JPH11165202A - 切削加工装置 - Google Patents

切削加工装置

Info

Publication number
JPH11165202A
JPH11165202A JP33697997A JP33697997A JPH11165202A JP H11165202 A JPH11165202 A JP H11165202A JP 33697997 A JP33697997 A JP 33697997A JP 33697997 A JP33697997 A JP 33697997A JP H11165202 A JPH11165202 A JP H11165202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool holding
shaft
rotation
drive shaft
rotary drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33697997A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Yonekawa
勝治 米川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP33697997A priority Critical patent/JPH11165202A/ja
Publication of JPH11165202A publication Critical patent/JPH11165202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling And Boring (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タレットに保持された複数の工具保持軸を選
択的に回転させる切削加工装置において、回転駆動軸と
工具保持軸とを良好に連結する。 【解決手段】 タレット10の間欠回転により、回転駆
動装置20に対応する連結位置に位置決めされた工具保
持軸14は、回転駆動軸22と連結され、回転駆動装置
20により回転させられる。回転駆動軸22には第1方
向に移動可能な凸部44を備えた中間部材34が固定さ
れ、工具保持軸14には、中間部材34に対して第2方
向に移動可能な凹部50が設けられている。そのため、
工具保持軸14と回転駆動軸22とが同心位置に精度よ
く位置決めされなくても、凸部44と凹部50とを無理
なく係合させ、これら工具保持軸14と回転駆動軸22
とを良好に連結することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、切削加工装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の工具保持軸を各工具
保持軸の軸線のまわりに回転可能に保持した工具保持軸
保持部材と、回転駆動軸を備えた回転駆動装置と、
それら工具保持軸保持部材と回転駆動装置とを前記回転
駆動軸の軸線と交差する方向に相対移動させることによ
り、回転駆動軸と前記複数の工具保持軸の各々とを選択
的に同心位置に位置決めする工具保持軸選択装置と、
その工具保持軸選択装置により選択された工具保持軸と
回転駆動軸とを回転伝達可能な状態に連結する連結装置
とを含む切削加工装置が知られていた。ここで、連結装
置は、回転駆動軸と工具保持軸との各々に設けられた噛
合部材を含むものであり、これら噛合部材同士が噛合わ
されることによって回転駆動軸と工具保持軸とが連結さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,解決手段,作用および
効果】この工具保持軸選択装置において、回転駆動装置
の回転駆動軸と複数の工具保持軸各々とを同心位置に精
度よく位置決めすることは困難であり、これら回転駆動
軸と工具保持軸とが同心位置に精度よく位置決めされな
いと、噛合部材同士を良好に噛み合わせることができ
ず、これらを良好に連結することができないのである。
その結果、回転駆動軸の回転を工具保持軸に円滑に伝達
することができなかったり、工具保持軸や回転駆動軸を
回転可能に支持する軸受や、連結装置の噛合部材等の寿
命が短くなったりする等の問題が生じる。そこで、本発
明の課題は、回転駆動軸と工具保持軸の各々とを同心に
位置決めする精度が悪くても、両軸を良好に連結し得る
切削加工装置を得ることにある。
【0004】この課題は下記の態様の切削加工装置によ
って解決される。なお、以下の説明において,本発明の
各態様を,それぞれの項番号を付して請求項と同じ形式
で記載する。各項に記載の特徴を組み合わせて採用する
ことの可能性を明示するためである。 (1)複数の工具保持軸を各工具保持軸の軸線のまわり
に回転可能に保持した工具保持軸保持部材と、回転駆動
軸を備えた回転駆動装置と、それら工具保持軸保持部材
と回転駆動装置とを回転駆動軸の軸線と交差する方向に
相対移動させることにより、回転駆動軸と複数の工具保
持軸の各々とを選択的に同心位置に位置決めする工具保
持軸選択装置と、その工具保持軸選択装置により選択さ
れた工具保持軸と回転駆動軸とを回転伝達可能な状態に
連結する連結装置とを含む切削加工装置において、前記
連結装置を、前記回転駆動軸に固定の駆動側連結部材
と、前記複数の工具保持軸の各々に固定の被駆動側連結
部材と、駆動側連結部材と回転駆動軸の軸線に直角な第
1方向に相対移動可能かつ回転駆動軸の軸線のまわりに
相対回転不能に係合するとともに、被駆動側連結部材と
回転駆動軸の軸線に直角で前記第1方向と交差する第2
方向に相対移動可能かつ回転駆動軸の軸線のまわりに相
対回転不能に係合する中間部材とを含み、かつ、駆動側
連結部材と被駆動側連結部材との一方と中間部材とは回
転駆動軸の軸線に平行な方向に離脱不能に係合し、駆動
側連結部材と被駆動側連結部材との他方と中間部材とは
回転駆動軸の軸線に平行な方向に離脱可能に係合するも
のとした切削加工装置(請求項1)。上記連結装置にお
いて、駆動側連結部材と被駆動側連結部材とはそれぞ
れ、回転駆動軸および工具保持軸と一体に形成されても
よく、別体に形成された後に固定されてもよい。また、
中間部材は駆動側連結部材に回転駆動軸と平行な方向に
離脱可能に係合し、被駆動側連結部材に離脱不能に係合
するものであっても、逆に、駆動側連結部材に離脱不能
に係合し,被駆動側連結部材に離脱可能に係合するもの
であってもよい。いずれにしても連結装置が、回転駆動
軸の軸線に直角な第1方向に移動可能に駆動側連結部材
と係合し、回転駆動軸の軸線と直交し、第1方向と交差
する第2方向に移動可能に被駆動側連結部材と係合する
中間部材を含むものであるため、連結の過程であるいは
連結状態において、回転駆動軸の中間部材に対する第1
方向の相対移動、工具保持軸の中間部材に対する第2方
向の相対移動が許容される。したがって、回転駆動軸と
工具保持軸とが同心位置に精度よく位置決めされなくて
も、これらを連結装置により無理なく連結することがで
き、回転駆動軸の回転を工具保持軸に円滑に伝達するこ
とが可能となる。また、工具保持軸や回転駆動軸を回転
可能に支持する軸受や、連結装置の噛合部材等の寿命が
短くなることを良好に回避し得る。 (2)前記回転駆動装置が、前記回転駆動軸を予め定め
られた停止位相で停止させる定位相停止手段を含み、か
つ、当該切削加工装置が、常には前記複数の工具保持軸
の各々を、前記駆動側連結部材と被駆動側連結部材との
他方と中間部材との係合が可能な位相に保持し、前記工
具保持軸選択装置により選択された工具保持軸の回転は
許容する工具保持軸回転防止装置を含む (1)項に記載の
切削加工装置(請求項2)。回転駆動軸が定位相に停止
させられ、工具保持軸各々が、駆動側連結部材と被駆動
側連結部材との他方と中間部材とが係合可能な位相に保
持される。したがって、回転駆動軸と工具保持軸とを確
実に連結することが可能となる。また、工具保持軸回転
防止装置は、工具保持軸選択装置により選択された工具
保持軸の回転は許容するものであるため、工具保持軸の
回転駆動装置による回転が妨害されることはない。 (3)前記駆動側連結部材と被駆動側連結部材との一方
が駆動側連結部材である(1)項または (2)項に記載の切
削加工装置。本項に係る切削加工装置においては、中間
部材が駆動側連結部材と回転駆動軸の軸線に平行な方向
に離脱不能に係合し、被駆動側連結部材と離脱可能に係
合する。駆動側連結部材が固定される回転駆動軸は一つ
であるが、被駆動側連結部材が固定される工具保持軸は
複数個であるため、中間部材を回転駆動軸側に設ければ
(駆動側連結部材に離脱不能に係合させれば)一つで済
み、工具保持軸側に設ける場合に比較してコストダウン
を図ることができる。 (4)前記工具保持軸保持部材が、それの中心線を中心
とする一円周上に前記複数の工具保持軸を保持するもの
であり、かつ、前記工具保持軸選択装置が、工具保持軸
保持部材を中心線の回りに回転させることにより、前記
回転駆動軸と複数の工具保持軸の各々とを選択的に同心
位置に位置決めする工具保持軸保持部材回転装置を含む
(1)項ないし (3)項のいずれか1つに記載の切削加工装
置。複数の工具保持軸が上記一円周上において等角度間
隔で保持され、上記工具保持軸保持部材回転装置が工具
保持軸保持部材を上記工具保持軸の保持間隔角度に等し
い角度ずつ間欠回転させるものであることが望ましい。
タレットボール盤は本態様の切削加工装置の一例であ
る。しかし、複数の工具保持軸を等角度間隔で保持させ
ることも、工具保持軸保持部材を間欠回転させることも
不可欠ではない。例えば、工具保持軸保持部材回転装置
を工具保持軸保持部材を任意の角度回転させ得るものと
し、複数の工具保持軸の一つが回転駆動軸と同心となっ
た位置で工具保持軸保持部材の回転を防止する工具保持
軸保持部材回転防止装置を設けることも可能である。な
お、工具保持軸保持部材回転装置が工具保持軸保持部材
を間欠回転させるものである場合にも、間欠回転後に工
具保持軸保持部材の回転を防止する工具保持軸保持部材
回転防止装置を設けることが望ましい。 (5)前記工具保持軸回転防止装置が、前記工具保持軸
保持部材に対して相対移動可能に設けられ、その相対移
動の方向に平行に形成された規定部材側係合部を備えた
工具保持軸位相規定部材と、前記複数の工具保持軸の各
々に設けられ、前記工具保持軸保持部材と前記工具保持
軸位相規定部材との相対移動に伴う前記規定部材側係合
部の相対移動は許容するが工具保持軸の回転は防止する
状態で規定部材側係合部と係合する保持軸側係合部と、
前記複数の工具保持軸のうち、前記工具保持軸選択装置
により選択された工具保持軸の保持軸側係合部と前記規
定部材側係合部との係合を解除する係合解除手段とを含
む (2)項ないし (4)項のいずれか1つに記載の切削加工
装置。上記係合解除手段の一例は、工具保持軸位相規定
部材の規定部材側係合部に、工具保持軸選択装置により
選択された工具保持軸の保持軸側係合部の回転を許容す
る形状で形成された切欠である。工具保持軸選択装置
が、工具保持軸保持部材をその工具保持軸保持部材の中
心線の回りに回転させることにより、回転駆動軸と複数
の工具保持軸の各々とを選択的に同心位置に位置決めす
る工具保持軸保持部材回転装置を含むものである場合に
は、工具保持軸位相規定部材としては、工具保持部材の
中心線を中心とする円板状の静止部材が好適である。そ
の円板状静止部材の外周面を規定部材側係合部とし、工
具保持軸にその円板状静止部材と部分的に干渉し合う状
態で設けた半径方向外向きのフランジ部の円板状静止部
材と干渉し合う部分を切り欠いて、その切欠の部分円筒
凹面を保持軸側係合部とするるのである。 (6)複数の工具保持軸を各工具保持軸の軸線のまわり
に回転可能に保持した工具保持軸保持部材と、回転駆動
軸を備えた回転駆動装置と、それら工具保持軸保持部材
と回転駆動装置とを前記回転駆動軸の軸線と交差する方
向に相対移動させることにより、回転駆動軸と前記複数
の工具保持軸の各々とを選択的に同心位置に位置決めす
る工具保持軸選択装置と、その工具保持軸選択装置によ
り選択された工具保持軸と回転駆動軸とを回転伝達可能
な状態に連結する連結装置とを含む切削加工装置であっ
て、前記回転駆動装置が、前記回転駆動軸を予め定めら
れた停止位相で停止させる定位相停止手段を含み、か
つ、当該切削加工装置が、常には前記複数の工具保持軸
の各々を、前記停止位相で停止している回転駆動軸との
前記連結装置による連結が可能な連結位相に保持し、前
記工具保持軸選択装置により選択された工具保持軸の回
転は許容する工具保持軸回転防止装置を含む切削加工装
置。工具保持軸と回転駆動軸との相対位相が連結可能な
関係に保たれれば、工具保持軸と回転駆動軸との連結装
置による連結が容易になる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
切削加工装置としてのタレットボール盤の要部について
図面に基づいて詳細に説明する。タレットボール盤の切
削工具保持部および切削工具駆動部周辺について説明
し、工作物保持装置周辺等の図示および説明を省略す
る。図1,2において、10は、複数の工具12を各々
の工具保持軸14の回りに回転可能に保持する工具保持
軸保持部材としてのタレットであり、16は、タレット
10をそれの中心線回りに間欠回転可能かつ軸方向に移
動可能に支持するタレットボール盤の本体である。本体
16には、図示しない軸方向移動装置、間欠回転装置、
タレット10の回転を防止するタレット回転防止装置、
複数の工具保持軸具14各々を回転させる回転駆動装置
20等が取り付けられている。回転駆動装置20は回転
駆動軸22を備えたものであり、その回転駆動軸22を
複数の工具保持軸14各々に連結させれば、回転駆動装
置20の回転を工具保持軸14に伝達することが可能と
なる。
【0006】本実施形態においては、タレット10は、
それの中心線を中心とする円周上に等角度間隔で前記複
数の工具保持軸14を保持するものである。したがっ
て、タレット10を、軸方向に本体16に対して離間さ
せられた状態で、中心線回りに間欠回転させることによ
り、回転駆動軸22と工具保持軸14の各々とが選択的
に同心位置に位置決めされる。また、本体16に接近し
た状態においては、タレット10側と本体16側とに各
々設けられた図示しないカップリング同士が噛み合わさ
れることにより、その位置でのタレット10の回転が防
止される。このように、本体16が備える間欠回転装
置,軸方向移動装置,タレット回転防止装置等により工
具保持軸選択装置が構成される。また、回転駆動軸22
と工具保持軸14との両方に跨がって、これらを回転伝
達可能な状態に連結する連結装置26が設けられてい
る。
【0007】連結装置26は、図3〜5に示すように、
回転駆動軸22に固定された駆動側連結部材30と,工
具保持軸14の各々に固定された被駆動側連結部材32
と、駆動側連結部材30に、回転駆動軸22に相対回転
不能、回転駆動軸22に直交する第1方向に相対移動可
能、かつ、回転駆動軸22と平行な方向に離脱不能に設
けられた中間部材34とを含むものである。
【0008】駆動側連結部材30の被駆動側連結部材3
2との連結側の端面には、中間部材等を収容する収容溝
38が形成されている。この収容溝38内には、第1方
向に延びた2本のシャフト40と、これらシャフト40
に摺動可能に嵌合されたスライダ42と、スライダ42
に設けられた凸部44と、4個のスプリング46とが収
容されている。スライダ42は第1方向に摺動可能とさ
れ、スプリング46によって収容溝38のほぼ中央に位
置するように付勢されている。凸部44は第2方向に延
びたものであり、それの断面は円形とされ、後述する被
駆動側連結部材32との係合を容易とするガイドとされ
ている。これらスライダ42および凸部44等により中
間部材34が構成されるのであり、中間部材34には回
転駆動軸22の回転がシャフト40を介して伝達され
る。
【0009】被駆動側連結部材32の駆動側連結部材3
0との連結側の端面には、第2方向に延びた凹部50が
形成されている。また、被駆動側連結部材32の外周部
の一部には円筒状の切欠である部分円筒凹面52が形成
されている。この部分円筒凹面52は、後述する工具保
持軸位相規定部材54の外周面(規定部材側係合部)に
沿った形状を有するものであり、保持軸側係合部とされ
るのである。上記凹部50の第2方向の長さは、前記中
間部材34の凸部44より短くされているため、被駆動
側連結部材32と中間部材34とが係合させられた状態
においては、被駆動側連結部材32は中間部材34に対
して第2方向に相対移動可能とされる。被駆動側連結部
材32が中間部材34に対して、相対回転不能、第2方
向に移動可能、かつ、回転駆動軸22と平行な方向に離
脱可能に係合されるのである。
【0010】前記本体16には、前記工具保持軸位相規
定部材54が固定されている。工具保持軸位相規定部材
54は、タレット10の中心線を中心とする円板状をな
したものであるが、これの外周面56が規定部材側係合
部とされ、外周面56に上記工具保持軸14の保持軸側
係合部としての部分円筒凹面52が係合する状態で固定
されているのである。部分円筒凹面52と外周面56と
は、タレット10に対する工具保持軸位相規定部材54
の相対回転を許容する状態、かつ、工具保持軸14の回
転を阻止する状態で係合させられることになり、タレッ
ト10は、工具保持軸14と工具保持軸位相規定部材5
4との係合状態が保たれた状態で、間欠回転させられる
ことになる。また、工具保持軸位相規定部材54の回転
駆動装置20に対応する位置には切欠58が形成されて
いる。この切欠58により、工具保持軸14の回転駆動
装置20による回転が許容されることになる。換言すれ
ば、切欠58により、工具保持軸14の工具保持軸位相
規定部材54との係合が解除されることになるため、こ
の切欠58を係合解除手段と称することもできる。この
ように、切欠58が形成された工具保持軸位相規定部材
54、工具保持軸14に設けられた部分円筒凹面52等
により工具保持軸回転防止装置が構成される。
【0011】本実施形態に係るタレットボール盤は、図
示しない制御装置を備えたものであり、制御装置の指令
に基づいて、タレット10の間欠回転、軸方向の移動、
回転の防止、回転駆動装置20の回転駆動軸22の回転
等が制御される。回転駆動装置20は、回転駆動軸22
と工具保持軸14との連結位置において、回転駆動軸2
2の回転が、予め定められた停止位相で停止されるよう
に制御される。
【0012】以上のように構成されたタレットボール盤
における作動について説明する。タレット10が、本体
16から離間した状態において、それの中心線の回りに
間欠回転させられることにより、選択された工具12が
回転駆動装置20に対応する連結位置に位置決めされ
る。タレット10は、複数の工具保持軸14各々に設け
られた部分円筒凹面52が工具保持軸位相規定部材54
の外周面56に係合させられた状態を保ちつつ間欠回転
させられる。そのため、間欠回転中、工具保持軸14が
回転することが防止され、タレット10の中心に対する
凹部50の相対位相が一定に保たれる。凹部50が、連
結位置において凸部44と係合可能な位相に保たれるの
である。また、連結位置に位置決めされると、切欠58
により、工具保持軸14と工具保持軸位相規定部材54
との係合状態が解除されるが、これらの係合状態が解除
されても、工具保持軸14が大きく回転させられること
はなく、位相が大きく変わることはない。
【0013】その後、タレット10が本体16に対して
接近させられ、タレット10が本体16に回転不能に固
定される。また、工具保持軸14が回転駆動装置20の
回転駆動軸22に連結される。駆動側連結部材30に設
けられた中間部材34の凸部44が、被駆動側連結部材
32の凹部50に挿入されることにより、駆動側連結部
材30と被駆動側連結部材32とが連結されるのであ
る。回転駆動軸22の回転が,中間部材34を介して工
具保持軸14に伝達され、これらが一体的に回転させら
れる。
【0014】以上のように、タレット10が間欠回転さ
せられる場合に、工具保持軸14の位相が、連結位置に
おいて回転駆動軸22と連結可能な位相に保たれるた
め、選択された工具保持軸14が連結位置に位置決めさ
れた場合において、回転駆動軸22と工具保持軸14と
を連結装置26により容易に連結することができる。ま
た、中間部材34は駆動側連結部材30に対して第1方
向に相対移動可能とされ、被駆動側連結部材32は中間
部材34に対して第2方向に相対移動可能とされるた
め、連結位置において、回転駆動軸22と工具保持軸1
4とが同心位置に精度よく位置決めされなくても、両軸
22,14を良好に連結することができ、回転を円滑に
伝達することが可能となる。また、凸部44や凹部50
等の寿命が短くなることを回避することができる。
【0015】なお、上記実施形態においては、タレット
10が本体16に接近させられると同時に、回転駆動装
置20の回転駆動軸22と工具保持軸14とが連結され
るようにされていたが、タレット10の接近とは別に、
すなわち、タレット10が本体16に回転不能に固定さ
れた後に、回転駆動軸22と工具保持軸14とをさらに
接近させて、これらを連結するようにしてもよい。ま
た、タレット10と本体16とを軸方向に移動不能に設
けることも可能であり、その場合には、回転駆動軸22
と工具保持軸14とが、互いに接近・離間可能に支持さ
れることになる。
【0016】さらに、連結装置26は、上記実施形態に
おける構造のものに限らず他の構造のものとすることが
できる。例えば、被駆動側連結部材32に形成された凹
部50の断面形状も四角形状でなく,底部を凸部44に
対応した形状とすることができる。この場合には、凸部
44との接触面積が大きくなり、回転が良好に伝達され
ることになる。また、凸部44の断面を円形としなくて
も、半円形状としたり、台形状としたり,長方形状とし
たりすることもできる。円形としてガイド部を設けるこ
とは不可欠ではない。さらに、中間部材34に凹部を設
け、被駆動側連結部材32に凸部を形成することも可能
である。また、スライダ42を中央位置に付勢するスプ
リング46は不可欠ではない。さらに、スライダ42と
中間部材収容溝38の内壁との隙間も、上記実施形態に
おける場合より小さくすることができる。
【0017】また、連結装置26が、従来と同様の噛合
部材を含むものであっても、工具保持軸回転防止装置を
設ければ、連結位置において、工具保持軸14と回転駆
動軸22とを係合可能な位相で位置決めすることが可能
となり、これらを確実に噛合わせることが可能となる。
その他、いちいち例示することはしないが、特許請求の
範囲を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々の
変形,改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるタレットボール盤の
主要部を示す図(一部断面図)である。
【図2】上記タレットボール盤のタレットの平面図であ
る。
【図3】上記タレットボール盤の連結装置における連結
状態を示す図である。
【図4】上記連結装置に含まれる駆動側連結部材の平面
図である。
【図5】上記タレットボール盤の工具保持軸位相規定部
材の一部を示す図である。
【符号の説明】
10 タレット 20 回転駆動装置 22 回転駆動軸 26 連結装置 30 駆動側連結部材 32 被駆動側連結部材 34 中間部材 52 部分円筒凹面 54 工具保持軸位相規定部材 56 外周面 58 切欠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工具保持軸を各工具保持軸の軸線
    のまわりに回転可能に保持した工具保持軸保持部材と、 回転駆動軸を備えた回転駆動装置と、 それら工具保持軸保持部材と回転駆動装置とを回転駆動
    軸の軸線と交差する方向に相対移動させることにより、
    回転駆動軸と複数の工具保持軸の各々とを選択的に同心
    位置に位置決めする工具保持軸選択装置と、 その工具保持軸選択装置により選択された工具保持軸と
    回転駆動軸とを回転伝達可能な状態に連結する連結装置
    とを含む切削加工装置において、 前記連結装置を、前記回転駆動軸に固定の駆動側連結部
    材と、前記複数の工具保持軸の各々に固定の被駆動側連
    結部材と、駆動側連結部材と回転駆動軸の軸線に直角な
    第1方向に相対移動可能かつ回転駆動軸の軸線のまわり
    に相対回転不能に係合するとともに、被駆動側連結部材
    と回転駆動軸の軸線に直角で前記第1方向と交差する第
    2方向に相対移動可能かつ回転駆動軸の軸線のまわりに
    相対回転不能に係合する中間部材とを含み、かつ、駆動
    側連結部材と被駆動側連結部材との一方と中間部材とは
    回転駆動軸の軸線に平行な方向に離脱不能に係合し、駆
    動側連結部材と被駆動側連結部材との他方と中間部材と
    は回転駆動軸の軸線に平行な方向に離脱可能に係合する
    ものとしたことを特徴とする切削加工装置。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動装置が、前記回転駆動軸を
    予め定められた停止位相で停止させる定位相停止手段を
    含み、かつ、当該切削加工装置が、常には前記複数の工
    具保持軸の各々を、前記駆動側連結部材と被駆動側連結
    部材との他方と中間部材との係合が可能な位相に保持
    し、前記工具保持軸選択装置により選択された工具保持
    軸の回転は許容する工具保持軸回転防止装置を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の切削加工装置。
JP33697997A 1997-12-08 1997-12-08 切削加工装置 Pending JPH11165202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33697997A JPH11165202A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 切削加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33697997A JPH11165202A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 切削加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11165202A true JPH11165202A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18304367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33697997A Pending JPH11165202A (ja) 1997-12-08 1997-12-08 切削加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11165202A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007401A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Alps Tool Co Ltd 回転工具のクラッチ装置
JP2017524548A (ja) * 2014-08-12 2017-08-31 パス シュタンツテクニック アクチエンゲゼルシャフトPASS Stanztechnik AG 複合工具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007401A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Alps Tool Co Ltd 回転工具のクラッチ装置
JP4537777B2 (ja) * 2004-06-29 2010-09-08 株式会社アルプスツール 回転工具のクラッチ装置
JP2017524548A (ja) * 2014-08-12 2017-08-31 パス シュタンツテクニック アクチエンゲゼルシャフトPASS Stanztechnik AG 複合工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5015823B2 (ja) 保持装置若しくは緊締装置における駆動軸とスピンドルとの間の連結装置
JP2620991B2 (ja) マニピュレータ
EP1916064B1 (en) Power tool with spindle lock
TW201700199A (zh) 工作機械的刀具台
JPS63162108A (ja) 工作機械におけるスピンドルの回転規制装置
US10372064B2 (en) Configuration for stopping movement of a status specifying element for a developing cartridge including gear and rotating portion
US5231889A (en) Wrist unit for industrial robot
WO2013031818A1 (ja) 工作機械および加工方法
JPH11165202A (ja) 切削加工装置
JPS6365465B2 (ja)
JP2010537834A (ja) 円筒状コンポーネントを機械加工する機械における高精度案内デバイス
US20230211458A1 (en) Surface processing device
JP2005249110A (ja) 回転出力装置
JPH0325855Y2 (ja)
JP2007327597A (ja) 要素間支持機構、この要素間支持機構を備えた自動工具交換装置、搬送装置およびアクチュエータ
JP5685472B2 (ja) 工作機械のアタッチメント
JPH064208B2 (ja) 回転動力伝達装置
JP4357038B2 (ja) 位置決め装置
JP6173804B2 (ja) 工具マガジン
JPH0354843Y2 (ja)
JP4679361B2 (ja) タレットにおける工具回転駆動装置
JPS5833043B2 (ja) タレツト装置
JP2023161805A (ja) クラッチ装置、及び工作機械
JP3929157B2 (ja) タレット刃物台装置
JP2562796Y2 (ja) 回転工具における工具駆動軸の位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071002

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02