JPH11166610A - 歯車変速機のケース構造 - Google Patents

歯車変速機のケース構造

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JPH11166610A
JPH11166610A JP9345715A JP34571597A JPH11166610A JP H11166610 A JPH11166610 A JP H11166610A JP 9345715 A JP9345715 A JP 9345715A JP 34571597 A JP34571597 A JP 34571597A JP H11166610 A JPH11166610 A JP H11166610A
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JP
Japan
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case
gear
rear cover
oil
support wall
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JP9345715A
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Tadashi Ikeda
正 池田
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は,潤滑油の油量を減らして油温の上
昇を抑え,トランスミッションケースの内部における潤
滑油の循環を図り,潤滑油の抜き取りの際の作業性を向
上させた歯車変速機のケース構造を提供する。 【解決手段】 この歯車変速機のケース構造は,ケーシ
ング3の底部形状をギヤの外径に沿った形状に形成して
断面積を小さくし,潤滑油の必要な油面位置を確保しつ
つ油量を低減する。ケーシング3の軸支持壁5に油孔1
2を設け,ケーシング3側とリヤカバー4側とで潤滑油
を循環させる。ケーシング3の軸支持壁5とクラッチハ
ウジング2の軸支持壁7とを連通する油溝10を形成
し,油溝の底面14角度が車両搭載時において水平もし
くは後傾するように設置し,リヤカバー4に設けたドレ
ン孔13から内部の潤滑油を完全に抜き取ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,車両等に適用さ
れる歯車変速機のケース構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,車両等に適用される歯車変速機
のケース構造は,組立の作業性等を考慮して,分割構造
とし,ダイカスト成形によって製造される(例えば,実
開平3−2947号公報参照)。
【0003】従来のFR系手動式変速機では,トランス
ミッションケース15は,例えば,図4に示すように,
前端側に軸支持壁16を有し,後端側が拡開するケース
即ちケーシング17と,ケーシング17の軸支持壁16
側に設けられたクラッチハウジング18と,ケーシング
17の拡開側に中間プレート19を介して設けられたリ
ヤカバー20とから構成されている。図4に示すケース
構造15には,入力軸21がケーシング17の軸支持壁
16にベアリング22を介して回転自在に支持され,出
力軸23が入力軸21に固定されたプライマリギヤ(5
速)30の内側と中間プレート19及びリヤカバー20
にそれぞれ設けられたベアリング52,25,26によ
って回転自在に支持され,カウンタ軸27がケーシング
17の軸支持壁16及び中間プレート19にそれぞれ設
けられたベアリング28,29を介して回転自在に支持
されている。
【0004】また,ケーシング17内には,入力軸21
に固定されたプライマリギヤ(5速)30と,出力軸2
3に回転自在に支持されたトップギヤ(4速)31,サ
ードギヤ(3速)32,セカンドギヤ(2速)33,ロ
ーギヤ(1速)34及びリバースギヤ35と,カウンタ
軸27に固定され,プライマリギヤ30,トップギヤ3
1,サードギヤ32,セカンドギヤ33及びローギヤ3
4にそれぞれ噛み合う5個のカウンタギヤ36,37,
38,39,40と,リバースギヤ35にリバースアイ
ドルギヤ(図示せず)を介して駆動連結されているリバ
ースカウンタギヤ41とが内蔵されている。
【0005】また,リヤカバー20内には,出力軸23
に固定されたオーバドライブギヤ(6速)42と,カウ
ンタ軸27に回転自在に支持され,オーバドライブギヤ
42に噛み合うギヤ43とが内蔵されている。
【0006】上記ケース構造は,車両への搭載状態で
は,前方から順にプライマリギヤ30,トップギヤ31
等の高速ギヤ,ローギヤ34等の低速ギヤがケーシング
17内に配置され,その後方のリヤカバー20内にオー
バドライブギヤ42が配置されることになる。また,ト
ランスミッションケース15の車両への搭載状態におい
ては,一般に車両水平面に対して数度だけ後方へ傾斜し
た配置がとられている。即ち,トランスミッションケー
ス15は,潤滑油50の油面51に対して各軸21,2
3,27が数度の角度をもって後方へ傾斜する状態で車
両に搭載される。
【0007】上記のトランスミッションケース15は,
ケーシング17の後端側が拡開しているが,逆に前端側
が拡開しているトランスミッションケースもある。例え
ば,図5に示す従来のトランスミッションケース44
は,後端側に軸支持壁45を有し,前端側が拡開するケ
ーシング46と,ケーシング46の拡開側に設けられ,
軸支持壁47を有するクラッチハウジング48と,ケー
シング46の軸支持壁45側に設けられたリヤカバー4
9とから構成されている。トランスミッションケース4
4には,入力軸21がクラッチハウジング48の軸支持
壁47にベアリング22を介して回転自在に支持され,
出力軸23が入力軸21に固定されたプライマリギヤ
(5速)30の内側とケーシング46の軸支持壁45及
びリヤカバー49にそれぞれ設けられたベアリング5
2,25,26によって回転自在に支持され,カウンタ
軸27がクラッチハウジング48の軸支持壁47及びケ
ーシング46の軸支持壁45にそれぞれ設けられたベア
リング28,29を介して回転自在に支持されている。
図5のトランスミッションケースにおけるギヤ配列や車
両への搭載状態は,図4のトランスミッションケースに
おけるそれらと同じであるから,説明は省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで,トランスミ
ッションケース内には,各種の軸やギヤ,ベアリング等
可動部の動きを円滑にするため及び放熱のために,適当
量の潤滑油50が入れられている。運転時の潤滑油50
の温度(油温)を低減するためには,潤滑油50の量
(油量)をできるだけ少なくした方が有利である。即
ち,油量を減らせば,ギヤで攪拌される油量が減るの
で,油温の上昇が抑えられることになる。しかし,ギヤ
やベアリング等の可動部を潤滑するためには,油面51
の位置をある程度以上に確保する必要がある。
【0009】図4に示すトランスミッションケース15
では,ケーシング製作時の型抜き(ダイカスト)方向の
ために,ケーシング後方に位置するほど断面積が大きく
なる形状となっている。従って,ギヤの外径が小さい低
速ギヤ側ほど,ケーシングの断面積が大きくなるから,
潤滑油面を確保するために無駄な多量の油量が必要とな
る。
【0010】これに対して,図5に示すトランスミッシ
ョンケース44のように,型抜き方向を図4のものと逆
にすれば,内蔵するギヤの外径形状に沿う形でケーシン
グ内壁を作ることが可能である。しかし,図5の従来例
のように構成しても,次のような問題が残る。例えば,
軸支持壁45は,潤滑油50の占める領域を大きく2つ
に分断するものであり,トランスミッションケース44
内部における潤滑油50の循環に障害となる。また,軸
支持用のベアリング25,29に円錐ころ軸受を使用し
た場合には,いわゆる円錐ころ軸受のポンプ効果,即ち
ころ形状が円錐で且つころがテーパ状に配置されている
ため,回転中に遠心力の作用で軸受内部にある潤滑油が
ころの小径端側から大径端側へと流れる現象が生じる。
その結果,軸支持壁45によって隔てられたトランスミ
ッションケース44内部の油面51に,運転前と比較し
て著しい差が発生する。
【0011】そこで,リヤカバー49内の油面位置とケ
ーシング46内の油面位置との異常な差を防止するため
に,例えば,実開平5−47601号公報に開示された
トランスミッションケースのように,潤滑油をケーシン
グ側に戻すための複雑な油路を設けることも考えられる
が,構造が複雑になってしまうという問題がある。
【0012】また,図5の従来例の構造では,軸支持壁
45によってトランスミッションケース44の内部がケ
ーシング46とリヤカバー49とに二分割されているた
め,ケーシング46の最下部とリヤカバー49の最下部
にそれぞれドレン孔を設ける必要がある。即ち,ドレン
孔を2カ所に設ける必要がある。このため,潤滑油の抜
き取り作業には手間がかかるという問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,従来
の内蔵するギヤの外径形状に沿う形状にケース内壁を形
成することにより,変速機のケース内に収納する潤滑油
の油量を減らして油温の上昇を抑えるとともに,変速機
のケース内部における潤滑油の循環を図り,ケース内部
の油面に著しい差が発生するのを防止し,更にドレン孔
の数を減らすことによって潤滑油抜き取りの際の作業性
を向上させた歯車変速機のケース構造を提供することで
ある。
【0014】この発明は,上記課題を解決するため,次
のような手段を講じている。即ち,この発明は,ギヤが
内蔵された一端側に軸支持壁を有し且つ他端側が拡開形
状に形成されているケース,前記ケースの拡開側の前記
ケースに取り付けられ且つ軸支持壁を有するクラッチハ
ウジング,及び前記ケースの前記軸支持壁側の前記ケー
スに取り付けられたリヤカバーを有する歯車変速機のケ
ース構造において,前記ケースの底部には,前記ケース
の前記軸支持壁と前記クラッチハウジングの前記軸支持
壁との間に延びる油溝が形成されると共に,前記油溝に
対応する前記ケースの前記軸支持壁の位置に油孔が形成
されていることを特徴とする歯車変速機のケース構造に
関する。
【0015】また,前記ケースの底部の前記油溝は,車
両搭載時に前記油溝の底面角度が水平又は前記リヤカバ
ー側が前記クラッチハウジング側より低くなる傾斜状態
に形成されている。更に,前記リヤカバーの最下部にド
レン孔が形成されている。
【0016】ここで,他端側が拡開するケースとは,ケ
ースの底部形状が内蔵するカウンタギヤ等の外径に沿う
形状となるように形成されたケースである。即ち,ケー
スは径の小さい低速ギヤを内蔵している一端側で径が小
さく,径の大きい高速ギヤを内蔵している他端側で径が
大きくなるように形成されている。また,油溝はケース
の底部から下方へ張り出すように形成されたものであ
る。従って,油溝を形成しなければ,ケースの底部形状
は概ね図5のような形状となり,リヤカバーの底部との
間に大きな段差ができるが,しかし,油溝を形成したこ
とにより,ケースとリヤカバーとの段差は小さくなり,
ほぼ連続性のある形状になる。また,このケース構造を
車両に搭載する場合には,ケースの一端側が車両の後
方,他端側が前方になるように配置される。
【0017】この歯車変速機のケース構造は,ケースの
底部形状を,カウンタギヤ等の外径形状に沿った形状と
することで,特にケースの底部の断面積を小さくするこ
とができ,潤滑油の必要な油面位置を確保しつつ油量を
低減することができる。また,ケースの軸支持壁に油孔
を設けたので,即ちケースとリヤカバーとを連通する油
孔を設けたので,ケース側とリヤカバー側とで潤滑油を
循環させることができるとともに,ケースとリヤカバー
との油面位置に差ができるのを防止することができる。
更に,ケース内とリヤカバー内とは油孔で連通している
ので,ケース又はリヤカバーのいずれか一方にドレン孔
を設けるだけで,潤滑油の抜き取り作業が行えるように
なる。
【0018】また,この発明による歯車変速機のケース
構造は,上記のように構成されているので,リヤカバー
の最下部に設けた1カ所のドレン孔からトランスミッシ
ョンケース内の潤滑油を完全に抜き取ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
による歯車変速機のケース構造の一実施例を説明する。
図1はこの発明による歯車変速機のケース構造の一実施
例を示す断面図,図2は図1のA−A線における矢視断
面図,及び図3は図1のB−B線における矢視断面図で
ある。
【0020】この歯車変速機のケース構造において,ト
ランスミッションケース1は,クラッチハウジング2,
ケース3及びリヤカバー4から構成されている。図1で
は,トランスミッションケース1に内蔵される各種の軸
やギヤ,ベアリング等については図示を省略したが,図
5に示したものと同じものが内蔵されている。即ち,ケ
ース3内に内蔵されるギヤ配列は,クラッチハウジング
2側からリヤカバー4側に向けて順に,プライマリギヤ
30,トップギヤ31,サードギヤ32,セカンドギヤ
33,ローギヤ34,リバースギヤ一35となってお
り,リヤカバー4側に至るほど低速ギヤが配置されてい
る。従って,ケース3内の下部に配置されているカウン
タギヤ36,37,38,39,40,41は,その外
径がリヤカバー4側に至るほど小さくなっている。
【0021】ケース3は,一端側に出力軸23及びカウ
ンタ軸27を支持するための軸支持壁5を有し,他端側
が拡開する形状を有している。ケース3は他端側が拡開
しているため,即ち,ケース3の外径は他端側に至るほ
ど大きくなっているので,ケース3の底部6の形状は内
蔵されたカウンタギヤ36,37,38,39,40,
41の外径形状に沿った形状となっている。ケース3の
具体的な断面形状は,図2及び図3に示すとおりであ
る。図2及び図3からも分かるように,ケース3の特に
底部における断面形状はカウンタギヤ37,40の外径
形状にほぼ沿うような形状になっており,リヤカバー4
側ほど断面積が小さくなっている。
【0022】ケース3の拡開側にはケース3の開口を塞
ぐようにクラッチハウジング2が取り付けられている。
クラッチハウジング2は入力軸21及びカウンタ軸27
を支持するための軸支持壁7を有しており,軸支軸壁7
には入力軸21を回転自在に支持するためのベアリング
22を設置する凹部8が形成されている。クラッチハウ
ジング2は,その軸支持壁7でケース3の開口を塞ぐよ
うにケース3に取り付けられている。
【0023】ケース3の軸支持壁5には,リヤカバー4
が取り付けられている。リヤカバー4は,一端部が開口
し,他端部が出力軸23を支持するための軸支持壁9を
有している。リヤカバー4にはオーバードライブギヤ4
2と,オーバードライブギヤ42に噛み合っている大き
な径をもつカウンタギヤ43が内蔵されている。
【0024】ケース3の底部6には,ケース3の軸支持
壁5とクラッチハウジング2の軸支持壁7とをつなぐ油
溝10が形成されている。図2及び図3を見るとわかる
ように,油溝10はケース3の底部6から下方へ大きく
張り出すような形状であり,リヤカバー4側にいくほど
油溝10は深く形成されている。油溝10が下方へ大き
く張り出すように形成されているため,図5に示すトラ
ンスミッションケースと比較して,ケース3の底部6と
リヤカバー4の底部11との段差が少なくなっている。
このように,油溝10はケース3側とリヤカバー4側と
を連続的に連通する補強部材の役目を果たしており,油
溝10を形成したことにより,トランスミッション全体
の上下方向の曲げ剛性が向上する。
【0025】ケース3の軸支持壁5の,油溝10に対応
する位置には油孔12が形成されている。即ち,ケース
3とリヤカバー4とを連通する油孔12が軸支持壁5の
底部6に設けられている。また,リヤカバー4の軸支持
壁9には,その底部11にドレン孔13が形成されてお
り,通常はドレン孔13は閉じられている。
【0026】トランスミッションケース1は,クラッチ
ハウジング2,ケース3及びリヤカバー4が密封状態に
組み立てられられ,ケース3及びリヤカバー4の中に
は,潤滑油が貯蔵されている。トランスミッションケー
ス1は,車両に搭載した状態では,油溝10の底面14
角度が水平又は後傾,言い換えれば,リヤカバー4側が
クラッチハウジング2側より低くなる傾斜状態になるよ
うに形成されている。ケース3の軸支持壁5には油孔1
2が形成されているので,ケース3内とリヤカバー4内
とは油孔12で連通している。このため,油孔12を通
して,ケース3側とリヤカバー4側とで潤滑油を循環す
ることができ,トランスミッションケース1の内部全体
での循環が可能となる。しかも,円錐ころ軸受のポンプ
効果によって,潤滑油がケース3側からリヤカバー4側
へ又はリヤカバー4側からケース3側へ円錐ころ軸受を
通して一方向に流れ込んでも,この油孔12を通して潤
滑油はケース3側又はリヤカバー4側へ戻されるので,
ケース3内とリヤカバー4内とで油面位置を同一に保つ
ことができ,連続した油面を確保することができるよう
になる。
【0027】また,トランスミッションケース1は,車
両に搭載した状態では,油溝10の底面14角度が水平
又は後傾となるように設置され,しかも,車両への搭載
状態において,リヤカバー4の最下部となる位置にドレ
ン孔13が形成されているので,潤滑油の抜き取りの時
には,ケース3内の潤滑油は油溝10及び油孔12を通
ってリヤカバー4に排出され,更にリヤカバー4からド
レン孔13を通して完全に抜き取ることができる。
【0028】上記実施例では,前進6段後進1段の歯車
変速機のケース構造について説明したが,この発明によ
る歯車変速機のケース構造は,これ以外の変速機にも適
用できるし,また,車両用の変速機のみならず,車両以
外の変速機にも適用できることはいうまでもないことで
ある。
【0029】
【発明の効果】この発明による歯車変速機のケース構造
は,ケースを他端側が拡開する形状に形成したものであ
り,ケースの底部形状を内蔵されるカウンタギヤ等の外
径形状に沿った形状に構成したから,ケースの底部の断
面積を小さくすることができ,それ故,潤滑油の必要な
油面位置を確保しつつ油量を低減することができる。
【0030】また,ケースとリヤカバーとを連通する油
孔を設けたので,ケース側とリヤカバー側とで潤滑油を
循環させることができ,トランスミッションケースの内
部全体での循環が可能となるだけでなく,ケースとリヤ
カバーとの連続した油面を確保することができる。
【0031】また,リヤカバー内にオーバードライブギ
ヤ等を内蔵する場合には,図5に示す従来例のように,
ケース側とリヤカバー側とが不連続な構造になっていた
が,この発明による歯車変速機のケース構造即ちトラン
スミッションケースによれば,ケースの底部に形成した
油溝は,ケース側とリヤカバー側とを連続的に連通する
補強フレームの役目を果たし,トランスミッション全体
の上下方向の曲げ剛性を向上させることに寄与すること
ができる。
【0032】また,この発明による歯車変速機のケース
構造は,車両に搭載した状態では,油溝の底面角度が水
平又は後傾即ちリヤカバー側がクラッチハウジング側よ
り低くなる傾斜状態になるように設置され,ケースの軸
支持壁には油溝と対応する位置に油孔が形成されている
ので,リヤカバーの最下部にドレン孔を一つ設けるだけ
で,トランスミッションケース内の潤滑油を完全に抜き
取ることができるようになり,従来に比べて潤滑油の抜
き取りの際の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による歯車変速機のケース構造の一実
施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線における矢視断面図である。
【図3】図1のB−B線における矢視断面図である。
【図4】従来のトランスミッションケースを示す断面図
である。
【図5】従来の別のトランスミッションケースを示す断
面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッションケース 2 クラッチハウジング 3 ケース 4 リヤカバー 5 ケースの軸支持壁 6 ケースの底部 7 クラッチハウジングの軸支持壁 9 リヤカバーの軸支持壁 10 油溝 11 底部 12 油孔 13 ドレン孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤが内蔵された一端側に軸支持壁を有
    し且つ他端側が拡開形状に形成されているケース,前記
    ケースの拡開側の前記ケースに取り付けられ且つ軸支持
    壁を有するクラッチハウジング,及び前記ケースの前記
    軸支持壁側の前記ケースに取り付けられたリヤカバーを
    有する歯車変速機のケース構造において,前記ケースの
    底部には,前記ケースの前記軸支持壁と前記クラッチハ
    ウジングの前記軸支持壁との間に延びる油溝が形成され
    ると共に,前記油溝に対応する前記ケースの前記軸支持
    壁の位置に油孔が形成されていることを特徴とする歯車
    変速機のケース構造。
  2. 【請求項2】 前記ケースの底部の前記油溝は,車両搭
    載時に前記油溝の底面角度が水平又は前記リヤカバー側
    が前記クラッチハウジング側より低くなる傾斜状態に形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯車変
    速機のケース構造。
  3. 【請求項3】 前記リヤカバーの最下部にドレン孔が形
    成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    歯車変速機のケース構造。
JP9345715A 1997-12-02 1997-12-02 歯車変速機のケース構造 Pending JPH11166610A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001280453A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Isuzu Motors Ltd 変速機
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