JPH11164884A - 血液処理器具 - Google Patents

血液処理器具

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JPH11164884A
JPH11164884A JP9348736A JP34873697A JPH11164884A JP H11164884 A JPH11164884 A JP H11164884A JP 9348736 A JP9348736 A JP 9348736A JP 34873697 A JP34873697 A JP 34873697A JP H11164884 A JPH11164884 A JP H11164884A
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blood
container
tube
outlet
transfusion
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JP9348736A
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Noboru Ishida
登 石田
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】血液処理と処理済血液の輸血とを並行して行う
ことを可能とし、緊急輸血にも対応可能な血液処理器具
を提供すること。 【解決手段】血液処理器具1Aは、細胞除去フィルタ2
と、この細胞除去フィルタ2を通過した血液(処理済血
液)を貯留する容器3とを備えている。細胞除去フィル
タ2は、血液中の例えば白血球を選択的に濾別(捕
捉)、除去し得る濾材を内蔵するものである。容器3
は、可撓性バッグで構成され、上端部に血液流入口3
1、下端部に血液流出口32を有している。血液流入口
31は、チューブ10を介して細胞除去フィルタ2の流
出口23と接続されている。血液流出口32は、短チュ
ーブを被包部材35で被包してなるものであり、輸血ラ
インに接続される接続部を構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液中から例えば
白血球のような特定の血液成分を分離除去する血液処理
器具に関する。
【0002】
【従来の技術】白血球を選択的に除去し得る白血球除去
フィルタを用い、血液中から白血球を分離除去し、白血
球が除去された血液をバッグに回収する血液処理システ
ムが知られている(特公平6−59305号、特公平6
−59304号等参照)。
【0003】このシステムでは、採血血液を貯留する第
1のバッグと、白血球除去処理(以下単に「処理」また
は「血液処理」と言う)がなされた血液を貯留する第2
のバッグと、両バッグを接続するチューブ(血液流路)
と、該チューブの途中に設けられた白血球除去フィルタ
とからなる血液処理器具が用いられる。
【0004】しかしながら、このような従来の血液処理
器具では、次のような欠点がある。交通事故等の救急患
者に対し緊急輸血を行う場合でも、全血輸血に比べて白
血球除去処理を行った血液(以下「白除血」と言う)を
輸血することが好ましいが、前記従来の血液処理器具を
用いる場合には、第1のバッグ内の全ての採血血液を処
理し、その白除血を一旦第2のバッグ内に回収、貯留し
た後、第2のバッグの上下を逆転させ、第2のバッグに
輸血セットを接続し、第2のバッグ内の白除血を重力の
作用により流下させて患者へ輸血する。この場合、採血
血液は、白血球除去フィルタを通過する際の抵抗が大き
く、そのため濾過の操作にも時間を要してしまう。この
ため、患者の特定(血液型等の特定)を行ってからその
患者へ輸血するまでの間に長時間を要する。よって、緊
急に輸血を要する患者に対し十分に対応することができ
ない。
【0005】また、輸血速度を50〜100ml/min程度
に高めるべく、手や器具により採血血液が貯留された第
1のバッグを圧迫し、加圧することも行われるが、血液
の粘性のために抵抗が大きく、必要な濾過速度を確保す
ることは困難であり、また、その圧迫作業には、多大な
労力を要し、煩雑である。
【0006】さらに、濾過速度を高めるために加圧する
と、溶血等の血中細胞の損傷が生じるばかりでなく、白
血球除去フィルタの濾材が持っている本来の白血球除去
性能が低下したり(濾材で捕捉・除去されるべき白血球
が通過してしまう)、圧迫により濾材やその支持部材が
損傷し、その部位から未処理の血液が通過したりするこ
とがあり、結局、これらが原因で白血球除去率が低下す
るという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血液
処理と処理済血液の輸血とを並行して行うことを可能と
し、緊急輸血にも対応可能な血液処理器具を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0009】(1) 血液中の所定の細胞を選択的に除
去する濾材を内蔵する細胞除去フィルタと、血液流入口
および血液流出口を有し、前記細胞除去フィルタを通過
した血液を貯留する容器とを備えた血液処理器具であっ
て、前記血液流出口は、前記血液流入口を上方にして前
記容器を保持したとき、前記容器内に貯留された血液が
重力の作用で流出可能な位置に形成され、かつ、輸血ラ
インに接続される接続部を構成していることを特徴とす
る血液処理器具。
【0010】(2) 血液中の所定の細胞を選択的に除
去する濾材を設置し、該濾材により内部を第1の空間と
第2の空間とに仕切るとともに、前記第1の空間に連通
する血液流入口と、前記第2の空間に連通する血液流出
口とを形成してなる容器を備えた血液処理器具であっ
て、前記血液流出口は、前記血液流入口を上方にして前
記容器を保持したとき、前記第2の空間内に貯留された
血液が重力の作用で流出可能な位置に形成され、かつ、
輸血ラインに接続される接続部を構成していることを特
徴とする血液処理器具。
【0011】(3) 前記接続部は、封止部を有し、そ
の封止を解除することにより輸血ラインと連通するもの
である上記(1)または(2)に記載の血液処理器具。
【0012】(4) 前記接続部は、針管を備えた輸血
ラインの前記針管を穿刺可能な封止部を有するものであ
る上記(1)または(2)に記載の血液処理器具。
【0013】(5) 前記接続部は、チューブ接続装置
により輸血ラインのチューブと無菌的に接続可能なチュ
ーブである上記(1)または(2)に記載の血液処理器
具。
【0014】(6) 前記血液流出口に連通する輸血ラ
インを有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載
の血液処理器具。
【0015】(7) 処理すべき血液を供給する血液供
給ラインを有する上記(1)ないし(6)のいずれかに
記載の血液処理器具。
【0016】(8) 前記血液供給ラインは、先端に採
血針を有する採血チューブを有するものである上記
(7)に記載の血液処理器具。
【0017】(9) 前記血液供給ラインは、採血血液
を貯留する採血容器と、該採血容器に連通し、先端に採
血針を有する採血チューブとを有するものである上記
(7)に記載の血液処理器具。
【0018】(10) 前記採血容器内に、抗凝固剤が入
れられている上記(9)に記載の血液処理器具。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血液処理器具を添
付図面に示す好適な実施例に基づき詳細に説明する。
【0020】図1〜図8は、それぞれ、本発明の血液処
理器具の実施例を示す外観図である。以下、これらの図
に基づき、血液処理器具1A〜1Hの構成について順次
説明する。なお、図1〜図8は、血液処理器具の使用時
の状態(上下位置関係)にほぼ対応しており、これらの
図中の上方側を「上端」、下方側を「下端」として説明
する。
【0021】図1に示す血液処理器具1Aは、細胞除去
フィルタ2と、この細胞除去フィルタ2を通過した血液
(処理済血液)を貯留する容器3とを備えている。
【0022】細胞除去フィルタ2は、血液中の特定の1
種または2種以上の細胞を選択的に濾別(捕捉)、除去
し得る濾材24を内蔵するものであり、本実施例では、
白血球または白血球と血小板を除去する白血球除去フィ
ルタとされる。
【0023】図9は、図1中のA−A線断面図であり、
細胞除去フィルタ(白血球除去フィルタ)2の内部構造
が示されている。この細胞除去フィルタ2は、血液の流
入口22および流出口23が形成された扁平形状のケー
シング21と、該ケーシング21の内部空間を前記流入
口22側と流出口23側とに隔離するように配置された
濾材(フィルタ部材)24とで構成されている。
【0024】流入口22にはチューブ10が、流出口2
3にはチューブ11がそれぞれ液密に接続されている。
チューブ10、11は、それぞれ、例えばポリ塩化ビニ
ルのような軟質樹脂で構成され、可撓性を有している。
【0025】本実施例における濾材24は、血液中の白
血球は捕捉するが、他の血液成分、すなわち血漿、赤血
球、血小板等は実質的に通過する機能を有するものであ
る。この濾材24の構成材料としては、繊維状物質、多
孔性物質、粒子状物質等が挙げられ、その素材は親水性
材料であることが好ましい。疎水性であると、血液の浸
み込みが円滑に進まないからである。
【0026】図示の構成では、濾材24として、多孔性
の膜を複数枚積層したものを用いている。この多孔性膜
としては、ポリウレタン製の多孔質体、ポリビニルアル
コール製の多孔質体、ポリプロピレン製の多孔質体等が
挙げられる。ポリプロピレン製のものの場合、界面活性
剤コート等の親水化処理を行う。
【0027】多孔性膜の平均孔径は、好ましくは3〜5
0μm 程度、より好ましくは5〜30μm とされる。
【0028】このような濾材24は、400mlの血液を
処理したとき、処理済の血液中の白血球数が1×108
個未満となるような性能、特に1×107 個以下となる
ような性能を有するものであるのが好ましい。これによ
り、容器3に回収された処理済血液中の白血球除去率が
高くなり、輸血する血液(血液製剤)としての有効性、
安全性が向上する。
【0029】本発明における白血球除去フィルタでは、
白血球の捕捉効率(除去率)を向上するために、濾材2
4を構成する多孔性膜の表面に白血球捕捉性の高分子材
料でコーティングする等の表面処理を行うこともでき
る。
【0030】このような表面処理を行う場合のコート剤
としては、例えば、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートとヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの
共重合体のように、塩基性含窒素官能基を有する高分子
材料が好適に使用される。
【0031】なお、ポリウレタン製の多孔質体を濾材2
4として使用し、血小板は除去せず通過させることを意
図する場合は、このような表面処理は、血小板の付着性
を高めることとなるため行なう必要はない。
【0032】容器3は、細胞除去フィルタ2の下流側に
位置し、例えばポリ塩化ビニル製の軟質シート材を融着
して袋状に成形してなる可撓性バッグ(血液バッグ)で
構成されている。容器3内には、細胞除去フィルタ2を
通過した血液(白除血のような処理済血液)を貯留する
空間が形成され、その容量は、例えば100〜600ml
程度とされる。
【0033】この容器3は、上端部に血液流入口31、
下端部に血液流出口32を有している。これにより、図
1に示す姿勢のように、血液流入口32を上方にして容
器3を保持したとき、容器3内の処理済血液が重力の作
用で血液流出口32から流出可能となる。
【0034】血液流入口31は、チューブ10を介して
前記細胞除去フィルタ2の流出口23と接続されてい
る。
【0035】また、血液流出口32は、図10に示すよ
うに、短チューブ33で構成され、該短チューブ33の
下端部は、封止部34により封止されている。さらに、
この血液流出口32は、ピールタブ36を備えた軟質樹
脂製の被包部材35により被包されている。
【0036】容器3内の処理済血液の輸血を行う際に
は、図10に示すように、ピールタブ36を引きはがし
て被包部材35を破断、開封し、血液流出口32である
短チューブ33の下端部を露出させ、図示しない輸血セ
ット(輸血ライン)の針管(瓶針、穿刺針等)を封止部
34に刺通して、血液流出口32からの処理済血液の流
出を可能とする。この意味で、血液流出口32は、輸血
ラインに接続される接続部を構成している。
【0037】なお、図示の構成では、血液流出口32
は、容器3の下端のほぼ中央部に形成されているが、血
液流出口32の形成位置は、これに限らず、例えば容器
3の下端の右または左側部等、血液流入口31を上方に
して容器3を保持したとき、容器3内に貯留された血液
が重力の作用で流出可能であれば、いかなる位置でもよ
い。また、1つの容器3に対し、複数の血液流出口32
が形成されていてもよい。
【0038】このような血液処理器具1Aでは、例えば
血液処理器具1Aを図1に示す上下方向で支持(懸吊)
した状態で、重力の作用等によりチューブ10を介して
血液(全血)を供給すると、その血液は、流入口22か
ら細胞除去フィルタ2内に導入され、濾材24を通過
し、その際に、血液中の白血球(または白血球と血小
板)が濾材24に濾別(捕捉)、除去され、この白除血
が流出口23から流出し、チューブ11を通り、血液流
入口31より容器3内に導入され、貯留される。
【0039】前述したようにして、血液流出口32に輸
血セットの針管(瓶針、穿刺針等)を封止部34に刺通
して接続することにより、血液流入口31から白除血が
流出し、輸血が可能となる。この輸血は、血液処理(白
血球の除去)が終了した後に行うこともできるが、血液
処理と並行して行うこと(血液処理の終了を待たずして
行うこと)もできる。従って、輸血患者の特定(血液型
等の特定)からその患者へ輸血するまでの間の時間を短
縮することができる。
【0040】図2は、血液処理器具の他の実施例を示
す。図2に示す血液処理器具1Bは、さらに、処理すべ
き血液を供給する血液供給ラインを有するものであり、
その他は前記血液処理器具1Aと同様である。以下、相
違点について説明する。
【0041】血液処理器具1Bは、前記と同様の細胞除
去フィルタ2と容器3とを備えており、さらに、細胞除
去フィルタ2の上流側に、血液供給ライン(採血ライ
ン)4が接続されている。
【0042】血液供給ライン4は、主に、採血血液を貯
留する採血容器(採血バッグ)41と、採血容器41に
連通するよう接続された採血チューブ42と、採血チュ
ーブ42の先端に装着された採血針(穿刺針)43と、
採血針43を被包するキャップ44とで構成されてい
る。また、細胞除去フィルタ2の流入口22に一端が接
続されたチューブ10の他端は、後述する破断して流路
を開閉し得る破断連通部材と同様の構成の破断連通部材
46を介して採血容器41に接続されている。
【0043】採血容器41は、容器3と同様に、軟質シ
ート材を融着して袋状に成形してなるバッグ(採血バッ
グ)で構成されている。この容器41には、前記血液流
出口32と同様の構造の排出口45が形成されている。
【0044】採血容器41内には、例えばACD液、C
PD液、CPDA−1液、ヘパリンナトリウム液のよう
な抗凝固剤液が予め収納されているのが好ましい。この
場合、収納される抗凝固剤液の量は、採血量に対応して
おり、例えば、採血量200mlに対し、抗凝固剤液28
mlとされる。
【0045】採血チューブ42は、例えばポリ塩化ビニ
ルのような軟質樹脂で構成され、可撓性を有している。
【0046】この血液処理器具1Bでは、採血針43を
供血者(ドナー)の血管に穿刺し、採血針43および採
血チューブ42を介して採血血液を所定量採血容器41
内に導入する。採血容器41内に導入された血液は、採
血量に対応した適量の抗凝固剤液と混合される。この抗
凝固剤添加血液は、破断連通部材46を破断して流路開
通後、例えば重力の採用により採血容器41から排出さ
れ、チューブ10を経て細胞除去フィルタ2を通過し、
処理される。細胞除去フィルタ2を通過する際に、血液
中に抗凝固剤液が混合されていると、血液の凝固による
血栓の発生が抑制され、濾材24の濾過能(濾過速度)
の低下を防止することができる。細胞除去フィルタ2で
処理された血液(白除血)は、チューブ11を経て容器
3内に導入され、貯留される。前記と同様にして輸血セ
ットを装着し、輸血を行うことができる。
【0047】なお、図2と異なり、一端に採血針43を
有する採血チューブ42(血液供給ライン)の他端が、
細胞除去フィルタ2の流入口22に直接接続された構成
(図6に示す血液供給ライン4)であってもよい。
【0048】図3は、血液処理器具の他の実施例を示す
図、図11は、図3中のB−B線断面図である。これら
の図に示す血液処理器具1Cは、処理済の血液を貯留す
る容器が、濾材を内蔵し、濾過機能(血液処理機能)を
も兼ね備えているものである。以下、前記血液処理器具
1Aとの相違点を中心に説明する。
【0049】血液処理器具1Cは、前記容器3と同様の
可撓性バッグよりなる容器5を備えており、この容器5
内には、前記濾材24と同様の濾材6(図3中では斜線
を引いて示す)が設置されている。図11に示すよう
に、この濾材6は、袋状をなし、その上端部が容器5の
上端シール部55に挟持、融着されて固定されている。
この濾材6により、容器5の内部は、第1の空間53と
第2の空間54とに仕切られている。
【0050】また、容器5は、その上端部に血液流入口
51を有し、その下端部に血液流出口52を有してい
る。血液流入口51は、第1の空間53に連通し、血液
流出口52は、第2の空間54に連通している。
【0051】血液流入口51には、前記チューブ10が
接続されている。また、血液流出口52の構造、作用
は、前記血液流出口32の構造(図10に示す)、作用
と同様である。
【0052】図11中の矢印で示すように、チューブ1
0を経て血液流入口51から第1の空間53内へ流入し
た血液は、濾材6を通過し、その際に、血液中の白血球
(または白血球と血小板)が濾材6に濾別(捕捉)、除
去され、白除血が第2の空間54へ流出し、貯留され
る。前記と同様に、血液流出口52に輸血セットを接続
することにより、血液流入口51から白除血が流出し、
輸血が可能となる。この輸血は、血液処理と並行して行
うこともできるので、輸血患者の特定(血液型等の特
定)からその患者へ輸血するまでの間の時間を短縮する
ことができる。
【0053】このような血液処理器具1Cでは、容器5
が濾過機能(血液処理機能)をも兼ね備えているため、
換言すれば、細胞除去フィルタと容器5とが一体化され
ているため、血液処理器具1Cの小型化が可能であり、
取り扱いや保管、運搬に有利である。
【0054】図4は、血液処理器具の他の実施例を示す
図、図12は、図4中のC−C線断面図である。これら
の図に示す血液処理器具1Dは、処理済の血液を貯留す
る容器が、濾材を内蔵し、濾過機能(血液処理機能)を
も兼ね備えているものである。以下、前記血液処理器具
1A、1Cとの相違点を中心に説明する。
【0055】血液処理器具1Dは、前記容器3と同様の
可撓性バッグよりなる容器5を備えており、この容器5
内には、前記濾材24と同様の濾材6(図4中では斜線
を引いて示す)が設置されている。この濾材6は、袋状
をなし、その上端部および両側部がそれぞれ容器5の上
端シール部55および側部シール部56に挟持、融着さ
れて固定されている。この濾材6により、容器5の内部
は、第1の空間53と第2の空間54とに仕切られてい
る。
【0056】また、濾材6の下部には、隔壁7が設置さ
れている。隔壁7は、容器5の内側から容器5に対し融
着または接着されて固定されている。
【0057】隔壁7のほぼ中央部には、血液通過口71
が形成されている。この血液通過口71は、図12に示
すように、破断して流路を開閉し得る破断連通部材(例
えば、テルモ社製の商品名:クリックチップを備える構
造)で構成されている。
【0058】すなわち、血液通過口71は、隔壁7に一
体的に形成され、下方(濾材6と反対側)へ向かって突
出する筒体72と、筒体72の外周に液密に嵌入された
短チューブ75とで構成されている。短チューブ75
は、例えば軟質ポリ塩化ビニルのような可撓性を有する
樹脂により構成されている。
【0059】筒体72の内腔(血液流路を構成する)7
21は、隔壁7を貫通し、筒体72の下端部は、中実柱
状または板状をなす閉塞部材73により閉塞されてい
る。
【0060】筒体72の下端外周には、薄肉で脆弱な破
断部(溝部)74が形成されている。手指等により容器
5の外部から容器5のシート材および短チューブ75ご
と閉塞部材73を折り曲げて破断部74を破断し、閉塞
部材73を筒体72から分離することにより、血液通過
口71の流路が開通する。
【0061】隔壁7および筒体72の構成材料として
は、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、
ポリエステル等の硬質材料が挙げられる。
【0062】また、閉塞部材73の図中下方は、くさび
形状をなし、その下端部731は、幅方向の寸法が筒体
72の外径より小さく、短チューブ75の先端部の最小
内径より大きい寸法とされ、閉塞部材73の破断分離後
に閉塞部材73が筒体72を閉塞しないような構成とす
るのが好ましい。さらに、図示のごとく、閉塞部材73
の下端部731には、血液の流通を促進する溝732を
設けてもよい。
【0063】また、閉塞部材73の最大外径を短チュー
ブ75の最小内径より大きい寸法とし、破断分離後の閉
塞部材73が短チューブ75内を通過して容器5の下部
(第2の空間54)に落下するような構成とすることも
できる。
【0064】また、容器5は、前記血液処理器具1Cと
同様の血液流入口51および血液流出口52を有してい
る。それらの構造、作用も、前記と同様である。
【0065】この血液処理器具1Dでは、チューブ10
を経て血液流入口51から第1の空間53内へ流入した
血液は、濾材6を通過し、その際に、血液中の白血球
(または白血球と血小板)が濾材6に濾別(捕捉)、除
去され、白除血となる。ここで、前述したような操作に
より血液通過口71の流路を開通させると、隔壁7より
上側に貯留された白除血が血液通過口71を通って隔壁
7より下側の第2の空間54へ流出し、貯留される。前
記と同様に、血液流出口52に輸血セットを接続するこ
とにより、血液流入口51から白除血が流出し、輸血が
可能となる。この輸血は、血液処理と並行して行うこと
もできるので、輸血患者の特定(血液型等の特定)から
その患者へ輸血するまでの間の時間を短縮することがで
きる。
【0066】このような血液処理器具1Dでは、前記血
液処理器具1Cと同様の利点を有する他、血液通過口7
1を必要時に開通させることにより、血液の流入速度、
流下タイミングおよび濾材内圧力を制御することができ
る。
【0067】図5は、血液処理器具の他の実施例を示
す。図5に示す血液処理器具1Eは、さらに、処理すべ
き血液を供給する血液供給ラインを有するものであり、
その他は前記血液処理器具1Cとほぼ同様である。以
下、相違点について説明する。
【0068】血液処理器具1Eは、内部に袋状の濾材6
が設置された前記と同様の容器5を有している。この場
合、容器5は、濾材6がその上端部および両側部におい
てそれぞれ容器5の上端シール部55および側部シール
部56に挟持、融着されて固定されている以外は、前記
血液処理器具1Cと同様である。
【0069】また、容器5の上流側には、前記血液処理
器具1Bと同様の血液供給ライン4が接続されている。
容器5の血液流入口51と採血容器41の下端部の破断
連通部材46とは、チューブ10により接続されてい
る。
【0070】図6は、血液処理器具の他の実施例を示
す。図6に示す血液処理器具1Fは、さらに、処理すべ
き血液を供給する血液供給ラインを有するものであり、
その他は前記血液処理器具1Dと同様である。以下、相
違点について説明する。
【0071】血液処理器具1Fは、内部に袋状の濾材6
と血液通過口71付の隔壁7とを有する前記と同様の容
器5を有している。容器5は、前記採血容器41と同様
の機能をも兼ね備えるため、その第2の空間54の容積
は、血液処理器具1Dに比べ、大きく設定されている。
具体的には、第2の空間54の容積は、例えば100〜
600ml程度とされる。
【0072】容器5の血液流入口51には、血液供給ラ
イン(採血ライン)4が接続されている。この血液供給
ライン4は、一端が血液流入口51に接続された採血チ
ューブ42と、この採血チューブ42の他端に設置され
た採血針43とで構成されている。採血針43には、安
全のため、キャップ44が被せられる。
【0073】この血液処理器具1Fでは、採血針43を
供血者(ドナー)の血管に穿刺し、採血針43および採
血チューブ42を介して採血を行う。採血血液は、血液
流入口51から第1の空間53内へ流入し、濾材6を通
過し、その際に、血液中の白血球(または白血球と血小
板)が濾材6に濾別(捕捉)、除去され、白除血とな
る。ここで、前述したような操作により血液通過口71
の流路を開通させると、隔壁7より上側に貯留された白
除血が血液通過口71を通って隔壁7より下側の第2の
空間54へ流出し、貯留される。前記と同様に、血液流
出口52に輸血セットを接続することにより、血液流入
口51から白除血が流出し、輸血が可能となる。この輸
血は、採血操作と平行して、特に血液処理と並行して行
うこともできるので、輸血患者の特定(血液型等の特
定)からその患者へ輸血するまでの間の時間を短縮する
ことができる。
【0074】図7は、血液処理器具の他の実施例を示
す。図7に示す血液処理器具1Gは、さらに、輸血ライ
ン(輸血セット)8を有するものであり、その他は前記
血液処理器具1Cとほぼ同様である。以下、相違点につ
いて説明する。
【0075】血液処理器具1Gは、内部に袋状の濾材6
が設置された前記と同様の容器5を有している。この場
合、容器5は、濾材6がその上端部および両側部におい
てそれぞれ容器5の上端シール部55および側部シール
部56に挟持、融着されて固定されている。
【0076】また、容器5の下端部には、輸液ライン8
のチューブ81の上端が第2の空間54に連通するよう
接続されている。このチューブ81の上端付近が血液流
出口(接続部)57を構成している。
【0077】輸液ライン8は、チューブ81と、点滴筒
(ドリップチャンバー)82と、チューブ83と、穿刺
針84とを下流方向へ向かってこの順に接続してなるも
のである。穿刺針84には、安全のため、キャップ85
が被せられる。また、チューブ83の途中には、ローラ
クレンメ86が装着され、輸血速度の調整を可能として
いる。
【0078】チューブ81、82は、それぞれ、例えば
ポリ塩化ビニルのような軟質樹脂で構成され、可撓性を
有している。
【0079】この血液処理器具1Gでは、チューブ10
を経て血液流入口51から第1の空間53内へ流入した
血液は、濾材6を通過する際に、血液中の白血球(また
は白血球と血小板)が濾別(捕捉)、除去され、白除血
が第2の空間54へ流出し、貯留される。また、第2の
空間54内の白除血は、血液流出口57から流出し、輸
血セット8のチューブ81、点滴筒82およびチューブ
83を順次流下し、患者の血管に穿刺されている穿刺針
84を介して、患者へ輸血される。このように、輸血
は、血液処理と並行して行われるので、輸血患者の特定
(血液型等の特定)からその患者へ輸血するまでの間の
時間を短縮することができる。
【0080】図8は、血液処理器具の他の実施例を示
す。図8に示す血液処理器具1Hは、前記血液処理器具
1Gにおいて、チューブ接続装置(図示せず)により輸
血ライン8のチューブと無菌的に接続して使用するもの
である。
【0081】容器5の下端部には、チューブ81aが接
続され、その下端は、例えば融着により封止されてい
る。一方、点滴筒82の上端には、チューブ81bが接
続され、その上端は、例えば融着により封止されてい
る。後述するようなチューブ接続装置によりチューブ8
1aとチューブ81bとを接続すると、これらは前記チ
ューブ81と同様の機能を有するチューブとなる。
【0082】この血液処理器具1Hでは、輸血ライン8
のチューブ81bと無菌的に接続可能なチューブ81a
が、接続部、すなわち血液流出口58を構成している。
【0083】チューブ81aおよび81bの接続は、輸
血に先立ち行われ、その他の操作(使用方法)や作用
は、前記血液処理器具1Gで述べたのと同様である。輸
血は、血液処理と並行して行うこともできので、輸血患
者の特定(血液型等の特定)からその患者へ輸血するま
での間の時間を短縮することができる。
【0084】チューブ接続装置およびそれによるチュー
ブの接続方法としては、例えば特公昭61−30582
号公報、特公平3−11234号公報、特開平4−30
8731号公報、実開平6−26877号公報等に記載
されたものを適用することができる。すなわち、チュー
ブ接続装置は、接続する両チューブ81a、81bを並
べて保持し得る一対の保持部材と、両保持部材の間に好
ましくは交換可能に設置された加熱板とを有し、前記両
保持部材に保持された両チューブ81a、81bを前記
加熱板により溶融切断しつつ、前記両保持部材同士を相
対的に移動(チューブ81a、81bと直交する方向に
移動)して、両チューブ81a、81bの切り口同士を
接合するものである。
【0085】このような構成の血液処理器具1Hでは、
輸血する血液中への細菌の混入が高いレベルで防止され
る。また、血液処理器具1Hの製造に際し、容器5と輸
血ライン8とを、別々に滅菌することができ、よって、
コストの低減が図れ、有用性が高い。また、包装、運
搬、保管等に際しても、別々に取り扱うことができ、便
利である。
【0086】さらに、血液処理器具1Hでは、例えば血
液処理中や輸血中に、それらを一旦中断して、容器5を
別の輸血ライン等と繋ぎ替えることや、輸血ライン8を
別の容器等と繋ぎ替えることもできる。
【0087】なお、血液処理器具1G、1Hにおいて、
容器5の上流側に、例えば図5または図6に示すような
構成の血液供給ライン4が接続されているものでもよ
い。
【0088】以上、本発明の血液処理器具を添付図面に
示す各実施例に基づいて説明したが、本発明は、これら
に限定されるものではない。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、血
液処理と処理済血液の輸血とを並行して行うことがで
き、よって、輸血患者の特定からその患者へ輸血するま
での時間を短縮することができる。このため、緊急輸
血、急速輸血にも対応することができる。
【0090】特に、血液供給ライン(採血ライン)や輸
血ラインを有する場合には、供血者からの採血と血液処
理とを並行して行うこと、血液処理と輸血とを並行して
行うこと、あるいは、採血と血液処理と輸血とを並行し
て行うこともでき、さらなる迅速化が図れる。
【0091】また、血液処理器具を吊り下げ、落差(重
力の作用)により血液処理および輸血を迅速に行うこと
ができ、血液バッグの上下反転操作等も不要であること
等から、操作性にも優れる。この場合、血液処理は、例
えば血液センター、病院への輸送中(輸送車内)、病院
内において患者のベットサイドへの輸送中、患者のベッ
トサイド等、いかなる場所で行うこともできる。
【0092】また、濾過能力の低下を防止することがで
き、白血球等の血中細胞の除去率も高い。
【0093】接続部としてチューブの無菌接続を行う場
合、血液処理器具全体に対し、その嵩を小さくした状態
で、製造、輸送、保管等を行うことができ、操作性の向
上やコストの低減が図れる。そして、無菌性の確保等に
より安全性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図2】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図3】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図4】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図5】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図6】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図7】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図8】本発明の血液処理器具の実施例を示す外観図で
ある。
【図9】図1中のA−A線断面図である。
【図10】血液流出口の構成例を示す正面図である。
【図11】図3中のB−B線断面図である。
【図12】図4中のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1A〜1H 血液処理器具 2 細胞除去フィルタ 21 ケーシング 22 流入口 23 流出口 24 濾材 3 容器 31 血液流入口 32 血液流出口 33 短チューブ 34 封止部 35 被包部材 36 ピールタブ 4 血液供給ライン 41 採血容器 42 採血チューブ 43 採血針 44 キャップ 45 排出口 46 破断連通部材 5 容器 51 血液流入口 52 血液流出口 53 第1の空間 54 第2の空間 55 上端シール部 56 側部シール部 57 血液流出口 58 血液流出口 6 濾材 7 隔壁 71 血液通過口 72 筒体 721 内腔 73 閉塞部材 731 下端部 732 溝 74 破断部 75 短チューブ 8 輸血ライン 81 チューブ 81a、81b チューブ 82 点滴筒 83 チューブ 84 穿刺針 85 キャップ 86 ローラクレンメ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液中の所定の細胞を選択的に除去する
    濾材を内蔵する細胞除去フィルタと、血液流入口および
    血液流出口を有し、前記細胞除去フィルタを通過した血
    液を貯留する容器とを備えた血液処理器具であって、 前記血液流出口は、前記血液流入口を上方にして前記容
    器を保持したとき、前記容器内に貯留された血液が重力
    の作用で流出可能な位置に形成され、かつ、輸血ライン
    に接続される接続部を構成していることを特徴とする血
    液処理器具。
  2. 【請求項2】 血液中の所定の細胞を選択的に除去する
    濾材を設置し、該濾材により内部を第1の空間と第2の
    空間とに仕切るとともに、前記第1の空間に連通する血
    液流入口と、前記第2の空間に連通する血液流出口とを
    形成してなる容器を備えた血液処理器具であって、 前記血液流出口は、前記血液流入口を上方にして前記容
    器を保持したとき、前記第2の空間内に貯留された血液
    が重力の作用で流出可能な位置に形成され、かつ、輸血
    ラインに接続される接続部を構成していることを特徴と
    する血液処理器具。
  3. 【請求項3】 前記接続部は、封止部を有し、その封止
    を解除することにより輸血ラインと連通するものである
    請求項1または2に記載の血液処理器具。
  4. 【請求項4】 前記接続部は、針管を備えた輸血ライン
    の前記針管を穿刺可能な封止部を有するものである請求
    項1または2に記載の血液処理器具。
  5. 【請求項5】 前記接続部は、チューブ接続装置により
    輸血ラインのチューブと無菌的に接続可能なチューブで
    ある請求項1または2に記載の血液処理器具。
  6. 【請求項6】 前記血液流出口に連通する輸血ラインを
    有する請求項1ないし5のいずれかに記載の血液処理器
    具。
  7. 【請求項7】 処理すべき血液を供給する血液供給ライ
    ンを有する請求項1ないし6のいずれかに記載の血液処
    理器具。
  8. 【請求項8】 前記血液供給ラインは、先端に採血針を
    有する採血チューブを有するものである請求項7に記載
    の血液処理器具。
  9. 【請求項9】 前記血液供給ラインは、採血血液を貯留
    する採血容器と、該採血容器に連通し、先端に採血針を
    有する採血チューブとを有するものである請求項7に記
    載の血液処理器具。
  10. 【請求項10】 前記採血容器内に、抗凝固剤が入れら
    れている請求項9に記載の血液処理器具。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018166419A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 公立大学法人秋田県立大学 細胞膜穿孔用容器およびこれを用いた細胞膜穿孔方法
WO2019065823A1 (ja) * 2017-09-28 2019-04-04 テルモ株式会社 輸血キット、輸血システム、緊急輸血用輸血キット及び輸血キットの使用方法

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