JPH1116531A - 二次電子検出器 - Google Patents

二次電子検出器

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JPH1116531A
JPH1116531A JP16584397A JP16584397A JPH1116531A JP H1116531 A JPH1116531 A JP H1116531A JP 16584397 A JP16584397 A JP 16584397A JP 16584397 A JP16584397 A JP 16584397A JP H1116531 A JPH1116531 A JP H1116531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
optical signal
secondary electron
scintillator
end part
Prior art date
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Pending
Application number
JP16584397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihito Harada
芳仁 原田
Hiromichi Kamiya
博道 神谷
Masakazu Hayashi
正和 林
Yoshiaki Akama
善昭 赤間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
APUKO KK
Toshiba Corp
Original Assignee
APUKO KK
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by APUKO KK, Toshiba Corp filed Critical APUKO KK
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Publication of JPH1116531A publication Critical patent/JPH1116531A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】最適な状態で二次電子を捉えることができると
ともに、低コストで製造できる二次電子検出器を提供す
ることを目的としている。 【解決手段】一端部42c側から基端部42d側に光信
号を案内可能なアクリル材で形成され、一端部42c側
は試料室60内側に向けて配置されるとともに、基端部
42d側が試料室壁面61に固定治具41を介して取り
付けられたケーシング42と、ケーシング42の一端部
42c側に配置され入射した二次電子を光信号に変換す
るシンチレータ46と、ケーシング42の基端部42d
側に配置され入力された光信号を電気信号に変換する光
電子増倍管44とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型電子顕微鏡
に用いられる二次電子検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子線を利用した形状観察装置
として、走査形電子顕微鏡(SEM)が代表的に扱われ
ている。この走査形電子顕微鏡は、透過形電子顕微鏡
(TEM)のように、透過電子を用いて材料の内部組織
を、高い分解能で観察することはできないが、試料の表
面構造を立体的に、かつ細かいところまで観察できる特
性を備えている。
【0003】このような走査形電子顕微鏡は、以下のよ
うな構成からなっている。すなわち、減圧された試料室
内において、電子源である電子銃から出た熱電子は加速
レンズで1〜30kV程度の高電圧で加速され、40μ
m 程度のスポットとなるよう収束される。
【0004】この電子線は、偏向コイルで一旦焦点を結
ぶように偏向され、さらに対物レンズを通って被観察対
象物の表面上に再び焦点を結ぶ。このときのスポット径
は、数nm となる。
【0005】被観察対象物の表面に入射した電子線は、
この被観察対象物を構成する物質中に存在している電子
にエネルギを供与することとなり、被観察対象物から電
子が外に飛び出す。
【0006】このようにして飛び出た電子が二次電子で
あり、その発生領域は入射してきた電子線の拡散領域と
ほぼ同じ広がりを持つ。そして、被観察対象物内部から
脱出する二次電子のエネルギはごく低く、表面から10
nm 以内で発生した二次電子が二次電子検出器で検出さ
れる。
【0007】二次電子検出器は、二次電子の量を検出
し、その検出量信号がディスプレイに表示される。すな
わち、被観察対象物の表面から10nm 以内で発生した
二次電子だけが、試料から放出されて結像としての働き
をなす。
【0008】図2は、このような二次電子検出器10の
構成を示す図である。なお、図2中30は試料室、31
は壁部を示している。二次電子検出器10は、壁部31
に固定され真空ポートを形成するケーシング11を備え
ている。ケーシング11内には光電子増倍管用ソケット
12が取り付けられており、この光電子増倍管用ソケッ
ト12には入射した光を電気信号に変換する光電子増倍
管13が取り付けられている。なお、図2中14、15
はOリングを示しており、試料室30を気密に保ってい
る。
【0009】光電子増倍管13にはアクリル材製のライ
トガイド16の基端側が接している。また、ライトガイ
ド16の先端側には二次電子を光に変換するシンチレー
タ17が取り付けられている。
【0010】ライトガイド16を囲む位置には外側収束
電極18、ライトガイド16の先端側には内側収束電極
19が取り付けられており、二次電子をシンチレータ1
7表面に取り込む機能を有している。
【0011】ケーシング11の図2中右端には光電子増
倍管ソケット12に接続された前置増幅器基板20が取
り付けられており、信号線21を介して外部制御装置
(不図示)に接続されている。
【0012】このように構成された二次電子検出器10
では、試料表面で発生した二次電子を外側収束電極18
及び内側収束電極19によってシンチレータ17表面に
取り込む。シンチレータ17では二次電子が光に変換さ
れ、その光はライトガイド16により光電子増倍管13
に案内される。光は光電子増倍管13において電気信号
に変換され、前置増幅器基板20及び信号線21を介し
て外部制御装置に入力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の二
次電子検出器にあっては次のような問題があった。すな
わち、気密を維持するためOリング14,15等のシー
リング部材が必要となり、部品点数の増大、工程数の増
加に伴って製造コストが高くなるという問題があった。
【0014】また、ライトガイド16の先端側は試料に
近づける必要があるため、試料室20が大きい場合には
ライトガイド16を長いものとする必要があり、さらに
製造コストが増大する虞があった。
【0015】さらに、二次電子の検出効率を高めるため
には、一般に二次電子検出器10を試料に対して斜めに
配置するとともに、試料室20のスペースを広げる必要
があるが、この場合においてもケーシング11の壁部3
1の取付加工が困難となり、製造コストが増大する。
【0016】一方、最適な状態で二次電子を捉えること
ができるように、シンチレータ17の位置・向き等を変
えることができるようにする場合には、壁部31に複雑
な取付機構を介してケーシング11を取り付ける必要が
ある。そこで本発明は、最適な状態で二次電子を捉える
ことができるとともに、低コストで製造できる二次電子
検出器を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は、気密に保たれた試料室内に
配置され、電子線が照射された試料表面から飛び出した
二次電子の量を検出する二次電子検出器において、その
一端側から基端側に光信号を案内可能な部材で形成さ
れ、上記一端側は上記試料室内側に向けて配置されると
ともに、上記基端側が上記試料室壁面に自在継手を介し
て取り付けられたケーシングと、このケーシングの上記
一端側に配置され入射した上記二次電子を光信号に変換
するシンチレータと、上記ケーシングの上記基端側に配
置され入力された光信号を電気信号に変換する光電子増
倍管とを備えるようにした。
【0018】上記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、ケーシングは基端側が試料室壁面に
自在継手を介して取り付けられているため、シンチレー
タが配置されている一端側を最適な向き・位置に設定で
きる。また、光電子増倍管を収容するケーシングを光信
号を案内可能な部材で形成することにより、シンチレー
タからの光信号を一端側から基端側に案内できる。この
ため、部材の点数を減らすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る二次電子検出器40の縦断面図である。なお、図1中
60は試料室、61は壁部を示している。二次電子検出
器40は、壁部61に2段の固定治具41a,41bを
備えた固定治具41を介して取り付けられた透明で、か
つ絶縁性を有するアクリル材製のケーシング42を備え
ている。ケーシング42は図1中右側に位置する大径部
42aと図1中左側に位置する小径部42bとを備え、
大径部42aの中心部には中空部43が形成されてい
る。中空部43には、光電子増倍管44及びこの光電子
増倍管44が接続された光電子増倍管用ソケット45が
収容されている。
【0020】ケーシング42の図1中左端の一端部42
cにはシンチレータ46が取り付けられている。また、
図1中47はシンチレータ46及びケーシング42の一
端部42cの外周に取り付けられた内側集束電極、48
はケーシング42に取り付けられた円筒状の外側集束電
極を示している。これら内側集束電極47及び外側集束
電極48の配線は図示していない。
【0021】一方、ケーシング42の図1中右端の基端
部42dには前置増幅器基板50が取り付けられてい
る。この前置増幅器基板50は信号線51を介して壁部
61に取り付けられた接続端子52に接続されている。
さらに接続端子52は試料室60外の外部制御装置(不
図示)に接続されている。
【0022】このように構成された二次電子検出器40
では、予め固定治具41を操作してシンチレータ46が
二次電子を取り込むのに最適な方向となるようにケーシ
ング42を向ける。
【0023】最適な方向試料表面で発生した二次電子を
内側集束電極47及び外側集束電極48によってシンチ
レータ46表面に取り込む。シンチレータ46では二次
電子が光信号に変換され、その光信号はケーシング42
の小径部42bに案内されて光電子増倍管44に入射す
る。光信号は光電子増倍管44において電気信号に変換
され、光電子増倍管用ソケット45、前置増幅器基板5
0、信号線51、接続端子52を介して外部制御装置に
入力される。
【0024】上述したように本実施の形態では、ケーシ
ング42の基端部が試料室壁面に自在継手41a,41
bを有する固定治具41を介して取り付けられているた
め、シンチレータ46の向き、位置を二次電子を検出す
るのに最適なものに設定できる。また、光電子増倍管4
4を収容するケーシング42を光信号を案内可能なアク
リル材製の部材で形成したので、シンチレータ46から
の光信号を光電子増倍管44に案内できる。このため、
部品の点数を減らすことができ、製造コストを引下げる
ことができる。
【0025】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではない。すなわち上記実施の形態では、光
信号を案内可能な部材としてアクリルを用いているが、
ガラス、塩ビ、透明性の結晶材料など、絶縁性と透明性
を有するその他の部材を用いてもよい。また、光電子増
倍管用ソケット45は必ずしも用いなくてもよい。さら
に、固定治具41として2段の自在継手を有するものを
用いたが、2段のものに限られない。このほか本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿
論である。また、この自在継手の角度を壁部61の外部
より制御する構造も可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ケ
ーシングは基端側が試料室壁面に自在継手を介して取り
付けられているため、シンチレータが配置されている一
端側を最適な向き・位置に設定できる。また、光電子増
倍管を収容するケーシングを光信号を案内可能な部材で
形成することにより、シンチレータからの光信号を一端
側から基端側に案内できる。このため、部材の点数を減
らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を内視鏡装置に適用した一実施の形態の
斜視図。
【図2】同装置に組込まれた操縦装置の斜視図。
【符号の説明】
40…二次電子検出器 41…固定治具 41a,41b…自在継手 42…ケーシング 44…光電子増倍管 46…シンチレータ 60…試料室 61…壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 正和 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地株式 会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 赤間 善昭 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地株式 会社東芝生産技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密に保たれた試料室内に配置され、電子
    線が照射された試料表面から飛び出した二次電子の量を
    検出する二次電子検出器において、 その一端側から基端側に光信号を案内可能な材料で形成
    され、上記一端側は上記試料室内側に向けて配置される
    とともに、上記基端側が上記試料室壁面に自在継手を介
    して取り付けられたケーシングと、 このケーシングの上記一端側に配置され入射した上記二
    次電子を光信号に変換するシンチレータと、 上記ケーシングの上記基端側に配置され入力された光信
    号を電気信号に変換する光電子増倍管とを備えているこ
    とを特徴とする二次電子検出器。
JP16584397A 1997-06-23 1997-06-23 二次電子検出器 Pending JPH1116531A (ja)

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JP16584397A JPH1116531A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 二次電子検出器

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JP16584397A JPH1116531A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 二次電子検出器

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ID=15820061

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JP16584397A Pending JPH1116531A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 二次電子検出器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009026750A (ja) * 2007-06-18 2009-02-05 Fei Co チャンバ内電子検出器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009026750A (ja) * 2007-06-18 2009-02-05 Fei Co チャンバ内電子検出器
JP2014132598A (ja) * 2007-06-18 2014-07-17 Fei Co チャンバ内電子検出器

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