JPH11164730A - 棒状化粧料容器 - Google Patents

棒状化粧料容器

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JPH11164730A
JPH11164730A JP35617897A JP35617897A JPH11164730A JP H11164730 A JPH11164730 A JP H11164730A JP 35617897 A JP35617897 A JP 35617897A JP 35617897 A JP35617897 A JP 35617897A JP H11164730 A JPH11164730 A JP H11164730A
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stick
lipstick
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冨夫 桜井
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Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワンタッチ式の棒状化粧料容器において、容
器から繰り出された棒状化粧料を、上方から加えられる
力に対抗して任意の位置で停止可能にする。 【解決手段】 口紅容器10は、操作部64を上方にス
ライドさせると、本体部20内に収納されたスリーブ4
0と、スリーブ40内に収納され口紅Kを保持する保持
部材50が、本体部20内で上昇し、口紅Kは本体部2
0およびスリーブ40の上端の開口部から繰り出され
る。操作部64をスライドさせる力が加えられないとき
は、操作部64を備える操作部材62が有する弾性によ
って、操作部64を押し戻そうとする方向に力が生じ、
操作部材62が有する係合突起67と、本体部20に取
り付けられた係合板82の凹凸面84とが係合し、繰り
出された口紅Kは任意の位置で係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口紅などの棒状化
粧料の繰り出しと収納とを行なうための棒状化粧料容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の棒状化粧料容器とし
ては、例えば、実開昭56−60507や実開昭58−
86018、実開昭58−88913号公報などに記載
のものが知られている。これらの棒状化粧料容器は、本
体部の側面に操作部を有し、この操作部を本体部の長手
方向にスライド操作すると、この操作部の動きに従っ
て、本体部内部に収納された棒状化粧料が本体部内部で
昇降する。さらに、これらの棒状化粧料容器では、上記
した操作部と、本体部上部の開口部に設けられた蓋体と
が接続されており、この操作部のスライドする動作によ
って、上記開口部を蓋体が開閉するようになっている。
したがって、片手で棒状化粧料容器を保持して上記操作
部をスライド操作することによって、棒状化粧料の本体
部内での昇降動作と蓋体の開閉動作とを同時に行なうこ
とができ、ワンタッチで棒状化粧料の繰り出しおよび収
納を行なうことができるという、使用感に優れた棒状化
粧料容器を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構成の各棒状化粧料容器では、棒状化粧料を繰り出し
て塗布するという目的のために棒状化粧料容器に要求さ
れる性能を達成するために、操作部のスライド動作を棒
状化粧料に伝える機構が複雑化してしまうという問題が
あった。すなわち、棒状化粧料、例えば口紅などは、そ
の使用の際に、所定量を容器から繰り出して、唇などの
使用部位に押し当てて塗布を行なう。したがって、容器
から繰り出される棒状化粧料は、繰り出された任意の位
置において、上方から垂直に力が加えられた場合にも停
止状態を保つことが要求される。操作部のスライド動作
を棒状化粧料に伝える機構において、このように、棒状
化粧料を、上方から加えられる力に対抗して任意の位置
で停止可能とするには、従来は棒状化粧料容器内の構造
の複雑化を伴っていた。
【0004】上記した従来知られる棒状化粧料容器の
内、実開昭56−60507や実開昭58−88913
号公報で示された構成では、棒状化粧料を保持する保持
部材に対して操作部のスライド動作を伝える機構におい
て、上方から加えられる力に対抗して任意の位置で棒状
化粧料を停止させる構造を実現するために、上記操作部
と上記保持部材とを、ベルト状の弾性部材の両端部にそ
れぞれ接続することで両者を連結し、このベルト状の弾
性部材の中程を棒状化粧料容器の底部で湾曲させて、1
80度向きを変える状態で、上記ベルト状の弾性部材を
棒状化粧料容器中に配設するという構成を採っている。
このような構成とすれば、上記湾曲部に生じる抵抗(摩
擦力)によって、棒状化粧料を保持する保持部材を、本
体部中の任意の位置で、上方から加えられる力に対抗し
て停止させることが可能となる。しかし、このような構
成では、ベルト状の部材として充分な強度と可撓性とを
備える部材を選択し、このベルト状の部材との間で所定
の摩擦力を生じる形状のベルト摺動溝を設計して本体部
内に設ける必要があり、棒状化粧料容器内の構造が複雑
化していた。
【0005】実開昭58−86018号公報で示された
構成では、本体部に沿ってスライドする力が加えられる
操作部と、棒状化粧料を保持する保持部とが、直接接続
されており、操作部と保持部とは略一体となってスライ
ドするため、上記したような構造の複雑化はない。しか
しながら、このような構成では、保持部材を任意の位置
で上方から加えられる力に対抗して停止させる構造を有
していないため、棒状化粧料の塗布時には棒状化粧料が
容器内に押し戻されてしまい、操作部を所定の位置で保
持するための力を加える必要があり、化粧料として使い
勝手の悪いものとなってしまう。保持部材が、上方から
加えられる力に対抗して任意の位置で停止可能とするた
めに、棒状化粧料を含む内部構造の外周部に、本体部の
内壁を常時押圧する構造を設け、これによってスライド
する上記内部構造と本体部内壁との間に所定の摩擦力を
生じさせる構成も考えられるが、このような構成とする
と、棒状化粧料を繰り出す操作を行なう際にもこの摩擦
力の影響を受けてしまい、操作勝手の低下を招くという
問題を生じる。
【0006】上述したように、操作部をスライド操作す
るワンタッチタイプの化粧料容器の他に、棒状化粧料容
器としては、棒状化粧料を収納する収納筒に対して、棒
状化粧料を保持する保持部材とカム機構によって係合す
る回転筒を回転させて、棒状化粧料を繰り出すタイプの
容器がよく知られている。このような棒状化粧料容器で
は、上記カム機構を構成する螺旋溝の形状などにより、
繰り出した棒状化粧料を任意の位置で保持することが可
能となっている。しかしながら、このようなタイプの棒
状化粧料容器では、上記収納筒に対して上記回転筒を回
転させる動作を要するため、ワンタッチで棒状化粧料を
繰り出すことができず操作性が不十分であり、また、本
体部に対して棒状化粧料が回転しながら繰り出されるた
め、繰り出された棒状化粧料が非所望の向きとなるおそ
れがある。さらに、操作性を向上させるために、棒状化
粧料の繰り出し動作と蓋体の開閉動作とを連動させよう
とすると、上記した螺旋溝を有するカム機構に蓋体を開
閉するための機構を組み込む必要があり、構造が複雑化
してしまうという問題を生じる。
【0007】本発明は、こうした問題を解決し、ワンタ
ッチ式の棒状化粧料容器において、構造を複雑化するこ
となく、容器から繰り出された棒状化粧料を、任意の位
置で上方から加えられる力に対抗して停止可能とするこ
とを目的としてなされ、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の棒状化粧料容器は、棒状化粧料を昇降自在に収納
する棒状化粧容器であって、前記棒状化粧料を保持する
保持部材と、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材を
収納すると共に、一端が開口部として開口され、他端が
閉じた筒状の収納孔を内部に形成し、該収納孔を形成す
る壁面の一部に線状を成す長穴を有する本体部と、前記
本体部の外面上に、前記長穴に沿ってスライド自在に取
り付けられた操作部と、前記操作部と前記保持部材とを
前記長穴を介して連結し、前記操作部のスライドする動
きに応じて前記保持部材を前記本体部内で移動させる連
結部材と、前記操作部に外力が加わっていない場合には
所定の抵抗を生じて、前記本体部内での前記保持部材の
移動を妨げ、前記操作部に外力が加わった場合には前記
抵抗を緩和あるいは解除して、前記本体部における前記
収納孔内での前記保持部材の移動を可能とする抵抗発生
部材とを備えることを要旨とする。
【0009】以上のように構成された本発明の棒状化粧
料容器は、本体部における収納孔を形成する壁面の一部
に線状を成して形成された長穴に沿ってスライド自在に
取り付けられた操作部において、外力が加わらない状態
となると、所定の抵抗が生じて、前記本体部内での前記
保持部材の移動が妨げられる。前記操作部に外力が加わ
ると、前記抵抗が緩和あるいは解除されて、前記本体部
における前記収納孔内で、棒状化粧料を保持する保持部
材が移動可能となって、棒状化粧料が昇降する。
【0010】このような棒状化粧料容器によれば、操作
部に外力が加わらないときには、所定の抵抗によって、
前記本端部内での前記保持部材の移動が妨げられるの
で、棒状化粧料を保持する保持部材を任意の位置で係止
させることができる。したがって、任意の位置まで繰り
出した棒状化粧料を、唇など目的の場所に押圧して塗布
しても、棒状化粧料が棒状化粧料容器内に押し戻される
ことがない。さらに、このように保持部材を係止させる
抵抗は、操作部に外力が加わるとき、すなわち、棒状化
粧料を昇降させるために操作部をスライドさせるときに
は緩和あるいは解除されるため、操作部をスライドさせ
るときに、保持部材を係止させる抵抗の影響を受けるこ
とがなく、棒状化粧料の昇降をスムーズに行なうことが
できる。
【0011】本発明の棒状化粧料容器において、前記抵
抗発生部材は、前記操作部に対して加えられる外力に対
抗する方向に働く押圧力を、前記操作部に対して付与す
るバネを備え、前記操作部に対して外力が加えられない
ときには、前記バネから前記操作部に対して働く前記押
圧力によって、前記操作部を前記本体部に係合させて、
前記収納構内の任意の位置で前記保持部材を係止させ、
前記操作部に対して外力が加えられたときには、前記バ
ネから加えられる前記押圧力に対抗して働く前記外力に
よって、前記操作部と前記本体部との係合を解除する構
成も好適である。
【0012】このような構成とすれば、操作部材に外力
が加えられないときには前記操作部を前記本体部に係合
させ、前記操作部に対して外力他加えられるときには前
記操作部と前記本体部との係合を解除する構成を、バネ
という簡単な部材を設けることで実現することができ
る。
【0013】また、本発明の棒状化粧料容器において、
棒状化粧料の少なくとも先端部を収納し、前記収納孔内
に収納されるスリーブをさらに備え、前記操作部がスラ
イドする動きによって、前記保持部材に加えて前記スリ
ーブを前記収納孔内でスライドさせ、少なくとも前記ス
リーブが前記開口部に達するまでは該スリーブを前記棒
状化粧料に先行して繰り出し、最終的には前記スリーブ
および前記開口部から棒状化粧料の先端部を突出させる
位置まで繰り出すこととしてもよい。
【0014】このような構成とすれば、棒状化粧料が本
体部に収納されているときには、棒状化粧料の少なくと
も先端部は前記スリーブに収納されているため、携帯時
などに棒状化粧料容器に衝撃が加わっても、棒状化粧料
容器内で棒状化粧料の先端部が損傷を受けてしまうこと
がない。また、少なくとも前記スリーブが前記開口部に
達するまでは該スリーブによって棒状化粧料の先端が保
護されるため、棒状化粧料の先端が本体部およびその開
口部によって損傷を受けてしまうことがない。
【0015】このような棒状化粧料容器において、第1
案内部と第2案内部とをさらに備え、前記第1案内部
は、前記本体部および前記スリーブの内の一方に形成さ
れた係合部と、前記本体部および前記スリーブの内の他
方に形成され、前記係合部を係合させると共に、前記他
方の長手方向に沿って形成される直線部と、該直線部に
連続して形成されるカム部とからなる係合受け部とを備
え、前記操作部がスライドする動きによって、前記係合
部を前記係合受け部の前記直線部に沿って摺動させるこ
とで、前記スリーブを前記長手方向にスライドさせて繰
り出し、その後、前記係合部を前記カム部に導いて前記
スリーブを所定の方向に回転させた後、前記係合部を前
記カム部の端部で係止させることによって、その動きを
規制すると共に、前記第2案内部は、前記スリーブの回
転と共に前記スリーブの動きが規制された後、前記操作
部の動きに従って、前記保持部材をスライドさせるよう
に構成されたこととしてもよい。
【0016】このような棒状化粧料容器によれば、前記
連結部材を介して伝えられた前記操作部のスライドする
動きは、前記第1案内部のために前記スリーブを動か
し、前記スリーブの動きが規制された後は、前記第2案
内部のために前記保持部材をスライドさせる。従って、
まずスリーブをスライドさせ、その後保持部をスライド
させることによって、最終的にスリーブおよび本体部の
開口部から棒状化粧料を繰り出すことができる。ここ
で、上記係合受け部の長手方向の長さを所定の長さに設
定することによって、少なくとも前記スリーブが前記開
口部に達するまでは該スリーブを前記棒状化粧料に先行
して繰り出す動作を実現することができる。
【0017】さらに、本発明の棒状化粧料容器におい
て、前記連結部材は、前記操作部と前記保持部材とを一
体的に連結し、スライドする前記操作部と一体的に前記
保持部材を前記収納孔内で移動させる構成も好適であ
る。
【0018】このような構成とすれば、操作部をスライ
ドさせる方向と、棒状化粧料が昇降する方向とが一致す
るため、棒状化粧料の繰り出し動作の際の使用感が向上
する。また、前記操作部と前記保持部材とを一体的に連
結することによって、前記連結部材の構成を簡素化する
ことができる。
【0019】また、本発明の棒状化粧料容器は、前記本
体部における前記開口部の周辺部において、所定の軸支
部によって軸支され、該開口部を開閉自在な蓋体をさら
に備え、前記操作部のスライド操作により、前記棒状化
粧料より先に繰り出される前記スリーブの先端部で、前
記蓋体を押圧して開かせることとしてもよい。
【0020】このような場合には、棒状化粧料よりも先
行して本体部の開口部に達するスリーブによって蓋体が
押し開けられるため、前記操作部に対する所定の操作を
行なうだけで、棒状化粧料の繰り出しと共に蓋体を開け
る操作も同時に行なうことができる。また、棒状化粧料
の先端部が蓋体によって損傷を受けてしまうこともな
い。
【0021】さらに、このような棒状化粧料容器におい
て、前記蓋体は、前記軸支部に第1突起を備え、前記ス
リーブは、上端部において前記第1突起と係合可能な第
2突起を備え、前記操作部のスライド操作により前記ス
リーブが下降する際に、前記第2突起が前記第1突起と
係合することによって前記軸支部を回動させ、前記蓋体
を前記開口部において閉状態とすることとしてもよい。
【0022】このような場合には、下降するスリーブが
備える第2突起が、蓋体が備える第1突起と係合するこ
とによって、前記蓋体の前記軸支部が回動し、前記蓋体
が閉状態となるため、前記操作部をスライドさせる操作
を行なうだけで、棒状化粧料の収納と共に蓋体を閉じる
操作も同時に行なうことができる。
【0023】また、本発明の棒状化粧料容器は、前記棒
状化粧料の少なくとも先端部を収納し、前記収納孔内に
収納されるスリーブと、前記本体部における前記開口部
の周辺部において、所定の軸支部によって軸支され、該
開口部を開閉自在な蓋体と、前記スリーブがスライドす
る動きに応じて動く可動部材とをさらに備え、前記蓋体
は、前記可動部材と係合する連携部を有し、前記スリー
ブがスライドして前記収納孔内に収納されるときには、
前記可動部材と前記連携部との係合関係によって、前記
蓋体が前記開口部において閉状態となることとしてもよ
い。
【0024】このような構成によれば、前記スリーブが
スライドして前記収納孔内に収納されるときには、前記
スリーブがスライドする動きに応じて動く可動部材と、
前記蓋体が有する連携部との係合関係によって、前記蓋
体が前記開口部において閉状態となるため、前記操作部
をスライドさせる操作を行なうだけで、棒状化粧料の収
納と共に蓋体を閉じる操作も同時に行なうことができ
る。なお、前記スリーブがスライドする動きに応じて動
く可動部材によって、蓋体を閉じる動作に加えて、蓋体
を開ける動作も行なうこととしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を
実施例に基づき説明する。以下に説明する実施例では、
本発明の棒状化粧料容器として、棒状化粧料である口紅
を収納する口紅容器を挙げる。
【0026】図1は、口紅Kを出没自在に収納する口紅
容器10の外観を示し、図1(A)、(B)、(C)
は、正面、背面および側面をそれぞれ示す外観図であ
り、図1(D)は口紅Kを繰り出した状態の側面を示す
外観図である。また、図2は、図1(B)の2−2線に
沿った拡大断面図である。図3は、口紅容器10の一部
の分解斜視図であり、図4は、口紅容器10を構成する
部材の内、図3に示さなかった部材の斜視図である。最
初に、図1ないし図4に基づいて、口紅容器10の構成
の概略について説明し、続いて口紅容器10において繰
り出した口紅Kを任意の位置で保持するための機構につ
いて説明し、その後、口紅容器10において口紅Kの繰
り出しを実現する構造とその動作について説明する。
【0027】口紅容器10は、図1ないし図4に示すよ
うに、収納孔20aを有する筒状の本体部20と、本体
部20に取り付けられた蓋体30と、収納孔20a内に
スライド可能に収納されたスリーブ40と、スリーブ4
0内に内装され口紅Kを保持する保持部50と、口紅K
の繰り出しおよび収納のために外部から加えられる操作
力を受ける操作部64を有する操作部材62とを備えて
いる。また、口紅容器10は、これらの部材の構造によ
って実現される機構として、口紅容器10から繰り出し
た口紅Kを任意の位置で保持するための保持機構と、口
紅Kの繰り出し動作に関わる昇降機構と、口紅Kを口紅
容器10内に収納する際に自動的に蓋体30を閉じるた
めの蓋閉じ機構とをさらに備えている。本実施例の口紅
容器10では、上記操作部64を本体部20に対してス
ライドさせることによって、口紅Kの繰り出しおよび収
納を行なうことができる。
【0028】上記本体部20は、その長手方向に収納孔
20aを形成しており、この収納孔20aを略対称に形
成する一対の枠体21aおよび21bを超音波溶接法に
より接合して構成されている。図3には枠体21bを、
図4には枠体21aを示した。なお、本体部20は、超
音波溶接法で接合するほか、接着剤で接合など他の方法
で接合することとしてもよい。本体部20が備える収納
孔20aは、その一端は閉じた形状となって本体部20
の底面を形成している。また、収納孔20aの他端は開
口部22において開口している。以後、本実施例の口紅
容器10において、開口部22側を上方向、反対側を下
方向と呼ぶことにする。
【0029】本体部20は、開口部22の周辺部が傾斜
した形状に形成されている。開口部22の近傍であって
枠体21aと21bとのつなぎ目の位置において、傾斜
面の下部側には後述する蓋体30の開閉に関わる軸31
bが設けられている。さらに、本体部20の側部には、
上記した軸31bの近傍から本体部20の底面付近にわ
たって、すなわち本体部20の長手方向に沿って、係合
板82が配設されている(図3参照)。係合板82は、
その内側(収納孔20aに向く側)に凹凸面84を備え
ている。図5は、係合板82の外観を表わす説明図であ
る。図5(A)は、係合板82を凹凸面84側から見た
様子を表わし、図5(B)は、図5(A)における矢印
B側から係合板82を見た様子を表わす。図5に示すよ
うに、係合板82は、凹凸面84において、本体部20
の長手方向と垂直な向きの細かい線状の凸構造を上端部
から下端部まで形成している。ここで係合板82は、接
着剤によって枠体21bに接着されている。この係合板
82は、既述した保持機構に関わるものであり、保持機
構については後に詳しく説明する。また、本体部20を
構成する枠体21aにおいて、収納孔20aの内壁には
第1突子74が形成されている(図4参照)。この第1
突子74は、収納孔20a内でスライドするスリーブ4
0を導き、あるいはこのスリーブ40の動きを規制する
ために働き、既述した昇降機構に関わるものであり、詳
しい説明は後述する。
【0030】蓋体30は、上記開口部22を開閉する部
材である。蓋体30は、貫通孔を備えた突起部31aを
周辺部の所定位置に有し、この突起部31aの貫通孔に
既述した軸31bを嵌合させることによってヒンジ31
を形成している。蓋体30は、このヒンジ31によって
支持されることで開口部22を開閉自在となっている。
この蓋体30は、後述するように口紅Kの繰り出し時に
はスリーブ40の先端部によって押し開けられる。ま
た、ヒンジ31は蓋体30の開閉動作時には所定の抵抗
が生じる様に形成されているため、指で蓋体30に対し
て開き方向へ力を加えることによって、この蓋体30を
自由な角度に開いて係止させることもできる。
【0031】蓋体30の内側には環状凸部32が形成さ
れており、この環状凸部32は、蓋体30が閉じられた
ときには開口部22の内側に嵌まり込む。また、上記突
起部31aは、その端部に第3突子34を備えている。
この第3突子34は、スリーブ40が備える後述する第
4突子42と共に、既述した蓋閉じ機構に関わるもので
あり、後に詳しく説明する。
【0032】スリーブ40は、収納孔20a内において
その上下方向に摺動自在に収納されており、その内部に
は、口紅Kを保持する保持部50を同じく上下方向に摺
動可能に収納している。このスリーブ40は、保持部5
0に保持された口紅Kの全長を収納可能な長さを有して
いる。また、スリーブ40および口紅Kの上端面は傾斜
しており、この傾斜面は開口部22における傾斜面と略
平行に形成されている。スリーブ40、保持部50およ
び口紅Kの横断面は、いずれも略円形を成している。こ
こで、スリーブ40において傾斜した上端面付近の所定
の位置には、上記蓋閉じ機構に関わる第4突子42が設
けられている(図2,図3参照)。保持部50は、口紅
Kを下方より支持しており、口紅Kの下端部が嵌合され
ている。
【0033】図6は、スリーブ40を異なる3方向から
見た外観を示し、図7は、スリーブ40から保持部50
と操作部材62とを取り外した様子を表わす分解斜視図
であり、図8は、操作部材62における異なる2方向か
らの側面の様子を表わす説明図である。なお、図8
(B)は、図8(A)における矢印Bの方向から操作部
材62を見た様子を表わす。スリーブ40には、カム溝
72とガイド溝78とが形成されており、保持部50に
は、操作部材62が係合する係合穴52が設けられてい
る。操作部材62は、口紅Kを繰り出すために外部から
加えられる力を受けるための操作部64と、上述した係
合穴52に貫通して係合する第2突子66とを備えてい
る。ここで、操作部材62は、上記操作部64と第2突
子66とを連結する領域がU字状に折れ曲がって形成さ
れており、このU字状の構造において所定の弾性を実現
し、バネ部68を形成している。また、操作部材62
は、操作部64の裏側に、本体部20が備える既述した
係合板82を挟み込んでこれと係合する凹部65を形成
している。操作部材62において、この凹部65を形成
する表面の内、係合板82の凹凸面84と当接する側の
面には、3つの係合突起67が形成されている。上記し
たカム溝72、ガイド溝78、係合穴52および第2突
子66等の構造は、口紅Kの繰り出しの動作に関わるも
のであり、詳しい説明は後述する。また、バネ部68お
よび係合突起67は、口紅容器10から繰り出された口
紅Kを任意の位置で係止させる動作に関するものであ
り、これについても詳しい説明は後述する。
【0034】つぎに、口紅容器10において繰り出した
口紅Kを任意の位置で保持するための機構である保持機
構について説明する。この保持機構は、既述した係合板
82と、操作部材62と、保持部50とによって実現さ
れる。まず、口紅Kを保持する保持部50が任意の位置
で係止するときの保持機構の動作について説明し、続い
て、口紅Kを繰り出しあるいは収納しようとして、口紅
Kを保持する保持部50係止状態を解除するときの保持
機構の動作について説明する。
【0035】図9は、上記保持機構を構成する操作部材
62と係合板82との係合関係を模式的に表わす説明図
である。図9(A)は、保持部50が任意の位置で係止
するときの状態を表わし、図9(B)は、保持部50の
係止状態が解除されたときの状態を表わす。操作部材6
2は、既述したように、第2突子66を保持部50の係
合穴52に貫通させることによって保持部50内と係合
しており、U字型のバネ部68を構成する部分を保持部
50の下部領域内に収納された状態で、口紅容器10内
に配設される(図2、図7参照)。このとき、バネ部6
8において、操作部64と第2突子66とを互いに遠ざ
けようとする方向(図9(A)の矢印の方向)の力を生
じるように、操作部材62は口紅容器10内に配設され
る。
【0036】操作部材62のバネ部68においてこのよ
うな力が生じると、操作部材62の凹部65を形成する
面であって、3つの係合突起67を有する面が、本体部
20に取り付けられた係合板82の凹凸面84に向かっ
て押圧される。従って、3つの係合突起67と凹凸面8
4上に形成された凹凸構造とが係合する。そのため、口
紅Kに上下方向の外力が加えられても、3つの係合突起
67と凹凸面84上の凹凸構造との係合関係によって、
操作部材62が係合板82に対して所定の位置で係止し
ているため、口紅Kが上記外力によって移動することが
ない。
【0037】口紅Kの繰り出しあるいは収納を行なう際
には、使用者は、口紅容器Kを保持しながら、操作部6
4を本体部20の外壁に沿ってスライドさせる。このよ
うな操作を行なうと、操作部64では、本体部20の外
壁に沿って上下方向に働く力と共に、操作部64を本体
部20に対して垂直に押圧する力が働く(図9(B)の
矢印の方向)。操作部64を本体部20に対して垂直に
押圧するこのような力は、バネ部68によって生じる操
作部64と第2突子66とを遠ざけようとする力とは逆
向きの力であり、これによって、既述した係合板の凹凸
面84と、3つの係合突起67との間の係合状態が解除
される。従って、口紅Kを保持する保持部50が所定の
位置で係止された状態が解除され、保持部50は、係合
穴52を介して連結された操作部64のスライド動作に
従って上下動し、これによって口紅Kが昇降する。
【0038】なお、保持機構によって実現される保持部
50を係止させる力は、本体部20から繰り出した口紅
Kを唇に押圧して塗布する際に、保持部50を下方に押
し戻す方向に働く力に対抗して、口紅Kが所定量繰り出
された位置で保持部50を係止させた状態を維持するの
に充分なものであればよい。保持部50を係止させるた
めのこのような力を実現可能であって、口紅Kを昇降さ
せるために操作部64に加えられる力で容易にこの係合
状態が解除されるように、凹凸面84上の凹凸構造の形
状や係合突起67の大きさ、あるいはバネ部68の構造
を設定すればよい。
【0039】次に、口紅容器10において口紅Kの繰り
出しを実現するための昇降機構について説明する。昇降
機構は、操作部64および第2突子66を備える操作部
材62と、カム溝72およびガイド溝78を備えるスリ
ーブ40と、第1突子74を備える枠体21bと、係合
穴52を備える保持部50等によって実現される。昇降
機構は、操作部64に加えられた操作力をスリーブ40
および保持部50に伝えることによって、スリーブ40
と口紅Kを保持する保持部50とを収納孔20a内にお
いて昇降させる。以下、昇降機構を構成する各部材の構
造と、口紅Kの繰り出し操作時における動作について説
明する。
【0040】操作部64は、口紅Kを出没させるために
指による操作を行なう対象となる部材である。この操作
部64は、本体部20の側部において長手方向に形成さ
れた操作溝20d(図3および4参照)に沿ってスライ
ド可能に配設されている。操作溝20dは、枠体21a
および21bのつなぎ目において、ヒンジ31側の側面
に設けられている。
【0041】また、この操作部64を備える操作部材6
2は、既述したように、端部に設けられた第2突子66
において保持部50に接続しているため、操作部材62
と保持部50とは一体となって移動し、操作部64をス
ライドさせることによって口紅Kを昇降させることがで
きる。口紅Kが口紅容器10内に完全に収納されている
ときには、操作部64は操作溝20dの下端部に位置し
(図1の(B)および(C)に示す位置)、その操作部
64を操作溝20dの上端部(図1の(D)に示す位
置)に向かって摺動させるにつれて口紅Kが繰り出され
る。このように第2突子66によって保持部50に接続
する操作部材62は、口紅容器10においては、保持部
50と一体になった状態で、バネ部68から第2突子6
6までの構造が、スリーブ40内に収納される。
【0042】既述したように、スリーブ40にはカム溝
72とガイド溝178とが形成されている。ガイド溝7
8は、スリーブ40の長手方向に形成された孔構造であ
り、その下端部において略直角に曲がる水平部78aを
形成している(図6参照)。スリーブ40内に、上述し
たように、保持部50および操作部材62の一部(第2
突子66からバネ部68までの構造)を内装したときに
は、操作部材62の残りの領域は、このガイド溝78を
貫通してスリーブ40外に突出する。以下、操作部材6
2においてガイド溝78と係合する場所であって、操作
部64とバネ部68とを接続する領域を、係合軸69と
呼ぶ(図8参照)。
【0043】ここで、上記係合軸69が、ガイド溝78
の水平部78aと係合しているときには、操作部64の
動きは、保持部50に加えてスリーブ40にも伝達され
る。したがってこのような場合には、操作部64を下端
側から上端側に向かってスライドさせると、この動きに
応じてスリーブ40と保持部50とが一体となって上昇
する。従って、スリーブ40内の口紅Kはスリーブ40
と共に移動し、スリーブ40に対して相対的に移動する
ことがない。また、スリーブ40が所定の位置に係止し
た状態で、操作部材62の係合軸69が水平部78aか
ら開放されると、保持部50は係止したスリーブ40内
を摺動して上昇するようになる。従って、スリーブ40
内の口紅Kは、スリーブ40に対して相対的に上昇す
る。
【0044】また、スリーブ40において、ガイド溝7
8の下端部には、切れ込み部78cが設けられている
(図6(A)参照)。この切れ込み部78cは、口紅容
器10の組み立ての際に、係合穴52において操作部材
62と接続する保持部50をスリーブ40内に収納する
動作を可能にする。すなわち、操作部材62と一体とな
った保持部50をスリーブ40内に押し込むと、操作部
材62の係合軸69は、切れ込み部78cに導かれてガ
イド溝78にはまり込む。
【0045】スリーブ40においてガイド溝78ととも
に設けられたカム溝72は、スリーブ40の長手方向に
形成された直線部72bと、直線部72bの下端部にお
いて一方向(隣接するガイド溝78から離れる方向)に
屈曲するカム部72aとからなる(図3,図7参照)。
このカム溝72は、枠体21aが備える既述した第1突
子74(図4参照)と係合する。操作部64の動きが、
操作部材62とガイド溝78の水平部78aとが係合す
ることによってスリーブ40に伝えられたときには、ス
リーブ40は、カム溝72において第1突子74と係合
する位置を移動させながら収納孔20a内を昇降する。
スリーブ40が上昇し、第1突子74の係合位置が直線
部72bからカム部72aに移行すると、スリーブ40
はカム部72aの形状に従ってその屈曲方向にわずかに
回転する。第1突子74がカム部72aの端部に達して
その端部で係止すると、スリーブ40の上昇もまた停止
する。このカム部72aは、スリーブ40を上記したよ
うに回転させることによって、操作部材62の係合軸6
9をガイド溝78の水平部78aから開放し、この係合
軸69を、ガイド溝78の長手方向に沿って移動可能に
すると共に、スリーブ40を所定の位置で係止させるた
めの構造である。
【0046】以下に、操作部64を操作して口紅Kを繰
り出す際の昇降機構の動作について説明する。図10は
口紅Kの繰り出し操作の際の昇降機構の動作を説明する
説明図である。図10は、第1突子74とカム溝72と
の係合および係合軸69とガイド溝78との係合の状態
を示すと共に、各状態でのスリーブ40および化粧料K
の繰り出しの状態と操作部64の位置とを表わす。なお
図10においては、スリーブ40の回転する様子を平面
的な移動に置き換えて表わした。
【0047】いま、蓋体30が閉じて、口紅Kが本体部
120内に完全に収納されている状態にあるとする(図
1(B)の状態)。この状態では、操作部64が操作溝
20dの下端に位置し、また、本体部内壁に形成された
第1突子74は、スリーブ40のカム溝72の上端部に
係合し、さらに操作部材62の係合軸69は、スリーブ
140に形成されたガイド溝78の下端部に設けられた
水平部78aに係合している(図10(A)の状態)。
【0048】この状態から、操作部64を指で操作して
上方へスライドさせると、操作部材62全体が、保持部
50と一体となって上昇する。操作部材62の係合軸6
9は、スリーブ40に形成されたガイド溝78の水平部
78aに係合しているため、上記操作部材62と保持部
50とに加え、スリーブ40も一体となって上昇する。
操作部64を所定量スライドさせると、上昇したスリー
ブ40の先端部が蓋体30の環状凸部32に当接する。
さらに操作部64を上方にスライドさせると、スリーブ
40の先端部は、蓋体30を押し開けて環状凸部32を
越えて上昇し、開口部22から本体部20外に繰り出さ
れる。
【0049】このように操作部64を上方へスライドさ
せると、第1突子74は、カム溝72の直線部72bに
沿って直線部72bの下方に導かれ、やがて、カム溝7
2の下端部に形成されたカム部72aに達する。このカ
ム部72aは既述した所定の方向に屈曲しているため、
第1突子74がカム部72a内を導かれるときスリーブ
40はわずかに回転する。このスリーブ40のわずかな
回転により、操作部材62の係合軸69は、ガイド溝7
8の水平部78aから開放される(図10(B)の状
態)。
【0050】この後さらに操作部64を上方にスライド
させると、本体部20の内壁面に形成された第1突子7
4は、スリーブ40に形成されたカム溝72の下端部に
係合しているため、スリーブ40は係止した状態を保
つ。ここで操作部材62の係合軸69は水平部78aか
ら開放されているため、操作部64がスライドする動き
によって、操作部材62と接続する保持部50だけが上
昇を続ける。これにより、保持部50と一体の口紅Kが
上昇し(図10では口紅Kと保持部50とを併せてKと
表示している)、口紅Kの上端部が開口部22およびス
リーブ40の先端部から繰り出される(図10(C)の
状態、図1(D)を参照)。この状態において、口紅K
の使用が可能になる。
【0051】逆に、口紅Kが開口部22およびスリーブ
40の先端部から繰り出された状態において操作部64
を下方へスライドさせると、上記の説明とは逆の過程を
経る。すなわち、口紅Kおよび保持部50が下降してス
リーブ40内に収納され、その後スリーブ40も本体部
20内部に完全に収納される。ここで、スリーブ40が
本体部20内に収納されるときには、既述した蓋閉じ機
構によって蓋体30を閉じる動作が行なわれる。
【0052】以下に、口紅Kを口紅容器10内に収納す
るときに実行される蓋閉じ機構について説明する。蓋閉
じ機構は、蓋体30およびスリーブ40等によって実現
される。既述したように、蓋体30には第3突子34が
設けられ、スリーブ40には第4突子42が設けられて
いる。操作部64を操作溝20dに沿って下方にスライ
ドさせ、口紅Kを収納する動作を行なうと、口紅Kを収
納したスリーブ40が本体部20内に収納されるとき
に、スリーブ40に備えられた第4突子42が、蓋体3
0の第3突子34に係合し、第3突子34には下方向の
力が働く。第3突子34にこのような力が働くと、蓋体
30において、本体部20に設けられた軸31bに嵌合
する部分が支点として、第3突子34が力点として働
き、蓋体30は開口部22を閉じる方向に回動する。口
紅Kを収納するスリーブ40が完全に本体部20内に収
納された後、蓋体30が本体部20の上端部に当接して
蓋体30が閉じられると、口紅容器10は最初の状態
(図1(A)ないし(C)の状態)に戻る。
【0053】以上のように構成された本実施例の口紅容
器10によれば、片手で操作部64を操作することによ
って、ワンタッチで口紅Kを使用可能な状態に準備でき
ると共に、所望の位置まで繰り出した口紅Kを、直接に
唇上に塗布する動作を行なっても、口紅Kが口紅容器1
0内に押し戻されてしまうことがない。すなわち、操作
部64に対して操作力が加えられていないときには、操
作部材62が係合板82に係合するため、上下方向に加
えられる力に対抗して、口紅Kを保持する保持部50を
任意の位置で保持することができる。したがって、口紅
を塗布する動作に関する使用勝手を向上させることがで
きる。
【0054】このような口紅Kの保持に関わる操作部材
62と係合板82との係合関係は、口紅Kが昇降する方
向とは垂直な方向に働く力であって、操作部64を口紅
容器10の外壁に向かって押圧する力によって解除され
る。口紅Kを昇降させるときには、指を操作部64に押
圧してこの操作部64をスライドさせるため、このよう
な力が働く。したがって、操作部64をスライドさせて
口紅Kを昇降させる際には、操作部材62と係合板82
との係合関係の影響を受けることがなく、口紅Kの昇降
をスムーズに行なうことができる。
【0055】また、上記した口紅Kを任意の位置で保持
するための保持機構は、操作部64を備える操作部材6
2と、本体部20に取り付けられた係合板82との間の
係合関係によって実現されるため、保持機構を設けるこ
とによって、口紅容器10全体の構造が複雑化してしま
うことがない。特に本実施例では、操作部64を有する
操作部材62を保持部50に固着して、両者を一体で昇
降させる構成としており、このように簡単な構成によっ
て、操作部64の動きが保持部50に伝達可能となって
いる。
【0056】本実施例の口紅容器10では、保持機構に
おいて係合板82に操作部材62を係合させる力(操作
部材62が有する3つの係合突起67を、係合板82の
凹凸面84に押圧する力)は、操作部材62のバネ部6
8が示す弾力によって実現している。したがって、操作
部材62は、既述したU字型のバネ部68を形成したと
きに、このバネ部68が充分な弾性を示すことが可能と
なる樹脂などの部材によって形成すればよい。また、本
体部20,蓋体30,スリーブ40,保持部50は、上
述した動作を実現するために充分な強度を有する部材、
例えば金属や樹脂等によって形成すればよい。
【0057】ここで、本実施例の口紅容器10では、操
作部材62の一端に操作部64を設け、他端に保持部5
0と係合する第2突子66を設けて、操作部64と口紅
Kを保持する保持部50とが一体となって昇降する構成
としたが、操作部64と保持部50の間にベルトなど他
の部材を介在させることとしてもよい。すなわち、操作
部64の動きを保持部50に伝達して、操作部64がス
ライドする動きに応じて保持部50を昇降させる機構
は、異なる機構であっても構わない。このような場合に
も、上記実施例と同様の保持機構を設けることによっ
て、口紅容器から繰り出した口紅を塗布する際に、口紅
が口紅容器内に押し戻されてしまうのを防ぐことができ
る。
【0058】なお、本実施例では、操作部64と一体で
形成された操作部材62の一部をU字型に形成して、バ
ネ部68とすることによって、上記した押圧力を実現し
ているが、他の構成によってこの押圧力を得ることとし
てもよい。他の構成の一例として、上記実施例の操作部
材62に代えて用いることができる操作部材162の構
成を図11に示す。図11の操作部材162において、
上記実施例の操作部材62と共通する構成については同
じ番号を付して説明は省略する。図11の操作部材16
2は、操作部64を有する第1部材161と、第2突子
66を有する第2部材163の二つの部材に分かれてお
り、これら第1部材161と第2部材163の間には、
コイルバネからなるバネ部168が配設されている。こ
のような操作部材162を、操作部材62に代えて口紅
容器10の所定の位置に組み込むと、第2突子66と係
合する保持部50の係合穴52と、凹部65と係合する
係合板82との位置関係とによって、バネ部168にお
いて所定の弾性力が生じ、第1部材161の3つの係合
突起67は、係合板82の凹凸面84に向かって押圧さ
れる。
【0059】また、本実施例では、昇降機構を実現する
ために、本体部20の内壁面側に第1突子74を、スリ
ーブ40側にカム溝72を設け、両者の係合関係によっ
てスリーブ40の動きを規制したが、これらの係合関係
において、両者の凹凸を逆に形成することとしてもよ
い。すなわち、本体部20の内壁面側に突子を設け、ス
リーブ40側にこの突子と係合するカム溝を設けること
としてもよい。このような構成の口紅容器を口紅容器1
10として以下に説明する。口紅容器110において、
口紅容器10と共通する部材には同じ番号を付し、詳し
い説明は省略する。口紅容器110は、既述した口紅容
器10と同様の枠体21b,保持部50および操作部材
62を有する。また、第1突子74に代えてカム溝17
2を有する枠体121aと、カム溝72に代えて第1突
子174を有するスリーブ140を備えている。枠体1
21aの構成を図12に示し、保持部50および操作部
材62をスリーブ140からはずした様子を表わす分解
斜視図を図13に示す。
【0060】枠体121aの内壁に形成されたカム溝1
72は、スリーブ140に形成された第1突子174が
係合する。操作部64の動きが係合軸69を介してスリ
ーブ140に伝えられたときには、スリーブ140は、
第1突子174をカム溝172に沿って摺動させながら
収納孔20a内を昇降する。カム溝172は、収納孔2
0aの長手方向に形成された直線部172bと、直線部
172bの上端部において一方向(ヒンジ131側)に
屈曲するカム部172aとからなる(図12参照)。ス
リーブ140が上昇し、第1突子174の係合位置が直
線部172bからカム部172aに移行すると、スリー
ブ140はカム部172aの形状に従ってその屈曲方向
にわずかに回転する。第1突子174がカム部172a
の端部に達してその端部で係止すると、スリーブ140
の上昇もまた停止する。このカム部172aは、スリー
ブ140を回転させることによって、既述した実施例と
同様に係合軸69を水平部78aから開放し、この係合
軸69をガイド溝78に沿ってスライド可能にすると共
に、スリーブ140を所定の位置で係止させる。
【0061】以上説明した口紅容器110においても、
既述した実施例の口紅容器10と同様に口紅の繰り出し
動作を実現することができ、操作部材62と係合板82
との間の係合関係によって実現される保持機構を備える
ことによって、繰り出した口紅を塗布する動作を行なう
際に、口紅が口紅容器110内に押し戻されるのを防ぐ
ことができる。
【0062】また、既述した実施例では、蓋体30に第
3突子34を設け、スリーブ40に第4突子42を設け
て、スリーブ40が本体部20内に収納されるときに両
者を係合させることによって、口紅Kの収納時に蓋体3
0を閉じる動作を同時に行なっているため、口紅の繰り
出し,塗布,収納という一連の動作を行なう際の操作性
が向上し、これらの動作をワンタッチで(片手で口紅容
器を保持しつつ指一本の操作で)行なうことが可能とな
っている。ここで、蓋体30の開閉に関わる機構を他の
構成によって実現することとしてもよい。例えば、スリ
ーブが所定の位置に移動するまではスリーブと一体で昇
降する所定の部材を設け、この所定の部材と蓋体とを接
続してこの部材によって蓋体を開閉することとしてもよ
い。すなわち、口紅がスリーブを超えて繰り出されるま
では上記所定の部材はスリーブと共に昇降する構成と
し、スリーブの上昇と共にこの所定の部材によって蓋体
を押圧して開状態とし、また、スリーブの下降と共にこ
の所定の部材によって蓋体を引き下げて閉状態とする。
このような構成とすることによって、上記実施例と同様
に、操作部をスライドさせる動作によって、蓋体を有す
る口紅容器からの口紅の繰り出しおよび収納をワンタッ
チで行なうことが可能となる。
【0063】既述した実施例の口紅容器では、保持部は
皿状の形状を有しており、口紅Kをその下端部から支
え、この保持部に口紅Kの下端部を嵌合することによっ
て口紅Kを保持部に対して固定しているが、保持部は他
の形状を有するものであっても構わない。例えば、円形
の枠組として形成された保持部によって、口紅Kの下部
においてその側面を挟み込んで支えることとしても良
く、口紅Kを固定可能であって、操作部の動きを伝える
部材と接続可能であれば良い。
【0064】また、上記実施例では、口紅容器の開口部
において別体の蓋体を取り付け、上昇するスリーブによ
ってこの蓋体を押し開ける構成としたが、蓋体を廃止し
て、操作部材の端部をシャッタとして構成してもよい。
このような場合には、操作部のスライド操作に伴ってシ
ャッタが開口部を開閉するため、別部材からなる蓋体が
不要となる。
【0065】上記実施例で蓋体と本体部との接続部位に
設けられたヒンジにおいて、蓋体に対して閉じ方向へば
ね力を付勢する構成を加えることとしても良い。このよ
うな構成とすれば、実施例における蓋閉じ機構を設ける
ことなく、口紅Kの繰り出しから収納までをワンタッチ
で行なうことが可能となる。この場合には、ベルトの構
成として、上記したばね力のストレスに対向する強度を
備え、耐久性に優れた弾性材料を用いることが望まし
い。
【0066】既述した実施例では口紅Kを収納する口紅
容器の構成について説明したが、上記説明した構成の容
器には口紅以外の棒状化粧料を収納することもできる。
例えば、アイシャドやリップクリーム、ファンデーショ
ン(コンシーラ等顔色の補正用のものや化粧下地を含
む)等、棒状に形成可能な化粧料であれば適用可能であ
る。これらの棒状化粧料を収納した場合にも、ワンタッ
チで化粧料を出没させ、任意の位置まで繰り出した化粧
料を、目的の箇所に押圧して塗布することができる。
【0067】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
様態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である口紅容器10の
外観を示す説明図である。
【図2】図1(C)の2−2線に沿った拡大断面図であ
る。
【図3】口紅容器10の一部の分解斜視図である。
【図4】口紅容器10を構成する枠体21aの形状を表
わす斜視図である。
【図5】係合板82の外観を表わす説明図である。
【図6】スリーブ40を異なる3方向から見た外観を示
す説明図である。
【図7】スリーブ40から保持部50と操作部材62と
を取り外した様子を表わす分解斜視図である。
【図8】操作部材62の側面の様子を表わす説明図であ
る。
【図9】操作部材62と係合板82との係合関係を模式
的に表わす説明図である。
【図10】口紅Kの繰り出し操作の際の昇降機構の動作
を説明する説明図である。
【図11】操作部材162の構成を示す説明図である。
【図12】枠体121aの構成を表わす説明図である。
【図13】保持部50および操作部材62をスリーブ1
40からはずした様子を表わす分解斜視図である。
【符号の説明】
10…口紅容器 20…本体部 20a…収納孔 20d…操作溝 21a,21b…枠体 22…開口部 30…蓋体 31…ヒンジ 31a…突起部 31b…軸 32…環状凸部 34…第3突子 40…スリーブ 42…第4突子 50…保持部 52…係合穴 62…操作部材 64…操作部 65…凹部 66…第2突子 67…係合突起 68…バネ部 69…係合軸 72…カム溝 72a…カム部 72b…直線部 74…第1突子 78…ガイド溝 78a…水平部 78c…切れ込み部 82…係合板 84…凹凸面 110…口紅容器 120…本体部 121a…枠体 131…ヒンジ 140…スリーブ 161…第1部材 162…操作部材 163…第2部材 168…バネ部 172…カム溝 172a…カム部 172b…直線部 174…第1突子 178…ガイド溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状化粧料を昇降自在に収納する棒状化
    粧容器であって、 前記棒状化粧料を保持する保持部材と、 前記棒状化粧料を保持する前記保持部材を収納すると共
    に、一端が開口部として開口され、他端が閉じた筒状の
    収納孔を内部に形成し、該収納孔を形成する壁面の一部
    に線状を成す長穴を有する本体部と、 前記本体部の外面上に、前記長穴に沿ってスライド自在
    に取り付けられた操作部と、 前記操作部と前記保持部材とを前記長穴を介して連結
    し、前記操作部のスライドする動きに応じて前記保持部
    材を前記本体部内で移動させる連結部材と、 前記操作部に外力が加わっていない場合には所定の抵抗
    を生じて、前記本体部内での前記保持部材の移動を妨
    げ、前記操作部に外力が加わった場合には前記抵抗を緩
    和あるいは解除して、前記本体部における前記収納孔内
    での前記保持部材の移動を可能とする抵抗発生部材とを
    備える棒状化粧料容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の棒状化粧料容器であっ
    て、 前記抵抗発生部材は、 前記操作部に対して加えられる外力に対抗する方向に働
    く押圧力を、前記操作部に対して付与するバネを備え、 前記操作部に対して外力が加えられないときには、前記
    バネから前記操作部に対して働く前記押圧力によって、
    前記操作部を前記本体部に係合させて、前記収納構内の
    任意の位置で前記保持部材を係止させ、 前記操作部に対して外力が加えられたときには、前記バ
    ネから加えられる前記押圧力に対抗して働く前記外力に
    よって、前記操作部と前記本体部との係合を解除する棒
    状化粧料容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の棒状化粧料容器
    であって、 棒状化粧料の少なくとも先端部を収納し、前記収納孔内
    に収納されるスリーブをさらに備え、 前記操作部がスライドする動きによって、前記保持部材
    に加えて前記スリーブを前記収納孔内でスライドさせ、
    少なくとも前記スリーブが前記開口部に達するまでは該
    スリーブを前記棒状化粧料に先行して繰り出し、最終的
    には前記スリーブおよび前記開口部から棒状化粧料の先
    端部を突出させる位置まで繰り出す棒状化粧料容器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の棒状化粧料容器であっ
    て、 第1案内部と第2案内部とをさらに備え、 前記第1案内部は、 前記本体部および前記スリーブの内の一方に形成された
    係合部と、 前記本体部および前記スリーブの内の他方に形成され、
    前記係合部を係合させると共に、前記他方の長手方向に
    沿って形成される直線部と、該直線部に連続して形成さ
    れるカム部とからなる係合受け部とを備え、 前記操作部がスライドする動きによって、前記係合部を
    前記係合受け部の前記直線部に沿って摺動させること
    で、前記スリーブを前記長手方向にスライドさせて繰り
    出し、その後、前記係合部を前記カム部に導いて前記ス
    リーブを所定の方向に回転させた後、前記係合部を前記
    カム部の端部で係止させることによって、その動きを規
    制すると共に、 前記第2案内部は、 前記スリーブの動きが規制された後に、前記操作部がス
    ライドする動きに従って、前記保持部材を前記スリーブ
    に対してスライドさせるように構成された棒状化粧料容
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の棒状化
    粧料容器であって、 前記連結部材は、前記操作部と前記保持部材とを一体的
    に連結し、スライドする前記操作部と一体的に前記保持
    部材を前記収納孔内で移動させる棒状化粧料容器。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の棒状化粧料容器であっ
    て、 前記本体部における前記開口部の周辺部において、所定
    の軸支部によって軸支され、該開口部を開閉自在な蓋体
    をさらに備え、 前記操作部のスライド操作により、前記棒状化粧料より
    先に繰り出される前記スリーブの先端部で、前記蓋体を
    押圧して開かせる棒状化粧料容器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の棒状化粧料容器であっ
    て、 前記蓋体は、前記軸支部に第1突起を備え、 前記スリーブは、上端部において前記第1突起と係合可
    能な第2突起を備え、 前記操作部のスライド操作により前記スリーブが下降す
    る際に、前記第2突起が前記第1突起と係合することに
    よって前記軸支部を回動させ、前記蓋体を前記開口部に
    おいて閉状態とする棒状化粧料容器。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の棒状化粧料容器であっ
    て、 前記棒状化粧料の少なくとも先端部を収納し、前記収納
    孔内に収納されるスリーブと、 前記本体部における前記開口部の周辺部において、所定
    の軸支部によって軸支され、該開口部を開閉自在な蓋体
    と、 前記スリーブがスライドする動きに応じて動く可動部材
    とをさらに備え、 前記蓋体は、前記可動部材と係合する連携部を有し、前
    記スリーブがスライドして前記収納孔内に収納されると
    きには、前記可動部材と前記連携部との係合関係によっ
    て、前記蓋体が前記開口部において閉状態となる棒状化
    粧料容器。
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US6902333B2 (en) 2001-06-22 2005-06-07 M·F·V Co., Ltd. Container capable of moving a contained article in longitudinal direction
JP2011144118A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Nippon Menaade Keshohin Kk 油性棒状化粧料
KR20190043263A (ko) * 2017-10-18 2019-04-26 (주)아모레퍼시픽 슬라이드 타입의 스틱 화장품 용기

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