JPH11166617A - トルクコンバータ付産業車両の駆動制御装置 - Google Patents

トルクコンバータ付産業車両の駆動制御装置

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JPH11166617A
JPH11166617A JP33542697A JP33542697A JPH11166617A JP H11166617 A JPH11166617 A JP H11166617A JP 33542697 A JP33542697 A JP 33542697A JP 33542697 A JP33542697 A JP 33542697A JP H11166617 A JPH11166617 A JP H11166617A
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JP
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switch
reverse
torque converter
state
selection signal
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Application number
JP33542697A
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English (en)
Inventor
Koji Nishii
弘二 西井
Shinichi Mizuno
真一 水野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータがクリープ現象を利用しての微速
走行を意図したときにそれを可能とし、誤操作により前
後進レバーを操作した場合の走行を防止する。 【解決手段】 電磁方向切替弁の前進用ソレノイド8F
は、前後進レバー10により切替え作動される切替スイッ
チ11の前進用固定接点11fに、前進用の第1及び第2リ
レーF1,F2の常開接点F1a,F2aを介して接続され
ている。後進用ソレノイド8Rは後進用固定接点11r
に、後進用の第1及び第2リレーR1,R2の常開接点
R1a,R2aを介して接続されている。両第1リレーF
1,R1の電磁石F1S,R1Sは、アクセルペダル13の踏
み込み操作によりオン状態となるアクセルスイッチ14に
それぞれ接続されている。前進用及び後進用第2リレー
F2,R2の電磁石F2S,R2Sは、対応する第1リレー
F1,R1の常開接点F1a,R1aが閉じ、かつ切替スイ
ッチ11が対応する走行位置に操作されたときに励磁され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの出力を
変速して伝達するトルクコンバータを備え、前記トルク
コンバータのトルクを前後進切替え可能に構成された湿
式クラッチを介して出力軸に伝達するトルクコンバータ
を備えた産業車両の駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの出力を変速して伝達するトル
クコンバータを備えた車両においては、シフトレバーが
走行位置にある時、アクセルペダルを踏み込まなくても
車両がゆっくりと動く「クリープ(Creep)」と呼
ばれる、トルクコンバータ付オートマチックトランスミ
ッション車特有の現象がある。この現象はトルクコンバ
ータがエンジンのアイドル時の出力に応じて動力伝達す
るために生じるもので、車庫入れや渋滞走行時にこの現
象が有効利用できる。また、産業車両、特にトルクコン
バータ付のフォークリフトにおいては、荷の積み卸し等
で車両を微速走行させる場合にこのクリープ現象を利用
することで作業性が良くなる。
【0003】従来のトルクコンバータ付フォークリフト
においては、図6に示すように、トルクコンバータ51
のトルクを出力軸に伝達するオートマチックトランスミ
ッション52を備えている。オートマチックトランスミ
ッション52は前進用の湿式クラッチ53及び後進用の
湿式クラッチ54を備えている。そして、エンジン(図
示せず)によって駆動される油圧ポンプ55によりオイ
ルタンク56から汲み上げられた作動油は、管路57を
介してオートマチックトランスミッション52に供給さ
れるようになっている。管路57の途中には両湿式クラ
ッチ53,54への作動油の供給を制御する電磁方向切
替弁58が設けられている。
【0004】電磁方向切替弁58に装備されたソレノイ
ド58F,58Rは図7に示す電気回路によって制御さ
れる。前後進レバー(図示せず)により切替え作動され
る方向切替スイッチ59にソレノイド58F,58Rが
並列状態で接続されている。そして、切替スイッチ59
の可動接点60が前進用固定接点59fと接触する状態
になるとソレノイド58Fが励磁され、後進用固定接点
59rと接触する状態になるとソレノイド58Rが励磁
されるようになっている。そして、クリープ現象を利用
して微速走行を行う場合は、アクセルペダル及びブレー
キペダルを踏み込まずに、前後進レバーを前進又は後進
位置に操作することにより、車両が微速走行するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来装
置ではオペレータがクリープ現象を利用しての微速走行
を意図せずに、誤って前後進レバーを中立位置から走行
位置(前進位置又は後進位置)に作動させてしまった場
合でも、微速走行を開始してしまうという問題がある。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はオペレータがクリープ現象を利
用しての微速走行を意図したときにその微速走行を可能
とし、誤操作により前後進切替操作部を前進又は後進操
作した場合の走行を防止することができるトルクコンバ
ータ付産業車両の駆動制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、エンジンの出力を変速
して伝達するトルクコンバータを備え、前記トルクコン
バータのトルクを前後進切替え可能に構成された湿式ク
ラッチを介して出力軸に伝達するトルクコンバータを備
えた産業車両において、油圧ポンプから前記クラッチへ
作動油を供給する管路に設けられた電磁方向切替弁と、
前後進切替操作部の操作に対応して選択された前後進の
別を示す選択信号を出力する電気的スイッチと、アクセ
ルペダルが踏み込まれたか否かを検知する検知手段と、
前記電気的スイッチの選択信号及び前記検知手段の検知
信号の両者がともに出力された状態と、その状態から前
記電気的スイッチの選択信号のみが出力されている状態
とにおいて、前記選択信号に対応する前記クラッチに作
動油を供給する位置に前記電磁方向切替弁を切替え保持
し、前記電気的スイッチの選択信号が出力されない状態
では前記電磁方向切替弁を前記クラッチに作動油を供給
しない位置に切替え保持する制御手段とを備えた。
【0008】請求項2に記載の発明では、前記前後進切
替操作部はレバーで構成され、前記電気的スイッチは該
レバーの切替え操作によりオン・オフ作動されるスイッ
チであり、前記検知手段はアクセルペダルが踏み込まれ
たときアクセルペダルと係合可能な位置に配設されたリ
ミットスイッチである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記産業車両はフォー
クリフトである。従って、請求項1に記載の発明によれ
ば、トルクコンバータのトルクは湿式クラッチを介して
出力軸に伝達される。油圧ポンプから湿式クラッチへの
作動油の供給は電磁方向切替弁により制御される。電磁
方向切替弁は制御手段により切替え制御される。制御手
段は前後進切替操作部が前進又は後進操作され、かつア
クセルペダルが踏み込まれた状態で前記電磁方向切替弁
を前後進切替操作部の操作された位置に対応するクラッ
チへ作動油を供給する状態に保持する。また、制御手段
は前記状態からアクセルペダルの踏み込みが解除されて
も、前後進切替操作部の前進又は後進操作に基づく電気
的スイッチの選択信号が出力されている状態では前記電
磁方向切替弁を対応するクラッチへ作動油を供給する状
態に保持する。この状態ではクリープ現象を利用した微
速走行が行われる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、前後進切替レバーを前進位置又
は後進位置に操作すると、スイッチがオンとなる。ま
た、アクセルペダルを踏み込むとリミットスイッチがオ
ンとなる。そして、スイッチ及びリミットスイッチが両
方ともオンの状態、あるいはその状態からリミットスイ
ッチがオフとなった状態のいずれかの状態でクリープ現
象を利用した微速走行が行われる。
【0011】請求項3に記載の発明では、荷の積み卸し
の際に微速走行を行うことが作業性を良くする上で重要
となるフォークリフトにおいて、請求項1又は請求項2
の作用が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明をフォークリフトに具体化した第1の実施の形態を図
1〜図4に従って説明する。
【0013】図2はオートマチックトランスミッション
のクラッチを作動するための油圧回路図である。図2に
示すように、エンジンEによって駆動される油圧ポンプ
1によりオイルタンク2から汲み上げられた作動油は、
図示しない管路を介してトルクコンバータ3に供給され
るようになっている。また、油圧ポンプ1によりオイル
タンク2から汲み上げられた作動油は、管路4を介して
オートマチックトランスミッション5に供給されるよう
になっている。オートマチックトランスミッション5は
前進用の湿式クラッチ6(以下、単に前進クラッチ6と
呼ぶ)と、後進用の湿式クラッチ7(以下、単に後進ク
ラッチ7と呼ぶ)とを備えている。管路4の途中には電
磁方向切替弁8が設けられている。電磁方向切替弁8に
は3位置4ポート切替弁が使用されている。電磁方向切
替弁8は前進用のソレノイド8F及び後進用のソレノイ
ド8Rを備え、車両本体に設けられた制御手段としての
コントローラ9からの駆動信号に基づいて、a位置(前
進位置)、b位置(中立位置)、c位置(後進位置)の
3位置に切り替えられる。
【0014】図1は電磁方向切替弁8の制御を行う電気
的構成を示す回路図である。両ソレノイド8F,8Rは
前後進切替操作部としての前後進レバー(シフトレバ
ー)10により切替え作動される切替スイッチ(ディレ
クションスイッチ)11に接続されている。切替スイッ
チ11は前後進レバー10の操作に対応して選択された
前後進の別を示す選択信号を出力する電気的スイッチを
構成する。切替スイッチ11は前後進レバー10の操作
に対応して可動接点12が切替え操作され、前後進レバ
ー10が中立位置では可動接点12は両固定接点11
f,11rと接触しないオフ位置に保持される。また、
前後進レバー10が前進位置に操作された状態では可動
接点12が前進用固定接点11fと接触する位置に、後
進位置に操作された状態では可動接点12が後進用固定
接点11rと接触する位置にそれぞれ保持される。前進
用のソレノイド8Fは互いに並列接続された前進用第1
リレーF1の常開接点F1a及び前進用第2リレーF2
の常開接点F2aを介して切替スイッチ11の前進用固
定接点11fに接続されている。後進用のソレノイド8
Rは互いに並列接続された後進用第1リレーR1の常開
接点R1a及び後進用第2リレーR2の常開接点R2a
を介して切替スイッチ11の後進用固定接点11rに接
続されている。
【0015】前進用第1リレーF1及び後進用第1リレ
ーR1の電磁石F1S,R1Sは、アクセルペダル13
の踏み込み操作によりオン状態となるアクセルスイッチ
14にそれぞれ接続され、アクセルスイッチ14がオン
状態のときに励磁されるようになっている。アクセルス
イッチ14はアクセルペダル13が踏み込まれたか否か
を検知する検知手段を構成する。この実施の形態ではア
クセルスイッチ14はアクセルペダル13が踏み込まれ
たときアクセルペダル13と係合可能な位置に配設され
たリミットスイッチで構成されている。
【0016】前進用第2リレーF2及び後進用第2リレ
ーR2の電磁石F2S,R2Sは一端が接地され、対応
する前進用第1リレーF1及び後進用第1リレーR1の
常開接点F1a,R1aが閉じたときに励磁されるよう
になっている。前記各リレーF1,F2,R1,R2
が、電磁方向切替弁8を切替スイッチ11の選択信号及
びアクセルスイッチ14の検知信号に基づいて切替え制
御する制御手段としてのコントローラ9を構成する。コ
ントローラ9は切替スイッチ11の選択信号及びアクセ
ルスイッチ14の検知信号がともに出力された状態と、
その状態から切替スイッチ11の選択信号のみが出力さ
れている状態とにおいて、前記選択信号に対応する位置
に電磁方向切替弁8を切替え保持し、切替スイッチ11
の選択信号が出力されない状態では電磁方向切替弁8を
中立位置に切替え保持するようになっている。
【0017】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。エンジンEが回転しているときは管路4に作
動油が供給される。前後進レバー10が中立位置にあ
り、アクセルペダル13が踏み込まれていない状態で
は、図1に示すように、全てのリレーF1,F2,R
1,R2が消磁状態に保持され、電磁方向切替弁8は中
立位置に保持される。そして、オートマチックトランス
ミッション5の前進用クラッチ6及び後進用クラッチ7
に作動油は供給されず、フォークリフトは走行不能の状
態に保持される。
【0018】クリープ現象を利用した前進微速走行を行
う場合は、先ず前後進レバー10を前進位置に操作す
る。すると、図3(a)に示すように、切替スイッチ1
1の可動接点12が前進用固定接点11fと接触する位
置に配置される。この状態では各リレーリレーF1,F
2,R1,R2に変化はない。この状態からアクセルペ
ダル13を踏み込むと、図3(b)に示すように、アク
セルスイッチ14がオン状態になる。そして、前進用第
1リレーF1及び後進用第1リレーR1の電磁石F1
S,R1Sが励磁されて両リレーF1,R1の常開接点
F1a,R1aが閉じた状態になり、電磁方向切替弁8
のソレノイド8Fが励磁される。また、前進用第2リレ
ーF2が励磁され、その常開接点F2aが閉じた状態と
なる。
【0019】この状態からアクセルペダル13の踏み込
みを解除すると、図4(a)に示すように、アクセルス
イッチ14がオフになり、両第1リレーF1,R1の電
磁石F1S,R1Sが消磁されてその常開接点F1a,
R1aが開いた状態となる。しかし、前後進レバー10
が前進位置に配置され、切替スイッチ11の可動接点1
2が前進用固定接点11fと接触状態に保持されている
ため、前進用第2リレーF2の電磁石F2Sは励磁状態
に保持される。その結果、電磁方向切替弁8のソレノイ
ド8Fが励磁状態に保持される。この状態では電磁方向
切替弁8は前進用クラッチ6に作動油を供給するa位置
に保持され、フォークリフトはクリープ現象を利用した
微速前進走行が可能となり、ブレーキを解除すればフォ
ークリフトは微速走行する。
【0020】図4(a)の状態から前後進レバー10を
中立位置に操作すると、図4(b)に示すように、可動
接点12と前進用固定接点11fとの接触状態が解除さ
れ、前進用第2リレーF2の電磁石F2Sは消磁され
る。その結果、電磁方向切替弁8のソレノイド8Fが消
磁されて電磁方向切替弁8が中立位置に切り替えられ
る。
【0021】フォークリフトの微速後進走行を行う場合
は、オペレータは前後進レバー10を後進位置に操作す
るとともに、その他の操作は前進微速走行の場合と同様
に操作する。その結果、図4(a)に示す状態におい
て、前進用第2リレーF2が励磁状態に保持される代わ
りに、後進用第2リレーR2が励磁状態に保持される状
態となる。そして、電磁方向切替弁8のソレノイド8R
が励磁状態に保持される。この状態では電磁方向切替弁
8は後進用クラッチ6に作動油を供給するc位置に保持
され、フォークリフトはクリープ現象を利用した微速後
進走行が可能となる。
【0022】なお、前後進レバー10が中立位置に配置
された状態、即ち切替スイッチ11の可動接点12が両
固定接点11f,11rと接触しない状態においてアク
セルペダル13を踏み込んでも、前進用第2リレーF2
及び後進用第2リレーR2のいずれも励磁されず、フォ
ークリフトは走行できない。
【0023】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 前進用クラッチ6又は後進用クラッチ7への作
動油の供給を制御する電磁方向切替弁8は、前後進切替
操作部(前後進レバー10)のみの操作ではトルクコン
バータ3のトルクを出力軸に伝達するクラッチ6,7に
作動油を供給する位置に切り替えられない。従って、オ
ペレータが誤って前後進切替操作部(前後進レバー1
0)を走行位置(前進位置又は後進位置)に操作して
も、フォークリフトの走行を確実に防止できる。
【0024】(ロ) 前後進レバー10を所望の走行位
置に配置するとともに、アクセルペダル13を一度踏み
込んだ後、踏み込みを解除するという単純な操作で、ク
リープ現象を利用した微速走行を行う事ができる。
【0025】(ハ) アクセルペダル13が踏み込まれ
た状態を解除することにより、通常走行から微速走行に
連続して移行できるため、作業性が良くなる。 (ニ) 微速走行を行うための操作が簡単なため、荷の
積み卸しの際に微速走行での作業を充分実施でき、作業
性が良くなる。
【0026】(ホ) 電磁方向切替弁8を使用している
フォークリフトでは、前後進レバー10の位置に対応し
た信号を出力する切替スイッチ11が元々装備されてい
るため、アクセルスイッチ14及び簡単なリレー回路を
追加するだけで、この実施の形態を実施でき、製造コス
トの増加が少なくて済む。
【0027】(ヘ) アクセルペダル13が踏み込まれ
たか否かを検知する検知手段として、アクセルペダル1
3が踏み込まれたときのアクセルペダル13と係合可能
な位置に配設されたリミットスイッチが使用されてい
る。従って、光センサ等を使用した場合に比較して構成
が簡単で取付位置の確保が容易となる。
【0028】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図5に従って説明する。この実施の形態では電磁方
向切替弁8を制御する電気的構成が前記実施の形態と異
なっており、他の構成は同じである。なお、前記実施の
形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0029】図5に示すように、コントローラ9は前進
用リレーF及び後進用リレーRを1個ずつ備えている。
また、アクセルスイッチ14は連動する可動接点を2個
備えている。前進用のソレノイド8Fは前進用リレーF
の常開接点Faを介して切替スイッチ11の前進用固定
接点11fに接続されている。常開接点Faはアクセル
スイッチ14の一方の接点14a1に対して並列に接続
されている。前進用リレーFの電磁石FSは一端が接地
され、他端がソレノイド8Fに接続されている。後進用
のソレノイド8Rは後進用リレーRの常開接点Raを介
して切替スイッチ11の後進用固定接点11rに接続さ
れている。常開接点Raはアクセルスイッチ14の他方
の接点14a2に並列に接続されている。後進用リレー
Rの電磁石RSは一端が接地され、他端がソレノイド8
Rに接続されている。
【0030】この実施の形態では、クリープ現象を利用
した前進微速走行を行う場合は、先ず前後進レバー10
を前進位置に操作し、次にアクセルペダル13を踏み込
む。その結果、アクセルスイッチ14の両方の接点14
a1,14a2がオン状態になるとともに、前進用リレ
ーFの電磁石FSが励磁されてリレーFの常開接点Fa
が閉じた状態になり、電磁方向切替弁8のソレノイド8
Fが励磁される。後進用リレーRに接続された接点14
a2が閉じても、切替えスイッチ11の可動接点12は
後進用固定接点11rと接触状態にないため、後進用リ
レーRは励磁されず、後進用のソレノイド8Rは励磁さ
れない。
【0031】この状態からアクセルペダル13の踏み込
みを解除すると、アクセルスイッチ14の両方の接点1
4a1,14a2がオフになる。しかし、前後進レバー
10が前進位置に配置され、切替スイッチ11の可動接
点12が前進用固定接点11fと接触状態に保持されて
いるため、前進用リレーFの電磁石FSは励磁状態に保
持される。その結果、フォークリフトはクリープ現象を
利用した微速前進走行が可能となり、ブレーキを解除す
ればフォークリフトは微速走行する。前後進レバー10
を中立位置に戻すと、前進用リレーFの電磁石FSが消
磁されて前進用クラッチが切り離され、フォークリフト
の走行は不能となる。
【0032】後進微速走行を行う場合は、先ず前後進レ
バー10を後進位置に操作し、次にアクセルペダル13
を踏み込み、その後、アクセルペダル13の踏み込みを
解除する。その結果、電磁方向切替弁8のソレノイド8
Rが励磁状態に保持されて、フォークリフトはクリープ
現象を利用した微速後進走行が可能となり、ブレーキを
解除すればフォークリフトは微速走行する。
【0033】この実施の形態ではアクセルスイッチ14
として2個の接点が連動する構成のものを使用すること
により、リレーの数を前記実施の形態の半分に減らすこ
とができ、構造がより簡単になる。
【0034】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
でなく、例えば次のように具体化してもよい。 ○ 前記両実施の形態において、前後進レバー10を走
行位置に操作した後、アクセルペダル13を踏み込み、
その後、踏み込みを解除する代わりに、先ずアクセルペ
ダル13を踏み込み、次に前後進レバー10を走行位置
に操作した後、アクセルペダル13の踏み込みを解除し
てもよい。この場合も前記と同様に、アクセルペダル1
3の踏み込みを解除した状態でクリープ現象を利用した
微速走行が可能となる。
【0035】○ 前後進切替操作部はレバーに限らず、
前進走行位置、後進走行位置及び非走行位置のいずれか
を選択できる押しボタンでもよい。そして、電気的スイ
ッチは押しボタンで操作される接点となる。この場合、
レバーに比較して操作性は良くないが、同様にクリープ
現象を利用した微速走行が可能となる。
【0036】○ 制御手段は前記リレーの組み合わせに
限らず、前後進切替操作部の操作に対応して前進走行又
は後進走行の別を示す選択信号を出力する電気的スイッ
チ(切替スイッチ11)の出力信号と、アクセルペダル
13の踏み込みを検知するアクセルスイッチ13の検知
信号とがともに出力された状態から、前記選択信号の出
力が停止されるまで選択信号に対応する電磁方向切替弁
8のソレノイド8F,8Rを励磁状態に保持する回路構
成で有ればよい。
【0037】○ 制御手段を有接点リレーを使用した回
路で構成する代わりに、論理ゲート、フリップフロッ
プ、パワートランジスタ等を使用した無接点回路で構成
してもよい。この場合、制御手段がコンパクトになる。
【0038】○ アクセルスイッチ13はリミットスイ
ッチに限らず、近接スイッチ、光電スイッチ等を使用し
てもよい。 ○ 両クラッチ6,7への作動油の供給を制御する電磁
方向切替弁として1個の3位置4ポート切替弁を使用す
る構成に代えて、各クラッチ6,7への作動油の供給を
それぞれ独立の2位置3ポート電磁切替弁で制御する構
成としてもよい。この場合、両電磁切換弁のソレノイド
の励消磁制御は、前記各実施の形態と同様な回路構成の
制御手段(コントローラ9)で制御できる。
【0039】○ フォークリフトに具体化した場合を示
したが、他の産業車両に具体化してもよい。前記各実施
の形態から把握され、請求項記載以外の技術的思想(発
明)について、以下にその効果とともに記載する。
【0040】(1) 請求項1〜請求項3のいずれか一
項に記載の発明において、前記制御手段は前記電気的ス
イッチの選択信号及び前記検知手段のオン信号により励
磁されるとともに、前記選択信号が出力されない状態で
消磁されるリレーで構成されている。この場合、リレー
回路を付加することで簡単に実施できる。
【0041】(2) 前記リレーは前進走行用と後進走
行用にそれぞれ1個ずつ設けられ、電磁方向切替弁の前
進用ソレノイドと前記電気的スイッチの前進用接点との
間に、前進用リレーの常開接点と検知手段の接点とが並
列に接続され、電磁方向切替弁の後進用ソレノイドと前
記電気的スイッチの後進用接点との間に、後進用リレー
の常開接点と検知手段の接点とが並列に接続され、各リ
レーの電磁石は一端が接地されるとともに他端が前記電
磁方向切替弁の対応するソレノイドに接続されている。
この場合、リレーの数を少なくでき、製造が簡単になる
とともにコストが安くなる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項3
に記載の発明によれば、オペレータがクリープ現象を利
用しての微速走行を意図したときにその微速走行を可能
とし、誤操作により前後進切替操作部を前進又は後進操
作した場合は走行を防止することができる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、アクセル
ペダルの踏み込みを検知する検知手段として光センサ等
を使用した場合に比較して、構成が簡単で取付位置の確
保が容易となる。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、荷の積み
卸しの際に微速走行での作業を簡単に実施でき、作業性
が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の電気的構成を示す回路
図。
【図2】 同じく油圧回路図。
【図3】 作用を説明する回路図。
【図4】 作用を説明する回路図。
【図5】 第2の実施の形態の回路図。
【図6】 従来装置の油圧回路図。
【図7】 同じく電気的構成を示す回路図。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ、2…オイルタンク、3…トルクコンバ
ータ、4…管路、6…前進用の湿式クラッチ、7…後進
用の湿式クラッチ、8…電磁方向切替弁、9…制御手段
としてのコントローラ、10…前後進切替操作部として
の前後進レバー、11…電気的スイッチとしての切替ス
イッチ、13…アクセルペダル、14…検知手段として
のアクセルスイッチ、E…エンジン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力を変速して伝達するトル
    クコンバータを備え、前記トルクコンバータのトルクを
    前後進切替え可能に構成された湿式クラッチを介して出
    力軸に伝達するトルクコンバータを備えた産業車両にお
    いて、 油圧ポンプから前記クラッチへ作動油を供給する管路に
    設けられた電磁方向切替弁と、 前後進切替操作部の操作に対応して選択された前後進の
    別を示す選択信号を出力する電気的スイッチと、 アクセルペダルが踏み込まれたか否かを検知する検知手
    段と、 前記電気的スイッチの選択信号及び前記検知手段の検知
    信号の両者がともに出力された状態と、その状態から前
    記電気的スイッチの選択信号のみが出力されている状態
    とにおいて、前記選択信号に対応する前記クラッチに作
    動油を供給する位置に前記電磁方向切替弁を切替え保持
    し、前記電気的スイッチの選択信号が出力されない状態
    では前記電磁方向切替弁を前記クラッチに作動油を供給
    しない位置に切替え保持する制御手段とを備えたトルク
    コンバータ付産業車両の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記前後進切替操作部はレバーで構成さ
    れ、前記電気的スイッチは該レバーの切替え操作により
    オン・オフ作動されるスイッチであり、前記検知手段は
    アクセルペダルが踏み込まれたときアクセルペダルと係
    合可能な位置に配設されたリミットスイッチである請求
    項1に記載のトルクコンバータ付産業車両の駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記産業車両はフォークリフトである請
    求項1又は請求項2に記載のトルクコンバータ付産業車
    両の駆動制御装置。
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