを容易に組付けることができ、その
組付性の向上が図れることになる。
【0018】 本願の第3の発明にかかるフィン付き
熱交換器用によれば、上記又はに記載の効果に加え
て次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明
にかかるフィン付き熱交換器によれば、上記切込み(1
4)の傾斜角度αを、上記フィン素材13の板幅方向線
に対して「10°〜25°」の範囲に設定することで、
該熱交換器1を一般的な配置構造をもつ空気調和機に適
用した場合に、上記切込み14の切り込み方向を冷却風
の流れ方向に対して確実に傾斜させることができ、冷却
風のバイパス現象の防止がより一層確実となり、さらに
高い熱交換性能の確保が可能となるものである。
【0019】 本願の第4の発明にかかるフィン付き
熱交換器用によれば、上記,又はに記載の効果に
加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この
発明にかかるフィン付き熱交換器によれば、上記複数本
の切込み14,14,・・の間に該切込み14,14,
・・を避けた状態で、スリット17,17,・・又は切
起しを設けているので、上記フィン素材13を上記各切
込み14,14,・・の部分から折曲させる場合に、こ
の折曲加工に伴って上記各スリット17,17,・・等
が変形されるということが確実に防止され、変形に伴う
通風抵抗の増大が未然に防止される分だけ上記フィン1
1の伝熱性能が向上し、延いては上記熱交換器1の熱交
換性能がより一層向上することになる。
【0020】 本願の第5の発明にかかる空気調和機
によれば、ケーシング3内に、ファン2と該ファン2の
外側を取り囲むようにして配置された熱交換器1とを収
容してなる空気調和機において、上記熱交換器1を、上
記第1、第2,第3又は第4の発明にかかるフィン付き
熱交換器とすることで、能力の高い空気調和機の提供が
可能になるとともに、上記熱交換器1の仕様変更が容易
であることから該空気調和機の形状の多様化への対応も
容易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかるフィン付
き熱交換器及び該熱交換器を備えた空気調和機を好適な
実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0022】図1には本願発明にかかる熱交換器1を構
成するフィン11の製造手順を、また図2にはかかるフ
ィン11を適宜折曲してなる複数枚のフィン11,1
1,・・と該各フィン11,11,・・をその板厚方向
に貫通して設けられた複数本の伝熱管12,12,・・
とからなる熱交換器1の要部が、さらに図3には上記熱
交換器1を備えたセパレート型空気調和機の室内機Z
が、それぞれ示されている。
【0023】先ず、図1を参照して上記フィン11の製
造手順等について説明する。このフィン11は、所定長
さをもつ薄帯板状のフィン素材13をプレス加工して得
られるものであって、該プレス加工により、その長手方
向(板幅方向に直交する方向)に所定間隔で一列に並ぶ
複数個の管挿通穴16,16,・・が形成されるととも
に、該各管挿通穴16,16,・・の間の全てに、上記
フィン素材13の一方の端縁13aから他方の端縁13
b側に向けて直線状に切り込む複数の前縁側切込み1
4,14,・・(特許請求の範囲中の「切込み」に該当
する)と、上記他方の端縁13b側から楔状に切り込ま
れた複数の後縁側切込み15,15,・・とが形成され
る。
【0024】そして、この実施形態においては、上記前
縁側切込み14の切込み方向線L1が上記フィン素材1
3の板幅方向線L0に対して角度「α」をもつように該
前縁側切込み14の切込み方向を設定している。また、
上記前縁側切込み14の先端部14cと上記後縁側切込
み15の先端部15aとは、上記フィン素材13の板幅
方向において近接せしめられている。
【0025】以上の如く成形された上記フィン素材13
は、対象とする熱交換器1の形態に対応して、図2に示
すように、その平面方向において上記前縁側切込み1
4,14,・・が拡開し、上記後縁側切込み15,1
5,・・が密着するように折曲されることで、多段折曲
状で且つ可及的に円弧に近い平面形態をもつフィン11
とされる。
【0026】そして、このように折曲された複数枚のフ
ィン11,11,・・は、所定間隔をもって対向配置さ
れるとともに、それらの板厚方向においてそれぞれ重合
する所定複数個の管挿通穴16,16,・・のそれぞれ
に、伝熱管12,12,・・を嵌挿配置することで湾曲
板形態をもつ熱交換器1が構成されるものである。尚、
熱交換器1の形態上の要請から、平板状部分をもつこと
が必要な場合には、例えば図2において鎖線図示(符号
1′参照)するように、一部の前縁側切込み14を折曲
せずにそのまま残すことで熱交換器1の一部に平板状部
分を形成することができるものである。
【0027】上述の如く構成された上記熱交換器1は、
図3に示すように、ケーシング3内に組み込まれること
で空気調和機の室内機Zを構成する。尚、上記ケーシン
グ3は、その前面及び上面にそれぞれ吸込口5,6を備
えるとともに、前面下端に吹出口6を形成している。そ
して、このケーシング3の略中央部には、上記吹出口6
に臨んで多翼式のファン2が配置されている。また、上
記熱交換器1は、円弧状の側面形状をもち且つ上記吸込
口5に対応する如く立設配置された第1の熱交換器部1
Aと、同じく円弧状の側面形状をもち且つ上記第1の熱
交換器部1aの上端に連続して後方側に下降傾斜する第
2の熱交換器1Bとから構成されており、該第1の熱交
換器部1Aと第2の熱交換器部1Bとによって上記ファ
ン2の前面側と上面側とが囲繞されている。
【0028】そして、この室内機Zにおいては、上記フ
ァン2の運転に伴い、上記各吸込口5,6からそれぞれ
吸い込んだ室内空気(上記熱交換器1からみれば冷却風
)を、上記熱交換器1を通過する間に上記伝熱管1
2,12,・・内を循環する冷媒との間で熱交換を行わ
せてこれを温風あるいは冷風Aとして上記吹出口6か
ら室内に吹き出すことで、該室内の暖房あるいは冷房を
行うようになっている。
【0029】ところで、かかる構成をもつ上記熱交換器
1及び該熱交換器1を備えて構成される上記室内機Zに
おいては、上記フィン11をプレス一体成形ではなく、
上述のように該フィン11を切込み部分から折曲する構
造としたことによる基本的な効果(即ち、成形金型の種
類の減少、熱交換器の部品としてのフィン11、あるい
は室内機Zの部品としての上記熱交換器1の共通化の促
進等)が得られることは勿論であるが、かかる基本的効
果に加えて以下のような特有の作用効果が得られるもの
である。
【0030】(イ) この実施形態にかかる熱交換器1
においては、上記熱交換器1を構成する上記フィン11
を、薄帯板状のフィン素材13に、その板幅方向におけ
る一方の端縁13a(即ち、上記フィン11の前縁11
a)から該板幅方向に対して所定の傾斜角度α(=10
°〜25°)をもって他方の端縁13b(即ち、上記フ
ィン11の後縁11b)側に向けて直線状に延びる複数
本の切込み14,14,・・を上記フィン素材13の板
長方向に所定間隔で形成し、且つ上記フィン素材13を
その平面上において上記切込み14,14,・・が拡開
する方向に折曲して構成している。この場合、通常、熱
交換器1に流入する冷却風A1は、図2及び図3に示す
ように、その厚さ方向(即ち、フィン幅方向)に略平行
に流入することからして、上記切込み14の切り込み方
向は上記冷却風A1の流れ方向に対して上記傾斜角度α
に近い角度をもつことになる。また、上記フィン素材1
3を上記前縁側切込み14が拡開する方向に折曲させた
場合には、上記前縁側切込み14の二つの側縁14a,
14bはともに上記冷却風A1の流れ方向に対して所定
の傾斜角度をもつことになる。
【0031】この結果、例えば、上記フィン11が上記
フィン素材13を上記切込み14部分において折曲させ
ない構成とされている場合(図2の鎖線図示部分を参
照)には勿論のこと、図2に実線図示するように、上記
フィン11が上記フィン素材13を上記切込み14部分
が拡開するように折曲されて構成されている場合であっ
ても、その拡開部分を埋めずとも、該拡開部分を通って
流れる冷却風A1は該拡開部分の下流側において必ずフ
ィン面に接触する。即ち、例えば図2において矢印A10
で示すように冷却風が一方の側縁14aを横切って流れ
る場合には、拡開部分を通過した後、他方の側縁14b
を横切ってフィン面に沿って流れるので、例えば拡開し
た部分に対してその前方から直接冷却風が流れ込み該拡
開部分の下流側のフィン面にしか冷却風が接触しない場
合に比して、冷却風のバイパス現象が可及的に抑制さ
れ、それだけ上記フィン11における高い伝熱性能が確
保され、延いては該フィン11を備えた上記熱交換器1
の熱交換性能が良好に維持されることになる。
【0032】(ロ) この実施形態の熱交換器1におい
ては、上記フィン11の成形に際して上記フィン素材1
3に設けられる上記前縁側切込み14を、上記各伝熱管
12,12,・・の間の全てに設けているので、これら
各前縁側切込み14,14,・・の全てにおいて折曲さ
せることで、該フィン11の小刻みな折曲が可能とな
り、それだけスムーズな円弧面をもつ熱交換器を容易に
得ることができ、それだけ熱交換器の形状の多様化によ
り一層容易に対応できるものである。
【0033】(ハ) この実施形態の熱交換器1におい
ては、上記切込み14の傾斜角度αを、上記フィン素材
13の板幅方向線に対して「10°〜25°」の範囲に
設定することで、該熱交換器1を一般的な配置構造をも
つ空気調和機に適用した場合に、上記切込み14の切り
込み方向を冷却風の流れ方向に対して確実に傾斜させる
ことができ、冷却風のバイパス現象の防止がより一層確
実となり、さらに高い熱交換性能の確保が可能となる。
【0034】(ニ) この実施形態の熱交換器1におい
ては、上記複数本の切込み14,14,・・の間に該切
込み14,14,・・を避けた状態で、スリット17,
17,・・を設けているので、上記フィン素材13を上
記各切込み14,14,・・の部分から折曲させる場合
に、この折曲加工に伴って上記各スリット17,17,
・・等が変形されるということが確実に防止され、それ
だけ上記フィン11の伝熱性能が向上し、延いては上記
熱交換器1の熱交換性能がより一層向上することにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるフィン付き熱交換器の製造手
順を示す説明図である。
【図2】本願発明にかかるフィン付き熱交換器の側面図
である。
【図3】本願発明にかかるフィン付き熱交換器を備えた
空気調和機の断面図である。
【符号の説明】
1は熱交換器、2はファン、3はケーシング、4及び5
は吸込口、6は吹出口、11はフィン、12は伝熱管、
13はフィン素材、14は前縁側切込み、15は後縁側
切込み、16は管挿通穴、17はスリット、18はフィ
ンピース、Zは室内機である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面方向に屈曲した形態をもつ薄帯板状
    のフィン(11),(11),・・をその板厚方向に所
    定間隔で複数枚配置するとともに、該複数枚のフィン
    (11),(11),・・のそれぞれをその板厚方向に
    貫通させた状態で複数本の伝熱管(12),(12),
    ・・を取り付けて構成されるフィン付き熱交換器であっ
    て、 上記フィン(11)が、薄帯板状のフィン素材(13)
    に、その板幅方向における一方の端縁(13a)から該
    板幅方向に対して所定の傾斜角度(α)をもって他方の
    端縁(13b)側に向けて直線状に延びる複数本の切込
    み(14),(14),・・を上記フィン素材(13)
    の板長方向に所定間隔で形成し、且つ上記フィン素材
    (13)をその平面上において上記切込み(14),
    (14),・・が拡開する方向に折曲して構成されてい
    ることを特徴とするフィン付き熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記切込み(14)が、上記各伝熱管(12),(1
    2),・・の間の全てに設けられていることを特徴とす
    るフィン付き熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記切込み(14)の傾斜角度(α)が、上記フィン素
    材(13)の板幅方向線に対して「10°〜25°」の
    範囲に設定されていることを特徴とするフィン付き熱交
    換器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記複数本の切込み(14),(14),・・の間に該
    切込み(14),(14),・・を避けた状態で、スリ
    ット(17),(17),・・又は切起しを設けたこと
    を特徴とするフィン付き熱交換器。
  5. 【請求項5】 ケーシング(3)内に、ファン(2)と
    該ファン(2)の外側を取り囲むようにして配置された
    熱交換器(1)とを収容してなる空気調和機であって、 上記熱交換器(1)が、請求項1,2,3又は4に記載
    のフィン付き熱交換器であることを特徴とする空気調和
    機。
JP9332709A 1997-12-03 1997-12-03 フィン付き熱交換器及び該熱交換器を備えた空気調和機 Pending JPH11166797A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008202899A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Daikin Ind Ltd 熱交換器
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