JPH1116373A - ホログラムメモリ装置 - Google Patents

ホログラムメモリ装置

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JPH1116373A
JPH1116373A JP17072397A JP17072397A JPH1116373A JP H1116373 A JPH1116373 A JP H1116373A JP 17072397 A JP17072397 A JP 17072397A JP 17072397 A JP17072397 A JP 17072397A JP H1116373 A JPH1116373 A JP H1116373A
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Akihiro Koga
賀 章 浩 古
Hiroshi Shimura
村 啓 志
Hideyuki Nishizawa
沢 秀 之 西
Akiko Hirao
尾 明 子 平
Koichi Suzumori
森 康 一 鈴
Masayuki Sekimura
村 雅 之 関
Koichi Kondo
藤 浩 一 近
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラムメモリ装置が本来有する高速アク
セス性を損なうことなく大容量記録を行うことができる
ホログラムメモリ装置を提供する。 【解決手段】 本発明のホログラムメモリ装置において
は、物体光に情報を付加する空間光変調手段として、ア
レー状に配列された複数のマイクロミラー22を有する
アナログマイクロミラーアレーデバイス20が使用され
る。各マイクロミラー22は、各々の反射面が物体光を
ホログラム記録媒体5の所定領域に向けて反射する方
向、または物体光を所定領域外に向けて反射する方向を
向くことができるように回動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホログラフィの原理
を用いたホログラムメモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に従来のホログラムメモリ装置の
一例を示す。図10に示すホログラムメモリ装置での情
報記録は以下のようにして行われる。すなわち、まず、
レーザ光源101から出射されたレーザ光が、ビームス
プリッタ102で物体光と参照光に分離される。
【0003】このうち物体光は、ページコンポーザとし
て機能する液晶パネル103を通過する。物体光は、液
晶パネル103を通過する際に、面としての情報を付加
され、ニオブ酸リチウム結晶からなるホログラム記録媒
体104に入射するようになっている。なお、液晶パネ
ル103により付加される情報のイメージは103aで
示すようなものであり、イメージ103aにおいて、例
えば白い部位が1を表すデジタルデータ、黒い部位が0
を表すデジタルデータとなる。
【0004】一方、参照光は、機械式のスキャナ105
により偏向され、ビームスプリッタ106を透過し、格
子状ミラー107に入射する。参照光は格子状ミラー1
07のいずれかの部分により反射され、ビームスプリッ
タ106、およびレンズ108を経てホログラム記録媒
体104に入射する。
【0005】物体光および参照光はホログラム記録媒体
104内で干渉し、その干渉情報がホログラム記録媒体
内に記録されるようになっている。本装置において、参
照光のホログラム記録媒体105への入射角度は、スキ
ャナ105によるビーム偏向角により決定されるように
なっている。
【0006】情報の読み出しを行う際には、情報が記録
された場合と同じ角度で参照光をホログラム記録媒体1
04に照射することにより物体光が再生され、この再生
された物体光はCCD109に導かれる。そしてCCD
109は物体光を電気信号に光電変換し、この信号がデ
ジタルデータに変換されるようになっている。
【0007】図11にホログラムメモリ装置の他の従来
例を示す。図11に示すホログラムメモリ装置での情報
記録は以下のようにして行われる。ビームスプリッタ1
11により分離された参照光は、参照光の垂直方向およ
び水平方向への偏向をそれぞれ行うAOD(acousto-op
tic deflector :音響光学素子)115、116を経て
前記AOD115、116の状態に依存して変化する入
射角度でホログラム記録媒体114に入射する。
【0008】物体光は、AOD115、116を通過す
る参照光との周波数の整合性を取るための周波数補正用
AOD112を経て、空間光変調器の役割を果たす液晶
パネル113に入射し、液晶パネル113により情報を
付加されてホログラム記録媒体114に入射する。物体
光は、ホログラム記録媒体114内において参照光と干
渉しホログラム記録媒体114に情報が記録される。
【0009】なお、情報を読み出す場合には、AOD1
15、116を調節し、読み出そうとする情報が記録さ
れた時と同じ角度で、参照光をホログラム記録媒体11
4に入射させることにより、物体光が再生され、再生さ
れた物体光はCCD117により光電変換される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のホログ
ラムメモリ装置には、以下のような問題点がある。
【0011】まず、第1の従来例においては、空間光変
調器として液晶パネルを使用しているため、物体光が液
晶パネルを通過する際にレーザー光の散乱が生じる(反
射型の液晶パネルを使用した場合も同様である)。
【0012】また、第2の従来例においては、物体光に
情報を付加する手段として液晶パネルを使用し、また、
参照光を偏向する手段として、AODを使用しているた
め、物体光および参照光の両方に散乱が生じる。このた
め、第1の従来例と同様に回折効率の低下が生じること
になる。
【0013】このように物体光の散乱が生じて、ホログ
ラム材料内における物体光の回折効率が低下すると、ホ
ログラム材料への多重記録の際の多重度が制限されるこ
とになる。すなわち、空間光変調器として液晶パネル等
を使用すると、ホログラム材料が本来有する多重記録特
性が十分に生かされないことになる。
【0014】また、上記第1および第2の従来例におい
ては、ホログラム記録媒体に対する物体光および参照光
の双方の入射位置を変更する有効な手段が設けられてい
ない。このため、ホログラムメモリ装置の記憶容量は、
ホログラム材料の多重記録特性にのみ依存することにな
り、ホログラムメモリ装置が本来有する膨大な記録容量
を十分に生かすことはできない。
【0015】本発明は、上記実状に鑑みなされたもので
あり、ホログラム材料が本来有する多重記録特性を十分
に生かし、大容量記録を行うことができるホログラムメ
モリ装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、ホログラム記録媒体への情報の記録およ
びホログラム記録媒体からの情報の再生のうち少なくと
も一方を行うホログラムメモリ装置において、物体光お
よび参照光を生成する手段と、前記物体光の光路上に設
けられるとともに、入射する前記物体光を前記ホログラ
ム記録媒体の所定領域に選択的に導く複数の光学素子を
有する空間光変調手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0017】また、本発明は、前記空間光変調手段が、
前記複数の光学素子として互いに近接して配列された複
数の反射鏡を有し、前記各反射鏡は、各々の反射面が物
体光を前記ホログラム記録媒体の前記所定領域に向けて
選択的に導くことができるように回動可能に設けられて
いることを特徴としている。
【0018】また、本発明は、前記物体光の光路上に配
置されるとともに前記物体光が順次入射する第1の物体
光用反射鏡および第2の物体光用反射鏡を更に備え、前
記第1および第2の物体光用反射鏡は、互いに平行な軸
を中心として回動可能に設けられていることを特徴とし
ている。
【0019】また、本発明は、ホログラム記録媒体への
情報の記録およびホログラム記録媒体からの情報の再生
のうち少なくとも一方を行うホログラムメモリ装置にお
いて、参照光を生成する手段と、前記参照光の光路上に
配置されるとともに前記参照光が順次入射する第1の参
照光用反射鏡および第2の参照光用反射鏡とを備え、前
記第1および第2の参照光用反射鏡は、互いに平行な軸
を中心として回動可能に設けられ、前記参照光の光路に
対する前記第1および第2の参照光用反射鏡の反射面の
角度を変更するとにより、ホログラム記録媒体への前記
参照光の入射位置を変更することなく入射角度のみを変
更することができることを特徴としている。
【0020】また、本発明は、ホログラム記録媒体への
情報の記録およびホログラム記録媒体からの情報の再生
のうち少なくとも一方を行うホログラムメモリ装置にお
いて、物体光および参照光を生成する手段と、前記物体
光に情報を付加する空間光変調手段と、情報が付加され
た前記物体光をホログラム記録媒体内で合焦させる第1
のフーリエ変換レンズと、前記物体光を前記第1のフー
リエ変換レンズの光軸方向に対して直交する方向に反射
し、反射面と前記第1のフーリエ変換レンズの光軸とが
なす角度を維持した状態で移動可能に設けられた第1の
可動ミラーと、ホログラム記録媒体を前記第1のフーリ
エ変換レンズの光軸に対して45度傾斜した状態で保持
可能な手段とを備えたことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0022】第1の実施の形態 まず、第1の実施の形態について説明する。図1乃至図
8は本発明の第1の実施の形態を示す図である。なお、
以下の説明の理解を容易にするため、図1右下に示すよ
うに、XYZ座標系を設定し、必要に応じてこの座標系
に基づいて説明を行う。なお、図1においてZ軸は紙面
法線方向に延び、Z軸の正方向は紙面手前向きである。
また、各図に付記された座標軸は図1の座標軸と対応す
るものである。
【0023】図1に示すように、ホログラムメモリ装置
には、干渉性の良い光、例えばレーザ光を発生する光源
装置1と、光源装置1から出射されたレーザ光を物体光
と参照光とに分離するビームスプリッタ2とが設けられ
ている。
【0024】ホログラムメモリ装置の物体光の光路上に
は、物体光を拡大し所定の断面積を有する平行光に整え
るビームエキスパンダ3、第1の光路偏向器10A、物
体光に情報を付加する空間光変調器としてアナログマイ
クロミラーアレーデバイス20(以下AMD20とい
う)、フーリエ変換レンズ4a、ニオブ酸リチウム等の
ホログラム材料からなるホログラム記録媒体5、フーリ
エ変換レンズ4aと同一のフーリエ変換レンズ4bおよ
び光電変換素子としてCCD7が順次設けられている。
【0025】一方、ホログラムメモリ装置の参照光の光
路上には、第2の光路偏向器10Bが設けられている。
【0026】前述したAMD20、フーリエ変換レンズ
4a、ホログラム記録媒体5、フーリエ変換レンズ4b
およびCCD7は、フーリエ変換レンズ4a,4bの焦
点距離と同一の距離をおいて等間隔に一直線上に並ぶよ
うに配置されている。
【0027】次に、上述した各構成要素のうち光路偏向
器10Bの構成について図2を用いて詳述する。
【0028】光路偏向器10Bは、参照光の光路上に順
次配置された回動ミラー(参照光用反射鏡)13、11
および12を有している。
【0029】このうち回動ミラー11、12は、各々の
反射面が互いに対向するように設けられ、Z軸方向を向
いたそれぞれの回動軸線11a,12aを中心として図
示しないサーボモータ等の駆動手段により回動自在とな
っている。
【0030】また、回動ミラー13は、回動ミラー1
1、12の回動軸線11a,12aと直交する方向を向
いた回動軸線13aを中心として図示しないサーボモー
タ等の駆動手段により回動自在となっている。
【0031】回動ミラー11の図2紙面法線方向(Z軸
方向)の幅は、回動ミラー13のZ軸方向の幅より大き
くなっている。また、回動ミラー12の反射面の幅w2
は、回動ミラー11の反射面の幅w1より大きくなって
いる。
【0032】なお、回動ミラー12の反射面の幅w2
は、所定の回動範囲内で回動ミラー11が回動した場
合、回動ミラー11の回動角度に関係なく回動ミラー1
1からの反射光を常に受光できる程度の幅であることが
好ましい。また、回動ミラー11および回動ミラー13
のZ軸方向の幅の関係も回動ミラー11、12の幅の関
係と同様の考えで設定すればよい。
【0033】このような構成を有する光路偏向器10B
は、一対の回動ミラー11、12の少なくともいずれか
一方を回動させることにより、ホログラム記録媒体5へ
の参照光のY軸方向の入射位置および入射角度を変更す
ることが可能となっている。
【0034】特に、この光路偏向器10Bは、以下に詳
述するように回動ミラー11、12を同時に回動させる
ことにより、ホログラム記録媒体5への参照光の入射位
置を変更することなく入射角度のみを変更することがで
きるようになっている。
【0035】すなわち、図2に示すように、回動ミラー
11、12が図2実線位置にある場合、回動ミラー11
により反射された参照光は、回動ミラー12の反射面上
の点P1を通りホログラム記録媒体5の点Qに入射す
る。
【0036】この実線位置を基準として、回動ミラー1
1が二点鎖線位置となるように所定角度回動させ、これ
と並行して回動ミラー12が二点鎖線位置となるように
所定角度時計方向に回動させる。これにより、回動ミラ
ー11により反射された参照光は、回動ミラー12の反
射面上の点P2を通り、回動ミラー11、12が実線位
置にある場合と同様にホログラム記録媒体5内の点Qに
入射する。
【0037】以上の説明より理解できるように、光路偏
向器10Bは、ホログラム記録媒体5への入射位置を変
更することなく、ホログラム記録媒体5への入射角のみ
を変更することができる。なお、上記機能を実現するた
めに回動ミラー11および回動ミラー12のそれぞれに
要求される回転角の関係は幾何的演算により容易に算出
することが可能である。
【0038】また、物体光の光路上に設けられている光
路偏向器10Aの構成は、光路偏向器10Bから回動ミ
ラー13を除いたものに相当し、光路偏向器10Bの構
成を説明する図2を鏡像反転し、図2におけるホログラ
ム記録媒体5をAMD20に置き換えることによりその
作用を理解することができる。すなわち、光路偏向器1
0Aは、AMD20への物体光の入射角度のみを変更す
るように作用するものである。
【0039】次にAMD20の構成について詳述する。
AMD20は、図3に概略的に示すように、非導電性物
質からなる基板21と、この基板21上にアレー状(ま
たは碁盤目状若しくはマトリックス状)に複数配列され
た回動自在のマイクロミラー22を有している。各マイ
クロミラー22は、導電性物質からなる板状の部材上に
反射性の金属皮膜を蒸着する等の手法により形成されて
いる。
【0040】なお、図3においては図面の簡略化のた
め、AMD20に具備されたマイクロミラー22の数は
3行3列の合計9枚となっているが、この枚数に限定さ
れるものではない。
【0041】次に、各マイクロミラー22を回動自在と
する駆動機構の構成について説明する。
【0042】図4に示すように、各マイクロミラー22
は、基板21上に設けられY軸方向を向いた支点部材2
5により支持されており、このマイクロミラー22に
は、一対のL字型の梁23が連結されている。
【0043】梁23は適当な可撓性を有しており、また
各梁23のマイクロミラー22と反対側の端部は、基板
21上に設けられた梁用基材24により支持されてい
る。マイクロミラー22は、マイクロミラー22と一体
に形成された梁用基材24および梁23を介して電源装
置27に接続されている。
【0044】また、マイクロミラーの第1部分22aの
下方には、電極26が基板21上に形成されており、電
極26も電源装置27に接続されている。
【0045】このように構成された駆動機構を具備する
マイクロミラー22は、電源装置27により、マイクロ
ミラー22および電極26に適宜電圧を印加してマイク
ロミラー22の第1部分22aと電極26との間に吸引
力または反発力を作用させることにより支点部材25と
の接線を回動中心として回動することができるようにな
っている。
【0046】すなわちマイクロミラー22は、マイクロ
ミラー22および電極26の電位がともに0の場合、梁
23の弾性により、図に示すように水平状態を保持して
いる。
【0047】電源装置27によりマイクロミラー22お
よび電極26にそれぞれ異なる極性の電圧を印加するこ
とにより、マイクロミラー22の第1部分22aと電極
26との間には吸引力が働く。この吸引力によりマイク
ロミラー22は支点部材25との接線を回動中心として
回動する。
【0048】この場合、マイクロミラー22の変位に伴
い、梁23のZ軸方向を向いた長手方向部分23aは下
方に向けて撓む。そして、前記長手方向部分23aがそ
の弾性により初期状態(図4に示す状態)に復元しよう
とする力と前記吸引力とが釣り合う位置でマイクロミラ
ー22は停止する。このようにしてマイクロミラー22
は傾斜状態を採るようになる。
【0049】なお、以上の説明から理解されるように、
マイクロミラー22の傾斜角度は、マイクロミラー22
と電極26との間に働く静電吸引力と、梁23のバネ力
とのバランスにより決定されるため、マイクロミラー2
2と電極26との間の電位差を連続的に変化させること
により、マイクロミラー22の傾斜角度を連続的(アナ
ログ的)に任意の角度に変化させることができる。
【0050】また、マイクロミラー22を逆方向に回動
させたい場合には、マイクロミラー22および電極26
に印加する電圧の極性を同一にすればよい。このように
すれば、電圧の大きさに比例する反発力が両者の間に働
くようになり、マイクロミラー22を上記と逆方向に任
意角度で傾斜させることができる。
【0051】なお、マイクロミラー22の駆動機構の構
成は図4に示す構成に限定されるものではなく、図5に
示すようなものとしても良い。この場合、マイクロミラ
ー22は、マイクロミラー22を挟んで設けられた一対
の梁用基材24からマイクロミラー22に向かってY軸
方向に延びる一対の梁23により支持され、梁23のね
じりに対するバネ性と静電吸引(または反発)力とのバ
ランスにより、マイクロミラー22の傾斜角が決定され
る。
【0052】次に、上記構成を有する本実施形態による
ホログラムメモリ装置の作用について説明する。
【0053】まず、ホログラム記録媒体5に情報を書き
込む場合の作用について説明する。
【0054】図1に示すように、光源装置1からレーザ
光を出射すると、このレーザ光はビームスプリッタ2に
より物体光と参照光に分離される。
【0055】物体光はビームエキスパンダ3を経て、所
定の幅を有する光として第1の光路偏向器10Aの回動
ミラー(参照光用反射鏡)11、12に順次入射する。
第1の光路偏向器10Aの回動ミラー11、12の角度
は予め調節されており、これによりAMD20への物体
光の入射角度が決定されるようになっている。
【0056】光路偏向器10Aを出た物体光はAMD2
0へ入射する。なお、光路偏向器10AからAMD20
へ向かう物体光をYZ平面に平行な平面K2に投影する
と図3に示すように均等な明るさの投影像が得られる。
【0057】ここでAMD20を構成する各マイクロミ
ラー22のうち反射面に符号Aが付されたマイクロミラ
ー22は、その反射面がYZ平面に対して平行となって
おり、また、反射面に符号Bが付されたマイクロミラー
22は、その反射面がYZ平面に対して平行となってい
る状態からY軸と平行な軸を中心として所定角度回転し
た状態にある(図3参照)。
【0058】このため、AMD20に入射した物体光の
うち符号Bを付したマイクロミラー22に入射した物体
光は、フーリエ変換レンズ4aに入射しない方向にそら
され、符号Aを付したマイクロミラー22に入射した物
体光のみが、フーリエ変換レンズ4aに向かうようにな
る。
【0059】従って、フーリエ変換レンズ4aに向かう
物体光をYZ平面に平行な平面K1に投影すると図3に
示すような投影像が得られる。すなわち、符号Aを付し
たマイクロミラー22からの反射光が入射する部位のみ
明るくなり、他の部位は暗くなる。
【0060】以上の説明より理解できるように、物体光
をAMD20の各マイクロミラー22により反射させ互
いに異なる方向に導くことにより、物体光に情報を付加
することができる。すなわち、例えば、明るい状態によ
りデジタルデータの1を表現させ、暗い状態によりデジ
タルデータの0を表現させるようにすることにより、物
体光にデジタルデータ(2値情報)を付加することがで
きる。
【0061】AMD20により情報を付加された物体光
は、フーリエ変換レンズ4aによりその光路の中心がY
軸と平行な光となり、ホログラム記録媒体5内で合焦す
る。
【0062】なお、ホログラム記録媒体5はYZ平面と
平行な板状の部材であるが、物体光のホログラム記録媒
体5への入射位置のうちY軸方向の入射位置を調節する
場合には、光路偏向器10Aの回動ミラー11、12の
角度を調節し、物体光のAMD20への入射角度を変更
することにより行うことが可能である。
【0063】また、物体光のホログラム記録媒体5への
入射位置のうちZ軸方向の入射位置を調節する場合に
は、AMD20の各マイクロミラー22の回動角度を変
更することにより行うことが可能である。例えば、図3
において反射面に符号Aが付されたマイクロミラー22
を適当な角度だけ回動させることにより、ホログラム記
録媒体5への物体光の入射位置をZ軸方向へ移動させる
ことが可能である。
【0064】以上、光源装置1からホログラム記録媒体
5へ至るまでの物体光の処理について説明したが、参照
光は以下のように処理される。
【0065】ビームスプリッタ2を出た参照光は、予め
所定角度に調節された光路偏向器10Bの回動ミラー1
3、11、12に順次反射され、これにより、ホログラ
ム記録媒体5の物体光が入射する位置と同じ位置に入射
する。
【0066】物体光と参照光はホログラム記録媒体5内
で干渉し、ホログラム記録媒体5に干渉情報が記録され
る。
【0067】なお、ホログラム記録媒体5の異なる位置
に情報を書き込みたい場合には、光路偏向器10A,1
0BおよびAMD20を適当に調整することにより、ホ
ログラム記録媒体5への物体光および参照光の入射位置
を変更すればよい。
【0068】また、ホログラム記録媒体5の同一位置に
異なる情報を書き込みたい場合には、光路偏向器10B
の回動ミラー11、12のみを調整し、ホログラム記録
媒体5に対する参照光の入射位置を変更することなく入
射角度のみを変更すればよい。このようにすることによ
り、ホログラム記録媒体5の多重記録特性を利用してホ
ログラム記録媒体5の同一部位に互いに異なる複数ペー
ジの情報を書き込むことができる。
【0069】次に、ホログラム記録媒体5から情報を読
み出す場合の作用について説明する。
【0070】まず、ホログラム記録媒体5のうち読み出
そうとする情報が記録されている部位に所定の入射角で
参照光を照射し物体光を再生する。ホログラム記録媒体
5からX軸と平行に出射した物体光は、フーリエ変換レ
ンズ4bにより平行光(この平行光はAMD20により
反射された物体光と等価なものである)とされ、フーリ
エ変換レンズ4bの焦点位置に位置するCCD7に入射
する。
【0071】すなわちCCD7の撮像面には、図3にお
ける平面K1に投影されたものと同じ像が投影される。
CCD7はこの像を光電変換し、画像信号を図示しない
データ変換装置に送信する。そして前記データ変換装置
は前記画像信号をデジタルデータに変換する。
【0072】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、光路上に配置された回動自在な複数の反射鏡を利用
することにより、ホログラム記録媒体5内の任意の部位
に物体光および参照光を入射させることができる。この
ため、サイズの大きいホログラム記録媒体5を使用した
場合でも、ホログラム記録媒体5を移動させることなく
ホログラム記録媒体5の任意の部位への情報の書き込み
や、任意の部位からの情報の読み出しを容易に行うこと
ができる。このため、ホログラムメモリ装置自体が本質
的に持つ高速アクセス性を損なうことなく、大容量のホ
ログラムメモリ装置を実現することができる。
【0073】なお、例えば更に大きなホログラム記録媒
体を使用する場合には、ホログラム記録媒体を複数の領
域に分割し、情報の書き込みおよび読み出しの対象とな
る領域をフーリエ変換レンズの光軸上に位置するように
ホログラム記録媒体自体を移動させる機構を設けてもよ
い。この場合、情報の書き込みおよび読み出しの対象と
なる領域内における物体光および参照光の入射位置の移
動を反射鏡に行わせ、領域の移動は前記移動機構により
行わせればよい。このようにすることにより更に記録容
量の増大を図ることができる。
【0074】また、本実施形態によれば、物体光への情
報付加を反射鏡により行っているため、液晶パネルを使
用した場合のように物体光の散乱が生じることはない。
このため、ホログラム記録媒体で回折効率の低下が発生
することはなく、ホログラム記録媒体が本来有する多重
記録性を十分に活用することができる。
【0075】また、物体光に情報を付加する空間光変調
器としてマイクロミラーアレーデバイスを使用している
ため、一枚の反射鏡の質量は極めて小さい。このため、
付加する情報の切換を極めて迅速に行うことができる。
【0076】また、本実施形態においては、一対の回動
ミラー11、12によりホログラム記録媒体への参照光
の入射位置を変更することなく入射角度のみ変更可能と
する機能を実現している。このため、ホログラムメモリ
装置をコンパクトに構成することができる。
【0077】従来のホログラムメモリ装置においては、
前記機能を実現するために図12に示すようないわゆる
4f系の構成が採用されている(従来技術の欄で図10
および図11により説明したホログラムメモリ装置にお
いても同様である)。このため、参照光の光路を偏向す
る手段(ミラーまたはAOD)からホログラム材料まで
の間の距離を、レンズの焦点距離の4倍分確保する必要
があり、装置全体のコンパクト化の妨げとなっている。
しかしながら、本実施形態によれば、少なくとも回動ミ
ラー11、12が互いに干渉しないように回動できるス
ペースさえ確保すればよいため、従来のものより大幅な
コンパクト化を図ることができる。
【0078】なお、さらなる装置のコンパクト化が望ま
れる場合には、図6に示すように、回動ミラー12をア
ナログマイクロミラーアレーデバイス25に置換して光
路偏向装置10Bを構成ればよい。このようにすること
により3つの回動ミラーのうち最大の反射面面積が要求
され最も質量が大きくなる回動ミラー12自体を回動さ
せる必要がなくなる。これにより、回動ミラー12を回
動させるためのスペースが不要となるため、ホログラム
メモリ装置をよりコンパクトに構成することができる。
【0079】さらに、可動部分の質量低減により、ホロ
グラム記録媒体5への参照光の入射位置および入射角度
の調節をより迅速に行うことができる。なお、他の回動
ミラー11、13についてもアナログマイクロミラーア
レーデバイスに置換することが可能である。
【0080】また、本実施形態によれば、情報付加に使
用するマイクロミラーアレーデバイスを物体光のホログ
ラム記録媒体への入射位置を調節する手段と兼用してい
るため、ホログラムメモリ装置の構成要素の数を減らす
ことができる。このため、ホログラムメモリ装置をより
コンパクトに構成することができる。
【0081】以上、本実施形態の構成および作用効果に
ついて述べてきたが、本実施形態に示すAMD20の構
成を以下のように変形することも可能である。
【0082】[第1の変形例]第1の変形例は、物体光
に情報を付加する空間光変調器としてアレー状に配列さ
れたマイクロミラー22に代えて、アレー状に配列され
た他の光学素子を空間光変調器として利用するものであ
る。このような光学素子の一例としては、屈折率の変化
により光の方向を変化させる層、例えば、ポッケルス効
果(Pockels effect)またはカー効果(Kerr effect)によ
り層の近傍に設けた電極に付加する電場の強度により屈
折率を変化させる層や、屈折率異方性を持つ物質による
層、具体的物質としてはKDP,ADP,LiNbO
3(リチウムニオベート)等からなる層を有するものを
使用することができる。このような光学素子を空間光変
調器として使用した場合も、液晶パネルを使用した場合
に比べれば、物体光の散乱を大幅に低減することができ
る。
【0083】[第2の変形例]第2の変形例は、AMD
20の支持構造および駆動機構を変更して2自由度の位
置決めを可能とするものである。
【0084】すなわち、本変形例のAMD50において
は、図7および図8に示すように、マイクロミラー52
の側縁には導電性物質からなる弾性ヒンジ53が連結さ
れている。弾性ヒンジ53はAMD50全体に共通の1
枚の基板51上に突設されたスタッド電極54に固着さ
れている。すなわちマイクロミラー52は弾性ヒンジ5
3を介してスタッド電極54に片持ちで支持されてい
る。AMD50を構成する各マイクロミラー50のヒン
ジ53はすべてY軸方向を向いている。
【0085】マイクロミラー52の真下の基板51上に
は、3つの電極55a,55b,55cが突設されてい
る。これら電極55a,55b,55cのうち電極55
a,55bは、マイクロミラー52のスタッド電極54
に近い側の隅部側縁52a,52bに対応する位置であ
って弾性ヒンジ53の軸線に対して対称位置に配置され
ている。また、電極55cは、弾性ヒンジ53の延長線
上、すなわち電極55a,55bを結ぶ線分を底辺とす
る二等辺三角形の頂点の位置に対応する位置に配置され
ている。
【0086】このような駆動機構を有する各マイクロミ
ラー52は、マイクロミラー52の電位と、電極55
a,55b,55cの電位とを適宜組み合わせ、マイク
ロミラー52と電極55a,55b,55cとの静電吸
引(または反発)力と、弾性ヒンジ53との復元力とを
釣り合わせることにより、マイクロミラー52の反射面
が弾性ヒンジ53を中心とした最大3自由度(実際に用
いるのは2自由度)の位置決めができるようになってい
る。
【0087】マイクロミラーの駆動機構を上記のような
ものとすることにより、AMD50の状態を変更するだ
けで、ホログラム記録媒体5への物体光の入射位置をY
軸方向およびZ軸方向の任意の位置に変更することがで
きる。このため、より高速でのアクセスが可能となる。
【0088】第2の実施の形態 次に、本発明の第2の実施の形態について説明するが、
以下の第2の実施の形態において第1の実施の形態と同
一部分については同一符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0089】図9に示すように、第2の実施の形態にお
いて、ホログラム記録媒体5はスピンドルモータ35に
チャッキングされた状態で回転可能な円盤形状の部材と
なっている。ホログラム記録媒体5は、Z軸方向から見
た場合、X軸に対して45度回転した状態で傾斜してい
る。
【0090】物体光の光路上には、ビームエキスパンダ
3、物体光に情報を付加するためのデジタルマイクロミ
ラーアレーデバイス33(以下「DMD33」とい
う)、フーリエ変換レンズ4a、可動ミラー36、ホロ
グラム記録媒体5、可動ミラー37およびCCD7が順
次設けられている。
【0091】このうちDMD33としては、TI社(Te
xas Instrument Incorporated)製のものを使用するこ
とが可能であり、物体光への情報付加は第1の実施の形
態においてAMD20を用いて行ったのと同様にして行
うことができる。このDMD33は、DMD33を構成
する各マイクロミラーの反射面が予め定められた2つの
傾斜角度のみを採りうる点において、各マイクロミラー
22の反射面の角度を連続的に変化させることができる
AMD20と異なる。なお、DMDの構成自体は既にT
I社から発表されているため、ここでの説明は省略す
る。
【0092】次に、可動ミラー36、37について説明
する。可動ミラー36、37の反射面は、Z軸方向から
見た場合、X軸に対して45度回転した状態で傾斜して
いる。可動ミラー36、37は、図示しないアクチュエ
ータにより、入射する物体光の光路に対する反射面の傾
斜角度、この場合具体的にはフーリエ変換レンズ4a、
4bの(X軸方向を向いた)光軸に対する反射面の傾斜
角度を維持したまま、X軸方向に平行移動できるように
なっている。
【0093】可動ミラー36、37およびホログラム記
録媒体5が上述したように傾斜して設けられているた
め、フーリエ変換レンズ4aとホログラム記録媒体5と
の間の物体光の光路長は可動ミラー36の位置に関わら
ず一定であり、またホログラム記録媒体5とフーリエ変
換レンズ4bとの間の物体光の光路長も、可動ミラー3
7の位置に関わらず一定である。
【0094】一方、参照光の光路上には、固定ミラー6
a,6bおよび光路偏向器10Bが順次設けられてい
る。本実施形態における光路偏向器10Bは、第1の実
施形態における光路偏向器10Bを構成する回動ミラー
13が省略されている点のみが異なる。
【0095】次に、上記構成を有する本実施形態の作用
について説明する。
【0096】まず、ホログラム記録媒体5に情報を書き
込む場合の作用について説明する。
【0097】光源装置1から出射されたレーザ光は、ビ
ームスプリッタ2により物体光と参照光に分離される。
【0098】このうち物体光は、ビームエキスパンダ3
を経てDMD33に入射し、DMD33は、第1の実施
の形態においてAMD20により行った手法と同様の手
法により物体光に情報を付加する。
【0099】DMD33により反射された物体光はX軸
正方向を向いて進み、フーリエ変換レンズ4aを経て、
予め所定の位置に移動した可動ミラー36に入射する。
物体光は可動ミラー36によりY軸負方向に進路を変更
され、予め所定の位相に回転した状態で停止するホログ
ラム記録媒体5に入射する。
【0100】この場合、前述したように、フーリエ変換
レンズ4aとホログラム記録媒体5との間の光路長は、
可動ミラー36の位置に関わらず常に一定となっている
ため、物体光は常にホログラム記録媒体5内で合焦す
る。このため、ホログラム記録媒体5のいかなる位置に
情報を書き込む場合においても、高密度で正確に情報を
書き込むことができる。
【0101】一方、参照光は、固定ミラー6a,6bを
順次経て、光路偏向器10Bに到達する。そして参照光
は、光路偏向器10Bにより、ホログラム記録媒体5へ
の入射位置および入射角度を定められ、ホログラム記録
媒体5に入射する。
【0102】なお、ホログラム記録媒体5の異なる部位
に情報を書き込みたい場合には、可動ミラー36を平行
移動させて物体光の入射位置を変更するとともに、光路
偏向装置10Bによりホログラム記録媒体5への参照光
の入射位置を変更すればよい。また、この状態で、ホロ
グラム記録媒体5を回転させることにより、ホログラム
記録媒体5の円周方向の異なる位置に情報を書き込むこ
ともできる。
【0103】なお、ホログラム記録媒体5の同一位置に
異なる情報を書き込む場合には、光路偏向器10Bを調
節することにより、ホログラム記録媒体への参照光の入
射角度を変更すればよい。
【0104】次にホログラム記録媒体5から情報を読み
出す場合の作用について説明する。まず、スピンドルモ
ータ35によりホログラム記録媒体5を回転させ所定の
位置に停止させる。これと並行して、可動ミラー37
を、読み出そうとする情報が書き込まれた際の可動ミラ
ー36のX座標と同じX座標を採るように移動させる。
【0105】次に、光路偏向器10Bを調節して、ホロ
グラム記録媒体5の所定の位置に所定の入射角度で参照
光を入射させ、Y軸負方向に進行する物体光を再生す
る。
【0106】再生された物体光は、可動ミラー37によ
りX軸正方向に進路を変え、フーリエ変換レンズ4bに
入射する。物体光は、フーリエ変換レンズ4bにより平
行光に整えらえ、CCD7に入射する。そして第1の実
施の形態と同様にして、物体光に付加された情報がデジ
タルデータに変換される。
【0107】この場合、再生される物体光の出射位置と
フーリエ変換レンズ4bとの間の物体光の光路長は、可
動ミラー37の位置に関わらず一定となるため、物体光
は可動ミラー37の位置に関わらず完全な平行光として
CCD7に入射する。このためCCD7における物体光
からの情報読み出しをより正確に行うことができる。
【0108】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、(1)ホログラム記録媒体5の回転、(2)可動ミ
ラー36により、物体光の合焦位置をホログラム記録媒
体5の半径方向移動させること、(3)光路偏向器10
Bによりホログラム記録媒体5への参照光の入射位置お
よび入射角度を変更すること、を組み合わせることによ
り膨大なページ数の情報を記録することができるホログ
ラムメモリ装置を実現することができる。
【0109】また、本実施形態によれば、可動ミラー3
6、37とホログラム記録媒体5と相対的角度関係が適
切に設定されているため、極めて正確な情報の書き込み
および読み出しを行うことができる。
【0110】なお、以上説明した第1および第2の実施
形態においては、反射面が数十ミクロンオーダのマイク
ロミラー22、52(AMD25のマイクロミラーを含
む)を利用することを想定しているが、マイクロミラー
を駆動するアクチュエータ(駆動機構)の性能が十分で
あれば、マイクロミラーのサイズに制限はなく、単なる
「ミラー」であってもよい。。
【0111】マイクロミラーのサイズの増加に伴う質量
の増大に対しては、弾性ヒンジを機械的手段に変更した
り、静電アクチュエータから電磁アクチュエータへ変更
することが可能である。駆動機構を電磁アクチュエータ
とする場合には、例えば、電極に代えて平面状のコイル
を基板上に配置するとともにマイクロミラーを磁性体材
料により形成すればよい。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホログラム材料が本来有する多重記録特性を十分に活用
し、大容量記録が可能なホログラムメモリ装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホログラムメモリ装置の第1の実
施の形態の構成を示す図。
【図2】光路偏向器の構成を示す図。
【図3】マイクロミラーアレーデバイスの構成概略およ
び作用を示す図。
【図4】マイクロミラーアレーデバイスを構成するマイ
クロミラーの構成およびその駆動機構を示す図。
【図5】マイクロミラーアレーデバイスを構成するマイ
クロミラーの構成およびその駆動機構の他の例を示す
図。
【図6】光路偏向器の他の構成を示す図。
【図7】2自由度の光路偏向を可能とするマイクロミラ
ーの駆動機構の構成を示す斜視図。
【図8】2自由度の光路偏向を可能とするマイクロミラ
ーの駆動機構の構成を示す平面図。
【図9】本発明によるホログラムメモリ装置の第2の実
施の形態を示す図。
【図10】従来のホログラムメモリ装置を示す図。
【図11】従来のホログラムメモリ装置を示す図。
【図12】従来の参照光用の光学系を示す図。
【符号の説明】
4a,4b フーリエ変換レンズ 5 ホログラム記録媒体 11、12 物体光用および参照光用反射鏡(回動ミラ
ー) 22、52微小反射鏡(マイクロミラー) 36、37 可動ミラー
フロントページの続き (72)発明者 平 尾 明 子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 鈴 森 康 一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 関 村 雅 之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 近 藤 浩 一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホログラム記録媒体への情報の記録および
    ホログラム記録媒体からの情報の再生のうち少なくとも
    一方を行うホログラムメモリ装置において、 物体光および参照光を生成する手段と、 前記物体光の光路上に設けられるとともに、入射する前
    記物体光を前記ホログラム記録媒体の所定領域に選択的
    に導く複数の光学素子を有する空間光変調手段と、を備
    えたことを特徴とするホログラムメモリ装置
  2. 【請求項2】前記空間光変調手段は、前記複数の光学素
    子として互いに近接して配列された複数の反射鏡を有
    し、 前記各反射鏡は、各々の反射面が物体光を前記ホログラ
    ム記録媒体の前記所定領域に向けて選択的に導くことが
    できるように回動可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載のホログラムメモリ装置。
  3. 【請求項3】前記物体光の光路上に配置されるとともに
    前記物体光が順次入射する第1の物体光用反射鏡および
    第2の物体光用反射鏡を更に備え、前記第1および第2
    の物体光用反射鏡は、互いに平行な軸を中心として回動
    可能に設けられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のホログラムメモリ装置。
  4. 【請求項4】前記各反射鏡は、前記第1および第2の物
    体光用反射鏡の回動中心軸と直交する方向を向いた軸を
    中心として回動可能に設けられていることを特徴とする
    請求項3に記載のホログラムメモリ装置。
  5. 【請求項5】前記参照光の光路上に配置されるとともに
    前記参照光が順次入射する第1の参照光用反射鏡および
    第2の参照光用反射鏡を更に備え、 前記第1および第2の参照光用反射鏡は、互いに平行な
    軸を中心として回動可能に設けられていることを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載のホログラムメモ
    リ装置。
  6. 【請求項6】ホログラム記録媒体への情報の記録および
    ホログラム記録媒体からの情報の再生のうち少なくとも
    一方を行うホログラムメモリ装置において、 参照光を生成する手段と、 前記参照光の光路上に配置されるとともに前記参照光が
    順次入射する第1の参照光用反射鏡および第2の参照光
    用反射鏡と、を備え、 前記第1および第2の参照光用反射鏡は、互いに平行な
    軸を中心として回動可能に設けられ、前記参照光の光路
    に対する前記第1および第2の参照光用反射鏡の反射面
    の角度を変更するとにより、ホログラム記録媒体への前
    記参照光の入射位置を変更することなく入射角度のみを
    変更することができることを特徴とするホログラムメモ
    リ装置。
  7. 【請求項7】ホログラム記録媒体への情報の記録および
    ホログラム記録媒体からの情報の再生のうち少なくとも
    一方を行うホログラムメモリ装置において、 物体光および参照光を生成する手段と、 前記物体光に情報を付加する空間光変調手段と、 情報が付加された前記物体光をホログラム記録媒体内で
    合焦させる第1のフーリエ変換レンズと、 前記物体光を前記第1のフーリエ変換レンズの光軸方向
    に対して直交する方向に反射し、その反射面と前記第1
    のフーリエ変換レンズの光軸とがなす角度を維持した状
    態で移動可能に設けられた第1の可動ミラーと、 ホログラム記録媒体を前記第1のフーリエ変換レンズの
    光軸に対して45度傾斜した状態で保持可能な手段と、
    を備えたことを特徴とするホログラムメモリ装置。
  8. 【請求項8】前記第1のフーリエ変換レンズと平行な光
    軸を有し、前記物体光を平行光とする第2のフーリエ変
    換レンズと、 前記第1の可動ミラーと同一の角度で傾斜するととも
    に、その傾斜角度を維持したまま前記第1の可動ミラー
    と同一方向に移動可能な第2の可動ミラーと、を更に備
    えたことを特徴とする請求項7に記載のホログラムメモ
    リ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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