JPH11165717A - シート包装検査装置 - Google Patents

シート包装検査装置

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JPH11165717A
JPH11165717A JP33298997A JP33298997A JPH11165717A JP H11165717 A JPH11165717 A JP H11165717A JP 33298997 A JP33298997 A JP 33298997A JP 33298997 A JP33298997 A JP 33298997A JP H11165717 A JPH11165717 A JP H11165717A
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JP
Japan
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sheet
color
packaging
component
tablet
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JP33298997A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Kondo
清之 近藤
Minoru Ito
稔 伊藤
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YUKI GIJUTSU SOGO KK
Original Assignee
YUKI GIJUTSU SOGO KK
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/9508Capsules; Tablets

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異種錠剤を検出することができ、さらに錠剤の
色や大きさ、位置ずれ、表面の丸み、厚さの違い等も検
出でき、これに付随して部分的な欠陥も識別できるよう
にする。 【解決手段】包装される部品1の上方に光源3を、また
部品1の上方にカラー用の2次元センサ(カメラ)2を
配置して、部品を観測し、2次元センサ2から画像を断
面処理、ヒストグラム処理、比較回路8に入力して、部
品の明るさ断面形状をカラー別に計算し、また部品の明
るさ濃度ヒストグラムをカラー別に計算し、その結果か
ら部品の形状や光学的表面状態や色を計測、分類もしく
は良品の標準データと比較する。部品の入った包装シー
ト1の下方には、光源5または反射板を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤のシート包装
工程中に生じる異物混入、異種錠剤混入や損傷、汚れを
非接触で外観検査により検出するためのシート包装検査
装置に関し、特に錠剤の形状、色、表面光沢をテレビカ
メラで観測、検査する検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本明細書において、錠剤検査の用語は、
特に断りがない限り錠剤と包装シートの検査及びポケッ
トと呼ばれる錠剤が置かれている空間に混入した異物等
の欠陥の検査を含む総称として使用することとする。ま
た、シート包装検査の言葉は、特に断りがない限り包装
する部品と包装シートの検査及び通称ポケットと呼ば
れ、部品が置かれる空間に混入した異物等の欠陥検査を
含む総称として使用することとする。また、錠剤等の部
品自体とそれを包装したシート部およびポケットを合わ
せた検査対象全体は、特に断りがない限り単に包装シー
トと表現し、シートだけのシート部と区別する。また、
単にシートと言った場合、シート部と、もしもポケット
があればポケットを含む部分を表わす。以下、シート包
装の検査の一つとして重要である従来の錠剤検査につい
て説明する。錠剤検査における検査領域は、錠剤部分、
包装用シート部分、錠剤を載せて確保する通称ポケット
と呼ばれる部分に大別される。検査項目としては、錠剤
部分について、錠剤形状、錠剤表面に付与されている文
字記号、ひび、割れ目、折れ目、欠け、汚れ、しみ、付
着物である。また、包装シートやポケット部について
は、しみ、汚れや、包装工程で発生しやすい異物の混
入、錠剤欠け等の混入、毛髪や繊維類の混入等がある。
その他、異種錠剤が混入している場合がある。従来の方
法では、包装シートの上方から光を当て、上方に置いた
テレビカメラで観測して欠陥を検出する方法が考えられ
ていたが、具体例の報告は未だない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、錠剤の厚さと形状に関する情報は、シルエットから
得られる形状情報以外には得ることができなかった。こ
のため、錠剤の丸み、厚さ、表面の光沢を識別すること
ができず、シルエット情報だけからは見分けられない種
類の異種錠剤を検出して取り除くことができなかった。
本発明の目的は、このような従来の課題を解決し、異種
錠剤を検出することができるシート包装検査装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート包装検査装置では、包装される部品
と包装用シートからなる包装シートの上方に光源と2次
元センサを具備して部品の反射画像を入力し、その断面
波形を分類して、部品の丸み、厚さの形状と表面の光
沢、色を計測・分類することにより、部品の種類を識別
し、異種部品の混入を検出する。また、断面波形の代わ
りに部品の濃度ヒストグラムを明るさまたはカラー成分
毎に算出し、ヒストグラム形状から部品の丸みや厚さの
形状と表面の光沢、色を計測・分類して部品の種類を識
別する。また、シート部で反射した光が部品表面に入射
することにより現れる円環像から、部品の置かれ方や部
品の厚さ、丸みを計測する方法を開示した。この方法で
は、上方からの光や包装シートの下に置かれた光源から
の光または反射板により反射した光が、シートで散乱、
反射し部品表面に入射することにより現れる円環像を利
用して、部品の位置ずれ、厚みや丸みといった位置、形
状を識別する手段について明らかにした。このような構
成と手段を使うことにより、本願の目的である包装され
る部品の丸み、厚さ、表面光沢を計測分類できるように
なり、このため、部品の種類を識別できることにより、
シルエットでは識別し難い種類の異種部品の混入をも監
視し、検出することが可能となった。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図2および図3は、本発明の実施
例の検査対象である包装された錠剤の平面構造図及び側
断面図である。一般に、包装された錠剤は複数の錠剤が
数mm〜10数mmの間隔で並べられているが、簡単の
為に図2ではその中の1つの錠剤Tを示している。図2
では、包装された錠剤TをポケットPと共に上方から見
た場合の平面図である。また、図3では、ポケット部の
断面を示しており、錠剤TはポケットPと呼ばれる物の
中に入っている。包装工程では、図3(a)に示すよう
に、ポケットPと呼ばれるシートSの凹部に1つの錠剤
Tが置かれ、次に図3(b)に示すように、上面にもう
1枚のシートSが付けられる。このシートSはシールと
も呼ばれ、図3(a)に示したシートSとは区別される
が、本実施例では共にシートと呼び、特に区別しない。
【0006】また、図3(a)、(b)に示した検査対
象領域を共に包装シートと呼ぶこととする。シート包装
の検査では、通常図3(a)と(b)の状態で行われる
が、錠剤そのものについては、包装の前に検査されるこ
ともある。この包装前の検査も包装工程の最初の段階と
も解釈されるので、シートのない錠剤そのものの検査に
ついても、本願ではシート工程の1過程として扱い、特
に断りのない限り区別しないこととする。カメラの位置
は、図3の上方、下方のどちらに置いてもよい。説明の
都合上、カメラの置かれた方向が上方とする。このこと
により一般性、普遍性を失うことはない。カメラを上方
に置き、(c)に示すように包装シートSを上下逆さま
にすることもできる。
【0007】図1は、本発明の一実施例を示すシート包
装検査装置の概略図である。本発明のシート包装検査装
置は、包装シート1の上方にフィルター4の緑波長のバ
ンドパス機能を持つ限定色フィルター4の付いた光源3
とカラーカメラ2が置かれ、また包装シートの下方には
赤波長のバンドパス機能を持つ限定色フィルター6の付
いた光源5が置かれており、光源3と5は共に連続点灯
状態である。なお、下方の光源5とフィルター6を反射
板に置き換えることもできる。カラーカメラ2には色分
離回路7が接続され、カメラ出力信号から緑と赤の色分
離が行われる。また、色分離回路7には、本発明で新た
に必要となる断面処理回路、ヒストグラム処理回路また
は比較回路8が接続されている。なお、白色光源3,5
が必要な場合には、フィルター4,6を除去すればよ
い。さて、本図において、カメラ信号のうち、反射像成
分は緑色信号に、透過像の成分は赤信号に対応している
ことを考慮すれば、色分離回路7から出力された緑色信
号から画像を生成して、それを反射像に、同様に赤信号
から画像を生成して、それを透過像に、それぞれ割り当
てることができる。分離した2枚の画像が得られた後
は、断面処理回路8により断面形状をカラー別に計算を
行い、その結果から部品の形態や光学的表面状態や色を
計測、分類または良品の標準データと比較する。ヒスト
グラム処理回路8の場合には、部品の明るさ濃度ヒスト
グラムをカラー別に計算し、その結果から部品の形態や
色を計測、分類または良品の標準データと比較する。処
理の詳細の実施例は、図5以降にて説明される。
【0008】図4は、錠剤の丸みや厚さといった形状
や、表面の光沢といった光学特性の相違により錠剤を分
類した時の錠剤の種類の説明図である。図4(a)は丸
みを持った錠剤である(丸みが大の場合)。(b)は丸
みがやや少なめの錠剤である。(c)は表面が平坦な形
状の錠剤である。(d)は割れ目がついた錠剤である。
錠剤を半分に割って1/2の量を投与できるようにした
ものである。これら(a)から(d)までの錠剤は、典
型的には照りのある糖衣錠と照りのない単味錠にさらに
分類される。
【0009】図5は、図4に示した各錠剤の画像の断面
濃度分布を説明する図である。図5(A)は照りのない
錠剤についての断面濃度分布である。(a)から(d)
は、図4の(a)から(d)に対応する。丸みがあると
分布はなだらかな山の形を示すが、平坦になるにつれ、
断面分布も平坦になる。割れ目があればその部分は暗く
なる。但し、観測される明るさは光源が白色光源であっ
ても錠剤の色成分だけであり、他の成分は画像には現れ
ない。錠剤の色が光源の色に含まれていなければ、錠剤
の像は観測されない。(B)は照りのあるものについて
の断面濃度分布である。光源は白色光源であり、光源と
カメラは錠剤の真上に配置されている場合を想定してい
る。錠剤が丸みを持っているとハイライトが中央付近だ
けに強く発生する。平坦になるにつれ、ハイライトのあ
る領域が拡大する。このハイライトは、錠剤の色成分だ
けではなく光源の持つすべての色成分を有していること
が特徴である。
【0010】(C)は丸みのある錠剤の断面濃度分布を
RGB各成分についてみたものである。但し、錠剤は赤
の場合を示している。サンプルには、丸みのある錠剤
(a)を用いた。図中、実線は照りのあるもの、破線は
照りのないものの分布を示す。照りがないときは、錠剤
の色成分だけが錠剤の形状を表す濃度分布を示す。照り
があると、赤は図に示すように、ハイライトの分布と照
りのないときの分布が、照りの程度に応じて混合したよ
うな分布形状を示す。その他の色成分は、ハイライト特
有の分布形状を示す。以上説明したように、錠剤の画像
の断面濃度分布により錠剤の形状を識別でき、また、各
色成分について断面濃度分布を計測すれば、錠剤形状の
みならず錠剤の色と、照りの有無をも同時に識別するこ
とができる。しかしながら、光源やカメラの置かれた位
置により照りのある錠剤の断面濃度分布が変化し、正し
い検査ができない場合がある。この場合は、標準サンプ
ルの断面濃度分布を光源とカメラのある固定した配置条
件のもとで計測し記録しておいてから、検査対象の錠剤
の断面濃度分布を標準サンプルのものと比較して錠剤を
同定することにより、検査の誤りを防ぐことができる。
なお、照りのある錠剤であってもハイライトがカメラに
入らないように光源とカメラを配置することにより、照
りのない分布に変えることは可能である。
【0011】図6は、図4の各錠剤について、濃度ヒス
トグラムを示したものである。図6(A)は照りのない
場合、(B)は照りのある錠剤について示している。照
りのない錠剤について、表面に大きな丸みがあると、な
だらかなヒストグラムを示す。丸みが減って、平坦にな
るにつれ、高い輝度成分の割合が急増する。但し、低い
輝度成分がなくなることはないので、左側に細いサイド
スロープが残り、非対称の独特の分布形状となる。割れ
目があると双峯状の分布形状を示す。従って、錠剤形状
をヒストグラム形状から識別することができる。(B)
の照りのある場合のヒストグラムにおいては、形状によ
る変化は照りのない場合と同じであるが、輝度の高いと
ころが顕著となる点が大きな特徴である。左側のサイド
スロープは主にランバート反射によるものである。
(C)および(D)は、丸みのある赤の錠剤についてR
GB各成分に分けて得たヒストグラムである。図中、実
線は照りのある場合、破線は照りのない場合を示してい
る。この分布形状から、錠剤の形状だけではなく、照り
のある有無と色を同時に知ることができる。なお、図6
では、濃度が0付近についてカットしてある。実際の処
理において不要な領域であるからである。
【0012】図7は、ヒストグラムをベクトル表現する
一実施例を説明するための図である。ヒストグラムの面
積を先ずカウントする。但し、濃度0付近はカウントの
対象からはずしておく。面積を3等分し、その面積でヒ
ストグラムを図のように頻度分割する。3等分でなく、
4等分など、任意の等分が可能である。また、必ずしも
等しい面積で分割しなくてもよい。図では、下側20%
と上側15%とした例を示している。次に、最下部領域
の重心から最上部領域の重心位置に向けた矢印10によ
り、ヒストグラム形状の特徴を表す。すなわち、矢印1
0の始点、方向、大きさまたは長さによりヒストグラム
の特徴を表す。この表現を以降ヒストグラムのベクトル
表現と名付けることとする。
【0013】図8は、ヒストグラムのベクトル表現を図
4で説明した各種形状の錠剤について示したものであ
る。図8(A)は照りなしの錠剤について示している。
丸みのあるものについてはベクトルは短くかつ縦方向と
なるが、錠剤表面が平坦になるにつれてベクトルが長く
なるのが分かる。割れ目があると横に向きかつ長い。
(B)は照りのある場合を示している。丸みのある面で
はベクトルは横向きでかつ短く、始点は左寄りである
が、平坦形状になるにつれて始点が右に寄り、縦方向
で、かつ長いベクトルとなる。(C)は、RGB各成分
についてベクトルを表したものである。但し、錠剤は丸
みのあるもの(a)であり、色は赤色とし、また、光源
は白色光源としている。実線は錠剤表面で照りのある場
合を、破線は照りのない場合を示す。照りがある場合、
赤色Rのベクトルについて始点が左に寄り、大きく斜め
に傾き、かつ長いが、緑Gと青Bについては始点が右に
寄り、縦方向に立った長いベクトルを示すようになる。
一方、照りのない場合は、赤Rは左に寄りかつ縦方向
に向いた短いベクトルとなっている。緑Gと青Bの反射
成分はないのでベクトル成分がない。このように、ベク
トルは錠剤の形状、表面の色や反射状態に強く依存する
ため、ベクトルから錠剤の種類を識別することができ
る。標準サンプルのこれらベクトルのデータを準備し、
検査する錠剤のベクトルを標準サンプルのものと比較す
れば、錠剤の種類を同定したり、異種錠剤を検出するこ
とができる。
【0014】図9は、ポケット内の錠剤位置ずれを計測
する方法を説明する図である。図9(a)は、上方にお
かれた光源により現れる円環パターンについて説明した
ものである。光源からの光の一部はシートで散乱・反射
し錠剤に入射する。その光線をシート散乱反射光SLと
する。この光により錠剤が部分的に明るくなる。その領
域は図中、AとBで示した領域であるが、上方の2次元
センサで観測されるのはAの領域のみである。この領域
Aは画像上で円環の形をしたパターンとして観測され
る。このパターンを以降単に円環パターンと称すること
とする。領域Bを含めた領域はこれを円環パターンAB
とし、Aだけの領域である円環パターンと区別する。し
かし円環パターンABは本発明とは直接には関わりがな
いため、図10以降ではBの領域を省略することとす
る。図9(b)は、錠剤がポケット内で左にずれている
ときの円環パターンを示す。このときのパターンは、左
側に太く、右側に細いパターンとなる。このことはずれ
が大きいほど顕著となり、また、右側が切れる場合もあ
る。但し、切れている場合でも、円環パターンの部類に
含める。ずれ方向が右や上下などであれば、そのずれ方
向に太い円環パターンが観測される。
【0015】図9(c)は、光源を下方に置いた場合を
示す。(b)と同様な円環パターンが現れる。但し、そ
の形や大きさは必ずしも(b)の場合と同じとは限らな
い。一般に、(b)に比べ円環パターンのコントラスト
が高く計測上処理が容易であったり、信頼性が高い場合
が多い。光源を上下の両側に置けば、(b)と(c)の
円環パターンの和が観測されることとなる。図9(d)
は、光源を上方とし、反射板を下方に置いた場合を示
す。(b)や(c)と同様に、左側が太い円環パターン
が観測される。但し、その太さや形状は必ずしも(b)
または(c)に一致するとは限らない。光源を下方、反
射板を上方に置いてもよい。この場合はカメラは下方に
置く。カメラの置かれた方向を上方と定義すれば、結局
は光源を上方、反射板を下方としたことと同等となる。
以上説明したように、円環パターンを観測すれば錠剤の
ポケット内のずれを検出することが可能であり、配置と
しては、上方光源、下方光源、反射板使用の3通り、及
び、これらの併用に大別される。実験によれば、(c)
の下方光源による配置が最も明瞭な円環パターンを得る
ことができ、(d)の反射板使用の方法でも、明るいは
っきりした円環パターンを得ることができた。(b)の
方法では円環パターンが薄くてそれを識別することに苦
労することがあった。
【0016】図10は、錠剤の厚さや形の異なる異種錠
剤を検出する方法について説明した図である。配置が、
図9の3種類の方法、併用を含めると4種類の方法に共
通しているため、光源や反射板を省略して記してある。
図10(a)は、厚さの違いを識別する方法に関して説
明するための図である。厚い錠剤では、光源からの直接
光以外で錠剤に入射する光が例え強くても、観測される
画像の円環Aの太さは細い。これに対し、薄い錠剤では
観測される円環Aは太くなる。この理由は、図からすぐ
分かることである。従って、高さが異なる同じ色の異種
錠剤が混入しても、円環Aの太さを検査することにより
異種錠剤を容易に検出することが可能である。図10
(b)は表面がなだらかな凸形状をした錠剤と、高さは
ほぼ同じであるが表面が平坦な錠剤を区別する方法を説
明するための図である。平坦な錠剤ではシートからの反
射光は極限られた角度成分しかカメラ側に入らないた
め、円環Aは凸形状錠剤と比べかなり細く観測される。
すなわち、円環Aの太さを観測することにより、錠剤表
面の凸形状と平坦形状を容易に識別することができる。
【0017】図9で説明した3種類の配置において、光
源や反射板の色成分が、錠剤とシートの色により制約さ
れる。なお、ポケット部はシートと同じ色であり、説明
の繁雑さを避けるためここではポケットはシートに含ま
れることとする。以下に、光源や反射板の色選択につい
て説明する。図9における上方光源の配置(b)の場合
において、錠剤が白のとき、シートの色が白または透明
でなければ光源はどんな色であってもよい。色分離によ
り円環パターンを得ることができる。錠剤が特定の色成
分のときは、錠剤が照りのある面と照りのない拡散面と
では、光源の選択が異なる。照りのある場合は、任意の
色が使用でき、色分離で円環パターンを識別できる。但
し、錠剤の特定色と一致すると濃淡分離が必要となる。
照りのない拡散面の場合には、シートが特定色と一致ま
たは含んでいなければならない。その場合、濃淡分離に
よる円環パターン識別処理となる。次に、下方光源の配
置(c)の場合を説明する。錠剤が照りをもつ面のとき
は、光源は、シートの色、または色成分にシートの色を
含んでいなければならない。シートが透明の場合は任意
の光源色が利用できる。錠剤が照りのない拡散面のとき
は、光源は、上記の色成分であると同時に、シートは錠
剤の色成分と一致、もしくは含んでいることが円環パタ
ーンを観測する必要条件となる。反射板を用いる配置
(c)の場合において、特に反射板の色選択に関し、複
雑な制約があるため、以下にやや詳しく説明する。反射
板の色を調整することにより散乱・反射により生じた円
環パターンを明瞭に識別することができる。
【0018】錠剤とシートの色の組み合せに対する最適
な反射板色の具体例を図11に示す。錠剤が白色W、シ
ートが赤色Rの場合には反射板にミラーまたは白Wまた
は赤Rの反射板を用いるとよい。錠剤の表面が照りのあ
る面であっても拡散面であってもこのことは変わらな
い。これにより、下方からの光の反射により赤色成分の
強い円環が明瞭に現れる。その他の組み合せについて、
図11の中に示した。但し、光源色は白色としている。
また、図中、括弧で示したものは、円環パターンをカラ
ー分離ではなく、錠剤の色について濃度差を識別して円
環を検出する必要があることを表している。また、なし
と記載した所は、最適な反射板の色がないことを示す。
但し、他の色成分が多少ともあればその成分を反射板の
色として採用し、カラー識別により円環パターンを検出
できる。図で示した例は典型例であってその他の組み合
せもあり得る。その場合は図で示した典型例の選択の考
え方をそのままそっくり適用すればよい。以上の説明で
は色をRGB成分に分けたが、色成分の表し方には多く
の方法があり、RGBに限定されるものではない。シア
ン、マゼンタ、イェローなどを使ってもよい。考え方は
上記がそのまま適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、錠
剤の色や大きさに加え、更に、位置ずれ、表面の丸み、
厚さの違いを検出でき、また、これに付随して部分的な
欠陥を識別することができる。このため、錠剤の欠陥の
みならず、異種錠剤を識別することができる。なお、実
施例では錠剤を包装部品として扱ったが、錠剤に限ら
ず、すべてのシート包装に適用できることは自明であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシート包装検査装置の
概拠構成図である。
【図2】本発明の検査対象である包装された錠剤の平面
構造図である。
【図3】本発明の検査対象である包装された錠剤の側断
面図である。
【図4】錠剤の丸みや厚さ等の形態や表面の光沢により
錠剤を分類した場合の説明図である。
【図5】図4における各錠剤の画像の断面濃度分布を説
明する図である。
【図6】図4における各錠剤について、濃度ヒストグラ
ムを示す特性図である。
【図7】ヒストグラムをベクトル表現する一実施例を示
す説明する図である。
【図8】図4における各種形状の錠剤についてヒストグ
ラムのベクトル表現を示す図である。
【図9】ポケット内の錠剤位置ずれを計測する方法の説
明図である。
【図10】錠剤の厚さ鷹立ちの異なる異種錠剤を検出す
る方法の説明図である。
【図11】錠剤とシートの色の組み合わせに対する最適
な反射板色の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1…包装シート、2…カラーカメラ、3,5…光源、
4,6…色フィルター、7…色分離回路、8…断面処
理、ヒストグラム処理および比較回路、10…矢印(ヒ
ストグラムのベクトル表現)、T…錠剤、P…ポケッ
ト、S…シート。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装される部品及び包装用シートからな
    る包装シートに混入する異種部品や欠陥部品の検査につ
    いて、包装前もしくは包装工程もしくは包装後に異種部
    品や欠陥部品等を検査するシート包装検査装置であっ
    て、 包装される該部品の上方に配置され、該部品を照射する
    光源と、 該部品の上方に配置され、該部品を観測する白黒もしく
    はカラー用の2次元センサと、 該2次元センサから画像を入力する手段と、 該部品の明るさ断面形状を白黒またはカラー別に計算す
    る断面処理回路と、 該断面処理回路の計算結果から該部品の形状や光学的表
    面状態や色を計測、分類、もしくは、良品の標準データ
    と比較する手段とを有することを特徴とするシート包装
    検査装置。
  2. 【請求項2】 包装される部品及び包装用シートからな
    る包装シートに混入する異種部品や欠陥部品の検査につ
    いて、包装前もしくは包装工程もしくは包装後に異種部
    品や欠陥部品等を検査するシート包装検査装置であっ
    て、 包装される該部品の上方に配置され、該部品を照射する
    光源と、 該部品の上方に配置され、該部品を観測する白黒もしく
    はカラー用の2次元センサと、 該2次元センサから画像を入力する手段と、 該部品の明るさ濃度ヒストグラムを白黒またはカラー別
    に計算するヒストグラム処理回路と、 該ヒストグラム処理回路の計算結果から該部品の形状や
    光学的表面状態や色を計測、分類、もしくは、良品の標
    準データと比較する手段とを有することを特徴とするシ
    ート包装検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のシート包装検査装置に
    おいて、 前記ヒストグラムの形状をベクトル表示し、該ベクトル
    の特徴を使って該部品の形状や光学的表面状態や色を計
    測、分類もしくは、良品の標準データと比較する手段を
    有することを特徴とするシート包装検査装置。
  4. 【請求項4】 包装される部品及び包装用シートからな
    る包装シートに混入する異種部品や欠陥部品を検出する
    シート包装検査装置であって、 包装シートの上方に配置され、該包装シートを照射する
    光源と、 該包装シートの上方に配置され、該部品を観測する白黒
    もしくはカラー用の2次元センサと、 該2次元センサから画像を入力する手段と、 シート包装の下方に配置された白黒系もしくはカラーの
    反射板と、 該画像中の前記部品の画像の明るさもしくはカラー分布
    から、シートから該部品に散乱、反射した光による画像
    領域を抽出し、しかる後、該画像領域から該部品の位
    置、形状や寸法を検知、もしくは、標準データを比較す
    る手段とを有することを特徴とするシート包装検査装
    置。
  5. 【請求項5】 包装される部品及び包装用シートからな
    る包装シートに混入する異種部品や欠陥部品を検出する
    シート包装検査装置であって、 包装シートの上方もしくは下方、もしくは両側に配置さ
    れ、該包装シートを照射する白色またはカラー光源と、 該包装シートの上方に配置され、該部品を観測する白黒
    もしくはカラー用の2次元センサと、 該2次元センサから画像を入力する手段と、 該画像中の前記部品の画像の明るさもしくはカラー分布
    から、シートから該部品に散乱、反射した光による画像
    領域を抽出し、しかる後、該画像領域から該部品の位
    置、形状や寸法を検知、もしくは、標準データを比較す
    る手段とを有することを特徴とするシート包装検査装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1,請求項2または請求項5に記
    載のシート包装検査装置において、 前記光源の代わりに、白色光源とカラーフィルタを用い
    ることを特徴とするシート包装検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のシート包装検査装置に
    おいて、 前記反射板の反射色成分は、前記包装部品とシートの色
    の組み合せに応じて、該シートから該包装部品に散乱、
    反射した光による画像領域が周辺部と濃度または色成分
    で有意な差を持つように、選択したことを特徴とするシ
    ート包装検査装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1014410A3 (nl) * 2001-10-03 2003-10-07 Geert Coudijzer Inrichting voor het detecteren van de aanwezigheid en/of eigenschappen van objecten in blisterpockets van een blisterverpakking.
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